はじめに
「ガクチカでサークル活動は使っても良いの?」 「そもそも企業側はガクチカで何を見ているの?」 「サークル活動で良いイメージを与えるガクチカの作り方を知りたい!」 このように、就職活動でガクチカに何を書こうか悩んでいる方もいるでしょう。
今回はガクチカに書く内容としてサークル活動がふさわしいのかどうか、そして書く際に注意しておきたいポイントを紹介をしていきます。
本記事を読むことで、サークル活動を使った好印象を与えるガクチカを作成できるでしょう。
大学生の間力を注いだサークル活動を使って、自分自身をアピールできるガクチカを作りたいと考えている方はぜひご覧ください。
【サークル活動のガクチカ】企業がガクチカで見ているポイント
企業は、就活生のガクチカを知りたがっています。
では、なぜガクチカを知りたいのでしょうか。
企業は、ガクチカで就活生の何を見ているのでしょうか。
その企業側の意図がわかれば、ガクチカで何を伝えれば良いのかが明確になります。
企業は、就活生のガクチカで見ているポイントは大きく分けて2つあります。
まず、1つ目は「あなたのモチベーションがどんなところで出るのか」という点です。
2つ目は、「ガクチカで学んだことを仕事に活かすことができるか」という点です。
この2つについて、詳しくご紹介します。
企業とのマッチ度合い
企業はガクチカを通して、企業とのマッチ度を確認しています。
企業の考え方や働き方に、あなたが合っているのかどうかを見ているのです。
根本的なところの考え方が同じでないと、たとえ入社できたとしてもあなたはつらい経験をする可能性があるでしょう。
また、企業側もせっかく採用したのに早期退職されてしまうこともあります。
そのためガクチカには偽りを書くのは良くありません。
ありのままの自分の姿を書くことが大切です。
あなたのモチベーション部分
企業が、ガクチカを通して知りたいことの一つに、「あなたのモチベーション部分」があります。
あなたのモチベーションがどんなところで出るのかということを企業は知りたいのです。
どんな時にどのように頑張ることができるのか…それがわかるようなガクチカを伝えましょう。
たとえば、サークル活動でのガクチカを話すとします。
この場合、どんなサークルに所属していたかは、さほど重要ではありません。
運動系や学業系、さまざまなサークルがありますが、企業はそこを見てはいません。
それよりも、サークル活動を通して、何を学んだが、何を得たのかが重要です。
そのため、サークルでどんな活動をして、どんな困難があって、どうやって乗り越えたのかを伝えるようにしてください。
それにより、あなたのモチベーション部分が企業側に伝わります。
仕事での再現性
企業が、ガクチカを通して知りたいことのもう一つに「仕事での再現性」があります。
あなたがガクチカから学んだポイントを把握して、それを仕事でも活かすことができるのかどうかを企業は見ています。
たとえ、どんなに良いガクチカがあっても、それを仕事に活かすことができなければ、なかなか採用までに至りません。
そのため、ガクチカを伝える時は先述した「何を得たのか」ということだけでなく、そこで得たことをどう仕事に活かすかもあわせて話すようにしましょう。
企業や業界によって、活かせる学びが変わってきます。
ガクチカは、1つのエピソードだけを用意するのではなく、企業や業界ごとに作っておいてください。
その方が、企業とのマッチングもしやすいです。
ガクチカの中に、必ず埋め込むようにしましょう。
話をわかりやすく伝える力
ガクチカを通して企業側はあなたが論理的に自分の経験を話せるかどうかも確認をしています。
特に営業や接客業を行う職種の場合は、コミュニケーション能力はとても大切です。
そのため、企業側はあなたが人と話すのが得意なのかどうかも見ている可能性があります。
また話すのが苦手という場合でも、しっかり準備をしていれば評価してもらえることもあるでしょう。
話し方以外にもアイコンタクトや声の大きさや姿勢も見られているので、面接で話す練習は何度かしておくと良いでしょう。
【サークル活動のガクチカ】特別なポイントがないとサークル活動はガクチカにならない?
特別なアピールポイントがないとサークル活動はガクチカとして扱えないでしょうか?
