伝え方で合否が決まる?!ガクチカの伝え方のポイントと注意点を徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

学生の場合、これまで社会人として働いたことがないため、企業で働いて培った技術をどのくらいもっているのか、スキルはどの程度のレベルかわかりません。

その代わりとして、ガクチカを聞き、どのようなことを学生時代に頑張ったのか、エピソードの中からその人の頑張りや人柄を見たいのです。

はじめての就職活動に面接のため、ガクチカもどのように伝えたらいいのか、わからない方も多いでしょう。

こちらでは、ガクチカを話す時の流れについてや伝える時のポイントについてお伝えしていきます。

【面接でのガクチカの伝え方】面接でもガクチカを聞く理由

就活の際には、あらかじめESを書いて出すこともありますが、面接でもESで書いた内容と同様の質問をしてくることは多々あります。

そのため、ガクチカについても同じことがいえるでしょう。

ではなぜ企業は、面接でもガクチカを聞こうとするのか?その具体的な理由を4つ紹介します。

論理的思考力を見るため

まず論理的思考力とは、物事の論点を整理しながら考える力のことです。

文章でいくら優れていることを伝えても、実際にはどうなのか相手にはわかりません。

だからこそ、面接の場で本当に論理的思考力があるのかどうかを、企業はあらためて判断しようとします。

また、論理的思考力を通じてコミュニケーション能力の高さも図ろうとするでしょう。

企業で仕事をする際には、周りの人と協力しながら取り組むことも多々あるため、仲間に入れても差し支えなさそうかどうかを、しっかりチェックします。

エピソードをより深堀したいため

ガクチカをESで読んだ採用担当者は、そのエピソードについてもっと詳しく知りたいと考える傾向があります。

なぜなら、そもそもESに書かれている内容だけで判断するのは難しいことが多いからです。

その文章だけではわからない部分を積極的に聞こうとすることは少なくありませんので、事前にどんな質問が飛んできても良いように準備しておいた方が良いでしょう。

また、エピソードを深掘りする理由の1つとして、そのエピソード自体が本当なのかどうかも見ようとします。

就活をする人の中には話を盛ってしまうケースもあるため、場合によっては思いもよらぬ質問をされることも出てくるでしょう。

一貫性があるか見たいため

前述した内容にもつながりますが、企業はその人のアピール内容において一貫性があるのかどうかを、面接の場で判断しようとします

つまり、嘘の内容がなかったのかどうかを調べるために、直接ガクチカについて話を聞こうとするのです。

人によっては自分を少しでも良く見せるために色々書いた結果、どこかで矛盾が生じることも珍しくありません。

だからこそ、採用担当者は就活生と直接会話をしながら、本当のことしか言っていないのかどうかを見るのです。

ガクチカとなるとついさまざまなアピールをしたくなるかもしれませんが、だからといって嘘をつくことは決してしないようにしましょう。

自社に合うかを見たいため

面接でもガクチカを聞くのは、そもそも自社に合った人材なのかどうかを見るためでもあります。

例えばガクチカを通じて、その人がどんなことに対して興味を持っているのか?何が原動力になっているのか?どのように課題を解決しようとしたのか?など、あらゆる情報を聞いてその人の人物像を判断するのです。

企業によって求める人材像はさまざまですので、自社でも頑張れそうなのかどうかを知る際に、ガクチカのエピソードは最適だといえるでしょう。

特に面接の場であれば就活生の人柄も理解しやすいため、直接口からエピソードを聞いた方が、採用担当者にとって採用候補に入れるべきかどうかがわかりやすいのです

【面接でのガクチカの伝え方】ガクチカを話す時の流れとは?

