
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【ガクチカでプログラミング】はじめに
プログラミングの経験をガクチカとしてアピールすることは、IT業界を目指す人だけでなく、論理的思考力や課題解決力を示したい人にも有効です。
しかし、「プログラミングを学びました」と述べるだけでは、企業に響くアピールにはなりません。
重要なのは、どのような課題に対してどのように行動し、どのような成果を得たのかを具体的に伝えることです。
本記事では、プログラミング経験を効果的にガクチカとして伝える方法を解説し、魅力的な例文も紹介します。
【ガクチカでプログラミング】ガクチカとは
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称であり、就職活動において企業が求職者に対してよく質問する項目です。
この「学生時代」とは、就活を行う直近の学生生活を指し、例えば大学生であれば大学時代、専門学生であれば専門学校時代の経験が対象となります。
そのため、大学生が高校時代の部活動や経験をガクチカとしてアピールするのは、企業側から「大学時代に何もしてこなかった」と思われるリスクがあり、避けた方が無難です。
自己PRとの違い
就職活動では、企業が「自己PR」や「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」を尋ねることが一般的ですが、それぞれの質問の意図は異なります。
企業が自己PRを求める理由は、「この応募者はどのような強みを持ち、それを仕事でどのように発揮できるのか」を知るためです。
一方、ガクチカは「学生時代にどのような経験をし、そこから何を学び、成長したのか」を伝えるものです。
そのため、ガクチカでは「どんなことに挑戦し、どのように取り組んだのか」というプロセスが重視されます。
【ガクチカでプログラミング】どの程度の経験ならESに書ける?
プログラミングをガクチカの題材にする場合、単に「プログラミングを勉強しました」と述べるだけでは説得力に欠けます。
どのような成果を上げたのか、どのような課題を解決したのかが重要です。
ここでは、ガクチカとしてアピールできるプログラミング経験のレベルや、効果的な伝え方について解説します。
成果物が提示できる
プログラミングの経験をアピールする際には、何らかの成果物を提示できると評価が高まります。
例えば、「Webアプリやスマホアプリを開発し、GitHubやポートフォリオサイトに公開した」「機械学習モデルを作成し、精度比較を行った」「コンテストで入賞した」「インターン先や研究室で社内ツールを開発した」など、具体的なアウトプットがあるとスキルを証明しやすくなります。
開発の過程や工夫した点をしっかり伝えることで、より説得力のあるアピールが可能になります。
ポートフォリオは、プログラミングスキルや成果物をまとめた作品集のようなもので、特にエンジニア職を志望する場合には大きなアドバンテージになります。
Webサイト形式でまとめるのが一般的で、GitHubや個人ブログに公開するのも有効です。
ポートフォリオを準備することで、選考担当者に「技術力がある」「入社意欲が高い」と伝わりやすくなります。
特に新卒採用では「プログラミング経験者」は増えているものの、「ポートフォリオをしっかり作り込んでいる人」は少ないため、差別化を図ることができます。
さらに、志望企業の業務内容や使用言語とマッチしている場合、評価がより高まる可能性があります。
例えば、Web系企業を志望するなら「React+Node.js」など、企業が求める技術と合っていると即戦力として期待されやすくなります。
資格を取得している
IT業界を志望する場合、資格を取得しているとスキルや知識を客観的に証明することができます。
特にエンジニア職やIT関連の業務を希望する場合、資格の有無が採用評価に影響を与えることもあります。
また、資格を取得することで自己学習能力や論理的思考力をアピールすることも可能です。
ここでは、特におすすめのIT関連資格について解説します。
ITパスポート(通称「Iパス」)は、ITに関する基礎知識を問う国家試験であり、すべての社会人や学生が備えておくべきITリテラシーを証明できます。
