エントリーシートの学歴欄が足りない時の書き方|中退や編入・間違った時も解説

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はじめに

「エントリーシートの学歴欄の書き方にルールはあるの?」 「在学中に留学していたことはどうやって書けばいいのかな」 「学歴欄が足りなくなったらどうすればいい?」 このように、エントリーシートの学歴欄の書き方について疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、エントリーシートの学歴欄はどのように書けばよいのか、中退や休学、編入、留学などさまざまなケースを例に解説します。さらに学歴の記載を間違えた時の対応や、学歴フィルターに関する疑問についても紹介します。

この記事を読むことで、学歴欄の書き方やスペースが足りなくなってしまった時の対処法が把握できるため、学歴欄をスムーズに記入できるようになるでしょう。

エントリーシートの学歴欄の書き方について知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

エントリーシートには必ずある「学歴欄」の書き方とは?

就活において学歴は重要な情報であり、ほとんどのエントリーシートには「学歴欄」があります。

例えば、学校名や学部名は正式名称で書くことなど基本的なルールが守れていれば、学歴欄の記入はそれほど難しいことではありません。

もし中退や休学、留学などの事情があって学歴がスペースに収まらないような場合でも、書き方のマナーを知っておけば対処することができるでしょう。

書き方を間違えると採用担当者に悪い印象を与えてしまったり、選考で不利になったりする可能性もあるため、正しい書き方のポイントを押さえておくことが大切です。

大学中退|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

大学を中退した…そんな場合の学歴欄はどうなるのでしょう?この場合には以下のような書き方となります。

〇〇年××月 △△大学 〇〇学部 □□学科入学 〇〇年××月 △△大学 〇〇学部 □□学科中途退学 エントリーシートでは略号を使わないのが基本ですから中退ではなく中途退学と記載するようにしてください。

中退は基本的にネガティブなイメージを与えてしまいます。

とはいえ、 大学中退だからまったくもってお話にならないかというとそんなことはありません。

大学という一つのフェーズでどうなったのかということよりも、その人個人の人間的魅力の方が優先されるものです。

浪人・留年|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

浪人・留年した…それらはエントリーシートの学歴欄にどう記入するのでしょう?結論から言えば、記入する必要はなしです。

高校卒業から大学入学までにブランクがあるのなら「あぁ浪人したんだなぁ」と思われるのみです。

大学入学から卒業までに人より時間がかかっていたとして「留年したんだな」としか思われません。

ネガティブな情報をわざわざ伝える必要はないのです。

なお、浪人・留年が就活に不利になるんじゃ…と心配されている人もいるかもしれませんが、浪人に関しては、そこまで不利になることはありません。

留年に関しては、やや悪印象を与えてしまいますが、なぜ留年したのか、そこからどんなことを得られたのかなど、明確な答えを用意することによって、カバーすることが可能となります。

浪人・留年を気にするよりも、自らの魅力をアピールする準備をしておきましょう。

学部・学科を変更した|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

在学中に学部・学科を変更した場合、学歴欄の書き方は以下のようになります。

〇〇年××月 △△大学 〇〇学部 □□学科入学 〇〇年××月 △△大学 ●●学部 ■■学科転学部 〇〇年××月 △△大学 ●●学部 ■■学科卒業予定 学部ごと変更した場合には「転学部」と、学科だけ変更した場合には「転学科」と記載しておきましょう。

