ソフトウェア開発の志望動機ってなんて書けば良いの?おすすめの構成や例文を紹介!

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はじめに

この記事では、ソフトウェア開発に関する業界の概要と志望動機の書き方を解説します。

ソフトウェア開発はビジネスモデルによりパッケージ開発と受託開発の2つがあります。

また、ソフトウェア開発の需要は2つの関連業界にまたがり存在し、それはソフトウェア業界とシステムインテグレーター業界です。

これらの違いが就職難易度に影響を及ぼすことを理解して例文を参考にあなた独自の志望動機を作り上げてください。

【ソフトウェア開発志望動機】ソフトウェア開発のビジネスモデル

ソフトウェア開発にはパッケージ開発と受託開発の2種類のビジネスモデルがあります。

どちらも高度なソフトウェア開発のスキルが求められますが、ターゲットにする企業の違いから開発のアプローチに違いがあります。

パッケージ開発

パッケージ開発とは特定の導入企業の要件や要望に対応したソフトウェア開発ではなく、幅広い企業のニーズを満たすために設計されたものを開発することです。

このビジネスモデルでは汎用的な内容の会計や労務、営業管理などのソフトウェアを開発して販売します。

例えば、弥生会計やSAP、Salesforce Customer360、Sansanなどがあります。

収益は製品の販売から得られ、ソフトウエアを購入しライセンスを持つことでユーザーは利用できます。

クラウド技術の普及によりパッケージ商品の売り切り型からサブスクリプション型へのシフトが見られ、ユーザーは常に最新版のソフトウェアの使用が可能となっています。

受託開発

受託開発とは、IT技術を必要とする特定の企業の明確な要件や要望を満たす目的でソフトウェアを開発することです。

幅広い企業ニーズを満たすパッケージ開発とは対照的に、会計や労務、営業管理などのソフトウェアをクライアントの個別具体的な要望や業務内容に合わせて専用のソフトウェア開発をします。

収益はクライアントの要求を満たすソフトウェアを開発することで得られます。

企業の依頼でソフトウェア開発をするので、契約時点で明確な納期が設定されるのも特徴的です。

受託開発でも全てを1からコーディングする場合とパッケージソフトウェアをベースにカスタマイズする場合があり、クライアントの要望により開発方法は異なります。

【ソフトウェア開発志望動機】具体的な業界・企業

ソフトウェア開発エンジニアとして志望することになるのは、ソフトウェア業界とシステムインテグレーター(SI)業界の2つに大別できます。

それぞれの特徴と違いを紹介し代表する企業情報も紹介します。

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界はSI業界と比べ採用人数が少なく、就職難易度が高い傾向にあります。

これは、プロジェクトで要求される開発人数が少なく、かつ高度な専門スキルを必要とするためです。

応募要件でプログラミング経験を求める企業も多く、プログラミング言語や開発ツール、フレームワークへの深い理解と経験が必要とされます。

また、新しい技術の変化が激しい業界のため、変化に迅速に適応できる能力が求められています。

SAPジャパン

SAPジャパンはドイツに本社を置く企業の日本法人です。

企業のビジネスプロセスを効率化しデジタル変革を推進するための幅広いソフトウェアとサービスを提供しています。

SAPは企業経営の基本となるヒト・モノ・カネ・情報を統合し管理するソフトウェアとして広く知られます。

エンタープライズリソースプランニング(ERP)ソフトウェアとして世界市場シェアでトップの地位を確立し、国内でも第3位のシェアを誇ります。

セールスフォースジャパン

セールスフォースジャパンは、アメリカに本社を置く企業の日本法人です。

クラウドベースのカスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)ソフトウェアを提供しており、CRM市場において20%のシェア率を誇り、8年連続でトップシェアを維持しています。

同社の「Customer360」は、セールスからマーケティング、コマース、サービスまで、業務全般をサポートし、顧客データの一元管理を実現します。

SanSan

Sansanは名刺管理サービスをはじめとした様々なビジネスソフトウェアを提供している企業で、名刺管理サービス「Sansan」は業界での市場シェア82%を占め約8000社が導入しています。

