HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動で企業の志望動機を問われることは避けて通れません。
特に、富士通のような大手企業では、深い企業研究と明確な意図を持った志望動機が求められます。
本記事では、富士通の志望動機を作成する際のポイントを解説し、実際に使える例文も紹介します。
【富士通の志望動機】富士通の概要
富士通株式会社は、1935年6月に設立された日本を代表する総合IT企業です。
同社は情報通信技術（ICT）を基盤としており、サービスソリューション、ハードウェアソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューションなど、幅広い事業を展開しています。
富士通は、世界100か国以上で事業を行い、約12万人の従業員を抱えるグローバル企業としても知られています。
特に、ITサービス分野において日本国内でシェア1位を誇り、世界的にも上位に位置しています。
同社は大規模で先進的なシステム構築において高い技術力を持ち、豊富な実績を誇ります。
富士通の企業理念は「Fujitsu Way」に基づいており、これは「パーパス」「大切にする価値観」「行動規範」の3つの要素から成り立っています。
この理念を基に、社員一人ひとりが行動し、社会に貢献することを目指しています。
同社はまた、研究開発にも力を入れており、2023年度には1,233億円を投資しました。
例えば、スーパーコンピュータ「富岳」の開発はその代表例であり、先進的な技術の開発を通じて、社会の発展や課題解決に大きく貢献しています。
富士通の事業は、ITサービスの提供だけでなく、デジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するソリューションの提供や、次世代の通信インフラ構築を支える技術開発も含まれます。
このように、富士通は高い技術力とグローバルな視野を持ちながら、社会の発展に寄与する企業として、さまざまな分野で持続的な成長を続けています。
【富士通の志望動機】求める人物像
富士通が求める人物像は、同社のパーパス「イノベーションを通じて持続可能な社会を実現すること」に深く共感し、それを自分自身の人生の目的と結びつけて考えられる人材です。
この目的を共有することで、個人の価値観と企業の方向性が一致し、より良い未来を共に描きながら行動できることが期待されています。
そのため、新しいことに積極的に挑戦し続ける主体性や行動力が特に重視されています。
また、富士通は「信頼」を築く力を重要視しています。
信頼を構築するためには、誠実で責任ある行動とコミュニケーションが不可欠です。
他者との強固な関係性を築くことで、チームでの円滑な協力やプロジェクトの成功を支えることができます。
信頼関係があることで、さまざまな困難にもチームとして対応し、新たな価値を創造する土台が築かれます。
さらに、他者との「共感」を引き出し合う力も求められています。
これは単に自分の意見を述べるだけでなく、相手の意見や感情に耳を傾け、それを理解しながら共通の目標に向かって一体感を持つ能力を指します。
このような共感の力は、多様な価値観を持つ人々と協働し、イノベーションを生み出す場面で非常に重要となります。
富士通が描く未来を実現するためには、これらの要素を兼ね備えた人材が必要です。
一人ひとりが個性を活かしながらチームで成果を上げることができるような環境を提供しています。
これに応じて、挑戦する意志、信頼を築く誠実さ、そして共感を持って協力する姿勢を持った人材が、富士通のビジョンに貢献できる存在として求められています。
【富士通の志望動機】作成前に、、
志望動機の作成前に、しておくべき準備を以下で紹介します。
業界研究
志望動機を作成する際には、まずIT業界全体の動向を深く理解することが重要です。
富士通が属するこの業界では、AIやクラウドコンピューティング、セキュリティなどの最新技術が急速に発展しています。
業界研究では、これらの技術トレンドを把握し、市場のニーズや課題を理解することが求められます。
また、競合企業の戦略やサービス内容を調査し、富士通が業界内でどのようなポジションを占め、どのような強みを持っているかを分析することで、企業の独自性や競争力を理解できます。
企業研究
企業研究では、富士通のビジョンや事業内容、そして他社にはない強みを詳細に調べることが大切です。
