学部生でもAI業界に就職できる?AIに関わる企業や活用事例も解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

学部生でもAI業界に新卒で就職できるのか?と思っている方も多いと思います。

そこで今回は学部生でも就職できるAI関連の職種や、企業について解説していきます。

またどんな企業がどのようにAIを活用しているのかも紹介していくので、是非参考にしてみてください。

【AI業界に就職したい】AIとは?

人工知能(AI)は、人間の知的活動を模倣し、複雑な問題解決を可能にする技術の一つです。

この技術は、データ駆動の手法である機械学習や深層学習を活用しています。

こうしてAIは大量のデータから特定のパターンや規則を発見し、それに基づいて予測や意思決定を行う能力を有しています。

AIの能力は驚異的であり、その用途は様々であることから、万能とも見えるかもしれません。

しかし、AIにはいくつかの重要な限界があります。

まず、AIの学習と性能向上には大量の正確なデータが必要であり、その収集と整理は時間とリソースを必要とします。

また、AIの訓練環境も非常に重要で、適切な訓練環境がなければ、AIは正確に機能しない場合があります。

さらに、AIは人間の感情や感性を完全に模倣することができないという限界もあります。

また、AIの使用には倫理的な問題も伴います。

たとえば、プライバシーの侵害、バイアスの問題、雇用の影響などがあるでしょう。

AIは強力なツールですが、人間の感性の再現の難しさ、そして倫理的な問題といった多くの挑戦に直面しています。

【AI業界に就職したい】AI業界の現状と将来性

ここからはAI業界の現状と将来性について解説していきます。

この情報も踏まえて、自分がAI業界に就職したいのかどうかという点も改めて考える機会にしてみてください。

現状

そもそもですが、機械学習の出現により2012年に第三次AIブームが到来しました。

しかし、実際の導入が困難な事例が多く、ブームは次第に冷めていきました。

それから10年後の2022年、AIが個々の人々の手に落ちるきっかけとなったのがChatGPTの登場です。

これにより第四次AIブームが巻き起こりました。

現在、AIは様々な分野で盛んに利用されており、その適用範囲は日々拡大しています。

自動運転分野では、AIは交通安全を向上させ、人間の運転手に代わる役割を果たしています。

さらに、需要予測においては、AIはデータ解析を通じて市場の動向を理解し、ビジネスの意思決定を支援しています。

また、音声アシスタントとしてのAIの役割も増えており、生活の様々な側面で私たちを助けています。

AIの可能性は無限であり、新しいビジネス機会を創出しています。

これらの成果は、AIが個々の人々の手に落ちることでより一層加速されています。

今後もAIの発展は続き、私たちの生活や社会に大きな変革をもたらすと期待されています。

AIはただ存在するだけでなく、私達の生活の一部となり、そしてその生活をより良くするために存在しているのです。

将来性

AI業界は、将来性は明るく、その活用範囲は日々広がりを見せています。

特に、画像処理や自然言語処理のようなAI技術が注目されています。

例えば、自動運転や医療診断AI、工場の自動化といった分野に応用されていくでしょう。

また、AI技術自体の進歩も注目されています。

深層学習の発展やビッグデータの活用により、AIの性能はますます向上すると予想されています。

これにより新たな応用領域の開拓や、より高度なタスクへの対応を可能にするでしょう。

さらに、AI研究への投資が増加していることも、業界の将来性を示す重要な指標と言えるでしょう。

これにより、技術開発のスピードが加速し、より先進的なAIが現れる可能性があります。

しかしながら、その一方で、プライバシー保護、バイアス問題、倫理問題といった課題が存在します。

AI技術が社会に広く普及するためには、これらの問題を適切に対処する必要があります。

これらの問題解決に取り組むことで、AI業界はより健全な発展を遂げ、広範な社会への適用が可能となるでしょう。

【AI業界に就職したい】AIに携わることができる職種

ここからはAIに携わることのできる職種を紹介していきます。

聞きなれない職種もあると思いますが、自分が興味を持てる職種がないか確認してみてください。

意外と就活の時に業界は気にしても職種研究が不十分なことも多いので、気をつけましょう。

AIエンジニア

AIエンジニアは、人工知能(AI)システムの設計や開発を行う技術者のことを指します。

彼らの主な役割は、機械学習や深層学習といった先進的なAI技術のアルゴリズムを適用し、実装することです。

さらに、AIエンジニアはデータの整形、統合といった前処理も行います。

これらは高品質のデータセットを作成し、AIのパフォーマンスを最適化するために不可欠なステップです。

また、モデルのトレーニング、評価、調整を行い、最適なパラメータを見つけ出すための機械学習の過程も担当します。

その結果、AIモデルの精度や効率性が向上します。

さらに、新しいAI技術の研究と開発を追求し、システムのパフォーマンスを向上させる新しい手法の探求もします。

このように、AIエンジニアはデータ駆動型の意思決定を支える重要な職種です。

機械学習エンジニア

機械学習エンジニアは、AI技術の一つである機械学習のアルゴリズムを設計、開発、応用する専門家です。

具体的な業務内容は多岐に渡り、まずデータの前処理と特徴抽出を行います。

その後、選択された特徴を元に、機械学習モデルのトレーニングを行います。

そしてモデルが正しく機能するか評価するための検証データを用いて、モデルの性能を評価します。

またモデルが満足のいく性能を発揮しない場合の検証もしなくてはなりません。

そして新たな特徴抽出や、パラメータの調整、異なるモデルの試行などを通じてモデルを改善します。

これらの作業を繰り返し、問題解決に最適なモデルを開発し、実際の応用につなげていきます。

エンジニア就職について

AIエンジニアや機械学習エンジニアの就職は、経験者でないと難しさが増す傾向があることは事実です。

実際一部のAI企業も「3年以上の開発経験」や「AIに関するプロジェクト経験」等の厳格な条件を設けています。

これは、AI技術の高度な専門知識を必要とし、新たな課題に対応するための迅速な問題解決能力が求められるからです。

それに対し、SIerなどのエンジニアの場合は、経験がなくてもポテンシャル採用されるケースも多いでしょう。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、大量のデータを解析し、予測モデルの構築やパターンの抽出を行う専門家です。