特に、営業活動のデジタル化(営業DX)を推進するツールとして注目を集めています。

名刺情報をデジタルデータ化し蓄積される情報を全社で活用できる体制を構築することで、企業の営業効率化と顧客管理の最適化が可能になります。

SI業界

SI業界は特定企業のオーダーメイドでシステム開発や構築を手がけるため、ソフトウェア業界に比べソフトウェア開発者の需要が大きいです。

そのため、採用人数が多く未経験でも採用されやすい業界です。

クライアントのニーズに合わせて既存のソフトウェア、ネットワーキングソリューションなどを組み合わせてITシステムを構築します。

プロジェクトを複数の企業で手がける構造があり、特定の専門分野を持つ企業もあります。

富士通

富士通は国内の情報通信技術(ICT)市場でトップの地位を維持している日本を代表するIT企業で、大手金融機関や官公庁向けのシステム開発に強みがあります。

SI事業は特に評価が高く、顧客の具体的なニーズに応じたシステム開発やインフラ構築を手掛けています。

また、デジタル変革(DX)の支援やAI技術の活用といった最新の技術トレンドへの対応にも積極的で業界のイノベーションを牽引しています。

NTTデータ

NTTデータはNTTグループの主要子会社で、専業のシステムインテグレーター(Sler)として国内ではトップの地位です。

国内にとどまらず海外の案件にも展開し幅広い業界においてシステム開発を担っています。

官公庁や金融分野に強みを持つ一方、医療や物流など様々な領域でのシステム開発も手掛けています。

また、デジタル技術を活用したイノベーション創出にも注力し、業界のリーダーとして活躍しています。

大塚商会

大塚商会は、親会社を持たない独立したSlerとして中小企業向けの業務効率システムの開発に強みを持っています。

同社が手掛けるERP「SMILEシリーズ」は国内シェアでトップを誇ります。

中小企業向けのITサポートが充実しており、企業の成長ステージに合わせたITソリューションを提供しています。

また、「たのめーる」というオフィス用品専門のECサイトも運営し顧客との緊密な関係性を構築しています。

【ソフトウェア開発志望動機】志望動機を書き始める前に

志望動機を書くには自己分析と業界・企業研究を行い、自分の価値観と企業が求める人物像が一致する点を見つけることが重要です。

また、キャリアビジョンを明確にして将来どんな仕事をしたいのかにも考慮します。

自己分析

自己分析を行うことで、判断の軸となる自分の考え方や価値観を把握できます。

これは就活での企業を選ぶ基準の明確化に必要なことだけではなく、就職後のキャリア形成の中で選択する際にも大いに役立ちます。

自分の価値観を満たせることが行動のモチベーションになり、企業の事業内容を通じて価値観を満たせることがその企業を選ぶ理由になります。

過去の具体的な出来事を振り返りをする方法のモチベーショングラフや自分史を活用して価値観を見つめ直すことが志望動機に適しています。

このとき自己分析で掘り起こした過去の出来事は志望動機を書く際に根拠となるエピソードに活用できます。

自己分析について、以下の記事で詳しく解説しているので、気になった人は確認してみてください!

https://digmee.jp/article/309493

業界研究・企業研究

業界研究と企業研究を行うことは、他者との差別化を図るために重要です。

「なぜその業界なのか」「なぜその企業なのか」を明確に伝えることが、志望動機の中心になります。

なぜなら、志望動機はあなたがどれだけその企業を希望しているかを示すモノだからです。業界研究は、新聞や書籍、セミナーなどで業界の全体像や動向、成長性を広く浅く調べます。

