はじめに
今回は就活のESで大学の専攻について書く際のポイントや注意点について解説していきます。
学部別で例文もいくつか紹介するので、自分の学部や専攻に合ったものを参考にして、企業ウケの良い文章構成や表現を抑えておきましょう。
【ESで専攻内容】ESで大学の専攻を質問する理由
まずはそもそも企業が就活のESで大学の専攻について質問してくる理由について解説していきます。
ただ聞かれたから書くのでは、他の就活生と差別化することも難しいでしょう。
企業がどんな思いや意図があって聞いているか把握して書くことでより高評価をもらえる可能性が高まるので意識しておくべきです。
面接の選考材料にするため
企業担当者がESで大学の専攻を尋ねるのは、応募者の学びや興味が企業の業務や活動領域とどのように関連しているかを面接の材料とするためです。
特に、応募者の専攻が企業の先行する分野と一致する場合、それは部署や配属の決定にも影響を及ぼす可能性があります。
またこの質問に対する回答は文字数が限られていることが多いのは、面接での深掘りを前提としているからという理由が多いです。
ESに書いた内容を深掘りされても大丈夫なように準備しておきましょう。
コミュニケーション能力を確認するため
ESで大学の専攻を尋ねる理由の一つは、応募者のコミュニケーション能力を確認するためという側面も大きいでしょう。
特に難易度の高い専攻内容を50~100字程度で、誰にでも理解できる形で簡潔に説明する能力は、明確なコミュニケーション能力をアピールできます。
この質問は、応募者が専門的な知識を持っていることを確認すると同時に、その知識をわかりやすく伝える能力があるかを見極めるために設けられているというわけです。
【ESで専攻内容】大学の専攻を書くときの構成
ここからはESで大学の専攻を書く際、企業担当に魅力的に見える構成について解説していきます。
どんなに素晴らしい専攻内容だったとしても、文章構成が伝わりにくくては企業からしても魅力が半減してしまうので気をつけましょう。
専攻内容
ESで大学の専攻について書く際は、まず専攻の内容を明確に記述します。
その際、大学の公式HPやパンフレットを参考に、自分が何を学んでいるのかを大まかに説明することが重要です。
この説明は、どのような文字数制限があっても記載すべき必須の部分と思っていいでしょう。
たとえば、「人間科学部で学び、人間自身とその周囲の環境に関する深い理解を目指しています」とすることで、専攻の概要を簡潔に伝えることができます。
これをベースとして、自分の専攻がどのように将来の職業や業界で役立つか、または興味を持った理由など、より具体的な内容へと展開していくのがおすすめです。
動機
また、なぜその専攻分野を選んだのかという動機についても詳しく説明していくのがベターです。
ただしこの部分は面接でも質問される可能性が高い箇所のため、文字数制限が厳しいときはESの中では書かないという選択肢もありでしょう。
特に力を入れて学んだ分野
ESで大学の専攻を説明する際は、単に学部や学科を列挙するだけではなく、自分が特に力を入れて勉強した分野やテーマを具体的に記述することが重要です。
例えば、「外国語学部英語学科を専攻しており、特に福祉社会とAIの関係性に焦点を当てて研究しました」等の表現がいいでしょう。
こうすることで、ただの学科名よりも自分の学びの深さや専門性が伝わります。
自分の学問的興味や専門知識を具体的に示すことで、ESを読む人に自分の学びの方向性や熱意をより明確に伝えることができるというわけです。
専攻内容はどのように活かされるか
自分の学んだ内容が将来どのように活かされるか、そしてそれが企業や社会でどのように応用されるかまでを織り交ぜましょう。
例えば「私の専攻した福祉社会とAIの関係性は、高齢化社会に伴う国民の負担軽減や、AI技術の社会実装において重要な視点を提供できる」と書きます。
そして「企業においては、この知識を活かして新たなサービス開発や社会問題の解決策に貢献できると考えています」と書くとどう企業や社会に貢献できるか示せますね。
このように専攻内容の社会的・企業的応用可能性を踏まえた記述は、自分の学びを通じた価値提案となり、読み手の興味を引くために効果的です。
【ESで専攻内容】専攻分野が曖昧なときは?
専攻分野が広くて特定のテーマに絞り込むのが難しい場合、自分が所属するゼミや研究室での研究テーマを専攻分野として取り上げるのが有効です。
これで学びの中で特に力を入れている部分や、自分がどのような問題に関心を持ち、どのようなアプローチで解決策を探求しているのかを明確に示すことができます。
またその中で自分が具体的にどのような役割でどんな価値提供をしていたのかという点についても忘れず言及しましょう。
【ESで専攻内容】専攻を書くときのポイント
ここからはESで専攻について記載する際に気を付けておいたほうがいいポイントについて解説していきます。
読み手からのマイナスイメージをもらわないという観点でしっかりとチェックしておいた方がいい観点なので抑えておきましょう。
専門用語を使わない
採用担当者が応募者と同じ専攻分野出身である可能性は低いため、専門用語を避けて一般的に理解しやすい言葉を使って自分の学んでいることを説明することが重要です。
書き終わったら、異なる専攻の友人や家族に内容を確認してもらい、専門用語がなくても内容が理解できるかどうかをチェックしてもらうことがおすすめです。
これにより、あらゆる背景を持つ人が読んでも理解できるような、わかりやすいESを作成することができます。
質問される前提で書く
面接時に専攻に関する質問は一般的であり、「動機」や「専攻の活用方法」がよく聞かれます。
そのため、ESで記述した内容と面接時の回答が一致するよう心がけることが重要です。
加えて、面接官に特定の質問をしてもらうように誘導する戦略も有効です。
これは、自分が伝えたいポイントや強みを明確に打ち出すチャンスを作るために役立ちます。
ESで意図的に突っ込まれやすい内容を記述することで、面接での議論を自分の得意分野に導くことが可能になります。
【ESで専攻内容】この記事を見ている人のおすすめ
この記事だけでも十分ESで専攻内容を書きたい人が覚えておくべきポイントや注意点等は分かったと思いますが、更にニーズがある方向けの記事もご紹介します。
まず、専攻だけでなく、研究についての書き方を知りたい人は以下の記事で同様に書き方のポイント等を解説していますので、おすすめです。
また、専攻や研究をガクチカとしてアピールしたい人に対しては以下の記事でガクチカとして最大限研究内容をアピールできる書き方を解説しているので、おすすめです。
まとめ
今回はESで専攻内容について書く際のポイントや注意点を解説してきました。
就活は企業からみて魅力的に見えるかどうか、入社してから活躍してくれそうかどうかで決まります。
専攻内容は専門的な内容であることが多いと思いますが、読み手の企業目線を意識した準備をしておきましょう。