
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
エントリーシートは「何を書くか」ももちろん大切ですが、「 どう書くか」も内定を得るための非常に重要なポイントになります。
自分の伝えたいことをより効果的に採用担当者にアピールするためにも、エントリーシートの書き方をマスターしましょう。
ここではエントリーシートの書き方について、とくに文字数制限のある場合の書き方について詳しく説明していきます。
「どうやって書いたら良いのか分からない」という学生はぜひ参考にしてください。
目次[目次を全て表示する]
【ES 適切な文字数は何割?】エントリーシートとは
エントリーシートは学生が企業に提出する書類の一つです。
学生が提出する書類には履歴書がありますが、主に属性情報を記入する履歴書と違います。
志望動機や自己PR、ガクチカなど企業に対して自分を売り込むための書類となります。
学生にとっては自分の能力や特徴、人となりなどをアピールする最初の機会となるもので、応募者の多い企業ではエントリーシートの内容で判断されることもあります。
【ES 適切な文字数は何割?】適切な文字数|文字数制限がない場合
エントリーシートや自己PR文では、文字数制限がない場合でも適切な長さにまとめることが重要です。
以下にポイントを解説するので、これらを活用して効果的にアピールしましょう.
量より質を意識すること
文字数制限がない場合、詳細に書くことができるため、つい多くの情報を盛り込みたくなるかもしれません。
しかし、採用担当者が読みやすく、伝わりやすいESにするためには、簡潔に要点をまとめることが重要です。
自己の強みや経験を軸に、どのように活かせるのか、企業にどのような貢献ができるのかを明確に伝えることが求められます。
また、長く書きすぎると論点がぼやけ、採用担当者に伝わりにくくなるので、ポイントを絞り、明確なロジックでつなげながら簡潔にまとめることを意識しましょう。
一般的には400〜600文字程度が読みやすく、要点が伝わる適切な分量とされています。
回答欄は空白がないように
エントリーシートの回答欄は空白が目立たないようにすることがポイントです。
空白が多いと、企業に熱意や志望度が低いと受け取られてしまう可能性があります。
記入欄が大きい場合でも、具体的なエピソードや自分の強みをしっかりと盛り込むことで、内容を充実させることが大切です。
空白を埋めるために無駄な情報を追加するのではなく、関連性のある情報を丁寧に記述することが大切です。
数字を用いて具体的なエピソード
エピソードに具体性を持たせるために、数字を用いることが効果的です。
具体的な数字を使うことで、企業に成果や努力量を明確に伝えることができます。
例えば、「売上を10%向上させた」「プロジェクトの完遂までに100時間の作業を行った」などの具体的な数値を記載することで、エピソードに信憑性と説得力が増します。
数字を用いることで、あなたの取り組みの成果を客観的に評価しやすくなります。
【ES 適切な文字数は何割?】適切な文字数|文字数制限がある場合
エントリーシートには、企業が指定する文字数制限があることが一般的です。
この制限内で効果的に自己PRを行うためには、以下に挙げるポイントを押さえて記述することが重要なので、参考にしてください。
企業はどのような意図で文字数を設定しているのか?
企業がエントリーシート(ES)の文字数を指定するのには、いくつかの意図があります。
単に情報を多く書かせるためではなく、応募者のビジネススキルや論理的思考力を測るために設定されているのです。
まず、社会人としての基本的なスキルの一つに「ルールを守る力」があります。
企業は、文字数制限のあるESを通じて、指示通りに書くことができるかを確認しています。
さらに、ビジネスでは限られた時間やスペースで分かりやすく情報を伝える能力が求められます。
ESの文字数制限は、応募者が要点を押さえて簡潔かつ論理的に表現できるかをチェックするためにも設けられています。
文字数の9割は書く
文字数が指定されている場合、その9割を埋めるように意識してください。
500文字の指定がある場合、450文字以上を目指すとGOOD
8割程度では内容が少なく見え、熱意や準備不足と判断されることがあります。
適切な分量で書くことで、しっかりと準備し、考え抜かれている印象を与えられます。
ただし、無理に内容を詰め込むのではなく、伝えたいことを簡潔にまとめるように心掛けることがポイントです。
無駄な情報がないか確認
エントリーシートには無駄な情報を盛り込まないように注意してください。
文字稼ぎをしているように見えると、内容の薄さや誠実さに欠ける印象を与えてしまいます。情報を厳選し、本当に伝えたいことに焦点を当てることが大切です。
書き終わったら何度も見直し、重要でない情報や繰り返しを削除し、明確で一貫性のある内容に仕上げましょう。
具体的なエピソードや実績を使って説得力を持たせることは有効なので、一貫性のある範囲で活用してください。
【ES 適切な文字数は何割?】文字数オーバーすると?
