【自動車業界を目指す学生必見!】理系は自動車業界でどのように活躍できる?自動車業界とは?

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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【自動車業界を目指す学生必見!】はじめに

理系の学生の就職先として人気の自動車業界ですが、実際にどのように活躍できるのでしょうか。

機械工学を学んだなど専攻や知識をアピールするだけでは、いくら理系出身といっても採用してもらえません。

就職後にどのように活躍できるのかの将来像を描き、活躍するイメージを伝えないと内定獲得は難しくなります

そこで、理系は自動車業界でどのように活躍できるかについて、そもそも自動車業界がどんな業界なのかを踏まえてご紹介していきます。

【自動車業界を目指す学生必見!】なぜ理系学生に自動車業界が人気なのか

自動車業界は長年にわたり理系学生から高い人気を集めています。

それは単に規模が大きい産業だからではなく、社会に貢献できる実感や最先端の技術に携われる点、さらには自分の専攻を直接活かせる場が多い点に理由があります。

ここでは、なぜ自動車業界が理系学生にとって特に魅力的なフィールドなのかを解説します。

社会貢献性の高さ

自動車は私たちの生活に欠かせない存在であり、通勤や物流、観光など日常のあらゆる場面を支えています。

そのため、自動車業界で働くことは人々の移動や社会の発展を直接支えることにつながります。

社会に大きな影響を与える製品に関わるという点で、大きなやりがいを感じられるのがこの業界の特徴です。

特に理系学生は、研究や実験を通じて社会に役立つ成果を求める傾向が強いため、自動車のように生活基盤に直結する製品に携わることは強い動機になります。

また、自動車は安全性や環境性能など、人々の生活の質を左右する要素が多く、技術者一人ひとりの工夫や努力が社会貢献に直結します。

最先端技術に触れられる

現在、自動車業界は「100年に一度の変革期」と呼ばれるほど大きな転換点を迎えています。

自動運転や電気自動車(EV)、AIの活用、MaaS(Mobility as a Service)など、新しい技術が次々に登場し、開発が進んでいます。

これらの分野は大学で学んだ知識を活かしやすく、また新しい挑戦をしたい理系学生にとって非常に魅力的です。

自動車は単なる移動手段から、デジタル技術やエネルギー技術と融合したスマートなモビリティへと進化しています。

その開発過程で、機械や電気、情報、材料など多様な分野の知識が必要となるため、理系人材が活躍できるフィールドはますます広がっています。

変化のスピードが速い環境で、社会を変える可能性のある技術開発に関われることは、大きな刺激であり魅力です。

自身の専攻を活かせる幅広いフィールドがある

自動車は「走る精密機械」と呼ばれるほど、多くの技術が集結した製品です。

機械工学はもちろん、電気・電子工学、情報工学、材料化学など、理系の専攻ごとに活かせるフィールドがあります。

そのため、自分の専門性を発揮しやすく、就職活動においてマッチングの可能性が高い業界だといえます。

例えば、機械工学の知識はエンジンや車体の設計に直結し、電気・電子工学は自動運転システムやEVの制御技術で不可欠です。

また、情報工学はAIやソフトウェアの開発に活かされ、材料化学は軽量化や燃費改善のための新素材研究に役立ちます。

このように、自分の学んできた専攻がそのまま実務につながるケースが多いため、理系学生にとって自動車業界は非常に魅力的な進路となっています。

【自動車業界を目指す学生必見!】自動車業界の全体像を把握しよう

自動車業界は、私たちの生活に深く根付いた巨大産業であり、理系学生にとっても就職先として非常に人気があります。

しかし、一口に自動車業界といっても、完成車メーカーや部品サプライヤーの役割、グローバルな競争環境、そして新しいビジネスモデルの台頭など、多様な要素が絡み合っています。

