HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【情報工学出身のガクチカ】はじめに
情報工学を研究している学生は、ガクチカに悩んでいるかもしれません。
また、こういった学生はガクチカを難しく捉えすぎてしまう傾向がありますので 、誰にでもわかりやすく説明するということが重要になってきます。
今回は、情報工学出身の学生がどんなガクチカを書けば良いのかを紹介します。
情報工学出身の学生は、一般的な学生が学んでいないようなことをたくさん学んでいますので、実はガクチカの材料には困りません。
重要なのは、その貴重な経験からどの部分をピックアップしていくかということになるでしょう。
【情報工学出身のガクチカ】ガクチカの書き方
情報工学出身のガクチカだからといって、そのほかのガクチカと比べて、基本が違うということはありません。
基本的にはガクチカの基本に則って書いていくことになりますので、基本を忘れないようにしましょう。
具体的には、 どんな経験をしたのか、そのキッカケはなんだったのか、それによって生じた課題は何か、どうやって解決まで辿り着いたのかという順番で書くようにします。
さらに、解決法を発見した結果どうなったのか、それによってどんな成長をしたのかという部分が重要になってきます。
また、最終的にはそのガクチカによって学んだことで、将来はどんなことに役立つのかまで書いていれば完璧です。
このようなガクチカの基本は、情報工学出身であっても共通なので、忘れないようにしましょう。
情報工学出身の学生は、ついつい物事を難しく考えてしまう癖がありますので、それによってわかりにくいガクチカにしてしまうと、評価されない可能性があるのです。
【情報工学出身のガクチカ】情報工学を研究している人の強み
基本は情報工学出身のガクチカであっても、難しく考える必要はありません。
しかし、情報工学をしている学生だからこその強みはわかっておくと良いでしょう。
情報工学だからこその強みをアピールできるガクチカだと、相手にも響きやすくなります。
たとえば、プログラミング技術を習得している場合は、それはほかの学生にはないスペシャルな部分になってくれます。
さらに情報処理の能力が高い場合やマルチタスクに長けているといった特徴もあるでしょう。
このように 情報工学出身の学生は、そのほかの学生にはないような魅力がたくさんあるのです。
プログラミングなどをすでに習得している
情報工学出身の学生は、プログラミング技術を習得している可能性があります。
これがある一定以上の高いレベルでの習得になってくると、わざわざ入社してからプログラミングを教える必要がないので、大きなアドバンテージになってくれます。
当然なのですが、入社後にプログラミングを教える場合には、費用も発生しますし、時間も必要です。
しかも、プログラミング系の職種は、入れ替わりの激しい業界になってくるので、せっかくプログラミングを丁寧に教えても、辞められてしまい大きな損失になることは珍しくありません。
こういった手間を省いて即戦力として扱えるのが、すでにプログラミングを習得した学生になっていますので、この部分をアピールしないのはとてももったいないと言えるでしょう。
情報工学出身の学生にとってプログラミングがごく普通のことかもしれませんが、実は アピールポイントになる強力な武器なのです。
情報処理の能力が高い
情報工学出身の学生は、とても情報処理能力が高いです。
普段からたくさんの量の情報に触れているため、それを処理する能力は自然と高まってくるのです。
今の時代においては、情報処理能力が高いというのは大きなメリットになりますので、こちらも就活の際のアピールポイントになるでしょう。
また、情報処理能力に強いだけではなく、数字に強いというメリットもあるでしょう。
数字の苦手な学生は、たくさんの数字を見ただけでお手上げ状態になってしまう人がいます。
しかし、情報工学出身の学生の場合は、そういったことはありませんので、意欲的に働くことができるのです。
データを扱う能力が高ければ、さまざまなところでの活躍を期待できるので、好印象を与えられる可能性が高いでしょう。
単純に
マルチな仕事をこなすことができる
