
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就活でWEBテストが課されるケースは年々増えています。
総合商社は人気の業種でもあるため、高い確率でWEBテストを受ける必要があるでしょう。
今回は、WEBテストを受ける際の対策やポイントを解説します。
最後まで読んで、ぜひ参考にしてください。
【総合商社WEBテスト】人気な総合商社はテストの何度難度が高い
最近では多くの企業で実施されているWEBテストですが、学生に人気の高い総合商社でももちろん実施されています。
また、人気のある企業においては当然受験する学生も多くなるため、最初の段階のWEBテストで振るいをかけられます。
このため、基準の点数を下回ってしまった場合には、容赦なくその段階で不合格になるでしょう。
総合商社では倍率が高く、その分難易度も高いため、しっかりとした対策を行って臨む必要があります。
【総合商社WEBテスト】総合商社のWebテストはC-GABがほとんど
近年、総合商社の採用選考において、Webテスト通過は重要なステップとなっています。
特に、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、豊田通商、双日の大手6社はC-GAB形式のWebテストを採用しています。
一方、丸紅は玉手箱形式を採用しており、これらの違いを理解して適切な対策を講じることが内定獲得への鍵となります。
住友商事:C-GAB7割
三井物産:C-GAB6割
伊藤忠商事:C-GAB6割
丸紅:玉手箱6割
豊田通商:C-GAB6割
双日:C-GAB5割
これらのボーダーラインはエントリーするタームや試験の難易度によって変動する可能性があります。
一般的には上記の範囲に就職することが多いです。
これらの企業を併願してエントリーすることを考えると、テストセンターであるC-GABでは8割以上のスコアが取れるように練習しましょう。
【総合商社WEBテスト】C-GABについて理解しよう
C-GABは全国各地に設置されたテストセンターで受験します。
受験はテストセンター備え付けのPCを使用して行います。
C-GABの特徴は、言語理解、計数理解、パーソナリティに加えて、英語が出題される点です。
なお、テストセンターであることから電卓の持ち込みは禁止されています。
そして、受験結果は他の企業の選考に使い回すことが可能です。
出題内容を確認しよう
計数問題では、制限時間15分の中で29問の図表読み取り問題が出題されます。
すべての問題を制限時間中に回答するには、1問当たり30秒程度で回答する必要がある計算ですが、電卓の仕様はできません。
図表を読み取る必要があるため、実際には30秒で回答することは難しいでしょう。
半分以上回答できれば上出来と言えるでしょう。
言語問題では、制限時間15分で32問出題されます。
8つの長文問題に設問が4つある形式であり、1問当たり30秒で回答する必要があります。
計数問題と異なり、言語問題は満点を狙うことが可能です。
この問題で点数を稼ぎましょう。
英語問題では制限時間10分で24問が出題されます。
8つの長文にそれぞれ3つの設問がある形式であり、回答には1問当たり30秒程度かかる計算です。
この問題もかなりの何位ではありますが、計数よりは点数を稼ぎやすい分野です。
7から8割程度特典できるように練習しましょう。
難関企業で出題される傾向がある
C-GABは総合商社を中心として、金融業界、コンサルティング業界、その他大手企業で採用されている傾向にあります。
SPIなどの他のWebテストに比べて難易度が高いと言われており、特に難関企業群である総合商社では合否を大きく左右する可能性があります。
総合商社では全体で7から8割程度の正答率を目指しましょう。
【総合商社WEBテスト】対策を始める時期
WEBテストにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があるため、個別の対策が必要です。
対策を始める時期は、当然早ければ早いほど良いのでしょうが、一般的にはいつころから始めると良いでしょうか?
対策を始める時期について解説します。
本選考であれば大学3年の冬から
新卒採用の本選考はおおむね3月ごろから始まります。
このため、遅くても前年の12月ごろまでには取りかかっておいた方が良いでしょう。
試験には慣れや、繰り返し解くことが大切なため、最低でも3か月以上前には対策を始めておいた方が良いです。
しかし、この時期は同時に就職活動を始める時期でもあるため、何かと忙しくなる事が考えられます。
対策がおろそかにならないように、できるだけ早めに取り組む事を意識しましょう。
近年は選考が早期化している
近年の就職活動では、さまざまな要因により、活動の早期化が進んでいるといわれています。
人気企業や大手企業の本選考の時期が変わる可能性は少ないと思いますが、その他の企業では、早まる傾向があるといわれています。
一部の企業では、大学3年生の春ころから募集を始めている企業もあるといわれ、売り手市場の現在では、極力早めに囲い込みを行いたい意向もあるため、この傾向は変わらないでしょう。
このため、対策はできるだけ早めに始める方が有利であり、大学3年生の春から始めておいた方が良いでしょう。
本選考の前に8割以上のスコアを取ろう
C-GABはテストセンター形式のWebテストであるため、一度受験した結果を他の企業の選考にも使い回すことができます。
本命企業の選考前に、C-GABで8割以上の得点率を達成できるよう、練習企業を受けることを強くおすすめします。
本命企業ではないものの、選考の練習やWebテストのスコア獲得のために受験する企業のことです。
C-GABの受験機会を増やし、試験の形式や時間配分に慣れることができます。
目標スコアを達成するまで、何度か受験することで、自信を持って本命企業の選考に臨めます。
