電気回路を学んだ人の自己PRとは?作り方の流れと落ちないポイントを紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

大学で電気回路を学んだ人が就活に活かせる自己PRの内容を解説します。

電気や電子回路の知識はあらゆる産業で活用されますので、メーカーをはじめ多くの企業が就活対象となるでしょう。

総合電機業界だけでなく社会インフラや商社など幅広い企業への就職チャンスがある専攻ですので、汎用性の高い自己PRのエピソードを紹介します。

【電気回路を学ぶ方の自己PR】はじめに

業種業界を問わず、電気や電子回路の学問はあらゆる産業で活用されています。

メーカーや通信はもちろんのこと、サービス・インフラなど多くの業界で活躍の可能性があるため、非常に広い範囲の企業に就職のチャンスがあると言えるのです。

ただし逆に的を絞りにくく、多くの応募先企業にマッチする汎用性の高いアピール内容を準備するなど、就活のテクニック的な部分も学ぶ必要があります。

ここでは電気回路を学んだ人のために、 効果的な自己PRについて解説します。

【電気回路を学ぶ方の自己PR】自己PRで使うエピソードの選び

電気回路など工学系を学んだ人が自己PRに使いやすいエピソードは、必要な知識を養い、 専門の研究や開発に少しでも携わったことのある実体験です。

机上の空論ではなく実際に社会で活用できる知識や研究はとても高い評価されますし、そこで自分なりに学び取ったことがあればそれは大きな強みになります。

ここでは実際に就活で使いやすいエピソードを紹介します。

共同研究について

企業と一緒に仕事をした経験は、どんなものでも非常に魅力的なエピソードとなります。

学生のうちから社会人と関わり、 仕事とは何か、どのような目標やスタンスで業務に臨むべきかを知っていることは大きな強みです。

企業から大学に依頼する共同研究にはいくつかパターンがあり、委託研究や協働研究、派遣研究などがあります。

いずれにしても学生がこうした共同研究に携わるメリットは、ビジネス的視点が身につき、研究にスピードや成果を求められる事実を肌で感じられることです。

もちろんうまく行けば企業と太いパイプを築けますし、企業研究者から重要なノウハウを学び取ることもできるでしょう。

特に、誰が何を必要としているものなのか、競合する技術に比べて優れている点はどこなのか、スケジュールやコストはどれくらいかなど考えることは非常に大きな学びです。

社会人にとっての研究は常になんらかの価値を生み、それを売るために行うものであることを知るエピソードとなるでしょう。

研究での挫折について

実社会で通用する研究はそう簡単に成果を出せるものではありませんので、大学時代にもさまざまな挫折や失敗があってしかるべきです。

企業としては、むしろそうした挫折を経験している学生のほうが、より魅力的に感じるでしょう。

なぜなら社会人になる前に大きな挫折を乗り越え、学びを得たうえで就職するほうが活躍してくれる期待値が大きいからです。

挫折というと大変な経験でなければならないように考えがちですが、うまくいかないこと、狙った成果が出ないこと、途中でストップせざるを得ないことなどはいくらでもあるでしょう。

そうしたときに 自分がどう考え、どういった行動に出たか、その結果どのような結末になったかをエピソードとして活用すれば、魅力的な自己PRの材料にできます。

実際に手を動かしながら試行錯誤し、それでも結果が失敗に終わってしまったときに感じたことなどは、ぜひリストアップして活用しましょう。

実機やシミュレーションの開発について

実際のものづくりを経験していることは、エピソードとしてとても魅力的な材料です。

工学系であればCADやプログラミング、コーディングなど実践的な作業にも携わることが多いので、そうした経験は社会に出た後のものづくりにも活かすことができます。

近年ではロボット開発なども人気が高いですが、 現代社会に欠かせない実機や技術開発に携わったエピソードは光るものがあるでしょう。

もちろん生活家電でも良いですし、スマートフォンやタブレットなどの通信機器でも良いですが、あらゆる電子機器の仕組みを理解し、ものづくりに必要な知識や技術を研究したことは強みです。

