エンジニアに資格は必須!?おすすめの資格も紹介!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

昨今、著しいIT技術の進歩により、IT知識のある人材の需要は高まり続けています。

その中でも、くわしい専門知識を必要とするエンジニア職は、IT関連業界においても常に人手不足の状態です。

それでは、エンジニアになるにあたって、資格などは必要なのでしょうか。

この記事では、エンジニアを目指すうえでおすすめの資格について紹介していきます。

また、エンジニアの仕事内容などについても解説していくので、この職種への就職を検討されている方は、参考にしてみてください。

【エンジニアに資格は必須!?】エンジニアとは

そもそもエンジニアという仕事は、工学に関する専門知識をもっている人材のことを指します。

日本においては技術者とも呼ばれ、土木や電気などそれぞれの工学分野にさまざまなエンジニアが存在しています。

つまり、エンジニアという職種自体は、必ずしもIT業界に限ったものではないのです。

しかし近年、急速に需要が高まるIT業界において、専門技術をもつIT系エンジニアの存在は非常に重要です。

IT関連職は分野が細かく分かれており、エンジニアと一口に言っても、業界の中に多くの職種が存在します。

どの分野も人手不足が続いており、常に需要のある仕事と言って差し支えないでしょう。

この記事で取り扱うのは、そうしたIT業界で活躍するエンジニアです。

その中でも代表的なエンジニア職についてご紹介します。

【エンジニアに資格は必須!?】仕事内容

ここから、各種エンジニアの仕事内容について解説します。

この記事でご紹介するのは、システムエンジニア・プログラマーという2つの職種です。

これらは業界の中枢とも言える技術職であり、それぞれ仕事内容が大きく異なります。

またこれらに加え、そもそもITエンジニアと呼ばれる人々がどのような仕事を行っているのかを解説します。

おすすめの資格についても、職種によって相性があるため、自分が目指す職種を念頭に置きながら確認してみてください。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、クライアントの要求に合わせてシステムを構築し、設計する仕事です。

エンジニア職の中でも主に上流工程を担当するため、あらゆるスキルが求められます。

まず、クライアントが何を求めているのかをヒアリングし、どのようなシステムを求めているのかを把握しなければなりません。

その後、要求にもとづいたシステムを設計し、実装に向けてテストを行います。

このテストの時点でミスや不具合が発生した場合、最初のヒアリングや設計時にまでさかのぼり、原因を追究することもあります。

また、システムの設計書や仕様書を作成するのはシステムエンジニアの仕事ですが、実際にシステムへ機能を実装するのはプログラマーの仕事です。

プログラマーの仕事について、くわしくは次に説明していきます。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが設計した開発仕様書をもとに、プログラミングを行う仕事です。

プログラミング言語を用いて、さまざまなシステムやソフトウェアを開発していくため、技術と知識が求められます。

しかし、開発用のプログラミング言語を習得すれば、未経験でも就ける職種です。

またITエンジニア業界では、新人は最初にプログラマーとして配属されることが多く、実務経験を積んでから、システムエンジニアなどの上流工程を担当していきます。

システム上で発生しているバグなども、実際に発見・処理していくのもプログラマーの仕事です。

企業に所属する専属プログラマーや、プロジェクトごとに配属されるフリーランスのプログラマーなど、働き方に自由が利くのも大きな特徴と言えるでしょう。

ITエンジニア

ITエンジニアという名称は、IT技術者の総称を指しています。

コンピューターを動かすためのシステムや、コンピューター自体についての設計や管理、運営など、業務はさまざまです。

先程説明したシステムエンジニアやプログラマーも含まれており、ほかにも多くの職種が存在します。

サーバー管理やネットワーク管理など、企業や個人が円滑にネットワークを利用できるように整備する仕事や、Webサイトに特化したエンジニアなども存在し、どれもそれぞれの業務についての知識が必要です。

しかし勉強すれば文系や未経験の場合でも活躍できる職種のため、やる気さえあれば、独学やスクールでスキルを身につけることにより、ITエンジニアとして働く機会を得られるでしょう。

【エンジニアに資格は必須!?】エンジニアになるために資格は必須なのか?

