ガクチカは書き出しが重要!人事の目を惹くESの書き方と例文や高評価のポイントを解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就活の中で行われるESの提出や面接では、ガクチカを聞かれることが非常に多くなってきました。

ガクチカを作成した経験のない就活生はどのように作成したらいいかを悩むことでしょう。

このガクチカの作成では、書き出しの良し悪しでその後の文章が読まれるかが決まってしまいます。

そこで今回は、ガクチカの書き出しのポイントと書き方について解説します。

最後には書き出しの例文もいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【ガクチカの書き出し】ガクチカでは人柄や価値観を評価される

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」の略称で、就職活動のESや面接で定番の質問です。

ほとんどの企業で尋ねられるため、学生の間でも広く浸透しています。

学生時代に頑張ったことや取り組み、その結果得られた成果や印象に残った出来事に焦点をあてて書くことが重要です。

ただし、題材は特に問われず、自分の経験を通じて人柄や価値観が伝わる内容にすることが求められます。

つまり、単なる経験の羅列ではなく、その経験から何を学び、どのように成長したかを示すことで、自己PRや志望動機に説得力を持たせることがポイントです。

しっかりと自己分析を行い、自分の強みや人間性を伝えるガクチカを作成しましょう。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと同じくらいよく聞かれる質問で、自己PRがあります。

自分のことを話す内容としては、似ている部分もあるため、違いをわからずに混同している人も多く見受けられます。

ガクチカは学生時代に力を入れた経験をエピソードで伝えるのに対し、自己PRは性格や人柄が伝わるような自身の強みや能力を伝えるといった違いがあります。

この2つは一見すると似ているようにも感じられますが、しっかりと違いを理解して作成に臨む必要があります。

【ガクチカの書き出し】企業が見ているポイント

就活では、よく聞かれるガクチカですがそもそも企業は何のためにガクチカを聞くのでしょうか。

企業がガクチカを聞く目的をしっかりと理解していなければ、企業が望む答えを返すこともできません。

そのため、まずは企業がガクチカを聞く目的をきちんと理解する必要があります。

以下にその理由を3つに分けて紹介します。

ガクチカで企業が見ているポイント

モチベーションの源泉は何か

経験レベルと学びを活かせる人か

課題や困難な状況への向き合い方

それぞれを確認して、企業がガクチカを聞く理由を理解した上で、自身のガクチカを作成すると良いでしょう。

モチベーションの源泉は何か

企業は、なぜその活動に力を入れたのかという動機や背景に注目しています。

そこから応募者が大切にしている価値観や人柄を読み取り、自社の文化や風土にマッチするかを判断しています。

「なぜその活動に取り組んだのか」「どんな時にやりがいを感じたのか」といった動機の部分には、その人のモチベーションの源泉が表れます。

たとえば、人を支えることにやりがいを感じる人であれば、チームワークを重視する企業と相性が良い可能性があります。

面接官はその源泉を見つけることで、入社後にどう活躍しそうかを具体的にイメージしようとしているのです。

経験レベルと学びを活かせる人か

企業は、学生時代にどのような経験をしてきたかを通じて経験値や実践力を確認しています。

長期インターンやアルバイトなどで実務に近い活動をしてきた学生は、入社後の早期戦力として期待されやすくなります。

ただし、実務経験がなくても、ゼミ活動やサークル、教育実習などで役割や責任を持って行動した経験は十分に評価の対象です。

企業は、過去の経験から何を学び、それをどう活かせるかを重視しています。

つまり、単なる経験の列挙ではなく、「そこから得た学びを今後にどう活かすか」という再現性のある力があるかが評価されるポイントです。

課題や困難な状況への向き合い方

企業がガクチカを通じて確認したいもう一つの重要な視点が、困難への向き合い方です。

どのような課題に直面し、それにどう向き合って解決しようとしたか。

また、失敗を経験した際にどのように立て直したかという過程には、その人の努力の姿勢や責任感、行動力が表れます。

企業は、仕事においても困難や想定外のことが多くあるため、問題解決への姿勢や粘り強さ、計画性といった資質を見ようとしています。

そのため、ガクチカの冒頭で「〇〇に課題を感じた」「△△がうまくいかなかった」といった具体的な壁を提示し、そこにどう挑んだかを示す構成が効果的です。

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伊東美奈
(Digmedia監修者/キャリアアドバイザー)

