HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
体育会系エピソードでガクチカを作成するためのコンテンツです。
体育系ガクチカを作成するメリットも紹介していますし、企業の反応についても紹介しています。
また、体育会系ガクチカを作成する場合におすすめの文章法なども紹介していますので、このコンテンツを利用して、ひとつ素敵なガクチカを作成してみてはいかがでしょうか。
注意点なども紹介していますので、企業にマイナスのイメージを抱かせてしまわないように注意してください。
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【体育会経験をガクチカに!】ガクチカとは
就活でよく聞かれる「ガクチカ」とは、いったい何なのでしょうか?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略で、エントリーシートを初めとした書類選考や面接でよく聞かれる質問の一つです。
もともとガクチカという言葉は2000年代に入ってから使われるようになりました。
社会人経験が無い学生が口にする志望動機は、どれも似たようなものになってしまうことから、徐々に重要視されるようになりました。
部活やアルバイト、留学といった学生ならではの経験から得た自分の気づきを企業へ伝えて、ポテンシャルを感じてもらうことが目的です。
似たような言葉に自己PRがあるので、次はガクチカと自己PRの違いについて紹介します。
ガクチカと自己PRの違い
ガクチカと自己PRは混同されやすい内容ですが、企業が重視しているポイントが異なります。
ガクチカは何かに取り組んで壁にぶつかった時にどのように考えたり、行動したりしてその壁を乗り越えたのか思考や行動を書きます。
一方、自己PRは企業で活かせる強みを指し、エピソードはあくまでそれを裏付ける具体例にしか過ぎません。
たとえば学校の特待生枠を二年以上連続で維持している学生がいるとしましょう。
この学生は、目標に向かって諦めない粘り強さや継続することの大切さを気づきとして得ているはずです。
ガクチカと自己PRは重要視されている点が異なるので、企業に見てもらいたい点を意識しながら書き分けていくと良いでしょう。
【体育会経験をガクチカに!】ガクチカで何を評価している?
ガクチカの評価ポイントを押さえていれば、逆算して素晴らしいガクチカを作ることができます。
企業がガクチカを見て就活生のどこを評価しているか知っていますか?
ガクチカの評価ポイントは「成功までの考え方」と「企業が求める人物像に当てはまるか」の2つです。
以下で詳しく解説していきます。
成功までの考え方
ガクチカの評価ポイントの1つ目は「成功までの考え方」です。
ガクチカには失敗からの学びや直面した課題に対する取り組み方など、就活生の価値観や人柄が自然と反映されます。
そのため、企業はガクチカを読み、就活生の取り組んだ動機、失敗や課題をどう捉えたか、どのように行動を起こし、成功を収めたかについて知りたいと考えています。
このことから、ガクチカを書くときには自分らしさを全面に出した成功体験を選択すると良いでしょう。
企業が求める人物像に当てはまるか
ガクチカの評価ポイントの2つ目は「企業が求める人物像に当てはまるか」です。
企業は採用計画を練り、コストを掛けて採用を行います。
せっかく優秀な人材を採用したとしても、企業風土や雰囲気に合わずに早期離職してしまうと採用の意味がありません。
このことから、企業の社風や理念にマッチし入社後に活躍できる人材を見つけるため、ガクチカから価値観を知り、適性があるかどうかをみています。
求める人物像は企業ごとのホームページに掲載されていることもあるため、必ずチェックしてからガクチカを書きましょう。
体育会系であることを書くメリット
体育会系のエピソードをガクチカに書く場合のメリットを確認します。
メリットを確認することによって、自分はガクチカは体育会系のエピソードにしようと思えるはずです。
ガクチカに体育会系のエピソードを書くメリットはたくさんあります。
一つは、組織で働くことに慣れていることをアピールできます。
また、活動の目的を述べやすいというメリットもありますし、体力があることを伝えられるのです。
ちょっとしたメリットを挙げただけでも、これだけの数がありますので、体育会系のエピソードは侮れないことがわかります。
・組織で動くことに慣れている
・ガクチカとして取り上げやすい
・体力があることを伝えられる
組織で動くことに慣れている
体育会系のエピソードは組織に属することに慣れているとアピールできます。
大企業などは特にそうなのですが、組織の規律を乱すことをとても嫌います。
それがたとえば、優秀な学生であっても、規律を乱すような学生は、すぐに追い出されてしまうでしょう。
そのため、なんらかの組織に属したことがあるという経験は会社によってはかなりの高いポイントになるのです。