サークルに所属していただけで特別な活動をしていない学生や、特徴のない一般的なサークルに所属していた学生はガクチカにサークル活動のことを書いてもいいのか不安になるでしょう。
ここからは、特別なアピールポイントがないと企業にガクチカとしてアピールできないのか詳しくお話します。
活動内容はあまり重視されない
実は、サークルの活動には企業はあまり注目していません。
活動内容が特別である必要はないのです。
サークルの内容が重視されていないなら、逆に何が重視されているのか疑問に思うかもしれません。
企業は学生の人柄を知りたいのです。
そのため自分が何をどう頑張ったのかが伝えられれば何も問題はありません。
特別な活動内容でなくても、自身の努力が伝わればいいです。
特別な役職についてなくても問題なし
ガクチカでサークル活動をするなら特別な役職についていないといけないように思われがちです。
しかし、先ほどもいいましたように企業は学生の人柄に興味があります。
何等か役職を持ってそれにおけるエピソードを話すことも有効ですが、別に役職についていなかったとして問題はありません。
自分なりに自分が努力したことを上手にアピールできるようにしましょう。
力を入れていたならば辞めたサークルの話をしてもいい
辞めてしまったサークルの場合は、途中で逃げ出した印象を与えるので避けたほうが良いと思う方もいるでしょう。
しかしたとえ何かしらの理由で途中でやめてしまった場合でも、あなたが力を入れて取り組んだ経験があるようならば、その話をしても特に問題はありません。
大切なのは結果ではなく、その経験からあなたが何を学んだかです。
たとえ辞めてしまったサークルだとしても、あなたが人間的に成長したと思うエピソードがあればそれを使うのも良いでしょう。
【サークル活動のガクチカ】まずはガクチカの書き方をチェック!意識すべき5つのポイント!
ガクチカを作成する際に、いきなり文章を書き始めていませんか?だとしたらいったん手を止めてください。
面接官の心に響き、面接官を納得させるガクチカを作成するためにはポイントがあります。
文章を作る前に、まずは以下の5つのポイントを意識してください。
ポイント①:まずは「伝えたいこと」を明確にする
ガクチカを考える際に最も重要な事は「伝えたい事を明確にする」です。
当たり前と思われるかもしれませんが、就活生のガクチカを見てみますとこのポイントがあいまいなもの。
読んでみても「結局何が言いたかったのかなぁ…」なんて事は珍しくありません。
そうなってしまう原因は「テーマがあいまいなまま文章を書き始めているから」です。
うっすらとテーマを決め、それとなくエピソードを決めて書き進んでいるうちに、だんだんと元のテーマからズレてしまい…。
こんな状況になってしまっても書いた本人はズレに気付きにくいものです。
幸いにしてズレに気づいたとしてもどこをどう修正すれば良いのかわからず、手を付けられなくなってしまいます。
当然ですが、それをそのまま提出したところで採用担当者には伝わりません。
上記のような事が無いようにするためにも、まずはガクチカの柱となるテーマを明確にしてください。
なお、テーマを考える際に色々と盛り込みたいという気持ちになるかもしれませんが、一つに絞り込みましょう。
その方が文章も書きやすくなりますし、採用担当者の理解も得やすくなります。
そもそもガクチカは「成果」について直接的に評価するものではありません。
そこに至るプロセスや文章力などからあなたの人となりを探ろうとするものです。
ポイント②:伝えたい事をサポートしてくれる「具体例」を用意する
ガクチカを作成する際に具体例は欠かせません。
例えば「野球サークルで練習を頑張りました」とだけ言われても、採用担当者としては「はぁ、そうですか…頑張りましたね…」以外の感想を持ちようがありません。
当然ながらそれではガクチカとしての意味を全く持たない事になります。
そこで具体例の登場です。
「野球サークルの全国大会出場を目指し、日々練習を重ねてきました。 結果としては、予選大会の準決勝敗退です。 残念ながら夢はかなわなかったのですが、我々の強みや改善すべき点はずいぶんと明確になりました。 来年には後輩が夢をかなえてくれると信じています。」
以上のようなガクチカでは、かなりハードな練習を続けてきた事が想像できますし、この人の人となりもそれなりに見えてきます。
このように具体例を入れる事によって、相手に伝わりやすくなりますし、信憑性にもつながります。
また、そこから人となりについて様々な事が想像されるため、あなたへの興味もアップするというわけです。
なお、ポイント①で考えた「伝えたい事」と、ポイント②で考えた具体例がしっかりとかみ合っている必要があります。
これがかみ合っていないと、面接官には伝わりません。
ポイント③:「得られた結果」を明確にする
ガクチカでは「得られた結果」も重要です。
例えば「フットサルサークルで学生リーグ制覇を目指し練習を続けた」とだけ言われたら、結果が気になりますよね。
ここに「準優勝を果たした」であったり、「残念ながら一回戦敗退したものの、相手チームは優勝した」といった話が加わっていれば読む側も納得です。
学生時代に力を入れた事ですから、その結果として何が得られたのかも大切です。
成果についてもしっかりと明確にしておきましょう。
ポイント④:「読む人の事」を意識して文章を書く
ガクチカを作成する際、「読む人の事」をしっかりと意識して文章を作成するようにしてください。
例えば学生時代にマイナースポーツサークルでの活動に力を入れたとします。
そしてガクチカには「〇〇(競技名)に力を入れました」とだけ書かれていたとしたらどうなるでしょう?
