
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「ガクチカで部活動をアピールすると就活で有利?」
「部活動で培ったリーダーシップや忍耐力はどのようにアピールすればいい?」
「ガクチカの質を高めるにはどうしたらいい?」
学生時代、熱心に部活動に取り組んだ方は、ガクチカで部活動経験をアピールしたいと考えるでしょう。
この記事では、ガクチカで部活動経験をアピールしたい方向けに、受かるガクチカを作成するためのポイントや自分の能力を魅力的にアピールするためのコツ、ガクチカの質を高める方法などを紹介しています。
部活動をテーマにしたガクチカの例文、NG例も紹介しているため、企業から評価を得られるガクチカの作成方法が理解できるでしょう。
部活動をガクチカのテーマにしたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカで部活動】企業はどう思う?
部活動のエピソードは、就活におけるガクチカとして非常に効果的な武器となります。
企業が求める「協調性」「チームワーク」など、部活動を通じて身につけたスキルや経験は、企業に対して強いアピールポイントとなります。
特に、部活動での努力や成果を具体的なエピソードとして伝えることで、自分の能力や人柄を効果的に表現できます。
また、体力や気力が求められる企業においては、部活動での経験が「体力」や「精神的な強さ」の証として評価されることもあります。
【ガクチカで部活動】アピールするメリットとアピールポイント
大学で部活動をしていた方は、ぜひ部活動の経験をテーマにしてガクチカを作成してみてください。
というのも部活は「受かるガクチカ」を作成する上での最強の経験だからです。
「企業が求める人材像」などと検索してみますと、「協調性がある」「チャレンジ精神が旺盛」「チームワークが得意」「リーダーシップがある」といったワードを目にするはずです。
そのほかにも「気力・体力に自信がある」といった若手も企業で喜ばれる人材の一つです。
上記はすべて部活動の経験からアピールが可能なため、部活はガクチカの格好のテーマといえるのです。
以下で、より詳しくアピールできるポイントを紹介していきます。
チームでの経験から成長や学びを示せる
仕事は基本的にチームプレーなので、チームの一員として一生懸命部活を頑張ったことはアピールポイントになります。
一般的に上下関係が厳しく、学年やポジションでの役割がハッキリしている部活は会社組織とも似ています。
そのような組織の中で、どのように過ごして何を学んだかは、採用側としては非常に興味のある内容になるでしょう。
部活で学べることはさまざまですが、「リーダーシップ」「マネジメント力」「忍耐力」は強調できるポイントですし、企業側も求めている素質です。
具体的に見ていきましょう。
エピソードで自分らしさや独自性を表現しやすい
部活動は、多くの学生が経験しているため、一見すると差別化が難しい題材に思われがちです。
しかし実際には、同じ競技や活動内容であっても、一人ひとりの立場や取り組み方、そこに込めた思いはまったく異なります。
たとえば、主将としてチームをまとめた経験、マネージャーとして裏方に徹した貢献、怪我からの復帰を目指して努力した経験など、どのような立場でも自分らしさを反映したエピソードが語れます。
その中で、自分が何にこだわり、どんな困難を乗り越えたかを掘り下げることで、他の就活生との差別化が図れます。
明確な目標があり努力する姿勢や継続力を示しやすい
部活動のアピールポイントの一つである「継続力」は、ただ同じ部活を続けたというだけでなく、毎日の練習や後輩への気配りなど、継続して行ってきた具体的な行動や姿勢が評価されます。
部活動での継続力をアピールする際には、「なぜそれを続けたのか」「どのように困難を乗り越えてきたのか」といった理由や背景を伝えることで、より深い人間性や成長過程を企業に理解してもらえます。
