【大阪大学理系はどんな場所?】大阪大学の主な学部・メリット・就職先を紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

大阪大学理系にはどんな学部があるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

大阪大学といえば超難問大学の一つとしてよく知られていますが、人気の高い国立大学の一つとして常に注目されています。

そんな大学の理系で学ぶということは、ほかの大学では得られないメリットがあります。

大学を卒業した後の就職先も期待できそうですが、どのような会社に就職することが可能なのでしょうか。

ここでは、大阪大学理系の学部の種類から特徴、そして就職先についての情報までご紹介します。

【大阪大学理系はどんな場所?】大阪大学の学部は?

大阪大学の学部は11学部。

そのうち理系は、

・医学 ・基礎工学 ・工学 ・理学 ・歯学 ・薬学 ・理学部

の合計8学部です。

基礎工学と工学は、何が違うのか疑問に思うかもしれませんが、前者は理学と工学が合わさったような学問(電子物理化学など)に対し、後者は自然科学や応用理工学といった分野を学びます。

どちらかというと、基礎工学のほうが、理工系のイメージに近いでしょう。

それぞれの学科では、その分野における専門知識を提供し、スペシャリストを育成することに力を注いでいます。

【大阪大学理系はどんな場所?】大阪大学の有名な先行研究・魅力

大阪大学理系というと、さまざまな研究が行われていることで知られていますが、特に人気があるのは、先行研究ではないでしょうか。

工学部・理学部・基礎工学部でそれぞれどんな研究が行われているか、魅力という観点からご紹介します。

工学部

工学部は「5大学科制」を導入していますが、その制度で入学してからでも、学科を専攻することができます。

大阪大学の工学部には、40以上の研究室があります。

中でもユニークな、「サイバーセキュリティ工学領域」と「知能情報学」についてご紹介します。

 

 

サイバーセキュリティ工学領域(電気電子工学)

宮地研究室では、安心して暮らせる社会を目指し、セキュア応用(暗号理論やクラウドなど)をはじめ、IoT 機器等のプライバシー保護、サイバーセキュリティ、そしてビッグデータの取り扱いに関する研究を実施しています。

 知能情報学(ロボット工学)

大阪大学にある石黒研究師では、ロボット工学や認知科学をベースにした、知能情報基盤(センサネットワークによる、ロボットの知覚能力を決定づける支援基盤)の開発や研究が行われています。

理学部

理学部には、「数学科」をはじめ、「生物科学科」や「物理学科」「化学科」があります。

入学初年度は各科目の基礎を学び、以降は実験や演習を中心とした実践的なカリキュラムになるのです。

学科だけ見るとほかの大学と特に変わった点はありませんが、国際交流に力を入れています。

実際に、学部内には国人研究員や外国人留学生と国際交流に興味がある日本人が交流を深められるよう、国際交流サロンが設置されているのです。

また、未知なるものの探求や新しいものの開発などを目指し、最新の科学技術の下支えとなる、物性物理学が学べるのも、魅力の一つと言えるでしょう。

基礎工学部

基礎工学部は、理工学部に近く、情報科学科などのコンピュータを扱える学部です。

具体的にいうと、

・電子物理科学科 ・化学応用科学科 ・システム科学科 ・情報科学科

といった科目が設けられ、電子や光、環境エネルギーなどのキーワードをベースに、教育や研究を実施しています。

基礎工学部の生徒たちは、1年目に基礎知識を学びます。

2年目に入ると、用意されているコースの中から興味のあるものを選択し、知識を深めていくのです。

国際感覚を養うため、外国人を積極的に受け入れている点も、基礎工学部の特徴と言えます。

その道のスペシャリスト、または研究者として十分にやっていけるだけの専門性の高い知識と実践力を養います。

【大阪大学理系はどんな場所?】大阪大学の良さ

大阪大学は、入るのが難しい国立大学というイメージがありますが、入ることによって得られるメリットは少なくありません。

大阪大学の良さとして「高度な教育プログラム」「大学内に24時間利用できる共同スペース」「総合大学としての強み」「敷地の広さ」の4つが挙げられます。

高度な教育プログラム

大阪大学の教育プログラムは、 一定の専門知識に加えて、卒業後スペシャリストや研究者として活躍するために必要な技術を身につけられるようデザインされています。

例として、理学部が実施している教育プログラムを見てみましょう。

理学部では、「知的能動性を育む理学教育」を目指し、1~2年生に対して、理学の基礎を幅広く学び、徐々に専門性を絞り込んでいく「理学ミニマムカリキュラム」を実施しています。

このカリキュラムは、過去に文部科学省から評価された「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」が、ベースとなっている教育プログラムです。

そのほかにも、「理数オナープログラム」といって、知的好奇心の強い人をサポートする教育プログラムがあります。

理数オナープログラムは、文部科学省「理数学生応援プロジェクト」(平成19年)に採択されました。

大学内に24時間利用できる共同スペース

大阪大学附属図書館には、大型ディスプレイやプレゼンの部屋など学生が24時間利用できるスペースが設けられています。

この共同スペースは 「コモンズ」と呼ばれていて、生徒が自主的に学習することを目的として、設置されました。

ディスカッションやプレゼンテーションをはじめ、資料の共有など、コモンズをどう利用するかは生徒次第です。

24時間アクセス可能という点も、利便性の面で評価が高いと言えるでしょう。

図書館では、TA(ティーチング・アシスタント)による学習相談やプロの図書館職員のサポートといったサービスを提供していますが、その場として利用されるのもコモンズです。

