HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
株式会社デンソーは、自動車部品メーカーとしては、世界トップレベルのシェア率を誇っています。
前身は、トヨタ自動車の赤字部門であった「電装部」が分離独立した日本電装株式会社です。
現在でもトヨタグループに属していますが、そのなかでも独立色が強いといえます。
就活生にも大変人気が高く、毎年たくさんの応募者が集まる企業です。
今回は、就職活動を始めた理系学生のために、株式会社デンソーの特徴についてまとめました。
【デンソー就職の実態とは?】デンソーってどんなことしてるの?
株式会社デンソーは、自動車関連の部品を開発している会社として知られていますが、生活関連分野や産業機器の開発も行っています。
国内外の有名自動車メーカーへ提供しているのは、自動車用エアコンシステムやエンジン関連など幅広い種類の部品です。
創業以来、トヨタ自動車を中心に自動車用電装部品を拡販し、次第にさまざまな自動車部品を世界へと供給するようになりました。
現在では、ドイツのボッシュに続いて、自動車部品メーカーとしては世界第2位のシェア率を誇っています。
もしかしたら、ご自分の車にも株式会社デンソーの部品が使われているかもしれません。
最近では、自動車部品だけでなく、その技術力を活かして自動車部品以外の製品の展開に力を入れています。
【デンソー就職の実態とは?】デンソーの就職難易度とは?
ここまで紹介したように、株式会社デンソーの業績は良好です。
今後も安定した経営が続くと予想されます。
また、多くの人がその名前を知っている有名企業です。
就職活動している理系学生のあいだでも大変人気があり、常に就職人気企業ランキングの上位に入っています。
したがって、株式会社デンソーに就職を決めるのは、決して簡単ではありません。
ここでは、株式会社デンソーに就職するのはどれくらい大変なことなのか、就職難易度について説明します。
自動車・輸送業界で第3位!
株式会社デンソーは、同じ業界内の就職ランキングで3位になっています。
このことからも、株式会社デンソーはたくさんの就活生から注目を集めている企業であることがよく伝わるでしょう。
自動車本体のメーカーと異なり、自動車部品のメーカーには少し地味なイメージがあるかもしれません。
しかし株式会社デンソーには、他社にはない圧倒的な技術力があり、そこに魅力を感じている就活生も多いはずです。
したがって、株式会社デンソーの就職難易度は、非常に高いといえます。
しかし企業の規模が大きく、すべての職種を含めた募集人数は301名からとなっています。
文系の採用人数はさほど多くありませんが、理系学生であれば募集人数の面では少し有利といえるでしょう。
倍率は30~50倍程度
株式会社デンソーの就職倍率について、詳しい数字は公表されていません。
しかし、事務系であれば50倍、技術系であれば30倍だと推定されています。
前述したように、募集人数はある程度多いとはいえ、株式会社デンソーは就職ランキングの上位に入るような人気企業です。
自動車部品メーカーのなかでもかなり知名度が高く、業績も好調であるため、株式会社デンソーに就職したいと考える学生は多いでしょう。
すなわち、この数字は当然といえます。
また、自動車部品の開発から製造をおこなうメーカーということで、技術職の採用が比較的多いと考えられます。
その結果、事務系の倍率がより高くなっているのでしょう。
株式会社デンソーから内定を得るのは、相当難易度が高いといえます。
【デンソー就職の実態とは?】デンソーが人気の理由は?
株式会社デンソーが就活生に人気がある理由はいくつか考えられます。
まず従業員のワークライフバランスが充実していることもあげられるでしょう。
仕事と同じくらいプライベートを大切にしたいという、現代の就活生の志向にぴったりな企業風土です。
また、株式会社デンソーがもつ技術力とそれに伴う安定した実績も、就活生を惹きつける特徴といえるでしょう。
自動車や機械分野はこれからも需要が見込まれるので、安定志向の就活生にも魅力的です。
ワークライフバランスの充実
株式会社デンソーは完全週休2日制で、2020年度の年間休日は121日でした。
有給休暇は最大20日まで付与されますが、その年度で使わなかった分は翌年に繰り越せます。
有給取得目標が設定され、会社が取得を推奨しているため、有給休暇を取りやすい雰囲気が特徴的です。
また、フレックス制度もあるので、始業と終業の時間を自分のライフスタイルに合わせて決められます。
在宅勤務制度もあり、プライベートと仕事のバランスを調節することも可能です。
このように、株式会社デンソーでは、それぞれの社員が自分に合った働き方を選べます。
ワークライフバランスを大切にしたい就活生にとって、株式会社デンソーはその希望を叶えてくれる企業として魅力的に映るでしょう。
安定した実績
株式会社デンソーは、誰もが知っているような大企業です。
また、近年の業績も安定しており、将来にわたっても安定した業績が見込まれます。
就職活動をするにあたって企業研究をおこなうなかで、株式会社デンソーの安定性に魅力を感じる就活生もたくさんいるでしょう。
業務内容も時代に左右されないので、長く勤めようと思えばずっと勤めていける企業です。
株式会社デンソーは規模が大きく安定している優良企業なので、就活生だけでなくその親からも信頼されています。
家族をはじめとした周囲から、安定した大企業への就職を進められている就活生はたくさんいるはずです。
そんな就活生にとって、株式会社デンソーはその規模と知名度に関して申し分のない企業といえるでしょう。
自動車や機械分野で今後も需要が見込まれるから
株式会社デンソーは、自動車部品の開発から製造までを手がける企業です。
そして、エアコンシステム、EV車などの電動化システムなど幅広い種類の自動車部品を扱っています。
最近は、自動運転など車の安全性の向上が叫ばれており、画像センサーとミリ波レーダーは安全な自動車には欠かせない部品です。
実はこのような自動車の安全性に関する部品も、株式会社デンソーが製造しています。
また、その前身からトヨタ自動車の子会社だと勘違いされがちですが、実はトヨタ自動車以外の自動車メーカーとも取り引きがあるのです。
自動車や機械の分野は、今後とも需要がなくなることはまず考えられません。
以上のことから、株式会社デンソーはこれからも発展していく優良企業だと考えられます。
【デンソー就職の実態とは?】デンソーの仕事内容は?