特に体育会系の場合は、上下関係に厳しい縦社会になっていますので、そういった社会に柔軟に溶け込める学生は評価されるでしょう。
会社に入ると、多かれ少なかれ、会社に順応しなければなりません。
そのためにはコミュニケーション能力も必要で、体育会系のエピソードは、そうしたコミュニケーションのアピールにもなってくれるのです。
ガクチカとして取り上げやすい
体育会での経験はガクチカで取り上げやすいといったメリットもあります。
後述するガクチカの構成例の1つであるSTAR法は、「概要・目標・行動・成果」の四段階で構成します。
部活動の大会や組織内のマネジメントなどをガクチカとして使うとしても、体育会の経験はアルバイトなどの他の題材よりも比較的「概要・目標・行動・成果」がはっきりしています。
体育会経験は非常に書きやすく多くの人が取り上げ、似通ってしまう傾向があります。
そのため、ありきたりな文章にならないようにオリジナリティには注意しましょう。
体力があることを伝えられる
体育会系のエピソードは、体力があることを伝えられるというメリットがあります。
体力というのは仕事にはとても重要な要素で、どんなに優秀な学生であっても、体力がなければ、途中でリタイアしてしまう可能性があります。
そして、体育会系で培われる体力というのは、肉体的な体力ではなく、精神的な体力も含まれるのです。
肉体と精神はリンクしていますので、肉体的な体力が高い人は、精神力も強いです。
この精神力とは根気のことでもあり、辞めずにコツコツと働いてくれるような人材を求めている企業にとっては、大きなプラスになってくれます。
また、体育会系を求めているという企業は予想以上に多いので、体力の部分をアピールすることができれば、良い結果をもたらすのではないでしょうか。
【体育会経験をガクチカに!】体育会系でアピールできる力
もしあなたが上下関係の徹底された体育会系の組織で頑張った経験があるなら、企業へ売り込むことをおすすめします。
体育会系で必死に取り組んだ経験とそこから得た気づきは社会に出ても非常に役に立つからです。
また、企業に勤める場合は基本的にチームで仕事に取り組むため、体育会系のようなチームワークが盛んなエピソードは企業に刺さります。
ここからは体育会系でアピールできる力について、より詳しく解説していきます。
リーダーシップ
体育会系でアピールできる力と聞いて「リーダーシップ」を思い浮かべる人も多いでしょう。
入社後もプロジェクトリーダーとして他人を巻き込みながら仕事をしたり、理念を掲げて人を動かしたりする機会はあります。
また、将来的に後輩を指導する立場になった時、リーダーシップを活かせる場面は多くあります。
体育会系で役職が与えられていなくても、後輩を指導したり、誰かを引っ張ったりする機会があるでしょう。
リーダーシップは他人を率いるだけでなく、他人のモチベーションを管理することも大切です。
「入社してすぐに活かせないから」と言わずに、リーダーシップがあることを堂々とアピールしましょう。
最後までやり抜く力
求める人材として企業が多く掲げているのは「最後までやり抜く力」です。
体育会の活動内容は苦しいことが多くあり、入社後も同じような場面に必ず出会うことがあるでしょう。
そのような困難な場面においても最後までやり抜く力は、着実に自分を成長させることができ、ミッション達成に尽力できます。
たとえば、不動産や保険といった個人向けの営業職や販売職は人に断られることも多い職種です。
このようなくじけそうになる仕事でも粘り強く取り組める人は、自分に足りない部分を身に着けて結果を出します。
体育会の活動を通じて得た粘り強く取り組む力は、入社後の困難な場面においても活かせるでしょう。
考えて行動する力
「考えて行動する力」は体育会系のアピールできる力の一つで、これは指示を待つのではなく、主体性の高さとも呼べます。
仕事の本質は困っている人に価値を提供することなので、相手のニーズを探ることが求められます。
また、相手のことを考えて行動できる人は、自分の「楽しい気持ち」に素直に行動しているので、周囲から見てもやりたいことが明確です。
「マイナビ2022年卒企業新卒採用予定調査」では、82%と高い割合で主体性が求められていることがわかります。
スキルアップを測ったり、新しい企画を提案するのも全て考えて行動する力です。
周囲の学生と差をつけられるよう、考えて行動する力をアピールするのはおすすめです。
参照:https://dugf25wejf35p.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/03/2022_kigyo_saiyoyotei.pdf
体力
体育会で身に着けた「体力」は精神力と並んで、仕事のパフォーマンスに大きく影響する重要な力です。
体力は体育会系ならではの強みで、引っ越し業者のように直接的に体力が必要な職種以外に外まわりが多い営業職でも求められます。
リーダーシップや考える力があれば、体力はそこまで必要ないのではと思う人も多いでしょう。