例えば、厳しい練習を続けた理由や目標、後輩を指導する中で感じた責任感などを具体的に話すことで、単なる継続ではなく、主体的に取り組んできた姿勢や信念をアピールできます。
これにより、企業はあなたがどのように仕事に取り組むかをイメージしやすくなるというメリットがあります。
組織での役割や能力を伝えられる
部活動は「勝つ」「成長する」といったチームの目標に向かって、個人がどのような役割を担い、どう貢献したかが明確になりやすい経験です。
競技者として得点力を発揮した人もいれば、戦術を分析して支えた人、メンバー間の調整役としてチームの潤滑油となった人もいます。
それぞれの役割の中で、自分がどのような強みを活かし、成果や信頼を得てきたのかを語ることで、企業における自分の行動特性や適性を伝えることが可能です。
たとえば、主将経験からリーダーシップや統率力、補欠であっても練習を支え続けた努力から継続力や忍耐力、試合前の相手分析を担った経験からは論理的思考力などがアピールできます。
部活をやっているとキャプテンはもちろんのこと、後輩の指導などさまざまな面でリーダーシップを発揮する場面があるでしょう。
例えば、キャプテンとしてサッカーをしてきて、皆がやる気なくなってしまった時にも励まし引っ張ってきたということや、キャプテンとしてメンバーをまとめるために試行錯誤した結果、全国大会に導くことができた、というエピソードを話しても良いでしょう。
リーダーシップは、企業に入社後も同期を引っ張ってくれるような存在や、数年して部下を育てる際に適している人材にも役に立つと企業から評価してもらえる可能性があります。
リーダーシップを発揮した経験のある学生を企業は重宝しますから、ぜひアピールしてください。
マネジメントというのは管理や経営という意味になりますが、部活の場面では、メンバーや後輩が感じている不安を解消したり、自分のスキルを教えたりすることを指します。
そのため、試合に勝つために皆で上手に協調して協力していくために必要な力といえます。
もし部活で優勝するために自分が中心となってまとめてきた経験があれば、ぜひそのエピソードをアピールしましょう。
また、一緒に戦う仲間が部活で力を発揮しやすいように活動した内容などもあれば、その話もしてみましょう。
どんなポジションであっても、目標のために自分がどのように頑張り、問題に対してどのように対処したのかが重要です。
企業はチームプレーを重視していることが多く、自分が身につけたスキルを周りにも教えられるような人を求めています。
自分のことだけを考えずに、全体を見ながらマネジメントできる力は社会に出てからも役立つので、その経験があることは大変好印象になります。
忍耐力は社会人にとって重要なポイントです。
困難に立ち向かえるか、転んでも立ち上がれるか、どれだけ粘れるかというのは仕事で成果を上げるためには大事な素質です。
メンタルが弱い人を採用するのは企業にとってリスクとなります。
打たれ強く、大変な局面でも諦めない人は魅了的な人材です。
大変だったことを忍耐力によって乗り越えたエピソードは必ずアピールしましょう。
特に体育会系の部活の場合はこのような経験をしてきた人が多いはずです。
過去を振り返って、辛かった体験、そしてそれを乗り越えた話を思い出してください。
そして、辛かった体験から何を学んだかを言語化してみましょう。
困難はどんな人にも訪れますが、その困難にどのように対処したのか、そこから何を学んだかで人の成長は変わります。
部活の結果やエピソードを話すことで、目標達成するために努力ができる人なのかをアピールできます。
面接官は、そのエピソードから今後仕事でどのように活躍するかを見出します。
また、話の内容の中にはその学生の根幹が入っている場合が多く、面接官はそこからどんな価値観を持っているのかも見たいと考えています。
学生は、勉強と部活が仕事のようなところもありますので、このうちの部活で全力で取り組んだというのは、それだけでも印象が良くなります。