試験内容は、情報セキュリティやネットワーク、データベースといった技術分野に加え、ITを活用したマネジメントや経営戦略に関する内容も含まれています。
特に、プログラミングの実務経験がなく、ポートフォリオを作成できるほどのスキルがない場合、ITの基本知識を持っていることを証明する手段として有効です。
難易度は比較的低く、合格率は50%程度ですが、IT業界を志望するなら取得しておいて損はありません。
基本情報技術者試験は、「ITエンジニアの登竜門」とも言われる国家資格であり、IT関連の基礎知識と技術スキルを問う試験です。
情報システムの開発や運用に関する知識、プログラミングやアルゴリズムに関する問題も含まれており、ITエンジニアとしての適性を示す上で有効な資格です。
また、ITパスポートよりも専門的な知識を求められるため、履歴書や面接でのアピール材料としても強力です。
難易度はやや高めで、合格率は20~30%程度ですが、しっかりと学習すれば十分に合格可能です。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格であり、より高度なIT知識と応用力を問う国家資格です。
試験範囲は基本情報技術者試験と重なる部分もありますが、システム開発やプロジェクトマネジメント、リスク管理、情報戦略など、より実務的な内容が中心となります。
このため、エンジニアとしてキャリアアップを目指す場合や、ITを活用した業務改善・経営戦略に関わる職種を希望する場合にも有効です。
エンジニアだけでなく、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーを目指す人にとっても有利な資格となります。
長期間取り組んだ
就職活動において、継続的に取り組んだ経験は「努力を続ける力」や「本気で挑戦した姿勢」を示す要素となります。
特に、半年以上の期間をかけて学習や活動を続けた経験があると、単なる一時的な興味ではなく、真剣に向き合ったことの証明になります。
このような経験は、成果の有無にかかわらず、ガクチカで高く評価される要素となるでしょう。
例えば、半年以上の開発インターンに参加し、実際の業務に関わる経験を積んだ場合、実務経験の有無を問わず「継続して学ぶ姿勢」や「環境に適応する力」が評価されます。
目標や課題があった
「何となく続けていました」ではなく、明確な目標や課題を意識して取り組んだ経験は、主体性や問題解決能力をアピールする上で重要な要素となります。
特に、ITやエンジニア職を志望する場合、自ら課題を設定し、解決に向けて努力した経験が高く評価される傾向にあります。
例えば、「大学の研究で大量のデータ処理が必要になり、その作業を効率化するためにPythonを学び、自動化ツールを開発した」というエピソードであれば、課題を認識し、自ら学習しながら解決に導いた姿勢を示せます。
もし、これまで紹介した4つの基準に当てはまらなかった場合でも、ガクチカとしてアピールできるテーマを見つける方法はあります。
過去の経験を深掘りし、自分なりの強みや成長したポイントを見つけることが大切です。
自分の経験をしっかり振り返り、どのようにアピールすれば魅力的に伝わるかを考えてみてください。
【ガクチカでプログラミング】プログラミング経験からアピールできる強み
プログラミング経験をガクチカとして活用する際は、単に「プログラミングを学びました」と伝えるのではなく、そこから得たスキルや能力を具体的に説明することが重要です。
ここでは、プログラミング経験からどのような強みをアピールできるのかを詳しく解説します。
プログラミングスキル
プログラミングスキル自体は、IT業界やプログラマー・エンジニア職を志望する場合において、大きな強みになります。
たとえ志望企業の使用言語が異なっていても、コーディングの基礎や言語の規則性を理解していれば、応用が可能です。
そのため、プログラミングスキルを習得していることは、即戦力として採用される可能性を高める要素となります。
例えば、「Pythonを使って機械学習のモデルを開発し、精度を〇%向上させた」や、「ReactとNode.jsでWebアプリを開発し、GitHubに公開した」などの具体的なエピソードがあるといいでしょう。