総合大学の強み

大阪大学は、総合大学です。

これが何を意味するかというと、大阪大学は、総合大学としての強みを持つ大学であるということです。

総合大学には、さまざまな分野の学部が設置されています。

そして、幅広い専門分野を持つ教授が在籍しているため、 教養知識の量は単科大学と比べて必然的に高くなります。

一つの分野やそれに近い分野では、解決できないような問題が発生したときでも、ほかの学部からヘルプを受けやすい環境が、総合大学には整っています。

違う学部に所属していて、特定の分野で専門的な知識を得たいという場合も、知識を得たい学部のレクチャーを聴講したり、その道に詳しい教授にコンタクトを取ったりすることも簡単です。

総合大学では、他学科の学生と関わることができるという点でも、メリットがあると言えるでしょう。

敷地の広さ

大阪大学は、敷地が広いことでも知られています。

敷地が広い分、特定の建物にアクセスしにくいというデメリットが発生する可能性もありますが、敷地が広く落ち着いたキャンパスなら、気分的にゆったりとして、学問に取り組めるのではないでしょうか。

また、敷地があれば、将来必要な設備が必要になった場合でも、研究所など施設を建てることも可能です。

あるリサーチサイトによりますと、大阪大学の敷地面積は約104ヘクタールで、この広さは全国の大学の中で5番目に広いということです。

参考:https://statresearch.jp/school/university/campusarea.html 大阪大学の敷地内には、 ・豊中キャンパス(豊中市) ・吹田キャンパス(吹田市) ・箕面キャンパス(箕面市) ・中之島センター(北区中之島) と、4つのキャンパスがあります。

【大阪大学理系はどんな場所?】大阪大大学の進学率・就職先

多くの学生にとって、大阪大学の進学率や就職先は気になることではないでしょうか。

有名な大学ということもあり、就職先には誰もが一度は聞いたことのあるような大企業も含まれています。

進学率と主な就職先についてご紹介します。

進学実績8割ほどが大学院に進学する

大阪大学の進学実績は約8割と高く、 大勢の学生が大学院に進学する傾向があります。

大阪大学は、スペシャリストや研究者を育成することを目的としていますので、この数字は当たり前といえば、当たり前ではないでしょうか。

就職先

それでは、進学を選択しなかった学生たちの多くはどのような企業に就職するのでしょうか。

理系の場合、専門性を活かした就職先となります。

あくまでも過去の実績になりますが、情報通信業なら 「NTT通信」「アイテック」、製造業なら 「トヨタ」「マツダ」そして、電気製造業なら 「ソニー」「パナソニック」「関西電力」がそれぞれ挙げられます。

情報通信業NTT通信・アイテック

情報通信業とは、 放送業をはじめ、インターネットを使ったサービス業など、情報通信に関連のある事業のことです。

情報通信業における、就職先として、NTT通信やアイテックが挙げられます。

どちららも日本を代表する大手企業であり、常に時代の最先端を走り続けている企業でもあります。

メーカートヨタ・マツダ

トヨタもマツダも、日本を代表する車メーカーで、理系の学生に人気があります。

必ずというわけではありませんが、両会社とも、どちらかというと理系の学生を採用する傾向にあります。

電気製造業ソニー・パナソニック・関西電力

電気や電子系の専門知識や技術をかせるのが、電気製造業です。

電気製造業に従事している人は工学部出身が多く、大阪大学も例外ではありません。

大阪大学理系の生徒なら、ソニーやパナソニック、そして関西電力などのネームバリューのある会社に就職できることが期待されます。

【大阪大学理系はどんな場所?】大阪大学が実施している行事とは?

大阪大学では、毎年のように実施している行事がいくつかあります。

多くの人たちが楽しみにしている恒例のイベントには、「いちょう祭り」と「大学祭」があります。

どのような内容か、それぞれ見てみましょう。

 

いちょう祭り

4月末から5月半ばにかけて行われる大イベントです。

いちょう祭りは、もともと大学が創立した日(5月1日)を祝うために誕生しましたが、現在は大学が総力をあげて新入生を歓迎する行事として定着しています。

期間中は、各学部や研究所などでイベントが実施されます。

内容はその年によって異なりますが、展示会や講演会、映画会など。

また、施設を開放しているところもあります。

学部のほかに、各学生団体による協賛行事も開催されるのです。

主なものに、スポーツ大会やステージ企画などがあります。

また、いちょう祭り期間中はお店が出店し、イベントを盛り上げます。

 

大学祭

別名「まちかね祭」とも呼ばれ、大阪大学にとってはいちょう祭りと並ぶ大きなイベントです。

大学祭が開催される時期は毎年10月末から11月初頭で、期間中はコンサートや展覧会などが開催されます。

大学祭は学生主体で実施されますが、学生だけではなく家族連れで楽しめると好評です。

【大阪大学理系はどんな場所?】まとめ

大阪大学理系の学部や特徴、さらに大阪大学のメリットなどについて説明しました。

大阪大学は、国内でも有数の国立大学です。

加えて、 理系ではその道のプロフェッショナルになるためのプログラムが充実しています。

進学率も高いため、興味のある分野で専門性を高めたいという人におすすめです。

進学だけでなく、大手企業からの求人が期待できる大阪大学は、就職面でもメリットがあると言えるでしょう。

理系は情報通信業や電気製造業など、日本を代表する企業が多く存在する業界へ就職できる可能性があります。

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