
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活において、自己PRは採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうための重要な要素です。
特に、企画力をアピールする際は、単に「アイデアを出せる」と述べるだけでは不十分です。 企業が求めるのは、課題を発見し、適切な施策を立案し、成果を出せる人材です。
この記事では、企画力を効果的に伝える自己PRの書き方や、評価を下げてしまうNG例を紹介します。 具体的な改善ポイントも解説しているので、ぜひ参考にして自分の強みを最大限に活かしましょう。
企画力で自己PRを作成したい人
企画職を志望する人
書類選考を本気で突破したい人
企画力を自己PRで効果的にアピールするコツ
企画力で自己PRを書く際の注意点
企画力で作成した自己PRの例文
【企画力を自己PRにしよう】企画力は自己PRに使えるのか?
企画力は自己PRにおいて非常に有効な強みの一つです。
企業は新たな価値を生み出し、事業や市場を広げていく過程で、独自のアイデアを形にできる人材を求めています。
特に、現状を分析して課題を見つけ、それに対して新しい提案ができる力は、どの業界においても重宝されます。
また、アイデアを実行に移すためには調整力や説得力も必要であり、総合的な能力として評価される点も特徴です。
そのため、企画力を自己PRでアピールする際は、どんな課題を見つけ、どう提案し、どのような結果につなげたのかを具体的に示すことで、企業に強い印象を与えることができます。
【企画力を自己PRにしよう】自己PRとは
就活における自己PRとは、自身のスキルや強みを企業にアピールし、「共に働きたい」と思ってもらうための重要な要素です。
単に自分の長所を伝えるだけでなく、それが企業の業務にどのように活かせるのかを明確に示すことが求められます。 また、他の志望者との差別化が重要であり、独自の経験や成果を交えてアピールすることで、採用担当者の印象に残る自己PRを作ることができます。
企業に貢献できる人材であることを的確に伝えることが、内定獲得の鍵となります。
長所との違い
自己PRと長所はどちらも自分の強みを伝えるものですが、視点が異なります。
自己PRは企業の立場で考え、「入社後にどのような活躍が期待できるか」を示すことが目的です。 そのため、強みを活かした具体的なエピソードと、それが業務にどのように貢献できるかを明確に伝えることが重要です。
一方、長所は自分の視点から「どのような点で他人よりも優れているのか」を示します。 単に「粘り強い」「協調性がある」と伝えるだけでなく、その強みがどのように発揮されたのかを説明することで、より説得力が増します。
【企画力を自己PRにしよう】自己PRで企業は何を見ている?
自己PRを作成する前に、企業がどのような点を評価しているのかについて確認しておくことで、クオリティを大きく上げることができます。
自己PRは確かにあなたの強みや魅力をアピールする場ではありますが、それが企業に沿っているものであると、より効果的です。
下記の2点を踏まえた上で、あなたの魅力がより伝わるような自己PRを作成するようにしましょう。
入社意欲
企業は自己PRを見ることを通して、あなたがどのくらい入社に対しての意欲を持っているのかについて確認しています。
自己PRでアピールする内容がしっかりとした企業研究に基づくものなのか、再度確認しておくようにしましょう。
また、熱意が伝わるかという観点においても、入社意欲の高さを確認しています。
せっかく内定を出しても辞退されては困ってしまうので、入社意欲が高い学生を採用したい、と多くの企業が考えています。
自社で活躍できそうか
自己PRを通して、あなたが自社で活躍できる人材かどうかというのも多くの企業が確認しているポイントの一つです。
アピールしている力がいくら魅力的でも、自社の業務で活用できるものでなければあまり意味がありません。
例えばパン工場で働くにあたって、英検1級を持っていることをアピールされたとしても、あまり意味がないでしょう。
企業は自社でスキルを活かし、活躍してくれそうな人を採用したいと思っているので、必ず入社後の活かし方を自己PRにおいて述べるようにしましょう。
【企画力を自己PRにしよう】企画力とは
企画力を自己PRのなかでアピールするときは、伝え方や触れるべき内容などに困ることも多いです。
その理由には、そもそも「企画力」というスキルに対して理解が足りていないから…というのもあります。
まずは、自己PRとして企画力を伝えるために、企画力そのものについて理解を深めておきましょう。
「企画力」は、ビジネスパーソンとして多くの人が積極的に身につけておきたいスキルといえます。
企画力に長けていれば、新しいアイデアを生み出せるだけでなく、実行に移したうえで確かな成果や実績につなげられるのが特徴です。
これまでの学生生活やアルバイトなどを通じて企画力やアイデアを褒められたことがある人は、就活の自己PRで、ぜひ企画力を積極的にアピールしてみましょう。
企画力に自信がない場合には
企画力に自信がないと感じる方でも、必ずしも目立つ成果や大規模なプロジェクトを経験している必要はありません。
企画力とは、アイデアを考え、実行し、何らかの変化や成果を生み出す力です。
そのため、アピールの際には「過程」や「工夫」に焦点を当てることが大切です。
サークル活動でイベントの進め方を改善したり、アルバイトでお客様の声をもとにサービス内容を見直したりといった経験も立派な企画力の証明になります。
「目立った成果がない=企画力がない」とは限らず、日常の中で試行錯誤を重ねた経験を丁寧に振り返ることで、小さな成功体験に気づくことができます。
そのような経験を自己PRに取り入れることで、企画力を自然かつ説得力のある形で伝えることが可能になります。
【企画力を自己PRにしよう】企業が企画力を評価する理由
企業が企画力を評価する理由とは、変化の激しい現代において、ただ業務をこなすだけでなく、課題を自ら発見し、解決に向けた提案や行動ができる人材が求められているからです。
企業は、既存の枠にとらわれない視点や価値を生み出すことができる力を重視しており、企画力にはその要素がすべて含まれています。
特に若手でも意見を求められる企業文化において、企画力を備えた人材は、組織の成長に直結する存在として注目される傾向にあります。
また、企業の競争力を高めるうえで、社内からの革新的なアイデアや改善提案は欠かせない要素となっており、企画力はその源泉となるためです。
主体性がある人材を求めているから
企画力が評価される背景の一つに、企業が主体性のある人材を強く求めている点が挙げられます。
現代のビジネス環境では、受け身の姿勢では変化に対応しきれず、指示待ちの社員よりも、自ら課題を見つけて提案・行動できる人が貴重です。
企画力は、単なるアイデア力ではなく、問題に気づき、仮説を立て、周囲を巻き込みながら改善策を実行していく力でもあります。
そのため、主体性を証明する材料として企画力は非常に説得力があり、自己PRに活かす価値のある強みといえるのです。
さらに、企業は常に自社の成長や改善を模索しているため、企画提案ができる人は組織の活性化にもつながります。