課題解決能力
プログラミングを通じて培われる課題解決能力も、企業にとって評価の対象になります。
システムのバグ修正やトラブル対応、新規機能開発の仕様検討、業務効率化のための自動化ツール開発などにの業務に活かすことができます。
例えば、「アルバイト先の業務効率を上げるために、Excel作業をPythonで自動化し、作業時間を50%削減した」や、「開発中に発生した〇〇のバグをデバッグし、問題を解決した」などのエピソードがあれば、実践的なスキルを持っていることが伝わります。
リーダーシップ
チーム開発の経験がある場合、リーダーシップを発揮したことを強みとしてアピールできます。
エンジニアは個人作業が多いイメージがありますが、実際にはチームで協力して開発を進めることが一般的です。
プロジェクトマネジメントの経験や、他のメンバーとの調整能力を証明できるエピソードがあれば、リーダーシップをアピールしやすくなります。
例えば、「ハッカソンでチームをまとめ、〇〇の機能開発を主導した」や、「タスク管理ツールを導入して進捗管理を行い、納期を守ることができた」などのエピソードがあると、具体性が増します。
粘り強さ
プログラミングでは、開発中のトラブル対応や長時間のデバッグ、新しい技術の習得など、粘り強く取り組むことが求められます。
このスキルは、エンジニア職だけでなく、どの職種でも活かせるため、アピールの幅が広がります。
例えば、「2週間エラーが取れなかったが、試行錯誤しながら解決し、原因を特定できた」や、「毎日1時間コーディングを続け、1年間でAtCoderのレートを〇〇まで上げた」などのエピソードがあると、継続的に努力できることを伝えることができます。
特に、困難な状況でも諦めずにやり遂げた経験がある場合は、そのエピソードを積極的に取り入れましょう。
発想力
プログラミングは、単にコードを書くスキルだけでなく、新しいアイデアを形にする創造力も求められます。
特に、新規プロダクトのアイデア出しやUI/UXの改善、ハッカソンや技術コンペでの創造的な解決策の提案などが経験としてある場合は、発想力の高さをアピールできます。
例えば、「大学の出席管理を楽にするために、QRコードを使った出席システムを開発した」や、「独創的なアイデアで〇〇賞を受賞した」などの実績を交えると、より説得力が増します。
IT業界は常に新しい技術が生まれる分野なので、柔軟な発想ができることは大きな強みになります。
好奇心
IT業界は技術の進化が速く、新しい技術をキャッチアップする力が求められます。
そのため、好奇心を持ち、新しい知識を積極的に学び続ける姿勢は、企業にとって魅力的な要素になります。
例えば、「Reactを学び、3ヶ月でポートフォリオサイトを作った」や、「機械学習だけでなく、クラウド技術(AWS)にも興味を持ち、資格取得に挑戦中」などの具体的な学習経験を示すことで、学び続ける意欲をアピールできます。
また、最新の技術トレンドを追い続けていることを示すことで、成長意欲があることを印象づけることができます。
向上心
継続的な学習や資格取得、新しい役割への挑戦など、向上心を持って取り組む姿勢も企業にとって高く評価されるポイントです。
例えば、「毎日30分のプログラミング学習を続け、3ヶ月でAtCoderのレートを〇〇上げた」や、「インターンに参加し、実務レベルのコードを書けるようになった」などのエピソードがあれば、成長意欲が高いことを示せます。
特に、エンジニア職を志望する場合は、学習を続けることが前提となるため、「どのようにしてスキルアップをしてきたのか」を具体的に説明することで、ポテンシャルの高さをアピールできます。
【ガクチカでプログラミング】ガクチカに使えるエピソード
プログラミングをガクチカで活用する際には、「自分がなんのために、どう行動し、どう成長したか」を明確に語ることが重要です。
ここでは、プログラミングを活用した「課題解決経験」と「チームでの取り組み経験」について、それぞれのポイントを解説します。
課題解決経験
プログラミングを用いた課題解決経験は、企業にとって価値のあるエピソードになります。
