HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
「筋トレをはじめて部活で成果を上げられるようになったけれど、これってガクチカになる?」
「ガクチカを筋トレにしてもいいの?」
「筋トレをガクチカでアピールするためのコツってある?」
ガクチカで筋トレをアピールしたい人の中には、その方法について迷っているという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、筋トレがガクチカになるのかについてや、アピールする際のコツなどを紹介しています。
さらに、3種類の例文を紹介しているため、例文を参考にして筋トレがどのように自分を成長させてくれたのかをアピールできるようになるでしょう。
筋トレで得た経験や成果は、あなたの努力する姿勢や人間性を面接官に伝えられるでしょう。
この記事を参考に、コツを押さえてガクチカでアピールしてみてください。
【筋トレのガクチカはダメ?】 筋トレをガクチカにしてOK?
結論から言ってしまうと、筋トレはガクチカとしてもOKです。
筋トレは継続力をアピールしたり、身体を鍛えることによって、精神を健全に保ったりする効果も期待できますので、ガクチカにしてはいけないというわけではありません。
また、ビジネスマンは皇居の周囲を走ることがありますが、これもある意味では筋トレと似たようなものではないでしょうか。
そう考えると、皇居ランナーはダメで、筋トレはダメという線引きはおかしいということに気づくのです。
このようなことからも、ガクチカで筋トレを使っても問題ないことがわかります。
【筋トレのガクチカはダメ?】ガクチカの評価ポイント
ガクチカを作成する際は、企業の評価ポイントを理解しておくことが重要です。
どのような内容のガクチカでも、企業にとって響く伝え方をしなければ意味がありません。
そしてそんな企業にとって響く伝え方をするには、ガクチカの評価ポイントや基準について理解を深める必要があります。
特に「ガクチカがうまく書けない」「筋トレをガクチカとしてどう伝えれば良いのかわからない」と困っている人は、ガクチカの評価ポイントから知ることで、ガクチカが書けるようになる可能性があります。
ガクチカの主な評価ポイントは、次の2つです。
・価値観・人柄
では、それぞれの重要な点を解説していきます。
モチベーションの源泉
企業はガクチカを聞くことで、学生それぞれが持つモチベーションの源泉を知ろうとします。
モチベーションの源泉とは、それぞれどのようなことで物事をやりたい・力を入れたいと動機付けされるのかというポイントです。
学生時代にほかのことよりも熱中したこと、頑張ったことには、それぞれ努力できたきっかけがあります。
なぜ頑張ることができたのか、モチベーションの源泉を知ることで、企業は学生の人となりや資質を知ろうとするのです。
モチベーションの源泉は人それぞれですが、何をもってやる気をアップさせられるのか知れば、自社にマッチしている人材かどうかは判断しやすくなるでしょう。
したがってガクチカを伝えることで自分のモチベーションの源泉を示すことは、重要なポイントといえます。
価値観・人柄
企業はガクチカを聞くことによって、学生の価値観や具体的な人柄を知ろうとするといえます。
人それぞれ人格形成されてきた環境は異なるため、価値観や人柄にもさまざまなパターンが見られます。
そのため課題に直面したときの考え方や乗り越え方も、人によって違うでしょう。
企業は考え方や価値観を知ることでそれぞれの人間性について理解を深め、自社で働くことに相応しい人材なのかを評価していきます。
企業にもさまざまな社風・職場の雰囲気、大事にしている価値観や理念があります。
だからこそ求める人物像も異なっており、当然企業は、理想の人材を多く集めることで会社全体を成長させていきたいと考えるでしょう。
そのためガクチカを伝える際は、もちろんありのままの自分自身の価値観・人柄を知ってもらうことも重要ですが、企業に合う価値観・人柄の持ち主であることを示す必要があります。
【筋トレをガクチカにしたらダメ?】筋トレのガクチカでアピールできる能力
筋トレをガクチカにする際は、「そもそもガクチカとして筋トレをアピールすれば、どんな能力が伝えられる?」と疑問を抱くことも多いでしょう。
そのためここからは、筋トレのガクチカでアピールできる能力を紹介していきます。
具体的な能力は、以下のことが挙げられるでしょう。
・情報収集能力
・計画力
筋トレをガクチカとしてアピールすれば、上記のスキルの高さを示せる可能性があります。