ここでは、自動車業界の基本構造と現在進行中の変化について整理していきます。

完成車メーカー・部品サプライヤーの関係性

自動車業界は大きく分けると、完成車メーカーと部品サプライヤーという二つの層で構成されています。

完成車メーカーは、自動車を最終的に組み立てて販売する役割を担っています。

設計、ブランド戦略、安全性能の確保、販売網の構築など、幅広い業務を統括するのが特徴です。

一方で、部品サプライヤーは特定の技術や製品に強みを持ち、タイヤ、ブレーキ、バッテリー、半導体などの部品を供給しています。

両者の関係は単なる発注と供給にとどまらず、共同開発や長期的なパートナーシップを前提としたものになっています。

特に近年は、自動運転や電動化といった新技術の導入が進んでいるため、完成車メーカーと部品サプライヤーが密接に協力し合うケースが増えています。

グローバルな競争とサプライチェーン

日本の自動車メーカーは、国内市場にとどまらず世界中で事業を展開しています。

北米、欧州、中国をはじめとする海外市場での競争が激しく、グローバルな視点を欠かすことはできません。

同時に、自動車は数万点もの部品から成り立っており、その多くが世界中のサプライヤーから調達されています。

このため、複雑かつ大規模なサプライチェーンが形成されているのです。

世界的な競争に勝ち抜くためには、コスト競争力の確保や環境規制への対応など、多様な課題に取り組む必要があります。

また、地政学的リスクや自然災害による部品供給の停滞といった問題も、サプライチェーン全体に大きな影響を与えます。

そのため、自動車業界で働くエンジニアには、技術力だけでなく国際的な視点やリスク管理能力も求められています。

ビジネスモデルの変化

近年の自動車業界では、CASEと呼ばれる大きな潮流が注目されています。

これはConnected(つながる)、Autonomous(自動運転)、Shared & Service(共有・サービス)、Electric(電動化)の頭文字をとった概念であり、単なる技術革新にとどまらず、業界全体のビジネスモデルを大きく変えています。

かつて自動車は所有するものという価値観が一般的でした。

しかし、MaaS(Mobility as a Service)の考え方が浸透することで、移動そのものをサービスとして捉える動きが広がっています。

これにより、自動車メーカーは単なる製品提供者から、移動サービスの提供者へと変化を求められるようになっています。

業界研究をする際には、従来の自動車開発だけでなく、ソフトウェアやデジタルサービスとの融合にも注目する必要があります。

【自動車業界を目指す学生必見!】自動車業界の主要企業

自動車業界には、完成車メーカーから部品サプライヤー、さらには海外の新興EVメーカーまで、多様な企業が存在しています。

それぞれの企業は異なる役割を担いながらも、世界中の人々の移動を支える重要な存在です。

ここでは、自動車業界の主要な企業群について整理して解説します。

完成品メーカー

日本にはトヨタ、日産、ホンダといった世界的な完成車メーカーが存在し、自動車業界をリードしています。

完成車メーカーの特徴は、自動車全体の設計、開発から生産、販売、マーケティングまでを一貫して担う点です。

そのため、エンジニアは車体設計、エンジン開発、電子制御、ソフトウェア開発など幅広い分野で活躍できます。

また、完成車メーカーはブランド力を武器に、グローバル市場での競争力を維持しています。

特に近年は電動化や自動運転といった新しい領域にも積極的に取り組んでおり、最先端の研究開発に携わるチャンスが多いのも魅力です。

世界各国に拠点を持つため、海外で働く機会も豊富であり、グローバルに活躍したい学生にとって大きな舞台となります。

部品サプライヤー

完成車メーカーを支えているのが部品サプライヤーです。

代表的な企業としてデンソー、アイシン、豊田自動織機などが挙げられます。

これらの企業は、エンジン、ブレーキ、シート、電装品といった特定の分野に特化し、世界トップレベルの技術力を持っています。

部品サプライヤーの魅力は、完成車メーカーでは得られない専門性の高さです。

特定の技術分野に集中して開発を進めるため、研究テーマや専攻をダイレクトに活かしやすい環境があります。

また、グローバルに供給網を展開しており、日本発の技術を世界に広める役割も担っています。

さらに、完成車メーカーと共同で次世代技術の研究開発を行うケースも多く、電動化や自動運転分野での活躍の場も広がっています。

【自動車業界を目指す学生必見!】自動車業界で求められるスキルは?

