
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
最初はエンジニアやIT企業など理系の仕事を考えていた方も、 途中から教員を目指したいと思う方もいるでしょう。
しかし、教育学部で学んでいるわけではないため、なりたいと思っても難しいのではないかと不安に感じている方も多いでしょう。
確かに、これまでの学びも理系に関係することが多く、はじめから教員を目指している方と比べると大変な部分はあります。
それでも理系大学生でも教員になることはできますので、諦めずに頑張ってみましょう。
【理系教職】あなたの専門を教員現場で活かそう
理系分野で培った専門知識は、教育の現場で非常に大きな価値を持ちます。
数学や理科といった教科では、基礎から応用まで論理的な理解を求められる場面が多く、生徒の理解を深めるためには専門性の高い教員の存在が欠かせません。
理系学生が持つ論理的思考力、検証する姿勢、仮説を立てて実験し結果を分析する能力などは、まさに現代教育が求める力と一致しています。
また、生徒に知識を伝えるだけではなく、疑問を引き出し、思考を深める指導を通じて、生徒の知的好奇心を刺激し、学ぶ姿勢を育てることができます。
その過程で、自分自身の理解もより深まるため、教えることで学び直しができるという側面もあります。
理系教員としての役割は、単に知識を教えることにとどまらず、次世代に考える力を伝える重要な仕事といえます。
その社会的意義や責任を実感できる点が、教員という職業の大きな魅力です。
【理系教職】教員になるためのステップ:理系学生ならではの選択肢
理系学生が教員になるには、まず自分がどの分野で教えたいのか、どの学校種で働きたいのかを明確にする必要があります。
中学校や高校で理科・数学の教員を目指す場合は、該当教科の免許を取らなくてはいけません。
そのためには、所属する大学で教職課程を履修することが基本のルートになります。
一方で、大学のカリキュラム上、在学中に教職課程を履修できなかった場合でも、卒業後に教職大学院へ進学する、科目等履修生として必要単位を取得するなどの選択肢があります。
また、小学校教員を目指す場合には、教科の専門性だけでなく、全教科にわたる幅広い知識と指導力が求められます。
自分の専門を活かしつつ、教育者としての資質や実践力を身につけるには、早い段階で進路を定め、必要な手続きを確認しておくことが重要です。
理系であることは、教育現場で大きな武器になります。
その強みを活かせる教員への道を、一歩一歩着実に歩むことが大切です。
【理系教職】取得したい免許と現在の状況を整理しよう
教員を目指すにあたって、まず明確にすべきなのが、どの学年・どの教科で教えたいのかという将来像です。
小学校、中学校、高校、それぞれで求められる免許の種類や取得方法は異なります。
また教科についても、理科や数学といった理系科目で免許を取得するには、大学での履修内容が大きく関係してきます。
そのため、教員を志す時点で、早期に必要な免許の種類を確認し、自身の在籍学部や履修計画と照らし合わせることが大切です。
教職課程が設置されていない学部であっても、他学部との連携制度や科目等履修制度、卒業後の教職大学院進学といった道を選ぶことで免許取得は可能です。
どのルートを選ぶにしても、まずは大学のシラバスやキャリア支援窓口を活用し、自分の現在地と取得可能な免許をしっかりと把握することが必要になります。
さらに、将来的な教職採用試験の受験資格にも関わるため、卒業単位との両立やスケジュール管理が求められます。
時間的・学業的な負担を避けるためにも、早い段階で情報を収集し、計画的に準備を進めることが成功の鍵です。
希望の学年・教科の免許が取得できる場合
現在通っている大学で、自分が目指す学年と教科の教員免許が取得可能である場合、このルートは最も計画的に進めやすく、教員志望者にとって王道ともいえる進路です。
大学在学中に教職課程を履修することで、必要な単位を取得し、教育実習や介護等体験を含む各種研修を経て教員免許を得ることができます。
履修計画を早期に立てることが特に重要で、専門科目・教職科目・一般教養科目を無理なくバランスよく組み込む必要があります。
その際、教職課程の履修要件や申請時期を把握し、履修漏れがないよう綿密にスケジュールを組むことが求められます。
また、教員として働くには、免許を持っているだけでなく、現場で求められる実践力や柔軟な対応力も必要とされます。