それでは、株式会社デンソーに就職したらとしたらどんな仕事があるのでしょうか。
株式会社デンソーでの仕事は、事務系総合職、技術系総合職、実務職の、大きく3つに分けられます。
工学系など該当する分野を専攻している理系学生であれば、技術系総合職に適性があるでしょう。
それ以外の分野を専攻している理系学生でも、株式会社デンソーには活躍できる舞台がたくさんあるはずです。
ここからは、それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
事務系総合職
事務系総合職の仕事内容は多岐にわたりますが、営業、事業計画の立案、人事などがこれに相当します。
営業職に必要とされるのは、販売に関する交渉だけでなく、顧客のニーズを理解し競合他社に対する戦略を練る力です。
顧客との長期的な信頼を築き上げ、売り上げにつなげるのが主な仕事となります。
事業計画では、事業全体を円滑に進めるための計画を立案するのが仕事です。
国内だけでなく、幅広いビジネスパートナーと仕事を進められるかもしれません。
人事は、社員がそれぞれの特性を活かして豊かに働ける環境を作り、同時に株式会社デンソーとしての組織力も高めていく仕事です。
就活生と最初に接するのも人事職であることが多いでしょう。
もちろん、これ以外にも事務系総合職には数多くの業務があります。
技術系総合職
技術系総合職には、研究開発や設計、生産管理などの職種があります。
研究開発や設計は、製品ならびにサービスの開発や設計以外にも、将来の事業展開の核となる技術の開発なども含まれるのです。
株式会社デンソーでは、日本だけでなく世界6地域のテクニカルセンターが連携して、業務を進めているのが特徴です。
最先端の技術を取り込み、世界規模で連携しながら技術を進歩させていくところにやりがいを感じられるでしょう。
生産管理の業務としては、製品の品質・納期・コストを管理して、生産活動をスムーズに進めていくことがあげられます。
株式会社デンソーでは毎日たくさんの製品が製造されており、そこで起こる問題点を解決し、生産ラインを安定させています。
実務職
業務の遂行に必要な書類作成や顧客対応をするのが実務職です。
社内の事務作業全般を担うため、内勤が多いです。
大きく注目されることはあまりありませんが、総合職の業務をスムーズにおこなうために必要不可欠な存在です。
総合職のサポート業務を主な業務としていますが、円滑に業務を進められるかは実務職の社員のスキルにかかっています。
会社の第一印象は、実務職の社員によって影響されてしまうことが多々あります。
ですからその責任は重く、やりがいは十分にあるはずです。
残業や休日出勤があまり多くないのも、実務職の魅力としてあげられます。
総合職よりも個人のライフステージに合わせたフレキシブルな働き方ができることも、実務職に人気が集まる理由の1つといえるでしょう。
【デンソー就職の実態とは?】今後の事業展開とは?
近年、環境規制が強化されたり、化石燃料の価格が高騰したりしているため、自動車社会からの脱却が試みられています。
したがって自動車関連の企業は、新たな事業転換が必要になってきているのです。
株式会社デンソーも例外ではありません。
自動車部品のトップメーカーとして君臨してきた株式会社デンソーも、自動車依存からの脱却をはかっています。
今後も、新規事業の開拓や環境に配慮した事業への転換が徐々になされていくでしょう。
自動車依存からの脱却
株式会社デンソーは自動車部品だけでなく、エネルギーマネジメントやヘルスケア、バイオなどの新規事業を開拓しています。
2017年には、中部電力株式会社と新しいエネルギーマネジメントシステムの共同開発をして、話題を集めたのは記憶に新しいかもしれません。
また、これまで株式会社デンソーが培ってきたIoT技術を活用した手術融合システムの開発を進め、ヘルスケアの分野にも進出を果たしました。
そして、バイオ燃料の分野にも力を入れています。
これは、株式会社デンソーが特許権をもつ新種の藻に光合成をさせて新種のバイオ燃料を作り出すというものです。
以上のように、株式会社デンソーは新しい事業を展開しながら、自動車依存からの脱却をはかろうとしています。
環境に配慮した事業へ
株式会社デンソーは、2030年のあるべき姿として「デンソーグループ2030年長期方針」の策定を発表しています。
そのなかで、環境・安心・共感をキーワードに、価値提供を通じた笑顔広がる社会づくりに貢献することを長期方針としました。
そして、「電動化」「自動運転」「コネクティッド」「非自動車事業(FA/農業)」の4分野に注力していくこととなっています。
この経営計画には5本の柱があり、売上収益7兆円、営業利益率10%を2025年度の成長目標に定めました。
このように株式会社デンソーの事業は、環境に配慮したものへ次々とシフトしているのです。
これまでも、自動車部品メーカーとしては押しも押されもせぬトップメーカーでしたが、さらなる飛躍が期待できるでしょう。
【デンソー就職の実態とは?】まとめ
株式会社デンソーは、就活生のあいだではとても人気がある企業です。
したがって、就職難易度も非常に高くなっています。
今後も、安定した企業であり続けることが予想されるため、しばらくは人気企業であり続けることでしょう。
常に業界のトップを走ってきた株式会社デンソーは、これからもトップを走り続けるはずです。
株式会社デンソーは、事業内容のみならず社員の働き方に関しても、大変多くの魅力があります。
そのため、目指す目標も見つかりやすいでしょう。