自動車業界は大きく分けると「研究開発」・「販促・企画」・「生産」で構成されています。

理系出身者の活躍できる分野は大きく分けたうちの「研究開発」や「生産」がメインです。

もちろん、販促や企画の分野で活躍する人もいますが、まずはすぐに専門性が活かせる分野で経験を積み、各自が思い描くキャリアプランのもとでステップアップしていくことがおすすめです。

具体的な活躍の場から、求められるスキルを見ていきましょう。

機械・電気系エンジニア

機械・電気系エンジニアは設計図の作成をはじめ、製造の根幹に関わる職種であり、自動車業界における理系の花道的存在です。

自動車が安全かつ環境にも配慮しながら、操作性や走行性能に優れた車として進化し続けていくために重要な役割を担います。

自動車はユーザーから安全で高性能な車を求められるだけでなく、社会的にも要求が多い業界です。

日本のメーカーは世界の市場で活躍しているため、各地域の規制やニーズにも応えていかなくてはなりません。

ガソリン車やディーゼル車から、地球温暖化防止に役立つハイブリッド車が日本メーカーによって開発され、世界を驚かせました。

ですが、ガソリンの利用が規制される中で、ハイブリッド車さえ走行できなくなる運命が待ち構えています。

水素自動車やEV車の分野では日本メーカーは世界に後れをとっており、次世代自動車の開発ができる高度なスキルが期待されています。

生産技術

ハイブリッド車から水素自動車やEV車へのシフト、さらなる次世代が自動車の開発が期待される中、生産技術も進化していかなくてはなりません。

いかに優れた技術が開発されても、量産化が難しい、コストがかかりすぎるなどの問題をクリアできなければ、市場のニーズや世界的な社会のニーズに応えられません。

ものづくりに携わることにおいて、理系の実験などで機器の製作などをしていたスキルや経験を活かすことができます。

新しい技術や設計に基づく車生産を効率的かつ安全に行うための技術開発やシステム開発が求められます。

環境面だけでなく、事故防止のための自動安全装置や自動運転などの装備が求められる中、生産技術もより高度化しており、次世代の車生産を担うスキルが要求されているのです。

IT・ソフトウェア開発技術

自動運転をはじめ、自動安全制御装置などの発達やドライバーをアシストする装置や事故などの状況を記録する装置などのニーズが高まり、センサーを通じて制御することや自動化するためのプログラム開発などの技術も求められています。

ハード面だけでなく、IT・ソフトウェア開発技術などソフト面のスキルも重視されています。

IT・ソフトウェアの分野ではシステム障害などの事例もよくありますが、自動車業界においては走行中のシステム障害はドライバーや同乗者、歩行者や周囲の車の乗員など多くの方の命を奪う事態になりかねません。

