HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
これから就職活動をする際に、IT業界に興味関心がある人も少なくないでしょう。
特にITエンジニアに関しては人手不足が嘆かれているため、ITエンジニアになれば安定した生活を続けられる可能性があります。
とはいえ、具体的にどんなキャリアプランを立てれば良いのかわからない人も、まだまだいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、IT業界に関することから、キャリアプランの立て方についてまで、詳しく解説します。
【IT業界のキャリアプラン】IT業界の動向・特徴
まずIT業界について、あまり詳しくない人もいるでしょう。
単純に稼げそうなイメージだけを持っている人も、たくさんいるかもしれません。
そのため、最初にIT業界の動向や特徴について紹介します。
IT業界は大きく5つの項目に分かれる
IT業界と一括りで言っても、実はさまざまなタイプの仕事があります。
そのため、それぞれの特徴をあらかじめ理解しておくことが大切です。
例えば、大きく分けると以下の5つの項目に分けることができます。
・インターネット業界=WEB上のビジネスを展開している業界
・通信業界=電話やWi-Fiに関するサービスを展開している業界
・ハードウェア業界=電子機器に関する機械を開発している業界
・ソフトウェア業界=コンピューター上で活用できるソフトを開発している業界
・情報処理サービス業界=企業で取り扱うシステムに関する仕事を請け負う業界
・情報処理サービス業界=企業で取り扱うシステムに関する仕事を請け負う業界
技術進歩に伴う人材不足が課題
冒頭でも少し触れましたが、IT業界は人材不足が大きな課題となっています。
その原因は色々ありますが、なかでもIT技術の進歩も要因の1つとなっているでしょう。
IT技術は年々進化を続けているため、その分高い知識やスキルが求められるのが大きなポイントです。
そのため、IT技術者を育てる環境が、まだまだ整わないのが現状だといえます。
例えば近年では、AIによる技術が急速に進化を遂げました。
それに対応できる人材は、決して多い状況とはいえないでしょう。
コロナを乗り越えたIT業界
2020年の出だしから、日本でもコロナウイルスの感染者が現れるようになり、それ以降さまざまな業界が苦しむことになってしまいました。
企業やお店によっては廃業してしまうこともあったため、大きな災害の1つとして記憶に新しいところです。
しかし、IT業界はそんな状況になっても、一切傾くことなく生き残り続けられました。
なぜなら、IT業界の特性上、リモートワークを導入しやすい業界だったからです。
これからもますます成長が期待できる業界だといえるので、非常に高い人気を誇っています。
【IT業界のキャリアプラン】10年後生き残れる?
ではIT業界に身を置くことになった場合、10年後も生き残れるのでしょうか?
結論からいうと、問題なく生き残ることは可能です。
ただし、大事なのは常にスキルを磨き続けることだといえます。
IT業界では次々と新しい技術が生まれるため、日々の勉強は必要不可欠だと思っておかなければいけません。
【IT業界のキャリアプラン】ITシステムエンジニアのキャリアプランとその傾向
ではここで、ITエンジニアに関するキャリアプランとその傾向について、詳しく説明しましょう。
これからエンジニアとして頑張ってみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダー
プロジェクトマネージャーやリーダーは、簡単にいうとシステム開発におけるマネジメントをするのが、主な仕事内容になります。
つまり、全体のまとめ役的存在として、活動していくことができます。
マネジメントに興味がある人はもちろん、単純に年収を上げたい人も、目指す価値のあるキャリアプランだといえるでしょう。
ちなみに、プロジェクトマネージャーやリーダーの一般的な年収は、およそ600〜700万円になります。
スペシャリスト
スペシャリストとは、要するに特定の分野において専門的な技術を網羅している人を指す言葉です。
そのため、何か1つのことだけを集中的に勉強して、技術を磨いていきたい人にとっては、ベストなキャリアプランだといえるでしょう。
専門的な立場であるため、幅広く活躍することはできませんが、需要の高い技術に関するスペシャリストになれば、それだけでどんな企業からも常に重宝されるようになります。
独立・フリーランス
企業でITエンジニアとして活動するのも良いですが、その技術を活かして独立することも不可能ではありません。
特に最近では若者が起業することも決して珍しいことではなく、人によってはエンジニアの技術を駆使して、独自のWEBサービスを作りだすケースもあります。
