理系の大学編入について|利点・注意点と進めることもあわせて紹介

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「今いる大学より上のランクの理系大学に通いたい」
「理系で大学を編入したいけど、どんな流れで何を準備したらいいのかわからない」

大学の3年次から別の大学に編入学する方法があるのはご存知でしょうか。知っていても、実際に編入学するには不安がつきまとうこともあるでしょう。理系の編入学試験は、文系の編入学試験とは異なる点が多々あります。

本記事では、理系の大学編入の概要から、編入する利点・注意点・編入の対策方法・流れ・難易度まで、徹底解説します。

この記事を読むことで、理系の大学編入について必要な知識や準備すること、勉強方法が学べ、さらにその知識をもとに、理系の編入で不安を抱える方も、編入学に必要なことが分かります。そのため、何を勉強すれば良いのかも理解でき、試験の計画も立てやすくなるでしょう。

理系の大学編入を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

大学の編入学について4つ

現在の大学に不安がありつつも、在籍しながら別の大学に編入学する制度があるということを知らない方もいるでしょう。編入学とは、短期大学や高等専門学校、専門学校を卒業した人や、大学の2年次を終業した人などを対象に、3年次から別の大学に入学することです。

編入学は、一般入試と同じように理系と文系で違う点もあります。ここでは、理系の大学の編入学について以下の4つをご説明します。

  • 編入試験のレベル
  • 受験日程と試験科目
  • 必要な入学費用
  • 編入学年と対象になる学年

1:編入試験のレベル

編入学試験は、大学3年次の学力が想定されます。よって試験の出題範囲は大学2年次までの学習範囲になります。そのため、一般入試が高等学校レベルの出題範囲であることに比べて、編入試験のレベルは高いと言えるでしょう。

ただ、国公立大学の一般入試はセンター試験の対策も含めると全教科の対策が必要ですが、編入試験の試験科目は英語と専門科目のみの大学も多いため、科目を絞って勉強できます。

2:受験日程と試験科目

受験日程は、国公立であれば5月から11月にかけて、私学であれば8月から翌年2月にかけて行われることが多く、試験科目は英語、専門科目、面接の大学が多く見られます。

例えば過去の受験日程は、東京農工大学工学部であれば7月、東京理科大学工学部であれば入学年の2月に行われています。試験日が重複していなければ、複数の大学を受験することが可能です。

試験科目については、まれに小論文も出題されるため、受けたい大学の試験科目を整理しておきましょう。

出典:選抜の種類と募集要項(募集人員・日程等)|東京農工大学
参照:https://www.tuat.ac.jp/admission/nyushi_hennyu/youkou/
出典:編入学試験|東京理科大学
参照:https://www.tus.ac.jp/admissions-aid/graduateschool/transfer/general/

3:必要な入学費用

編入学に必要な入学費は、国公立・私立ともに25〜28万円程度です。入学費については、一般入試で入学した際の入学費と同じです。他にも、試験費用として3万円ほどの費用がかかります。

4:編入学年と対象になる学年

編入学の際の編入学年は、多くは3年次です。そのため、対象になる学年は大学2年生で、在籍している間に入学試験が行われます。

ただ、まれに編入学年が2年次の場合もあるため、行きたい大学がどちらかホームページで確認するようにしましょう。

理系の大学編入を有利に進めるコツ4つ

編入学について理解しても、実際にどのように進めれば良いのかわからない方もいるでしょう。どのように進めれば他の受験者より有利に進めることができるのでしょうか。編入試験の倍率は推定で2.4倍程度と言われます。コツを理解して他の受験者より有利に進めましょう。

ここでは、理系の大学編入を有利に進めるためのコツを4つ、ご紹介します。

  • 志望理由書と面接対策をする
  • 勉強時期と受験日程を確認する
  • 志望校の傾向を確認する
  • 最後までモチベーションを維持する

1:志望理由書と面接対策をする

志望大学の志望理由書を作成し、面接対策をします。志望理由書は、その大学へ編入したい理由・大学へ編入後どうするかを記載します。大学院での研究を考えているのであれば、どの研究室のどの研究に興味があるのか具体的に記述しましょう。