制御を誤ることは許されない責任ある仕事です。

そのため、IT・ソフトウェア開発の中でも、高度な専門性と実践的なスキル、使命感や責任感も求められる職種です。

海外企業

日本国内だけでなく、海外企業も理系学生にとって大きな選択肢となります。

テスラやフォルクスワーゲン、BYDといった企業は、最先端の技術開発や革新的なビジネスモデルで注目されています。

特にテスラやBYDはEV(電気自動車)の分野で急成長を遂げており、従来の自動車メーカーとは異なるスピード感や柔軟性が特徴です。

海外企業で働く魅力は、グローバルな環境でダイナミックな経験を積める点にあります。

世界各国のエンジニアと協働し、異なる文化や価値観の中で働くことは、技術者としてだけでなく人間的な成長にもつながります。

また、新興企業では若手のうちから大きな裁量を持って働けるチャンスもあり、挑戦心を持つ学生には特に魅力的です。

ただし、海外企業を目指す場合は語学力や柔軟な働き方への対応力が求められるため、しっかりと準備する必要があります。

【自動車業界を目指す学生必見!】理系学生におすすめの職種

自動車業界は幅広い専門分野の集合体であり、理系学生が自分の知識やスキルを活かせる職種が数多く存在しています。

研究や設計といった基盤となる仕事から、制御ソフトや品質保証まで、その役割は多岐にわたります。

ここでは、自動車業界で理系学生に特におすすめできる職種について、特徴や魅力を詳しく解説します。

研究開発

研究開発は、自動車業界において未来の技術を生み出す最前線です。

新素材の研究や電動化に対応するバッテリー技術、自動運転に関するセンサーやAIの応用など、基礎研究から応用研究まで幅広いテーマがあります。

大学や大学院で学んだ知識を直接活かせることが多く、研究に没頭したい学生には魅力的な職種です。

また、研究開発は長期的な視点で新しい価値を創造する役割を担っています。

そのため、粘り強く課題に取り組む姿勢や、新しいアイデアを形にする創造力が求められます。

社会全体のニーズを反映した技術革新に携われる点は、大きなやりがいにつながります。

将来的に自動車業界の未来を支える存在になれる可能性を秘めている職種です。

設計・開発

設計・開発は、自動車の部品やシステムを実際に形にする役割を担います。

エンジンや車体の構造設計、車内の空調システム、サスペンションの構造など、幅広い領域があります。

CADソフトを用いて設計を行い、試作や実験を通じて改良を重ねながら製品化していきます。

この職種は、機械工学や材料力学などの知識を活かせる場面が多く、ものづくりの醍醐味を味わえる点が魅力です。

自分が設計した部品が実際の車両に搭載され、世の中に広まっていく喜びは大きなやりがいになります。

また、設計だけでなく他部署との調整や共同作業も多いため、コミュニケーション力や協調性も重要です。

自動車という複雑な製品を支えるために不可欠な役割を果たす職種です。

制御システム開発

制御システム開発は、自動車の電子制御ユニット(ECU)を中心としたソフトウェア開発を担います。

自動運転や電動化の進展に伴い、制御システムの重要性は急速に高まっています。

エンジン制御、ブレーキ制御、車両の安定制御など、安全性や快適性を支える領域で活躍します。

この職種は情報工学や電気電子工学の知識を活かせる場であり、プログラミングやシミュレーション技術も求められます。

また、実車でのテストやフィードバックを繰り返すため、理論と実践の両方をバランス良く使う力が必要です。

未来のモビリティを支える技術の中心に関われることは、大きな魅力となります。

最先端の分野で成長したい学生にとって特におすすめの職種です。

実験・評価

実験・評価は、設計や研究で開発された部品やシステムが期待通りの性能を発揮するかを検証する役割を担います。

耐久試験、衝突試験、環境試験などを行い、安全性や信頼性を確認することが主な仕事です。

特に自動車は人命に直結する製品であるため、実験・評価のプロセスは欠かせません。

この職種では、精密なデータ収集と分析力が求められます。

問題が発生した場合は、原因を突き止め、改善策を提案することも役割の一部です。

研究や設計の成果を客観的に確認し、最終的に社会へ送り出す重要なステップを担うため、大きな責任感とやりがいを伴います。

理論だけでなく、実際の製品性能を確かめたい学生に適した職種といえます。

品質管理・保証

品質管理・保証は、自動車が安定した品質を保ちながら市場に出せるように管理する職種です。

生産ラインで不良が出ないよう改善を進めたり、問題が発生した際に原因を調査して対策を行ったりします。