彼らの主な業務は、データ駆動型の意思決定をサポートすることです。

そしてこれには統計学、機械学習、データマイニングといった知識が必要です。

また、統計的な手法と先端のAI技術を駆使して、ビッグデータから知識を引き出すことも多いです。

このような分析は、企業がより効果的な戦略を立て、リスクを評価し、効率を向上させるための鍵となります。

AIプロジェクトマネージャー

AIプロジェクトマネージャーは、AI関連のプロジェクトの全体計画から具体的な進行管理までを担当します。

ビジネスの要件を深く理解し、その要件を満たすためのAIソリューションの開発と導入を主導します。

またその過程で、プロジェクトのリソース(人材、予算、時間など)を効果的に配分し、最適化します。

さらにチームのメンバーを指導し、それぞれの役割を理解し、期待される成果を達成できるようサポートも担当します。

また、プロジェクトのステータスを関係者に報告し、必要な調整を行うための迅速な意思決定も行います。

【AI業界に就職したい】AIを扱っている企業

ここからは、実際にAIを扱っている具体的な企業を紹介していきます。

国内、海外それぞれに分けて詳しく解説するので、興味のある会社があれば是非応募してみてはいかがでしょうか。

国内

まずは国内の主要な企業を紹介していきましょう。

AI研究の先進国であるアメリカや中国に対し、日本企業は独自の得意分野を開発して価値を見出そうとしています。

各社の具体的なAI活用事例等もあわせて解説していきます。

Preferred Networks

Preferred Networksは、日本の先進的なAIスタートアップで、トヨタ自動車やファナックなどからの投資を受けています。

ディープラーニングを中心にAI技術の研究・開発を行い、それを用いた最先端のソリューションを提供しています。

主な成果の一つに、オープンソースのディープラーニングフレームワーク「Chainer」があり、世界中で利用されています。

また、トヨタとの共同研究では、自動運転技術へのAIの応用を推進し、高度な自動運転システムの開発に寄与しています。

ファナックとのパートナーシップでは、AIを活用した次世代工場自動化の解決策を探求し、製造業の生産性向上に貢献しています。

Abeja

Abejaは、AI技術の先駆者としてビジョンAI(画像認識技術)の開発を主力としています。

同社の技術は、小売から製造業まで幅広い産業へAIソリューションを提供しています。

そしてAIを通じてビジネスの効率化とイノベーションを推進しています。

例えば小売業では顧客の購買パターンや店舗内動線を解析することで最適な商品配置や販売戦略を立案し売上向上に貢献しています。

また、製造業ではビジョンAIを用いて製品の欠陥検出を自動化し、品質向上とコスト削減を実現しています。

AbejaのAI技術は、現場の課題解決から経営戦略まで多岐に渡る領域で活用され、企業のDXを牽引しているのです。

日立製作所

日立製作所は、日本を代表する多国籍企業であり、様々な事業領域で幅広く展開しています。

その領域は、情報・通信システムから社会・産業システム、電子デバイス、建設機械まで及びます。

最近ではAI技術の進化を背景に、高度な汎用性を持つAI「H」の開発を進めています。

「H」は、多様なビジネス問題解決を支援するためのツールとして設計されており、様々な業種・業界のニーズに対応可能。

例えば、製造業では、生産効率の最適化、製品品質の向上、設備の保守・管理の予測などに活用することができます。

また、医療分野では、大量の患者データからの洞察を得るためや、診断支援のために使用することも可能です。

富士通

富士通は、世界をリードする情報通信(ICT)システムの提供者で、幅広いビジネスニーズに対応する製品を展開しています。

また同社のAI技術「Zinrai」は自動翻訳や建物の外観検査など、多岐にわたる分野での利用が進んでいます。

Zinraiは、深層学習や自然言語処理などの最先端のAI技術を活用したツールです。

自動翻訳の分野では、高度な言語理解能力により、多言語間のスムーズなコミュニケーションを可能にしています。

また、建物の外観検査では、AIが画像分析を行い、異常箇所を自動的に検出。

これにより、人間が行う時間とコストのかかる手作業を大幅に削減し、より効率的な作業を実現しています。

海外

ここからは海外のAI活用企業を紹介していきます。

例えばGoogle、Amazon、アリババ等は、機械学習や人工知能(AI)を広範に活用しています。

これらの企業のAIツールは、顧客も使いやすいように専門知識がない者でも利用できるように設計されています。

これは、「AIの民主化」と称され、誰でもAIのパワーを活用できるようにする取り組みなのです。