エントリーシート(ES)では、企業が指定した文字数制限を守ることが必須です。
どれだけ優れた内容でも、ルールを無視すると評価が下がる可能性があるため、慎重に取り組む必要があります。
文字数オーバーを避け、適切な長さで簡潔にまとめる力を身につけましょう。
文字数制限を超えることはNG
企業が文字数を設定するのは、応募者が決められた枠内で簡潔に伝える能力を持っているか確認するためです。
社会では、ルールを守りながら的確に情報を伝えるスキルが求められるため、制限を超えることは指示を守れないと判断される要因になります。
また、企業側の選考基準に基づいて公平に評価するために、文字数の上限を設けているケースもあります。
もし制限を超えてしまうと、応募者の文章構成力や要点をまとめる力が不足しているとみなされる可能性があるため、注意が必要です。
どんなに良い内容を書いても、まずはルールを守ることが最優先となります。
【ES 適切な文字数は何割?】面接官ウケのいいエントリーシートのポイント
ここからは、面接官ウケの良いエントリーシートを作成するためのポイントをまとめました。
就活の面接では基本的にエントリーシートを見ながら面接をすることが多いので、可能な限り印象が良くなるような書き方を意識することが大切です。
「ですます」など口調をそろえる
エントリーシートでは、文章の口調を統一することが大切です。
「ですます調」で始めた文章が途中で「だ・である調」に変わってしまうと、読み手に違和感を与えます。
このようなケアレスミスは、細部まで注意を払っていない印象を与えてしまい、評価が下がる可能性があります。
文末の表現を揃えることで、一貫性のある文章となり、面接官に丁寧で誠実な印象を与えることができます。
アンダーラインで強調する
重要なポイントやアピールしたい部分は、アンダーラインや太文字を用いて強調すると効果的です。
視覚的にアクセントをつけることで、読み手が重要な情報にすぐに気づきやすくなります。
これにより、エントリーシート全体の読みやすさが向上し、面接官に伝えたいメッセージが確実に伝わります。
ただし、強調しすぎると逆効果になることもあるので、適度なバランスを保つことが重要です。
段落を意識する
エントリーシートでは、段落を適切に分けて書くことが大切です。
そうすることで、段落ごとに一文字分あけて書くと、文章の流れが明確になり、ストーリーが頭に入りやすくなります。
段落を分けることで、読み手の企業にとっても視覚的に整理され、読みやすい文章になります。
各段落ごとに一つのテーマやポイントに絞って書くと、内容がまとまりやすく、理解しやすくなるメリットがあります。
1つの文章が100文字を超えないようにする
1つの文章が長すぎると、読み手にとって理解しづらい文章になりやすいです。
特に「だが」「しかし」といった接続詞が多用された文章は、流れが複雑になり読み手の集中力を損ねることがあります。
そのため、1文を100文字以内に収めることを意識することが大切です。
文章を短くまとめることで、要点がより明確になり、読み手にとって理解しやすいものになります。
また、文章の区切りを適切に入れることで、内容をスムーズに伝えられる効果もあります。
長すぎる文章は要点が埋もれてしまう可能性があるため、1文ごとに結論や主張を意識して書くことが重要です。
誤字脱字はNG
エントリーシートの誤字や脱字は、内容がどれだけ優れていても印象を悪くしてしまいます。これが原因でマイナス評価になってしまうのは勿体ないので、最後に必ず誤字脱字を確認し、ミスがないかをチェックしましょう。
誤字脱字があると、細かい部分まで注意を払っていないと判断され、信頼性が低く見られてしまいます。
就活コンサルタント木下より

文章を見直すだけでなく、他の人にチェックしてもらうと、見落としがちなミスも発見しやすくなります。誤字脱字があるだけで、印象は格段に変わってしまうため小さいミスはなくしていきましょう!