情報工学出身の学生は、マルチな仕事をこなすことができると言えるでしょう。
さまざまな学科があるように、普通の理系の学生よりも幅広い知識を持つことができるのです。
また、情報工学出身の学生は、情報処理能力が高いので、マルチタスクという意味でもメリットは大きいです。
世の中の仕事には、単純作業ではなく、複雑な物事が絡み合っている仕事があります。
こういった仕事にピッタリなのが情報工学出身の学生になっていて、一つひとつの仕事をしっかりと把握して、それが絡み合っていても問題なく対応することができるのです。
【情報工学出身のガクチカ】情報工学の研究をガクチカにする際の注意点
情報工学出身の学生には強みがたくさんあることがわかりました。
しかし、情報工学の研究をガクチカにする際の注意点もありますので注意してください。
この注意点を把握していなければ、思わぬ失敗をしてしまう可能性があります。
限りあるチャンスを有効活用するためにも、注意点を把握して、万全の態勢就活に臨みたいところではないでしょうか。
やはり、一番注意したいのが、難しい勉強をしている学生たちなので、相手にもわかる説明で伝えるということです。
ついつい、情報工学出身の学生は、物事を難しく考えてしまうものなのです。
専門用語を使いすぎない
情報工学出身の学生がガクチカを作成する際にありがちな失敗は、とにかく専門用語を並べてしまうというものです。
試験を担当する人たちは、必ずしもこういった専門用語を知っていないので、ガクチカの説明を理解してもらえない可能性があります。
また、専門用語をガクチカに並べてしまうと、気難しい人間だと捉えられてしまう可能性があります。
また、相手の立場に立って物事を考えられないタイプの学生とも捉えられる可能性があるので、専門用語をガクチカに並べてしまうのは、デメリットしかありません。
ガクチカを作成する際には、誰でもわかりやすくというのが基本になってきますので、十分に注意するようにしましょう。
見直して、専門用語を使っていたら、そのほかの簡単な言葉で説明できないかをもう一度考えてみましょう。
結果よりも過程を大切に
情報工学出身の学生は数字に強いので、とにかく結果を求めてしまうかもしれません。
何事も結果がすべてだと考えている人もいるはずです。
しかし、ガクチカは結果よりも過程が重要になってきます。
学生時代に得られる結果というものは、それ単体で見てみると、直接人生に影響を与えるようなものは少ないです。
そのため、その結果が出るまでに何を学んだかの過程のほうが重要になってくるのです。
この過程を軽視してしまうと、評価されにくいガクチカになってしまいます。
結果だけをガクチカに書かれてしまうと、相手もあなたがどんな人間なのかがわかりませんので、評価が悪くなるというよりも、評価しようがないのです。
さらに、情報工学出身の学生は、ほかの人はしていないような研究をしているので、その研究について淡々と説明してしまいやすいです。
これもまずいポイントになってきますので、十分に注意しましょう。
研究を志望業種と結びつける
ガクチカで重要になってくるのが、情報工学を学んだ結果、それが就職した際にどう活きるのかということです。
そのため、ガクチカの題材としては、最終的に志望する企業と関連性の深いものでなければなりません。
ただし、情報工学が直接役に立たなければダメというわけではないのです。
あくまでも情報工学の研究をするうえで学んだことが、直接的であれ、間接的であれ企業で働く際に役立つというエピソードが必要になってきます。
この部分がしっかりとしていれば、ガクチカが評価される可能性は高いでしょう。
また、どのように活きるかだけではなく、どのように活かしたいかの願望の部分もガクチカに導入するのもありです。
ただし、その願望が逸脱したものにならないように注意してください。
エピソードを入れる
ガクチカは具体的なエピソードを入れることによって、とても輝きます。
特に情報工学の研究においては、具体的なエピソードが重要になってきます。
こういったエピソードが入らなければ、ただ何を研究したかの紹介をするだけになってしまうのです。
ガクチカというのは、どんな技術を持っているのか、どんな研究をしてきたのかではなく、あなたはどんな人間かを知るためのものです。