よってこれらの企業は、AIの可能性を最大限に引き出すためのリーダーと言っていいでしょう。

Google

Googleは、世界で最も有名なインターネット検索エンジンで、AI(人工知能)技術を大規模に活用しています。

特に「AlphaGo」の開発で、囲碁の世界チャンピオンを打ち負かした初めてのAIとして世界的な話題となりました。

AlphaGoはディープラーニングを基盤とした新しいタイプのAIで、人間が持つ直感と創造力を超えました。

これにより、AIが人間の専門家を超える能力を持つことが実証され、AIの未来についての議論を加速させました。

さらに、AutoMLというサービスも提供しています。

これにより開発者は自分のデータを用いて自動的に機械学習モデルをトレーニングすることができます。

これはAIの専門知識を必要とせずに、さまざまな業務にAIを適用できる可能性を生み出しました。

企業は自社のニーズに合わせて機械学習モデルを設計、適応、最適化することが可能です。

これらの取り組みからも、GoogleがAIを最大限活用し、世界に革新的な製品とサービスを提供していることが分かります。

Amazon

AmazonはEC、クラウド、デジタルストリーミング、人工知能(AI)といった多様な分野でビジネスを展開しています。

Amazonの一つの代表的なAI製品の一つはスマートスピーカー、Amazon Echoです。

音声コマンドを使用して情報を検索したり、音楽を再生したり、スマートホーム機器を制御したりするためのデバイスです。

Echoに内蔵されているAIアシスタント「Alexa」は、自然言語処理と機械学習を用いてユーザーとの対話を可能にします。

その結果として持続的なユーザー体験の向上を実現しています。

また、AmazonはAIとクラウドコンピューティングの領域で他の企業や開発者に向けたサービスも提供しています。

その一例がAmazon Web Services(AWS)です。

AWSにより、企業がオンデマンドでストレージ等を利用することを可能にしています。

そしてその中には、AIと機械学習(ML)を利用したサービスも含まれています。

これにより企業は、複雑なMLモデルの訓練や予測、テキストや音声、画像分析等のタスクを行うことができます。

これら全体を通じて、AmazonはAIの商用利用をリードする企業としての地位を確立しています。

アリババグループ

アリババグループは、中国最大の電子商取引企業です。

電子商取引、クラウドコンピューティング、デジタルメディアなど、多岐にわたるビジネスを展開しています。

同社は、自社の巨大なデータを基にアリババクラウド上でAIサービスを提供していることが特徴です。

そして独自のAIチップを開発することで、大規模なデータ解析と予測等を行っています。

これらの技術は、機械学習、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなど、現代の最先端技術の融合といえます。

最近では、新型コロナウイルスの肺炎診断システムに自社開発のAI技術を活用しています。

これにより、短時間で正確な診断結果を出すことができ、医療業界への貢献も見せています。

その結果、アリババグループの技術力と社会貢献は、世界的に高く評価されています。

【AI業界に就職したい】AI業界に携わるためには...?

AI業界は専門性が高く要求されます。

よって、エンジニアを目指す人々は、大学院での研究や新卒でのIT開発職を通じて経験を積むことが重要です。

しかし、AI業界に興味がある学部生や文系出身者には、システムインテグレーター(SIer)がおすすめです。

ここでAIプロジェクトマネージャーとして、プロジェクトの進行管理やチームマネジメント等に携わることが可能です。

また、大学でデータサイエンスを学んでいる場合は、新卒でデータサイエンティストとしてのキャリアを選ぶことも可能です。

AI業界は高度な専門知識とスキルを求めますが、それぞれのバックグラウンドや経験に応じて、様々な進路があります。

大学院研究、実務を積むIT開発職、プロジェクトマネジメントのSIer、データの専門家となるデータサイエンティスト等。

このように、多岐にわたるキャリアパスがAI業界では提供されているのです。

おわりに

今回はAI業界に新卒でも就職できるのかどうか?という点をAIに関わる企業や活用事例もあわせて解説してきました。

AI業界は専門性も高く、中々狭き門ではありますが、この記事を参考にして是非チャレンジしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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