仕事では、目の前の課題を分析し、解決策を考え、実行することが求められます。
そのため、プログラミングを使って自ら問題を発見し、解決に向けて行動した経験は、大きなアピールポイントになります。
さらに、コンテストやハッカソンに参加し、実際の課題に対して解決策を提案・実装した経験も有効です。
このような経験を語る際には、「どのような課題に直面したのか」「どのようにして解決策を考え、実装したのか」「その結果、どのような成長を遂げたのか」を明確にすることが大切です。
チームで取り組んだ経験
プログラミングは一見、個人作業のように思われがちですが、実際の開発現場ではチームワークが不可欠です。
そのため、チームでの開発経験がある場合は、それを強調することで「協働力」や「リーダーシップ」をアピールできます。
例えば、サークルや授業、インターンなどでチーム開発を行った経験は、貴重なエピソードになります。
チームでアプリやサービスを開発する中で、自分がどのような役割を担い、どのようにメンバーと連携しながらプロジェクトを進めたのかを具体的に語ることが重要です。
特に、プロジェクトの進行管理を担当した経験があれば、組織の中で主体的に動く力を示すことができます。
【ガクチカでプログラミング】魅力的にするコツ3つ
プログラミング経験をガクチカとして伝える際、ただ「何をやったか」を説明するだけでは十分ではありません。
企業は「その経験がどのような価値を生み出したのか」「どんな成長につながったのか」を重視します。
ここでは、プログラミング経験をより魅力的に伝えるためのポイントを解説します。
1. 実績を含ませる
プログラミング経験をアピールする際、「どんな成果を出したのか」を伝えることが重要です。
単に「アプリを作った」「ツールを開発した」と述べるのではなく、「どのような人に、どのような影響を与えたのか」を説明することで、経験の価値を明確にできます。
例えば、「出席管理アプリを開発した」というだけでは、どのような影響を与えたのかが分かりません。
しかし、「大学のサークル向けに出席管理アプリを開発し、10人が利用。
従来30分かかっていた出席確認が5分で完了するようになった」と書けば、実際の成果が具体的に伝わります。
2. 開発環境・開発言語に言及する
プログラミング経験を活かしたい場合、どの技術を使用したのかを明確にすることもポイントになります。
開発環境や使用した言語・フレームワーク、ツールなどに言及することで、技術的な知識やスキルを具体的に示すことができます。
例えば、「Webアプリを開発した」というだけでは、どの程度の技術を持っているのかが分かりません。
さらに、「リアルタイム更新を重視し、バックエンドにFirebaseを採用した」といった行動理由を加えることで、単に開発しただけでなく、目的に応じた技術選定ができることを示せます。
3. 期間も記載する
プログラミング経験を魅力的に伝えるためには、開発にかけた期間を示すことも重要です。
「どれくらいの時間を費やしたのか」が分かると、取り組みに対する熱意や努力の度合いが伝わります。
また、長期間取り組んだ場合は、その過程でどのように成長したのかも説明すると、さらに説得力が増します。
例えば、「アプリ開発をした」というだけでは、どれほどの努力をしたのかが分かりません。
しかし、「3ヶ月間、毎日1時間の学習と開発を継続し、最終的にリリースまで到達」と記載すれば、継続力や学習意欲が伝わります。
【ガクチカでプログラミング】基本的な構成
ガクチカを魅力的に伝えるためには、論理的な文章構成が重要になります。
経験を単に羅列するのではなく、「結論」「背景」「目的」「具体的な取り組み」「結果」「学びと入社後の結び付け」という流れで整理することで、分かりやすく伝えることができます。
以下、それぞれのポイントを解説します。
1. 結論
最初に、自分のガクチカのテーマを明確に示すことが重要です。
「私のガクチカは〇〇です。」「私は〇〇に力を入れたました。」という形で、結論を一文で述べることで、採用担当者に何について話すのかを端的に伝えることができます。
この部分を曖昧にせず、具体的な活動や経験を一言で表すことで、文章全体の方向性が明確になります。
2. 背景
つぎに、「なぜその活動に力を入れようと思ったのか」を説明します。