しかし、それでも体育会系のエピソードを持っている人は、体力があることを企業へアピールしましょう。
体力は疲れやすさや集中力にも大きく影響し、考える行為も体力があって初めてできることです。
タフに働ける人材を求めている企業はたくさんあるので、堂々と体力があることをアピールすることをおすすめします。
協調性
体育会系の活動では、一人の努力だけではなく、チーム全体が一丸となって目標を達成することが求められます。
そのため、仲間と円滑にコミュニケーションを取りながら、お互いの役割を理解し、協力して行動する力が養われます。
例えば、プロジェクトや業務でチームの一員として成果を上げる際に活かせます。
体育会系で培った協調性は、職場環境での人間関係構築や効率的な業務遂行に役立つため、社会人としても大きな強みとなります。
【体育会経験をガクチカに!】体育会での経験が評価されやすい仕事
ここまで体育会経験をガクチカに取り上げることのメリットを紹介しました。
次は体育会経験のガクチカが評価されやすい仕事について解説していきます。
以下で詳しく見ていきましょう。
商社
体育会経験が評価されている業界の1つ目は商社になります。
商社はシンプルに忙しいため、体力がある人を求めています。
他の企業や政府と協力して事業を進めることもあるため、リーダーシップや主体性なども必須になります。
これらのスキルは体育会で育まれやすいため、商社の選考においては評価されやすいです。
また、体育会限定のセミナーがあったり、部活動の先輩を経由してOB訪問を申し込めるため、認証されやすいといった有利な面もあります。
不動産
体育会経験者は不動産業界でも評価されやすい傾向にあります。
不動産では、土地や物件といった非常に高額な商材を扱っています。
商社と同じく体力があることを前提に、不動産業界では目標に向かって諦めることのない人材や、最後まで物事をやり遂げる力が求められます。
大会で成績を納めることなど、体育会でも目標に対して諦めない姿勢は不動産業界の求める人材に当てはまり、再現性もあるため評価されやすいのです。
営業
体育会経験者は、営業職でその熱意と行動力が大いに評価されます。
営業はお客様との直接的なコミュニケーションを通じて信頼を築き、製品やサービスを提案する仕事です。
この職種では、困難な状況でも諦めずに目標を達成しようとする姿勢や、地道な努力を継続できる力が求められます。
体育会活動で培った粘り強さや目標達成への意欲は、顧客との関係構築や交渉の場で役立ちます。
また、試合や練習を通じて鍛えた対人スキルは、営業活動におけるチーム内での連携にも活かすことができます。
そのため、体育会系の経験者は営業職で高い成果を上げることが期待されます。
マーケティング
マーケティングでは、体育会で培った分析力や視野の広さが役立ちます。
この職種では、ユーザーのニーズを的確に捉え、製品やサービスの価値を効果的に伝える必要があります。
体育会活動では、試合や練習を通じて戦術を分析し、状況に応じて戦略を変える力が養われます。
このような分析力を活かすことで、マーケティングの場でも競合調査や市場分析が行いやすくなります。
また、目標に向けた継続的な取り組みや、試行錯誤を重ねて改善を行う姿勢は、集客や売上増加に直結する施策の立案や実行にもつながります。
企画
企画職では、課題に対して地道に取り組む継続力が求められます。
この点で、体育会系の経験者は高い適性を持っています。
新しいプロジェクトを立ち上げたり、既存のサービスを改善したりする企画業務では、トライ&エラーを繰り返しながらアイデアを形にする必要があります。
体育会活動で培った努力を継続する姿勢や粘り強さは、こうしたプロセスにおいて重要な強みとなります。
また、集団で目標を共有し、役割分担しながら成果を出す協調性も、チームで進める企画業務において発揮されます。
事務/管理系
体育会で培った協調性は、事務や管理系の職種で高く評価されます。
この職種では、データ入力や書類作成といった個別業務だけでなく、社内外の関係者との連携も求められるため、周囲と円滑に協力する力が重要です。
体育会活動で培った、仲間と目標を共有しながら取り組む姿勢は、業務効率を高めるだけでなく、職場の雰囲気を良好に保つ要素となります。
また、スケジュール管理や細部への注意力といった管理業務に必要な能力も、体育会での経験を通じて鍛えられるケースが多いです。
金融
金融業界では、体育会経験者の責任感が大きな武器となります。
お金を扱う業務では、正確性や慎重さ、そして高い倫理観が求められます。
体育会系の活動を通じて鍛えられた目標達成への意識や責任感は、顧客との信頼関係を築きながら業務を遂行する上で不可欠です。
また、試合や練習で経験した厳しいスケジュール管理や自己管理能力は、金融業務の厳格さと相性が良いと言えます。
さらに、困難な課題にも諦めず挑む姿勢は、顧客の多様なニーズに対応する上でも役立ちます。
【体育会経験をガクチカに!】素晴らしい実績を残してなくても大丈夫?