ここで世間一般に「〇〇」という名前が浸透していなければ、スポーツを頑張った事すら伝わりません。
読む人の事を意識するのであれば「マイナーなスポーツではありますが〇〇に力を入れました。〇〇とは…」とスポーツに関する説明まで書くはずです。
これならば読み手の心にスッと入るものです。
ポイント⑤:「面接で使われる」ことも意識しておく
ガクチカに書かれている内容は面接で突っ込まれる事もしばしばあります。
「大学時代にボランティアサークルでの活動頑張ったとありますが、どんなボランティア活動か教えてください」といった具合です。
その質問に対してはおそらくすんなりと答えを出す事ができるはずです。
そこで会話が盛り上がれば、面接の雰囲気は良くなり、好印象を与える事にもつながって行きます。
面接官に突っ込まれるか否かは、面接官に興味を持ってもらえるか否かです。
せっかくですから「面接官の興味をそそる」ガクチカ作成を心がけてみてください。
【サークル活動のガクチカ】サークル活動で好印象のガクチカを作成するコツ
サークル活動についてガクチカを作成し、好印象を獲得するにはどのようなことを意識すればいいのでしょうか?
ガクチカは、自分の人柄をアピールすることが大切です。
そのため、自分らしさが十分に伝わるように好印象を獲得するコツをお話します。
3つのポイントに分けて説明していきますので、参考にしてみてください。
結論は最初に明示
ガクチカに関わらず、エントリーシートや面接のどの場面でも、結論を最初に明示することは好印象を与える大きなポイントになります。
結論を最初に伝えることは常に意識するようにしましょう。
ガクチカで結論を最初にアピールすることには意味があります。
結論を最初に明示しないままエピソードなどをアピールするケースを考えてみてください。
最初から今までの経験について話すと、企業は学生の話の軸が見えずに話の重要ポイントを理解しないまま漠然と聞くことになります。
あなたの話の要点がわからないまま、話がすすみ、集中力も切れてしまうでしょう。
そうなると企業にあなたの魅力が伝わりません。
結論やポイントを先に明示しておくことで、企業はあなたが何に関するエピソードを話し、どこが話の要点なのかを理解することができます。
あなたの話の道筋を提示し、理解しやすい構成を作ってあげましょう。
結果より過程を重視した説明
企業は功績や経歴よりも、努力した過程を重視します。
これは、人柄が努力した過程に表れやすいことが理由です。
経歴や功績はあくまで過去に過ぎません。
企業に入社後、過去の功績や経歴は意味を成しません。
入社後大事になるのは、どのように課題を解決するのかという人柄の部分なのです。
そのためガクチカでは過程を重視して具体的に自分の人柄を理解してもらうようにしましょう。
企業に貢献する意思を示そう
就活においては、どうしても内定をもらうことをゴールとして設定しがちです。
しかし、内定をもらえると今度は実際に企業の一員として働きだすことになります。
企業はあなたが自社の一員として貢献してくれる人材かどうかを見極めているのです。
自分からい企業に貢献する意思を示すと、企業もあなたと働くことが想像しやすくなります。
また、自分から積極的に入社後のことを話すと、入社意欲もアピールできますから、ぜひガクチカは企業に貢献する意思を示して終わるようにしましょう。
【サークル活動のガクチカ】ガクチカでサークルのことを話すメリット
ガクチカでサークルのことを話すメリットはたくさんあります。
チーム内におけるあなたをアピールしやすいというメリットがありますし、自分のマネジメント能力を相手に伝えるのも役立つでしょう。
さらに、サークルのポジションから、入社後の社内におけるポジションをイメージさせやすいというものもあります。
これらを踏まえた回答を心がければ、相手に自分をアピールすることができるのではないでしょうか。
チーム内におけるあなたをアピールしやすい
ガクチカには、自分の大学生時代の生活が集約されていると言っても過言ではありません。
ガクチカを話すだけで、相手にいろいろなことが伝わるのです。
たとえば、ガクチカを伝えることができれば、チーム内におけるあなたをアピールすることができます。
あなたはチーム内でどういった存在なのか、チーム内における重要度はどれくらいなのか、チームの仲間からは頼られる存在なのか、などなど色々なポイントをアピールできるのです。
チーム内には、どんなメンバーでもポジションというものがあります。
そして、会社、社会にも同様にポジションがあります。