若手でも活躍のチャンスが多く、早期から期待される可能性が高い点も、評価される理由の一つです。
改善や改革の提案ができる人材を求めているから
多くの企業が企画力を評価する理由として、業務の改善や既存制度の改革に取り組める人材を必要としていることが挙げられます。
特に業務効率化やサービス品質の向上においては、現場で課題を発見し、具体的な解決策を提案できる人の存在が欠かせません。
企画力がある人材は、状況を客観的に見て問題点を洗い出し、他部署やチームと協力しながら実現可能な改善案を形にしていくことができます。
そのような人は現場に変化をもたらす推進役となるため、高く評価されるのです。
また、改善に向けた行動は結果に直結しやすいため、成果を生みやすいという点でも企業からの期待が高まります。
自社にとってメリットのある提案ができるかどうかが、選考でも重要視されるのです。
新規事業やマーケティングで活きる力だから
企画力は、新規事業やマーケティングなどの分野において特に求められる能力の一つです。
これらの分野では、ゼロから価値を創出するための発想力や、仮説立案、ターゲット設定、競合分析などのスキルが不可欠であり、総合的な企画力が成否を左右します。
また、現代ではSNSやデジタルマーケティングの活用など、従来にないアプローチが次々と求められるため、既存の枠にとらわれず柔軟に考え行動できる企画力のある人材は重宝されます。
若手でも早期に任される場面が多く、活躍の幅が広がりやすい点も特徴です。
さらに、マーケティング職では、数字や顧客の声をもとに改善提案を行うことが求められるため、論理的思考と創造性を兼ね備えた企画力は強い武器となるのです。
【企画力を自己PRにしよう】企画力に含まれる3つの要素
企画力は、大まかにいうと3つの要素で構成されています。
具体的な要素は次のとおりです。
・アイデア力
・実行力
・課題解決力
企画力があれば、課題を解決するためにアイデアを生み出すことができ、それを実行に移していけます。
企画力について理解を深めるには、上記3つの要素を知ることが大切です。
では、それぞれの要素について詳しく解説していきます。
アイデア力
アイデア力は、新しいアイデアを生み出すスキルのことを指します。
商品やサービスの企画を考える際はアイデアを生み出す力が必要になるため、アイデア力は企画力において重要なポイントです。
アイデアを生み出す有名な手法では、まったく別の要素を掛け合わせて発想を得る「ブレインストーミング(ブレスト)」があります。
企画会議などではブレインストーミングによってさまざまなアイデアが生み出され、実際に多くの商品・サービスの企画につながっています。
そのためアイデア力を活かして今後の自分自身のキャリアを形成するなら、ブレインストーミングなどのアイデアを生む練習を実践したいところです。
以下の記事では、アイデア力を自己PRでアピールする方法について詳しく解説します。企画力の中でも自分の強みはアイデア力だと感じた方はこちらもぜひ参考にしてみてください。
実行力
企画力を構成する要素の一つには、実行力も挙げられます。
実行力は、生み出したアイデアを具体化するために、提案を形にする力になります。
実行力が高ければアイデアの試行錯誤につながり、生まれたアイデアはブラッシュアップを経てより良いものへと進化していくものです。
しかし実行力が足りていないと、ただひたすらにアイデアを生み出すだけになり、試行錯誤が円滑に行われなくなります。
どのような分野でも、アイデアや仮説を立てたあとは、検証フェーズに移って質を高めていくことは欠かせないものです。
まあ、実行力には目標を立てて達成するために計画し、そのプランに基づいて行動につなげていく力も含まれるでしょう。
実行力に長けていれば、より実践的なアイデアを生み出すきっかけにもなります。
以下の記事では、実行力を自己PRでアピールする方法について詳しく解説します。実行力こそが自分に合った企画力の言いかえ表現だと感じた方はこちらもぜひ参考にしてみてください。
課題解決力
企画力には、アイデア力・実行力のほかに課題解決力もあります。
アイデアを生み出して実行すれば、必ずといって良いほど課題が生まれるものです。
その課題を分析し、解決策を立案する力をここでは課題解決力をいいます。
課題解決力は、さまざまなビジネスシーンにおいて必要とされるスキルです。
あらゆるビジネスには課題がつきもののため、課題を洗い出したうえで、適切な解決策を見いだす必要があります。
そこから解決策を実践し、提供する商品やサービスの質を高めていきます。
したがって企画力というアピールポイントについて、特に課題解決力が優れている人は、就職すればさまざまな場面で活躍できます。
以下の記事では、課題解決力を強みとしてアピールしたい方向けの自己PRの作成方法を紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
【企画力を自己PRにしよう】他の長所との違い
企画力を自己PRに用いる際には、他の長所との違いを明確に理解しておくことが重要です。
行動力や発想力、責任感など、似た印象を持つ言葉は多くありますが、それぞれの性質は異なります。
企画力は単なる「思いつき」や「すぐに行動する力」とは異なり、課題の発見からアイデアの構築、実行までを一貫して担う総合的な力です。
自己PRで説得力を持たせるためには、自分の強みが他の長所とどう違い、どのような価値を生むのかを言語化できることが大切です。
そのうえで、企画力が持つ独自の強みを理解し、他の要素との違いを明確にすることで、読者や面接官に対する印象をより深く、明瞭にすることができます。
行動力
行動力とは、思い立ったことを素早く実行に移せる力を指します。
対して、企画力は「考えてから動く」力であり、目的や効果を見据えた上で計画的に行動を起こす点が大きく異なります。
行動力は「とにかくやってみる」姿勢が評価されやすいのに対し、企画力は「どうすればより良くなるか」を考える力を含みます。
そのため、行動力が単発の実行に強みを発揮するのに対し、企画力は全体を設計しながら長期的に成果を出す力として重視されます。
両者は補完的な関係にありますが、企画力は構造化された視点と準備力を伴う点でより複雑な能力といえます。
さらに、企画力にはチームや他者との連携を前提に進めるプロセス管理能力も含まれるため、実行力とは一線を画する包括的なスキルとして捉えられます。
発想力
発想力は、斬新なアイデアをひらめく力や、新しい視点で物事を捉える力を指します。
企画力と発想力は似ている印象がありますが、発想力が「種を生み出す力」であるのに対し、企画力はその種を育て、形にしていくプロセスまでを含みます。
つまり、発想力は出発点であり、企画力は発想を軸に全体を構築し、実行まで導く力です。
また、発想力は個人のひらめきに依存しがちですが、企画力はチームの意見を取り入れ、実現可能性を重視する点でも異なります。
独創性だけでなく、現実性や実行性も重視されるのが企画力の特徴です。
さらに、発想力が「点」であるならば、企画力はそれを「線」や「面」に展開する応用力と設計力にあたるものと考えることができます。
責任感