具体的にどのように目標達成したのかというエピソードを交え、相手が想像しやすいように伝える工夫をしましょう。
部活動においては、得点や目立つ活躍をする選手だけでなく、裏方としてチームを支える存在も不可欠です。
練習や試合の準備、用具の管理、メンバーの体調や精神面への気配りなど、表に出にくい役割を積極的に担う姿勢からは、強いサポート力がうかがえます。
こうした行動は、成果を直接出す立場ではなくても、全体の生産性や雰囲気を整え、組織としてのパフォーマンスを高める重要な働きです。
また、他者をよく観察し、何をすべきかを自ら考えて行動することには、高い責任感と周囲への配慮、冷静な判断力が求められます。
縁の下の力持ちとしてチーム全体に貢献した経験は、職場でも周囲を支える調整役としての適性や、信頼される協働力の証になります。
【ガクチカで部活動】作成時に押さえておきたい8つのポイント
そもそもガクチカを作成する際には、ポイントをしっかりと抑えておく必要があります。
いきなり書き始めるのではなく、まずは下記ポイントをチェックしてみてください。
1. 企業の求める人物像を考える
どんなに立派な経験でも、企業が求めていない人物像と合致していなければ評価はされません。
まずは企業研究を徹底し、その会社がどんな価値観や行動特性を重視しているのかを明らかにしましょう。
そのうえで、自分の経験から伝えられる性格や強みが企業の方向性と一致するかを確認する必要があります。
企業HPや採用メッセージ、OB訪問などを通じて情報を収集し、自己分析と照らし合わせることが大切です。
エピソードと人物像の整合性があるほど、説得力のあるガクチカに仕上がります。
企業の求める人物像に自分のエピソードを重ねるには、企業研究が不可欠です。
企業研究を通じて、業界内でのポジションや、他社と異なる特徴、自社が掲げる価値観などを把握できます。
方法としては、企業HPや採用サイト、IR情報、代表メッセージ、社員インタビューの閲覧に加え、OB・OG訪問や合同説明会の活用も効果的です。
特に先輩社員の言葉や行動からは、表に出にくいカルチャーや実際に求められる人物像が垣間見えます。
こうした情報と自己分析を照らし合わせることで、企業に合った経験をガクチカとして選ぶ判断材料になります。
自己分析は徹底的にしておくことが大切です。
例えば、全国大会で優勝など優秀な成績をおさめていたとします。
ガクチカで優秀な成績をおさめたことだけを話されても、面接官は企業にマッチする人材であるか判断できません。
ガクチカは、物事の捉え方や価値観といった人柄が分かるような内容であることが求められます。
自分はどのような人間であるか知るためには、自己分析が不可欠です。
「なぜこの部活を選んだのか」
「どうして優秀な成績をおさめられたのか」
というように徹底的に自己分析していきましょう。
2.主体的に取り組んだ経験を選ぶ
企業は、指示を待つ受け身な人材よりも、自ら考えて行動できる人材を評価します。
そのため、誰かにやらされたエピソードではなく、自分の意志で取り組んだ経験を選ぶことが重要です。
たとえば、部内の課題に気づき改善提案をした、モチベーションの低いチームに働きかけて雰囲気を変えたなど、行動の背景にある思考や価値観が読み取れる内容が望ましいです。
「なぜそうしたのか」「何を感じたのか」という人間らしい部分を丁寧に描くことで、企業は応募者の本質を理解しやすくなります。
主体性はガクチカにおいて最も評価されるポイントの一つです。
3.実績・表彰経験・役割よりも取り組みの過程に焦点を当てる
優れた成果がなくても、取り組みの過程でどれだけ努力し、課題に向き合ってきたかが評価されます。
企業が注目しているのは「結果」よりも「結果に至るまでの行動プロセス」です。
たとえば試合でレギュラーになれなかったとしても、練習メニューを工夫した経験や、チームメイトを支えるために役割を引き受けたエピソードなどから、努力の質や思考の深さが伝わります。