これを理解してもらうためには具体的なエピソードが必須だと言えるでしょう。
【情報工学出身のガクチカ】情報工学でアピールしたいエピソード例
ここでは情報工学でアピールしたいエピソードの例を紹介します。
せっかく情報工学を学んだという強みがあるのですから、情報工学を学んだからこそできる強みをどんどんアピールしていくべきです。
一からシステムを作り上げたこと
情報工学の鉄板のガクチカといえば、一からシステムを作り出した経験です。
これはかみ砕いて考えてみると、実はとてもすごいことで、言い換える ゼロから何かを生み出したことになります。
ゼロから何かを生み出すというのは、情報工学の特権でもありますので、そういった経験があるのならば、積極的にアピールしたいところではないでしょうか。
特にプログラミングに力を入れてきた学生は、そういった経験をたくさんしているはずです。
大規模なソフトウェアの開発に携わったこと
もう少し具体的な部分に着目してみると、大規模ソフトウェアの開発に携わった経験などがあれば、それもアピールすべきでしょう。
大規模ソフトウェア開発に携わった経験があるというのならば、それなりの技術や知識は持っているはずです。
企業でもそういった知識は役立ってくれますので、それをアピールすることが重要になってくるのです。
人工知能の開発
最近では、人工知能の開発を大学で学ぶという学生も多いのではないでしょうか。
こういった研究に携わった実績があるのならば、大きなアピールポイントになってくれます。
人工知能は、これからどんどん進む最先端の技術です。
そういった技術に触れたことがあるというのは、企業にとっても重要なことなのです。
情報工学に関連する仕事に就くのならば、人工知能に関連する仕事をする可能性も高いので、その経験値をアピールすべきでしょう。
もちろん、人工知能だけではなく、最先端の技術に触れた経験があるのならば、それを積極的にアピールすべきです。
【情報工学出身のガクチカ】情報工学を研究した方向けの例文
ここでは情報工学を研究した人向けのガクチカの例文を紹介します。
情報工学を学んだ学生は、それを強みとしたガクチカを作成するべきなので、ぜひ確認してみてください。
例文①
これまでインターネットの自動翻訳を使う機会が多かったのですが、いまいち翻訳の精度に疑問を感じておりました。
そのため、せっかくプログラミングを学ぶのならば、自分だけの翻訳システムを完成させてみたいと思うようになったのです。
最初は、それなりの精度のシステムが完成するかと思ったのですが、実際にやってみると苦難の連続でした。
なぜ、世の中にある自動翻訳システムは、あのくらいの精度なのかという部分を納得させられたのです。
結果的に、最初に完成したシステムに何度か改良を加えて、精度は向上したのですが、まだまだ世間で知られている翻訳システムには遠く及ばないものでした。
ただし、一からシステムを作り上げることの楽しさと、少しずつ精度が高まっていくことのやりがいを学ぶことができました。
例文②
とても壮大なプロジェクトになっていて、末席ではありますが、そういったプロジェクトの一員になれたことを誇りに思っています。
プロジェクトチームは、優秀な学生や教授が集まっており、当初はあまりの差に打ちひしがれそうになりました。
しかし、優秀な人物に囲まれて開発に携わったので、吸収できることはたくさんありました。
特に勉強になったのは、優秀な学生や教授の着眼点です。
何かを研究する際に、どういった目線で物事を見れば良いのかが非常に勉強になり、自分とはまったく違った目線に驚かされました。
また、そういった視点を少し真似てみると、今まで見えなかったものが見えるようになったのも大きな収穫です。
この多角的な視野を用いて、仕事では難題に取り組んでいきたいと思います。
【情報工学出身のガクチカ】まとめ
情報工学のガクチカについてイメージできたのではないでしょうか。
情報工学を学んできた学生というのは、ガクチカという意味においてはとても恵まれています。
いくらでも紹介することはありますので、その中からどれが一番アピールになるのかを考えてガクチカを作成するようにしましょう。
なかなかガクチカの題材が見つからないという学生に対して、たくさんの材料があるというのは、とても幸せなことです。