責任感は、与えられた役割や仕事を最後までやり遂げる姿勢を指します。
これは社会人として非常に重要な素質ですが、企画力とは異なる性質を持っています。
責任感はどちらかといえば「任されたことをきちんとこなす力」であり、枠組みの中での行動が基本です。
一方、企画力は自ら課題を見つけ、より良い方法を考え、新しい枠組みをつくり出していく力です。
つまり、与えられたものを遂行するのが責任感、自ら仕掛けて新たな価値を生むのが企画力と言えます。
両方とも大切な力ですが、企画力はより能動的でクリエイティブな側面を持つ強みです。
責任感が「守る力」だとすれば、企画力は「生み出す力」であり、どちらを強調するかで自己PRの印象は大きく変わります。
【企画力を自己PRにしよう】企画力がある人の特徴
ここからは企画力がある人の特徴について紹介しておきます。
下記の3点が当てはまる場合、自分は企画力があるとをアピールできることでしょう。
後先のことを考えている
企画力があるということは、これから先に発生する物事についてしっかりと考えることができているということになります。
一見、無計画に見えても、後先を考えて行動している人は無意識のうちに頭の中で計画を立てているものです。
計画を立てることと企画を立てることは重なる部分が多いので、後先のことを考えている、企画力があると言えるでしょう。
また、自分がしっかりと計画をして物事を行った経験などがある場合は、それを述べることでより伝わりやすくなります。
洞察力がある
企画力と洞察力も非常に似ている言葉ではあり、意味も近しいものがあるので、積極的にアピールしていきたいところです。
洞察力とは「観察した上でその本質を見抜く力」です。
表情からその人の気持ちを推察することなどが挙げられます。
洞察力があり、普段から周囲をよく見ている人は日常の小さな課題にも気づくことができます。
企画には課題解決も必要とされているので、普段から洞察力がある人は企画を立てることにも向いていると言えるでしょう。
洞察力を積極的にアピールすることは企画力をアピールすることにも繋がります。
新たな視点で考えられる
新たな視点で考えられるというのも、企画力を持っている人に共通する特徴と言えるでしょう。
企画には基本的に新規性、つまり新しいものであるという特性が求められます。
固定観念にとらわれてしまっていると、新たな発見や発明をすることはできません。
新たな発想をするには、固定観念にとらわれずさまざまな視点で見ることが重要であると言えるでしょう。
よって、新たな視点で考えたエピソードや、新しい概念を提供することができた場面を思い出すことができた際は、自己PRに積極的に組み込んでおきたいと言えます。
【企画力を自己PRにしよう】企画職などの強みを活かせる職業
企画力とは、新しいアイデアを生み出し、それを形にして成果につなげる力を指します。
ビジネスシーンにおいては、顧客ニーズの分析や市場調査を踏まえた商品企画、イベントやキャンペーンのプランニングなど、幅広い分野で重宝される能力です。
企画力が高い人は、さまざまな課題や目標に対して柔軟な視点でアプローチし、独創的な解決策を打ち出せるため、多くの企業から求められています。
商品企画・開発
新商品やサービスを世に送り出すために、トレンドや顧客ニーズを調査してコンセプトを考えます。
提案後は、製造・生産部門やデザイナーなどと連携して実際に形にしていくことも重要です。
マーケティングプランナー
マーケティングプランナーは、企業や商品のブランディング戦略や販促企画を立案・実行する役割を担います。
市場調査データや顧客動向の分析を行った上で、効果的なキャンペーンの企画やSNSを活用したプロモーション方法の考案などを行い、売上や知名度の向上に貢献します。
企画力に加えて、広告媒体の特性理解やデータ分析スキル、コンテンツ制作をリードするコミュニケーション力が求められます。
イベントプランナー
セミナーや展示会、音楽フェスなど、各種イベントの企画・運営を行います。
テーマ設定や会場選定、集客方法の考案など、必要なタスクは多岐にわたります。
オリジナリティのある演出や来場者が楽しめる仕組みづくりが重要であり、どのように予算やスケジュールを組み立てるかも大きなポイントとなります。
広告プランナー
広告代理店や企業のマーケティング部門などで、広告戦略の立案からクリエイティブ制作のディレクションまでを行います。
メディアミックス(テレビCM、ウェブ広告、SNSなど)を駆使して商品の魅力を伝えるためのコンセプトやコピーを考え、それを広告素材へと落とし込む仕事です。
プロジェクトマネージャー/プロデューサー
プロジェクト全体を統括し、目標達成に向けてチームメンバーや外部パートナーとの連携を図ります。
優れた企画力を発揮することで、プロジェクトの方向性を明確に示し、成果物の品質やスケジュール、コストなどをコントロールすることが求められます。
【企画力を自己PRにしよう】自己PRを作成する際のポイント
自己PRで企画力をアピールすれば、採用担当者からは「発想豊かな人なのかもしれない」「課題解決能力の高さに期待したい」などの好印象を持ってもらえるきっかけになります。
そのため企画力に自信がある人は、ほかの学生に差をつけるためにも、企画力を積極的にアピールしましょう。
とはいえ、自己PR作成の際はさまざまな点に注意する必要があります。
自己PR作成におけるポイントは、次のとおりです。
具体的なエピソードを用いる
企画の過程や成果を説明する
いずれも具体性をもって企画力を伝えるなら、非常に重要なポイントといえるでしょう。
では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
具体的なエピソードを用いる
企画力を自己PRでアピールするときは、より具体的なエピソードを用いる必要があります。
シンプルに「強みは企画力です」と伝えるのみでは、説得力の面で内容が薄くなってしまうからです。
インパクトにも欠けるため、ほかにもたくさんいる学生の自己PRのなかでも埋もれてしまうでしょう。
サークル・部活動、ゼミ、アルバイト、ボランティアなど、企画力が発揮された具体的なエピソードを取り上げてアピールすることが大切です。
また、就活では企業に対してマッチ度の高さをアピールすることが重要なため、用いるエピソードは企業が求める人物像に合ったものを選ぶと良いでしょう。
企画の過程や成果を説明する
企画力を自己PRのなかでアピールするときは、企画の過程や成果を具体的に説明しましょう。
具体性に欠けると、エピソードがないときと同様に説得力が弱くなり、採用担当者の印象に残りにくくなります。
どのくらい企画力が活きたのかイメージしにくいため、自己PRの内容が全体的にわかりづらくなる原因にもなるでしょう。
企画力は、そもそもアイデア力がすべてではなく、面白い発想力や着眼点を持っていればよいというわけではありません。
実行力や成果の出し方も重要なため、それらを丁寧に説明することで、企画力を総合的にアピールできる仕組みです。
【企画力を自己PRにしよう】企画力を強みにする際の注意点3選
企画力を自己PRのなかでアピールしたい、と考える人は多いかもしれませんが、アピールすれば必ず良い評価につながるわけではないため注意が必要です。
