HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就職活動において、エントリーシート(ES)は必ずと言っていいほど提出を求められます。
しかし、多くの就活生が最初に直面するのが、「いつからESの準備をすればいいのか?」という問題です。
大学1、2年生の人たちは特に、ESとは何なのか、具体的に何を聞かれるのか、などわからないことは多いはずです。
というわけで今回はそんな方たちに向けて就活のESの準備はいつから始めればいいのかということを解説していきたいと思います。
ESとは?
ESとは、エントリーシートの略称で、就職活動で企業に提出する書類の1つで、志望動機や自己PR、長所や短所などの自己分析やアピールポイントを記入します。
ESは、採用担当者が学生の人柄や適性を見極める重要な資料であり、選考の通過や面接の内容に影響します。
そのため、企業が求める人物像に合わせて内容を変える必要があります。
したがって、ESは、就職活動において非常に重要な書類であると言えます。
ESと履歴書は何が違うの?
就職活動で必要な書類には、ESと履歴書がありますが、これらの違いがわからない方も多いと思います。
ESと履歴書の1番大きな違いは、ESは自分の志望動機や自己PR、将来のビジョンなどを自由に記入する書類であるのに対して、履歴書は自分の氏名や学歴などの基本情報をフォーマットに沿って記入する書類であるという点です。
バイトの面接前などで履歴書の提出を求められたことがある人は履歴書については想像しやすいと思いますが、あれに志望動機や自己分析などを加えたものがESです。
また、文章量も違い、一般的にESの方が文章量は多いです。
ESで何をみられるのか
ESは自由形式だからといって、なんでも書いていいのかと言ったらそれは違って、採用担当者がみている重要なポイントがあります。
下記にて、ESでみられる重要なポイントを説明します。
自己分析の深さ
自己分析の深さがESで評価される理由は、自己分析が自己PRの土台となる要素だからです。
自己PRは就活生が自分をアピールする重要な項目なので、採用担当者は必ず見ています。自己分析が浅いと自己PRも弱くなってしまい、内定を得ることも難しくなってしまいます。
また、自己分析が深いということは、自分自身を客観的に見ることができることを示しています。
自己分析を深めることで、自分自身の強みや弱み、価値観や興味を明確にし、自分自身の将来像を描くことができ、自身にとってのメリットもあります。
さらに深い自己分析を書くことで自分自身の強みを生かせる職場や仕事に出会いやすいというメリットもあります。
自己分析を行い、自分自身の価値観や興味を明確化することで、自分に合った職場や仕事に出会いやすくなります。
入社後のキャリアプラン
ESでは、自分の将来の目標や希望する職種や業務などを記入することがあります。
これは、単に志望動機を伝えるだけでなく、入社後のキャリアプランを明確にすることが目的です。
採用担当者は、ESで応募者がどのようなキャリアを描いているかを見て、その企業で実現できるかどうかを判断します。
また、応募者が自分のキャリアに対して真剣に考えているかどうかも見ています。
ESで入社後のキャリアプランを書く際には、具体的で現実的な内容にすることが大切で、自分の強みや適性、興味や関心を踏まえて、その企業でどのような仕事がしたいか、どのような成果が出したいか、どのようなスキルや知識が必要かなどを考えて書きましょう。
就活の流れ
ESは就活の初期段階で提出することが多い書類ですが、それだけでは内定には至りません。
就活にはさまざまな選考ステップがあり、それぞれに合格しなければなりません。
就活の全体の流れを知っておくことで、ESを書く際にも自分の目標や志望動機を明確にすることができやすくなると思います。
一般的な就活の流れは以下の通りです。
自己分析・企業研究
ESを書く前には自己分析・企業研究が欠かせません。
面接では、志望動機や自己PRなどを言えるようにする必要がありますが、事前に自己分析をしておくことで、根拠のある回答ができるようになります。
自己分析をする方法はいろいろありますが、一つの方法として、自己分析ツールを使うことがあります。
自己分析ツールとは、インターネット上で質問に答えるだけで、自分のタイプや特徴を診断してくれるツールのことで、無料で就職支援会社や就活サイトなどが提供しているものもあります。
また、企業研究をすることで、その企業の特徴や魅力、事業内容やビジョン、社風や制度などを理解することができ、なぜその業界、企業を志望しているのかを採用担当者にアピールすることができます。
企業分析には志望する企業や競合他社のIRやSNSをチェックしたり、OB訪問などをすることが有効です。
自分に合った方法を見つけて自己分析と企業分析を早めに終わらせておきましょう。
履歴書・ESの作成
自己分析と企業分析を終えたら、次は履歴書やESの作成に取り掛かりましょう。
履歴書やESは、自分の経歴やスキル、志望動機や適性などを採用担当者に伝える重要な書類です。
