GPSのWebテストとは?ベネッセの適性検査の出題内容と1週間で対策する勉強法

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就職活動の適性検査で、「GPS」というベネッセコーポレーションが提供するWebテストを課す企業が増えています。

SPIや玉手箱しか対策していなかったのに急にGPSが課された」と戸惑う就活生は少なくありません。

GPSは思考力・基礎能力・パーソナリティの3軸で測定し、音声や映像問題が出題されるなど他のWebテストとは異なる特徴があります。

この記事では、GPSの出題内容と特徴、1週間で合格ラインに到達するための実戦的な勉強法を具体的に解説します。

この記事を読んでわかること
  • GPSの基本情報と他のWebテストとの違い
  • 3軸(思考力・基礎能力・パーソナリティ)の出題内容
  • 動画・音声問題への対応のコツ
  • 1週間で合格ラインに到達する勉強法
この記事をおすすめしたい人
  • GPSを初めて受検する就活生
  • SPI・玉手箱との違いを知りたい人
  • 短期間で対策したい

GPSとは?基本情報をおさらい

まずGPSの提供元・特徴を整理し、他のWebテストとの位置づけを把握しましょう。テストの構造を知ることが効率的な対策の第一歩です。

GPSの提供元と概要

GPSはベネッセコーポレーションが提供するWeb形式の適性検査で、正式名称は「GPS-Academic(Global Proficiency Skills program)」です。

ベネッセは進研ゼミなどで知られる教育大手であり、教育のノウハウを活かして開発された就活向け適性検査がGPSになります。

SPIや玉手箱と並ぶ就活Webテストの選択肢として、近年導入企業が拡大しています。

GPSは3つの能力領域を測定する設計が特徴で、単なる学力ではなく総合的な思考力を可視化します。

従来の適性検査が「処理速度や知識量」を重視していたのに対し、GPSは「考える力」を中心に据えた構造です。

変化の激しい時代に対応できる人材を見極めたい企業から支持を集めているテストと言えるでしょう。

GPSが測定する3つの能力領域

GPSは基礎能力・思考力・パーソナリティの3領域を測定します。

GPSの3領域と内容
  • 基礎能力:言語・非言語の基礎学力(35問・25分)
  • 思考力:批判的・創造的・協働的思考(35問・45分)
  • パーソナリティ:行動傾向や性格特性(23問・10分以内)