伊東美奈
(Digmedia監修者)

【結論】学生が自社に合う人材かどうか知りたい

結論、面接官がガクチカを聞く理由は自社の社風や理念とマッチした人材どうかを判断するためです。

ガクチカを聞くことで、学生時代に何に没頭してきて、どのような問題解決を行ったのかや、目標達成に向けた努力などを確認することで、応募者の人間性が見えてきます。

これらを確認することで、企業は自社にとって必要な能力を持った人材であるかや、求める業務にマッチできる人材であるかを判断しています。

このため、志望する企業への企業研究は事前に行い、どのような社風かなどは確認しておくべきでしょう。

【ガクチカの書き出し】まずは全体の構成を確認

ガクチカを作成する際には、構成は非常に重要です。

構成が整っていなければ、何を伝えたいのかが分かりにくくなるため、相手にも内容が伝わりにくくなってしまいます。

逆に構成をしっかりと整えた文章は、伝えたいことが明確になり、端的にアピールできる特徴があります。

このため、構成はしっかりと行い、相手に伝わりやすい文章の作成を作成しましょう。

結論:学生時代に力をいれたこと

構成で重要になるのは、まずは書き出しの部分の文章です。

ここでは、端的に結論を述べることが重要です。

最初の段階で長い説明を入れてしまうと、分かりにくくなってしまう上に、今後の文章を読み進める興味も薄くなってしまいます。

そのため、書き出しの文章では、できるだけ短い文章で端的に結論を述べることを意識して書きましょう。

目標設定や苦労したこと

ガクチカで経験を伝える際は、単に結論や成果だけを述べるのではなく、取り組んだ背景や課題解決の過程まで丁寧に説明することが重要です。

そのためには、「なぜその活動に取り組んだのか」という動機や当時の状況から説明し、読んだ人がその場面を具体的に想像できるように工夫することが求められます。

文章構成のポイントとしては、「取り組みの内容→動機→課題の発見や目標設定→直面した困難→試行錯誤→成果や学び」というストーリーの流れを意識することで、話の筋道が明確になります。