このポジションというのは、意外に重要であって、サークル内でのポジションと会社内でのポジションには共通するものも多いです。
そのため、企業の人たちは、サークル内でのあなたを知って、企業内でのあなたを想像するのです。
こうすれば、あなたがどのくらい活躍できるかがある程度予測できてしまいます。
こう考えれば、ガクチカのアピールは、面接において非常に重要なポイントであることがわかるのではないでしょうか。
マネジメント経験をアピールしやすい
ガクチカのメリットは、マネジメント経験をアピールしやすいということです。
企業において、なんらかのマネジメントをする場合には、このポイントは非常に重要になってくるでしょう。
たとえば、スポーツ系のサークル活動をやっていて、質の高い練習メニューを組み上げて、サークルの成績を上げた。
これは立派なマネジメント経験になります。
また、イベントサークルなどで、自分がイベントを企画して、普段よりも多くの観客を動員したなどの結果も、あなたのマネジメント経験の賜物と言えるでしょう。
こういったマネジメントは、企業活動においても通じる部分がたくさんあるので、こういった経験をした大学生は、企業から見て頼もしいと感じます。
そのため、ガクチカをアピールしても、マネジメント経験とはなんの関係もないような事柄は避けたいところでしょう。
単純に楽しかったというエピソードを添えられても、なんの評価をすることもできないのです。
主体性やリーダーシップをアピールしやすい
サークル活動で代表的な役職についていた場合は、主体性やリーダーシップをアピールすることができるでしょう。
自分の考えを持って周りをまとめた経験は、企業側から見ると好印象に感じます。
また、今後社会人になった後も、周りをまとめながら自分の仕事に責任をもって取り組んでくれるだろうと予想することもでき、採用へ1歩近づく可能性もあるでしょう。
熱意を持ってアピールしやすい
大学生時代一番力を注いだのはサークル活動であるという方もいるでしょう。
そのような方にとっては、ガクチカでサークル活動を話すのが良いです。
なぜなら、一番話しやすく、そして内容を膨らませることができるからです。
また熱意をもって自分自身をアピールすることもできるでしょう。
企業側はあなたがどんな事に興味を持ち熱意をもって取り組んできたかを知ることで、自分の企業の考えとマッチするかを確認します。
そのため、サークル活動を頑張ってきた方にとっては自分の魅力について話すに最適な内容とも言えるのです。
入社後の社内でのポジションをイメージさせやすい
ガクチカでサークルのことを話すメリットは、自分のサークル内でのポジションを相手に伝えることによって、社会でのあなたのポジションを相手にイメージさせやすい点です。
このイメージが企業の貢献に直結するようなイメージであった場合は、採用される可能性はいっきに高くなります。
しかし、サークル内でのポジションが企業でのポジションに連動するということは、逆にマイナスイメージにつながる可能性もあることを踏まえなければなりません。
サークル内でいてもいなくても変わらないようなポジションだと思われてしまった場合、極端ですが企業には必要ないと切り捨てられてしまう可能性があるのです。
そのため、ポジションをイメージさせるといっても、ポジティブなポジションをイメージさせなければなりません。
面接官が状況をイメージしやすい
多くの面接官もあなたと同じような学生時代を送ってきた可能性があります。
そのため、サークル活動というのは面接官にとってもイメージしやすい経験談なのです。
またそのような経験談を話すことで、あなたがどんな人間なのかも理解しやすくなるでしょう。
【サークル活動のガクチカ】サークルの話をガクチカで伝える際のおすすめの構成
サークルの話をガクチカで伝える際のおすすめの構成を紹介します。
結論をアピールして、その理由を紹介する方法もあります。
また、問題を提起して、それに対して、どういう行動を取ったのか、その結果、どのような成果を得られたのか、というように順序立ててアピールする方法もあるでしょう。
こういったエピソードをいくつか用意しておけば、就活の際に非常に役立ってくれます。
結論:私が学生時代に頑張ったことは〇〇のサークル活動です(アピールポイント)
サークルの話をガクチカで伝えるのにおすすめの構成は、結論から話して、そこに理由を付け加える方法です。
サークル活動における結論とは、自分が学生時代に頑張ったことは○○のサークル活動ですという部分になります。