また、表彰歴がある場合でも、それを支える試行錯誤や改善努力を説明することで、内容に厚みが出ます。
過程を語ることで、社会人になっても学びながら成長できる人材としての印象を与えることができます。
4.取り組みの動機や背景を詳しく説明する
行動の背景や動機には、その人の価値観や行動原理がにじみ出ます。
たとえば「チームがまとまっていなかったから自分が動こうと思った」「自分が試合に出られない悔しさを練習で表現しようとした」など、当時の状況や心情を伝えることで、エピソードに厚みが出ます。
企業はその行動の原動力が自社の環境や業務にフィットするかを重視しており、動機がわかれば入社後の働き方もイメージしやすくなります。
モチベーションの源泉が明らかになると、「なぜ行動できたのか」「どんな状況に向いているのか」が伝わりやすくなり、再現性も高まります。
5.挫折や困難などの苦労した経験を伝える
困難を乗り越えた経験には、その人の思考力、対人力、粘り強さなど、さまざまな強みが詰まっています。
たとえば、怪我で出場できなくなった、スランプに陥った、仲間と意見が衝突したなど、実際の試練をどのように捉え、どんな行動を取ったのかが重要です。
周囲の協力や支えによって立ち直った経験であれば、協調性や感謝の姿勢も伝えられます。
企業は、入社後の挫折にも耐えられる人物かどうかを見極めたいと考えているため、苦労をどう乗り越えたかを誠実に語ることが、自己理解と成長の証になります。
6.エピソードは仕事への再現性を意識する
学生時代の経験が、仕事でどのように活かせるかは企業にとって非常に重要な視点です。
再現性とは、過去の経験を通じて身につけた考え方やスキルが、企業での業務にも通じているかを示すことです。
たとえば、部活動で後輩指導をしていた経験は、チームでの育成やマネジメントに通じる力があります。
試合に向けた分析力は、営業や企画職での提案力や課題発見力といった形で応用できます。
ただの努力話で終わらず、「この力は御社でもこう活かせる」と明確に伝えることで、説得力と実務適性を高めることができます。
7.構成を意識して論理的に伝える
内容が良くても、構成が不十分だと読み手に意図が伝わりません。
エピソードは「結論→背景→行動→結果→学び」の順でまとめることで、読みやすく論理的に伝えることができます。
結論から始めることで、冒頭で印象を残すことができ、その後の話も理解されやすくなります。
また、一文が長すぎないよう意識し、主語と述語の関係がはっきりした明確な文章を心がけましょう。
構成力は社会人に必要な文書作成スキルや思考整理力にも通じるため、読みやすさへの配慮は選考評価にも直結します。
8. コロナ禍の場合
現在就活している学生は、新型コロナウイルスの感染拡大で部活動が制限を受けたり、講義がリモートになったりと何らかの影響を受けているでしょう。
新型コロナウイルスの影響を受けたからこそ、コロナ禍でどのようなモチベーションでいたのかを盛り込むようにしましょう。
部活動が制限され思うように活動できなかったから努力したこと、コロナ禍を乗り越えるために工夫したことがあるなら、ぜひガクチカの中に組み込んでください。
予期せぬ事態に対応できる力は面接官にも魅力的に見えるでしょう。
面接官の目を惹く「部活動のガクチカ」には、共通する3つのポイントがあります。
まず、その部活動に力を入れた理由が明確であること。
たとえば「高校時代に悔しい思いをし、大学では自分を変えたいと思った」など、自分の思いや背景が伝わると印象的です。
次に、どのように努力したのかが具体的であること。
練習方法の工夫、役割としてのリーダーシップ、後輩指導など、実際の行動が想像できる内容が好まれます。
そして最後に、「なぜそうしたのか」「どう感じたのか」といった本人の考えや葛藤が含まれ、面接官が自然と深掘りしたくなるようなエピソードであることが大切です。
【ガクチカで部活動】アピールするコツ
部活をガクチカとして魅力的にアピールするには、どのようなポイントがあるのでしょうか?