授業運営だけでなく、生徒対応や保護者との連携、学級運営など、多岐にわたる業務に対して準備をしておくべきです。
そのためには、教育現場でのインターンシップや地域の学習支援ボランティアに参加し、教職に対する理解を深めておくことも重要です。
希望の学年とは異なるが、取得可能な免許がある場合
自分が希望する学年の教員免許が取得できない大学に通っている場合でも、教職を目指す道が閉ざされるわけではありません。
中学校の理科免許を取得した後に、高校理科免許を追加取得することは十分に可能であり、大学院への進学や専修免許の取得といったステップを検討することでキャリアの幅を広げることができます。
また、学部段階で得た知識や経験を活かして一度教壇に立ち、その後に現場での実務経験を通して次の免許取得に挑戦する方法も有効です。
このようなステップアップ型のルートでは、現場の課題や教育のリアルな状況を肌で感じることで、より実践的な教員像を形成することができます。
実際に学校現場では、中学校と高校を兼任するケースや、複数の教科免許を持つ教員が重宝されることもあります。
教育現場のニーズや採用傾向を踏まえた柔軟なキャリア設計が重要です。
また、複数免許を持つことで採用の幅も広がり、異動や異動時の選択肢が広がる点も大きなメリットです。
希望の教科とは異なるが、取得可能な免許がある場合
自分が本来目指していた教科の教員免許が取得できない場合でも、近接する理系科目の免許を取得し、教壇に立つ経験を積むことで、その後の免許追加取得が可能になります。
理系分野は相互の関連性が強いため、物理・化学・生物・数学のいずれかの免許を取得しておくことで、他の科目への転換もしやすくなります。
また、現場ではカリキュラム編成の都合や教員不足に対応するために、複数科目を担当できる人材が求められる傾向があります。
取得した免許で教員として働きながら、教育委員会が実施する教員資格認定試験を受験して希望する教科の免許を得る道も開かれています。
このような挑戦には時間や労力がかかりますが、教科指導の幅が広がることにより、教育現場での価値が高まるだけでなく、自身のキャリアパスに柔軟性を持たせることができます。
実際に複数の教科免許を所持することで、教科横断的な授業展開や、探究型学習に対応できる力が養われ、教育改革に対応した教員としての資質も高められます。
そのためには日々の授業準備や教材研究、外部研修への参加など、専門性を維持する努力が欠かせません。
通っている大学では教員免許が取得できない場合
現在通っている大学に教職課程が設置されていない場合や、希望する教科の免許が取得できない場合でも、教員になることを諦める必要はありません。
まず検討すべきは、他大学の科目等履修生として必要な教職科目を履修する方法です。
この制度では、在籍校と提携している大学の授業を履修することで、教員免許に必要な単位を取得できます。
また、通信制大学に在籍する方法もあり、働きながら、または他学部の授業と両立しながら免許取得を目指すことが可能です。
さらに、大学卒業後でも受験できる教員資格認定試験を活用すれば、独学で免許を取得する道もあります。
この方法では、学士号を取得していることが前提となりますが、教育実習が免除される代わりに高い専門性と独自の学習計画が求められます。
どのルートを選ぶにしても、早期の準備と情報収集が鍵となり、自身の時間管理能力や学習意欲が成功の要因となります。
また、学外の教育支援活動や教育ボランティアに参加することで、現場理解と志望理由を強化することができます。
【理系教職】免許取得の具体的なルート
教職を目指すにあたっては、自分に合った方法を見極めて早めに準備を始めることが重要です。
どのルートであっても、教員として求められる資質や覚悟が問われるため、制度の仕組みをしっかり理解し、自分の進路に活かしていくことが求められます。
ここでは、それぞれのルートの特徴と必要な手順を解説します。
大学での教職課程履修
大学に在学中の学生が教員免許を取得するための最も一般的なルートが、教職課程を履修する方法です。
この課程では、教科に関する専門知識を深める科目だけでなく、教育原理や教育心理、教育実習、介護等体験など、実務に直結する内容も学ぶことになります。
履修を始めるには事前の申請が必要な場合があり、1年次や2年次から計画的に単位を取得していくことが不可欠です。