電気回路の学問であれば、一から自分の手でプログラミングし、機械を動かす制作にも取り組むカリキュラムがあるでしょう。

そうした経験はそのまま企業において活かせるものですので、ぜひ自己PRに盛り込んでください。

【電気回路を学ぶ方の自己PR】よくアピールされる項目

具体的な専攻に関することだけでなく、自己PRとしてアピールできる項目はほかにもたくさんあります。

たとえば電子機器の仕組みを理解し、ものづくりに必要な知識や技術を学ぶうえではロジカルな思考力が欠かせません。

数学や物理学、電磁気学は当然のことながら情報処理やデータ解析も広く学ぶことができますし、実際に手を動かしてものを作る体験もできます。

こうした中から 自分で得意とする分野を拾い出し、アピールすると良いでしょう。

論理的思考能力

論理的思考能力とは、道筋を立てて合理的に考える力です。

ただアピール材料としては良いのですが、これをそのままストレートに主張してもなかなか面接官には届かないでしょう。

論理的思考能力があるかどうかは文章や話し方で伝わるものですので、 アピールするなら「わかりやすい話し方」ができるように訓練するほうが効果的です。

たとえば専門的な分野の話をしたいときにも、まったくの専門外の人がよくわかるように説明できる人であれば、まさに論理的思考能力のある学生だと受け止められます。

また、なぜ多くの企業が論理的思考能力を重視するかといえば、事業において生産性を上げるためです。

煩雑で難しい仕事をいかに効率的に仕上げることができるか、無駄を省いた行動ができる実力をアピールすることは有効となっています。

イレギュラーな事態にも適切に対応できる力も論理的思考能力によるところが大きいですから、これまでにそうしてクリアした難題を紹介するのも良い手段です。

設計能力(性能を考慮した)

設計能力をアピールするなら、 きちんと性能を考慮した実績を挙げると良いでしょう。

学生のうちから特許を取得するような画期的な開発ができればもちろん理想ですが、もちろんそれは叶わなくても設計力は大きな武器です。

学んだ専攻はあらゆる電子製品や電子部品、材料などの研究開発に深く関わるものです。

多くの先輩たちが自動車や航空機の開発に関わったり、総合家電や通信機器分野などで活躍したりしていることからもわかるように、現代には欠かせない能力と言えます。

もちろん実際に社会で通用するのは、企業へ就職し、新しい技術や知識を身につけて初めて物になる能力です。

そのまま実践で使える技術ではないとしても、基本的な考え方や知識、素地があるということは、企業にとってとても魅力的な人材と言えます。

応募する業種業界にもよりますが、競合する技術に対する優位性、新規性、性能をきちんと考慮した設計能力に自信があるなら、ぜひ全面的にアピールしてください。

手先の器用さ

とてもシンプルなアピール内容ですが、電気回路を触る以上、手先の器用さは大きな武器と言えます。

電子工学を学ぶ人は、何かを制作することに熱中する人や新しいものづくりに携わりたい人が大半でしょう。

大学の4年間を通じて専門知識を身につけたとしても、実際に機器を製作して動かすところまでたどり着くためには、やはり手先の技術も重要になってきます。

もちろんものを制作することにワクワクする人たちですので、自動車であれロボットであれ医療機器であれ、細部にまでこだわって作業にあたる集中力もあるでしょう。

特にあらゆる機器がどんどん小型化し、軽量化していく現代において、 最先端の技術に携わるためには器用さも大切な強みと言えます。

ぜひ自分の手で新しいものを作りたいという人は、実績なども踏まえ、積極的に器用さもアピールしてください。

【電気回路を学ぶ方の自己PR】自己PR作成の流れ

自己PRを作成するには、まず客観的に相手にわかるように文章を構成することが重要です。

どうしても専門的な内容をアピールしたくなりますが、それよりも大切なのは本質を伝えることです。

ビジネス文書として整えるためにはPREP法などのフレームワークがありますが、 まず自分が何を伝えたいかを明確にしましょう。

基本的には結論を先に書き、次いでその結論を裏付ける根拠、実際に体験したエピソードとつなげ、最後に総論としての結論と就職への意気込みで締めるのがセオリーです。

自己PR作成の流れについては別記事で詳しく紹介しますので、そちらを参照してください。

(現在執筆中)

【電気回路を学ぶ方の自己PR】落ちない自己PRのポイント

自己PRだけでESや面接で落ちるということはあまりありませんが、ほかでコツコツとポイントを稼いでも、自己PRで大きくマイナスに転じてしまうリスクは十分にあります。

