HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
産業を下支えする重要な役割を持ち、安定した企業も多い素材メーカーは、大学での学びを活かし、理系の大学生も多く志望する業界です。
同時に、BtoBのビジネスモデルであるために志望動機が書きにくく、悩む就活生が多いのもこの素材メーカーの特徴です。
- 素材メーカーの志望動機に悩む就活生
- 内定を勝ち取りたい
- 志望動機作成のポイントや例文を知りたい
【素材メーカーの志望動機】志望動機は大学で学んでいたからじゃだめ?
理系の学生の場合、「素材メーカーの研究開発に近いことを学んでいたから」という理由で志望する場合も多くあります。
しかし、「学んでいたから」というだけでは、内定を勝ち取る志望動機を書くことはできません。
なぜ学んでいたのか、学んだことが素材メーカーへの志望動機にどうつながったのかなど、深掘りして説明していくことでより説得力のある志望動機を書き上げることができます。
【素材メーカーの志望動機】志望動機の評価ポイント
素材メーカーを志望する際は、志望動機をどう作成すべきか迷うものです。
そんなときまず参考にしたいのが、志望動機はそもそもどういった点が評価ポイントになるのかという点です。
企業が志望動機をチェックする際に重視することをあらかじめ把握しておけば、素材メーカーの志望動機も作成しやすくなるでしょう。
なお、主な志望動機の評価ポイントは次のことが挙げられます。
- 志望度の高さ
- 価値観
- 企業適性
では、具体的にどのような点を見ているのか整理してみましょう。
志望度の高さ
多くの採用担当者は、まず志望動機を見て、学生一人ひとりの志望度の高さをチェックします。
志望度の高さは業界を目指すようになったきっかけや、どの程度業界・企業研究をおこなっているかなどの面で評価される傾向にあります。
より具体的に業界や企業について分析・研究をおこなっていれば、多くの採用担当者は意欲や熱意の高い学生だと判断するでしょう。
内定を獲得するためにできる準備をしっかりおこなっているともいえるため、その真面目さ真摯さに心打たれる担当者も少なくありません。
そのため素材メーカーの志望動機を作成するときは、業界・企業研究の成果を踏まえて、志望のきっかけや熱意を述べると良いでしょう。
価値観
志望動機では、それぞれの価値観や考え方も評価されます。
価値観と一口に言ってもその具体的な内容には、さまざまな考え方があるでしょう。
・人格
・性格
・人柄
志望動機を見れば何を思って業界を目指したのか、学生一人ひとりのモチベーションやバックグラウンドが見えてくるものです。
そこから判断し、一緒に働きたいと思える価値観を持った人材なのかを、採用担当者はチェックしているのです。
したがって志望動機は定型文のような内容ではなく、自分自身の人柄や価値観が伝わるような、自分ならではのものである必要があります。
企業適性
採用担当者は志望動機を見る際、企業適性もあわせて判断しているといえるでしょう。
企業が新しい人材を採用するには、金銭的にも手間的にも多くのコストがかかります。
したがって、人材採用におけるミスマッチは、少しでも減らせるのが理想でしょう。
だからこそ企業はさまざまな基準を設けて学生を評価し、自社にマッチする人材を見つけようとするのです。
ただでさえ昨今は、多くの人が転職を経験する時代のため、ミスマッチを避けて長く働いてもらうことは企業にとって重要な課題といえます。
企業理念や求める人物像に沿って良い人材を採用できるように、採用担当者は志望動機の段階で学生の人柄を知り、ミスマッチの数を減らしているのです。
【素材メーカーの志望動機】書く前に知っておきたい素材メーカーの概要
素材メーカーといっても、企業によって扱う素材はさまざまです。
企業の扱う素材や事業内容をよく知らないまま志望動機を書き始めてしまうと、的外れな内容になったり魅力的な志望動機が書けなかったりします。