同じプログラミング経験を題材にしていても、動機は人それぞれ異なります。
例えば、「日常の不便を感じた」「課題解決の手段としてプログラミングに興味を持った」「大学の講義を受けて応用したくなった」など、どのような背景があったのかを説明することで、よりストーリー性のある内容になります。
3. 目的
そして、活動を行う上で、何を達成しようとしたのかを明確にしましょう。
プログラミングの取り組みをガクチカとして扱う場合、「なぜそのプログラムを開発したのか」「どのような問題を解決しようとしたのか」を説明することが重要です。
また、開発を進める上で直面した課題もここで整理します。
4. 具体的な取り組み
つぎに、「どのように課題を乗り越えたのか」「どのような能力を使って取り組んだのか」を説明するパートです。
技術的な側面だけでなく、どのような工夫をしたのか、どのように学習や開発を進めたのかを具体的に述べることが求められます。
ここで重要なのは、単に「コードを書いた」ではなく、「どの技術を使ったのか」「どんな工夫をしたか」を詳しく記述することです。
5. 結果
そして、具体的な取り組みの成果・結果を述べるパートです。
「最終的にどのような変化が生まれたのか」「どんな人にどのような影響を与えたのか」を明確に伝えることで、取り組みの価値が伝わりやすくなります。
この際、数値を用いると説得力が増します。
また、定性的な成果として、「チームの開発効率が向上した」などのエピソードを加えるのも効果的です。
6. 学びと入社後の結び付け
最後に、「この取り組みから何を学び、入社後にどう活かしたいのか」を述べることで、自己成長とキャリア志向を示します。
単に「技術を学んだ」と書くだけではなく、「ユーザー視点で開発を行う重要性を学んだ」「問題解決に向けた論理的思考が鍛えられた」など、学びの本質を明確にすることが重要です。
PREP法は面接でも有効!
面接ではその場で即興で回答しなければならず、ESの文章のように練り直すことはできません。
そのため、事前にPREP法を意識しておくことで、焦らずに分かりやすく伝えることが可能になります。
PREP法とは、「Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)」の順で話を組み立てるフレームワークです。
この型を頭に入れておくことで、要点が明確になり、簡潔かつ説得力のある話し方ができるようになります。
【ガクチカでプログラミング】プログラミング経験を用いる際の注意点
プログラミング経験をガクチカとして伝える際、単に「開発しました」と述べるだけでは不十分です。
企業は、技術力だけでなく、「どのように課題を解決したのか」「どのように成長したのか」「どんな工夫をしたのか」といった要素を重視します。
ここでは、ガクチカでプログラミング経験を用いる際の注意点について解説します。
プログラミング経験をアピールしようとするあまり、専門用語ばかりを並べてしまうと、面接官に伝わりにくくなります。
特に、技術系以外の職種の採用担当者が面接官になる場合、「すごそうだけどよく分からない」と感じられてしまうことがあります。
そのため、専門用語を使う際は、「なぜそれを使ったのか」「どのように役立ったのか」を分かりやすく説明することが重要です。
専門用語を多用するのではなく、その技術を導入した理由や、その結果どのような効果が得られたのかをセットで伝えるようにしましょう。
プログラミング経験をアピールする際、個人での努力を強調しすぎると、チームワークの要素が欠けてしまいます。
企業は、技術力だけでなく「チームでの働き方」も重視するため、「全ての機能を自分で開発しました」といったアピールでは、協調性の観点で評価が下がる可能性があります。
もし個人開発であれば、「どのように学び、どのように成長したのか」をしっかり伝えることが大切です。
また、チーム開発の場合は、「チーム内でどのように貢献したのか」を具体的に述べることで、より魅力的なアピールになります。
プログラミング経験をアピールする際、題材が一般的すぎると、採用担当者に「誰でも作れるのでは?」と思われてしまう可能性があります。