部活での経験をより魅力的にあなたらしく伝えるためのコツについて3点お話しします。
まず、大事なのは「なぜ」に焦点を当てることです。
例えば、なぜその部活を選んだのか、なぜ頑張れたのかなど、さまざまな角度から掘り下げることができます。
これをすると、エピソードの説明に自分らしさが足され、聞き手にとっても魅力的な印象を持ちます。
部活に関するエピソードの中で、動機に焦点を当てて深堀りしてみてください。
次に、部活における挫折経験や努力した経験を思い返してみましょう。
挫折経験は企業からの評価が高い話題の一つです。
挫折や困難を経て、どのように気持ちを切り替え、それを解消したのかなど、プロセスに需要があります。
これらをアピールすることで、学生の問題解決力や行動力などを図るのです。
その後の紆余曲折なども合わせて挫折経験を積極的にアピールしましょう。
部活をガクチカでアピールする際、企業に貢献できる意思を示して締めましょう。
企業は一緒に働く人材を探しています。
そのため、企業に貢献する意思が強い学生は重宝されます。
さらに、自らそれをアピールすることで強い積極性が印象付けられます。
【文化系部活向け】アピールのコツ
運動部に比べると、文化系部活は目に見える成果や派手なエピソードが少ないと感じられがちですが、実は企業が重視する力を多く育める経験です。
以下では、文化系部活の特性を活かして伝える3つの切り口をご紹介します。
文化系部活では、創作活動や表現を通じて独自のアイデアを形にする機会が多くあります。
作品制作、研究発表、イベント企画などの場面で、既存の型にとらわれずに自由な発想を重ねた経験は、企業における新たな価値創出に繋がる力として評価されやすいです。
また、予期せぬ課題や行き詰まりに直面した際に、視点を切り替えて柔軟に解決策を模索する姿勢も重要なアピールポイントです。
たとえば「制限されたテーマの中で他と違う切り口を見つけた」「技法の限界を逆手にとった表現を試みた」などの経験を交えることで、発想力や対応力の高さを効果的に伝えることができます。
文化系部活の多くは、細部にまで神経を使う繊細な作業の積み重ねによって成り立っています。
美術、書道、演劇、吹奏楽、手芸など、制作活動や演出準備を通して、「完成度の高さ」や「精度」に対する意識を自然と養ってきたはずです。
こうした経験は、社会人として求められる丁寧な仕事、ミスのない処理、品質を保つ意識などに直結します。
エピソードとしては、「一文字一音にこだわった練習」「展示会に向けて何度も試作を繰り返した」など、自らの工夫や粘り強さが伝わる具体例を示すと、実務に強い人物として印象づけることができます。
文化系の活動では、自ら課題を見つけ、それを突き詰めていく姿勢が強く問われます。
たとえば「作品の完成度をより高めたい」「音色に納得がいかない」など、自分なりの理想を追求し、地道に技術を磨き続けた経験は、成長意欲や粘り強さの証明になります。
また、完成に至るまでの過程で調査・分析・検証を繰り返すなど、学び続ける姿勢や改善への意識も伝えることができます。
企業は変化に対応し続ける人材を求めているため、「常に問い続ける姿勢」を持つ人は高く評価されます。
【体育会系部活向け】アピールのコツ
体育会系の部活動は、厳しい環境の中での継続力、目標に向かう集中力、チームとの協働など、社会で求められるさまざまな力を身につけられる場です。
以下では、体育会系の特性を活かしたアピールのコツを3つの視点から紹介します。
体育会系の部活動では、長期間にわたるトレーニングや試合に加えて、競争や勝敗へのプレッシャーに常にさらされます。
そうした環境下でも冷静さを保ち、結果がすぐに出ない状況でも粘り強く取り組み続ける姿勢は、精神的なタフさの象徴です。
就職後も、納期に追われる場面や成果が求められるプレッシャーの中で働くことがあるため、これらの特性は高く評価されます。
エピソードとしては、「連敗中でも士気を保ち続けた」など、継続力や耐性の高さが伝わる内容を選ぶと効果的です。
怪我や思うように結果が出なかった経験は、避けて通れない体育会系の現実です。
しかし、その困難をどう受け止め、どのように乗り越えたのかを語ることで、自己理解の深さや成長意欲を示すことができます。
単に「辛かった」と述べるのではなく、「その経験を通じて何を学び、今後にどう活かそうとしたか」を具体的に示すことが重要です。
たとえば、「プレーヤーとして試合に出られない中で分析係に回り、戦術面でチームに貢献した」「怪我を機に自分の限界を知り、他者に感謝する視点を得た」など、苦しい経験から前向きな変化につながった内容が望まれます。
体育会系の部活動では、個の力だけでなく、チーム全体の連携が成果に直結します。
その中で、自分と異なる考えを持つ仲間と協力し、時には衝突しながらも共通の目標に向かって努力する経験は、企業における協働力の証になります。
