HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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【ES✖️専攻内容】ESで大学の専攻を質問する理由
まずはそもそも企業が就活のESで大学の専攻について質問してくる理由について解説していきます。
ただ聞かれたから書くのでは、他の就活生と差別化することも難しいでしょう。
企業がどんな思いや意図があって聞いているか把握して書くことでより高評価をもらえる可能性が高まるので意識しておくべきです。
面接の選考材料にするため
企業担当者がESで大学の専攻を尋ねるのは、応募者の学びや興味が企業の業務や活動領域とどのように関連しているかを面接の材料とするためです。
特に、応募者の専攻が企業の取り組む分野と一致する場合、それは部署や配属の決定にも影響を及ぼす可能性があります。
またこの質問に対する回答は文字数が限られていることが多いのは、面接での深掘りを前提としているからという理由が多いです。
ESに書いた内容を深掘りされても大丈夫なように準備しておきましょう。
コミュニケーション能力を確認するため
ESで大学の専攻を尋ねる理由の一つは、応募者のコミュニケーション能力を確認するためという側面も大きいでしょう。
特に難易度の高い専攻内容を50~100字程度で、誰にでも理解できる形で簡潔に説明する能力は、明確なコミュニケーション能力をアピールできます。
この質問は、応募者が専門的な知識を持っていることを確認すると同時に、その知識をわかりやすく伝える能力があるかを見極めるために設けられているというわけです。
【ES✖️専攻内容】大学の専攻を書くときの構成
ここからはESで大学の専攻を書く際、企業担当に魅力的に見える構成について解説していきます。
どんなに素晴らしい専攻内容だったとしても、文章構成が伝わりにくくては企業からしても魅力が半減してしまうので気をつけましょう。
専攻内容
ESで大学の専攻について書く際は、まず専攻の内容を明確に記述します。
その際、大学の公式HPやパンフレットを参考に、自分が何を学んでいるのかを大まかに説明することが重要です。
この説明は、どのような文字数制限があっても記載すべき必須の部分と思っていいでしょう。
たとえば、「人間科学部で学び、人間自身とその周囲の環境に関する深い理解を目指しています」とすることで、専攻の概要を簡潔に伝えることができます。
これをベースとして、自分の専攻がどのように将来の職業や業界で役立つか、または興味を持った理由など、より具体的な内容へと展開していくのがおすすめです。
動機
また、なぜその専攻分野を選んだのかという動機についても詳しく説明していくのがベターです。
ただしこの部分は面接でも質問される可能性が高い箇所のため、文字数制限が厳しいときはESの中では書かないという選択肢もありでしょう。
特に力を入れて学んだ分野
ESで大学の専攻を説明する際は、単に学部や学科を列挙するだけではなく、自分が特に力を入れて勉強した分野やテーマを具体的に記述することが重要です。
例えば、「外国語学部英語学科を専攻しており、特に福祉社会とAIの関係性に焦点を当てて研究しました」等の表現がいいでしょう。
こうすることで、ただの学科名よりも自分の学びの深さや専門性が伝わります。
自分の学問的興味や専門知識を具体的に示すことで、ESを読む人に自分の学びの方向性や熱意をより明確に伝えることができるというわけです。
専攻内容はどのように活かされるか
自分の学んだ内容が将来どのように活かされるか、そしてそれが企業や社会でどのように応用されるかまでを織り交ぜましょう。
例えば「私の専攻した福祉社会とAIの関係性は、高齢化社会に伴う国民の負担軽減や、AI技術の社会実装において重要な視点を提供できる」と書きます。
そして「企業においては、この知識を活かして新たなサービス開発や社会問題の解決策に貢献できると考えています」と書くとどう企業や社会に貢献できるか示せますね。
このように専攻内容の社会的・企業的応用可能性を踏まえた記述は、自分の学びを通じた価値提案となり、読み手の興味を引くために効果的です。
【ES✖️専攻内容】専攻を書くときのポイント
ここからはESで専攻について記載する際に気を付けておいたほうがいいポイントについて解説していきます。
読み手からのマイナスイメージをもらわないという観点でしっかりとチェックしておいた方がいい観点なので抑えておきましょう。
専門用語を使わない
採用担当者が応募者と同じ専攻分野出身である可能性は低いため、専門用語を避けて一般的に理解しやすい言葉を使って自分の学んでいることを説明することが重要です。
書き終わったら、異なる専攻の友人や家族に内容を確認してもらい、専門用語がなくても内容が理解できるかどうかをチェックしてもらうことがおすすめです。