うまくいけば莫大な収入になる可能性もありますので、自分で会社を持ちたい人や、フリーランスとして何か始めてみたい人も、ITエンジニアになってみる価値は十分にあるでしょう。
【IT業界のキャリアプラン】IT営業のキャリアプランとその傾向
IT業界では、営業職として活躍する人もいます。
では営業の仕事を始める場合、どのようなキャリアプランを目指すことができるのでしょうか。
ここでは、2つのキャリアプランについて解説しましょう。
営業のチームリーダーやマネージャー
まず営業職において、もっとも定番なキャリアプランは、チームリーダーやマネージャーになることです。
所属先でリーダーになれば、ただ営業をするだけではなく、部下の育成やプロジェクトの責任者としての任務を与えられるようになるでしょう。
今まで下流で営業の仕事をしていた時と比べて、さらにやりがいを感じやすくなるはずです。
営業職は企業の売上を大きく左右する立場ですので、見事に昇格できればその分大きな収入にもつながります。
マーケティング担当
単なる営業マンとして活動するのではなく、将来的にはマーケティング担当として活動することもできます。
なお、マーケティング担当とは、要するに見込み客の集客に力を注ぐポジションのことです。
そのため、さまざまな企画立案をしていくのがメインになるでしょう。
もし営業以外の領域においても色々取り組んでみたいと思っている場合は、マーケティング担当を目指してみるのがおすすめです。
【IT業界のキャリアプラン】ITコンサルのキャリアプラン
ではITコンサルタントとして活動した場合は、どのようなキャリアプランを目指すことができるのでしょうか。
ここでは2つのキャリアプランについて、詳しく説明します。
マネージャーになる
一般的には、マネージャーとして昇進することが多いと思っておいて良いでしょう。
毎日キャリアアップを目指して頑張っていけば、どんな人でも自然とマネージャーになれる可能性があります。
ちなみに、多くの場合は5年以上コンサルタントとしての経験を積んだあとに昇進する傾向があるため、そちらも合わせて覚えておいてください。
別のコンサル会社に転職
コンサルタントとして今の会社で頑張るのも良いですが、実績があれば他の会社で同じように活動することも可能です。
例えば他に関わりたい業界があったり、もっと収入を上げたいと思ったりした時は、今よりもレベルの高いところに転職してみるのも良いでしょう。
もしかすると、今の会社よりも相性の良い場所が見つかるかもしれません。
実績があればあるほど転職は成功しやすいので、ぜひ頑張ってみてください。
【IT業界のキャリアプラン】IT企業でキャリアプランを立てるメリット
これからIT企業でキャリアプランを立てることにおいて、具体的に3つの大きなメリットがあります。
・就活において有利になる
・自分の想像とミスマッチが起きない
・教える立場になることを考えられる
それぞれ詳しく説明しましょう。
就活において有利になる
まず覚えておいてほしいのは、就職活動において有利になれます。
その理由は、どの企業で受ける面接でも「キャリアプランを教えてください」と言われることがあるからです。
面接では常にスムーズな回答ができないと、なかなか良い印象を与えることができません。
だからこそ、少しでも採用率を上げるために、あらかじめキャリアプランを立てておく方が良いといえるでしょう。
自分の想像とミスマッチが起きない
キャリアプランを明確にしておくことで、将来的なミスマッチを避けられるのも、大きなメリットになるでしょう。
例えば、スペシャリストになりたいのか?コンサルタントになりたいのか?などで、実際に求められることになるスキルは大きく違ってきます。
そのため、少しでも自分のやりたいことを実現できるように、最終的にどうなりたいのかをはっきりさせておいてください。
教える立場になることを考えられる
キャリアプランがないと、将来的に新しい後輩が現れた際に、何も教えられない先輩になってしまうおそれがあります。
どんな企業に勤める場合でも、いずれ人にさまざまなことを教える立場になるものですので、あらかじめキャリアプランを立てておいた方が、明確なアドバイスがしやすくなるでしょう。
【IT業界のキャリアプラン】キャリアプランが思いつかない
キャリアプランを立てることが大事とはいえ、具体的にどうすれば良いのかわからないかもしれません。
特にこれから初めて就職活動をする予定がある人は、まだまだイメージしづらいところでしょう。
しかし、何も悩む必要はありません。
キャリアプランを立てる際には、いくつかコツがあります。
そのコツについて、このあと具体的に紹介していきましょう。
【IT業界のキャリアプラン】キャリアプランの立てる際の3つの質問
キャリアプランを立てる際に、まず押さえておいてほしいのが以下の3つです。
・過去の自分はどうだったか?