確かに企画力は魅力的な能力ですが、何も考えずに自己PRを作成すると、伝えたいことが採用担当者のなかにしっかり入ってこない可能性があります。
企画力を強みにするときの注意点は次のとおりです。
抽象的な表現を避ける
客観的な評価を用いる
入社後にどのように活かしていきたいかを示す
では、上記3つの注意点一つひとつを詳しくチェックしていきましょう。
抽象的な表現を避ける
まずは、抽象的な表現を避けて自己PRを作成しましょう。
企画力をアピールするときは、とにかくエピソードや入社後の貢献できることを明確にわかりやすく伝える必要があります。
単純に「アイデア力があります」といっても、具体的にどのようなアイデアを生み出すことが得意で、これまでにどのような活躍をしてきたのかはわからないものです。
たとえば、以下のような具体性をもって、企画力をアピールすることが重要です。
「私はアルバイト先で、売上アップにつながる新商品を企画しました。
市場調査や競合分析をしっかり行い、ターゲット層に響く商品コンセプトを考えました。
また、プレゼンテーションや営業活動など多くの手段の通じて、商品販売に貢献してきました」
上記の例文では、具体性のあるエピソードを用いて、企画力を伝えているのがポイントです。
できる限り抽象的な表現は避け、具体的でわかりやすいアピールを心がけましょう。
客観的な評価を用いる
自己PRで企画力をアピールするときは、客観的な評価を用いることも大事なポイントです。
客観的な評価とは、自分ではなく周りの人から褒められたり感謝されたりした評価を指します。
たとえばアルバイト先で企画力を発揮した場合は、アルバイト先の上司や先輩、もしくはお客様などから評価してもらえた経験を用いるのが効果的です。
自分自身の評価のみでは、主観的でやや偏りのある評価になってしまうため、採用担当者に強みとして伝わりづらくなります。
「能力を過信している」「過大評価している」などの印象を持たれる可能性もあり、そうなれば良いイメージを持たれるどころか悪い印象につながることも考えられるでしょう。
自己PRで企画力をアピールする際は、主観的な評価はなるべく使わず、客観的な評価を示しましょう。
入社後にどのように活かしていきたいかを示す
自己PRで企画力をアピールする場合、ただアピールして終了、という内容にはならないように注意したいところです。
どれだけ魅力的なエピソードと実績を伝えたとしても、最終的な着地点がなければ、決定力には欠けるものです。
「ここまですごいなら、ぜひうちで働いてもらいたい」という、次の一手につながりにくいということです。
そのため企画力を強みとして自己PRで伝えるときは、その強みをもって入社後にどう活躍できるのか、明確に示す必要があります。
採用担当者は基本的に、アピールしてくる学生の入社後の活躍を期待しています。
そのため具体的に、できる貢献の内容を述べることも重要です。
ここまで述べてきた3つの注意点に気を付けて、企画力を伝える自己PR文を、より説得力をもって伝えられるように意識していきましょう。
【企画力を自己PRにしよう】企画力の言いかえ表現
ここからは、企画力の言いかえ表現について解説します。
自分に合う言い換え表現を用いてアピールをすることで内容に具体性ができるため、人事から評価されやすい自己PRを作成することが出来ます。
以下で紹介する言いかえ表現の例から自身の経験にあうものを見つけ、ぜひ参考にしてください。
アイデア創出力
プランニング能力
構想力
クリエイティブ思考力
戦略的発想力
アイデア創出力
アイデア創出力とは「企画力」とほぼ同義で、新しい発想を生み出す力に焦点を当てた表現です。
アイデアをどれだけ数多く、そして質の高いものを生み出せるかを強調したい場合に用いられます。
ひらめきや独創性、ブレーンストーミングなどの「発案段階」の力を強調したいときに用いましょう。
プランニング能力
プランニング能力とは企画を具体的な計画へ落とし込み、実行可能なプランを作り上げる力を示します。
企画力の中でもとりわけ「戦略を練り、具体的な行動計画へと結びつける」部分にフォーカスした表現です。
立案したアイデアを現場やチームで実行できる段階に落とし込むプロセスを重視するときに有効です。
構想力
構想力とは「企画力」の中で、特にビジョンや大枠のアイデアを描く力に注目した言葉です。
詳細な段取りよりも、プロジェクトやサービスなどの全体像・方向性を構想する能力を強調したいときに適しています。
長期的なビジョンや広い視点でのデザイン・プランを考えられる力を示すときに最適です。
クリエイティブ思考力
クリエイティブ思考力とは既存の枠にとらわれず、新しい着想や斬新なアプローチを打ち出す力を示す表現です。
企画力を発揮する上で必要不可欠な発想力や柔軟な思考法にフォーカスしている場合に使われ、 まったく新しいコンセプトやユニークな手法を求める場合に重宝されます。クリエイターやデザイナー職といった領域でもよく用いられます。
戦略的発想力
戦略的発想力とは企画の内容を実行した際の効果や狙いを考え抜く力を指し、単なるアイデアだけでなく「全体最適」や「ビジネス上の目的」に合わせた戦略性を重視する場合の表現です。
ビジネスやプロジェクトなどの成果につながる道筋を最初から逆算する力を示します。経営層、企画部門など、戦略を重視するポジションで強調されることが多いです。
【企画力を自己PRにしよう】自己PRの読みやすい構成方法
自己PRで企画力を伝えるなら、全体の文章の構成を理解することも大事なポイントです。
構成とは、文章の流れや伝わりやすいテンプレートともいえます。
構成を活用すれば、自己PRで企画力を伝えるときも内容がわかりやすくなるでしょう。
採用担当者にとっても読みやすくなるため、良い印象を残すことにもつながります。
具体的な構成・流れは次のとおりです。
1.結論
2.理由
3.エピソード
4.入社後
主にこのような構成で仕上げれば、自己PRの内容はわかりやすく、かつ具体的になります。
では、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
結論
自己PRに限らずいえることですが、就活で企業に対して何らかのアピールをするときは、まず結論から述べましょう。
志望動機や自己PR、長所短所、入社後にやりたいことなど、就活で何らかのことをアピールする際は、結論から述べることで内容をわかりやすくまとめていきます。
採用担当者から見ても、先に結論をはっきり言われたほうが内容を理解しやすいのがポイントです。
自己PRにおける結論は、つまり「アピールしたい自分の強み」です。
企画力を自己PRでアピールするなら、「私の強みは、柔軟に物事を考えたうえでアイデアを生み出していける企画力です」などの伝え方が良いでしょう。
また、わかりやすさを意識して、ある程度簡潔に述べることも大切です。
理由
自己PRでは、はじめに強みを結論として述べたうえで、次に理由に触れていきます。
理由を伝えることで、その物事に興味を持ったきっかけや能力を高められた背景がわかりやすくなるからです。
結果、プロセスがより明らかになり、オリジナリティのある自己PRが作成できるでしょう。
実際のところ自己PRで強みとしてアピールする内容自体は、ほかの学生と誰もが似たり寄ったりです。