ITエンジニアを目指すにあたって、特別な資格は必要ありません。

実際、必須資格がない職業において、資格の取得は資格試験への対策が上手であっても、実務に活かせなければ働くうえでは意味がないものです。

しかし、エンジニアは専門知識が必要な職種のため、その能力があるかを対外的に提示できることは重要と言えます。

特に未経験や文系など、実務経験に乏しい方の場合、自分がどれくらいのスキルがあるのかを示すことで、就職が有利に進むことがあるのです。

エンジニア向けにはさまざまな資格は存在しますが、もちろんそうした資格をまったく保有していないシステムエンジニアも存在します。

ただし、そういった方は、工学や情報を学んでいる理系出身者が多く、経験のある場合が一般的です。

資格を取得することによって、先述したように就職で有利になる場合があったり、勤勉な姿勢や学習意欲を評価されたりする可能性があるため、損はないでしょう。

くわしいメリットなどについては次項で説明していきます。

【エンジニアに資格は必須!?】エンジニアになるために資格を取得しておくメリットとは?

先程述べたように、IT系エンジニアに必須資格はありません。

そのため、実務さえ問題なければ、誰でもエンジニアになることができます。

それでは資格取得は単なる時間の無駄かと言えば、そんなことはありません。

当然メリットも多く存在します。

ここでは、エンジニアを目指す方が、資格を取得するメリットについて解説します。

資格を取得することによってどのような効果・恩恵を得られるのか確認して、ぜひ資格取得やエンジニア職への就職に対してのモチベーションに活用してください。

スキルの証明になる

必須資格がないということは、裏を返せば、業務にあたる前はその人のスキルを見定めることが難しいということです。

エンジニアには広範囲にわたるITの知識と経験を必要としますが、それらを客観的に示すには実際の業務など、限られたものでしか把握できないため、人材を選ぶ側に負担がかかります。

その点で、資格を持っているということは、ITに関するスキルや知識がある証明になるでしょう。

特に日本の企業では、業務の進め方が企業ごとに異なるケースが多いため、場合によっては実務経験よりも、資格のほうがスキルの対外的な証明に有用な可能性もあります。

エンジニア職への就職・転職を考える際は、資格を所持していると、アピールポイントとして非常に心強いでしょう。

昇進・昇格に役立つ

入社後にも、資格は役に立ちます。

企業の中には、既定の資格を取得していることが、昇進や昇格の条件になっている場合があります。

また、場合によっては、入社後に資格を取得することが必須になっている企業もあるでしょう。

上流工程に携わりたいなら、既定の資格を取得してから、といったケースもあります。

また、フリーランスの場合でも、ほかのエンジニアとの差別化をはかれるため、結果として案件数の増加につながるかもしれません。

まれに、発注先から「この資格をもっている方のみ」などの条件が提示されていることもあるので、フリーランスの方が仕事を受けるために資格を取得するケースは多く存在します。

自身のキャリアアップを考えた際に、資格を持っていることは、会社員でもフリーランスでも有意義に働くでしょう。

新たな知識が得られる

また、資格勉強自体にも効果があります。

業務を開始した時点では資格を持っていなくとも、働くにつれて必要を感じることがあるかもしれません。

その場合、資格の勉強をすることによって、今ひとつしっくり来なかった内容が理解できるようになり、より業務自体への理解度も深まります。

自分の中でバラバラになっていた知識やノウハウを体系化することによって、基礎的な内容がしっかり身につき、現場での応用力につながるでしょう。

場合によっては誤って理解していた点が訂正されることもあります。

常に流動的な対応が求められる現場では、落ち着いて整理できなかった点を、資格試験の勉強で補うことが可能です。

これは資格合格にかかわらず、学ぶ段階で得られる大きなメリットと言えます。

ボーナスがつく

企業によっては、資格の取得に際し、支援金を支給するといった資格取得を推奨・推進する制度も多く存在します。

資格勉強にかかる費用を負担してくれる場合も多く、取得へのハードルが下がるでしょう。

また、資格を保有していることで毎月の給料に手当がつく、といった制度も存在します。

こちらは「資格取得から〇年間」など期間を定めている企業や、取得後から定年・退職まで半永久的に支給する企業など、規定によりさまざまです。

また、資格取得時に一時金として合格報奨金を定めている企業もあります。

一度しかもらえない分、こちらは資格手当よりも高額なものも多い点が特徴です。

支援金は受験費用の実費の場合が多く、手当も大半はさほど大きな額ではありませんが、資格取得に向けてのモチベーションにはなるでしょう。

【エンジニアに資格は必須!?】エンジニアにおすすめの国家資格を紹介!