・現在やりがいを感じることは何か
・10年後どうなっていたい?
それぞれ詳しく説明します。
過去の自分はどうだったか?
キャリアプランを立てる際には、過去の自分の行動を1つ1つ思い出すようにしてみてください。
例えば、どんな人でも何かしら熱中していたものがあるでしょう。
あるいは、過去に成し遂げたことでもかまいません。
そこから、自分が将来的にどうなりたいのかを、イメージしやすくなるはずです。
ざっくりと考えてみても良いですが、できるだけ1年単位で思い出してみてください。
そうすれば、きっとキャリアプランが見つかるでしょう。
現在やりがいを感じることは何か
あなたにとって、何かやりがいと感じる瞬間はありませんか?
例えば大学生であれば、学業と並行してアルバイトをしている人もいるでしょう。
そのアルバイトでは、学校だと経験できないことがたくさんあったはずです。
そこから将来自分がやりたいことが、何か見えてくるのではないでしょうか。
もちろん、アルバイト以外にもサークル活動やゼミ活動から探すことも可能です。
もし自分が楽しいと思えることがあるなら、それはおそらくキャリアプランにもつながります。
10年後どうなっていたい?
キャリアプランといわれても想像しづらいかもしれませんので、10年後に自分が何をしていたいのかを、あらためて考えてみてください。
例えば、将来的に独立して個人で生計を立てていきたいと思っているなら、フリーランスになることがキャリアプランになるでしょう。
大事なのは自分にとって理想的な未来を掲げることですので、何がもっとも自分に向いているのか?何がその未来を実現できそうなのか?を、具体的にイメージしてみると良いかもしれません。
【IT業界のキャリアプラン】面接にも重視される!
企業で面接を受ける際には、さまざまな質問をされます。
そのなかでも、キャリアプランに関する質問は鉄板といっても良いでしょう。
むしろ多くの企業が重要視しているポイントになるため、あらかじめキャリアプランについて詳しく考えておかなければいけません。
【IT業界のキャリアプラン】面接でキャリアプランが重視される理由
ではなぜどの企業も、キャリアプランを重視するのでしょうか。
もちろん、そこにはさまざまな理由があります。
具体的には以下の2つです。
・目標を持つことができるか把握するため
・ビジョンとマッチしているか確認するため
それぞれ詳しく説明しましょう。
目標を持つことができるか把握するため
企業は人材を採用する際に、できるだけ仕事に対するモチベーションの高い人を採用したいと考えます。
なぜなら、採用する以上は本気で取り組んでほしいと思うからです。
そこで重要になる指標の1つが、目標設定になります。
だからこそ、企業は面接でキャリアプランに関する質問をするのです。
もしも面接官から聞かれた際には、必ず向上心がある様子を伝えるようにしましょう。
具体的なキャリアプランを話すことができれば、それだけでも評価してもらいやすくなります。
ビジョンとマッチしているか確認するため
面接では、ビジョンとマッチしているのかどうかも見られます。
つまり、入社してから将来自分がどうなりたいのか?を、明確にしておかなければいけません。
そこに対して本当に実現できそうなのかどうかを細かく判断されるため、注意しておいてください。
また、現在では採用しても3割の人が離職してしまうといわれています。
だからこそ、そんなマッチングミスを防ぐために、キャリアプランを聞くのです。
【IT業界のキャリアプラン】対策をすれば大丈夫!