基礎能力ではSPI類似の言語・非言語問題が出題され、最低限の学力スクリーニングが行われます。

思考力ではGPS最大の特徴である3つの思考力がそれぞれ独立に測定されます。

パーソナリティは性格検査に相当し、応募者の行動傾向や仕事への適性が把握されます。

合計で約80分の長丁場となり、集中力の持続も合否を分ける要素です。

GPSと他のWebテストの違い

GPSはSPI・玉手箱との出題形式の違いがはっきりしています。

SPIは言語と非言語の2軸で「処理スピードと正確性」を重視するシンプルな構造です。

玉手箱は計数・言語・英語の3軸で、企業ごとに組み合わせが変わる柔軟な構成になっています。

これに対し、GPSは思考力に独自フォーカスし、音声・動画問題を含む新しい出題形式を採用しています。

従来型の対策本だけでは対応しきれない部分があるため、形式に慣れる練習が特に重要です。

「SPI対策本でカバーできる」という油断は、本番での失点につながりかねません。

GPSを導入している企業の傾向

GPSを導入している企業の傾向を知っておくことで、志望企業で出会う可能性を予測できます。業界別の傾向を整理しましょう。

GPS導入企業の業界別傾向

GPSは教育・出版・メーカー・金融などの業界で導入実績があります。

教育業界はベネッセグループの関係企業を中心に、自社プロダクトとしてGPSを採用しています。

メーカーや金融では「論理的思考力」「協働性」を重視する企業がGPSを選ぶ傾向にあります。

近年はIT・コンサル・人材業界でも導入が広がっており、業界横断で出会う可能性が高まっています。

志望企業がGPSを採用しているかは、就活口コミサイト(OpenWork、ワンキャリア、unistyle)で確認できます。

受検案内メールでテスト名が明記されることが多いため、案内を受け取ったら速やかに確認しておきましょう。

GPS導入が増えている背景

近年GPSの導入が増えている背景には採用基準の変化があります。

「処理スピード」だけでなく「変化対応力」「協働性」を重視する企業が増え、従来型のSPIだけではこれらが測りにくいという課題がありました。

GPSの思考力測定は、新しい時代に求められる人材像を把握する手段として支持を集めています。

また、不正対策として独自形式のテストを採用する流れもGPS導入の追い風となっています。

音声・動画問題はAIや解答集での対策が困難で、純粋な思考力での勝負を促す効果があります。

就活生にとっては「対策が難しい」テストとして、戦略的な準備が求められる存在と言えます。

選考フロー上のGPSのタイミング

GPSはエントリーシート提出後〜一次面接前のタイミングで実施されることが多いテストです。

多くの企業は応募者の絞り込み目的で初期段階にGPSを配置し、思考力で一次スクリーニングを行います。

受検期限は案内が届いてから3〜7日以内のケースが多く、受検タイミングは比較的タイトです。

志望度の高い企業のGPSは余裕を持った対策期間を確保しておきましょう。

受検案内が届いてから慌てて対策しても、80分テストの全貌を把握するには時間が足りません。

ESを出す時点で「GPSが来る可能性」を想定し、事前に1〜2日でも対策を進めておくと有利です.

GPSの基礎能力問題の出題内容

基礎能力領域はSPI類似の言語・非言語問題で、GPSの中では最も対策しやすい部分です。具体的な出題内容を確認しましょう。

言語問題の出題形式

GPSの言語問題は語彙・読解・文法が中心の構成です。

語彙問題では同義語・反義語・四字熟語が出題され、SPIの語彙問題と類似する設問形式になっています。

読解問題では300〜500字程度の短文を読み、内容理解を問う設問に答える形式です。

文法問題は接続詞や助詞の使い方を問うパターンが多く、日本語の自然さを判断する力が試されます。

SPI対策本の言語パートを1〜2周するだけでも、GPSの言語問題には十分対応可能です。

普段から読書や新聞を読む習慣がある人は、対策なしでもある程度の得点が見込めます。

非言語問題の出題形式

GPSの非言語問題は四則演算・割合・確率・推論が中心です。

計算問題は中学数学レベルで、損益算・速さ・濃度などの基本的な公式で解けるパターンが頻出します。

推論問題は条件整理が必要で、SPIの推論問題と似た思考プロセスを要求されます。

図表読み取り問題では、複数のデータを照合して答えを導く設問が出題されます。

計算には電卓が使えるため、計算力よりも「立式の正確さ」と「読み取りの速さ」が重要です。

SPI非言語パートを完璧にしておけば、GPSの非言語領域でも7割前後の得点が狙えます。

基礎能力の制限時間と難易度

基礎能力の制限時間は25分で35問と、1問あたり約43秒のペース配分が必要です。

SPIと比べて1問あたりの時間は短く、スピード感が問われる構成になっています。

難易度は中学〜高校レベルで、極端に難しい問題は出題されません。

ただし時間が短いため、わからない問題は即スキップする判断力が必須です。

1問にかける時間の上限を1分と決め、それ以上かかる問題は仮回答してマークし、後で戻る戦略が有効です。

全問解き切るより「解ける問題を確実に取る」ことを優先しましょう。

GPSの思考力問題の出題内容

GPSの最大の特徴である思考力問題を、3つの思考タイプ別に解説します。形式が独特なため事前理解が不可欠です。

批判的思考力の問題

批判的思考力は論理的な判断力を測定する領域です。

具体的には「与えられた情報から事実と意見を区別する」「データの妥当性を評価する」「論理の飛躍を見抜く」などの能力が問われます。

たとえば「グラフから読み取れる事実はどれか」「文中の主張に矛盾があるか」を問う設問が出題されます。

SPIの推論問題に近いですが、より情報の質を見極める視点が求められる点が特徴です。

普段からニュースや論評を批判的に読む習慣がある人は、自然と高得点が狙えます。

初見では戸惑いやすいので、必ず事前に出題例を1度は見ておきましょう。

創造的思考力の問題

創造的思考力は多角的な発想を測定する領域です。

「与えられた状況に対して複数の解決策を提示する」「新しい視点で課題を再定義する」などの能力が問われます。

たとえば「ある商品の売上を伸ばすアイデアを3つ挙げよ」のような自由回答形式の設問が出題されます。

正解が一つに定まらないため、独創性と論理性のバランスが評価されます.