その際に業界を代表する企業の事業内容の概略を確認すると業界イメージが深まります。

企業研究は、企業サイトや会社説明会などで企業理念や社風を把握します。

その際、企業研究ノートを作り比較可能にしておくことで、同業他社ではなくその企業を選ぶ理由を理解しやすくなります。

以下の記事では業界研究の方法や、企業研究ノートの作り方などを紹介しているので、気になる方は確認してみてください!

https://digmee.jp/article/309786

https://digmee.jp/article/309540

キャリアビジョン

自己分析と企業研究を通じて、あなたが将来どのようなキャリアを歩んでいきたいのかを明確にします。

通常キャリアビジョンは3年ごとの節目として設定されることが多いため、3年、6年、9年というスパンで検討しましょう。

新卒で入社した多くの人は特定の技術領域での専門性を深め、プロダクトの技術的な課題解決に取り組む技術スペシャリストとしてキャリアをスタートします。

プログラミングやフレームワーク、データベースなどの個々の技術に精通することが求められます。

それから技術スキルと経験を積み重ね、プロジェクトリーダーやソリューションアーキテクトなどのキャリアパスを選択することが可能になります。

【ソフトウェア開発志望動機】志望動機の構成

志望動機の構成は初めに志望理由を述べ、続いて根拠となるエピソード、そして入社後に自身の特性を活かした活躍のビジョンを伝えます。

これにより、文章の軸が明確になり企業側は志望動機を理解しやすくなります。

志望している理由

志望動機は結論ファーストが基本で、概要を把握した上で詳細を読み進めてもらうことができます。

これにより志望理由が明確に伝わりやすく主要なメッセージが際立ち、数多くの志望動機の中で企業の注目を引くことが可能になります。

また、最初に結論を述べることでロジカルな考えができる印象を与えます。

結論に対する根拠を後述することで、関連性が明確になり一貫性のある論旨を示すことが可能になるからです。

根拠となるエピソード

自らの原体験をもとにしたエピソードを述べることで、志望動機は具体的でオリジナリティ溢れるものになります。

価値観を形成した原体験は自分史やモチベーショングラフなどの自己分析から明確にします。

ここで述べるエピソードは、「なぜこの業界なのか」「なぜこの会社なのか」納得できる内容であることが重要です。

そのためには、業界研究と企業研究を欠かさず、自分の価値観と企業理念が一致することを示しましょう。

入社後に活かせること・成し遂げたいこと

入社後に何を成し遂げたいのか、どのような活躍ができるのかを具体的に述べることが重要です。

そうすることで採用担当者は入社後の活躍のイメージを持ちやすくなり熱意も伝わります。

志望動機では特に企業への理解度を評価される側面があり、企業の求める人物像に合わせた内容が求められます。

企業研究から得た志望企業の強みを活かして、自身の価値観を満たせるキャリアビジョンを伝えましょう。

【ソフトウェア開発志望動機】求められる資質

ソフトウェア開発に求められるのは、プログラミングスキルだけではありません。

論理的思考や勉強意欲のような関連性が高いと思えることと、関連性が低いと思われがちなコミュニケーション能力の資質も重要です。

コミュニケーション能力

エンジニアが一人でプログラムを組む印象があるかもしれませんが、実際にはプロジェクトごとにチームを組み働くことが基本です。

様々なエンジニアとのコミュニケーションが不可欠で、それには理解力や提案力、交渉力、信頼関係の構築力が求められます。

特にシステムインテグレーション業界では、委託先との調整も重要な役割となります。

コミュニケーション能力で初めにイメージされるおしゃべり能力だけが求められるわけではありません。

プレゼン力や巻き込み力、要望を適切に聞き出す力といったチーム運営のために必要なコミュニケーション能力が求められます。

これらのスキルが不足すると、最終的な品質レベルが低くなる可能性があります。

論理的思考

論理的思考はコミュニケーションを取る上で重要であり、最適なシステム設計や開発にも必要とされます。

論理的思考とは、物事を結論とその根拠に分け論理的なつながりを理解する思考法を指します。

