【例文あり】化粧品業界の志望動機!志望動機の評価基準や考え方を徹底解説!

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はじめに

化粧品業界は、女性に人気のある業界の1つです。

とくに化粧品が好きな人は、この業界に興味を持ち志望を考えることでしょう。

しかし、志望理由が「化粧品が好きだから」といったものでいいのか、不安に思うかもしれません。

印象に残る志望理由にするために、化粧品業界の基本的な知識を身につけ、就職活動に備えましょう。

この記事では、化粧品業界の動向や職種、そして志望動機の作り方などを紹介するので、志望動機を考える際にぜひ参考にしてみてください。

【化粧品業界の志望動機】化粧品業界の動向

コロナ禍以前の化粧品業界は、順調に業績を伸ばしている業界でした。

新型コロナの影響を受けた現在では、消費者のニーズや美容意識に変化が見られ、業界の動向も以前と同じようには考えられません。

そこで、現在の化粧品業界の流れをつかんでいきましょう。

新型コロナの影響

化粧品業界の出荷額は年々上昇し、2019年には最高額を記録しました。

しかし、新型コロナの影響により緊急事態宣言が発出され、経済活動に対する制約が行われました。

訪日外国人の数は減少し、インバウンド需要が見込めず、2020年には売り上げが下落することになったのです。

外出する機会が減り、マスクを着用することが推奨されたこともあり、ファンデーションや口紅などの仕上げ用化粧品の購入は控えられました。

一方、化粧水をはじめとした基礎化粧品の購入は減少していません。

業界を牽引するメーカー

化粧品業界の最大手は資生堂です。

そしてコーセーと花王が2番手を争っていますが、これらの大手3社も漏れなく新型コロナの影響を受けました。

2020年の中間業績では、前年と比較して20%以上落ち込んでおり、化粧品の販売は本格的に回復に至ったとはいえません。

このように3社の売り上げは国内や全体で見ると減少していますが、中国市場では3社とも売り上げが高くなっています。

また、オンラインを活用した非接触型のサービスを提供し、コロナ禍に対応した新しい取り組みをはじめています。

【化粧品業界の志望動機】化粧品業界の課題

化粧品は女性にとって生活必需品になっているので、この業界は比較的に安定していると考えられます。

ところが日本の人口は減り続け、コロナ禍では化粧品の消費量も減少しました。

国内の化粧品市場が将来的に縮小するリスクは、無視できない問題でしょう。

消費量の減少

新型コロナの影響で、テレワークや外出時にマスクを着用する機会が増えました。

在宅時間が多く、化粧直しの頻度は低くなりました。

その結果、化粧品の消費量が減少し、今後も販売数が伸び悩むと予測されます。

とくに仕上げ用化粧品の消費量の減少が激しく、中でもマスクによって崩れやすいファンデーションや口紅などの落ち込みが大きいです。

加えて、販売数が横ばいのままだった基礎化粧品も、クレンジングに関しては仕上げ用化粧品と同様の状況に置かれています。

デジタル化

対面で販売する機会が減ったことを受け、化粧品業界全体でデジタル化の動きを見せています。

衛生意識が高まり、肌に直接触れることは避けられるようになりました。

そこで化粧品業界は、撮影のみで肌の状態を測定する機器を導入したり、仕上がりをスマートフォン画面で確認できたりするようにし、デジタル化を進めています。

2次元コードを読み取ることで、化粧品をつけたときの印象がわかります。

さらに、イーコマース事業への注力や、デジタルカウンセリングなどの事業に取り組む企業も増えました。

【化粧品業界の志望動機】化粧品業界の職種

これまでに、化粧品業界の現在の状況を確認していきました。

次に、この業界の職種についていくつか紹介します。

化粧品業界の職種には、研究や企画、品質管理、そして営業や美容部員などが挙げられます。

それぞれの仕事の特徴を捉えましょう。

研究・開発

研究、開発では、有効成分の研究、新しい製品の開発や既存製品の改良などを行います。

大学と共同で研究したり、学会で発表したりすることもあります。

化粧品は消費者の肌に触れるので、大きな責任感を背負って取り組むことが重要です。

他にも、化粧品の効果を示すデータをとったり、皮膚への安全性を調べたりします。

化粧品の研究や開発には、さまざまな分野の知識が欠かせません。

とくに生物学や物理学などを専攻した理系出身者には、向いている職種でしょう。

企画・マーケティング

企画、マーケティングでは、市場調査から消費者のニーズや流行を探します。

それらをもとに新商品の企画の立案や販売戦略を検討し、企業の業績を向上させる業務です。

美容のトレンドに高い関心を持っているといいでしょう。

化粧品は、効果や効能がすぐにわかるものではありません。

そのため、消費者の購買意欲がかきたてられるような宣伝をする必要があります。

また、研究職の人や営業職の人など、さまざまな立場の人たちと協力しなければならないので、コミュニケーション能力も求められます。

生産・品質管理

生産管理では、製造ラインや在庫の管理の他に、原料調達を担う場合もあります。

計画に沿って製品が出荷できるように、管理しなければいけません。

管理するのは製品のみではなく、製品が作られてから市場に出るまでであり、製造と営業への調整も行っています。

品質管理では、消費者が安心して自社の商品を使用できるように、成分のチェックや薬事法に触れていないかを確認します。

不良品を作らないためにも、細かい点に気を配れる人に向いているでしょう。

営業

営業は、顧客に対して営業を行います。