同社の掲げる「イノベーションを通じて持続可能な社会を実現する」というパーパスに共感できるポイントを見つけ、自分の価値観や目標とどう結びつくかを明確にしましょう。
また、富士通が提供する製品やサービス、そして社会課題への具体的な取り組みを理解することで、自分がどのように貢献できるかを考えることができます。
自己分析
自己分析では、自分の強みや弱み、価値観、そしてキャリアの目標を明確にすることが不可欠です。
自分が得意とするスキルやこれまでの経験が、富士通の事業や企業文化とどうマッチするのかを整理しましょう。
また、自分がどのような価値観を持ち、どのような働き方を望んでいるのかを理解することで、企業との適合性を判断できます。
【富士通の志望動機】評価ポイント
志望動機を作成する際には、評価ポイントや注意点を踏まえた上で、企業研究や自己分析を徹底することが重要です。
特に富士通の志望動機では、IT業界全体の理解や特徴を深掘りし、それを基にした具体的かつ説得力のある内容を構築する必要があります。
以下に、各ポイントについて詳しく説明します。
志望度の高さ
富士通に対する志望度の高さは、志望動機を評価する上で重要なポイントです。
企業研究の深さや他社ではなく富士通を選ぶ理由の明確さが問われます。
そのため、富士通の事業内容やパーパスを具体的に理解し、自分の価値観や目標とどのように重なるのかを明確に伝えることが大切です。
また、富士通の独自性や業界内での強みを理解し、それに対する関心や期待を述べることで、他の応募者との差別化が可能です。
企業とのマッチ度
富士通の志望動機においては、自分の能力や価値観が企業の求める人物像と一致しているかを示すことが評価のポイントとなります。
「挑戦」や「信頼」「共感」といった価値観を踏まえ、自分の強みや経験がどのように活かせるのかを具体的に述べることが効果的です。
また、これまでの経験やスキルが富士通の提供するサービスや事業にどのように貢献できるのかを示すことで、企業との相性を強調できます。
就活コンサルタント木下より
企業と学生がマッチしているかは、選考で非常に重視するポイントです。過去経験やその学生の強み、またどんな将来像を思い描いてるのかどうかで長く働き続けてくれるかどうかも確認しています。
【富士通の志望動機】重要ポイント
志望動機を作成するうえで重要なのは、富士通が求める価値観や特性を正確に理解し、それを自身の経験や目標と結びつけて伝えることです。
また、IT業界の動向や富士通の強みを深く掘り下げ、説得力のある理由を示すことが大切です。
以下では、具体的なポイントを詳しく説明します。
なぜIT業界を志望するのか考える
IT業界でのポジションを理解
パーパスに共感
わかりやすい構成に
なぜIT業界を志望するのか考える
富士通の志望動機を作成するには、まず「なぜIT業界なのか」を明確にすることが重要です。
AI、クラウド、DXといった革新分野に興味を持ったきっかけや、ITを通じて解決したい社会課題について具体的に述べると良いでしょう。
IT業界における富士通の役割を理解し、それが自身の価値観や目標とどう結びつくのかを深く掘り下げることで、説得力を持たせられます。
些細な興味から始まる理由でも、深掘りすることで富士通を志望する背景を明確にし、自然な動機へとつなげることができます。
IT業界での富士通のポジションを理解
富士通は国内トップクラスのIT企業であり、AI、クラウド、DXにおいて強みを持っています。
同社が業界で果たす役割を理解することは、志望動機を差別化する上で重要です。
たとえば、富士通が提供するソリューションや、業界内でリーダーシップを発揮している分野を具体的に把握することで、なぜ他社ではなく富士通なのかを明確に説明できます。
また、これらの知識を基に、自身のスキルや経験が富士通の事業にどのように貢献できるかを伝えると、説得力が増します。
富士通への共感
富士通のパーパスに共感し、それを自身の価値観や目標とどのように結びつけるかが、志望動機の中で特に重要なポイントです。
同社が提供する製品やサービス、社会課題への取り組みについて理解を深め、自分のキャリアプランや経験がどのようにその実現に貢献できるかを明確に伝える必要があります。
この共感を具体的に表現することで、自分自身が富士通で何を成し遂げたいのかを企業にしっかりと伝えることができます。
挑戦を続ける姿勢のアピール
富士通は「挑戦」を求める企業であり、新しい技術を学び続ける姿勢や、困難な課題に取り組んだ経験が評価されます。
志望動機では、これまでの具体的な挑戦のエピソードを通じて、自分が富士通でどのように貢献できるかをアピールしましょう。
