エントリーシートの適切な文字数は?面接官ウケのいいESを書こう!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

エントリーシートは「何を書くか」ももちろん大切ですが、「どう書くか」も内定を得るための非常に重要なポイントになります。

自分の伝えたいことをより効果的に採用担当者にアピールするためにも、エントリーシートの書き方をマスターしましょう。

ここではエントリーシートの書き方について、とくに文字数制限のある場合の書き方について詳しく説明していきます。

「どうやって書いたら良いのか分からない」という学生はぜひ参考にしてください

エントリーシートとは

エントリーシートは学生が企業に提出する書類の一つです。

学生が提出する書類には履歴書がありますが、主に属性情報を記入する履歴書と違います。

エントリーシート

志望動機や自己PR、ガクチカなど企業に対して自分を売り込むための書類となります。

学生にとっては自分の能力や特徴、人となりなどをアピールする最初の機会となるもので、応募者の多い企業ではエントリーシートの内容で判断されることもあります。

就活コンサルタント木下より

エントリーシート文字数

面接選考に進んだ時の質問のネタに使われることもあるので、魅力的な文章を書くように心がけましょう!エントリーシートで自分の印象はぐんと変わります!

適切な文字数|文字数制限がない場合

エントリーシートや自己PR文では、文字数制限がない場合でも適切な長さにまとめることが重要です。

以下にポイントを解説するので、これらを活用して効果的にアピールしましょう。

文字数制限がない場合

回答欄は空白がないように

エピソードは絞る

数字を用いて具体的なエピソード

回答欄は空白がないように

エントリーシートの回答欄は空白が目立たないようにすることがポイントです。

空白が多いと、企業に熱意や志望度が低いと受け取られてしまう可能性があります。

記入欄が大きい場合でも、具体的なエピソードや自分の強みをしっかりと盛り込むことで、内容を充実させることが大切です。

空白を埋めるために無駄な情報を追加するのではなく、関連性のある情報を丁寧に記述することが大切です。

エピソードは絞る

文字数制限がないからといって、多くのエピソードを盛り込むことは避けましょう。

複数のエピソードを詰め込むと、焦点がぼやけてしまい、読みにくくなります。

あくまで端的に述べることを意識し、最も伝えたいエピソードを一つか二つに絞り、それらを深く掘り下げて具体的に記述することで、説得力を持たせることができます。

注意

エピソードの選択には、自分の強みやアピールポイントが最も効果的に伝わるものを選ぶように意識してください。複数のエピソードは盛り込みません。

数字を用いて具体的なエピソード

エピソードに具体性を持たせるために、数字を用いることが効果的です。

具体的な数字を使うことで、企業に成果や努力量を明確に伝えることができます。

例えば、「売上を10%向上させた」「プロジェクトの完遂までに100時間の作業を行った」などの具体的な数値を記載することで、エピソードに信憑性と説得力が増します。
数字を用いることで、あなたの取り組みの成果を客観的に評価しやすくなります。

適切な文字数|文字数制限がある場合

エントリーシートには、企業が指定する文字数制限があることが一般的です。

この制限内で効果的に自己PRを行うためには、以下に挙げるポイントを押さえて記述することが重要なので、参考にしてください。

文字数の9割は書く

文字数が指定されている場合、その9割を埋めるように意識してください。

500文字の指定がある場合、450文字以上を目指すとGOOD

8割程度では内容が少なく見え、熱意や準備不足と判断されることがあります。

適切な分量で書くことで、しっかりと準備し、考え抜かれている印象を与えられます。

注意

ただし、無理に内容を詰め込むのではなく、伝えたいことを簡潔にまとめるように心掛けることがポイントです。

指定文字数は越えない

指定された文字数を超えて書くことは避けてください。

企業が設けたルールに従わないと、指示を守る能力がないと見なされる可能性があります。

また、文字数制限を超えると、読む側にとっても負担となり、印象が悪くなります。

文字数内で必要な情報を整理し、簡潔にまとめることが重要です。

文章を何度も見直し、無駄な部分を削ることで、指定された文字数内で効果的に伝える力を示しましょう。

無駄な情報がないか確認

エントリーシートには無駄な情報を盛り込まないように注意してください。

ポイント

文字稼ぎをしているように見えると、内容の薄さや誠実さに欠ける印象を与えてしまいます。情報を厳選し、本当に伝えたいことに焦点を当てることが大切です。

書き終わったら何度も見直し、重要でない情報や繰り返しを削除し、明確で一貫性のある内容に仕上げましょう。

具体的なエピソードや実績を使って説得力を持たせることは有効なので、一貫性のある範囲で活用してください。

面接官ウケのいいエントリーシートのポイント

ここからは、面接官ウケの良いエントリーシートを作成するためのポイントをまとめました。

就活の面接では基本的にエントリーシートを見ながら面接をすることが多いので、可能な限り印象が良くなるような書き方を意識することが大切です。

「ですます」など口調をそろえる

エントリーシートでは、文章の口調を統一することが大切です。

「ですます調」で始めた文章が途中で「だ・である調」に変わってしまうと、読み手に違和感を与えます。

注意

このようなケアレスミスは、細部まで注意を払っていない印象を与えてしまい、評価が下がる可能性があります。

文末の表現を揃えることで、一貫性のある文章となり、面接官に丁寧で誠実な印象を与えることができます。

アンダーラインで強調する

重要なポイントやアピールしたい部分は、アンダーラインや太文字を用いて強調すると効果的です。

視覚的にアクセントをつけることで、読み手が重要な情報にすぐに気づきやすくなります。

これにより、エントリーシート全体の読みやすさが向上し、面接官に伝えたいメッセージが確実に伝わります。

Memo

ただし、強調しすぎると逆効果になることもあるので、適度なバランスを保つことが重要です。

段落を意識する

エントリーシートでは、段落を適切に分けて書くことが大切です。

そうすることで、段落ごとに一文字分あけて書くと、文章の流れが明確になり、ストーリーが頭に入りやすくなります。

ポイント

段落を分けることで、読み手の企業にとっても視覚的に整理され、読みやすい文章になります。
各段落ごとに一つのテーマやポイントに絞って書くと、内容がまとまりやすく、理解しやすくなるメリットがあります。