百貨店やドラッグストア、化粧品専門店などに営業をかけ、市場を開拓します。

美容部員の売り上げ目標や、マネジメントの管理を担当することもあるでしょう。

他にも、店舗の売り上げの動向を把握しなければいけません。

ドラッグストアやバラエティショップなどの小売店では、価格の交渉もします。

海外へ進出している企業の場合は、現地でのマーケティングに携わり、現地の消費者のニーズに応えられるように幅広く仕事を受け持ちます。

美容部員

美容部員は、自社の商品を店頭で接客販売します。

訪問した顧客に対して、カウンセリングや商品の紹介を行います。

店内のマネジメントであったり、立ち仕事が中心であったりするなど、体力を必要とする職種です。

美容部員は、顧客の肌やメイクの方法に関する悩みが解消できるようにサポートします。

その際に、顧客に直接メイクやスキンケアも施すでしょう。

美容部員は接客だけではなく、レジや伝票の整理、商品の検品、店頭清掃などさまざまな業務をしなければいけません。

【化粧品業界の志望動機】志望動機の評価基準

化粧品業界におけるさまざまな職種について述べました。

自分に合いそうな仕事がわかると、志望する理由は考えやすくなるでしょう。

企業は応募者の価値観や適性から、志望動機を評価します。

評価されるポイントを押さえて、志望動機を整理してみてください。

志望度の高さ

志望動機では、まず志望度の高さを評価します。

志望度の高さは、業界を志すきっかけやどのくらい企業研究を行っているかといった要素から判断されます。

第一志望である場合はその旨を強調し、ぜひアピールしましょう。

志望動機をはっきりさせるためにも、企業について調べることは大切です。

そして入社後にどのように成長したいのか、自分が働いている姿をイメージして、明確に意欲を伝えてください。

入社後の目標は、長期のものと短期のものの両方を挙げられるといいです。

価値観

企業は、応募者が一緒に働きたいと思える考え方を持った人材であるかどうかを、志望動機から判断します。

考え方や価値観にズレがあると、同じ目標に向かって働くことができません。

価値観が企業と合っているのかを知るために、今までの経験を振り返り、自分の物事の捉え方を把握してください。

価値観は抽象的なものなので、事前に明らかにしておきましょう。

志望する企業の価値観に共感できなければ、働き続けることは難しくなります。

考え方のズレは、苦痛の原因になってしまうからです。

企業適性

入社後のミスマッチで、せっかく採用したにもかかわらず、早期退職されてしまうことがあります。

企業はそれを防ぐために、志望動機の段階で応募者の人柄を知り、理念や価値観、社風などとマッチしているのかを測ります。

志望動機では企業ごとの特徴をつかみ、独自性に言及してください。

同じ化粧品業界の企業でも、理念や社風は異なります。

応募者の人柄が企業の社風から大きく外れていると、疑問を抱かれてしまいます。

志望動機を述べる際には、自分の性格や価値観が企業と合うことを伝えましょう。

【化粧品業界の志望動機】志望動機の考え方

志望動機で評価される基準を押さえた後は、就活の軸を考えましょう。

化粧品業界について知り、さまざまな志望理由を挙げることができても、一貫性のないものだと意味がありません。

就活の軸を決め、矛盾が生じない受け答えを目指してください。

就活の軸を決定する

就活の軸とは、業界や企業を選んだ基準のことです。

この基準は、自分に関係するものと自分以外に関係するものの2つに分けられます。

自分に関係する基準は自分がしたいこと、自分以外に関係する基準は企業の特色から決めることができます。

働くうえで何を成し遂げたいかについて考え、それを言語化できれば、仕事選びで自分にとって譲れない条件が見えてくるでしょう。

自分なりの基準があると志望動機がまとまるので、自己分析や企業研究などを行い、就活の軸を決めましょう。

就活の軸の見つけ方

就活の軸を決めるためには、基準となるものを見つけなければいけません。

まずは、これまでの人生で印象に残った出来事を思い出し、深掘りしましょう。

「なぜ記憶に残っているか」「なぜ楽しかったのか」というように深掘りを続けることで、モチベーションの原点がわかり、就活の軸にしやすくなります。

自己分析をすることで、客観的に自分を捉えられます。

得手不得手を知り、自分自身に対する理解を高められると、就活の軸が見つかるでしょう。

業界・企業研究を行う

就活の軸を見つけた後は、業界と企業研究を行いましょう。

自分の就活の軸を満たすことができる業界、企業を探してください。

とくに企業研究では、業界内のポジションや企業の独自性について注目すると良いです。

同じ化粧品業界の中でも、力を入れているところは異なります。

他にはない特徴を志望する企業から見つけられると、自分がそこで働きたい理由が明確になります。

自己分析により、自分の強みや弱みが再認識できたのなら、自分のスキルが活かせるような企業も調べてみてください。

就活の軸と企業との接点を見つける

企業研究を行った後は、就活の軸と企業との接点を見つけましょう。

接点が見つかると2つを論理的につなげることができ、志望動機の質を向上させられます。

企業は、応募者との適性を重要視しています。

就活の軸を述べる際には、企業との接点を意識するようにしてください。

志望する企業が目指している方向と、自分の成し遂げたいことが関連していると、これから共に働く未来がイメージしやすいです。

早期離職はリスクがあるので、就活の軸は企業に合う内容の方が好まれます。

【化粧品業界の志望動機】「化粧品が好きだから」は志望動機になるの?