面接では、「志望理由」「長所と短所」はスラスラと伝えることができるようにしておきましょう。

また、口頭試問を行う場合があります。内容は「専門用語を説明する」質問や、「ホワイトボードで計算する」質問、「試験官の目の前で筆記する」など大学により違います。

対策としては、専門用語の勉強をしておき、本番で緊張して忘れてしまうことがないように頭に入れておくと良いでしょう。

2:勉強時期と受験日程を確認する

受験日程を確認し、さらに勉強を始める時期も確認して、勉強の計画を立てます。在学している大学の試験日程も考慮して、過去問からどの程度の勉強が必要か、スケジューリングすると良いでしょう。

この時、大学の授業やレポート課題、テストの日程を考慮して計画を立てることが重要です。

おおよそ、試験の8ヶ月〜12ヶ月前から情報を集め出すと良いでしょう。また、編入のための予備校もあります。金銭的な余裕があれば、情報を集めるために相談してみるのも良いでしょう。

3:志望校の傾向を確認する

志望校の過去問から、試験の出題範囲の傾向を分析します。出題傾向は大学によって違います。例えば、数学であればどの分野から何題出題されたか、英語であれば英文和訳が何題・英文法問題が何題と、具体的に書き出して整理しましょう。

過去問はダウンロードできる大学もありますが、郵送が必要な大学もあるため過去問の入手方法も一緒にチェックしておくと良いです。

4:最後までモチベーションを維持する

受験までモチベーションを維持しましょう。予備校に通うことは周りから良い刺激を受ける可能性もあります。過去問や編入試験に関する情報も入手しやすいためおすすめです。

編入学試験は大学に在籍しながらの孤独な受験になりますが、予備校の自習室を利用する、SNSでの勉強アプリケーションを活用するなど、最後までモチベーションを保つことが重要です。

理系の大学に編入する利点3つ

一般入試で入学した場合と、編入で入学した場合では、どのような違いがあるのでしょうか。中には、一般入試の文系科目が苦手のため、専門科目のみの編入学試験で志望校に入学したいという人もいるでしょう。

ここでは、理系の大学に編入する利点を3つ、ご紹介します。

  • 浪人せず志望学部に行ける
  • 受験する科目が少ない
  • 併願することができる

1:浪人せず志望学部に行ける

浪人せずに志望学部に行けるため、現役で合格した人より1年おくれを取ってしまうということがありません。無駄な時間を使わずに志望大学に行けることが利点の1つです。

また、もし編入試験に不合格になってしまっても、在籍している大学があるためリスクが少ないこともメリットと言えるでしょう。

2:受験する科目が少ない

試験科目はほとんどが「外国語」「専門科目」「面接」です。国公立でも私立でも同じであるため、受験する科目が少なくて済みます。

専門科目は自分の進学したい学部により違います。例えば電気学科なら「物理」生物学科なら「生物」などです。どちらにせよ、センター試験のように全科目勉強する必要はありません。

このように国語などの文系科目の出題がなく、理系の専門科目の勉強だけで良いため、勉強期間が浪人の1年間と比べて数ヶ月で良い可能性もあります。

3:併願することができる

試験日は国公立も私立も、大学によって異なります。試験日が違えば、何校でも併願することができます。一般入試のように、国公立大学の試験日程が統一されており1校しか受験できないということはありません。

私立ではなく国公立大学を滑り止めにすることも可能のため、選択肢が広がります。

理系の大学に編入する注意点4つ

大学の編入学は、メリットばかりではありません。大学で一番楽しいと言われる、1年と2年の時期を勉強で過ごさなくてはいけません。長い大学生活で後悔しないために、デメリットも確認して編入学を検討しましょう。

ここでは、理系の大学に編入する注意点を4つご紹介します。

  • 編入できる枠が少数になっている
  • 単位が足りなくなる場合がある
  • 入学した後に馴染みにくい場合がある
  • 編入できる大学が少ない

1:編入できる枠が少数になっている

一般入学と比較して、編入学は編入できる枠が少数しかありません。募集要項の募集人数を確認しても、「若干名」と記載されていて具体的な募集人数が載っていない場合もあるでしょう。例えば筑波大学の募集要項の募集人数は、「若干名」か「10名」とされています。

また、募集要項とともに過去の実際の志願者数・合格者数もホームページに情報が掲載されている場合もあるため、志望大学の倍率も確認しておくと良いでしょう。

2:単位が足りなくなる場合がある

募集要項には出願資格として単位が取れていることが挙げられているため、単位が足りなくなる場合も注意が必要です。例えば筑波大学では、2年次までに62単位以上が必要です。編入学に必要な単位は大学ごとに異なるため、募集要項の出願資格で単位数を確認しておきましょう。