落ちないためのポイントは、 「専門用語を多用しない」「エピソードが長すぎない」という2点です。

たとえ応募先企業がなんらかの技術に専門特化した業界であっても、面接官が専門家であるとは限りません。

特にESや一次面接の担当は、人事部など専門外の社員であることがほとんどです。

もし該当部署の先輩であったとしても、いきなり細かい専門知識を披露するような場ではないことは理解しておきましょう。

落ちない自己PRのポイントは別記事で詳しく紹介しますので、そちらを参照してください。

(現在執筆中)

【電気回路を学ぶ方の自己PR】自己PRの例文

それでは自己PRの例文を紹介します。

ここで紹介するのはあくまで一つの例であり、実際には 自身の体験したエピソードや行ってきた研究にもとづいて構成してください。

また、電気回路の知識はあらゆる企業で広く活用される時代になっています。

専門的な業界の企業ではなかった場合も想定し、あくまで一般的な自己PRとして通用する内容にまとめていますので、そこも意識して作成してみてください。

共同研究について

私はスマートフォンなどに使われている液晶ディスプレイの電子回路において、電流を高速にコントロールするための技術を企業と共同研究をしました。

その際に身につけた論理的思考力や外部との調整能力が強みです。

企業研究員と共同で行っていたため、計画フェーズやマイルストーン構築、実験でのデータ測定や分析においてはロジカルなコミュニケーションが必須とされました。

成果を関係各所にフィードバックするため外部機関とも頻繫にやりとりを行い、実社会でのビジネスの現場を垣間見ることができたのは貴重な経験です。

大学でもゼミなどで研究内容を発表する場はありましたが、「お互いにわかっている」「学生である」という前提に甘んじていたことに気づきました。

この共同研究に携われたことで、いかなる相手に対してもわかりやすく納得してもらえる言葉選びや聞いてもらえる説明の仕方も身につきました。

御社でもこの共同研究で得た学びや身についたスキルを活かし、周囲と連携して成果を出したいと考えています。

研究での挫折について

私は研究において、挫折しながら1,000回の試行を繰り返し、小さな成果にたどり着く打たれ強さがあります。

先端電気電子ゼミでトランジスタの研究をしていますが、最初に立てた目標を一回で達成できたことはこれまで一度もありません。

挫折するたびにいろいろなアイディアを編み出し、試行錯誤して1,000回2,000回とテストを繰り返すことで、ようやくなんらかの結果を得られることがほとんどです。

そしてその結果は、最初に設定した目標とは異なることが多いです。

それでもまったくの手探りから小さな成果を得られたとき、無性の喜びを感じることができます。

多くの場合ゴールから逆にたどればとても簡単なことなのですが、学んできた知識をフル活用してたどり着くことに意義があるという信念があるのです。

御社の業務においても決して挫けることなく、ゴールを信じて成果にたどり着く仕事をしたいと考えています。

実機の開発について

私は大学でロボティクスやセンシング技術を学び、「個性を感じられるロボット」の実機開発を経験してきたことが一番の強みです。

私は将来において、電気とものの融合物は生活に関わるライフラインの一つになると考えており、少しでも人の役に立ち生活を守るロボットを作ることが目標です。

機器が身近な存在になるために必要なのは個性であり、人らしさを感じられる表現は、これからのロボット工学で重要な要素になると確信しております。

電気や技術は目に見えるものではありませんが、それが実際に触れる形になったのがロボットであり、そのことでまったくの違う価値が創出されると考えます。

御社の研究開発部門においてもこれまでの経験を活かし、実際に自分の手で工具を駆使し、多くの人に必要とされる電気を形作ることが目標です。

【電気回路を学ぶ方の自己PR】まとめ

電気回路の専門知識はあらゆる産業で活かせるものであり、電機業界以外にも多くの活躍の場があります。

どの業界を目指すにしても自身が培ってきたスキルや経験をアピールし、事業に貢献できる意欲と能力があることを応募先企業に伝える工夫が重要です。

ビジネス文書としてのセオリーはありますが、自己PRに決まった型があるわけではありません。

基本テクニックは踏襲するとしても、丸写しや丸暗記が魅力に欠けるのは言うまでもないことです。

採用担当者の心に響くためには、 オリジナリティと熱意を持って臨みましょう。

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