グループディスカッションは役割で決まる?!各役割のポイントや注意点について徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

グループディスカッションの対策に取り組むにあたって、有利な役割はあるのか、どの役割が楽なのか考えている人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、各役割のポイントや注意点について徹底的に紹介していきます。

対策をしっかりと行い、第一志望への内定の可能性をより強固なものにしたい人は是非参考にしてください。

【グループディスカッションの役割】GDとは

グループディスカッションの役割について考える前に、グループディスカッションとは何なのかについて一緒に考えていきましょう。

グループディスカッションとは、複数名で役割分担を行い、1つの課題に対して議論を行うことです。

「GD」と略されることもあります。

流れとしては、グループ分け、議題に分けての説明、自己紹介、役割決め、議論、発表という流れで進むことが多いです。

個人の面接とは異なり、質問が来るものではなく、1つのテーマに合わせて就活生同士で議論を行うため、一般的な面接とは異なったアプローチが求められます。

対策や役割、注意点については後ほど紹介するため、確認してください。

【グループディスカッションの役割】GDで企業が見ていること

グループディスカッションで企業は何を見ているのでしょうか。

企業の評価ポイントを知ることで対策すべき内容もわかるため、まずはポイントを確認してみてください。

企業が見ているポイント
  • 主体性
  • 協調性
  • コミュニケーション力

主体性

グループディスカッションにおいて企業が重視するポイントの一つに、主体性があります。

主体性とは、自分の意見を積極的に発言し、議論をリードする姿勢です。

グループディスカッションでは限られた時間内でテーマに沿った結論を導き出すことが求められるため、進んで意見を出し、他のメンバーの意見を引き出す役割を担うことが重要です。

主体的に行動することで、問題解決能力やリーダーシップの有無をアピールする絶好の機会となります。

協調性

グループディスカッションでは、協調性も重要な評価ポイントです。

一人の成功だけでなく、グループ全体の成果が求められるため、メンバー全員が協力し合うことが不可欠です。

企業は、他の参加者と円滑にコミュニケーションを取り、相互理解を深めながら共同で問題解決に取り組む能力を見ています。

他者の意見を尊重しつつ、自分の意見も効果的に伝え、バランスの取れた議論を進める力が求められます。

協調性を発揮することで、チームワークを重視する企業文化に適応できるかどうかをアピールすることができます。

コミュニケーション力

グループディスカッションにおいて、コミュニケーション力も特に重要視されます。

基本的に初対面の人たちと議論を進める場であるため、限られた時間内で効果的に意見交換を行うことが求められます。

企業は、初対面の人々とどのようにコミュニケーションを取り、意見をまとめ上げるかを観察しています。

明確で論理的な発言を心がけるだけでなく、他の参加者の意見をしっかりと聞き取り、共感や質問を通じて議論を深める姿勢が重要です。

【グループディスカッションの役割】GDの役割の種類

続いて、本記事の主題の1つであるグループディスカッションの役割の種類について一緒に確認していきましょう。

大きく分けて5つの役割、そして役割が割り振られない場合に取り組むべきことなどについて紹介していきます。

GDの役割

ファシリテーター

書記

タイムキーパー

発表者

役割なし

役割1:ファシリテーター

ファシリテーターは、略して「ファシリ」とも呼ばれる役割で、いわゆる司会者です。

ディスカッションを円滑に進行させ、最大限の効果を導くことが役割です。

会話の流れを読み取り、参加できていない人物がいないか気を配り、参加者全員が意見を共有できるように努めることが重要とされています。

目的を明確にし、議題の進行管理など、様々な役割が求められます。

役割2:書記

書記は、ディスカッションの過程で交わされる意見や提案、結論などを記録する重要な役割を担います。

議事録として、後から参照するためのものであり、ディスカッションの内容を正確かつ効果的に要約する必要があります。

特に、議論中に提起された重要なポイントや対立した意見、合意に達した内容や未解決の問題点などを記録できれば、より議論を円滑に進められます。

役割3:タイムキーパー

タイムキーパーは、その名の通り時間管理を中心に行う役割です。

与えられた時間内に目的を達成することが求められる議論において、タイムキーパーの役割は非常に重要です。

時間を適切に管理できないと、討論が必要なポイントに到達できず、話がまとまらない可能性もあります。

また、ディスカッションがスムーズに進むようコントロールする発言力も重要であり、議論が過熱しすぎた場合は、次のフェーズに進むことを促す役割も担います。

役割4:発表者

発表者も非常に重要な役割の1つであり、ディスカッションの過程で得られた結果や合意点をまとめた上で、その内容をグループ外の人々や面接官に対して明確に伝えることが役割です。

グループ内で行われた議論をまとめ、整理し、わかりやすく発表することが求められます。

ディスカッションの目的は、討論された主要なポイントや意見が対立した部分、最終的にグループがどのような結論に至ったかを明確に伝える必要があります。

役割5:役割なし

人数が多い場合は、役割が割り当てられないこともあります。

特定の役割を持たずに議論に参加することになるため、なかなか会話に絡めないこともありますが、役割を割り当てられなかった場合でも、的確な意見を出し、アピールすることは十分に可能です。

【グループディスカッションの役割】役割で評価は変わる?