企業が学生に求める能力・スキルはさまざまですが、求める人物像と合致すれば、良い評価につながる可能性は高いです。
事前にアピールできる能力を理解しておけば、伝えるべき内容や持ってもらいたいイメージを明らかにしたうえで、ガクチカを仕上げられます。
では、なぜそういった能力をアピールできるのか解説していきます。
継続力
筋トレをガクチカにすれば、継続力を能力としてアピールできるため、筋トレのガクチカ=ダメということはありません。
トレーニングを行って体を鍛えることは、一朝一夕でできることではないのが特徴です。
筋トレは基本的に習慣づけて続ける必要があり、理想的な筋肉がつくまでには長期的な継続とたゆまぬ努力が必要になります。
そのため継続力が高いことを示せて、採用担当者からは良い評価を受けられる可能性があります。
継続力は、社会人として真面目に働いていくうえで重要な能力です。
多少つらくても諦めずに物事を続けられる意思の強さや真面目さ、努力家な一面を勝ってもらえる可能性は高いです。
そのため筋トレをガクチカとしてアピールするときは、継続力が高まったことや継続力の大事さに気づいたことなどに、積極的に触れると良いでしょう。
情報収集能力
筋トレをガクチカにすれば、情報収集能力をアピールできる可能性も期待できます。
筋肉やボディメイクに関する研究は、全世界で発表されており、さまざまな考え方があります。
さらに情報のなかには間違っているものもあり、効率的に筋トレして体を鍛えるには、必要な情報をしっかりとピックアップすることが大事です。
だからこそ筋トレをガクチカにすれば、情報収集能力・リサーチ能力の高さを示せる可能性があります。
特に短期間で筋トレに成功できた人や、初めてのボディメイクで失敗せずに成功できた人などは、情報収集能力に長けているといえます。
たとえばマーケティング部門などは、トレンドや業界の動向に目を向けることでさまざまなリサーチを行う必要があり、情報収集能力が物を言います。
そういった企業・業界を志望する際は、筋トレのガクチカで情報収集能力の高さをアピールすることで、高評価につなげられる可能性もあるでしょう。
計画力
ガクチカで筋トレしてきたことをアピールする場合は、計画力をアピールできる可能性があります。
筋肉をつけるには単純にトレーニングをすれば良いだけでなく、カロリー摂取量なども気にする必要があります。
「〇か月後までに〇kg増量するには、1日あたりの摂取カロリーを〇kcalにしなければならない」など、具体的な計画を立てて筋トレを行ってきた人も多いでしょう。
そのように目標から逆算して努力を重ねられる人は、普段から物事を計画的にこなしていけると期待できます。
計画的に行動できる人は、スケジュール管理能力や課題解決能力なども高いと考えられます。
いずれも社会人として働く際は重宝される能力のため、筋トレのガクチカでアピールできるのは、高評価を獲得するうえで効果的です。
【筋トレのガクチカはダメ?】筋トレを題材にしたガクチカの構成
ガクチカの題材に筋トレを選ぶことは、まったくダメではありません。
しかしダメではないとはいえ、内容を何も考えず自由に書いてしまうと、ガクチカ=筋トレという内容が十分に伝わらない可能性があります。
筋トレを題材にしたガクチカをわかりやすく伝えるには、定番のガクチカの構成を知っておきましょう。
ガクチカを作成するときは、以下の流れ・構成で文章を組み立てていくのが望ましいです。
2.筋トレしている動機
3.目標達成のための努力
4.得られた成果
5.何を学んだか&どう活かせるか
上記の順でガクチカを書けば、内容がわかりやすくなるため、より的確に自分の能力や人となりをアピールできます。
では、それぞれのポイントについて詳細を解説していきます。
結論
ガクチカではじめに触れるべきポイントは、結論の部分です。
結論とはつまり学生時代に力を注いできたことの内容で、何に取り組んできたのか、わかりやすく簡潔に述べましょう。
筋トレの場合、「私は学生時代に、体脂肪率〇%を目指して筋トレに励んできました」などの表現が望ましいです。
結論を先に伝えると内容がテーマがわかりやすくなるため、採用担当者はこれから話す内容をより把握しやすくなります。
スムーズに内容が頭に入ってくるため、「わかりにくい」などの評価につながりにくくなるのがポイントです。
なお、結論から述べることは自己PRや志望動機などでも同様のため、論理的でわかりやすい文章の作り方としてぜひ覚えておきましょう。
筋トレしている動機