また、製品の出荷前に基準を満たしているかを確認し、企業の信頼を守る役割も担います。

この仕事では、分析力や改善提案力に加えて、細部にまで注意を払う几帳面さが求められます。

不良品を未然に防ぐ仕組みを作ることは、企業全体の競争力にも直結します。

品質を守るという使命感のもとで働けることは、大きな誇りとなります。

自分の専門知識を活かしながら、現場の課題解決に貢献したい学生にとって、非常にやりがいのある職種です。

【自動車業界を目指す学生必見!】自動車業界の人気企業ランキング

自動車業界には、完成車メーカーから部品サプライヤーまで幅広い企業が存在します。

その中でも、特に学生から人気を集めるのは、グローバルに事業を展開し、最先端技術や安定した経営基盤を持つ企業です。

ここでは、就職活動で注目度の高い人気企業ランキングを紹介し、それぞれの特徴や強みを解説していきます。

1位:トヨタ自動車

トヨタ自動車は、世界でもトップクラスの生産台数を誇るリーディングカンパニーです。

安定した経営基盤を持ちながらも、技術革新に常に挑戦し続ける姿勢が特徴です。

特にハイブリッド車の分野で世界をリードしてきた実績があり、近年はEVや水素燃料電池車など次世代モビリティの研究開発に力を入れています。

トヨタは自動車産業を牽引する存在であり、研究開発職から設計、制御システム、品質保証まで、多様な専門性を活かせるフィールドが整っています。

理系学生にとっては、自分の専攻分野を実社会で活かしながら成長できる環境が大きな魅力です。

また、グローバル企業として世界各地に拠点を持つため、海外で働きたい学生にとっても魅力的な選択肢となります。

世界のモビリティを変革する技術に携われる可能性が高いことから、就職先として非常に人気が高い企業です。

2位:本田技研工業

本田技研工業は、挑戦的な企業文化と多角的な事業展開が特徴です。

自動車だけでなく、二輪車、F1などのモータースポーツ、さらには航空機(HondaJet)やロボット(ASIMO)といった分野にまで事業を広げています。

創業以来「技術で人々の生活を豊かにする」という理念を掲げ、常に新しい分野への挑戦を続けており、その姿勢は現在も変わらず、電動化や自動運転といった先端技術の研究にも積極的に取り組んでいます。

理系学生にとっては、自分のアイデアや専門性を新しい形で社会に役立てられる場が整っていることが大きな魅力です。

自由闊達な社風の中で、自分の力を最大限に発揮したい学生にとって、本田技研工業は非常に魅力的な就職先となります。

3位:日産自動車

日産自動車は、電気自動車のパイオニアとして知られています。

世界初の量産EVである「リーフ」を早い段階で市場に投入し、環境対応技術で存在感を示しました。

また、自動運転技術「プロパイロット」などの先進技術の開発にも注力しており、業界内でも革新的な取り組みを進めています。

さらに、ルノーとのアライアンスを活かしてグローバルに展開している点も特徴です。

海外市場での事業規模が大きいため、国際的なプロジェクトに関わるチャンスが多くあります。

グローバルな環境で働きたい学生や、電動化や自動運転といった新しい領域に関心を持つ学生にとっては、魅力的なキャリアパスを描ける企業です。

4位:デンソー

デンソーは、世界でも有数の自動車部品サプライヤーであり、特に車載用電子部品やシステムに強みを持っています。

トヨタグループの中核企業である一方で、世界中の自動車メーカーと取引を行っており、グローバルな事業展開をしています。

近年では、自動運転や電動化に関わるソフトウェアやAI技術にも注力しており、理系学生にとって新しい技術に携わる機会が豊富です。

研究開発から設計、システム構築まで幅広いフィールドがあり、情報工学や電気電子工学、機械工学など、多様な専攻の学生が活躍できます。

また、部品メーカーとして特定分野の技術を深めることができるため、専門性を磨きたい学生にとっては非常に魅力的な環境です。

完成車メーカーと協力しながら次世代技術を開発する過程に関わることができる点も、大きなやりがいとなります。

5位:アイシン

アイシンは、駆動系、車体部品、エンジン部品など、自動車の主要な部品を幅広く手掛ける総合サプライヤーです。

トヨタグループの一員として強固な基盤を持ち、世界中の自動車メーカーに製品を供給しています。

CASE分野(Connected、Autonomous、Shared、Electric)への投資にも積極的であり、次世代モビリティの実現に向けた技術開発が進められています。