結論として「化粧品が好きだから」といった理由は志望動機になりません。

なぜなら企業は自社の化粧品のファンではなく、ファンを増やす活動に貢献できる人材を求めているからです。

企業にとって、製品を楽しむ側としての「好き」では物足りません。

評価される志望動機にするためには、製品を生産したり提供したりする側の目線に立ちましょう。

企業が知りたいことは、応募者が入社後に何をしたいかです。

「好き」という理由だけでは、その企業である必要性が伝わりません。

「化粧品が好きだから」ではなく「なぜ好きなのか」という視点で、就活の軸を思索できると良いです。

化粧品が好きな理由を掘り下げ、自分がその好きな製品とどのように関わっていきたいのかを考えましょう。

【化粧品業界の志望動機】志望動機の構成

志望動機を作るために、自己分析や企業の研究をした後は、実際に書かなければいけません。

しかし書く段階になると、どのような構成にすればいいのか迷うのではないでしょうか。

次に書き方のポイントを説明するので、参考にしてください。

結論

志望動機は、結論ファーストを必ず守るようにしましょう。

企業が最初に読む書き出しの文章は、第一印象を決めるためにも重要です。

最初に受けた印象は残りやすく、その後の評価が左右されるので、書き出しにはぜひ力を入れてください。

結論から書かれている文章は、伝えたいことがわかりやすいです。

文字数は限られているので、冒頭では要点を簡潔にアピールしてください。

志望動機の結論部分は、企業選びの基準である就活の軸から導入すると非常に書きやすくなります。

根拠

次に、結論に対する根拠を書きましょう。

先に結論が出ているので、後の内容は頭に入りやすいです。

根拠とは、就活の軸を形成したエピソードなどのことを指します。

自分の過去の経験を振り返りながら、例を挙げるようにしてください。

企業は根拠の部分を非常に重視しており、エピソードを具体的にすると説得力も増します。

根拠がないと、志望に至った経緯が把握できません。

企業が求めている人物像と合うエピソードを選び、筋が通った志望動機を作りましょう。

展望

最後に、入社後にどのようなことを成し遂げたいか、どのように企業に貢献できるかなどといった今後の展望を述べましょう。

その際に過去のエピソードを踏まえて、仕事への活かし方に触れられるといいでしょう。

入社後に活かせるスキルだけではなく、これから一生懸命に働いていくという意欲や熱意も伝えてください。

企業はあなたの能力や人柄が、入社後に活躍できるかを知りたいのです。

さらに企業の強みまで言及できると、企業研究をしていることもアピールできます。

【化粧品業界の志望動機】志望動機のポイント

企業には、毎日多くのESや履歴書が届きます。

冒頭がありきたりな志望動機だと、印象に残すことは難しいです。

採用担当者に魅力を感じてもらえるような志望動機を作るために、2つのポイントを紹介するので、ぜひ役に立ててください。

一貫性を見失わない

志望動機を作る際に注意したいことは、一貫性のある内容かどうかという点です。

化粧品業界の志望動機を考えたときに、結論と展望で主張が自然と異なってしまうことがあります。

結論として「このようなことがしたいから志望した」と述べたのにもかかわらず、展望で「したいこと」について言及する際に違うことを挙げてしまうのです。

2つの「したいこと」が関連していなければ、つながりのない文章になります。

結論となる就活の軸をはじめに述べ、展望で企業にどのように貢献して結論を達成したいかという形にして、一貫性を失わないようにしましょう。