誤字脱字はNG

エントリーシートの誤字や脱字は、内容がどれだけ優れていても印象を悪くしてしまいます。これが原因でマイナス評価になってしまうのは勿体ないので、最後に必ず誤字脱字を確認し、ミスがないかをチェックしましょう。

誤字脱字があると、細かい部分まで注意を払っていないと判断され、信頼性が低く見られてしまいます。

就活コンサルタント木下より

エントリーシートの文字数

文章を見直すだけでなく、他の人にチェックしてもらうと、見落としがちなミスも発見しやすくなります。誤字脱字があるだけで、印象は格段に変わってしまうため小さいミスはなくしていきましょう!

枠内に文章を収める際ためのコツ

逆にアピールしたいポイントがたくさんある場合はどうでしょうか。

そのすべてを枠内に書き込もうとすれば、必然的に文字は小さくなってしまいます。

注意

しかし、小さすぎる文字もNGです。採用担当者は1日に膨大な数のエントリーシートに目を通しているのですから、読みにくいものはそのままスルーされてしまう可能性もあります。

ゴチャゴチャとした見た目にならないようにバランスを取りましょう。

では、文字をきれいに枠内に収めるためにはどうしたらいいのでしょうか。

鉛筆で罫線を引く

枠線の中できれいに文字を収めたいならば、罫線を引くのも良いでしょう

最初に鉛筆で薄く罫線を引き、ボールペンや万年筆で文書を書いたら、最後に罫線をきれいに消しましょう。

真っ白なところに文字を書いていると気付かないうちに文字が斜めになってしまうことがありますが、罫線を引くことで防げます。

Memo

また、横罫線だけでなく縦罫線も引くことで縦にも等間隔で文字が並ぶようになるので、とても読みやすくなります。

下書きをする

いきなりボールペンなどで書き始めてしまうと、文章が入り切らなくなってしまう可能性もあります。

このようなことを避けるために、最初に鉛筆で薄く下書きをしておくと文字の調整に役立つでしょう。

また、下書きをしておくことで誤字脱字を防ぐこともできます

エントリーシートでは誤字脱字は避けるべきです。

就活コンサルタント木下より

エントリーシート文字数

もし誤字脱字の多いエントリーシートを提出してしまうと、採用担当者に「この学生は集中力がない」といった印象を与えてしまうかもしれません。そうならないようにしっかりと下書きをしてから臨みましょう。

文字の大きさを配慮する

エントリーシートでは、限られたスペースに自分のアピールポイントを的確に伝える必要があります。

文章を枠内に収めるためには、文字の大きさを適切に調整することが重要です。

注意

文字が大きすぎると枠に収まらず、見栄えが悪くなってしまいます。
逆に、文字が小さすぎると読みづらくなり、面接官に悪い印象を与える可能性があります。

まず、指定された枠に対して最適な文字の大きさを考え、試し書きをして確認し、また、行間も考慮して、読みやすさを維持することが大切です。

文字数が足りない場合の対処法

文字数制限のあるエントリーシートを作成していて、どうしても文字数が足りないということもあるでしょう。

どうにかして文字数を増やそうと同じ内容の文章を重複させ、文章の構成を複雑にしてしまうと、論点がズレてしまってアピールしたい内容が相手に伝わりにくくなってしまいます。

だからといって、先程も言ったように文字数が少なすぎて空白の目立つエントリーシートでは評価が下がってしまいます。

文字数が足りない場合はどうしたら良いのでしょうか。

文章を分解してみる

エントリーシートの文字数が足りない場合は、文章の構成を見直してみましょう。

その際にとても役に立つのがPREP法と呼ばれる考え方です。

PREP法とは下記のそれぞれの頭文字をとった言葉
Point・・・結論
Reason・・・理由
Example・・・具体的な例
Point・・・結論

 

説得力のある文章を作成するときにはまず冒頭部分で結論を述べ、その後にその結論に至った理由とその具体例、そして最後に再び結論を述べて強調するという文章構成のことです。

自分の作った文章にこれらの要素が含まれているかを確認して、含まれていなければ付け加えることで文字数を増やすことができます。

また、例をより具体的に説明することでも文字数を増やすことができるでしょう。

エピソードを具体的に書く

エントリーシートで文字数が足りない場合、エピソードを具体的に書くことが有効です。

具体的な背景や状況を詳しく説明することで、面接官にその場面がイメージしやすくなり、あなたの人柄や思考がより深く理解されます。

例えば、どのような状況でどのような課題に直面し、どのような行動を取ったのかを具体的に記述すると効果的です。

ポイント

結果や学びについても詳しく書くことで、エピソード全体が充実し、文字数を増やすことができます。

まとめ

いかがでしたか。

エントリーシートの書き方には一定のルールがあり、文字数が多い少ないということだけでも採用担当者に与える印象に違いが出ることを分かっていただけたのではないかと思います。

応募者の多い企業ではエントリーシートによる第一次選考が行われることもあるので、限られた文字数の中で自分の特徴や性格を効果的にアピールすることはとても大切です。

文字数の重要さをしっかりと理解した上でエントリーシートを作成しましょう。

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