幅広い事業領域を持つため、学生が専攻した分野を活かしやすい点も大きな特徴です。

機械、電気、情報、材料など多様なバックグラウンドを持つ人材が、それぞれの専門性を発揮しています。

また、グローバルに拠点を持つため、海外志向を持つ学生にとってもキャリアの可能性が広がります。

6位:豊田自動織機

豊田自動織機は、トヨタグループの源流となる企業であり、現在では産業車両と自動車部品の両分野で世界的に活躍しています。

特にフォークリフトの分野では世界トップクラスのシェアを誇り、物流を支える存在として欠かせません。

また、自動車部品分野ではコンプレッサーやパワーステアリングなどを手掛けており、自動車の性能や快適性を支える役割を担っています。

産業車両と自動車部品という二つの柱を持つことで、安定した経営基盤を築いている点が強みです。

理系学生にとっては、多様な技術領域に携われることが大きな魅力です。

研究開発や設計、品質管理など、自分の専門を活かせる職種が豊富に用意されています。

また、社会インフラを支える企業としての側面もあり、社会貢献性の高い仕事に携われる点もやりがいとなります。

【自動車業界を目指す学生必見!】自動車業界の将来性は?

自動車業界は地球温暖化防止や少子高齢化などの取り巻く環境の変化やニーズから変革の時期を迎えています。

ガソリン車やディーゼル車などは姿を消していくかもしれませんが、それに代わる水素自動車やEV車、さらなる次世代の車の開発が求められる時代になります。

少子高齢化の影響で、国内や一部の先進国などでは自動車の販売台数が減っていく一方、高齢者の大切な足として自動運転車両の開発も必要です。

これまでと状況は変わるかもしれませんが、自動車業界は将来的にもより高度な社会のニーズに応えるために成長を続けることでしょう。

今後も安定した成長を見込める

地球温暖化防止の観点から、現在の主流であるガソリン車やディーゼル車が否定されたとしても、物流や人の移動の手段としての自動車がなくなることは想定されません。

新たな技術による車開発が要請され、理系の技術職に求められる期待はより大きなものとなっていきます。

少子高齢化に伴い、自動車販売数は減少傾向にあっても、高齢者の運転サポート技術や車を手放した高齢者の移動手段となる自動運転車両の開発、若い世代のニーズに働きかけるカーシェア リングなどの利用に適した車の開発も求められています。

エコやAIなど新たな技術開発が続々と求められる中、今後も成長の見込める業界であり、安定した業界であることに変わりはありません。

業界に規模が大きい理由

自動車業界は国内トップのメーカー陣をはじめ、下請けの部品製造業者や自動車の販促のためのメディア産業、自動走行車両の運行を求める自治体や不動産開発業者、カーシェアリング業者などさまざまな産業と複雑に関係し合っています。

次世代社会を見据え、自動車メーカーが都市開発へと参入する動きもあります。

そのため、自動車業界の規模や影響する範囲は以前より、いっそう大きくなっているのが現状です。

さまざまな業界を巻き込みながら、今後とも成長が期待できるとともに、さまざまな業界や社会から要請されるニーズに応えるためのより高度でこれまでにはない技術の開発も期待されています。

だからこそ、理系の学生が求められる専門性も高まっているのです。

【自動車業界を目指す学生必見!】海外駐留も多い

理系の学生の中にはグローバル志向の方も多いのではないでしょうか。

日本の自動車メーカーの車は海外でも人気があり、先進国をはじめ、東南アジアや中東、アフリカなど、今後の経済成長が期待できる国や地域にも続々と拠点を広げています。

海外ではそれぞれの国の法制度や規制、インフラ状況や人々のニーズ、生活水準などに合わせた車の開発も欠かせません。

海外向け車の開発や製造をはじめ、現地の工場の責任者として活躍することも期待できます。

海外での製造や販売は、自動車業界の売上を多く占めており、少子化で販売台数の減少が見込める国内市場を補填するためにも、より拡大成長が期待されます。

海外駐留により、グローバルな活躍が目指せる業界でもあるのです。

【自動車業界を目指す学生必見!】まとめ

自動車業界では環境保護や自動運転、安全性能の高度化などユーザーや社会、世界が求める要請に応えるため、より高度な専門性を持つ人材が求められています。

機械・電気系エンジニア、生産技術、IT・ソフトウェア開発技術など活躍の分野も豊富で、少子高齢化で国内市場が縮小する中、海外での活躍も期待できます。

理系の学生の8割越しが大学院への進学をしているのも、こうした要請に応える人材としてスキルや経験を磨き、自動車業界での内定獲得と活躍を目指しているためです。

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