この順序で書くことにより、読んだ面接官に対して、どのように考え行動したのかが一貫して伝わり、納得感のあるアピールになります。

最終的に成果や学びをどのように今後に活かしていきたいかまで言及すると、より説得力のある内容に仕上がります。

経験から学んだこと

具体的な内容や、それによる結果が書けたら、次は経験から何をどのように学んだのかを具体的に記載します。

自身が力を入れて行ってきたことから、何を学んだのかを述べることで最終的にどのように活かしたかまでをスムーズにつなげることができます。

ガクチカに取り組み、定めた目標を達成するために行動した中で、苦労した点や工夫した点などがあるはずです。

これらをよく思い出し、経験してきた内容から得られた強みを見つけ出すことでアピールにつなげることが出来ます。

どのような経験であっても、平坦ではなかったはずです。

途中にあった問題点をクリアするための創意工夫が学びであり、今後の仕事にも活きてくる強みです。

これらをうまくアピールすることで、企業の印象にも残りやすいガクチカを作成できます。

入社後どのように活かすのか

最後に、学んだことから入社後にどのように活かし、活躍や貢献をしていくのかを述べます。

ガクチカを通して経験してきたことから、たくさんの学びがあったはずです。

これらは、前述部分で説明をしていますので、その学んだ内容や強みを企業の中でどのように活かしていくのかを具体的に説明します。

志望する企業や職種によって、求められる人材や必要としているスキルは変わってくるはずです。

このため、その企業の研究をしっかりと行い、どのような人材やスキルを求めているかを掴んでおくことは非常に重要です。

ガクチカを通して、得られた強みがマッチするようなエピソードで締めくくることができれば、より印象を強く残すことができるでしょう。

【ガクチカの書き出し】書き出しが重要な理由

ガクチカを作成する上では、書き出しの部分は非常に大事です。

この最初の入口になる文章がしっかりと書けるかどうかで、ガクチカ全体の良し悪しが決まると思ってもいいほど重要な部分であり、良く考えて作成する必要があります。

具体的にどのような点が大切であり、気をつける必要があるかを、2点に絞り以下で紹介します。

しっかりと理解した上で作成し、書き出し部分で失敗することがないように注意をしてください。

読むかどうかに関わるから

書き出しがしっかりと書けているかどうかで、その先を読み進めるかどうかまでが決まってしまいます。

これは、自分自身が読み手と考えると分かりやすいです。

自身が読み手であった場合に、読みにくい書き出しの文章をその先まで読み進めていくかを考えてください。

きっと途中で止めてしまうか、最後まで読んでも頭に入っていないでしょう。

面接担当も全く同じであり、書き出しが読みにくい文章では、その先を読まれない可能性が高まりますし、読んでもらったとしても印象に残ることはありません。

このため、書き出しの文章は非常に大事であり、ガクチカ全体の評価に影響を及ぼす可能性があることを理解した上で書き出しを作成する必要があります。

書き出しで印象が左右するから

書き出しの文章でガクチカ全体の雰囲気を感じることができますし、応募者の印象まで決まってしまうことがあります。

読みやすくて分かりやすい内容で書けている場合や、しっかりと構成されている場合などには、丁寧な性格の応募者であるなとの印象を持つでしょう。

逆に構成が考えられていなかったり、乱雑な書き出しでは良い印象を持たれることはなく、評価も悪くなってしまう可能性があります。

人事担当は、毎年数多くのガクチカを読み込んできてる、面接のプロです。

書き出しの文章だけで、全体の雰囲気を把握したり、印象を判断することは問題なくできることでしょう。

細部にまでしっかりと気を配り、注意を払って作成することが必要です。

【ガクチカの書き出し】構成要素と目を惹く文章にするコツ

ガクチカは文章全体の構成も大切ですが、特に重要なのが最初に読まれる「書き出し」です。

この部分で印象をつかめるかどうかが、その後を読み進めてもらえるかに大きく影響します。

書き出しとは、学生時代に力を入れた活動を端的に伝える一文と、その中で特に注力した具体的な内容の2つから構成されます。

ここでは、ガクチカの冒頭で面接官の目を惹きつけるために盛り込むべきポイントや構成の工夫について詳しく解説します。

1:力を入れたこと

書き出しでは、まず自分が学生時代に特に力を入れた活動が何であったのかを明確に伝えることが大切です。

どのような経験に注力したのかがすぐに伝わることで、読み手(面接官)に興味を持ってもらいやすくなります。

ここで重要なのは、「何をしたのか」だけでなく、「なぜそれに取り組んだのか」という背景や動機も簡潔に盛り込むことです。

活動のテーマや場面を一文で示すことで、続く具体的なエピソードへの導入がスムーズになります。

このパートでは、自分の経験をただ羅列するのではなく、全体のストーリーの「入口」として、 読み手に印象づける導入文を意識して書くようにしましょう。

1文はできるだけ短く簡潔に

書き出しの段階で1文の長さが長くなってしまうと、文章は読みにくく内容が伝わりにくくなります。

最初の書き出しの段階では、できるだけ1文は短く端的に表現した方が良いでしょう。

長い書き出しでは、読みにくいだけではなく、その後の文章を読み進める意欲も失われる可能性があるため、極力避けるべきです。

短く端的に表現をして、分かりやすさを意識するとともに、その後の文章を読みやすくする効果も狙っていきましょう。

2:力をいれた具体的な内容

次に、内容までをしっかりと入れて説明をします。

例えば「私は全国大会へ出場するために日々2時間の自主練習を継続したことで、実際に出場できた経験があります」といった書き方です。

この書き方は、書き出しの部分で何をしていたのかや、目的を伝えることができているため、より詳細に内容を分かりやすく伝えることができます。

ただし、文章が長くなり過ぎないことと、読みにくくなることには注意が必要です。

チームでの役職や役割を入れる

ガクチカの書き出しでは、チームの中で担った役職や具体的な役割を明記することで、自分の立場と責任を明確に伝えることができます。

たとえば「私はゼミ活動で発表リーダーを務め、班の進行と発表内容の調整を担当しました」など、簡潔に記述することで、どのような視点をもって行動していたかが伝わりやすくなります。