【ES 適切な文字数は何割?】枠内に文章を収める際ためのコツ
逆にアピールしたいポイントがたくさんある場合はどうでしょうか。
そのすべてを枠内に書き込もうとすれば、必然的に文字は小さくなってしまいます。
しかし、小さすぎる文字もNGです。採用担当者は1日に膨大な数のエントリーシートに目を通しているのですから、読みにくいものはそのままスルーされてしまう可能性もあります。
ゴチャゴチャとした見た目にならないようにバランスを取りましょう。
では、文字をきれいに枠内に収めるためにはどうしたらいいのでしょうか。
鉛筆で罫線を引く
枠線の中できれいに文字を収めたいならば、罫線を引くのも良いでしょう。
最初に鉛筆で薄く罫線を引き、ボールペンや万年筆で文書を書いたら、最後に罫線をきれいに消しましょう。
真っ白なところに文字を書いていると気付かないうちに文字が斜めになってしまうことがありますが、罫線を引くことで防げます。
また、横罫線だけでなく縦罫線も引くことで縦にも等間隔で文字が並ぶようになるので、とても読みやすくなります。
下書きをする
いきなりボールペンなどで書き始めてしまうと、文章が入り切らなくなってしまう可能性もあります。
このようなことを避けるために、最初に鉛筆で薄く下書きをしておくと文字の調整に役立つでしょう。
また、下書きをしておくことで誤字脱字を防ぐこともできます。
エントリーシートでは誤字脱字は避けるべきです。
就活コンサルタント木下より

もし誤字脱字の多いエントリーシートを提出してしまうと、採用担当者に「この学生は集中力がない」といった印象を与えてしまうかもしれません。そうならないようにしっかりと下書きをしてから臨みましょう。
文字の大きさを配慮する
エントリーシートでは、限られたスペースに自分のアピールポイントを的確に伝える必要があります。
文章を枠内に収めるためには、文字の大きさを適切に調整することが重要です。
文字が大きすぎると枠に収まらず、見栄えが悪くなってしまいます。
逆に、文字が小さすぎると読みづらくなり、面接官に悪い印象を与える可能性があります。
まず、指定された枠に対して最適な文字の大きさを考え、試し書きをして確認し、また、行間も考慮して、読みやすさを維持することが大切です。
【ES 適切な文字数は何割?】文字数が足りない場合の対処法
文字数制限のあるエントリーシートを作成していて、どうしても文字数が足りないということもあるでしょう。
どうにかして文字数を増やそうと同じ内容の文章を重複させ、文章の構成を複雑にしてしまうと、論点がズレてしまってアピールしたい内容が相手に伝わりにくくなってしまいます。
だからといって、先程も言ったように文字数が少なすぎて空白の目立つエントリーシートでは評価が下がってしまいます。
文字数が足りない場合はどうしたら良いのでしょうか。
文章を分解してみる
エントリーシートの文字数が足りない場合は、文章の構成を見直してみましょう。
その際にとても役に立つのがPREP法と呼ばれる考え方です。
PREP法とは下記のそれぞれの頭文字をとった言葉
Point・・・結論
Reason・・・理由
Example・・・具体的な例
Point・・・結論
説得力のある文章を作成するときにはまず冒頭部分で結論を述べ、その後にその結論に至った理由とその具体例、そして最後に再び結論を述べて強調するという文章構成のことです。
自分の作った文章にこれらの要素が含まれているかを確認して、含まれていなければ付け加えることで文字数を増やすことができます。
また、例をより具体的に説明することでも文字数を増やすことができるでしょう。
深堀できる内容がないかを考える
エントリーシートや文章作成において、文字数が足りない場合には、すでに書いた内容の中でより深掘りできるポイントがないかを確認することが有効です。
深掘りすることで、企業に対して自身の経験や考えをより具体的に伝えることができ、説得力のある文章に仕上げることができます。
また、客観的に分析する力を示すことができるため、論理的思考力のアピールにもつながります。
また、行動だけでなく、その時の感情や思考プロセスを加えることで、よりリアリティのある表現が可能となります。
さらに、企業の視点を取り入れることも重要で、自身の経験が企業の求める人材像とどのように結びつくのかを説明することで、文字数を増やしながら、より魅力的なエントリーシートにすることができます。
エピソードを具体的に書く
エントリーシートで文字数が足りない場合、エピソードを具体的に書くことが有効です。
具体的な背景や状況を詳しく説明することで、面接官にその場面がイメージしやすくなり、あなたの人柄や思考がより深く理解されます。
例えば、どのような状況でどのような課題に直面し、どのような行動を取ったのかを具体的に記述すると効果的です。
結果や学びについても詳しく書くことで、エピソード全体が充実し、文字数を増やすことができます。
【ES 適切な文字数は何割?】まとめ
いかがでしたか。
エントリーシートの書き方には一定のルールがあり、文字数が多い少ないということだけでも採用担当者に与える印象に違いが出ることを分かっていただけたのではないかと思います。
応募者の多い企業ではエントリーシートによる第一次選考が行われることもあるので、限られた文字数の中で自分の特徴や性格を効果的にアピールすることはとても大切です。
文字数の重要さをしっかりと理解した上でエントリーシートを作成しましょう。
就活コンサルタント木下より
面接選考に進んだ時の質問のネタに使われることもあるので、魅力的な文章を書くように心がけましょう!エントリーシートで自分の印象はぐんと変わります!