まずは素材メーカーの概要について理解し、素材業界を志望した理由に加え、その企業の特徴を捉えた志望動機を書く下準備をしましょう。
素材メーカーとは
製品を製造するために必要な原料や素材の研究開発・製造・販売を行う企業です。
最終的な製品を作る企業へ素材を提供するため、BtoBが主なビジネスモデルとなります。
「馴染みがない」と感じるかもしれませんが、素材メーカーは私たちの暮らしに必要な製品の素材を作っている企業なので、日々の暮らしに身近な存在であると言えるのです。
同時に、暮らしや産業を下支えする、非常にやりがいのある仕事であるとも言えます。
また、海外市場へ進出している企業も多く、グローバルな働き方ができる業界です。
鉄鋼・ガラス・プラスチック
繊維・インク・紙・セメントなどが代表例
モノづくりの基盤となる素材を取り扱っているので、最終的な製品を作る製造業や建設業など幅広い業界で必要とされています。
さらに、素材の品質向上や顧客となる企業からの要望、SDGsといったトレンドなどを考慮し、常に高品質な原料や製造技術を研究しています。
素材メーカーの業務内容
素材メーカーの業務内容は、原料の選定から技術開発、製造された素材の営業など多岐にわたります。
まず、製造する素材に必要な原料を選定するという業務があります。
また、素材を生産するための製造プロセスの設計をする業務も必要です。
さらに、製造ラインや設備、働くスタッフなどを管理して、製造スケジュールや生産量を確保する生産管理の業務もあります。
そして、生産管理の業務と名前が似ている「品質管理」も重要です。
品質管理の業務では、製造された素材について、品質を確認し、品質基準に沿って製品を調整しています。
その後、取り扱う素材を製造業や建設業などの企業へ営業します。
このとき活躍する営業部門も、企業にとってなくてはならない存在だと言えるでしょう。
さらに、製造技術や生産効率を向上させるための、技術開発も欠かせません。
このように、顧客となる企業に素材を提供するまでに、さまざまな業務フローがあるのです。
すべての工程は独立したものでなく、互いに関係し合っているため、チームワークが求められる現場でもあります。
顧客や社会のニーズに合った素材を提供するには、製造、営業、研究開発といった各現場が手を取り合う必要があるのです。
また、社内外のさまざまな立場の人たちとのやり取りも多く、コミュニケーション能力も重要となる業界です。
自分がどういった業務に携わりたいのか、そしてそこで自分の経験やスキルがどう役立つのか、志望動機を作る前に考えておくと良いでしょう。
素材メーカーの主要企業
素材メーカーは、主に鉄鋼・非鉄金属・化学の3つに分類することができます。
鉄鋼に分類されるのは、鉄鋼製品を製造、加工するメーカーです。
鉄鋼は、自動車や家電、建築業界などあらゆる製品に欠かせません。
主要なメーカーとしては、日本最大手で世界15か国以上に事業を展開する、日本製鉄が挙げられます。
また、神戸製鋼所は鉄鋼アルミ・素形材・溶接といった素材系事業や機械系事業、電力事業からなる複合メーカーとして有名です。
JFEホールディングスは、鉄を中核とした事業を国内外へ展開し、地球環境の保全・再生にも力を入れています。
非鉄金属に分類されるのは、金・銀・銅・アルミ・ニッケルなどを取り扱うメーカーです。
自動車や家電、通信機器など幅広い製品に使われる素材を扱っています。
主要なメーカーとしては、電線・ケーブルの製造技術を世界規模で行う、業界トップの住友電気工業が挙げられます。
また、セメント・金属・電子素材・アルミなど、幅広く素材を展開する三菱マテリアルも有名です。
化学に分類されるのは、石油製品や医薬品、ゴム製品などを取り扱うメーカーです。
主要なメーカーとして、写真用フィルムの製造技術を活かし医療分野などにも進出する富士フイルムが挙げられます。
さらに、素材事業に加えて住宅やヘルスケアの領域にも事業を展開する旭化成や、世界最大手のガラスメーカーとして有名なAGCも主要な化学メーカーです。