役職や役割があるということは、それだけ周囲との関わりや調整が求められ、責任ある立場で取り組んでいた証です。

企業においてもチームで協力する場面は多いため、協調性や責任感を感じさせるエピソードとして高く評価されやすくなります。

目標設定や目的を入れる

ガクチカをよりストーリー性のある内容に仕上げるには、「〇〇を目的に」「△△の状況を改善するために」といった形で目標や目的を明示することが重要です。

目的が明確であることで、その後の取り組みや工夫、努力の流れが読み手に伝わりやすくなります。

面接官も「なぜこの行動をとったのか」「何をゴールにしていたのか」が見えることで、話に関心を持ちやすくなり、話の全体像をイメージしやすくなります。

また、目標に対する達成意欲や行動力も伝わるため、入社後の仕事への姿勢をイメージさせる効果もあります。

文字数制限がある場合

エントリーシートなどで文字数の制限がある場合、すべての要素を盛り込もうとすると、肝心な内容が薄くなる恐れがあります。

そのため、「私が学生時代に力を入れたことは、」などの定型的な表現は省略しても問題ありません。

たとえば、「ダンスサークルの教育係としてメンバー10人の指導と進行を担当し、地域イベント成功に尽力しました。」のように、役職・行動・目的を一文に集約することで、短い中でも情報量のある書き出しが可能です。