そのため個性やその人ならではの良さが出る部分は、理由や背景、後述するエピソードの部分になります。
ほかの誰でもない自分自身に興味を持ってもらうには、理由や背景までわかりやすく掘り下げることが重要です。
エピソード
結論を述べたあとに理由に触れたら、次にはその裏付けとなるエピソードを取り上げましょう。
企画力を自己PRでアピールするなら、その企画力がわかりやすく発揮されたエピソードを説明することが大切です。
エピソードで重要なのは具体性です。
たとえば「主に部活動を通じて企画力を発揮してきました」と述べるだけでは、具体的にどのようなシーンで企画力を発揮し、どのような行動を取ってきたのかわからないでしょう。
結果、アピール力に欠けるため、採用担当者の印象には残らなくなります。
むしろ「具体性のないエピソードだから、嘘かもしれない」などとマイナス評価を受けてしまう可能性もあります。
エピソードを述べれば、大学生活の中でそのスキルがどう活かされているのかわかり、自分の人となりを具体的に伝えるきっかけになります。
入社後
自己PRは、最終的に自分を売り込むものでなければなりません。
単純に「企画力が強みです」と伝えるのみでは説得力に欠けるため、最後は入社後の展望や貢献できることなどを述べましょう。
それは企業にとってのメリットであり、自分を採用したいと思ってもらえる要素につながります。
ただし、貢献できることはその業界や職種に合ったことを伝える必要があります。
業界・職種に合った貢献をアピールすれば、入社後の活躍イメージを採用担当者はつかみやすくなるでしょう。
【企画力を自己PRにしよう】深堀りされやすいされやすいポイント
企画力を自己PRでアピールする際には、単に「企画しました」と伝えるだけでは不十分です。
面接では、どのような企画だったのか、どんな工夫や困難があったのかといった具体的な点を深堀りされることが多くあります。
ここでは、特に質問されやすい3つのポイントについて整理しておきましょう。
新しい提案をした経験
企画力をアピールするうえでよく聞かれるのが「その企画は自分の発案なのか」という点です。
企業は応募者の発想力や主体性を知りたいと考えているため、他人のアイデアに乗っただけでは評価されにくい傾向にあります。
たとえば「現状の課題を見つけ、自ら調べたり意見を募ったりした結果として新しい提案に至った」という流れがあると説得力が増します。
自分の視点で新たな価値を加えようとした姿勢があるかどうかが見られているため、発案に至った背景やきっかけも丁寧に説明することが重要です。
発想力と同時に、実行する意思や周囲を巻き込む行動力も問われていると意識しておきましょう。
企画を進行する中で苦労したこと
どんなに魅力的な企画でも、実行過程で何らかの困難や障害に直面するものです。
面接ではその「壁にどう向き合い、どう乗り越えたか」が問われます。
たとえば「メンバーの協力が得られなかった」「予算やスケジュールが不足していた」など現実的な課題に対して、どのように工夫して乗り越えたのかが評価されます。
大切なのは、課題を隠さず正直に伝え、そこにどうアプローチしたかを具体的に説明することです。
課題解決に向けて誰とどう連携したか、思い通りに進まなかったときにどう調整したかといった行動から、あなたの粘り強さや柔軟な対応力が伝わります。
一つの経験に向き合った姿勢が、仕事に活かせる力として見られているのです。
アイデアを周囲に伝えた方法
企画を成功させるためには、アイデアを“伝える力”が不可欠です。
どれだけ優れた提案でも、周囲に理解・納得されなければ実現には至りません。
面接では「どのように説明したか」「相手の反応はどうだったか」「どう納得を得たか」といった点を掘り下げられることが多いです。
たとえば、話の順番を意識して「結論→理由→具体例」の流れで伝える、視覚資料を用いるなど、相手の立場に立って工夫した経験があれば強みになります。
加えて、反対意見が出た際にどう対応したか、話し合いで妥協点を見つける際の工夫なども、コミュニケーション力や論理的思考力の証拠になります。
アイデアを形にするために、人との関係性をどう築いたかを振り返ることがポイントです。
【企画力を自己PRにしよう】自己PRのおすすめ例文集
自己PRで企画力を伝えるときは、今回触れてきた構成や伝え方のポイント、注意点を理解する必要があります。
そのためここからは、企画力をアピールするための自己PRの例文を紹介していきます。
実際に上記の構成やポイントに従った例文をチェックし、自分ならどのような自己PRを作成するのかイメージしてみましょう。
企画力の自己PR例文1: ゼミ活動経験その1
企画力の自己PR例文2: ゼミ活動経験その2
企画力の自己PR例文3: サークル活動経験その1
企画力の自己PR例文4: サークル活動経験その2
企画力の自己PR例文5: 長期インターン経験
企画力の自己PR例文6: 海外インターン経験
企画力の自己PR例文7: 学園祭運営経験
企画力の自己PR例文8: 部活動経験
企画力の自己PR例文9: アルバイト経験
企画力の自己PR例文10: オンラインイベント運営経験
企画力の自己PR例文1: ゼミ活動経験その1
私は、アイデア力と実行力を兼ね備えた企画力に自信を持っています。 子どもの頃から私はアイデアを考え、便利な商品のイメージを膨らませることが好きでした。
そのため私は在学中、企画が好きな気持ちを活かして研究を重ねたいと思い、新しい商品・サービスの企画を考えるゼミに所属していました。
ゼミの中では、雨の日に役立つアイテムをコンセプトに、市場調査や競合分析を徹底的に行い、必要に応じて学内の学生にもインタビューを実施してきました。
その結果、学生をターゲット層に定め、活用しやすい雨の日グッズの企画を固めることができました。
私はこの経験から、アイデアの着想を得るために見聞を広げることを欠かさず、提案したアイデアを素早く実行に移しながら御社の商品開発に貢献したいと考えています。
企画力の自己PR例文2: ゼミ活動経験その2
私は、新しい価値を生み出す柔軟な発想力を活かし、ゼミ活動で聴衆の満足度を向上させた経験があります。
ゼミでは、研究成果を発表するプレゼンテーションの機会が多くありましたが、形式が固定化されており、参加者の関心が薄れることが課題でした。 そこで、私は「参加型プレゼン」という新たな手法を導入しました。
発表内容に合わせたクイズやディスカッションを取り入れることで、聴衆が能動的に関与できるよう工夫しました。 また、専門的な内容をより分かりやすく伝えるために、視覚的に訴えるスライド構成やストーリー性のある発表を意識しました。
その結果、参加者の反応が向上し、ゼミ内の発表会では「最も分かりやすく、興味を引かれるプレゼン」として高い評価を得ました。 この経験から、既存の枠組みにとらわれず、新しい価値を加える発想力が私の強みであると自覚しました。
貴社においても、社内外のイベントやプロジェクトにおいて柔軟なアイデアを取り入れ、より魅力的な企画を推進していきたいと考えています。
以下の記事では、自己PRでの強みアピールにゼミ活動経験を活用する方法について解説しています。
ゼミ活動経験をテーマに自己PRを作成したい人はぜひ参考にしてみてください!