理由などを記載する必要は特にありません。

転校や編入|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

家庭の引っ越しなどで転校を経験している場合は、転校先の学校・学科名の後に「転入学」と書きましょう。

記載する位置は、転校前の学校・学科名に「入学」を記入した行のすぐ下です。

大学の単位認定などの理由で編入した場合は、編入前の学校・学科名に「入学」を記入した行のすぐ下の位置に、編入先の学校・学科名に続けて「◯年次編入」と書きます。

1年から入りなおす転学とは異なり、途中の年次から移る編入ではその年次も記載しておくことがポイントです。

大学を休学した|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

通院などで大学を休学せざるを得ないケースはあるものです。

では休学した場合の履歴書への記載方法はどうすれば良いのでしょう?この場合、入学と卒業予定の間に1行いれて「病気療養のため〇年休学」と記しておきましょう。

なお、現在は病気が完治しており、仕事に支障がないのであれば(現在は完治)と記載しておきましょう。

それだけで「病気は大丈夫かな?普通に働けるのかな?」という不安を払拭することが可能です。

もちろん完治していない場合には、嘘を書く必要はありません。

病気と付き合いながら働かなくてはならないのであれば、その旨をしっかりと伝えることも大切です。

その条件でも働ける職場は見つかるはずです。

色々あり過ぎて欄が足りない|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

大学に入学したものの、途中で休学し、復学したと思いきや退学。

別の大学に入学しなおし、そこで転学。

さらには修士課程・博士課程と進学したなんて場合には、一般的な学歴欄では書ききれなくなってしまいます。

そんな時にはどうすれば良いのでしょう? この場合、 省略できる箇所は省略するというのが一つの対処方法です。

休学・復学などは1行で記載することができますし、高校入学以前は省略してもOKです。

それだけでずいぶんとスペースに余裕ができたはずです。

欄が足りない時は「入学」を削る

中退と混同してしまうことから「卒業」の記載は削れないため、どうしても学歴欄のスペースに収まらない時には「入学」の行を削りましょう。

「卒業」が記載されていれば、あえて入学の記載がなくてもその学校に入ったことは推定できます。

また、欄が足りないからと言って、学歴を大学以降に絞ってしまうのはよくありません。

学歴の書き始めは、転職の場合は「高校卒業」から、新卒の場合は「中学校卒業」から書いていくのが一般的だということを覚えておきましょう。

在学中に留学|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

続いては留学経験についての学歴欄への記載方法について解説していきたいと思います。

長期留学と短期留学で扱いが異なりますので、それぞれ条件にあわせてチェックしてください。

長期留学の場合

留学期間が1年以上、なおかつ正規留学・交換留学の場合であれば学歴欄に記載します。

正規留学で海外の大学に入学・卒業(卒業予定)の場合、記載方法は国内大学と同様です。

国内大学との唯一の違いは、学校がある国名を書くことです。

例えば米国ロードアイランド州にあるロードアイランド・スクール・オブ・デザイン卒業ですと以下のようになります。

〇〇年××月 アメリカ合衆国 ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン 〇〇学部 □□学科入学 〇〇年××月 アメリカ合衆国 ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン 〇〇学部 □□学科卒業 アメリカではなく、正式名称であるアメリカ合衆国と書くようにしてください。

日本の大学在学中に交換留学で留学をした場合には以下のような書き方になります。

〇〇年××月 △△大学 〇〇学部 □□学科入学 〇〇年××月 〇〇年××月までアメリカ合衆国〇〇大学へ留学 〇〇年××月 △△大学 〇〇学部 □□学科卒業見込み なお留学先が大学ではなく、語学学校などの場合、1年以上の期間でも学歴欄への記載はできません。

というのも語学学校への留学は研修とみなされるからです。

語学力のアピールや留学経験などは、自己PR・資格欄・特技などをご活用ください。

短期留学の場合

留学期間が1年未満の短期留学の場合、履歴書の学歴欄には記載しません。

学歴欄の1行は1年単位として考えられているからです。

短期留学での経験や語学力などをアピールしたい場合には、自己PRや特技、あるいは資格欄をご活用ください。

学校名や学科・専攻名が長すぎる|エントリーシートの学歴にはどう書けばよい?

学校名や学科・専攻名は省略せず、正式名称を記載するのがルールです。

しかし、正式名称が長すぎて1行に収まらないこともあるでしょう。

その場合は無理に詰め込んだり省略したりせず、2行に分けて書くようにします。

学科・専攻名は大学で学んだ内容をアピールするためにも大切な情報ですので、正しく丁寧に記載しましょう。

エントリーシートの学歴を間違えた…こんな時どうする?