練習企業を受けるポイントとして、選考スケジュールが本命企業と重ならない企業を選ぶ必要があります。
また、テストの合否結果がすぐにわかり、フィードバッグを得やすい企業を選ぶといいでしょう。
C-GAB練習企業一覧
C-GABを採用している企業をリスト化したものを紹介します。
この企業リストを活用して総合商社に合格できるスコアを獲得しましょう。
アクセンチュア/アストモスエネルギー/愛知製鋼/伊藤忠 /伊藤忠丸紅鉄鋼
NTT都市開発/沖電気工業/沖縄セルラー/大塚商会/GMOインターネット/コネクシア
共栄製鋼/サナス/佐藤商事/商船三井/静岡ガス/住友不動産/住友商事/双日/太陽HD
タイヨーホール/千代田化工建設/東邦チタノニウム/東京ガス/東京応化工業/東和電気
豊田通商/豊通マシナリー/トレンドマイクロ/長瀬産業/日立SC/日本ドライケミカル
NSユナイテッド海運/日鉄物産/不動技研/ブルボン/ベイシア/博報堂/ホクレン農業
三菱商事/MISI/マイクロソフト/丸紅/三井物産/菱友システムズ/早稲田大学
【総合商社WEBテスト】効果的な勉強方法
WEBテストの受験に向けて、効果的な勉強方法をいくつか紹介します。
限られた時間の中での対策は、過去に受験してきた人たちの効果的な勉強方法を踏襲して実施するのが一番効果的です。
いくつかの具体的な勉強方法を紹介しますので、自分に合ったものを試してください。
問題集を繰り返し解く
GABのテストで一番難しい部分が時間配分といわれています。
1問に時間を使いすぎて、最後まで解くことができなかったといった話しは、良く聞かれる失敗談の1つです。
このため、短時間で情報を処理する能力を身につけるためにも、問題集を繰り返し解くことが有効な対策です。
能力を急激に上げる事は難しいですが、繰り返し行う事で慣れていくため確実にスピードは上がります。
1つ解答するのに、どれだけの時間がかかるのかを意識しながら解くと、さらにスピードアップにつながります。
時間配分を意識する
前述したように、GABのテストにおいて時間配分は重要なカギです。
GABは誰もが難しいとの印象を受けますが、それは時間配分による影響が大きいといわれています。
多くの受験者が時間が足りなくて苦しんだ経験を持っており、試験後の感想でも時間が足りなかったと話す学生が多いのが特徴です。
このため、自分が解ける問題は時間をかける事なく解き、難しい問題では時間を調整しながら解くといった技術を身につける必要があります。
出題形式のパターンを見つける
参考書や過去問題を使用して学習する際には、問題を解くことに集中するだけではなく、問題のクセや解き方をパターン化して覚えるとスピードアップにつながります。
出題問題には必ず傾向が存在します。
この傾向を覚え、数値や文言が多少入れ替わっている問題は即座に対応できるようにしておきましょう。
無理に傾向を見つけようと、気を取られすぎる必要はありません。
繰り返し問題集を解く事で、自然と身についていきますので、複数回繰り返す事を意識して取り組みましょう。
使用する参考書を絞る
テスト対策のために、新たな参考書を終えるたびに何冊も買いなおす人がいますが、あまりおすすめの対策ではありません。
さまざまな参考書の問題を解き、多くの問題に精通するよりも、同じ参考書を何度も解き続け問題の傾向やパターンを理解する方が、効果的に学習ができます。
同じ参考書を何度も繰り返し解く事で、出題傾向が確実に理解できます。
いろいろな参考書を解かないと不安になる気持ちもありますが、できるだけ1つか2つ程度に絞り、繰り返し解く対策をおすすめします。
【総合商社WEBテスト】GABを回答する際のコツ
試験を行うにあたって、いくつかのコツがあります。
このコツを理解する事で、スピードアップにつながったり、効率良く問題を解くことができます。
3つのコツを紹介しますので、ぜひ実践でも使用して、WEBテストの合格を勝ち取りましょう。
言語理解・英語は設問から概要を把握
言語理解や英語の問題では、長文問題が多いため問題文が長い特徴があります。
そのため、長文問題を読んで意味を理解してから、答えを検討していては制限時間に間に合わなくなるでしょう。
このため、先に選択肢を読んで、どのような事を問われているのかを把握してから長文を読む事で
スピードアップにつながります。
同時に長文の内容も理解しやすくなる効果がありますので、おすすめです。
多少の訓練が必要だと思いますが、すぐに慣れるでしょう。
計数理解は図形の読み取りスピードが重要
計数理解は図形やグラフを見て問題を解いていきます。
このため、図形などを読み取るスピードはかなり重要です。
この読み取る能力は、短期間で習得できるものではないため、参考書などを利用して重点的に問題を解く訓練が必要です。
ただし、計算自体は与えられた選択肢から最適なものを選んでいくため、計算で大まかな答えが導き出せれば正解は見つける事ができるでしょう。
参考書を活用して、何度も問題を解くことで慣れと、解き方の型が身につけられるように対策を行ってください。
性格診断は一貫性をもつ
性格診断では、問題を解いて点数を獲得していくといった要素がないため、あまり積極的に対策している人はいないかもしれません。
しかし、性格診断の結果によっては落とされる場合もあるため注意が必要です。
代表的なものとしては、回答がどっちつかずであったり、適当にやっていると判断された場合は危なく、落ちる可能性も出てくるでしょう。
このため、性格診断では一貫性を持って回答していく事が一番重要です。
できるだけ、回答を操作しようとせずに、ありのままで答えていく方が良いでしょう。
まとめ
総合商社向けのWEBテストでのポイントなどについて解説しました。
理解できたでしょうか?
WEBテストは多くの企業で実施されており、種類も数多くあるため、必ず事前に対策しておく事が必要です。
紹介した内容を参考にして、十分な対策を行い、WEBテストで落ちる事がないようにしていきましょう。