例えば、「Todoアプリを作りました」だけでは、特別な工夫が感じられません。
企業は「技術力そのもの」だけでなく、「課題をどのように解決したのか」「どんな工夫を加えたのか」を評価します。
そのため、ありきたりな成果物であっても、「どのような工夫を加えたのか」「どんな技術を活用したのか」を具体的に伝えることが重要です。
プログラミングの学習経験は評価されますが、「Pythonを勉強しました」といったアピールだけでは、どのレベルまで習得したのかが分かりません。
企業は、実践力を重視するため、単に「学びました」と言うだけでは十分ではありません。
「学んだことをどう活かしたのか?」を伝えることで、より強いアピールになります。
また、「学習したことを活かして、競技プログラミングに挑戦し、アルゴリズムの理解を深めた」といったように、具体的な成果を示すことができれば、学習意欲と実践力の両方をアピールできます。
【ガクチカでプログラミング】例文3選
プログラミングの経験をガクチカとして伝える際、どのように工夫し、どのような成果を出したのかを具体的に述べることが重要です。
以下では、プログラミングのガクチカを様々な経験でアピールしている例文を紹介します。
例文1. 長期インターン
例文
私はメディア運営のインターンに参加し、プログラミングを活用して改善に取り組みました。
まず、同じ作業が繰り返される場面が多く、時間を有効に活用できていないと気づきました。
特に、過去記事の管理やデータ整理に手間がかかっており、より本質的な業務に時間を使いたいと考えるようになりました。
そこで、作業のどの部分が最も時間を要しているかを把握するため、チームの意見を集めました。
その結果、記事のステータス管理やタグ付けに時間がかかることが判明し、Google Apps Script を活用して、更新状況を一元管理するツールを開発しました。
この取り組みによって、手動で行っていた作業が大幅に削減され、編集者の負担が軽減されました。
今後も課題を発見し、解決策を考える姿勢を大切にしながら成長していきたいと考えています。
例文2. 理工学部の授業
例文
私は、授業の課題で大量のデータ処理を行う必要があり、その作業をより効率的に進める方法を模索しました。
授業の課題では、大量のデータを手動で整理する必要があり、作業に時間がかかっていました。
そこで、学んだ知識を活かし、データの整理を自動化することを考え、私はまず、どのプロセスに時間がかかっているのかを分析しました。
その結果、データのフォーマット修正や不要な情報の除去が手間になっているとわかりました。
そこで、Pandas ライブラリを活用し、データの前処理をスクリプトで自動化しました。
その結果、データ整理に要する時間が 70% 以上削減され、より多くの時間を分析に充てることが可能になりました。
入社後も業務の課題を見つけ、技術を使って改善していける人材になりたいと考えています。
例文3. ハッカソン参加
例文
私は、大学の仲間と共にハッカソンに参加し、バックエンド開発を担当しました。
共同作業の進め方を学び、チーム開発の流れを体験することを目的に、このハッカソンに挑戦しました。
制限時間内にシステムを完成させるため、開発の進行をスムーズに進めることが大きな課題でした。
私は、バックエンドの設計を担当し、フロントエンドと並行して開発を進められるよう API の設計を早期に完了させました。
また、GitHub のブランチ運用ルールを整備し、メンバーが迷わず作業できる環境を作りました。
その結果、3 日間でプロトタイプを完成させ、全10チーム中3位に入賞しました。
私は、今後もチームの一員として円滑な開発を支え、プロジェクトの成功に貢献していきたいと考えています。
【ガクチカでプログラミング】まとめ
プログラミングをガクチカとして伝える際は、具体的な成果や工夫した点を明確にし、課題解決やチームでの取り組みなどを強調することが重要です。
専門用語の多用や、単なる学習経験の羅列ではなく、実践的な取り組みや成長した点を示すことで、より説得力のあるアピールになり、PREP法を意識することで、面接でも論理的に伝えやすくなります。
この記事も参考にしつつ、自身の経験を振り返り、企業に響く伝え方を工夫しましょう。