HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
吹奏楽部の経験をガクチカでアピールしたいと考えている方は多いでしょう。
しかし、そもそもガクチカの書き方がわからない人や、どのようなポイントをアピールすれば良いのかわからない人も同様に多いはずです。
そこで、今回は吹奏楽部の経験をガクチカで書く際のポイントなどについて詳しく紹介していきます。
【吹奏楽部のガクチカ】ガクチカとは
吹奏楽部のガクチカを作成する前に、ガクチカとは何を指すのかについて詳しく理解していく必要があります。
ガクチカとは一言で言うならば、「学生時代に力を入れたこと」であり、就活用語です。
学生時代力を入れたこととは、自分から行動し、何かを成し遂げた経験を指すことが多いです。
ただし自己PRと異なる点としては、「必ず成功していなければならない」というわけではありません。
ガクチカを通して見ることは後ほど詳しく紹介しますが、「努力ができるか」や「どのような点にモチベーションを抱くか」です。
よって、必ずしも成功している必要はありません。
とはいえ、成功しているエピソードの方が良い印象を与えられる可能性は高いので、複数のエピソードがあるならば吹奏楽において一生懸命取り組み、達成したアピールができれば良いでしょう。
【吹奏楽部のガクチカ】企業がガクチカを聞くわけ
企業はそもそもなぜ就活に対してガクチカを聞いてくるのでしょうか。
相手側の立場に立って考え、ガクチカを作成することでより良い印象を与えられるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
人柄や価値観を知りたい
多くの企業はガクチカを通して就活生の人柄や価値観を知りたいと考えています。
自己PRや志望動機はあなたがなぜその企業に入りたいと考えているのか、どのような能力があるのかを聞いていますが、ガクチカでは就活生の価値観などを重視しています。
ガクチカでは何かの実績や能力よりも就活生の内面や行動力などが重要で、成果は関係なく、あまり重視していません。
自分の人柄を存分に発揮できたエピソードを書けると良いでしょう。
企業とのマッチ度を知りたい
企業とどの程度マッチしているか確認したいというのもガクチカを聞かれる理由の一つです。
企業理念や働き方が就活生の想像するものや理想とするものと違うと、早期離職につながってしまう可能性が高いです。
早期離職が起こってしまうと時間や費用がかかるのはもちろん、就活生にとってもマイナスとなってしまいます。
よって、就活生との価値観の一致や、業務内容と相違のある人柄でないかなどについて確認しています。
【吹奏楽部のガクチカ】高校時代の経験はガクチカで書いてもいい!
就活においてガクチカを訪ねられた際は、一般的に大学時代の話をするのが主流とされてきました。
つまり、高校時代の経験はガクチカにあまり書かない方が良いとはされてきましたが、ここ数年においては特に問題ないとされています。
なぜならば、高校時代の経験が現在の就活生に大きな影響をもたらしているとことが多いと考える企業も多いからです。
また、何よりも、コロナウイルスの影響であまり十分に大学生活を満喫することができなかった就活生も現代では多いでしょう。
よって、高校時代には、まだコロナウイルスが流行っていなかったものの、大学時代にコロナウイルスが流行ってしまい、十分な経験を積むことができなかった学生の場合は、高校時代の経験を書いても良いでしょう。
【吹奏楽部のガクチカ】吹奏楽部の経験をガクチカで書く際のポイント
続いて吹奏楽部の経験をガクチカに書く際のポイントについて詳しく紹介していきます。
下記の3点を踏まえて上で作成することで、より良い印象を与えられるでしょう。
吹奏楽部でどのような役割だったのか
吹奏楽部でどのような役割だったのかをアピールすることができれば、よりあなたのガクチカの内容が分かりやすくなることでしょう。
ちなみに役割というのは役職のことを指すわけではないので、あなたが必ずしも部長や副部長などといったリーダー的なポジションを務めていた必要はありません。
部内でどのような立ち回りをしていたのか、どのような役割を果たしていたのかについてしっかりと書ければ十分です。