大学によっては、定員や成績基準が設けられていることもあるため、進学前や早い段階で制度を確認しておく必要があります。
専修免許状・一種免許状の取得
教員免許にはいくつかの区分があり、学部卒業時に取得できるのが一種免許状です。
これは、大学で定められた教職課程を履修し、必要単位を修得することで取得が可能となります。
一方、より専門性の高い教育を行うことができるのが専修免許状です。
これは大学院に進学してさらに高度な専門知識や指導法を学んだうえで授与されるもので、教育現場では教科指導の中心的役割を担うこともあります。
専修免許は、校内研究の推進や後輩教員の指導に携わる機会も増えるため、長期的なキャリア形成において有利となることがあります。
自分のキャリア設計に応じて、どの段階まで免許を取得するかを早期に検討しておくとよいでしょう。
特別免許状・臨時免許状について
教員免許を取得せずに教壇に立つことができる制度として、特別免許状と臨時免許状があります。
特別免許状は、専門分野での高度な実務経験や顕著な実績を持つ人材に対し、教育委員会が特例的に授与するものです。
これは、芸術、スポーツ、情報分野などで活用されるケースが多く、即戦力としての教育効果が期待されます。
一方、臨時免許状は、教員不足が深刻な地域や教科において、必要な人材を確保するために例外的に発行される制度です。
両者ともに補助的な手段として理解し、継続的な学習や資格取得に取り組むことが、安定した教員キャリアへの近道となります。
社会人からの教員への道(教員資格認定試験など)
社会人として一度就職した後に、教職の道へ進むことを希望する人向けに開かれているのが教員資格認定試験です。
この試験は、大学等で教職課程を履修していない人であっても、一定の学歴や職務経験があれば受験が可能で、合格すれば一種免許状の授与対象になります。
特に理系分野の実務経験者や技術系専門職の出身者が注目されており、現場経験を教育に活かすことが期待されています。
この試験は、筆記、面接、模擬授業などを通じて総合的に教育者としての資質を判定するものであり、事前の準備が重要です。
また、試験に合格後は、教育委員会が定める研修や実習を経て正式に免許が発行されます。
【理系教職】教員免許取得にかかる期間と計画
教職課程には専門的な内容が多く、教育実習や介護体験などもスケジュールに含まれます。
特に就職活動とも重なる大学3年生以降は、負担が大きくなるため、早い段階から履修計画を立てることが鍵となります。
ここでは、免許取得にかかる期間や、学年ごとの進め方について詳しく解説します。
大学在学中の取得スケジュール
教員免許の取得を目指す場合、大学1年生から教職課程の履修を始めるのが一般的な流れです。
この段階で教職課程への登録や申請が必要となる大学もあるため、最初のガイダンスで詳細を確認することが欠かせません。
2年生までに基礎的な教職科目を履修し、3年生では専門的な指導法や教育実習に向けた準備が本格化します。
実際の教育実習は、大学3年の後期または4年生の前期に行われることが多く、他の必修科目と並行して進めるため、時間管理能力も問われます。
3年生・4年生からのスタートでも間に合う?
教職課程の履修は基本的に1年生からのスタートが理想とされていますが、事情によって3年生や4年生から始めたいという学生も少なくありません。
この場合、卒業までの限られた時間の中で必要な教職関連科目をすべて修得する必要があるため、かなりタイトなスケジュールになります。
ただし、大学によっては集中講義や追加履修によって、遅れてスタートしても必要単位を取得できるように配慮されている場合があります。
教職課程を担当する事務室や指導教員と早急に相談し、卒業要件との両立をどう図るかを明確にしておくことが重要です。
長期的な視点での履修計画の立て方
教員免許を取得するには、専門科目の単位だけでなく、教育原理、教育心理学、教育方法論、教育史などの教職に関する基礎科目や、介護体験、教育実習など、実践的な内容を含む多様なカリキュラムを履修する必要があります。
また、指導法や教科教育法といった実践に直結する講義も含まれており、それぞれが開講される時期が限定されている場合もあるため、計画的に履修を組み立てることが求められます。
各大学のシラバスを活用し、どの学年で何の科目が開講されているかを把握した上で、逆算してスケジュールを立てましょう。