グループディスカッションでは、役割によって評価が変わることがあり、それぞれの役割でアピールできるポイントが異なるため、どの役割を選ぶかは重要です。

下記で自分の正確や状況に応じてどのような役割を取ればいいか解説します。

高評価を狙いたい場合

高評価を狙いたい場合は、ファシリテーターや発表者など、表に出る役職を選ぶことをおすすめします。

これらの役割は、人事担当者に自分の存在をアピールする絶好の機会です。

ファシリテーターとして議論をリードし、メンバー全員の意見を引き出す力を示したり、発表者として最終的な意見をまとめ、わかりやすく伝える能力をアピールすることができます。

これにより、リーダーシップやコミュニケーション能力、問題解決能力など、多くの評価項目で高い評価を得ることが期待できます。

GDが得意ではない場合

グループディスカッションが得意ではない場合は、書記やタイムキーパーといったサポート役を選ぶことをおすすめします。

これらの役割は、表に立って多く話す必要がないため、緊張しやすい人や議論をリードするのが苦手な人に適しています。

書記として議論の内容を正確に記録し、タイムキーパーとして時間管理を徹底することで、グループ全体の進行を円滑にサポートする役割を果たすことができます。

これにより、協調性や細やかな配慮、責任感をアピールすることが可能です。

【グループディスカッションの役割】GDの役割のポイント

続いて、グループディスカッションにおけるそれぞれの役割のポイントについても一緒に確認していきましょう。

これらを踏まえた上でグループディスカッションの練習を行い、そして本番に望むことで、あなたの能力をより強くアピールできます。

ファシリテーターのポイント

ファシリテーターのポイントとして、「全員から意見を聞くことが大切」です。

全員から意見を聞き、それらを踏まえた上で、論理的に話を進められているのかについて考えながら議論に取り組みましょう。

また、話が進んだ際にはまとめた上で、次の展開に進めているかについても考えることで、それぞれのメンバーが意見を発せないというリスクも避けられます。

リーダーとしてのポイントを押さえつつ、グループの雰囲気作りも行うようにしましょう。

書記のポイント

書記を担当する場合は、「重要な部分に絞ってまとめること」が大切です。

全ての会話を完全に記録し、書き起こすことは不可能に近いですが、要点を抑えてまとめられれば、議論に必要なことを漏れなく記録できます。

議論において「どのような点が重要なのか」について考えながら取り組むことで、的確に書記としての役割を果たせます。

タイムキーパーのポイント

タイムキーパーは、時間内で議論が終わるように管理ができているか、そして適宜、声かけができているかについて自分で考えながら取り組むようにしましょう。

最初に設定した時間通りに議論が進んでいるか、そして進んでいない場合は、時間内に議論を終えるためにどのように対応するべきか、臨機応変に時間を伝えられているかについて考えながら取り組むことが重要です。