これがアピールポイントになってきますので、しっかりと相手に意識させることが重要になってきます。
理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
サークル活動を頑張ったというのは良いですが、どのように頑張ったのか伝えなければなりません。
単純にサークル活動を頑張って、楽しかったというのであれば、単なる感想文にしかなりません。
どのような経験をしたからこそ、このサークル活動を頑張れたという内容にしなければ、相手に響くことはないでしょう。
具体的には、○○で○○ということがあったので、○○のサークル活動を頑張りました、という内容にします。
たとえば、○○のサークル活動でリーダーを任されたので、サークルに参加する仲間たちに良い思い出を作ってもらいたいと頑張ったというケースもあるでしょう。
エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました
ガクチカでサークル活動を頑張ったことを伝えたいなら、サークルに関するいくつかのエピソードを用意しておきたいところです。
サークル活動のエピソードにも起伏がほしいところで、単純に頑張った、単純に大会で優勝した、などでは足りないでしょう。
サークル活動をするうえで、どんな問題が発生し、その問題に対して、どんな解決策を導き出したのか、その結果、どのようなことがサークル活動に起こったのか、というように順序立てて相手に伝えたいところです。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
これは非常に重要な部分です。
サークル活動をしていて、なんらかの問題に直面したエピソードでなければ、とても平坦な物語になってしまいます。
ガクチカでサークル活動のエピソードを紹介するメリットは、サークルでの活動を通じて、あなたが会社に必要なのかどうかの判断基準になるからです。
そこで重要になってくるのが、問題解決にどういった対応をする人間なのかという部分なのです。
たとえば、サークル活動のリーダーをしていて、サークル活動のチームワークに亀裂が走ってしまう、これもあなたの力量が試される問題だと言えるでしょう。
これに対する、問題解決行動をしっかりとエピソードにすることによって、相手に自分をアピールすることができるというわけです。
行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
ココも重要なポイントです。
問題に対して、どのような対策をする人間なのか、ということが試されているわけですので、ここでしっかりとアピールすることができなければ、採用は難しいと言えるでしょう。
問題に対して、どう向き合えるかは企業では非常に重要です。
問題を解決できれば、企業の成果につながるわけなので、企業の生命線と言える部分でもあります。
そのため、ここでは、「私は○○と考え、○○を行いました」というような文章を企業の目線を踏まえたうえで紹介すると良いでしょう。
結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
問題に対して、自分なりに行動した結果、どのようなことが起こったのか結果をアピールします。
ここは当然、ポジティブな内容にする必要があり、○○した結果、○○となり、○○に対して、大きく貢献することができた、というような内容にすると良いでしょう。
○○に貢献したという部分は、そのまま会社への貢献と置き換えてみてください。
こうして考えれば、自分の行動が会社にとって役立つということをアピールすることができるのです。
社員は企業に貢献することが第一なので、ある意味では、1番重要なポイントだと言えるかもしれません。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
先程から、サークル活動を企業での活動に置き換えてアピールすることが重要だと言っています。
その理由がこの結論の部分です。
サークルでのエピソードは、最終的にはその経験が企業に対してのどのような貢献につながるのかという部分につながっていくのです。
そのため、結論の部分は、「サークルでの○○の経験が、企業での○○ということに役立つ」というアピールをする必要があります。
あなたが企業に役立つということを明確にイメージさせることができれば、いっきに採用の可能性は高まるでしょう。
いうならば、これまでの段階は、結論に至るまでの布石なのです。
【例文でチェック】サークル活動をベースとしたガクチカとは