どんなに立派なエピソードを語ったとしても、相手にとって何を言っているのかわからない場合、無駄になってしまいます。

ガクチカを話す際にも、わかりやすい話の流れというものが存在するのです。

覚えれば簡単ですので、まずはどんな流れで話をすればわかりやすく伝わるのかを、覚えていきましょう。

こちらでは、ガクチカを話す際に効果的な流れについて、詳しく紹介していきます。

①結論を話す

ガクチカの話を面接官にわかってもらいやすく話すには、まず結論を述べます。

何の話かよくわからないまま自分の過去に頑張ったことについて一生懸命話しても、一体何を頑張ったエピソードなのか、ピンとこないまま話を聞いてしまうことになります。

面接官も学生が一生懸命話しているのを理解してあげたい気持ちがあっても、なんだかよくわからない話のままで終わってしまうのです。

アピールするエピソードについてしっかりと理解した後に具体的に頑張ったことを聞けば、自社に合っている人物かどうかも考えやすく、内定に一歩近づけます。

②きっかけを話す

結論を話した後は、なぜ頑張ろうと思ったか動機を話します。

頑張ろうと思った時には、気になった点やもっとこうしたほうがいいなど、何かしらきっかけがあるはずです。

まったく何もないと、頑張ることは難しいものです。

きっかけから面接官は、この学生はどんなところに注目して頑張るタイプか、どんな性格をしているのかを見ています。

着眼点が、自社で働いた時にも活かせそうかどうかもジャッジしています。

③生じた課題について話す

目標を自分の中で設定して頑張る過程で、トントン拍子に進むことはほとんどありません。

頑張ろうと意気込んで行っている時にも、いくつか課題が生じ、どう突破していくのか考えながら頑張ったのではないでしょうか。

その経験の中で生じた課題について具体的に話すことで、どんな困難を突破しようと頑張ったのかを伝えられます。

次のどう解決したのかという部分にも話をつなげやすくなるため、わかりやすく具体的に話しましょう。

④どのように解決したかを話す

課題に対して、どのように頑張ってきたのか、面接官は知りたいと思っています。

どのように解決したのかを具体的に話し、頭の中でもこんな風に頑張ってきたのだろうと面接官が様子を想像できるくらい具体的に伝えましょう。

そうするだけでも面接官に伝わりやすいですし、解決方法や考え方からも自社で活躍できそうな人材か、しっかりと聞いてもらえます。

どのように解決したかや課題を感じた着眼点などは、面接官が一番聞きたい部分ですので、具体的に話すようにしましょう。

⑤成果を話す

今度はこれらの経験をつうじて、どんな風に成長したのかを話していきます。

課題を見つけ、具体的に解決できるように行動することで、今まで知らなかった部分を感じるものです。

たとえば頑張ることで入賞し結果として賞を取れたことでもいいですし、これまでは個人で強くなればいいと思っていたが、チームプレイの大切さを学び、成長したというようなことでもOKです。

⑥どのように会社に貢献するかを話す

ガクチカでは、成果まで話をすればそこで話を完結してもいいのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、そこまでで終わったら、ただの物語を話して終わりになってしまいます。