履歴書やESの作成には、以下のポイントに注意してください。
一つの履歴書やESで何社も応募すること
履歴書やESは、自分が志望する企業や職種に対する熱意や適性を伝えるために、内容を変えることが必要です。
一つの履歴書やESで何社も応募すると、ありきたりで抽象的な内容になってしまい、採用担当者への印象が薄くなります。
誤字脱字・字が汚いこと
採用担当者は、履歴書やESを見て、自分の会社や仕事に対する真剣さや態度を判断しています。
そのため、履歴書やESには、誤字脱字や表記揺れなどのミスがないように注意深くチェックしなければいけません。
また、手書きの場合は、字が汚くならないように気をつけましょう。
誤字脱字や字が汚いと、採用担当者に不快感や不信感を与え、不採用になりやすいです。
そのため、履歴書やESは、綺麗に印刷して提出しましょう。
会社説明会・面接
会社説明会とは、企業が自社情報を提供する場であり、選考に必要な情報を詳しく説明しています。
多くの企業は3月に説明会を設けていますが、説明会前に ESの提出を求める企業も多くあるので事前にESを書いておくことをお勧めします。
一方、面接は企業が就活生の適性や人物を判断する場であり、自己PRや魅力を伝えることが大切です。
そのため、参加前には自己分析と企業分析を行い、服装や適切なマナーに気を配ることが重要です。
以下で、就活に役立つツールを解説しますので、ぜひ使ってみてください。
就活エージェント
就活エージェントとは、就活生の就職活動をサポートしてくれる無料のサービスです。
専任のアドバイザーが自分に合った企業を紹介してくれたり、面接対策や履歴書添削などを行ってくれたりします。
就活エージェントに登録すると、非公開求人にも応募できるチャンスがあります。
興味のある方は、こちらから登録してみてください。
内定
面接やグループディスカッションに合格したら内定がもらえます。
就活において、内定がもらえるのは一般的に大学4年(大学院2年)の10月が正式な内定日とされています。
ただし、業界や企業によっては、それよりも早く内定を出すところもあります。
例えば、外資系企業やベンチャー企業、マスコミ企業などは、大学3年(大学院1年)の秋〜冬に選考を開始し、早ければ大学3年(大学院1年)の冬に内定を出す場合もあります。
また、内定の前段階として内々定というものがあります。内々定とは、内定がもらえると決まっている状態で、契約なしの口約束のみのものです。
経団連に加盟している企業は、採用選考活動が開始する6月1日以降に内々定を出し始めます。
つまり、就活で内定をもらうためには、6月以降に選考に進むことが重要です。
ESはいつから作り始めるべき?
就活生にとって、ESは最も重要な選考書類の1つです。
しかし、ESの作成にかかる時間はそれなりに長く、適切な表現や内容を考えることが求められます。
そこで、ESをいつから書き始めるべきか、という疑問を持つ人も多いと思います。
そこで以下では、ESの作成に必要な時間やポイントを踏まえて、いつからESを書き始めるのが最適かについて解説します。
サマーインターンに参加する場合
大学3年の春ごろ募集が始まるサマーインターンに参加しようと考えている場合、いつごろESの準備を始めたらいいのでしょうか。
大学2年生冬~大学3年生春ごろ
サマーインターンのES締め切りは、インターンの種類や企業によって異なりますが、一般的には インターンの開始日の2ヶ月前 が目安とされています。
例えば、7月から9月にかけて開催される短期サマーインターンの場合は、 5月から6月 に募集締め切りが多いです。
ESの作成に時間がかかりそうだなと思う方は大学2年生冬~大学3年生春ごろを目安に準備に取り掛かるのがいいでしょう。
大学4年から就職活動を始める場合
早期内定や内々定をもらわずに大学4年の春から就活を本格的に取り組もうと考えている人はいつごろESの準備を始めたらいいのでしょうか。
4~5月ごろ
大学4年から就職活動を始める場合は、ESの作成についても注意が必要です。
一般的には4月から5月が目安とされていますが、業界や企業によって異なる場合があります。
例えば、マスコミや広告などの業界は、大学3年の11月から12月にかけて選考を開始する場合が多く、ESの提出期限もそれに合わせて早まります。
また、外資系やベンチャー系企業は、サマーインターンシップやオータムインターンシップから内定につながることが多いため、大学3年の4月から5月にかけてESを提出する必要があります。
そのため、参加したい企業の募集締切や選考スケジュールを事前に調べ、早めにESを作成する必要があります。ESの作成には自己分析や就活情報の収集が欠かせません。自分の強みや志望動機を明確に伝えることで、書類選考を通過する可能性が高まります。
まとめ
今回はESについて、何を聞かれて、どんなことがポイントなのか、また、いつから準備を始めればいいのかについて解説しましたがいかがでしたか?
志望する業界や企業の内定を確実につかめるようにESの準備はなるべく早く済ませておきましょう。