HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
玉手箱という言葉を聞いた事がありますか?
就活を始めたみなさんであれば耳にした事があるかもしれません。
今回は玉手箱の中でも特に、英語問題にフォーカスした解説を行います。
短時間で高得点を出すコツを紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってください。
【玉手箱の英語問題】玉手箱とは
玉手箱とは、日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供するWebテストの事を指しており、主に国内の大手企業で実施されているテストです。
内容として、性格適性、計数問題、言語問題、英語問題の4種類が出題されるもので、各テストには対策をして臨む必要があります。
また、シェア率の高い試験でもあるため、対策本も豊富にあります。
こちらは後ほど紹介しますので、参考にしてください。
SPIとの違い
玉手箱は同種の適性試験としてSPIと混同される事がしばしばあります。
このためSPIとの違いを理解しておいた方がいいでしょう。
SPIは国内シェア率トップの検査であり、現在国内で最も多く使用されている検査です。
内容としては、中学、高校レベルの問題が出題され、対策も比較的行いやすいでしょう。
一方で玉手箱は出題内容や組み合わせが企業によってアレンジが可能なため、SPIよりも対策がしにくく、難易度が高い検査といわれています。
【玉手箱の英語問題】英語問題はどれくらい出る?
玉手箱の英語問題は、他の適性検査と比べても一般的に難しいという声を良く聞きます。
これは問題の出題量も24問と多いうえに、制限時間も10分と短く最後まで解けないため、苦手意識を持つ人が多いからと言われます。
また、後ほど詳しく解説しますが、出題形式が大きく分けると2つあり、どちらかのパターンで出題される形式です。
どちらのパターンであっても長文問題がメインであり、単語や文法問題などが出題される事は基本的にはありません。
何れの問題でも長文、設問分が英語で出題されるため、基本的な英語力がなければ対応にはかなり苦労します。
【玉手箱の英語問題】玉手箱の英語問題の形式
前述しましたが、玉手箱の問題の出題形式は、大きく分けると2つあります。
どちらの問題も、英文を読む力や内容を理解する力が必要ですが、問題にはパターンがあります。
これらのパターンと解答時間を節約するコツを理解すれば、高い得点を得ることも可能です。
それぞれの問題についての特徴を解説しますので、理解を深めておきましょう。
論理的読解
理論的読解は英語の長文を読み問題文に解答する問題形式です。
この問題で正解を得るためには、英語を読むリーディング力だけではなく、理論的な思考が必要です。
問題は設問が正しいかどうかを判断するものになっており、問題の内容からきちんと状況を把握して答えを導き出す事が重要です。
全部で8つの長文が用意されており、1つの長文につき3問の問題が出題されます。
合計で24問の問題があり、これらを制限時間の10分で解いていきます。
つまり、長文1問につき1分程度しかかけられない計算ですので、気をつけなければ時間がかなり足りなくなるでしょう。
事前の学習も対策も必ず必要であり、逆に考えるとしっかりと対策を行う事で他者との差もつけやすくなります。
長文読解
長文読解は理論的読解とは多少解答問題が異なります。
出題形式は理論的読解と同じように、8つの長文に対して3問の問題数で全部で24問と変わりはありません。
ただし、設問に対して正誤を問われているわけではなく、正しい選択肢を選ぶものになっています。
そのため、長文に対する理解だけではなく、設問の選択肢を正確に理解できなければ正解を導く事はできません。
これは、長文読解形式が難しいといわれているポイントの1つでもあります。
英文は実用的な文章が採用されることが多く、英文への読解力が求められます。
基本的には、高校生までの英語力があれば解答できるような難易度に設定されていますので、英語の基礎力を問われます。
英語の基礎部分については、再度復習を行っておいた方が良いでしょう。
【玉手箱の英語問題】玉手箱の英語問題の特徴
玉手箱における英語問題最大の特徴は、とにかく時間が短いという事です。