ガクチカはなぜ筋トレをしているのか、どういった思いで筋トレをしているのかなどの目的をしっかりと説明できることが大切です。
「パフォーマンスを上げるために必要な筋肉を強化したい」「フィジカル面を鍛えたい」など具体的に伝えるようにしましょう。
趣味でしている場合でも、はじめようと思ったきっかけなどを深掘りして、目的がどのようなものだったのかを探すといいでしょう。
目標達成のための努力
ガクチカとして筋トレをアピールするのであれば、目標を達成するためにどのようなことを実践し、努力してきたのかを具体的にアピールするようにしましょう。
「週に2~3回だけする」「ストレッチ程度のものをしている」というより、目標達成するための計画を立て、週に何日行くことにしたなどの計画性と努力する姿勢をアピールした方が他の就職希望者との差別化ができ、目標のために努力できる人間だということを伝えられます。
得られた成果
筋トレをする前と後では体に違いがでてきます。
それをただ単に「筋肉がついた」「痩せた」とするより「体脂肪率が〇%に減った」「持久力が付き、〇分間で〇㎞走れるようになった」のように具体的な数値や結果を伝えられるといいでしょう。
華々しい結果になるように誤魔化してしまうと、面接官に質問されたときにバレてしまう可能性があります。
筋トレをするようになってからの具体的な変化や周りの反応を正直なデータを使い、述べることが大切です。
何を学んだか&どう活かせるか
面接官は筋トレやその結果について興味を持つのではありません。
目標達成するために努力したことや結果を分析する力など、筋トレから得られた力をどれだけ自分の会社で発揮し、貢献してくれるのかを見ています。
どのようなトレーニングをしたのか、どれだけ結果を出せたのかということよりも、そこに至る過程で得た体験や困難に立ち向かう力をどういったことに活かしていきたいのかに焦点を当てるようにするといいでしょう。
【筋トレのガクチカはダメ?】 ガクチカで筋トレをアピールする際の4つの注意点
筋トレは目立った成果がでないことや、1人で取り組むことが多いため、どれくらい真剣に取り組んでいるのかや、結果が出せたのかがわかりにくいものです。
筋トレを通じて得た力が入社した後に活かされると感じてもらうためにはいくつか注意点があります。面接官に伝わりやすいアピールの方法を考えてみましょう。
趣味と思われないようにする
筋トレは自分の思ったペースで進められるため、週に1回やストレッチ程度の運動でも筋トレと言うことができてしまいます。
そのため、曖昧な内容でアピールすると実際はガクチカにするほどの筋トレではなく、趣味でやっていた程度なのかと思われてしまう可能性があります。
目標を達成するためにどのように計画を立て、努力したのかなどを具体的に説明し、どれだけ真剣に取り組んできたかということを伝えるようにしましょう。
単独行動が好きと誤解されないようにする
筋トレは基本的に1人で取り組むもののため、長い時間を真剣に取り組んでいたと強調しすぎると、普段から1人で作業をこなす方が好きだと伝わってしまう可能性があります。
仕事はチームで動くことが多いものです。
複数名でも筋トレと同じように頑張れるということを伝えるために、他の人と協力しながら成し遂げたというようなエピソードも用意しておきましょう。
成果を大袈裟にアピールしない
面接官に印象付けたいために自分が得た成果や経験以外のことはアピールしないようにしましょう。
印象的なエピソードは面接官から質問されることがあります。
そのときに自分自身の経験から得たものでなければ、答えがちぐはぐになってしまうでしょう。
面接官から大袈裟に話しを膨らませているのではないかと思われてしまうと、全体的な印象にまで影響してしまいます。
正直に自分の得た経験からアピールするようにしましょう。
理解を得やすい目的・目標を述べる
曖昧な目的や目標は筋トレが趣味程度であると思われてしまう可能性があります。
明確な目的や具体的な目標があることは、面接官からも何のために努力しているのかの理解が得やすくなります。
また、熱心さを伝えたいあまりに専門的な話に偏らないように注意し、誰でもわかりやすいような言葉で伝えることも大切です。
【筋トレのガクチカはダメ?】 ガクチカで筋トレをアピールする際のNGなパターン
具体的に筋トレをガクチカにして、失敗してしまうケースを確認してみると、やはり目標設定が低いケースが挙げられます。
目標を設定するのは大切なことなのですが、その目標が低すぎて、あまり意味のないものになってしまっているという点です。
目標設定は、低すぎてもいけませんし、高すぎても現実味がなさすぎていけません。そのため、目標としての意味がある適度な目標を設定するように心がけてください。