【理系教職】理系学生が直面する教職課程の課題と乗り越え方
実験や演習、卒業研究といった理系特有の時間的負担に加え、教育実習や教職科目の課題も並行して取り組まなければなりません。
そのため、計画的な履修とスケジュール管理が不可欠です。
ここでは、理系学生が抱えがちな課題と、その具体的な対処法を解説します。
時間的負担と学業・研究との両立
理系学生は通常、実験や演習、専門科目の課題などで日常的に多くの時間を費やしています。
これに加えて教職課程の履修を行うと、必然的にスケジュールが過密になり、十分な学習時間や休息を確保することが難しくなります。
教育実習や介護体験といったフィールドワークも加わるため、早い段階での履修計画が不可欠です。
講義の空きコマや週末などを活用して勉強時間を確保し、優先順位を明確にすることが求められます。
長期的な見通しを持ち、どの学年でどの課題に注力するかを明確にすることで、理系の学業と教職課程を無理なく両立することが可能になります。
効率的な学習スケジュールの組み方
時間に限りがある理系学生にとって、無駄を省いた効率的な学習が免許取得の成否を分けるポイントになります。
日々のスケジュールにおいては、細切れの時間を見逃さずに活用する工夫が欠かせません。
移動中に講義内容の復習を行ったり、スマートフォンで教育関係の講義資料を確認するなど、学習方法を多様化することで負担を分散させることができます。
また、教職課程を同時に履修している仲間と学習内容を共有したり、グループで情報交換を行うことも有効です。
さらに、課題や試験日程を可視化し、常に進捗を管理する習慣を身につけることで、学業と教職課程の両立を実現しやすくなります。
研究室との調節・理解を得るには
大学後半になると卒業研究が本格化し、研究室に所属する時間が大幅に増加します。
この段階で教職課程の履修を続けるには、研究活動と教育関連活動の調整が必要不可欠となります。
まずは、早い段階で指導教員に教職課程を履修していることを伝え、年間スケジュールを共有することが大切です。
特に教育実習など長期間研究室を離れる必要がある場合は、代替作業の準備や研究の進捗に関しても事前に相談しておくべきです。
柔軟な姿勢と誠実なコミュニケーションを意識することが、理系の研究活動と教職課程のバランスを取るための鍵になります。
教員採用試験と就職活動の同時進行
教員志望であっても将来の選択肢を広げるために民間企業の採用活動も視野に入れる人は少なくありません。
しかし、両者の選考スケジュールや対策内容は異なる部分も多く、綿密な準備と戦略が必要です。
以下では、スケジュール管理や対策の進め方について具体的なポイントを紹介します。
スケジュールの重複を避ける戦略
教員採用試験は自治体によって時期が異なりますが、多くの場合、6月から8月にかけて筆記や面接が集中します。
一方で、企業の採用活動も6月以降が本格化するため、時期が重なるケースが多々あります。
このため、各自治体や志望企業の選考日程を早めに把握して、手帳やスプレッドシートなどで一覧化しておくことが不可欠です。
複数の選考が重なった場合には、優先順位を定めて一方に集中する判断も必要になるかもしれません。
また、企業の中には教員採用試験の結果が出るまで内定承諾を保留できるところもあるため、遠慮せずに相談してみましょう。
教員採用試験対策と企業就職活動の共通点・相違点
教員採用試験では、教養試験や専門試験に加えて、個人面接、模擬授業、論作文など、教育職特有の内容が多く含まれています。
一方、企業の就職活動では、SPIやWebテストといった一般的な筆記試験やグループディスカッション、面接が主な選考方法です。
共通するのは、自己分析、志望動機の明確化、論理的な説明能力、そして面接での表現力です。
このため、まずは両者に共通する基礎スキルを先に固め、その上で教員志望なら教育観や指導方法に関する準備を、企業志望なら業界研究や企業ごとの特性に応じた対策を行うと効果的です。
免許が取得できない大学に通っている場合の労力
近年では、他大学の科目等履修制度や通信制大学を活用して、免許取得を目指す人が増えています。
ただし、そのためには相当の自己管理能力とスケジュール調整力が求められます。
ここでは、別の教育機関を利用して免許取得を目指す場合の方法と、それに伴う労力について詳しく解説します。
他大学での科目等履修制度の活用
在籍している大学に教職課程が設置されていない場合、他大学の教職課程を履修することで不足単位を補うことが可能です。