これにより、あらゆる背景を持つ人が読んでも理解できるような、わかりやすいESを作成することができます。
質問される前提で書く
面接時に専攻に関する質問は一般的であり、「動機」や「専攻の活用方法」がよく聞かれます。
そのため、ESで記述した内容と面接時の回答が一致するよう心がけることが重要です。
加えて、面接官に特定の質問をしてもらうように誘導する戦略も有効です。
これは、自分が伝えたいポイントや強みを明確に打ち出すチャンスを作るために役立ちます。
ESで意図的に突っ込まれやすい内容を記述することで、面接での議論を自分の得意分野に導くことが可能になります。
誤解を招かない表現に注意する
エントリーシートに専攻内容を記載する際は、誤解を避ける表現を心がけることが重要です。
例えば、専門用語を多用すると、内容が正確に伝わらない可能性があります。
面接官は必ずしも専攻分野の専門家ではないため、わかりやすい言葉で説明することが求められます。
また、具体的なエピソードを示しつつ、専攻内容がどのように企業で活かせるかをしっかりと伝えることも大切です。
こうすることで、面接官に自分の強みを効果的にアピールできます。
【ES✖️専攻内容】学部別専攻の例文
教育学部
私は教育学部に所属し、教育心理学を専攻しています。
教育心理学を選んだ理由は、子供たちの心の成長を深く理解し、彼らが最適な環境で学べるような教員になりたいと考えたからです。
特に、子供たちが直面するストレスや不安を軽減するための心理的サポートの重要性に興味を持ちました。
現在は、発達心理学の観点から、子供たちの学習意欲を高める方法について研究を進めています。
具体的には、児童の自己効力感を高めるための教育手法や、クラス全体の協力体制を強化するためのグループ活動の効果について検証しています。
商学部
私は商学部で経営学を専攻しており、特にスタートアップ企業からミドルベンチャーまでの成長過程に焦点を当てた研究を行っています。
この分野を選んだ背景には、企業が直面するさまざまな課題に対して効果的な解決策を提案できるようになりたいという強い意志があります。
現在は、統計学や経済分析の手法を駆使して、新興企業の市場戦略や組織文化が企業の成長に与える影響についての研究を進めています。
また、実際に企業訪問を行い、成功例や失敗例から学びを得て、より実践的な視点から理論を構築しています。
工学部の例文
私は工学部で電子情報工学を専攻しています。
幼い頃から技術や機械に対して強い興味を持っており、父親が電子機器関連の仕事をしている影響もあって、この分野を選択しました。
特に、半導体技術に興味を持ち、半導体の製造プロセスに関する研究室に所属しています。
現在は、より高効率で安定した半導体デバイスの開発に向けて、材料選定やプロセス技術の改善に取り組んでいます。
また、次世代の半導体技術がどのように社会に影響を与えるかについても深く考察し、これを自分の研究テーマとして追求しています。
農学部の例文
私は農学部でバイオサイエンスを専攻しており、農作物が育つ環境において重要な微生物の役割について研究しています。
農業の現場で持続可能な生産を実現するためには、土壌や作物の健康を支える微生物の活動が不可欠であると考え、この分野を選びました。
現在は、特定の微生物が作物の成長にどのように寄与するかを調査し、それに基づいて環境に優しい農業技術の開発を目指しています。
さらに、微生物が農作物の病気に対してどのような防御機構を提供しているかについても研究を進めています。
人間科学部の例文
私は人間科学部に所属し、人間そのものやその周囲の環境に関する学問を専攻しています。
特に、生体情報工学研究室に所属しており、視覚と嗅覚の不一致が人体に及ぼす影響について研究しています。
この研究を通じて、人間の感覚と認知機能がどのように相互作用し、またそれが日常生活や作業効率にどのように影響を与えるかを理解しようとしています。
具体的には、視覚と嗅覚が異なる情報を伝えた場合に、どのように人体が反応し、それが心理的なストレスや身体的な負荷にどのように関与するのかを調査しています。
この研究は、将来的には安全な作業環境の設計や、消費者行動の理解にも応用できると考えています。
【ES✖️専攻内容】専攻テーマごとの例文
理系専攻
私は理系学部で化学工学を専攻しています。 化学工学を選んだ理由は、エネルギー効率の高い化学プロセスの開発に興味があり、環境問題の解決に貢献したいと考えたからです。 特に、再生可能エネルギーを利用した化学プロセスの最適化に関する研究に取り組んでいます。 現在は、太陽光を利用した水分解反応の効率化をテーマに、触媒の設計と反応条件の最適化に焦点を当てた実験を行っています。 これまでの研究で、特定の触媒が反応効率を向上させることを実証しており、将来的にはこの技術を産業応用できるように、さらに研究を進めていく予定です。