素材メーカーの志望動機】素材メーカーで働く魅力
志望動機を作成する際は、企業や業界そのものに対して理解を深めることが欠かせません。
そのため志望動機がうまく作成できないときは、素材メーカーに対する理解がまだ不十分な可能性があります。
よって、ここからは、素材メーカーで働く魅力やメリットを紹介していきます。
具体的な魅力は次のことが挙げられます。
・ものづくりの根幹を支えられる
・グローバルな働き方ができる
では具体的にどのような魅力につながるのか、詳細を見ていきましょう。
ものづくりの根幹を支えられる
素材メーカーで働けば、素材作りという、ものづくりの根幹を支える仕事ができます。
素材メーカーは、あらゆるものづくりの基本となるため、素材メーカーなしでは各ものづくり企業・業界は成り立ちません。
たとえば以下の素材は、私たちの日常生活において必須なものです。
・ガラス
・鉄鋼
・プラスチック
ガラスや鉄鋼がなければ住宅やビルは建ちませんし、プラスチックがなければペットボトルは製造されません。
このように生活必需品の素材を作るのが、素材メーカーです。
したがって素材メーカーで働けば、身近にあるもので自社製品の存在を実感できるだけでなく、日本の主要産業であるものづくりを根幹から支えられるのです。
ものづくりの業界に強い興味を持っている人は、特に大きなやりがいや魅力を感じられるでしょう。
グローバルな働き方ができる
素材メーカーで働けば、よりグローバルな働き方ができる可能性があります。
そのため国際社会を舞台に活躍したい人、語学力を武器として活かしたい人にも、素材メーカーの仕事はおすすめです。
素材メーカーでグローバルな働き方ができるのは、海外展開に積極的な企業が多いためです。
国内における人口減少の影響により、製品需要が落ち、素材メーカーの多くは新興国を中心に海外進出を始めています。
そのため海外進出成功のために、多くの素材メーカーはグローバルに活躍できる人材を求めているのが特徴です。
グローバルな働き方に興味がある人は、そういった業界の動向に触れたうえで志望動機を作成すると、自分ならではの魅力的な志望動機が書けるでしょう。
【素材メーカーの志望動機】志望動機のポイント
素材メーカーを志望するうえで志望動機の作り方に迷ったときは、以下のポイントに注意して志望動機を作成してみましょう。
・「なぜ」をベースに考える
・なぜその企業なのかを深掘りする
上記の点は、いずれも説得力・深みのある志望動機を作るうえで重要なポイントになります。
では、志望動機作成のポイントを一つひとつ紹介していきます。
【素材メーカーの志望動機】素材メーカーの将来性
素材メーカーは、BtoBのビジネスモデルで最終的な製品を製造する企業へ原料を提供しているため、今後も一定の需要があると言われています。
さらに、社会のトレンドやニーズに合わせてこれから大きく成長することが見込まれており、将来性のある企業も多いです。
しかし、これからどのように社会が変化していくかは予測が困難であり、ナノテクノロジーやサステナブルな素材など、市場や他社の研究成果の影響を大きく受ける可能性もあります。
さらに、素材の材料を海外からの輸入に頼っているケースも多く、為替の変動や景気が業績に与える影響も大きいです。
素材メーカーを志望するにあたっては、業界研究はもちろん、企業研究を十分に行うようにしてください。
そして、企業の取り扱う素材や実績、経営方針、市場での優位性から将来性を見極めていきましょう。
【素材メーカーの志望動機】志望動機を考える3step
ここまで、素材メーカーにはどういった特徴があるのかを説明してきました。
では、実際に素材メーカーの内定を勝ち取る志望動機はどのように書いていくのが良いのでしょうか。
書き始める前に確認したい、志望動機を考えるための3つのステップを紹介します。
step1:どんなことを成し遂げたいかイメージする