結論から言うと、素晴らしい実績を残していなくてもガクチカとして述べることができます。
体育会をガクチカで話そうとすると、大会で優勝するなど目標を達成するまでの過程を話すことが第一に思い浮かぶでしょう。
しかし、体育会経験でアピールできることは素晴らしい実績だけではありません。
例えば、試合に出ていなくとも戦術面での貢献やマネージャーとしてチームのマネジメント、キャプテンとしてリーダーシップを発揮したなど様々です。
企業はガクチカで就活生の価値観や雰囲気を評価したいと考えているため、実績よりもむしろ、チームのためにどのように行動して貢献できたかという面を中心に述べましょう。
【体育会経験をガクチカに!】ガクチカを書く際の注意点
体育会系エピソードでガクチカを作成する際の注意点を紹介します。
定番のガクチカなのですが、それだけに注意したいこともあるのでよく確認しましょう。
まず、経験ではなく、そこから何を学んだかのほうが重要になってきます。
さらに、専門用語ばかり使うのも避けるべきでしょう。
これでは相手に何を言いたいのか伝わってくれません。
また、向こう側は実績というよりも、あなたの考えを聞きたいと思っていますので、見当違いの回答をしないように注意すべきです。
・「経験」ではなく「そこから何を学んだか」が大事
・専門用語ばかりにならない
・具体的な数字をできるだけ使う
・話題は1つに絞る
「経験」ではなく「そこから何を学んだか」が大事
体育会系のエピソードでガクチカを作成する場合に経験を使ってしまうと、単なる出来事を連ねただけという状況になってしまいがちです。
エピソードを連ねるだけでは、単なる日記帳になってしまいますので、経験だけではなく、経験から何を学んだのかまで突っ込みましょう。
経験から何を学び、そして何を考えたのか、その結果、自分にどういった変化があったのかなど、経験をすることによる自分自身への影響をエピソードに盛り込むことができれば、相手にしっかりとアプローチできる可能性は高まります。
優勝経験などがあると、どうしても経験のエピソードが先行してしまいます。
しかし、それでは不十分なので、単なる自慢話になってしまわないように注意してください。
専門用語ばかりにならない
体育会系のエピソードを書いていると、ついつい専門用語ばかりになってしまう傾向があります。
普段から使用して当たり前になってしまいがちなので注意しましょう。
スポーツ系のサークルなどでは、専門用語が飛び交うのが当たり前かもしれませんが、そのスポーツを知らない人にとっては、理解できません。
相手のことを配慮せずに、専門用語を使ってしまう場合は、配慮のできない人と思われても仕方がありませんので、評価が下がってしまう可能性があるのです。
また、専門用語を知っているというアピールよりも、より簡単に相手に伝えることの方が重要になってきますので、それを忘れずにガクチカを作成するようにしましょう。
具体的な数字をできるだけ使う
ガクチカで体育会系のエピソードを書く際には、具体的な数字を使うのも良いです。
第1位、第2位といった実績を使うのも良いですし、記録を使うのも良いでしょう。
このような具体的な数字がエピソードに盛り込まれることによって、わかりやすくなります。
また、具体的な数字を使うことは、社会人でも重要なことなのです。
プレゼンテーションの際に、具体的な数字を利用するのはよくあることで、こうした心遣いがさりげなくできる学生というのは、面接官に評価される可能性が高くなります。
話題は一つに絞る
体育会経験でアピールできる要素はたくさんあると思います。
しかし、話題は必ず1つに絞るようにしましょう。
なぜなら実際にガクチカで複数の話題を書いてしまうと芯がブレてしまい、何を伝えたいか分かりにくくなってしまいます。
採用担当者は多くの就活生のガクチカに目を通すため、伝えたいことがはっきりしている簡潔明瞭なガクチカの方が印象に残ります。
伝えたいことが沢山あるのも分かりますが、簡潔なガクチカにすることを意識して話題は1つに絞りましょう。
【体育会経験をガクチカに!】ガクチカの構成
ここからはガクチカの書き方の構成としておすすめの手法を2つ紹介します。
PREP法とSTAR法それぞれについて詳しく解説するので、上手くつかいわけながら良い文章を作成してください。
PREP法
PREP法は、結論(Point)から始まり、根拠(Reason)、具体例(Example)、再度の結論(Point)という流れで情報を整理し、説得力のある文章を作るためのフレームワークです。