キャリアプランの重要性を理解していても、どのように準備していれば良いのか心配している人もいるでしょう。
しかし、何も不安に考える必要はありません。
キャリアプランは、事前にいくらでも対策できるものです。
つまり、面接で失敗してしまうことは、むしろなかなかないでしょう。
このあと作成例を紹介しますので、ぜひチェックしておいてください。
【IT業界のキャリアプラン】面接|作成例
IT業界におけるキャリアプランといえば、大きく分けると以下の3つになるでしょう。
それぞれ詳しく解説しますので、自分の目指しているものがある場合は、参考にしてみてください。
プロジェクトマネージャー
私は5年後に、この業界でプロジェクトマネージャーになることを目標としています。
メインの仕事だけではなく、一緒に働くメンバーとも積極的にコミュニケーションを図るつもりでいるので、常に自分が引っ張っていけるような存在になれることを意識していきます。
スペシャリスト
私は5年後までに、誰よりも早くスペシャリストになりたいと考えています。
実際に入社した際には常に自分が担当する専門領域を極め続けるつもりでいるので、必ず御社で欠かせない存在になることを誓います。
独立
私は将来的に、独立することを考えています。
もちろんその際には、御社とも一緒に新しいビジネスをしていきたいと思っておりますので、ここでしっかりと学んで行動したいと思います。
【IT業界のキャリアプラン】面接での注意点
これから面接を受ける際に、注意点が3つあります。
少しでも相手に良い印象を与えたいなら、必ず以下の内容を押さえておいてください。
そうすれば、余計な失敗をせずに済むでしょう。
結論から話すことを意識する
まず面接で常に意識してほしいのが、何でも結論から話し始めることです。
これにより、自分が話すことを理解してもらいやすくなります。
面接の場では、いかにわかりやすく自分の話を伝えられるのかが重要になるため、決して忘れないようにしましょう。
また、結論から話すことによって「この人は相手に気を使える人なんだな」と思ってもらえる可能性もあります。
そのため、誰でも簡単に良いイメージを与えることが可能です。
「なんか〜」という言葉を使わない
人と会話をする際に「なんか~」という言葉を、無意識に使ってしまっていませんか?
例えば「なんかこっちの仕事が自分に向いていると思ったので」のような言い方をすると、少し雑な印象を与えてしまいかねません。
基本的に面接の場は丁寧な言葉遣いをしなければいけないところですので、あまり感覚的な言葉は使わないように注意しましょう。
笑顔を意識する
もっとも基本的なことですが、面接では笑顔を意識しておく必要があります。
なぜなら、笑顔で接することで簡単に良いイメージを与えられるからです。
例えば、シンプルに明るい人に見えますし、何より愛想の良い人材だと思ってもらえるでしょう。
企業はその人のスペックだけではなく、人柄が良さそうなのかどうかもよく見ていますので、笑顔はむしろ必須だと思っておいた方が良いかもしれません。
【IT業界のキャリアプラン】迷ったら就活エージェントを頼もう
キャリアプランをどう立てれば良いのか理解できたとしても、人によっては自分1人だと不安な気持ちになってしまうかもしれません。
そんな時は、とりあえず就活エージェントを活用してみるのも良いでしょう。
就活エージェントは一般的な求人サービスとは違い、就活におけるプロのアドバイザーが直接サポートしてくれます。
つまり、一緒にキャリアプランを考えてくれるのです。
まとめ
今回はIT業界におけるキャリアプランの立て方について、詳しく説明しました。
IT業界は今後も人気の高い業界であり、かつ高収入も狙える業界だといえます。
だからこそ、少しでも興味がある人は、今からでもキャリアプランをしっかり考えておくようにしてみてくださいね。