この制度は科目等履修生として出願し、所定の審査を経て履修許可を得る必要があります。
出願時には志望動機書や在籍大学からの推薦書が必要となる場合もあり、準備には一定の時間がかかります。
また、履修先の大学までの通学や時間割の調整も必要で、移動や授業との兼ね合いなど負担は小さくありません。
学期ごとにどの科目が開講されるかを確認し、定期試験日程や成績評価の方式まで含めて綿密に把握しておくことが重要です。
通信制大学の利用
通信制大学を活用することで、時間的制約がある中でも教員免許を目指すことが可能になります。
通信制では、在宅での課題提出やオンライン講義の視聴が基本となっており、柔軟なスケジュールで学習を進められる点が魅力です。
ただし、スクーリングと呼ばれる対面授業が必須となる科目もあり、その際は指定の会場に出向く必要があります。
多くの通信制大学では学習支援体制が整っているものの、自主的に計画を立てて継続する姿勢が求められます。
経済的な負担も含めて、長期的な視野で取り組む覚悟が必要です。
【理系教職】理系教員のやりがいと将来性
理系教員は、大学で培った専門性を直接教育に活かせる職業です。
ここでは理系教員ならではの魅力と、将来のキャリアの広がりについて詳しく解説します。
専門知識を活かせる喜び
理系教員として働く最大の魅力の一つは、専門知識を日々の教育現場で活用できる点です。
大学で学んだ高度な理論や最新の科学トピックを、授業に織り交ぜて伝えることで、生徒の理解を深めることができます。
教科書の内容をただなぞるのではなく、身近な現象や時事問題と関連づけて解説することで、科学が実生活にどのようにつながっているのかを示すことができます。
その結果、授業は単なる暗記ではなく、発見と感動の場となります。
生徒の疑問に答える楽しさ
理数系の授業では、生徒からの質問が多く寄せられることが一般的です。
物理の法則、数学の定理、生物の仕組みなど、目の前の現象を「なぜ」と考えることが出発点となります。
そうした問いに対して、自らの知識と論理的思考力を使って丁寧に答えていく過程には、大きな知的な満足感があります。
教員にとって、複雑な概念をかみ砕いて生徒が理解する瞬間は、まさに教育の手応えを感じる場面です。
この理解の積み重ねが、生徒の自信や学力向上に直結するため、自分の説明が生徒の成長につながったという実感を日々得ることができます。
キャリアパスの多様性
教員のキャリアは教室での授業にとどまりません。
公立学校であれば、教諭から主任教諭、教頭、そして校長といった管理職へと進む道があり、組織運営や人材育成に関わる立場になることも可能です。
また、教育委員会や自治体の教育行政に携わることで、制度づくりや政策提言の場に立つ機会も得られます。
さらに、私立学校ではカリキュラム開発や研究活動に力を入れているところも多く、専門知識をさらに深めることができる環境が整っています。
理系分野では特に、STEM教育や探究学習の推進役としての活躍が期待されており、社会全体からのニーズも高まっています。
【理系教職】やりがいもある!
ここまで見てくると、教員免許を取ることができない訳ではないけれども結構大変なんだな……ということがわかってくるでしょう。
ただ大変ではありますが、 理系に在籍しながら教員免許を取得することは可能です。
さらにどんなに苦しいときがあっても、その先に教員になってこんな風に仕事がしたいという明るい未来が頭の中にあります。
自分のやりたいことだからこそ前向きに取り組めますし、今自分がどんな風に時間を使えば良いのかもわかってくるので上手にやりくりしながら免許取得へ向けて行動できるようになってきます。
興味ないのに疑問に感じながらなんとなく取り組むよりも、ずいぶんやりがいを感じるでしょう。
やりたいのであれば、思い切って挑戦する価値はあります。
まとめ
理系の大学生であっても、頑張れば教員になれます。
しかしそれなりに大変なのと、自分のいる大学や学部に教員になれる環境がないと、編入を考えなければいけません。
環境も変わりますし大学1年生から学んでいる人よりも後れを取っているため、特に時間のやりくりが大変に感じてしまうでしょう。
ただ今のまま勉強を続けてなりたいと対して思っていない企業に勤めてしまっても、後悔してしまいます。
やる気があれば教員になれますので、頑張る決意があれば挑戦してみましょう。