企画力の自己PR例文3: サークル活動経験その1
私の強みは企画力です。
特にこの強みが発揮されたのは、サークルでの経験です。
私はサークル内の学園祭の担当責任者でした。
しかし、私が所属していたサークルでは過去に出店経験がなく、情報が少ない状況でした。
そこで私は他のサークルに話を聞いたり、SNSでの流行を調査したりなど、さまざまな対策を行い、企画を練りました。
練りに練って作成した、流行の話題に合った企画は来場者からの評判が良く、人気店投票で1位を獲得しました。
この経験を通して、私の企画力は自分の中で満足するレベルではなく、就職後の業務にも活かせるものであると感じました。
貴社に入社した暁には、この企画力を活かし、情報収集を徹底いたします。
その上で常に話題になりそうな、トレンドとなりそうな要素を取り入れて企画し、プロモーションを成功に導く所存です。
企画力の自己PR例文4: サークル活動経験その2
私は、相手のニーズを分析し、それに合った企画を立案する力を培いました。
大学ではサークルの広報担当を務め、新入生の参加率を向上させる施策を考案しました。 当初、新入生の参加率が低く、従来の勧誘方法では関心を引くことが難しい状況でした。
そこで、私はSNSを活用した情報発信と、新入生が主体的に関与できるイベントを企画しました。 具体的には、活動の魅力を伝える動画を作成し、インタラクティブなコンテンツを含めることで、視聴者が参加しやすい仕組みを整えました。
また、新入生が企画段階から関われるワークショップを設けることで、興味を持ちやすい環境を作りました。 その結果、サークルの説明会参加者が前年より50%増加し、入会者数も大幅に向上しました。
この経験を通じて、相手の視点で考え、ニーズに沿った企画を立案することの重要性を学びました。 貴社でも、顧客のニーズを深く理解し、それに応じた魅力的な企画を提案することで、事業の成長に貢献したいと考えています。
以下の記事では、自己PRでの強みアピールにサークル活動経験を活用する方法について解説しています。
サークル活動経験をテーマに自己PRを作成したい人はぜひ参考にしてみてください!
企画力の自己PR例文5: 長期インターン経験
私の強みは企画力です。
特にこの企画力をアピールできる経験として、インターン先で新規事業を立ち上げて売り上げに貢献したことが挙げられます。
インターン先で顧客をサービスに誘導するためにさまざまな企画を練りました。
インターン先は既存の流入経路だけでは十分な流入を図ることができず、今まで導入していなかったインスタグラム広告の導入を検討していました。
そこでインスタグラム利用者の年齢層とサービスのターゲット層がマッチしていることや、既存経路との比較したメリット等をまとめて企画書を提出した。
企画が承認・実行され、今でも流入経路の大きな割合を占めていると先日、お礼の連絡までいただきました。
この経験を通して、私の企画力は企業の業務にも活かせるものであると実感できました。
貴社に入社した暁には、この企画力を活かし、既存の方法以外にもさまざまな手法を提案し、成功に導きたいと考えています。
以下の記事では、自己PRでの強みアピールに長期インターン経験を活用する方法について解説しています。
長期インターン経験をテーマに自己PRを作成したい人はぜひ参考にしてみてください!
企画力の自己PR例文6: インターン経験
私は、異文化環境に適応しながら、新たな価値を生み出す企画力を身に着けました。
大学3年時に海外のインターンシップに参加し、観光業界のプロジェクトに携わりました。 そこで、日本文化を体験できるイベントの集客を強化するミッションを任されました。
当初、来場者数が伸び悩んでおり、現地の人々にとって魅力的なコンテンツになっていないことが課題でした。 私は、日本文化に興味がある層のリサーチを行い、来場者が体験できるプログラムを追加することを提案しました。
具体的には、実際に浴衣を着たり、茶道を体験したりできるワークショップを新たに導入しました。 また、現地のインフルエンサーと協力し、SNSを活用してイベントの魅力を発信しました。
その結果、来場者数は前年より10%増加し、参加者の満足度も向上しました。 この経験から、多様な視点を取り入れながら、新しいアイデアを形にすることの重要性を学びました。
貴社においても、グローバルな視点を活かし、新たな市場の開拓に貢献したいです。
以下の記事では、自己PRでの強みアピールにインターン経験を活用する方法について解説しています。
インターン経験をテーマに自己PRを作成したい人はぜひ参考にしてみてください!
企画力の自己PR例文7: 学園祭運営経験
私は、課題を見つけ、それを解決するための新しい企画を考え実行する力を鍛えました。
大学の学園祭運営委員として活動し、来場者を増やすための施策を担当しました。 例年、学園祭は在学生が中心となるイベントでしたが、より多くの人々に楽しんでもらうことが課題でした。
私は、地域との連携を強化することで来場者の幅を広げることができると考え、地元企業とコラボレーションする企画を提案しました。 具体的には、地元の特産品を活用した飲食ブースの出店や、企業と連携したワークショップを開催することで、地域住民にも魅力を感じてもらえる環境を整えました。
さらに、学園祭の情報を効果的に発信するため、SNSを活用し、ターゲットごとに異なる内容の投稿を行いました。 その結果、前年と比較して来場者数が20%増加し、学園祭の認知度向上にもつながりました。
この取り組みを通じて、ゼロから新しい価値を生み出し、それを形にすることの重要性を学びました。 貴社においても、既存の枠にとらわれず、社内外の協力を活かした企画を展開し、新しい事業の創出に取り組みます。
企画力の自己PR例文8: 部活動経験
私は、初心者や新たな参加者を巻き込みながら、チーム全体の活性化を図るアイデアを考えました。
大学のバスケットボール部では、初心者が気軽に参加できる環境づくりが課題となっていました。 入部希望者は多いものの、経験者が中心の練習に馴染めず、途中で辞めてしまうケースが少なくありませんでした。
そこで、私は「ビギナーズカップ」という初心者向けの大会を企画しました。 この大会では、未経験者が主役となり、楽しみながら競技の魅力を感じてもらえるようにしました。
また、大会前には経験者が初心者向けのワークショップを開き、基礎技術の向上をサポートしました。 この取り組みにより、部全体の雰囲気が改善され、継続して活動する初心者の数が増えました。
この経験を通じて、相手の立場を考えながら、新たな層にアプローチする企画の重要性を実感しました。 貴社においても、新規顧客や未開拓市場に向けた魅力的な施策を打ち出し、事業の拡大に尽力します。
以下の記事では、自己PRでの強みアピールに部活動経験を活用する方法について解説しています。
部活動経験をテーマに自己PRを作成したい人はぜひ参考にしてみてください!
企画力の自己PR例文9: アルバイト経験
私は、顧客のニーズに合った施策を考え、実際の売上向上につなげることを意識しました。
飲食店のアルバイトでは、新規顧客を増やすための施策が求められていました。 リピーターの来店は多いものの、新規顧客の獲得に苦戦している状況でした。
そこで、私は初心者向けの限定メニューを開発し、初めて訪れるお客様が気軽に楽しめるようにしました。 また、SNSを活用した告知を行い、ターゲット層に直接訴求する投稿を工夫しました。
さらに、店内においても、初心者向けのメニューを目立つ位置に配置し、注文しやすい環境を整えました。 その結果、初来店の顧客数が増加し、売上も向上しました。
この取り組みを通じて、ターゲットのニーズを正しく把握し、最適な形でアプローチすることの重要性を理解しました。 貴社においても、市場の動向を的確に捉え、新たな顧客層を引きつける魅力的な企画を展開します。
以下の記事では、自己PRでの強みアピールに飲食アルバイト経験を活用する方法について解説しています。
飲食店アルバイト経験をテーマに自己PRを作成したい人はぜひ参考にしてみてください!