重要なのは、結論から始まる構成を意識しつつ、読み手がすぐに「何をした人なのか」がわかることです。

【ガクチカの書き出し】高評価を得るために重要なこと

ガクチカの書き出しは、読み手に最初の印象を与える非常に重要な部分です。

しかし、どれほど工夫された文章でも、事前準備が不十分であれば内容の説得力が欠け、評価にはつながりません。

企業が求める人物像に合致したエピソードであるかどうか、話の軸がぶれていないかを確認するためにも、書き始める前の準備が成功の鍵となります。

事前準備を怠らない

高評価を得るガクチカを書くためには、事前準備が不可欠です。

準備を怠ると、具体性に欠けた抽象的な内容になってしまい、応募企業の求める人物像とかけ離れた内容になってしまう恐れがあります。

その結果、「伝えたいことが伝わらない」「印象に残らない」といった理由で、書類選考の段階で不合格となるケースも少なくありません。

まずは、自分がアピールしたい経験や強みを明確にしたうえで、その経験を企業が評価する資質にどう結びつけられるかを考えることが重要です。

さらに、応募する企業の業界研究や企業理念、採用情報などを把握し、自分の価値観や経験とどこが重なるのかを洗い出しておくと良いでしょう。

業界分析

業界分析は就職活動の出発点であり、これを怠るとガクチカ、志望動機、自己PRにも悪影響を及ぼします。

企業が何を求めているか、業界内での位置付けや競合との差別化ポイントを理解することは、自己PRを的確に構築し、志望動機を深く語るために不可欠です。

さらに、企業分析を徹底的に行い、その企業が直面している課題や業界のトレンドを把握することで、自分がどのように価値を提供できるかを明確に示すことが可能となります。

企業分析

業界分析の次に行うべきは、志望企業を含む様々な企業の分析です。

企業ごとの社風、経営理念、事業内容、強みや競争環境などを深く理解することが、効果的な就職活動には不可欠です。

このプロセスを通じて、自分の価値観やキャリア目標と合致する企業を見極めることができます。

また、企業分析は、面接やエントリーシートでの志望動機の説明をより具体的かつ説得力あるものにするためにも重要です。

幅広い企業を分析することで、自分にとって最適な職場環境を見つけ出し、目指すべき企業の選定に役立てることができます。

自己分析

企業だけではなく、自己分析をしっかりとすることが重要です。

自己分析とは、自分の過去を振り返り、長所や短所、習得したスキルや能力を深く理解する作業です。

この自己理解を深める作業を丁寧に行うことで、自分の強みや改善点を明確にし、それをガクチカや自己PRに生かすことができます。

自己分析を行うことで、自己の価値をより具体的に表現し、就職活動での差別化を図ることが可能になります。

自己分析の方法については、専門の記事やガイドを参考にすると、自己分析のプロセスを効率的かつ効果的に進めることができます。

成果のアピールよりも過程を重点的に

ガクチカでありがちな失敗は、経験や成果の羅列に終始してしまうことです。

もちろん優れた成果は目を引く要素ですが、新卒採用において企業が重視しているのは、その成果よりもそこに至るまでの過程や姿勢です。

たとえば、困難に直面したときにどう問題を捉え、どのように行動したのか、チームの中で自分の役割をどう理解し、どう貢献しようとしたのか。

こうした過程の中にこそ、応募者の人柄や価値観、思考力、コミュニケーション力といった人間性を表す情報が詰まっています。

成果よりも「どのように取り組んだか」を深掘りし、読んだ相手が応募者の価値観や行動スタイルを具体的にイメージできるようなガクチカを目指しましょう。

なるべく数値を入れて具体的に説明する

なるべく数字を盛り込むことを意識することが大切です。

頑張りましたや、努力しましたといった表現は、人によって受け取る程度が異なるため、表現が伝わりにくく、誤解を生む可能性もあります。

数字を使って表現することで、誰にでも同じ内容で程度を伝えることができます。

例えば「毎日頑張った」を「毎日2時間頑張った」と表現するだけで、その程度が伝わります。

このように、できるだけ数字を使った表現を意識することで、伝わりやすさが変わります。

文章の一貫性や論理性を意識する

ガクチカを含むエントリーシートでは、文章全体の一貫性と論理性が非常に重要な評価ポイントとなります。

たとえば、自己PRでは「とにかくまず行動する積極性」をアピールしているのに、ガクチカでは「コツコツと継続して取り組んだこと」を前面に出していると、一貫性がないように受け取られてしまいます。

結果として、応募者がどんな人物なのか、面接官に正しく伝わらなくなります。

自分が「どう評価されたいか」「どういう人物として見られたいか」を明確にし、エピソードや表現方法にブレがないように意識することが大切です。

志望企業にマッチするエピソードを選ぶ

ガクチカでどのエピソードを選ぶかは、志望企業との相性やマッチ度を意識して決めることが重要です。

企業が求める人材像や価値観に沿った経験を提示することで、より魅力的な自己アピールにつながります。

たとえば、チームで成果を上げる力が求められる企業では、協調性やリーダーシップを発揮したエピソードが適しています。

複数の経験がある場合は、自己分析によって内容を深掘りし、企業の求める方向性に合致するものを選びましょう。

一方で、経験が一つしかない場合でも、異なる視点から切り出した複数のエピソードを用意しておくことで対応が可能です。

【ガクチカの書き出し】経験別の書き出し例文

ここまで企業がガクチカを求める理由や、ガクチカの構成についてを解説してきました。

また、ガクチカでは書き出しが非常に重要であることを伝えてきました。

ガクチカは最初の書き出しに失敗すると、その先を読み進めてもらうことができなかったり、うまく内容が伝わらなかったりするため、書き出しに細心の注意を払う必要があります。

そのため、ここではいくつかの経験に合わせたガクチカの書き出し例を紹介します。

紹介する書き出し例を参考にして、自身のガクチカの書き出しを考えてください。

例文1.部活動

部活動での経験をガクチカにする際の書き出し例を紹介します。

全部で5つの書き出し例を紹介しますので、自身のガクチカを作成する際の参考にしてください。

部活動の書き出し例文

①陸上部
私が学生時代に力を入れて活動したことは、陸上部での活動です。
短距離走に力を入れ、400メートルと800メートルでは、県の記録を持っています。

②バスケットボール部
私が学生時代に力を入れたのは、バスケ部での活動です。
部長として約100人の部員を率いて、県大会への出場を目標にして、日々努力をしました。

③ラグビー部
私は学生時代、ラグビー部のマネージャーとしての活動に力を入れて取り組みました。
マネージャーとして、部員80名のサポートに日々励みました。

④吹奏楽部
私は学生時代、吹奏楽部での活動に力を入れて取り組みました。
吹奏楽部では、課題曲が10曲ほどあり、完璧に演奏できる必要があったため、日々課題曲の完成度を高めるための努力を行いました。