一貫性を保てないと違和感のある志望動機になってしまいますが、具体的なエピソードに基づいて考えられたものなら、軸はブレません。

「なぜ」をベースに考える

化粧品業界の志望動機を考えていると「企業のどの商品に魅力を感じたか」という考え方に偏ってしまうことがあります。

それでは、好きという理由で志望動機を述べていることにつながります。

企業が知りたい内容は「なぜ興味を持ったのか」という点なので「なぜ」を中心に考えてください。

「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業なのか」というように、なぜという質問を繰り返すことによって、志望する理由を深掘りしていくことが可能になります。

このように掘り下げられれば、志望に至ったきっかけも自覚されるでしょう。

なぜという問いかけを何度も行うと、根本にあるものが見出されるからです。

さまざまな「なぜ」から考えられるものを言語化し、他の志望動機との差別化を図りましょう。

【化粧品業界の志望動機】志望動機の例文

これまでに、志望動機の構成やポイントを見ていきました。

最後に化粧品業界の美容部員と研究、開発の志望動機の例文を紹介します。

ぜひ例文を参考にして、実際に志望動機を書いてみましょう。

志望動機は、200字から300字の間で書くことが多いです。

少なすぎると企業に熱意が届きません。

構成は結論を冒頭に書き、それから根拠を述べ、最後に展望を伝えます。

志望動機は書類でも面接でも必ずチェックされる項目なので、わかりやすいものにすることを意識してください。

美容部員の志望動機

「顧客のなりたい」を叶えたいからです。

メイクがうまくできず悩んでいたときに、美容部員の方に化粧品の提案や化粧のやり方を教えてもらいました。

自分がしたいメイクや似合うメイクを一緒に模索し、今まで使用していなかった化粧品に挑戦することができたのです。

新しい楽しみ方が見つかり、その結果、なりたい自分になることができて自信がつきました。

顧客と直接関わる美容部員の接客に力を入れている貴社で、自分と同じように悩む人の悩みを解決したいです。

日々のメイクの時間が楽しいものになる手助けをし、一人ひとりに合った提案やアドバイスができるように心がけます。

そして、その人の「なりたい」を叶えるような接客をしたいと考えています。

研究・開発の志望動機

好きなことを制限されない商品を作りたいからです。

学生時代に肌トラブルを抱え、自分のしたいメイクがなかなかできませんでした。

しかし、肌の弱い人でも使える化粧品の存在を知り、メイクができるようになりました。

思うようにメイクができないままであったら、自分の好きなことが1つ失われていたでしょう。

肌に優しい化粧品にはまだ制限があり、人によって合うものが異なります。

どのような人でも気軽に試せるように、大学の研究で身についた生物学の知識を活かして、商品の研究や開発に取り組みたいと考えています。

敏感肌の人向けの商品を主力としている貴社で、肌に優しい化粧品の研究、開発の幅を広げ、メイクの好きな人が自由なメイクを実現できるようにしたいです。

おわりに

この記事では、化粧品業界について紹介しました。

化粧品業界の現状や職種を知っておくと、志望動機が作りやすくなります。

志望動機の考え方や書き方が、わかったのではないでしょうか。

構成やポイントを踏まえて、オリジナリティのあるものを目指してください。

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