また編入試験のみに気を取られていては、在学している大学のテストを落として単位が足りなくなる場合もあります。留年となってしまっては在学している大学と編入学の志望大学のどちらにも支障をきたすため、注意が必要です。

出典:成績証明書|筑波大学
参照:https://www.tsukuba.ac.jp/admission/undergrad-list_guidebooks/pdf/r4-hennyu-yoko.pdf

3:入学した後に馴染みにくい場合がある

周りの人より2年遅れて入学するため、人によっては馴染みにくい場合があります。理系の編入試験は、主に高等専門学校生が受験しています。大学から大学へ編入する人は少ないため、大学生の編入学は孤独感を感じる方もいるでしょう。

特に部活動やサークル活動は1年次の人と同期となるため、友人がうまく作れない可能性もあります。

友人ができるかどうかはその人の性格によるところも多いですが、勉強やバイトに打ち込み友人作りは気にしないのも1つの手です。

4:編入できる大学が少ない

編入できる大学が少ないことも、注意点の1つです。理系の大学の編入では、高等専門学校生は受け付けていても他大学からの編入を受け入れない大学も多くあります。

私立では早稲田大学や慶應義塾大学、国公立大学も旧帝大などは別大学からの編入を受け付けていないため、注意が必要です。

理系の大学編入試験の対策方法3つ

理系の大学編入試験は、情報が少なく一般入試のように赤本もなければ編入試験用の参考書もありません。また、編入学試験の過去問はホームページからダウンロードできる大学もありますが、郵送を依頼しなければならない場合もあり、手間もかかります。

ではどのように試験対策をしたら良いのでしょうか。ここでは、理系の大学編入試験の対策方法を3つご紹介します。

  • 基本の学力試験を知る
  • 志望校の過去問を入手する
  • 試験対策の参考書を実施する

1:基本の学力試験を知る

最初は、一般入試の試験問題が載っている赤本などを参考にして、基本の学力試験を確認し、難易度を知りましょう。大学別に難易度が違うため、自分の目指せる範囲はどこか、目安として確認します。

2:志望校の過去問を入手する

次に志望校のホームページを確認し、編入学のページから志望校の過去問を入手します。ホームページに過去問がない場合は、郵送の依頼をします。

もし過去問について記載されていない場合は、志望学部の事務に問い合わせてみてください。事務の連絡先は、募集要項またはホームページ上に記載されています。

過去問を入手後は、どの分野から出題されているのか、試験の傾向を把握してから勉強をします。例えば過去問から、線形代数からの出題が多かったり偏微分の出題がなかったりと、大学ごとに傾向は違うため分析して効率よく勉強しましょう。

3:試験対策の参考書を実施する

試験対策のための参考書を実施しましょう。3年次編入のため、大学の2年次までの内容が出題される可能性があります。一般入試のための高等学校のレベルの参考書ではなく、大学2年次のレベルまでの参考書を探して、実施してみましょう。

英語と専門科目の参考書を選ぶ方法や勉強法について紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

英語の場合

英語の参考書を選ぶ際は、英単語の参考書・英文法の参考書・長文読解の参考書と英作文の参考書があれば便利でしょう。編入試験の英語の出題の多くは、英文和訳と和文英訳だからです。

理系の英語は論文から出題されることが多い可能性があるため、まずは理系の専門用語を含む英単語の勉強から始めましょう。

専門科目の場合

専門科目の勉強は、大学2年次までの内容が載っている参考書を選びましょう。一般入試の参考書や院試の参考書ではなく、大学生向けの参考書を選びます。

また、大学によって出題傾向があるため、過去問から過去の出題傾向を調べ、学習内容を絞ると良いでしょう。

大学編入でTOEICを活用する利点4つ

志望大学の募集要項を確認すると分かりますが、大学編入試験ではTOEIC公式認定証の提出が必須の大学もあります。また、TOEICの受験が必須でなくとも、TOEICの勉強をする過程で英語の試験対策にもなるでしょう。

ここでは、大学の編入試験でTOEICを活用する利点を4つご紹介します。

  • 筆記の対策が最低限で良い
  • 実力を把握しやすく気持ちを維持しやすい
  • 再度受験が可能で複数校で使用できる
  • TOEICの試験に切り替えられている

1:筆記の対策が最低限で良い

TOEICを勉強する過程で英語力がつくため英語力が上がり、筆記の対策が最低限で良いことが利点の1つです。大学編入学試験は、共通科目である英語がある程度できることは前提となります。