24問に対して10分しか時間がないため、ゆっくりと考えていると確実に時間が足りなくなります。
できるだけ素早く答えて、最後の問題まで解答する事が重要です。
素早く答えるためにも、いろいろなコツがありますが、大切なのは繰り返し問題を解いて慣れる事が重要です。
出題形式や問題の傾向に慣れる事で、ある程度、早く解けるようになります。
また、玉手箱では誤謬率は評価されない特徴があります。
このため、解答が分からない問題であっても、積極的にどれか1つを選んで解答するべきです。
全てを考えて解答できるのが一番良いのですが、時間がなくても空欄を作らない事が重要です。
【玉手箱の英語問題】玉手箱の英語問題の対策
ここまで解説してきたように、玉手箱の英語問題は難しいため、事前の対策が必要です。
多くの問題を短時間で解くためには、読解力とスピードが必要であり、これらの基本のうえにコツや対策も必要になってきます。
具体的に有効な対策をいくつか紹介しますので、事前に実施しておく事をおすすめします。
英語の学習を行う
論理的読解、長文読解の何れの問題でも、基本的な英語の知識は必須です。
問題に対する読解力を高めるためには、英単語と文法の両方を身につけておくことが重要です。
特に単語は重要であり、単語さえ分かれば何となく文章の意味を読み取れる場合などもありますので、文章の要素である単語は非常に大切で1つでも多く覚えておきましょう。
レベルとしては、高校生レベルの単語、文法が理解できれば問題を解くことは可能です。
極端に難しい問題が出題される事はありませんので、基礎的な英語の学習を再度行い備えていきましょう。
特に、問題集を繰り返し解く中でわからない単語を整理して、自分が覚えられていない単語を暗記する事がおすすめです。
問題集を繰り返す
問題集を使って学習することは、一般的な対策として有効です。
手を動かし、繰り返して学習する事で徐々に覚えていく事ができます。
何度も繰り返して、分からない文法や、分からない単語を徹底的になくしていく事が重要です。
また、繰り返して行う事で学習も定着していく効果があります。
問題集については、さまざまな種類がありますが、1つの問題集を何周も繰り返して使用する事がおすすめです。
玉手箱は例年似たような問題が出題される傾向があります。
同じ問題を繰り返し解く事で、問題を見ただけで解答のパターンが分かるようになります。
このパターンを理解できれば、解答のスピードを上げる事も可能であり、対策としては非常に有効です。
何度も同じ問題を解く事で、解答パターンを身につけましょう。
10分測る
英語問題では、論理的読解、長文読解などの問題が出題されますが、どちらも解答時間は10分間です。
問題の量から考えると、10分という時間は非常に短く、1つの問題にかける時間を減らす練習が必要です。
このためには、実際に10分間を測って問題を解く練習が必要で、まずは何問解けるのか自身のタイムを理解しましょう。
繰り返し、10分を測り意識しながら問題を解いていくことで、徐々に解くスピードは早くなっていくでしょう。
そして、さらに早く解答するためには、何の勉強が必要なのかを見極めて効率的に学習していくことが重要です。
練習の段階から、10分間を徹底的に意識して、体感を合わせスピード感に慣れていく事で問題を早く解く事ができるようになっていきます。
【玉手箱の英語問題】玉手箱の英語問題で高得点を取るコツ
対策とは違ったアプローチから高得点を取るコツを紹介します。
事前に行っておく対策とは違い、問題に対峙した際にどのように解いていくのかを中心に紹介します。
ただし、これらのコツについても、試験のときにいきなり実施するのではなく、日頃の学習時から実践して自分に合ったやり方を見つけておく事が大切です。
問題文から読む
これは今回の英語問題に限ったコツではなく、試験一般に使用できるコツですが問題文から先に読んで行く方法です。
問題文を先に読んでおくことで、どのような問いがあるかを理解できるため、問いを意識しながら問題文を読み進める事ができます。
また、通常は「本文を読む」→「問題文を読む」→「再度、本文を読み答えを探す」といった流れで解答を行っていきますが、最初の「本文を読む」といった工程を1つ減らす事が可能です。
これは、特に時間が限られた試験では有効な方法であり、できるだけ1問にかける時間を減らす事ができます。