エントリーシートの学歴を間違えた時はどうすれば良いのでしょう?残念ながら、これはもうどうしようもありません。

一度提出してしまったエントリーシートは訂正できないと諦めましょう。

企業側の判断として「エントリーシートでミスをするようなタイプは欲しくない」と判断されれば、書類選考で落ちるでしょうし、「ミスしているけど他が魅力的だから面接に呼ぼう」と判断されれば、面接に呼ばれます。

学歴欄を間違えた…という人は、以降のエントリーシートは絶対にミスをしないようにしてください。

また、そういったミスをするタイプですと、誤字脱字もありそうですから、そのチェックもお忘れなく。

エントリーシートの学歴を書く際の注意点

続いては学歴欄を書く際の注意点についてご紹介していきたいと思います。

エントリーシートは公式な書類として入社後にも残るものです。

以下の注意点をしっかりと押さえ、ミスなく書いてください。

西暦・和暦は統一する

まず大切なのは西暦・和暦は統一するという事です。

20XX年入学、令和〇年卒業ではあまりにもチグハグですよね。

西暦・和暦情報は資格欄などにも登場します。

必ずどちらかに統一しておきましょう。

統一されていない場合、ドキュメントの作成能力が低いと判断される可能性すらあります。

なお、西暦・和暦は指定がなければ、どちらを選んでもOKです。

とはいえ、西暦の方が直感的に理解しやすいので、西暦で統一した方がミスは防ぎやすいはずです。

ただし、役所などでは和暦を使うのが一般的ですから、公務員系を目指す場合には和暦をおすすめします。

最後は「以上」でしめくくる

学歴の最後は「以上」と書いておきましょう。

学部で卒業する人もいれば、大学院に進む人もいます。

あるいは中退する人もいれば、中退後に大学に入りなおす人もいます。

このように、学歴は人それぞれでバラエティーに富むものです。

「以上」をいれる事によって、私の学歴はここまでですという明確な区切りとなります。

「以上」を書くのは、最後の学歴を記した次の行です。

右寄せにするのが基本となっています。

学歴欄の行を使いきってしまい、これ以上行がないという場合、最終行の右端に「以上」と書くようにしてください。

次のページに「以上」だけがあるのはNGです。

学歴の一部を省略するのはNG

エントリーシートの学歴欄には事実を正しく記載する必要があります。

学歴欄が足りないからといって自分の判断で一部を省略してしまうのはNGです。

省略することで学歴を偽ったと判断される可能性もあるため、学歴は勝手に省くことなく正直に書くようにしましょう。

エントリーシートの学歴フィルターってホントにあるの?

エントリーシートと言えば「学歴フィルター」でふるい落とされるというイメージをお持ちの方も多いはず。

学歴フィルターがありますと断言している企業はありませんが、現実に学歴フィルターがある企業は少なくありません。

ある程度以上優秀とされる大学でないと、エントリーシートを読んですらもらえません。

とはいえ、学歴を重視する会社ではやはり個々の高い思考能力が求められます。

そこに無理して入っても、後々ツラくなる可能性があるものです。

学歴フィルターが良いやり方だとは思えませんが、社会に理不尽さはつきものです。

「学歴でフィルターをかけるような企業はこちらからお断り」くらいに思っておきましょう。

エントリーシートの学歴欄は間違えないようにしよう

学歴欄の書き方についてご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?エントリーシートは就職活動という大切な場で使われる公式な書類です。

基本的に間違いは許されません。

本記事でご紹介した学歴欄の書き方や注意点を参考に、しっかりと記述してください。

また本文中でも触れましたが、間違ったまま提出しちゃったかも…という場合にはどうしようもありません。

提出後の訂正はできませんので、次回以降気を付けるようにしてください。

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