新たなスキル習得のために努力したことや、チームでの課題解決に積極的に取り組んだ経験を述べると、説得力が増します。
このような挑戦の姿勢は、同社が求める人物像に合致することを示します。
分かりやすい構成に
志望動機の内容が優れていても、相手に伝わらなければ意味がありません。
そのため、文章は簡潔かつ論理的に構成することが求められます。
一文一文を明確にし、読みやすさを意識しましょう。
また、「結論」「根拠」「展望」の順で記述することで、論理的で説得力のある志望動機に仕上がります。
これにより、採用担当者に自分の志望の強さを効果的に伝えることができます。
深掘りが大事！
志望動機では、表面的な内容に終始せず、自分の経験や価値観を深掘りすることが大切です。
なぜその動機を持つに至ったのか、その背景を具体的に掘り下げることで、他者と差別化できる内容に仕上がります。
たとえば、自分の原体験や過去の努力を基に、富士通で成し遂げたいことを明確にすると、より印象的な志望動機となります。
深堀についての記事はこちらも参考にしてみてください。
【富士通の志望動機】注意点
志望動機を作成する際には、採用担当者に誤解を与えないための注意点があります。
以下では、特に重要なポイントを説明します。
待遇面に言及しない
志望動機において、給与や福利厚生など待遇面を挙げることは避けるべきです。
これらは一般的な条件であり、なぜ富士通なのかという本質的な理由を伝えることに焦点を当てるべきです。
待遇に言及すると、自分の成長や企業への貢献よりも条件を重視している印象を与えかねません。
採用担当者は、自主的に行動し、企業に貢献する意欲を持つ人材を求めています。
そのため、待遇面に触れることは志望動機の信頼性を損なう可能性があります。
受け身的な内容
志望動機では、受け身的な表現を避けることが重要です。
たとえば、「この企業なら自分を成長させてくれると思った」などの表現は、主体性の欠如を示すものとして受け取られる可能性があります。
企業が求めているのは、自ら行動し、課題を解決し、成果を生み出す積極的な人材です。
そのため、志望動機には、自分がどのように貢献できるか、また、そのためにどのような努力をしてきたのかを明確に記述することが求められます。
【富士通の志望動機】志望動機の書き方
志望動機を書く際には、「結論」「根拠」「展望」の順に構成することで、説得力のある内容を作成できます。
以下に、それぞれのポイントを説明しますので参考にしてください。
また、こちらの記事も参考にしてみてください。
結論を書く
志望動機の冒頭には、なぜ富士通を志望するのかを簡潔に記述します。
この部分では、自分の志望理由を端的に述べることで、採用担当者に強い印象を与えられます。
富士通のパーパスに共感した点や、自分のキャリアプランとの適合性を示すことで、動機の核心部分を明確に伝えることが可能です。
さらに、富士通でなければならない理由を具体的に述べることで、他社との差別化を図り、自分の志望度の高さを効果的に表現できます。
結論を裏付ける根拠を書く
結論の後には、それを支える具体的な根拠を述べます。
これには、自身の経験や原体験を関連付けることで、なぜ富士通でなければならないのかを明確にすることが求められます。
たとえば、過去に新しい技術に挑戦した経験や、チームでの課題解決を通じて学んだことが、富士通の事業や価値観とどのようにリンクしているのかを述べると、説得力が高まります。
また、これらの経験を具体的なエピソードとして記述することで、自分の特性や能力をよりわかりやすくアピールできます。
今後の展望を書く
志望動機の最後には、入社後に富士通でどのような役割を果たしたいか、また自身のスキルをどのように活かして貢献するのかを具体的に記述します。
たとえば、AIやDX分野での新規プロジェクトに積極的に関わり、持続可能な社会実現に向けた課題解決に取り組みたいといった具体的なビジョンを示すと良いでしょう。
また、これまでの経験を活かしてチームをリードし、富士通の成長に貢献する意欲を述べることで、企業に対する真剣さや適性を効果的に伝えることができます。
このように、将来のビジョンを明確にすることで、志望動機全体に一貫性と深みを持たせることができます。
展望についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
【富士通の志望動機】例文
富士通を目指す際には、同社の特徴や価値観を深く理解し、それを自身のキャリア目標と結びつけて表現することが大切です。