企画力の自己PR例文10: オンラインイベント運営経験
私は、制約のある環境でも柔軟に対応し、新たなアイデアを生み出す力を身につけました。
大学時代、オンラインイベントの運営に携わり、参加者の満足度を高める工夫を行いました。 当初、対面イベントが主流だったため、オンラインでは一体感が生まれにくいという課題がありました。
そこで、私は「視覚的な楽しさ」と「参加型コンテンツ」を取り入れることで、参加者の興味を引く方法を考えました。 具体的には、バーチャル背景を活用し、イベントごとにテーマを変えることで、視覚的な変化を持たせました。
また、視聴者がリアルタイムで意見を反映できる投票システムを導入し、双方向のコミュニケーションを促進しました。 最終的に、イベントの参加率が前年よりも向上し、アンケートでも高評価を得ることができました。
この経験から、限られた環境の中でも、新たな価値を生み出す企画の大切さを学びました。 貴社においても、社会の変化に対応した企画を立案し、新しい市場に適応した施策を実施したいです。
【企画力を自己PRにしよう】評価が低くなってしまうNG例文集
企画力をアピールしている例文でも、いくつかNGな観点があるとすぐに企業からの評価も下がってしまいます。
以下でよくある間違いやミスを犯してしまっている例文を紹介し、その改善方法まで丁寧に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
企画力を用いた自己PRのNG例文1: エピソードの内容が浅い文章
私は、企画力を活かし、文化祭のステージイベントを主導しました。
ステージ発表の進行を担当し、リハーサルを行うことで当日のスムーズな進行を実現しました。 出演者が円滑に入れ替わるよう事前に流れを確認し、全体の時間管理を意識しました。
また、音響担当と連携し、出演者の登場タイミングを調整しました。 結果として、当日は特に大きなトラブルもなく、予定通りにイベントを終えることができました。
出演者や来場者からも「スムーズな進行だった」との評価を受け、達成感を得ました。 この経験から、私は段取りを考え、計画的に物事を進める力を身につけたと感じています。
貴社においても、この経験を活かし、円滑なイベントやプロジェクトの企画に取り組んでいきたいと考えています。
企画力を用いた自己PRのNG例文2: 内容が一般的すぎる文章
私は、調整力と管理能力を活かし、ゼミのプレゼン発表の進行役を務めました。
発表順を決定し、各発表者の持ち時間を調整することで、スムーズな発表会を実現しました。 また、タイムスケジュールを事前に共有し、発表者全員が流れを把握できるようにしました。
さらに、発表中に時間を計測し、進行が遅れないよう随時調整しました。 途中で発表が長引きそうになった際には、要点を絞るよう発表者に合図を送りました。
また、機材トラブルに備え、予備のプロジェクターを用意し、万が一の際にも対応できる体制を整えました。 結果として、発表会は予定通り進行し、大きなトラブルもなく無事終了しました。
さらに、教授からも「時間管理がしっかりしていてスムーズだった」との評価を受けました。 この経験を通じて、私は物事を効率的に進める能力を高めることができました。
貴社においても、プロジェクトの進行管理を担当し、スムーズな運営に貢献したいと考えています。
就活コンサルタント木下より

この例文の問題点は、内容が一般的すぎて、他の就活生との差別化ができていない点です。
発表順の調整や時間管理はどこでも行われる基本的な作業であり、特別な企画力を示しているとは言えません。 改善するには、「特定の課題に対してどのような工夫をしたのか」「他の人ではなく自分だからこそできたことは何か」を明確にする必要があります。
企画力を用いた自己PRのNG例文3: 結果に具体性が無い文章
私は、クリエイティブな発想を活かして、飲食店のアルバイトで店内の装飾を提案しました。 季節ごとの雰囲気を演出するため、店内のディスプレイを変更しました。
また、メニューのデザインをリニューアルし、お客様が選びやすいように配置を工夫しました。 さらに、テーブルの配置を変えて店内の動線を改善しました。
スタッフにも協力してもらい、店内のポスターやPOPの配置を見直し、より視認性を高めました。 これらの取り組みにより、来店されたお客様から「雰囲気が良くなった」との声をいただきました。
また、スタッフからも「動きやすくなった」との評価をもらいました。 この経験から、私は創意工夫を通じて新しい価値を生み出す力を磨くことができました。
貴社においても、企画力を活かし、より魅力的なプロジェクトを推進したいと考えています。
就活コンサルタント木下より

この例文の問題点は、結果が曖昧で具体的な成果が伝わらない点です。
「雰囲気が良くなった」「お客様から好評だった」といった感想はありますが、売上向上や来客数増加といった定量的な成果が示されていません。
改善するには、「売上が〇%向上した」「SNSでの投稿数が増えた」 など、具体的な数値や成果を示すことが大切です。
【企画力を自己PRにしよう】企画力を鍛える方法
企画力は生まれ持ったセンスだけでなく、意識的なトレーニングによって誰でも鍛えることが可能です。
日常の中で課題を見つけ、それに対して仮説を立てたり、他人の意見を取り入れたりする行動を積み重ねることで、企画力は自然と育っていきます。
特に就活生にとっては、特別な経験がなくても工夫や視点の転換によって、自己PRの材料として活用できるレベルまで高めることができます。
ここでは、企画力を伸ばしたい人に向けて、実践しやすい5つの方法をご紹介します。
継続的に取り組むことで、どのような場面でも応用できる企画力を身につけることが可能になります。
身近な課題に目を向けてみる
企画力を鍛える第一歩として、身近な課題に目を向けることが大切です。
たとえば、大学の授業、サークル活動、アルバイト先など、日常生活の中には改善できそうな場面が数多く存在しています。
何となく不便に感じていることや、もっと良くなりそうだと思うことに対して、「なぜ不便なのか」「どうすれば解消できるのか」と問いを立ててみることが、企画力の起点になります。
最初は大きな成果を出そうとせず、小さな提案でも実行してみることで、問題解決の視点や実行力も身につき、結果として企画力全体が底上げされていきます。
さらに、日常的にこの視点を持ち続けることで、常にアンテナを張って課題に気づく力も自然と養われるようになります。
小さな違和感を放置せず、自分の言葉で整理する習慣をつけることが、企画力向上の第一歩となります。
積極的に発見・行動する意識がカギになります。
他人の視点を取り入れる練習をする
自分の中だけでアイデアを考えていると、どうしても視野が狭くなりがちです。
そこで有効なのが、他人の視点を取り入れる練習を日常的に行うことです。
友人や先輩、上司の意見を聞きながら、自分にはなかった考え方や優先順位の違いに気づくことができます。
企画力を伸ばすには、多角的な視野で物事を捉えることが欠かせません。
他人の視点を積極的に取り入れることで、アイデアの柔軟性が高まり、実現性のある企画を立てる力も身についていきます。
人の意見に耳を傾ける姿勢が、自分の考えを深めることにもつながります。
相手の立場や価値観を理解しようとする姿勢そのものが、企画の質を大きく向上させる要因となります。
多様な価値観と交わることで、発想の幅が広がり、より良い企画へとつながっていきます。