前章ではガクチカ作成のポイントについて解説してきましたが、続いては具体的な例文をご紹介していきたいと思います。
サークル活動自体はもちろんのこと、サークル活動での役職、そして新歓コンパといったイベントをテーマとしています。
例文①:スポーツ系サークルでの広報活動をガクチカに活かす
大学で最も力を入れていたのが、バスケットサークルでの広報活動です。
私が所属していたサークルは全国大会出場実績もある強豪として知られていました。
とはいえ私が入った直後にメンバーが減ってしまい、活動自体が困難というレベルにまで落ち込んでいました。
そこで、バスケットの練習はもちろんなのですが、サークル活動自体を盛り上げる事も大きなテーマとなりました。
そこで私が担当したのはメンバーを増やすという事です。
最初の目標は次の春、新入生への勧誘に定めました。
新入部員勧誘のため、色々と企画したのですが、結果は悲惨なものとなりました。
一応は数名のメンバーが入ったのですが、卒業生の分を引くとトータルではマイナスです。
このままではサークル消滅の危機という事で、とにかく失敗の原因を徹底的に考えました。
失敗の原因として私が考えたのは発信力の不足です。
そもそも存在を知らないサークルに入ってくれる新入生が居るはずもありません。
前回の失敗を踏まえ、次の春にはとにかく徹底的に準備を進めました。
そこで行ったのがブログによるサークル活動の紹介です。
過去の戦績、日々の練習、コンパなどの様子を伝える事にしました。
またブログを宣伝するためにはSNSでの発信も欠かせません。
その結果、多くの新入生が我々のサークルに興味を持ってくれ、今では大所帯となっています。
ブログの更新とSNSでの発信は、今やサークル活動の名物となっており、後輩たちが引き継いでくれています。
例文②:文化系サークルでの代表の活動をガクチカに活かす
私は国際交流サークルの代表をしていた経験があります。
国際交流サークルは、学校内の留学生と交流がメインの活動内容です。
また大学側が支援してくれる留学制度を使い、毎年夏に1度ホームステイを行い、その経験をもとに国際交流について討論なども行っていました。
しかし私が代表を務めた年は昨今のコロナ禍で、例年の活動をすることが難しくなってしまいました。
しかしここで諦めるのではなく私は他の方法で国際交流ができないかと思い、皆から意見も出してもらいながら新しい方法を模索しました。
そこで、私は学校側にも協力をしてもらい協定を結んでいるカナダの学校にも呼び掛けてもらい、オンラインでの国際交流を行うことに成功しました。
その結果現在では、カナダの大学で日本に興味がある方とオンラインで交流ができています。
何事も壁にぶつかったとしても、新しい方法を考え行動することの大切さをこの経験から学べました。
例文③:会計係の役職をガクチカに活かす
私が最も力を入れていたのがサークル活動での会計係です。
初めは軽い気持ちで引き受けたのですが、想像以上に大変で、神経を使う仕事に驚かされました。
一円のミスも許されない反面、学生同士の気楽さで、「あっゴメン、部費ちょっと待って」というメンバーも少なくないからです。
一度大きなミスを発生させてしまい、サークル全員に迷惑をかけてしまった事もあります。
けれど、それをきっかけとして、会計管理の方法を見直す事になりました。
一番問題だったのが、お金の流れとそれを記録するタイミングとの時間差です。
そこで、サークル全員でカレンダーを共有する事になりました。
部費を徴収するタイミングも分かりやすくなりましたし、受けっとたタイミングでそれを記録します。
そのほか、支払いに関しても、発生するたびにそれを記録します。
スマホで記録できるため、タイムラグが発生してしまう事もほとんどありません。
万が一モレが合っても、部員全員でチェックができるため、誰かがミスに気付いてくれます。
ミスを生み出さないためには仕組みづくりと、チェックする仕組みの両方が大切という事を実感しています。
例文④:新歓コンパなどのイベント企画をガクチカに活かす
大学時代の大きな想い出の一つにサークルでの新歓コンパを企画したときの事があります。
そういったイベントの幹事をするのが初めてだったため、何をどう手配すればよいのかすらわからない状況でした。
先輩に相談してみたところ「未経験ならではのイベントを考えてみてよ。
」と言われてしまい、ますます悩んでしまう事に。
ですが、同時に言われた「失敗しても大丈夫だから」の一言を信じ、とにかく考えてみることに。
思えば、私がサークルに入った時の新歓コンパはボーリングをした後で、同施設のレストランで食事を楽しむというものでした。