吹奏楽部でどのような役割だったかは、あなたが就活してからどのように立ち回ることができるか、どのような役割を担えるのかに直結してくるので、より詳しく説明する必要があると言えるでしょう。
吹奏楽部で課題や困難をどう解決したか
吹奏楽部においてどのような課題や困難を克服したのか、どう克服したのかについて説明することができれば、あなたが課題解決力などを持っていることをアピールできるでしょう。
難しい困難に陥った際に自分から行動を起こすことができたか、起こすことができた場合、どのように行動したのかについて説明できるとより良いです。
その行動がどのような結果をもたらしたのか、それを通してどのようなスキルを身につけることができたのかについて話すことも重要です。
ここをどれだけ詳しく説明できるかによって、あなたの課題発見力や解決力、行動力などさまざまなスキルがまとめてアピールできるかが決まるので、詳しく書いていきましょう。
社会でどう役に立てるのか
社会でそのスキルをどのように役に立てるのか、ガクチカで身につけたスキルを社会でどのように役立てるのかについても分かりやすく説明できると良いでしょう。
吹奏楽を通して培った経験が社会でどう役に立つのか、企業内でどのような立ち回りができるのかについてアピールすることができます。
吹奏楽経験について話すだけでは、そのスキルがどのような役に立てられるのか、採用担当者はイメージしづらいです。
よって、社会に出た際にどのようにそのスキルを活かすのかについて説明できると良いでしょう。
相手はあなたのことを知らない人物なので、イチからわかりやすく説明することが重要なのです。
【吹奏楽部のガクチカ】吹奏楽部でアピールできる能力
吹奏楽部経験を通してアピール身につけたとアピールすることができる能力にはさまざまなものがあります。
特に多くの企業において重要視される能力を3つ紹介するので、確認してみてください。
協調性
吹奏楽を経験した人ならば納得できることでしょうが、吹奏楽は協調性を持って行わなければ一つの演奏を成立させることすらできません。
つまり、吹奏楽経験を話せば、多くのメンバーと協調性を持って取り組んだ経験をアピールすることができるでしょう。
周囲と協力してチームに貢献したことや、将来就職した際に役に立てることができる協調性についてしっかりとアピールすることができれば、あなたの魅力がより伝わりやすい文章になることでしょう。
問題解決能力
吹奏楽部では全体練習を進める過程において何か演奏がうまくいかなかったり、問題が発生したりする場合がかなり多いです。
こうした問題を解決するためには、自分がどのように行動しアイディアを提案したのかなどについて積極的にアピールすることができます。
これはリーダーシップや問題解決能力などと言い換えることもでき、あなたが問題解決能力を持っていることを積極的にアピールできるはずです。
継続力
あなたが最初に吹奏楽を始めた時、いきなりうまく楽器を演奏できたわけではないでしょう。
これは吹奏楽経験のある人が一番わかっていることでしょうが、楽器の演奏は一朝一夕にできるようになるものではありません。
練習を積み重ねることで良い演奏を作り上げることができるのです。
よって、継続して練習に取り組んだことを話せば、継続力や忍耐力、粘り強さなどを積極的にアピールできることでしょう。
【吹奏楽部のガクチカ】ガクチカの構成
ガクチカの構成にはさまざまなものがありますが、PREP法を用いると相手に伝わりやすい文章になります。
ちなみにこのPREP法は社会に出てからも積極的に活用する場面が多いので、覚えておいて損はありません。
Point(結論)
まずはじめに、自分が学生時代に力を入れたことについて述べます。
つまり結論を述べていくのです。
例えば「私が学生時代力を入れたことは吹奏楽部のコンクール出場です。
」という形で説明する必要があります。
これにより、企業の採用担当者があなたのガクチカを読むにあたって、結論を念頭において読んでいくことができます。
企業の採用担当者は就活の時期、特に忙しいので、100%の集中力でガクチカを読めないかもしれません。
よって、分かりやすく簡潔に理解できる文章にしましょう。
Reason(理由)
ガクチカの結論について述べることができたら、次になぜガクチカに力を入れたのかについて説明していきます。