まず、これから社会に出て何を成し遂げたいのかをイメージしましょう。
漠然と働きたいという理由ではなく、成し遂げたい未来や目標に向かうステップとして素材メーカーへの就職を位置づけると、より説得力のある志望動機になります。
素材メーカーは、暮らしや産業を下支えする企業です。
言い換えれば、素材メーカーの成長が暮らしや産業の発展にもつながるのです。
そのため、志望動機では自分の向上心をアピールすることが重要と言えます。
step2:どうして成し遂げたいかを考える
次に、どうしてその未来や目標を成し遂げたいのかを説明しましょう。
説明のポイントとしては、経験や原体験を深掘りしていくことです。
たとえば、「学生時代に勉強していた」など単なる経験の説明で終わらせるのではなく、なぜ勉強していたのか、勉強する中でどんな発見があったのかと深掘りをして考えていきます。
その中から、成し遂げたいことを説明するのにベストな理由を組み立てていきましょう。
そうすることで、より説得力がある、ほかの就活生とは差別化された志望動機になります。
step3:企業を選んだ妥当性を見つける
最後に、なぜその企業に就職したいのかを説明します。
この説明の部分が非常に難しく、多くの就活生が悩んでしまうポイントとも言われています。
素材メーカー全体で言える曖昧な内容ではなく、その企業だからこその理由を見つけることが大切です。
そのためには、綿密な企業研究が欠かせません。
企業の強みや競合他社との違い、力を入れて取り組んでいることなどをよく調べてみましょう。
そして、「自分の成し遂げたい目標を叶えるためには貴社に入ることがベストなのです」と説明できれば、企業側に響く志望動機になります。
【素材メーカーの志望動機】素材メーカーで避けるべき志望動機
ここまで、志望動機を考える際の3つのステップを紹介してきました。
特に、「自分の成し遂げたいこと」は志望動機の根幹となる重要なポイントですが、事前に把握してほしい注意点があります。
ここでは、避けるべき志望動機の2つの例をご紹介します。
世の中を大きく変えるような素材を作りたい
素材メーカーへの志望動機として、「世の中を大きく変えるような素材を作りたい」という理由を挙げる就活生が多くいます。
研究職を目指す就活生にとっては、成し遂げたい目標であることは理解できますが、あまりにも抽象的すぎます。
採用担当者に「新しい素材を作りたいだけならば、他社でも良いのでは?」と思われてしまうかもしれません。
企業の取り扱う素材や企業理念などを調べ、その企業だからこそ実現できる素材づくりという観点で志望動機を作成するようにしてください。
材料を元にした製品が好きだから
「企業が供給する素材から作られる製品が好きだから」というのも、志望動機で多く見られる理由です。
この理由を使ってしまうと、「自分の趣味嗜好のために、その大本となる素材に関わる仕事がしたい」という印象を与えてしまいます。
成し遂げたいことについては、社会課題の解決にフォーカスした内容を考えるのが良いでしょう。
なお、「製品が好きだから」という理由については、「製品が好きだったことがきっかけで○○という社会課題に興味を持った」といった志望動機の原体験として活用できるので、覚えておくと良いでしょう。
【素材メーカーの志望動機】志望動機の構成
志望動機の考え方や避けるべき内容を理解したら、企業に伝えるための構成を考えていきましょう。
志望動機は、一般的な文章の書き方である「結論・根拠・展望」に沿って書いていくと、より伝わる内容になります。
ここでは、結論・根拠・展望、それぞれの段落におけるポイントを紹介します。
結論
まず、「結論ファースト」は必ず守るようにしましょう。
「なぜ志望するのか」を明確かつ端的に伝えることで、企業側も志望動機を理解しやすくなります。
また、結論は先述した「step3:企業を選んだ妥当性を見つける」から考えると良いでしょう。
その企業のどんなところに魅力を感じ志望をしたのか、具体的にわかりやすくまとめるのがおすすめです。