エンジニア向けのIT系資格には大きく分けて、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家資格と、IT関連の民間企業が認定する、ベンダー資格の2種類が存在します。

国家資格は、国が定めた学力や技術レベルに達していなければならないため、民間資格であるベンダー資格に比べて、社会的信用が高い傾向にあります。

入社後に取得が義務付けられているものは、国家資格であるケースが多いでしょう。

また、国家資格は昇進や収入にも有利な面があります。

受験料もベンダー資格に比べれば安いため、はじめての資格取得を目指すなら国家資格がおすすめです。

ITパスポート

ITパスポートは、ITを利用する方に限らず、すべての社会人が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識を証明できる国家試験です。

ITに関する基本的な知識があることを証明するもので、業種を問わず、この資格を評価する企業は多く存在します。

基礎的な内容を網羅しているため、専門性は低いものの、総合的なIT知識を問う内容も多くあるのが特徴です。

セキュリティやネットワークなどの知識のほかに経営戦略・マーケティングなど、ITを用いたあらゆる知識が求められるため、たとえばクライアントの要件に合わせてシステムを構築しなければならないシステムエンジニアにとっては、クライアントとの懸け橋になる資格と言えます。

ITに関する知識が乏しいと感じる場合は、まずはこの資格で自身のレベルをはかってみるのがおすすめです。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、組織の情報セキュリティ確保のため、サイバー攻撃などの脅威から継続的に組織を守る基本的なスキルの認定をする試験です。

この資格は昨今の急速なインターネットの普及により、サイバー攻撃も増えていることを受けて技術的な対策ができる人材を増やし、技術的な対策だけでなく人の手でもサイバー攻撃への対策を行えるようにする、という目的のために生まれました。

技術者というよりは、ITを使用する人に向けた内容が多く、難易度はそこまで高くありません。

情報セキュリティに関する基本的知識と技能の習得が望めるうえ、さらに難易度の高いITエンジニア向けの資格を目指すこともできるため、初心者にうってつけの資格です。

基本情報技術者試験

エンジニアを目指す方はまず取得してほしい国家資格の1つです。

IT業界の各種エンジニアを対象にしているため、専門性が高く、実際の業務にも役に立つ資格と言えます。

エンジニアとしての基礎知識・技術が一通りあることを証明できるため、エンジニア志望の方はまずこの資格をもっているだけでも、就職がかなり有利になるでしょう。

またこの資格は、上位の指導者がいれば設計や開発などの上流工程を行える、という証明もできます。

したがって、取得すれば早いうちからシステム設計などのフェーズに携わることもできるかもしれません。

同じように初心者向けのITパスポートと比べると、難易度は少し上がりますが、その分取得までの努力やスキルを示せるため、ぜひ取得したい資格です。

応用情報技術者試験

ITに関する知識やスキルに、すでにある程度の自信があるなら、応用情報技術者試験なども受験してみてはいかがでしょうか。

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験取得後の応用的な知識や、技能をはかる試験として位置付けられています。

この試験では、技術面以外に管理や経営といった、IT業界に必要な知識を包括的に身につけられるため、取得後に活動の幅を広げることもできるでしょう。

しかし、応用情報技術者試験は、ある程度の実務経験を積んでから受験する人が多い、難しい試験です。

基本情報技術者試験に合格したからといって、簡単に合格できるような資格ではありません。

その分、業界内では強力なスキルの証明になるため、エンジニアとしてのキャリアアップをねらう方にはおすすめの資格です。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、上級エンジニアとして、開発などの上流工程を主導する立場の方向けの資格です。