またTOEICを勉強することで、客観的に自分の英語のスコアが確認できます。対策本や過去問が豊富で勉強方法も確立されているため、対策がしやすい点もTOEICを勉強する利点でしょう。

2:実力を把握しやすく気持ちを維持しやすい

利点の2つ目は、実力を把握しやすくモチベーションを維持しやすいという点です。TOEICは勉強法に関する情報も豊富で、アプリなどのツールも揃っています。勉強量に比例してスコアも伸びるため、編入試験に際しての気持ちも維持しやすいでしょう。

また受験科目の中で一番差がつきやすく、スコアが高ければ専門科目の勉強だけに集中できるという利点もあります。

3:再度受験が可能で複数校で使用できる

TOEICは再度受験ができて、複数校で使用できることも利点の1つです。

始めは納得のいく点数が取れなくても、何度でも受験が可能です。そのため、挽回の機会があります。また、併願校でも共通して使用できることも利点です。編入学試験にTOEICのスコアを利用する大学は一定数あるため、何度か受験して良い結果を使いましょう。

4:TOEICの試験に切り替えられている

大学によっては、TOEICの試験に切り替えられている大学もあります。例えば筑波大学は、募集要項によると学部によって英語の試験はTOEICの点数を換算するとなっています。

私立大学より国公立大学の方がTOEICを必須としている大学が多いと言われています。志望大学にTOEICが必須であるか、早めに確認しておくと良いでしょう。

理系の大学編入試験は難しいのか

理系の大学編入試験では高等専門学校生の志願が多くなることが、文系の大学編入試験との大きな違いです。これは、文系の大学編入試験では同じ大学生が志願することになるからです。

ここでは、理系の大学編入試験の難易度について2つ説明します。

  • 各大学で違う
  • 一般選抜との違い

各大学で違う

理系の大学編入学試験の難易度は、各大学で違います。例えば同じ国公立でも、神戸大学・筑波大学は難易度が高い可能性があります。

国公立・私立関係なく、大学によって試験科目も出題問題も違うため、過去問から志望大学の出題傾向をつかむことが重要になるでしょう。

一般選抜との違い

一般選抜との違いは、国公立でも併願できること・試験科目が絞られることです。

一般選抜では、国公立大学の入学試験は統一されているため前期・後期それぞれ1つしか受験できませんが、大学編入試験は日程が違えば何校でも併願できます。

また、一般選抜で国公立大学はセンター試験の対策をする必要がありますが、編入学試験では専門科目と英語の勉強に絞られます。そのため、人によっては対策がしやすくなり、編入学試験の方が良いと感じる方もいるでしょう。

理系の大学編入の流れ3つ

実際にどのような流れで大学編入に臨めば良いのでしょうか。ここでは、試験対策以外の理系の大学編入の流れを3つ説明します。流れを知って有利に大学編入を進めましょう。

  • できる限り志望校の情報を集める
  • 受験の費用について調べる
  • 必要な単位を取得しておく

1:できる限り志望校の情報を集める

編入学試験の情報は多くありません。そのため、早い段階でホームページや募集要項からできる限り志望校の情報を集めることが重要です。編入試験のための予備校の個別相談会に行くのも、情報を集める1つの方法です。

2:受験の費用について調べる

次に、受験にかかる費用を調べます。受験の費用は「入学検定料」「入学料」「追加でかかる費用」です。

入学検定料と入学料は過去の募集要項を確認すると良いでしょう。大学によって差はありますが、入学検定料は3万円程度、入学料は28万円程度です。

また、追加でかかる費用には、「予備校の費用」「参考書代」「TOEIC受験料」「受験のための宿泊費・交通費」があります。事前にどのくらい費用がかかるのか、調べておきましょう。

3:必要な単位を取得しておく

編入学試験を受けるために必要な単位を取得しておきましょう。編入学試験に必要な単位数は、志望大学の「募集要項」に記載されています。

また、編入後は単位認定という前の大学の単位を引き継げる制度もあります。単位認定は、前の大学の単位を約8割程度引き継ぐことができるため、入学してから留年する確率は低いでしょう。

理系の大学編入の利点や注意点を理解して対策をしよう!

理系の大学編入の利点や注意点、対策についてご紹介しました。

理系の大学編入は、大学の授業やレポート課題と同時に進めなければならないため大変ですが、浪人せずに志望校へ行けるなどメリットもあります。できる限り早い段階で情報を集めて編入学試験に備えましょう。

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