また、筋トレをはじめた理由が曖昧というのも失敗してしまいやすいケースになります。
筋トレをはじめたのにはなんらかの理由があるはずなので、目標設定を明確にして、そのはじめた理由に納得できるようなものにしましょう。
目標に納得することができれば、相手からの理解を得られやすいので、就活試験においても有利になる可能性が高いです。
逆に、目標が明確だとしても、その他の人には理解できないようなものの場合には悪印象を与えてしまう可能性があります。
【筋トレのガクチカはダメ?】 筋トレをガクチカとしてアピールする際の3つの例文
実際にガクチカをアピールする際に、どのように話したらいいのかわからないという人もいるでしょう。
ガクチカで筋トレをアピールする例文を3つ紹介していきます。
例文を参考にして、自分の経験がアピールできるように考えてみましょう。
例文1
そんなときに動画サイトで偶然出会った動画が、私を筋トレの道に引き込みました。
その動画は、自らの筋肉を利用してパフォーマンスをするというような動画で、見せかけだけではなく、本当に使える筋肉というイメージです。
また、筋トレなら勉強の合間に自分1人で取り組むことができるので、自分のペースを崩さずにトレーニングをできるかと思いました。
最終目標としては、動画サイトで閲覧したような筋肉を使ったパフォーマンスをしたいと思い筋トレをはじめたのです。
その動画を出されていた方は、プロの方なので、当然まったく同じというわけにはいきませんでしたが、鉄棒を使ったパフォーマンスはかなり上達しました。
筋トレを初めて身の回りにも変化が起きて、河川敷の公園の鉄棒を使って筋トレをしていると、人が立ち止まるようになったことです。
例文2
私も勉強の際に集中力を高めたいと思っていたので、筋トレはピッタリだと思い、大学生のときにはじめるようにしました。
また、適度な筋トレは健康にもいいということで、まったくデメリットがないと思ったので、率先して取り組むことができました。
実際にトレーニングをはじめてみると、勉強をしはじめのときに、よりすんなりと勉強に取り組めるようになったのです。
また、筋トレをする感覚は、筋肉を貯金する感覚に似ていて、地道に勉強を続けてきた私にはピッタリだと思っています。
間違いなく言えることは、大学生としての自分を支えてきてくれたのは、地道に続けた筋トレとそれによって完成した身体です。
例文3
経験年数は長いものの、ゴール前での競り合いに押し負けてしまうことがあるというのが長年の課題でした。
また、そのことを気にしてしまうメンタル面も改善したいと考えていました。
他の選手やプロの選手を見ていると筋トレをすることでパフォーマンスの向上だけでなく、メンタル面の強化ができることに気づいたため、これまで自分だけで筋トレしていたのをやめ、トレーナーにアドバイスをもらいながら筋トレするようにしたのです。
その結果、下半身の筋肉の強化に取り組み、試合でも競り負けることが少なくなり、落ち込むことも少なくなりました。
この経験は私に目的を見極めることと、あらゆる面から考え、計画を立てるという大切さを教えてくれました。
【筋トレのガクチカはダメ?】ガクチカが書けたら...
ガクチカを書いたあとは、できる限り添削を行ってより良い内容を目指しましょう。
添削を繰り返し行うことでガクチカの内容はより磨かれていくため、内定にはどんどん近づいていくといえるでしょう。
ガクチカの添削は第三者にしてもらうことがおすすめですが、就活中は「添削してもらえる人がいない…」と困ることも少なくありません。
その際に相談したいのが、就活エージェントです。
就活エージェントは、毎年多くの学生の就活をサポートしている就活支援のプロです。
そのためES添削も的確で、良いガクチカを書くためのアドバイスもしっかり行ってくれます。
LINEで簡単にES添削が受けられるサービスが無料で利用できるため、良いガクチカが作成できたときは、まずはLINEでの添削を受けてみましょう。
ガクチカとして筋トレをうまくアピールしよう
筋トレをガクチカで利用する際のポイントを理解したのではないでしょうか。筋トレは使い方さえ間違わなければ、立派なガクチカだと言えます。
目標がしっかりしている場合や目的がしっかりしていれば、相手にアピールすることができますので、ガクチカを何にすればいいか迷っているならば、学生時代にしていた筋トレを思い浮かべてみるのもいいのではないでしょうか。
ぜひ、ガクチカを作成する際の選択肢の1つとして覚えておきましょう。