特に就職活動において、自分の強みや経験を的確に伝えるために活用できます。
P:結論
PREP法の最初の要素である「結論」では、自分が伝えたい強みやアピールポイントを端的に述べます。
たとえば、「私の強みは、目標達成のために粘り強く取り組む姿勢です」といった形です。
この部分では、採用担当者が一番聞きたい内容を最初に提示することが大切です。
また、他の志望者との差別化も意識し、自分にしかない独自の魅力を簡潔にまとめることがポイントです。
これにより、最初の段階で聞き手の関心を引き、次の「根拠」や「具体例」にスムーズに進むことができます。
R:根拠
「根拠」の部分では、なぜその結論が自分の強みだと考えるのかを簡潔に説明します。
たとえば、目標達成力を強みとしている場合、「私は学生時代、学業とアルバイトを両立させながら、学内のコンテストで3位に入賞した経験があります。
この結果は、計画的な行動と粘り強い努力の賜物です」といった具合です。
この段階では、結論を支える理由を簡潔かつ具体的に述べることで、聞き手に納得感を与えることが重要です。
簡潔でありながらも、信頼性を感じさせる内容に仕上げることがポイントです。
E:具体例
具体例の部分では、自分の強みを証明するエピソードを詳しく述べます。
たとえば、「私は学内プロジェクトで、メンバーが途中で離脱し、計画が大幅に遅れた状況でも、周囲を説得しながら再度計画を立て直しました。
結果的に、締め切りに間に合わせることができ、チームとして成果を出すことができました」といった具合です。
この段階では、困難な状況に直面した際の行動や、その結果を具体的に説明することで、自分の強みを裏付けます。
具体的なエピソードを盛り込むことで、聞き手に説得力と印象を与えることができます。
P:結論
最後に再度結論を述べ、自分の強みを強調します。
「以上の経験を通じて、私はどんな状況でも粘り強く取り組み、目標を達成する力を身につけました。
この力を活かし、貴社で目標達成のために貢献したいと考えています」といったイメージです。
最後の結論部分では、これまでに述べた根拠や具体例を踏まえ、自分の強みが企業にどのように役立つかを簡潔に伝えます。
この段階では、全体をしっかりとまとめることで、説得力のある自己アピールを完成させることができます。
STAR法
STAR法は、状況(Situation)、課題(Task)、取り組み(Action)、結果(Result)の4つの要素に基づいて、自分の経験を効果的に伝えるフレームワークです。
特に面接やエントリーシートでのエピソードを述べる際に、話の筋道をわかりやすく整理できるため、採用担当者に強い印象を与えることができます。
S:状況
「状況」では、自分の経験談における背景や場面を具体的に説明します。
面接官がその場面をイメージしやすいよう、詳細に述べることが重要です。
たとえば、「私は大学時代、ゼミで新しい研究テーマを選ぶ際、テーマ選定が難航していました。
そのため、グループメンバー全員で意見を出し合う機会を設けました」といった書き方です。
この段階で、いつ、どこで、誰と、何をしていたのかを明確に伝えることで、次の課題や取り組みの話にスムーズに繋げることができます。
T:課題
「課題」では、状況において直面した問題や難しさを具体的に説明します。
面接官にその課題の重要性や困難さを理解してもらうことが大切です。
たとえば、「選定したテーマに対して、メンバーの意見が分かれ、全員が納得できる結論を出すのが難しい状況でした。
特に、研究の方向性が異なることで、全体の進行が遅れてしまうリスクがありました」といった形で、課題の詳細を述べます。
課題を明確にすることで、自分が直面した状況がどれほど重要だったかを効果的に伝えられます。
A:取り組み
「取り組み」では、課題に対して自分がどのようにアプローチしたのかを詳しく説明します。
この部分では、自分が具体的にどんな行動を取ったかを示すことで、問題解決能力や実行力をアピールします。
たとえば、「メンバー全員が納得できるよう、各人が提案するテーマのメリットとデメリットをリストアップし、それを比較する場を設けました。
また、全員が発言しやすいよう、意見交換の場で積極的にファシリテーションを行いました」といった形です。
この段階で、自分の役割や努力がどのように課題解決に貢献したのかを明確に伝えることがポイントです。
R:結果
「結果」では、自分の取り組みがどのような成果を生み出したかを説明します。
この段階では、結果が成功したかどうかだけでなく、その経験を通じて何を学んだのかも述べることが重要です。