理系専攻では、技術的な知識や研究内容を深く掘り下げて説明することが求められます。
ただし、専門的すぎる表現は理解を妨げる可能性があるため、シンプルかつ分かりやすい言葉を選びましょう。
理系の内容でも、具体的な結果やその影響を強調し、企業の業務にどう貢献できるかを示すことが重要です。
文系専攻
私は文系学部で国際関係学を専攻しています。 この分野を選んだ理由は、グローバルな視点から世界の課題を理解し、国際社会に貢献したいという強い意志があったからです。 特に、国際紛争の解決に関する研究に興味を持ち、地域紛争の背景や解決策についての研究を進めています。 具体的には、歴史的な背景や文化的な要因が紛争にどのように影響しているかを分析し、平和構築のための具体的なアプローチを探求しています。 この研究を通じて、国際機関やNGOでのキャリアを視野に入れ、実践的な知識とスキルを身につけることを目指しています。
文系専攻では、研究テーマの背景にある論理的思考や分析力をアピールすることがポイントです。
テーマの選定理由や得られた知見を具体的に示し、企業でどのように活かせるかを説明すると効果的です。
また、文系専攻の学生は、テーマ選択がキャリアにどう結びつくかを示すことで、企業に対するアピールを強化できます。
実技系専攻
私は実技系学部でデザインを専攻しており、特にインダストリアルデザインに焦点を当てています。 この分野を選んだ理由は、製品の機能性と美しさを両立させるデザインに強い興味があり、人々の日常生活を豊かにする製品を生み出したいと考えたからです。 現在は、ユーザーエクスペリエンスを重視した製品デザインの研究を進めており、特に人間工学に基づいた家具のデザインに取り組んでいます。 プロトタイプの製作やユーザーテストを通じて、デザインの改善点を探り、最適な形状や素材の選定を行っています。 将来的には、この研究成果を活かして、使いやすく美しい製品を開発し、デザイン業界に貢献したいと考えています。
実技系専攻では、実際の成果物やプロジェクトを強調することが大切です。
具体的な作品や成果を挙げ、それがどのように評価されたかを示すことで、説得力を持たせることができます。
さらに、実技系のスキルが企業でどのように活かせるかを具体的に説明することで、アピールを強化することが可能です。
【ES✖️専攻内容】専攻内容を書く際のNGポイント
自己PRと一貫性がない内容
エントリーシートでは、自己PRと専攻内容の整合性が求められます。
自己PRで述べた強みやスキルが専攻内容と矛盾していると、信憑性に欠ける印象を与えてしまうことがあります。
例えば、自己PRでリーダーシップを強調しながら、専攻内容ではその点に触れないと、説得力が弱まります。
自己PRと専攻内容が一致するように、一貫したメッセージを心がけることが重要です。
曖昧で具体性のない表現
専攻内容を記載する際に、曖昧で抽象的な表現は避けるべきです。
例えば「頑張った」「努力した」などの表現は、具体的な内容が伝わりにくく、評価が難しくなります。
代わりに、具体的なエピソードや数値を示し、自分の取り組みや成果を具体的に伝えることが重要です。
例えば、「ゼミでの研究でデータ分析を行い、Aという結果を導いた」という形で具体的に記述すると良いでしょう。
【ES✖️専攻内容】よくある質問
専攻内容が定まっていない場合
専攻内容が明確に定まっていない場合でも、将来の方向性や興味のある分野を中心に説明することが有効です。
例えば、「現在は幅広い分野に興味があり、特にBやCに関心があります」と述べることで、自分の将来のビジョンや興味の対象を具体的に伝えることができます。
また、今後どのような基準で専攻を選びたいと考えているか、そしてその分野でどのように貢献したいかを具体的に示すことで、前向きな姿勢をアピールできます。
【ES✖️専攻内容】この記事を見ている人のおすすめ
この記事だけでも十分ESで専攻内容を書きたい人が覚えておくべきポイントや注意点等は分かったと思いますが、更にニーズがある方向けの記事もご紹介します。
まず、専攻だけでなく、研究についての書き方を知りたい人は以下の記事で同様に書き方のポイント等を解説していますので、おすすめです。
また、専攻や研究をガクチカとしてアピールしたい人に対しては以下の記事でガクチカとして最大限研究内容をアピールできる書き方を解説しているので、おすすめです。
まとめ
今回はESで専攻内容について書く際のポイントや注意点を解説してきました。
就活は企業からみて魅力的に見えるかどうか、入社してから活躍してくれそうかどうかで決まります。
専攻内容は専門的な内容であることが多いと思いますが、読み手の企業目線を意識した準備をしておきましょう。