仮説検証を意識して行動してみる
企画力を高めるには、ただ考えるだけでなく、実際に行動に移して仮説を検証するプロセスが重要です。
思いついたアイデアが現実的に機能するかどうかは、実践してみなければわかりません。
「こうすれば良くなるはず」と思ったら、小さな改善を試してみることで、現場の反応や結果を観察することができます。
このように仮説と検証を繰り返すことで、思考の精度が高まり、説得力のある企画を立てられるようになります。
失敗した場合も、なぜうまくいかなかったのかを分析すれば、次に活かせる貴重な学びになります。
トライアンドエラーの積み重ねこそが、現実に即した実践的な企画力を育てる最大のトレーニングといえるでしょう。
日常で仮説→実行→振り返りを意識するだけでも、大きな成長につながります。
成功と失敗の記録を残すことも効果的です。
フィードバックを受ける習慣を持つ
自分の企画や行動に対してフィードバックを受ける習慣を持つことも、企画力を鍛えるうえで非常に有効です。
他人からの意見を取り入れることで、自分では気づかなかった盲点や改善点に気づくことができます。
特に、実行した企画に対して「何が良かったか」「どこが伝わりにくかったか」などを第三者の目線で評価してもらうことは、客観的な視点を持つ練習にもなります。
意見を受け入れる姿勢を持つことで、自己成長のスピードが上がり、次の企画に反映させる力も養われていきます。
加えて、複数人からの多角的なフィードバックを受けることで、より深く広い視野で自分の企画を見直すことができるようになります。
謙虚に受け止め、修正を繰り返す姿勢が、実力を引き上げる土台となります。
記録を取り次回に活かすことも忘れずに行いましょう。
アウトプットの場を増やす
企画力を実践的に伸ばすには、アウトプットの場を増やすことが効果的です。
アイデアを考えるだけではなく、実際に発表したり文章にまとめたりすることで、自分の思考を整理し、他人に伝える力も養われます。
SNSで提案を発信してみる、ゼミやグループ活動でアイデアを共有するなど、形式は問いません。
重要なのは、自分の考えを外に出す経験を積むことです。
アウトプットを繰り返す中で、聞き手の反応を受け取りながら改善を重ねることができ、結果として企画力の実践力が着実に育っていきます。
また、自信を持って自分の考えを表現する力にもつながり、面接やプレゼンテーションでも大きな強みになります。
発信と修正の往復運動が、思考力と実行力を育てます。
意識的に継続することが成果を左右します。
【企画力を自己PRにしよう】就活生からのよくある質問集
就職活動で企画力を自己PRとしてアピールしようとする際、多くの就活生が「自信がない」「結果が出ていない」「個人の経験だけで良いのか」など、さまざまな不安や疑問を抱えています。
実際、企業が企画力を見るポイントや、面接での質問の意図を理解できていないままでは、せっかくの経験をうまく伝えきれないこともあります。
ここでは、企画力に関する自己PRを検討する際に就活生が抱きやすい代表的な疑問と、それに対する具体的な回答をまとめました。
自分の経験をどう言語化すれば良いのか、どこまで伝えれば十分なのかと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
自信がない場合でもアピールできる?
企画力に自信がない就活生でも、十分にアピールすることは可能です。
重要なのは、成果の大きさよりも「課題を見つけ、それに対してどう考え、どんな行動を取ったか」というプロセスです。
たとえば、授業内で小さな改善提案をした、アルバイトで接客の工夫を試したといった経験も立派な企画です。
自分では「普通のこと」と思っていることでも、課題を発見し、それに対して能動的にアプローチした経験があれば、それは十分に評価対象となります。
また、行動の背景や工夫した点、実行後の反応や振り返りまでを丁寧に言語化することにより、説得力のある自己PRを作成することが出来ます。
たとえ大きな成果が出ていなくても、主体的な姿勢が伝われば、企業から高く評価される可能性は十分にあります。
結果が出ていない企画でも伝えていい?
結果が出ていない企画でも、自己PRとして十分に活用できます。
企業が評価するのは「どんな結果が出たか」だけではなく、その過程でどんな思考や行動をしたかというプロセスです。
たとえば、目標を達成できなかった企画であっても、「なぜその企画に取り組んだのか」「どんな工夫をしたのか」「どこでつまずき、どう対処しようとしたのか」といった点を丁寧に伝えることで、挑戦する姿勢や課題解決力のアピールができます。
さらに、失敗をどう振り返り、そこから何を学び、次にどう活かしたかという流れを加えると、成長意欲も伝わります。
成功体験だけでなく、未達の経験からも学びを得ている人材は、柔軟性があり将来性があると評価されやすいです。
個人での行動でも評価される?
チームでの取り組み経験がなくても、個人で行った行動は十分に評価されます。
企業が求めているのは、主体性や思考力、課題解決に向けた実行力であり、必ずしも大規模なプロジェクトに関わった経験が必要というわけではありません。
学業で自分なりに学習方法を工夫した、自主的にSNSで情報発信を行った、アルバイトで業務効率を上げる仕組みを考えたなどの経験でも、十分に企画力のアピールにつながります。
ポイントは、どのような課題意識を持ち、なぜその方法を選び、実際にどう行動したかを具体的に語ることです。
個人の取り組みであっても、思考の深さや改善への姿勢が伝われば、しっかりとした自己PRになります。
規模よりも内容と視点の鋭さが問われます。
面接で深掘りされたときの対策は?
面接で企画力に関して深掘りされることはよくあります。
よくある深堀り質問には、「なぜその企画を考えたのか」「どんな課題を感じていたのか」「実行中に困ったことは何か」「結果はどうだったか」などがあります。
こうした質問に備えるには、事前に自分の経験を整理し、PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)を活用して構成を考えることが効果的です。
さらに、成果だけでなく、その背景や工夫したポイント、振り返ってどう改善点を見つけたかまで語れると、説得力が高まります。
紙にまとめて話す練習をしておくことで、自信をもって本番に臨むことができます。
また、深掘りされても慌てず、自分の経験を一つひとつ丁寧に伝える姿勢を大切にすると、落ち着いた印象を与えることができます。
まとめ
自己PRで企画力をアピールするときは、そもそも企画力とは何なのかという点から整理していく必要があります。
企画力はアイデア力・実行力・課題解決力の3要素からなるため、自分には具体的にどのような企画力があるのかまず考えてみましょう。
また、企画力をアピールする自己PRは、とにかくわかりやすさを重視して作成しなければなりません。
作成のポイントや注意点、書くときにチェックしたい書き方の構成、例文などをあらかじめチェックし、伝わりやすく魅力的な自己PRを作成しましょう。
就活コンサルタント木下より
この文章の最大の問題は、具体的な工夫や課題解決の視点が不足している点です。 「スムーズな進行を実現した」という成果は述べられているものの、どのような問題を解決し、どのような工夫を行ったのかが明確ではありません。 改善するには、何が課題だったのかを示し、そのためにどんな施策を講じたのかを具体的に記述することが重要です。