⑤美術部
私が学生時代に努力して行ったことは、美術部での活動です。
約20名のメンバーと協力しながら、地域のアートイベントへの出展を目指し、日夜創作活動に努力をしました。

例文2.サークル活動

ここでは、サークル活動をベースにしたガクチカの書き出し例文を5つほど紹介していきます。

サークル活動の書き出し例文

①テニスサークル
大学時代にテニスサークルの広報活動に専念し、効果的な宣伝戦略を展開した結果、サークルのメンバーをわずか1年で100人規模に拡大することに成功しました。

②国際交流サークル
国際交流サークルの代表として、異文化理解と交流を深めるために50人の部員を統括し、多国籍なイベントの企画・運営を行いました。

③フットボールサークル
フットボール未経験から始めた学生時代、フットボールサークルでの挑戦を通じて、基礎から学び、チームの一員として成長を遂げました。

④ダンスサークル
大学にダンスサークルがなかったため、自ら代表として有志を募り、2年生時に新たなダンスサークルを立ち上げ、メンバーを集めて活動を展開しました。

⑤サークルでのイベント企画
サークル活動を通じて、常に視野を広げ、多様な人々の意見を収集・反映させることを心がけ、包括的なコミュニティづくりに貢献しました。

例文3.アルバイト

次はアルバイト経験でのガクチカの書き出しを紹介します。

同じく5つ紹介しますので、参考にしてください。

アルバイトの書き出し例文

①売上目標について
学生時代はアルバイトに力を入れて取り組み、店舗での売上1位を目指して、日々努力をしました。

②居酒屋アルバイト
私が学生時代に力を入れたことは、居酒屋でのアルバイトです。
お店では100種類近くあるドリンクメニューの作り方を覚え、売上への貢献を目指しました。

③ケーキ店でのアルバイト
私は学生時代、ケーキ店でのアルバイトに力を入れて取り組みました。
新商品の開発も手伝わせていただき、月間販売数1位を2回獲得したことがあります。

④カフェのアルバイト
私は学生時代、カフェでのあるバイトに力を入れて取り組みました。
回転率が重要と教わりましたので、かなり意識をして働きました。

⑤シフトリーダーの経験
アルバイトリーダーとして、シフト管理や日々の売上管理に力を入れて取り組んだことです。

ガクチカでアルバイトを書く場合には、こちらの記事も参考になります。

ぜひ、確認してみてください。

例文4.学業

ここでは、学業をベースにしたガクチカの書き出し例文を5つほど紹介していきます。

学業の書き出し例文

①資格取得
資格取得に注力し、日々3時間の自己学習を通じて、10以上の資格を獲得しました。 この過程で、自己管理能力と専門知識を深めることができました。

②TOEIC受験
TOEIC800点以上の獲得を目指し、日常的に英語の勉強に励みました。
この目標達成への取り組みは、私の語学能力の向上だけでなく、持続可能な学習習慣の確立にも繋がりました。

③大学の成績
学業に力を入れ、GPA3.5以上を維持するために継続的な努力を行いました。 この成果は高い学習意欲と時間管理能力の証明となると感じています。

④独学での学習
大学時代は心理学の独学に特に力を入れ、学校の講義を超える深い理解を追求しました。

⑤大学の講義
高校生から日本経済に貢献する目標を持ち、大学では経済学だけでなく、政治学や国際関係学など幅広い分野の知識を深めました。経済や経営の知識は、幅広いビジネスシーンでの応用可能性を持つと確信しています。