この思考法はソフトウェアの課題解決の際に原因特定や解決策の立案に効果的です。

結論とその根拠を明確かつ論理的に説明できるようになりますし、聞き手に伝わりやすく、問題解決能力やプレゼンテーション力の向上などに寄与します。

論理的思考の手法であるロジックツリーやMECEは、プログラムコードの入力に対するソフトウェアの動作などの出力を関連付けて捉えられます。

これらの手法は事象の重複や抜け漏れなく考えるために役立つからです。

プログラミングスキル 

ソフトウェア業界では募集人数が少なく、人気企業では即戦力を求めるためプログラミングスキルを証明できるポートフォリオ提出が求められることもあります。

ユーザーが直接触れる部分の開発(フロントエンド)を目指すなら、HTML/CSSとJavaScript、React.js、Vue.jsなどのフレームワークを学びましょう。

システムの裏側で動く部分の開発(バックエンド)を目指すなら、Python、 Java、 PHPなどのプログラミング言語とデータベースに関する知識が必要です。

しかし、全てを一度に学ぶ必要はなく、自分がどの役割を果たしたいかやどの企業で働きたいかにより学ぶべきスキルは変わります。

勉強意欲

ソフトウェア開発における勉強意欲は、非常に重要な資質です。

ソフトウェア開発は技術が絶えず進化しているため、一定の技術を習得しただけではなく自己のスキルを継続的に更新し続けなければなりません。

また、新しい問題に遭遇する度に解決策を学ぶことや発見すること、創造するには意欲的な学習が必要です。

更に、高品質なソフトウェア開発をするには、業界のベストプラクティスを理解し適用することが求められ、それを続けるには、絶えず新しい知識を求める勉強意欲が必要です。

特にプログラミング未経験者はポテンシャルをアピールすることが大切で、資格の勉強に打ち込んだ経験などでアピールしましょう。

【ソフトウェア開発志望動機】例文

これまで解説してきたソフトウェア開発職に対する志望動機の例文をご紹介します。

志望する理由を明確に述べてからエピソードで詳細を伝え、最後に企業の求める人物像と一致することをアピールする構成にします。

ソフトウェア企業

私の貴社への志望理由は、子供の教育を手助けするサービスを作りたいという願望から来ています。

子供の教育は未来を形成する重要な要素であり、そのためのソフトウェアの開発をしたいという思いがあります。

大学在学中に子供たちが楽しみながら学べるように設計した、語学教育用アプリケーションを作成しました。

このアプリケーションをオンラインで無料公開したところ、大きな反響がありました。

子供たちが新しい知識を学び成長する様子を見ると、自分の技術が子供たちの教育に寄与していることを強く実感しました。

貴社に入社後は、私のプログラミングスキルを活かし全国の子供たちが高品質な教育を受けられるように貢献したいと考えています。

SIer

私の貴社への志望理由は、ITを通じて様々な業界の業務効率化を実現し社会に貢献したいという強い願望です。

大学の部活動で、チームのコミュニケーションを改善するためにSlackを導入した経験があります。

当初、情報の共有や意思決定が不透明で時間がかかっていましたが、Slackの導入により情報がリアルタイムで共有されるようになり大幅な効率化を実現しました。

この経験からITの力で実際の問題を解決する喜びを感じ、社会に貢献する力があると確信しました。

現在はプログラミング経験はありませんが、貴社に入社後は新たにプログラミングの知識と技術を学び、ITを活用した社会貢献を具体的に実現したいと考えています。

まとめ

今回は、ソフトウェア開発に対する志望動機の書き方を解説しました。

ソフトウェア開発は、ビジネスモデルによるクライアントの違いからパッケージ開発と受託開発に別れ、ソフトウェア開発に関連する業界は、ソフトウェア業界とSI業界があります。

これらの違いから開発者需要にも影響があり就職難易度も異なります。

業界研究や企業研究を通じて志望企業を適切に選び、自己分析の結果をもとに評価される志望動機を作成しましょう。

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