この後成長した点、自分の強みをどのように仕事へ活かしていくか、会社に貢献するかを話します。

最後のこのひとことがあるだけで、面接官は、話の内容から自社で活躍している姿を、リアルに想像できるのです。

忘れずに、どのように貢献するのかも話して締めくくりましょう。

【面接でのガクチカの伝え方】ガクチカを伝える時のポイント

ガクチカを伝える時には、そのまま自分の頑張ったことをただ話せばいいわけではありません。

まずは面接官の心に響き、「こんな学生と一緒に働きたい」という気持ちにさせなければいけません。

嘘臭い話の仕方をしてしまうと、どんな立派なことを言っても、面接官は魅力に感じないのです。

こちらでは、いくつか面接でガクチカを伝える時、どんなことが大切か伝えていきます。

まずひとことで結論を伝える

中身も聞きやすい順番があるので守ったほうがいいのですが、伝える上で一番大切なのは、結論をひとことで伝えるということです。

どんなに立派で自社で欲しい人材の話をしたとしても、結論が何かよくわからないと、よさが伝わりません。

面接官は一人の話を聞いているのではなく、多数の学生の話を聞いているのです。

そのため、なんだかよくわからない話を長々と聞いても、印象に残らずに、別の話がわかりやすい学生ばかりを覚えている、ということにもなりかねません。

せっかく面接官に伝わる文章を考えているので、まずはひとことで、ガクチカがどんな経験だったのか話すようにしましょう。

今から〇〇の話がはじまるんだなと面接官を思わせてから、具体的な話へ進みます。

丸暗記したものをそのまま話さない

就活生にありがちな行動のひとつに、立派に話そうとするあまり、何回も文章を頭の中で繰り返して、丸暗記したものをそのまま話すというものがあります。

当日は緊張もしますし、丸暗記したものをそのまま話してしまいたくなる気持ちもわかります。

しかし、そのまま丸暗記したものを話してしまうと、話し方に違和感を覚え、面接官も気になってしまいます。

その人の言葉と感情が込められた話し方をされると心を訴えるような文章でも、丸暗記を棒読みのようにそのまま話していると、魅力が感じられないのです。

エントリーシートに書ききれなかったが伝えておいたほうがいいことなどを、自分の言葉で伝えることが大切です。

キーワードを入れる

ほかの学生の話も聞いていく中で、面接官がこの言葉が気になると感じるようなキーワードを入れて話すようにすると、魅力を感じて、さらに質問したいと思ってもらえます。

興味をもってもらい質問されるということは、さまざまな学生がいる中でも、印象に残るということでもあります。

話も広がりやすくなりなりますし、気にしてもらえるため、できる限りキーワードを入れてみましょう。

とくに企業で活躍してくれそうと感じるようなキーワードや、「これってどんなこと?」と感じるようなものを入れて、思わず質問してもっと話を広げたくなるようなものにできるといいでしょう。

得た強みを仕事に活かすことを話す

ガクチカでは頑張ったことを聞いていますが、面接官はその強みを会社で活かせることがどうかまでを見据えています。

話を聞きながら頑張っているのを想像しているのですが、最後に自分からも、得た強みをどう仕事に活かすのか話したほうが、より想像しやすくなります。

事前に想像をしていたとして、同じような話を最後の締めくくりにも話してもらうことで、2回同じシーンを想像できるのです。

自社にピッタリな子だと感じていれば、2回想像を繰り返すことで、面接官の中でもより未来を想像でき、採用したいという気持ちになってきます。

エピソードを話して終わりではなく、仕事へどのように活かしていくのか、最後にしっかりと話すのはもっとも重要なことです。

【面接でのガクチカの伝え方】伝える際の注意点

これから就活の予定がある人は、面接を決して避けることができません。

だからこそ、面接で注意しなければいけないことを、あらかじめ理解しておく必要があります。

ここからは、具体的に何に対して気をつけていけば良いのかを、詳しく紹介しましょう。

話し方の癖

まず注意すべきポイントは、クセのある話し方をしないことです。

面接では初対面の人と会話をすることになるため、終始相手に伝わるような話し方をしなければいけません。

そのため、いわゆる若者の間だけで使われるような言葉や、インターネット用語などにも、気をつけた方が良いでしょう

また、地元とは異なる場所にある企業を就職先として目指している人は、方言によるなまりにも注意してください。

場合によっては、そのなまりのせいで言葉が通じにくくなるおそれもあります。

だからこそ、標準語をスムーズに話せるようになっておくことも大切です

抑揚

面接の場では、自分をアピールするために良いことを伝えるのも大事ですが、それ以前に大事なのが抑揚をつけることです。

抑揚とは、要するに話す内容やタイミングによって、声の高さや大きさなどを調節することをいいます。

抑揚のない話し方をしてしまうと、どこがアピールポイントなのかが明確に伝わりづらくなってしまうため、どんなに良いことを伝えたとしても印象が薄くなってしまうでしょう。

そこで意識してほしいのが、話す内容のシチュエーションに応じて、感情をできる限り入れながら話すことです。

例えば嬉しいことを話す時は、表情も入れつつ本当に嬉しそうなトーンで話すようにしましょう。

それができれば、何を話す際にも相手に興味を持ってもらえますし、印象に残る人材になる可能性が高まります。

表情

面接では、常に相手と向き合って話すことになります。

そこで注意すべきなのが、どんな表情で相手と話すのかです。

人によってはつい下を向いてしまったり、変な方向ばかり見てしまったりすることもありますが、基本は相手と目を合わせ続けることを意識しましょう。

もしどうしても恥ずかしい場合は、相手の眉間や眉毛辺りを見るのがポイントです。

これでも相手は目を合わせてくれているように見えるため、効果的な方法だといえます。

また、話している最中はできるだけ口角を上げることを意識しながら、かつ明るく声を出すようにしましょう。

そうすれば、どんな人でも良い印象を残すことができます。

姿勢

目線や話し方など、気をつけるところはたくさんありますが、体全体の姿勢も大事です。

もちろん良い印象を残したい人は、背筋をピンと真っすぐ伸ばした状態を維持し続けましょう。

間違っても猫背にならないようにだけ、注意が必要です。

また、最近ではインターネットでZoomを通じて面接をするケースもあるかもしれません。

その場合でも同様に、姿勢を正すことを意識してください。

画面越しなら大丈夫だろうと思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

【面接でのガクチカの伝え方】予測される質問

面接では、企業のジャンルに問わずよく聞かれる質問がいくつかあります。

つまり、あらかじめ質問に対する対策を、ある程度しておくことが可能です。

ここからは、予測される質問のパターンを3つ紹介しますので、ぜひ準備しておいてください。

取り組んだきっかけを教えてください

ガクチカを伝え終えた際には、なぜ取り組んだのか?そのきっかけとなる話も聞こうとするでしょう。

ガクチカには必ず何かしらきっかけがあるはずですので、きちんと経緯を初めから話せるようにしておかなければいけません。

基本的には何でも良いですが、できれば相手に良い印象を残せるようなきっかけであることが望ましいです。

例えばボランティア活動を頑張ったのであれば、単純に「友達から誘われたから」ではなく「人の役に立って少しでも街を良くしていきたいから」のような返しができると、それだけでも高い評価をしてもらいやすくなるでしょう。