成し遂げたいことについては最後の展望でも説明できるので、その企業を選んだ理由にフォーカスして考えていきましょう。
根拠
結論が決まったら、その根拠となるエピソードをまとめていきます。
結論はほかの就活生との差別化が難しい部分でもあるので、結論を裏付るエピソードで自分にしかない想いや熱意を伝えることが重要です。
企業としても、どんな根拠を持って話をしているのかを重視して確認しているので、積極的にアピールしていきましょう。
根拠は先述した「step2:どうして成し遂げたいかを考える」から考えていきます。
経験や原体験を深掘りし、結論に至るまでの過程をより具体的に説明するようにしましょう。
展望
最後に、展望をまとめていきます。
展望では、入社後にどのようなことを成し遂げたいのか、どのように企業へ貢献していきたいのかを伝えることがポイントです。
先述した、「step1:どんなことを成し遂げたいかイメージする」を参考にしながら考えてみてください。
その際、自分の想いをその企業でいかに実現していくのかという視点を大切にしましょう。
企業の強みと自分の成し遂げたいことを掛け合わせた話ができると、より入社への熱意が伝わりやすくなります。
【素材メーカーの志望動機】志望動機のポイント
素材メーカーを志望するうえで志望動機の作り方に迷ったときは、以下のポイントに注意して志望動機を作成してみましょう。
・「なぜ」をベースに考える
・なぜその企業なのかを深掘りする
上記の点は、いずれも説得力・深みのある志望動機を作るうえで重要なポイントになります。
では、志望動機作成のポイントを一つひとつ紹介していきます。
「なぜ」をベースに考える
志望動機はその会社を志望した理由・きっかけ・背景などを伝える必要があるため、まずは「なぜ」をベースに考えるのが効果的です。
志望動機を書いていると、素材メーカーの場合は、どうしても「提供している素材への興味」「企業がどのような価値を提供しているか」などに触れるのみで終わってしまいがちです。
しかしただ「興味がある」「感銘を受けた」などの伝え方では、説得力に欠けますし、自分自身の人柄も見えてこないでしょう。
そのため志望動機を作成するときは、「なぜ魅力を感じたのか」「なぜその企業の理念や提供する価値に感動したのか」という点に重きを置きましょう。
大事なのは「なぜ」「どうやって」というポイントで、その点に自分自身の人となりを知ってもらうチャンスがあります。
自己分析や企業研究などを通じて、「なぜ」をベースに志望動機を作成していきましょう。
なぜその企業なのかを深掘りする
志望動機は、「その企業でなければならないことがわかる」ものでなければなりません。
その企業でないと自分自身の思いが成し遂げられないという明確な理由を、うまく説明できていない学生は少なくありません。
企業はそういったオンリーワンの理由を求めているため、「なぜその企業なのか」をとにかく深掘りしましょう。
志望動機を作成するときは、企業の強みや立ち位置などを自分自身の成し遂げたいことに結び付けることが重要となります。
自己分析はもちろんのこと、企業・業界研究にも力を入れて、明確な理由を伝えるようにしましょう。
企業の強みを見つけるためには
なぜその企業でなければならないのか、別の素材メーカー企業ではダメなのかという点をわかりやすく説明するには、企業の強みや立ち位置を正確に見極める必要があります。
志望動機はできたけど、「他社ではダメなの?」と聞かれたら明確な答えが出せない気がする…と困ったときは、企業の強みを探ったうえで「なぜ」を深堀りしていきましょう。
なお、企業の強みを見つける方法は、次のとおりです。
・中期経営計画やIRを読み込んで競合と比較する
・openworkをチェックして強み・弱み・展望を知る
中期経営計画やIRには、現在・今後注力していく事業について詳細が書かれており、競合tとの違いや秀でている部分を見つけるうえでは非常に役立ちます。