確かに面白かった記憶もあるのですが、席が固定されており、遠くの人と喋れずに残念だった事も思い出しました。
そこで、流動的に楽しめる「立食パーティー」を企画する事になりました。
とはいえ予算も限られていますし、ホテルなどを使うワケにはゆきません。
そこで大学内の施設について調べたところ、多目的ルームを見つけ出しました。
もちろんサークルでの利用も可能です。
ただし、新歓コンパで使う例はなかったようです。
管理していた自治会に連絡をしたところ、イベントの趣旨を理解してもらえ、幸いに新歓コンパでの利用も認められました。
結果としては大盛り上がりの新歓コンパとなりました。
流動的に話ができるという事と、コンパ後には皆で大掃除をする(決まりでせざるを得ない)事で、一体感が生まれ一気に打ち解けます。
それ以来、その場所での新歓コンパは伝統となっています。
「新しい事にチャレンジする楽しさ」を覚えた事は私にとっての大きな財産です。
例文⑤:役職がなくても積極的にサークルに働きかけた経験をガクチカに活かす
サークル活動で私が心がけたのは、多くの人の意見を聞くということです。
私はサークルは代表や幹部だけで作り上げるものではないと思っています。
私自身サークル在籍中に役職についた経験はありません。
しかしそんな私だからこそ、最上級生になった際は下級生などの意見に耳を傾け、その意見を幹部に伝えるようにしました。
時には下級生が私たちの意見や考えに反発をするようなこともありました。
その際は私が双方の真ん中に立って話をまとめることができました。
私はこの経験で常に視野を広くすること、そして周りの意見を聞くということの大切さを学ぶことができました。
【サークル活動のガクチカ】これはNG!すべてのサークル活動がガクチカに使えるワケでは無い!
サークル活動はガクチカにおすすめのテーマですが、すべてのサークル活動がガクチカに使えるというワケではありません。
例えば「副リーダーとしてサークル活動を盛り上げました」といったありきたりな内容ですと、面接官の心に刺さることはありません。
あるいは社風と合わない話もNGです。
例えば、ITベンチャー系など、新しいアイデアを求められがちな職場に対し、「サークル活動を通じ、伝統を守ることの大切さを実感した」といった内容ですと、やはり違和感を覚えてしまいます。
【サークル活動のガクチカ】ガクチカでサークル活動の飲み会などを話してもいいの?
ガクチカの中で、サークル活動の飲み会などの話をしても良いのかわからないですよね。
飲み会となると半分遊びのようなものだし…と考えている人も多いでしょう。
サークル活動において、飲み会も活動の一つです。
きちんと自分の学びとなり、得た経験があるのなら、もちろん飲み会の話もして良いでしょう。
しかし、ガクチカにおいてサークル活動の飲み会をアピールするには、企業によっては難しいかもしれません。
ここでは、どんなエピソードがアピールになるのか、難しい企業はどんな業界かご紹介します。
アピールになっているなら問題はない
先述した通り、サークル活動における飲み会は、ガクチカとしてきちんとアピールになっているのであれば問題ありません。
では、どのような場合がアピールとなるのでしょうか。
たとえば、飲み会の幹事をしていた場合です。
飲み会だとしても、サークル全員の人数を把握して予約するなど、管理能力が問われます。
それが、大人数のサークルになればなるほど、予約や場所決めは大変です。
幹事をこなす機会があったり、それが多かったりするとそれは立派なアピールポイントになります。
そのため、しっかりとガクチカのアピール内容としてつなげられるなら、ぜひ取り入れましょう。
管理能力というのは、どんな職業でも重要なスキルです。
それができる人は、重宝されますのでガクチカとしてうまくつなげてみてください。
企業によって使い分けよう
先ほど、サークル活動における飲み会をうまくアピールにつなげられるなら取り入れても良いとご紹介しました。
しかし、それは企業によって変わることは覚えておきましょう。
たとえば、比較的新しいベンチャー企業の場合、ガクチカとして捉えられる可能性はあります。
しかし、銀行などのお堅い企業は、管理能力の面でアピールできるとしても、少し難しいかもしれません。
銀行系の企業で管理能力をアピールする場合は、ほかのエピソードを使ってアピールするほうが無難です。
そのため、飲み会をガクチカとしてアピールする場合は、企業のことをしっかり見極めましょう。