発表者のポイント

発表者は「自分が伝えたいことを話す」ことが重要なのではなく、「チームとして話した内容を発表できるか」が最も重要です。

グループディスカッションは複数人で取り組み、それぞれの意見をまとめた上で最適な改善策や案を導き出し、発表するものです。

自分の一人よがりな意見を発表する場ではありません。

そこで、皆で導き出した内容を的確にまとめた上で、言葉遣いや声の大きさ、立ち振る舞いなどに気をつけながら、適切に発表しましょう。

役割なしのポイント

役割が与えられない場合も、いくつかポイントが存在します。

適宜、必要なポジションを理解し、サポートを行えているかについて考えながら取り組むようにしましょう。

役職がなくとも、ふてくされることなく、主体的に取り組めているかは面接官から見られているポイントです。

【グループディスカッションの役割】GDの役割の注意点

続いて、グループディスカッションに取り組むにあたって、それぞれの役割の注意点について考えていきましょう。

就活やインターンの選考は総合点で判断されるため、マイナスな印象を与えないよう、注意点も理解することが大切です。

ファシリテーターの注意点

ファシリテーターを務める際の注意点として、「自分が言いたいことだけを言えば良い」わけではないことが挙げられます。

あくまで、ファシリテーターはグループ全員が意見を出したり、会話が発展したりするように会話を前へ進めていく役割です。

よって、自己中心的にその場を支配するような振る舞いをしないように心がける必要があります。

書記の注意点

書記の注意点は、ただ文字を書いているだけでは不十分であるということです。

会話を全てメモしただけの文字として記録することが正解なのではなく、重要な言葉を書記として分かりやすく書き記すのが大切なのです。

ただ、議論が脱線した際には、話した内容までを共有し、「〇〇について話をしましょう」などと軌道修正する必要もあるため、求められる役割が複数あると言えます。

タイムキーパーの注意点

タイムキーパーの役割は時間を記録することですが、書記と同じように、時間をただ測っているだけでは不十分です。

時間を記録しているから役割を全うしているというわけではなく、時間を確認しながら議論を進めるために適宜軌道修正を図る必要があります。

必要なタイミングで、残り時間の共有などを行い、議論が円滑に進むように取り計らう役割を持っているのです。

発表者の注意点

発表者を務める際の注意点として、「目立つ役割であることを忘れてはいけない」ことが挙げられます。

自分が伝えたいことだけを話していては、務まりません。

むしろ、発表者の発言はグループの意見として捉えられてしまう可能性が高いため、最後の発表だけを頑張れば良いわけではありません。

議論中も内容を理解した上で発言することが大切なのです。

役割なしの注意点

役割が与えられなかったからと言って、何もしなくても良いわけではありません。

役割がないからこそ、意見を多く出す、役割がないからこそ、全体を俯瞰して行動するなど、自分ができることを積極的に行う姿勢を見せる必要があります。

役割が無く、消極的な人物は、何をしているのかわからず、面接官の印象に残りにくいのです。

【グループディスカッションの役割】GDの役割の決め方

グループディスカッションでは、役割が指名で決まる場合と立候補で決まる場合、それぞれに適した対策を取ることが重要です。

どちらの方法でも、自分の強みを最大限に発揮できるように準備しておくことが求められます。

指名で決まる場合

指名で役割が決まる場合、どの役割を任されるか予測することは難しいため、どの役割を選ばれても対応できるように準備しておくことがベストです。

ファシリテーターや発表者、書記やタイムキーパーなど、各役割の具体的な業務内容を理解し、それぞれの役割に求められるスキルを事前に練習しておくと良いでしょう。

特に、全体をリードする役割やサポート役をバランスよくこなせるようにしておくことで、どのような状況でも自信を持って臨むことができます。

立候補で決まる場合

立候補で役割が決まる場合、自分の得意な役割を選ぶことができます。

ただし、同じ役割を希望するメンバーが複数いる可能性も考慮し、複数の役割に対応できるようにしておくことが重要です。

例えば、ファシリテーターを希望する場合でも、他のメンバーがその役割を担うことになった際には、発表者や書記など別の役割にも柔軟に対応できる準備をしておきましょう。

こうすることで、どの役割を任されても、自分の強みを発揮しやすくなります。

【グループディスカッションの役割】GDの役割の選び方

続いて、本記事の重要なポイントの1つであるグループディスカッションにおける役割の選び方についても一緒に確認していきましょう。

下記の2点を踏まえた上で自分の役割を選ぶことで、よりあなたの能力を面接官にアピールでき、良い印象を与えられます。

自己分析をして合うのを選ぶ

自己分析を行い、あらかじめ自分にはどのような役割が合うのか、ある程度想定しておくのが有効な選択肢の1つです。

自己分析を行い、過去に自分がどういう役割を担ってきたのかについて確認しましょう。

これにより、自分が前に出て皆を引っ張るようなタイプであれば、ファシリテーターや発表者などが向いていると理解できます。

一方で、縁の下の力持ちのような地味だけれども重要な役割を担っていた人は、サポート役として書記やタイムキーパーなどが向いています。

このように、自分が何の役割に向いているのか、あらかじめある程度想定しておきましょう。

絶対にできないものを選ばない

役割は複数ありますが、絶対に向いていないものが明らかな人も多いです。

例えば、前に出て発表することがどうしても苦手な人は、ファシリテーターや発表者は向いていませんし、反対に積極的に皆の前で話をしたい、意見を出すことを我慢できないという人は、書記やタイムキーパーでは満足できないはずです。

そこで、自分が絶対に担当したくない、向いていないと思う役割は何か、あらかじめ用意しておき、役割分担の段階でその役割にならないように工夫しましょう。

まとめ

今回は、グループディスカッションについて、流れやそれぞれの役割について紹介しつつ、より自分をアピールするためのポイント、そして注意点について紹介してきました。

様々な役割が存在しますが、前に出て目立つもの、サポート気質なものと分かれるため、自分に合っているものをあらかじめ選べるように分析しておくことが重要です。

できればどの役割が来てもこなせるように準備ができると良いですが、1つ自分が自信を持って取り組めるものを作るためにまずは自分のタイプを理解することが重要なのです。

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