例文5.ゼミ

ここでは、ゼミをベースにしたガクチカの書き出し例文を5つほど紹介していきます。

ゼミの書き出し例文

①ゼミ長
ゼミ長としての役割を担い、50名のメンバーを統率し、ゼミ活動の進行管理を行いました。
この経験は、リーダーシップとチームワークの重要性を深く理解させてくれました。

②プロジェクトの推進
遺伝子工学に特化したゼミで、複数の実験プロジェクトを推進しました。
この取り組みは、科学的探求心と問題解決能力を養う貴重な機会となりました。

③専門知識の理解
セミナー活動に集中し、専門知識の拡充と発表技術の向上に努めました。
このプロセスは、深い学術的理解とコミュニケーションスキルの両方を高める結果となりました。

④特定のスキルを磨いた
ゼミ活動におけるスケジュール管理スキルを磨き、効率的な時間配分と計画立案能力を身につけました。

⑤研究発表
ゼミ活動中、研究発表に特に力を入れ、自身の研究成果を幅広い聴衆に向けて発信しました。 この活動は、研究内容の深掘りとプレゼンテーション能力の向上に寄与しました。

例文6.長期インターン

ここでは、長期インターンをベースにしたガクチカの書き出し例文を4つほど紹介していきます。

長期インターンの書き出し例文

①営業インターン
ITベンチャー企業での営業インターンとして1年間活動し、目標売上100万円を大幅に上回る200万円を達成しました。
この経験は、目標達成への意欲と営業戦略の策定能力を高めました。

②マーケティングのインターン
大学1年生から始めたマーケティング職のインターンでは、SNS運用を担当し、フォロワー数を0から2000人に増加させることに成功しました。
この活動を通じて、デジタルマーケティングの実践的なスキルを習得しました。

③メディア記事作成のインターン
大学2年生の時に開始したインターンでメディアの記事作成に1年間従事し、コンテンツ制作とSEOの基礎を学びました。この経験は、効果的な情報発信能力の基盤を築きました。

④商品開発のインターン
インターンシップで商品企画に携わり、市場調査から企画立案までの一連のプロセスを経験しました。
この活動は、実践的なビジネススキルを磨く機会となりました。

例文7.ボランティア活動

ここでは、ボランティアをベースにしたガクチカの書き出し例文を5つほど紹介していきます。

ボランティア活動の書き出し例文

①地域清掃ボランティア
学生時代、私は地域の環境美化に貢献するため、毎月2回、地域清掃のボランティアに積極的に参加していました。
この活動を通じて、コミュニティの一員としての自覚と責任感を深く理解しました。

②災害復興ボランティア
大学在学中、私は2024年の能登半島地震の被災者支援として、物資の配布や仮設住宅での生活支援など、復旧作業に6ヶ月間、ボランティアとして参加しました。この経験から、困難な状況下でも前向きに取り組む力を身につけました。

③学童ボランティア
学生時代、私は地元の学童保育で週に3回、子供たちに向けたレクリエーション活動の企画・運営を行い、約2年間で100以上のイベントを成功させました。
この経験を通じて、企画力とチームワークの重要性を学びました。

④国際交流ボランティア
私は大学3年生の時、国際文化交流イベントで通訳ボランティアとして活動しました。
10ヶ国以上の参加者と協働し、異文化理解とコミュニケーション能力を高める貴重な機会となりました。

例文8.留学

ここでは、留学をベースにしたガクチカの書き出し例文を5つほど紹介していきます。

留学経験の書き出し例文

①異文化コミュニケーション
イギリス留学中、私はグループプロジェクトにおいてリーダーシップを発揮しました。
この経験は、異文化間コミュニケーション能力とチームワークの重要性を教えてくれました。

②積極性と行動力
大学2年生の時、自分の中に欠けていた積極性と行動力を養うため、海外留学に挑戦しました。
3ヶ月間のプログラムで、10カ国以上の学生と交流しました。

③世界中の人との関係性構築
学生時代の目標は、世界中に100人の友達を作ることでした。
大学1年で始めた留学生活を通じ、30カ国以上から友人を作り、多様な文化と価値観を学びました。