また、時間がないため分からない問題については、後回しにして解答し、分かる問題を多くこなし確実に点数を取りに行く効果もあります。
わかる問題から回答する
こちらも試験一般で使用するコツですが、分かる問題から解いていく事です。
できるだけ、分からない問題には時間をかけないようにして、先に分かる問題だけを解き進めていきます。
こうする事で、分かる問題については、落とさずに確実に点数を取る事ができます。
時間が少ない試験には有効で、まずは分かる問題を確実に解き点数につなげていきます。
一通り問題を解き終わった段階で、分からなかった問題を振り返り解答するようにしましょう。
ここで注意する点としては、どの段階で問題を後回しにするかの基準を事前に決めておく事です。
ぱっと見て分かる部分だけを先に解いていくか、少し考えれば解ける問題までは解いて行くかの基準を自分なりに決めて実施してください。
基準がないと、逆に時間がかかる可能性もあるため、注意が必要です。
読むことと訳すことを同時に行う
何度もいいますが、玉手箱で重要な事は短い時間にどのように対応するかです。
英文問題を短い時間で解くコツは、読みながら訳す事です。
一文を読んで訳し、また読んで訳すといった事を繰り返すとやはり時間のロスは避けられません。
できる限り、英文を読みながら頭の中で訳し、問題を解き進める事が大切です。
このためには、事前に単語や文法が頭に入って理解していないと難しいです。
また、ある程度の慣れも必要になってきます。
一文を何度も繰り返し読まなければ理解できない人は、苦手な文法や単語を重点的に覚える対策が必要です。
これらを覚えた上で、さらに慣れる訓練も必要ですから、早い段階から対策に取り組む事が重要であり、まずは文法と単語をしっかり学習しましょう。
要点を読む
必ずしも全ての文章が読み取れなければ、解答ができないわけではありません。
ある程度の読み取りで意味を理解し、解答まで導く事ができる問題もあるでしょう。
丁寧に全文を訳した後に、問題に取り掛かるのは時間のロスにつながる可能性もあります。
まずは、ポイントを押さえて文章の途中でも解答が可能であるかは常に考えるくせをつけましょう。
問題の途中で解答が分かれば、大幅な時間の節約が可能になりますし、そのような問題は必ず何問かはあるはずです。
このような問題を解く方法も慣れが必要です。
問題集を解く際には、常に意識を持って練習をしましょう。
ただし、早とちりで誤った解答をしてしまうと、本末転倒ですので、十分に注意をしてください。
【玉手箱の英語問題】玉手箱の英語対策のおすすめ
玉手箱の英語問題を対策するための、おすすめの参考書をいくつか紹介します。
内容を読んで見て、自分に合った参考書を選びましょう。
・これが本当のWebテストだ!(1) 2026年度版 【玉手箱・C-GAB編】 (本当の就職テスト)
こちらは、最初に紹介するのにふさわしい玉手箱を対策する学生の多くが持っている参考書です。
使いやすく、実践形式での練習が可能な優れた参考書です。
・Webテスト1【玉手箱シリーズ】完全対策 2025年度版 就活ネットワークの就職試験完全対策
こちらはシンプルな作りが特徴ですが、実際の試験と同種類、同じ難易度で問題が作成されています。
また、実際に出題した企業名も掲載されていますので、志望先別の対策にも優れています。
・2026年度版 いちばんわかる! Webテスト 玉手箱
最後に紹介する対策本は丁寧な解説が特徴です。
順番に解いていくだけで、解けるようになったとの実感が得られるような構成になっています。
まとめ
玉手箱の英語問題への対策とコツを解説しました。
いかかでしたでしょうか?
試験時のコツやテクニックも当然あり重要ですが、やはり基本的な学習と問題集の反復練習がとても大切です。
さまざまなコツやテクニックも基礎知識があってはじめて活かされます。
このため、まずは単語や文法を中心とした、基本的な知識の蓄積に集中して取り組み、同時に問題集での試験に向けた訓練が必要になってきます。
練習を繰り返した分だけ、確実に力になっていきますので、少々の波に左右されずに練習を繰り返し実施する事が重要です。
ただし、全部の企業で玉手箱が実施されているわけではありませんので、これらの学習が必要のない可能性もあります。
しっかりと下調べを行い、自分にとって本当に学習する時間が必要かは考えましょう。