たとえば、「最終的に、企業が採用したPR戦略案は、1か月後の販売促進イベントで顧客満足度を向上させる結果を生みました。
また、この経験を通じて、複数の意見をまとめるスキルや、相手のニーズを的確に把握する力の重要性を学びました」と述べます。
これにより、自分の行動がどのような価値を生み出したのかを効果的に伝えられます。
【体育会経験をガクチカに!】強み別例文集
ガクチカについてや、構成、書き方を以上で紹介してきました。
ここからは実際に体育会系の強みを題材にした例文を4つご紹介いたします。
コピペは厳禁ですが、ぜひご参考にしてみてください。
私の強みは、最後までやり抜く力です。
部活動で水泳に取り組んでいた際、タイムが伸び悩み、特に後半の失速が原因で目標を達成できない状況が続いていました。
そこで私は、問題を徹底的に分析し、スタミナ不足が課題であると気づきました。
その後、通常の練習に加えて、持久力を鍛える筋力トレーニングや練習量を増やす努力を続けました。
また、プロのアスリートのトレーニングメニューを参考に、自分に合った方法を模索しながら改善を図りました。
何度も挫けそうになる瞬間がありましたが、「ここで諦めたら成長はない」と自分を奮い立たせ、練習を継続しました。
その結果、目標タイムを達成し、大会で自己ベストを更新することができました。
この経験から、途中で諦めずに挑戦を続けることの重要性を学びました。
貴社でも、仕事で壁にぶつかった際に粘り強く取り組み、最終的に成果を上げることで貢献したいと考えています。
私の強みは、考えて行動する力です。
高校時代、所属していた演劇部が部員不足で廃部の危機に直面していました。
このままではいけないと思い、新入生勧誘の方法を見直しました。
これまでのシンプルなチラシから、目を引くデザインやイラストを取り入れたものに変更し、さらにSNSを活用して部活動の楽しい雰囲気を発信しました。
また、学校内でミニ公演を実施することで、新入生が実際の活動内容に触れる機会を作りました。
この取り組みが功を奏し、多くの新入生が入部を希望し、部員数を確保することができました。
さらに、勧誘後も新入部員が継続して活動できるよう、部のルールや練習の計画を見直し、全員が納得して取り組める環境を整えました。
この経験を通じて、課題に直面した際に解決策を考え行動することで、大きな結果につなげる力を身につけました。
貴社でもこの強みを活かし、業務改善や新たなプロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
私の強みは、体力を活かして物事に粘り強く取り組む姿勢です。
大学時代、バレーボール部に所属していましたが、チームの中で自分の技術が他のメンバーに比べて劣っていると感じていました。
レギュラーを目指すために、通常の練習に加えて早朝練習を自ら取り入れ、筋力トレーニングを徹底しました。
また、試合を録画して自分のプレーを見直し、改善点をチームメイトやコーチに相談しながら取り組みました。
試合に向けて体力を強化することで、試合の後半でもパフォーマンスを維持できるようになり、ついにはレギュラーの座を勝ち取ることができました。
この経験から、困難な状況でも諦めずに努力を続けることで結果を出せることを学びました。
貴社でも、体力を活かし、挑戦を恐れず、新たな課題に積極的に取り組むことで価値を生み出したいと考えています。
私の強みは、協調性を活かして周囲と連携しながら成果を出せることです。
大学時代、テニス部のマネージャーとして活動し、選手たちが練習や試合に集中できる環境を作ることに力を注ぎました。
選手間やコーチとのコミュニケーションを調整し、誤解が生じたときには間に立って解決を図りました。
また、選手が必要としているサポートを積極的に提供し、個々の能力を最大限発揮できるよう努めました。
さらに、試合や練習が円滑に進むよう、スケジュール管理や備品の準備も率先して行いました。
その結果、チームは大会で初めて優勝を果たし、大きな達成感を得ることができ、この経験から、個人の力だけでなく、チーム全体が一丸となることの重要性を学びました。
貴社でも、協調性を発揮し、チームの成果を最大化することに貢献したいと考えています。
【体育会経験をガクチカに!】就活生のよくある質問
体育会系の経験をガクチカに活かす際、多くの就活生が抱える疑問に対して、具体的なアドバイスをお伝えします。
以下で紹介する回答イメージを参考に、準備をしてください。
体育会系向きの業界は?