④海外での多様な活動への挑戦
アメリカでの1ヶ月間の短期留学では、未知の環境に自らを放り込むことの重要性を学びました。
20以上の異なる活動に挑戦し、自身の行動力と適応力を大いに高めることができました。

⑤環境適応スキルの向上
留学体験を通じて、私は環境適応のスキルを大幅に向上させました。
6カ国を訪問し、各地の文化に触れながら、言語や慣習の違いに柔軟に対応する能力を養いました。

【ガクチカの書き出し】注意点と困った時の対処法

ガクチカを書く際の注意点についても解説します。

注意点を怠ると、内容がわかりにくいガクチカになってしまい、伝わりにくくなるため、面接官からの評価も低いものになる可能性があります。

構成を考え、読みやすさを意識して作成する必要がありますが、いくつかの注意点にも気を付けながら作成を進める必要があります。

以下でガクチカ作成におけるNGポイントを詳しく解説しているので自分のガクチカに当てはまる部分が無いかチェックしておきましょう。

難しくはないのでしっかりと注意を払い、作成を進めてください。

専門用語は使わない

一番注意を払うべき重要な点は、専門用語を使いすぎないことです。

ガクチカでは自分の興味があって取り組んだことや、趣味の部分を説明する機会が多いため、意識しなければ、専門用語を多く使ってしまいがちです。

また、自分の中では普通に使う言葉であっても、関心のない人にとっては専門的と感じる言葉も多くあるため、注意が必要です。

専門用語は、その分野での経験や知識がない人にとっては全くわからない言葉になってしまうため、頑張ってガクチカを作成しても伝わらないものになってしまいます。

これらを避けるためにも、単語を意識して専門用語を使いすぎないように注意する必要があります。

話しを誇張しすぎない

就活では、自分を少しでも良く見せようと話を盛ってしまいたくなる気持ちもありますが、誇張しすぎた内容は逆効果になる可能性があります。

面接官は多くの就活生を見てきた経験豊富なプロであり、話に一貫性がなかったり、深掘りの質問に答えられなかったりすると、すぐに違和感に気づかれます。

企業が重視しているのは、表面的な成果よりも人柄や価値観、仕事への向き合い方です。

等身大の経験を丁寧に振り返り、そこから得た学びや行動の過程を真摯に伝えることで、信頼感のあるガクチカになります。

無理に話を作るのではなく、自分らしさを活かせるエピソードでアピールしましょう。

何年も前のエピソードは避ける

ガクチカにおいて、高校時代など何年も前のエピソードを使うのは避けたほうが無難です。

人は環境の変化によって価値観や行動スタイルが大きく変わるため、昔の経験が今の自分と結びつかないことが多く、説得力に欠けます。

また、大学時代の経験がないと思われたり、成長の過程が見えにくくなったりすることで、面接官に不安を抱かせる可能性もあります。

企業は「今のあなた」を知りたいと考えているため、大学生活の中で取り組んだ活動を振り返り、どんなに小さなことでも主体的に動いた経験からガクチカを構成するようにしましょう。

困った時の対処法

ガクチカがなかなか書けなかったり、選考に通過できずに不安を感じている場合は、一人で悩まず周囲に頼ることが大切です。

大学のキャリアセンターではES添削や模擬面接、業界研究など幅広い支援が受けられます。

また、就活エージェントを活用することで、自分に合った企業紹介や書類・面接対策のアドバイスを個別に受けることも可能です。

たとえば「ジョブコミット」などのサービスでは、就活全体をサポートしてくれるため、方向性に悩んだ際にも力になります。 悩みは早めに相談して、効率よく就活を進めていきましょう。

まとめ

ここまでガクチカの書き出しについてを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

就活の中でガクチカは、応募者の人となりを知るための重要なツールになっています。

丁寧に作成する必要があるのは当然ですが、やはり入口となる書き出しは非常に重要であり、注意を払って作成する必要があります。

ここまでの解説を参考にしながら、自分なりの書き出しの作成を目指してください。

ガクチカの書き出しがうまくいけば、全体の成功も近いです。

就活が思い通り進むように頑張りましょう。

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