応募する企業に合わせてアピールできるように、ガクチカは複数用意してください。
業界や職種ごとに合わせて大枠を用意しておくと、企業ごとのガクチカも作りやすいです。
【サークル活動のガクチカ】サークル活動をガクチカで話す際の注意点
サークル活動をガクチカで話す際、ただサークル活動で起こったことを話すのではありません。
サークル活動の何を話すかがとても重要となります。
企業側が知りたいこととあなたが話したいことにズレが生じてしまうのを防ぎましょう。
まず、1つ目は、「サークルの活動内容は重要ではない」ということです。
2つ目は、「あなたの人柄をアピールする」ということが挙げられます。
3つ目は、「あなたが成長したことで得たことをアピールする」ということです。
この3つについて、詳しくご紹介します。
サークルの活動内容は重要ではない
企業は、あなたのガクチカにおいてサークルの活動内容を知りたいわけではありません。
あなたがサークル活動において、何を成し得たかを知りたいのです。
そのため、ほかの人が経験していないようなサークル経験をアピールする必要はありません。
興味を持たれることはあっても、そうした経験が直接あなたの評価につながるわけではないのです。
先述した通り、企業がガクチカであなたを見るポイントに「あなたのモチベーションがどんなところで出るのか」、「ガクチカで学んだことを仕事に活かすことができるか」という点があります。
この2つを満たすようなアピールをする必要があるのです。
そうなると、サークルの活動内容が重要ではないことはご理解いただけると思います。
あなたの人柄をアピールする
企業は、あなたのガクチカを通して、あなたがどんな人間なのか知りたいと考えています。
あなたがどんな考えで何をなぜ行ったのかということを知りたいのです。
そうすることで、企業側も自社の社風に合っているのかを判断することができます。
そのため、あなたの人柄がわかるようなエピソードをガクチカに取り入れてください。
たとえば、サークル内で揉め事があって、それをあなたが解決したとします。
「サークル内の空気が悪くなることが良くないと判断したので、2人から詳しく話を聞きました。
どちらの意見も良い面と悪い面があると思ったので、その折衷案を2人に出し、双方納得の話し合いができました。 そのおかげで、サークル内の空気も良くなり結果も出すことができました。
その2人には、今でも感謝されています。」
以上のような文章にすると人柄が出るでしょう。
あなたが成長したことや得たことをアピールする
企業は、ガクチカを通して何を学んだのか、そしてそれを入社後にどう活かしていくかを知りたいと考えています。
ガクチカで学んだこと、得たことを知ることで、その人の成長を知ることができます。
企業は、あなたの人柄やモチベーションなど、とにかくあなたがどんな人間なのかを知りたいと考えています。
それを知ることによって、自社に貢献できる力があるかどうかを判断するのです。
企業も、せっかくなら自社に少しでも貢献し、長く勤めてくれる人を採用したいと考えます。
その判断材料として、ガクチカでの経験を聞くことは必須なのです。
また、企業は、それに伴いどう成長したのかも知りたいと考えています。
成長具合を知ることで、自社に入社してからどう成長する可能性があるのかも予測することができるのです。
【サークル活動のガクチカ】ガクチカでサークル活動をアピールする際に嘘をついたらバレる?
ガクチカでサークル活動をアピールする際に嘘をついたらバレるのでしょうか。
嘘は、基本的にバレると考えてください。
企業もガクチカは学生を判断するうえで、力を入れている部分です。
そのため、企業はあなたのアピール内容に対して深堀をしていきます。
そこで、矛盾が生じたりしてしまうと嘘なのではないかとバレることはあります。
基本的にガクチカで嘘の出来事を話すことはやめておきましょう。
嘘だとバレてしまえば、評価どころの話ではなくなってしまいます。
ガクチカでは、本当のことを話すようにしましょう。
ガクチカで嘘をつくような人を企業側も採用したくないです。
たとえ、嘘がバレなくても企業とのミスマッチが生じ、あなたが就職後に大変な思いをするでしょう。
サークル活動のエピソードでガクチカを乗り切ろう!
サークル活動のエピソードを使ったガクチカ作成方法について見てきましたが、ポイントはつかめましたか?
ご紹介してきた通り、サークル活動はガクチカの格好のテーマです。
サークル活動自体ももちろんですが、サークルでの役職、サークルで企画したイベントなど、様々な切り口で考えてみてください。