突飛なアイデアではなく、現実的かつ複数視点から導かれた発想が高評価になりやすい傾向です。

面接対策で行うブレインストーミングの練習が、創造的思考力の対策にもつながります。

協働的思考力の問題

協働的思考力はコミュニケーション能力と協調性を測定する領域です。

「チーム内の意見対立を解決する」「異なる立場の人と合意形成する」などの場面が動画・音声で提示されます。

受検者は提示された状況に対し、最適な対応や次に取るべき行動を選択肢から選びます。

音声や動画を視聴して回答する形式は、GPS独自の出題スタイルです。

音声を聞き逃すと回答に大きく影響するため、必ず静かな環境で受検しましょう。

普段からチームで議論する経験が多い人は、自然な感覚で正解を選べる傾向にあります。

GPSのパーソナリティ問題と動画・音声問題

GPSにはパーソナリティ(性格検査)と動画・音声問題が含まれます。それぞれの特徴と対策ポイントを確認しましょう。

パーソナリティ問題の構成

パーソナリティ問題は23問・10分以内で完了する性格検査です。

「自分にどの程度当てはまるか」を5段階または7段階のスケールで回答する形式が中心です。

質問内容は行動傾向・価値観・対人関係・ストレス耐性など、幅広い領域を網羅しています。

同じ趣旨の質問が異なる表現で複数回出題され、回答の一貫性がチェックされる仕組みです.

「企業に好かれる回答」を意識しすぎると整合性が崩れ、信頼性スコアが下がる原因になります。

正直に答えるのが結局は最も評価される回答方法と理解しておきましょう。

動画・音声問題の対応のコツ

GPSの動画・音声問題は他のWebテストにはない独自形式です。

具体的には、ビジネスシーンを再現した動画や音声を視聴し、その後の対応や次に取るべき行動を選択肢から選びます。

視聴中はメモを取るのが基本で、登場人物の名前・発言内容・状況設定を整理しておきましょう。

音声は1度しか再生できないケースが多いため、集中して聞き取る必要があります。

受検環境はイヤホン・ヘッドフォンを使い、家族の声やテレビ音が入らない静かな個室を確保してください。

事前にベネッセ公式サイトで「動画・音声問題の体験版」を1度試しておくと、本番で焦らずに済みます。

パーソナリティ問題で重視されるポイント

パーソナリティ問題では企業文化との適合性が見られます。

結果は「協調性」「ストレス耐性」「リーダーシップ」「主体性」などの軸でスコア化されます。

企業ごとに重視する人物像が異なり、ベンチャー企業は「主体性・挑戦志向」を、大手企業は「協調性・ストレス耐性」を重視する傾向です。

ただし無理に企業に寄せた回答をすると、入社後にミスマッチが発覚し早期離職につながるリスクがあります。

性格検査は企業との「マッチング」を測るものと割り切り、自分の本来の姿を素直に答えるのが安全です。

合わない企業に無理して通っても、結局は自分が苦しむ結果になることを忘れないでください。

GPSを1週間で対策する勉強法

GPSの全領域を1週間で仕上げるための具体的なスケジュールを紹介します。短期集中で合格ラインに到達することを目指します。

1〜2日目:基礎能力を仕上げる

初日と2日目は基礎能力(言語・非言語)の対策に集中します。

SPI対策本の言語・非言語パートを1日2〜3時間ずつ進めれば、2日で1冊の半分程度はカバーできます。

非言語は推論・損益算・確率の頻出パターンを優先し、解法の型を覚えることに集中してください。

言語は語彙問題から取りかかり、知らない単語をリストアップして反復暗記します。

2日間の集中で基礎能力の正答率を6割→7〜8割に引き上げることが現実的な目標です。

SPI対策本は薄手の1冊(青本・赤本など)でも十分効果が見込めます。

3〜4日目:思考力問題に慣れる

3〜4日目はGPSの思考力問題に特化した練習を行います。

ベネッセ公式サイトでGPSのサンプル問題が公開されており、まずはこれで形式を体感しましょう。

批判的思考は「データの読み取り→事実と意見の区別」のステップを徹底的に練習します。

創造的思考は時事問題ニュースに対する自分の意見を毎日3つ書き出す訓練が有効です。

協働的思考は動画・音声問題の体験版で形式に慣れることが最優先になります。

2日間で思考力問題のパターンを把握し、本番で「初見で焦らない」レベルに到達することが目標です。

5〜7日目:模擬テストと総仕上げ

5〜7日目は本番形式の模擬テストで総仕上げを行います。

市販のGPS対策模試や、SPI模試を流用して時間配分の感覚を体に染み込ませます。

模擬テストは必ず本番と同じ80分で通しで解き、集中力の持続も訓練しましょう。

模擬テスト後は間違えた問題の解き直しを徹底し、同じパターンで失点しないようにします。

受検前日は新しい問題に手を出さず、既に解いた問題の復習に時間を充てるのが効果的です。

当日朝は深呼吸とストレッチで緊張をほぐし、最高のコンディションで臨みましょう。

GPSの例題と解き方

GPSの代表的な例題を3問紹介し、解き方のコツを解説します。本番に近い形式で頭の使い方を確認しましょう。

例題1:基礎能力(非言語)