体育会系の経験が活かせる業界は、体力や忍耐力、協調性、目標達成意識などを求められる分野が中心です。
本記事で紹介した営業、マーケティング、金融などはもちろん、製造業や建設業、物流業界なども体育会系の特性を活かしやすい業界と言えます。
これらの業界では、現場での行動力や、チームワークを大切にした取り組みが評価されることが多いです。
また、体育会系の経験をアピールする際には、その業界特有の求められる能力と自分の経験がどのように結びつくかを明確に伝えることが重要です。
部長などの役職がないとだめ?
役職がなくても、自分がどのようにチームに貢献したかを具体的に伝えることで十分アピールできます。
たとえば、役職者を支える立場で活動した経験や、陰ながらチームを支えた努力も評価されます。
リーダーシップを直接発揮しなくても、サポート役としてチームが円滑に動くための行動を取ったことを強調しましょう。
さらに、役職を持つ仲間を支援するために自ら考え行動したエピソードを交えることで、責任感や協調性をアピールすることができます。
実績を盛った方がよい?
実績を盛ることは避けるべきです。
大切なのは、結果よりも、その過程で得た学びや成長をしっかりと伝えることです。
たとえば、試合で優勝した経験がなくても、目標に向かって取り組んだ努力やチームを支えたエピソードを具体的に語ることで、あなたの価値を伝えられます。
嘘の実績は、面接での質問や深掘りによってすぐに露見し、信頼を失う可能性があります。
正直な内容で、過程で得たスキルや経験を強調することが、採用担当者の共感を得る最良の方法です。
高校までの経験でも使ってよい?
できるだけ大学生活での経験を活かすのが理想ですが、高校時代の経験も選考で使うことは可能です。
ただし、大学生活の方が最近の経験であり、社会人として求められる能力に直結しやすいため、優先されるべきです。
それでも、高校時代の経験が自分を形成する上で重要なエピソードである場合や、特にアピールしたい成果がある場合は使って構いません。
その際には、高校時代の経験が現在の自分にどのように影響を与えたかを具体的に述べ、大学での活動とつなげる工夫をすることで説得力が増します。
途中退部でも使ってよい?
途中退部でも、その過程で得た経験や学びをしっかり伝えられるのであれば問題ありません。
たとえば、「短期間ではあったが、目標に向けて努力し、チームでの連携を学んだ」といった具体例を示すと効果的です。
退部の理由について聞かれる可能性があるため、前向きな理由やその後の成長に繋がったことを明確にすることが大切です。
退部後に得た経験や別の活動での取り組みを併せてアピールすることで、退部がネガティブな印象を与えることを防ぎます。
まとめ
体育会系の経験は、就職活動において非常に強力な武器となります。
役職の有無や目立つ実績がなくても、自分がどのように行動し、何を学んだかをしっかりと伝えることで、十分にアピールできます。
大切なのは、結果だけでなく、その過程で得た努力や成長を具体的なエピソードを交えて語ることです。
途中退部や高校時代の経験など、一見不安に思える要素も、適切に工夫して伝えれば強みへと変えられます。
過去の経験が未来の成功への礎であることを信じ、胸を張って自己アピールしてください。
どんな経験も、あなたらしさを示す大切な一部です。