以下では、富士通が提供する複数の採用コースについて、それぞれ異なる視点や体験を基にした例文を紹介しています。
自分の志望動機を考える際の参考にしてください。
ソリューションエンジニアコース
私が富士通を志望する理由は、貴社の技術力を活かして社会の課題を解決するソリューションを提供できる点に魅力を感じたからです。
特に、AIやクラウド技術を用いた最適化ソリューションは、多様化する課題に柔軟に対応する可能性を秘めており、そこに携わることで自身のスキルを発揮したいと考えています。
大学時代には、プログラミングを用いて地域の中小企業向けに業務効率化システムを開発した経験があります。
その過程で、技術を使うだけでなく顧客のニーズを的確に把握し、形にする重要性を学びました。
この経験から、技術と顧客志向を兼ね備えたエンジニアとして成長したいと思うようになり、これを実現できる環境を求めて富士通を志望しました。
入社後は、幅広い知識をさらに深めると同時に、顧客との信頼関係を築きながら、問題解決に貢献したいと考えています。
ビジネスプロデューサーコース
富士通を志望するのは、多岐にわたる業界でイノベーションを推進する力があり、その一翼を担いたいと考えたためです。
特に、貴社のデジタルトランスフォーメーション支援事業に興味を持ち、新しいビジネスモデルを構築するプロセスに関わりたいと思っています。
学生時代には、地域活性化プロジェクトにリーダーとして携わり、課題分析から解決策提案、実行までを行いました。
この経験で、複数のステークホルダーと協働しながら成果を出す難しさとやりがいを実感しました。
また、新しいアイデアを形にする過程で、課題を深掘りする力と柔軟な発想力を磨くことができました。
将来的には、データ活用を軸としたビジネス創出を通じて、クライアントの成長を支える存在になりたいです。
JOBマッチングコース
私が富士通を志望する理由は、多様な職種や分野で自身の可能性を広げながらキャリアを形成できる点に魅力を感じたからです。
特に、幅広い選択肢があることで、変化の激しいIT業界の中でも柔軟な成長が可能だと考えています。
大学では、国際交流活動を通じて異文化理解とコミュニケーションスキルを培いました。
その経験から、多様性を活かしつつ調和を図る力の重要性を実感し、それをビジネスの場で活用したいと考えています。
また、課題に対して適切な方法を模索し、自分の役割を見つけて遂行する力を身につけました。
貴社では、異なる職種やプロジェクトに携わることで、幅広い視野と専門性を磨きながら成長したいです。
研究所コース
富士通を志望するのは、最先端の技術開発を通じて新たな価値を創出し、社会にインパクトを与えられる環境に魅力を感じたためです。
特に、スーパーコンピュータやAI技術の研究分野における貴社のリーダーシップに共感し、自分もその一員になりたいと考えました。
私は大学で、機械学習を活用したデータ解析の研究に取り組みました。
研究の中で、課題を抽出し、解決に向けて試行錯誤を繰り返すプロセスを経験しました。
この中で得られた分析力や粘り強さは、研究職において重要な要素であると考えています。
また、自分の成果が社会や産業に役立つ可能性を感じ、さらなる探求を続けたいという意欲が湧きました。
自らの研究成果が、社会の発展に寄与する瞬間を目指し、挑戦を続ける所存です。
【富士通の志望動機】作成した後は添削を
志望動機を作成したら、必ず添削を行いましょう。
まず、自分で客観的に読み返し、文法や表現の誤りを修正します。
その後、友人やキャリアセンターのアドバイザーに意見を求めることで、第三者の視点からアドバイスを得られます。
また、企業の求める人物像に合致しているか、論理的で説得力のある内容になっているかを確認することも重要です。
内容を深掘りし、他社との差別化が明確になっているかどうかも見直しましょう。
参考記事はこちらです。
まとめ
富士通の志望動機を作成する際は、企業の特徴や価値観、自分の経験を基に説得力のある内容を構築することが大切です。
本記事では、志望動機を作成するうえでの重要なポイントや注意点、具体的な書き方を紹介しました。
志望動機は、自分の価値観や目標を企業に伝える重要な機会であり、内容を深掘りし、他社にはない独自性を示すことで、選考通過率を高めることができます。
これらのポイントを活用し、富士通でのキャリアを実現する第一歩を踏み出してください。
就活コンサルタント木下より
弱みについても正直に見つめ、それを克服するための努力や意欲を示すことで、成長志向の姿勢をアピールできます。