その経験において一番困難だったことを教えてください

ガクチカを通じて、おそらくさまざまな経験をしてきたはずです。

例えば、良いことや楽しかったこともたくさんあったかもしれませんが、時には何か大きな課題にぶつかったこともあるのではないでしょうか?

そこに対して面接官から興味を持たれることも、決して少なくありません。

だからこそ、ガクチカでどんなことが困難だったのかを、今のうちに思い出して整理しておいてください。

そして、その困難に対して自分がどんな行動を起こしたのかまで伝えることができれば、結果はどうであれ良い印象を残すことができるでしょう。

その経験を振り返ったとき、よりよくする方法はありますか?

ガクチカの内容を踏まえた上で、多くの面接官が聞いてくるのが、今だったらどうしていたのか?ということです。

特にガクチカで失敗談がある人は、「あの時こうしておけば良かったな」と思うこともあったでしょう。

そこに対して面接官が興味を抱くのは自然なことですので、当然聞いてくるものだと思っておいてください。

もちろん、その内容が必ずしも正解である必要はありません。

あくまでも現在のあなたが、どんな考え方を持っているのか?どんな反省をしているのか?を知るために聞こうとします。

つまり、その人のポテンシャルを図るための質問ですので、必ず事前に考えておいた方が良いことだといえるでしょう。

【面接でのガクチカ】伝え方を鍛える方法

これから就活を控えている人の中には、そもそも面接の経験がない人もたくさんいるでしょう。

そんな人ほど、いざ面接となると不安な気持ちに襲われてしまうかもしれません。

ここでは面接初心者の人に向けて、どのように伝え方を鍛えれば良いのかを2つ紹介します。

この内容を実践するだけで、きっと上手に面接で受け答えができるようになるでしょう。

面接練習を行う

まずぶっつけ本番で頑張るのは、さすがに経験の少ない人だと難しいかもしれません。

だからこそ、あらかじめ本番を想定した練習を、たくさん積んでおいてください。

例えば、自宅で家族を相手に、シミュレーションをしても良いでしょう。

これだけでも、実際の面接をイメージしながら取り組むことができるため、十分に伝え方を鍛えられます。

そして慣れてきたら、今度は就活エージェントの力を利用してみるのもおすすめです。

就活エージェントとは、就活におけるさまざまなサポートをしてくれるサービスを指します。

そのため、面接対策もきちんとしてくれるのがポイントです。

実際に初対面の人を相手に面接のデモンストレーションができるため、より本番に近い雰囲気で練習できます。

もちろん良いところやダメなところを、すべてプロのアドバイザーから教えてもらえますので、よりいっそう自分の成長につながるでしょう。

撮影/録画をする

面接の練習をしたくても、人によっては相手を確保するのが難しかったり、少し恥ずかしかったりするかもしれません。

そんな時におすすめなのが、自分が疑似的に面接で話している様子を、スマホやカメラなどで撮影する方法です。

自分が実際に話している様子を客観的な視点から見ることによって、初めて気づくことがあるかもしれません。

何度も撮影を繰り返していくことで、最終的には満足のいく受け答えができるようになる可能性が上がるため、試してみて損はないでしょう。

もちろん、他の人に協力してもらって、それを自分の目で見直すのもありです。

まとめ

自分が思うままにガクチカを話すのではなく、聞いてくれている面接官が聞き取りやすいと感じる文章構成を意識するのは重要です。

ガクチカを話す時の流れとしては、まず結論を話して、何のエピソードがこれからはじめるのかわかるようにします。

その後、きっかけ、課題、解決方法、成果、どう貢献できるのかと続くように考えてみてください。

わかりやすいことも大切ですが、いかにも丸暗記はよくありません。

緊張してしまいまい、難しいと感じてしまうかもしれませんが、自分の言葉で丸暗記にならないように話しましょう。

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