一般公開している企業情報と比べるとかなり突っ込んだ内容となっているため、企業の強みや魅力を知るなら、中期経営計画やIR情報は必見です。
ほかにはopenworkを利用して社員の評価を知ることも大切です。
openworkでは強み・弱み・展望に関する社員の分析が確認できるため、効率的に企業の特徴や強みを知ることができます。
ぜひ多角的な視点を持って、さまざまな面から企業の良さや提供している価値を見極めていきましょう。
【素材メーカーの志望動機】志望動機の例文
最後に、志望動機の例文を2つ紹介します。
結論・根拠・展望の構成になっており、アレンジしやすい内容となっているので、多くの人の参考になるはずです。
下記の志望動機をチェックし、自分の想いや熱意、自分らしさを盛り込んだ志望動機を作ってみてください。
技術職の志望動機の例文
特に、炭素繊維強化プラスチックの開発に大変興味を持っています。
興味を持ったきっかけは、東北の田舎に住んでいる祖父母から聞いた話にあります。
祖父母が住んでいる集落は、都市部につながる主要道が一本しかなく、災害時にその道路が分断されてしまうと集落が孤立し大変困るそうです。
高齢であることもあり、体調が悪くなったときや服用している薬が切れそうになったときに強い不安を覚えるようです。
そういった話から、陸路に依存しないモビリティの開発に興味を持つようになりました。
そして、大学では材料工学を学んでいたこともあり、素材という分野から社会課題解決のために取り組みたいと考えるようになりました。
貴社の炭素繊維強化プラスチックの開発による空飛ぶ車が実現すれば、救急搬送や物資の輸送に大いに役立ち、社会への貢献度も非常に高いと考えています。
ぜひ貴社で炭素繊維強化プラスチックの開発に関わり、空飛ぶ車の実現に貢献したいと考えています。
総合職の志望動機の例文
国内外で高いシェアを誇る貴社の開発技術は、今後の社会の発展に不可欠なものであり、自分にとっても非常にやりがいを感じる仕事になると考えています。
貴社の素材開発に興味を持ったのは、コロナ禍において、材料が調達できず製品の製造が止まったという現状を多く目にしたことがきっかけです。
さらに、それが経済に大きな打撃を与えるということにも大きな衝撃を受けました。
特に、医療機器の製造における材料不足については、人命にも関わる重要な事態であると実感をしました。
私は大学で材料工学を専攻し、新たな材料を生み出すための研究を続けています
この知識を医療機器に関わる素材開発の現場で活かし、安定的な素材提供につなげられるよう、努めていく所存です。
そして、「素材がないから実現できない」という状況をなくせるよう、将来的には新たな素材開発や安定的な素材提供を実現させたいと考えています。
【素材メーカーの志望動機】志望動機が書けたら
志望動機の構成を考え、書き上げることは非常に骨の折れる作業です。
そのため、志望動機を書き終えて満足してしまう就活生も多くいます。
しかし、それでは採用を通過できる志望動機であるとは言い切れません。
第三者に添削をしてもらうことで、自分では気づくことのできなかった改善のヒントが得られ、内定を勝ち取れる志望動機が仕上がります。
志望動機の添削は就活のプロである、就活エージェントをぜひ活用してみてください。
就活エージェントについてはこちらからどうぞ。
おわりに
今回は、産業を下支えする、素材メーカーの志望動機の作成ポイントや例文などをご紹介しました。
なぜ素材メーカーなのか、そしてなぜその企業を志望するのかを明確にすることで、具体的で、熱意や想いが伝わる志望動機に仕上がります。
企業研究とともに、自分自身の考えをしっかりと整理し、内定を勝ち取れる志望動機を作ってみてください。
就活コンサルタント木下より
さらに、深掘りする中で、入社してどのようなことを成し遂げたいのかという展望を伝えることも重要です。
単に「学んでいたから」という理由から一歩踏み込み、より具体的で説得力のある志望動機を考えてみましょう。