例題:割合の問題

ある商品の定価は3,000円です。20%引きで販売したところ、利益は原価の25%でした。原価はいくらか。

A. 1,800円 B. 1,920円 C. 2,000円 D. 2,400円

解答:B(1,920円)

解説

定価3,000円の20%引きは2,400円なので、これが原価×1.25に等しくなります。原価=2,400÷1.25=1,920円となり、答えはBです。

例題2:思考力(批判的思考)

例題:データの妥当性判断

「Aさんは毎日コーヒーを飲み、健康診断で異常なし。よってコーヒーは健康に良い」という主張について、正しい指摘はどれか。

A. 主張は正しい B. サンプル数が1人で結論を導けない C. コーヒーが原因と特定できない D. BとC両方

解答:D

解説

1人のサンプルから一般化することはできず、また健康診断の結果がコーヒーによるものか他の要因によるものか不明です。批判的思考では「論理の飛躍」を見抜くことが重要になります。

例題3:思考力(協働的思考)

例題:チーム内の意見対立への対応

動画:チームメンバーAは「新規開拓を優先すべき」、Bは「既存顧客のフォローを優先すべき」と対立しています。リーダーであるあなたが取るべき行動は?

A. 多数決で決める B. 両者の意見を聞き、根拠データを基に検討する場を設ける C. 上司に判断を委ねる D. 自分の意見で決める

解答:B

解説

協働的思考では合意形成のプロセスを重視します。多数決や上司への丸投げは思考力の評価が下がり、両者の意見を尊重しデータに基づいて議論する姿勢が高評価です。

GPSに関するよくある質問

GPSの受検を控えた就活生からよく寄せられる質問にまとめて回答します。

GPSの平均点や合格ラインは

GPSの平均点は約40点(100点満点換算)と公表されています。

合格ラインは企業によって異なりますが、目安は5〜7割の正答率です。

大手企業や人気業界では7割以上を求められることが多く、しっかりとした対策が必要になります。

中堅企業や地方優良企業では5〜6割でも通過できるケースが多いです。

志望企業のボーダー情報は就活口コミサイトで先輩の体験談を確認できます。

具体的なボーダーが分からない場合は7割を目標に対策しておけば安心です。

GPSは対策が難しいと言われる理由

GPSが「対策が難しい」と言われる理由は、思考力問題と動画・音声問題が独自形式だからです。

SPIや玉手箱と異なり、市販の対策本が少なく、過去問が出回りにくいという特徴もあります。

動画・音声問題は事前に形式を知らないと、本番で慌てて対応できなくなるリスクが高いです。

ただし、基礎能力部分はSPI対策で代替でき、思考力部分も論理的思考の訓練で十分対応可能です。

ベネッセ公式サイトのサンプル問題で形式に慣れ、論理的思考のトレーニングを積めば克服できます.

「対策が難しい=対策しない」ではなく、「形式に慣れることが最大の対策」と捉えるのが正解です。

GPSは受検環境にどんな注意が必要か

GPSは音声・動画問題が含まれるため、受検環境には特に注意が必要です。

イヤホンやヘッドフォン推奨で、家族の声やテレビ音が入らない静かな個室を確保してください。

インターネット回線は安定した有線LAN推奨で、Wi-Fi接続の場合はルーター近くで受検しましょう。

パソコンのスピーカーやマイクの動作確認も受検前に必ず行うべき手順です。

音声が聞き取れないと協働的思考問題で失点するため、ボリューム調整も忘れずに行います。

受検開始後にトラブルが起きると再受検できないケースもあるため、環境準備は万全にしましょう.

まとめ

GPSはベネッセが提供する3軸測定型のWebテストで、思考力に独自フォーカスした構造が特徴です。

出題内容は基礎能力・思考力・パーソナリティの3領域で、合計約80分の長丁場となります。

音声・動画問題はGPS独自の出題形式で、事前に形式に慣れることが最も重要な対策です。

SPI対策本で基礎能力を仕上げ、ベネッセ公式サイトのサンプル問題で思考力に慣れる組み合わせが王道になります。

1週間あれば合格ラインの7割に到達するレベルの対策が可能なため、計画的に進めましょう。

受検環境は静かな個室・有線LAN・イヤホンを準備し、本番の集中力を最大化してください。

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