システムアーキテクトは、システムエンジニアのさらに上の工程を担当するエンジニアであり、システムアーキテクトの作成した基本設計によってプロジェクトがスタートします。

エンジニアリングのほかに、コンサルティングのスキルも求められる難しい職種であり、システムアーキテクト試験は、それらのスキルや知識を高い水準で保有していることを証明するものです。

合格率は毎回10%ほどという、非常に高難易度の試験ですが、取得すれば市場価値の高い仕事を任されるチャンスが増えるでしょう。

キャリアアップに関して、文句なしに価値のある資格のため、目指す価値は十分にあります。

【エンジニアに資格は必須!?】エンジニアになるために

ここまでで、エンジニアには必須の資格はないと説明しましたが、実際にエンジニアを目指すためには、どういったアクションが必要なのでしょうか。

最後に、エンジニアになるためにはどのようなことをすれば良いのか解説します。

特に、未経験からエンジニアを目指す方はぜひこの項目を参考にしていただければ、ご自身のキャリアアップに役立つはずです。

むやみに遠回りせず、一つひとつステップを踏んで、理想のエンジニア職を目指してください。

エンジニアについて知る

冒頭で説明した通り、エンジニアと一口に言っても、さまざまな種類の仕事があります。

自分が想定しているエンジニアはどのような職種で、どういった仕事をするのかはっきりとさせておかなければ、学ぶべき知識や必要なスキルを見誤ったまま、勉強を始めてしまうかもしれません。

エンジニア業界はかなり細かい分類があるため、自分のおやりたいことができる職種がどれなのか、調べるだけでも時間がかかるかもしれません。

しかし、やみくもに資格やプログラミング言語を勉強するよりは、明確な目的のあるほうがやる気も上がりやすく、結果的に習得も早くなります。

目標を定めることは、物事を始めるうえで非常に重要です。

また、企業によって求められるスキルが異なる場合もあります。

就職を考えている企業が決まっているのであれば、その企業がどのようなIT業務を行っているのかをくわしく調べましょう。

必要なプログラミング言語を知る

なりたいエンジニアの種類が定まったら、プログラミング言語について調べましょう。

プログラミング言語は種類があり、システムや企業ごとに、使用する言語は異なります。

自分の学習する必要がある言語はどれなのかを調べ、学習を始める前に、どのような特性があるのかを把握しておきましょう。

独学でプログラミングの勉強を始める方は、さまざまな言語に手を出してしまったり、あまり使われない言語の勉強をしてしまったりする場合があります。

自分の目的に合致する言語なのかは必ず調べましょう。

また、エンジニアは、最初は必ずプログラマーからスタートします。

設計などの上流工程がしたいという方でも、必ずプログラミング言語を学ぶ必要があるため、避けられません。

学習の仕方を決める

目的と学ぶべき内容が定まったら、学習方法を選択しましょう。

ITエンジニアを養成するためのスクールや専門学校も数多く存在します。

時間などに余裕があれば、そういった機関で決められた時間に指導を受けながら、プログラミングやIT知識を教わると良いでしょう。

現在別の大学や専門学校、または就業中という方は、独学でも勉強は可能です。

近年は、初心者向けの参考書や、プログラミングを学べるWebサイトなど、1人で学習するための環境も整っています。

未経験のエンジニア志望者を採用している企業もあります。

こうした企業は、働きながらプログラミングやIT関連の知識を学んでいく場合が多く、現場に慣れながらスキルを身につけたい方にはおすすめの勉強法です。

まとめ

IT業界で活躍するエンジニアには、多くの知識とスキルが求められます。

たしかにエンジニア職は細分化されており、さまざまな職種はありますが、企業によっては必ずしも分業化できているとは言えません。

多岐にわたる技術と知識を常に学んでいこうとする意欲的な姿勢が、エンジニアを目指すうえでは重要になってくるでしょう。

また、エンジニアは、人と関わることも多い職業です。

資格やプログラミング言語だけではなく、コミュニケーション能力など、必要なスキルを意識して学んでいきましょう。

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