これにより、あなたがなぜそのガクチカに取り組んだのか、なぜそのガクチカをアピールしようと思ったのかについて深く理解することができます。
ただし、文字数の指定によってはこの部分はあまり詳細に話す必要はなく、簡潔に述べるだけでも十分です。
example(具体例)
理由を説明することができたら、自分が力を入れて頑張ったことについて具体的な行動や結果について書きます。
今回の場合、吹奏楽部においてどのような問題が発生したのかや、どのようなことに熱心に取り組んだのかについて詳しく説明できれば良いでしょう。
ここでエピソードを用いることで、より客観的に文章を作成することができ、誰が読んでも理解しやすい、抑揚のある文章を作成することができるでしょう。
Point(結論)
最後に、改めて学んだことを述べることで強くアピールすることができます。
また、企業で活かせることについても書くと、より自分のアピールにつながることでしょう。
企業でどのようにそのスキルを活かせるかについて説明することで、企業の採用担当者はあなたが実際に働き、活躍しているイメージをすることができます。
また、実際にどのようにスキルを活かすのか説明できるということは、企業の研究をしっかり行っているということでもあるので、モチベーションの高い就活生であると判断してもらえることでしょう。
【吹奏楽部のガクチカ】ガクチカの例文
ここまでは吹奏楽をガクチカにするにおいてどのような能力がアピールできるのか構成やなどについて詳しく紹介してきました。
ここからは本記事の内容のおさらいとして例文を3つ紹介していきます。
ぜひ参考にして質の高いガクチカを作成してください。
協調性をアピールしたガクチカ例文
学生時代に最も力を入れたことは、吹奏楽部での活動です。
私はパートリーダーとしての役割を担い、パート内の演奏技術の向上に注力しました。
この目標を達成するために、パートメンバーと共に休日も含め毎日2時間以上の自主練習に取り組みました。
このような努力は、地方のコンクールで銀賞を受賞するという形で結実しました。
個々の技術向上だけでなく、団体としての一体感と相互理解の深まりがあってこそ達成できたものです。
私が学んだのは、個々人のスキル向上のみならず、周囲との協調性やコミュニケーション能力が、大きな目標を達成する上でいかに重要であるかということです。
この経験を活かし、貴社でも協調性を活かしてプロジェクトの完遂に貢献する所存です。
問題解決能力をアピールしたガクチカ例文
学生時代に最も力を注いだのは、吹奏楽部でのコンクール優勝に向けた努力です。
私が入学した当初、部活は数年間コンクールに出場できていませんでした。
そこで私たちは練習方法やモチベーションの維持方法を根本から見直しました。
部員全員で練習メニューを再構築し、顧問の先生とも相談して個々の技術向上にも取り組みました。
努力の結果、私たちは最後のコンクールで見事優勝を果たすことができました。
この経験から学んだ最も大切なことは、どんな困難な状況であっても、チーム一丸となって目標に向かえば、必ず成果を出すことができるということです。
この学びを活かし、貴社で働く際も、同僚や上司と積極的にコミュニケーションを取り、共に問題を解決していく姿勢を大切にしていきたいと考えています。
継続力をアピールしたガクチカ例文
学生時代に最も力を注いだのは、6年間にわたる吹奏楽部での活動です。
中学1年生から高校3年生まで継続し、高校時代には部長を務めました。
最初は演奏技術に苦戦しましたが、努力の結果、コンクールへの出場を果たすまでに成長しました。
部長としての役割も初めは不慣れで挑戦的でしたが、努力と部員の協力のおかげで、部活を成功に導くことができました。
この経験から、難しいことに直面しても、諦めずに継続することで乗り越えられるという自信を得ることができました。
貴社においても、この「継続する力」と「チームをまとめ上げる力」を活かし、どのような課題にも前向きに取り組み、持続的な努力を通じて成果を出し続けることができると自負しています。
まとめ
今回は学生時代吹奏楽に力を入れた人向けに、ガクチカの作成方法について詳しく紹介してきました。
ガクチカは志望動機や自己PRの次に就活において重視されるものなので、ぜひ本記事を参考にしてクオリティの高いガクチカを作成し、第一志望への合格を目指してください。