また、先輩から学び、後輩を指導する立場を経験することで、双方向のコミュニケーション力も培われます。
「キャプテンとして部員の意見をまとめた」「リーダーではなかったが、縁の下から士気を支えた」など、どの立場であっても、チームへの貢献や関係構築力をアピールすることができます。
【ガクチカで部活動】最強の構成
話したいことの順番をあまり考えずに話してしまうと、自分では理解できても、面接官からするとなんの話をしているのか理解しにくくなってしまいます。
そのため、どのような順番で話すかは大変重要になります。
全体の構成としては、「結論→理由→エピソード(問題→行動→結果)→結論」となります。
結論:私が学生時代に力を入れたことは〇〇部の活動です
まず、自分が何を頑張ったかというアピールポイントを最初に話します。
最初に何を頑張ったのかを伝えることで、その後のエピソードがすんなりと相手にも伝わります。
逆に、何を頑張ったのかよく分からないまま学生時代のエピソードを聞いても、何について話すために、このエピソードを話しているのだろうか…と疑問に思われてしまいます。
そのまま話が進んでも、面接官はなんの話だったのか分からないまま終わってしまい、しっかりとアピールできずに終わってしまいます。
そのため、まずは学生時代に頑張ったことはなんなのか、結論をズバっと話すようにしましょう。
ガクチカを伝える際には、活動の背景や動機、当時の状況を丁寧に説明することが重要です。
ただ「頑張った」と言うだけでは印象に残りにくく、なぜその活動に取り組んだのか、どんな思いや課題があったのかを具体的に伝えることで、面接官はあなたの行動の意味や価値観を深く理解できます。
また、活動を始めたきっかけや、自分にとっての挑戦、周囲の環境などを盛り込むことで、話に厚みが生まれ、聞き手が状況を自然とイメージできるようになります。
これにより、表面的な成果だけでなく、あなた自身の人柄や考え方まで伝えることができ、より印象的なガクチカになります。
理由:なぜならば〇〇ということをしたからです
学生時代はやるべきことが多くありますが、面接官は、その中からなぜ部活を一番頑張ったと感じるのか、という理由を知りたいと考えています。
そのため、結論の後に、なぜ部活に力を入れたのかを簡潔でも良いので伝えましょう。
エピソードに進む前に理由を話すことで、「部活についての、どんな話なのか」ということを、より的を絞って聞くことができます。
エピソード:私は〇〇をしていました
先ほど話したように、ガクチカで聞きたいのは自慢話ではなく、どのように頑張ったのか具体的なエピソードです。
面接官は、何の賞を取ったのかよりも、そのためにどのように頑張ったのかが分かるエピソードに注目しています。
エピソードが十分でないと具体性がなく、それは本当にあった話なのか?と思われてしまいます。
エピソードの構成としては、「(問題→行動→結果)」の順に話しましょう。
以下で詳しく説明していきます。
「その経験で〇〇という問題に直面しました」
部活では予想外の問題が発生するということは十分に考え得るでしょう。
問題に直面し、心が折れそうになりながらも、それをどう乗り越えるのか考え、目標を達成しているでしょう。
具体性を持たせるため、まず部活で直面した問題が何であったのかを伝えるようにします。
特に、その問題が社会に出た時にも生じうる場合、企業で働いた時にどのように解決していくのか、と面接官の注目を集めることができます。
自分の頑張りを上手にアピールするためにも、まずは問題について話しましょう。
「私は〇〇と考え〇〇を行いました」
問題の話をした後は、その問題を解決するため、どのような行動をとったのかについて話しましょう。
エピソードの構成の中でも、学生の価値観を垣間見られるため、特に重要となります。
同じ問題に直面しても、学生により感じ方は異なり、皆同じ行動ができるわけではありません。
問題に対し、どのような行動をしたかというアピールが、好印象に繋がります。
「その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました」
問題が起こり、それに対してどう行動をした結果どうなったのか、というのは面接官が知りたいところです。
結果は、カッコイイ結末に終わる必要はなく、優勝を目指して行動をしても入賞できなかったという場合でも気にすることはありません。
優勝という華々しい結果ではなく、皆の心がバラバラだったのが一つになり後輩の面倒もよく見るような雰囲気の良いチームになったなども十分なアピールになるといえます、
華々しい結果ではない場合は、自分や周囲に対する変化について伝えられると良いでしょう。
結論:この経験を活かし、貴社で〇〇に貢献できると考えております
そのエピソードを通じ、企業でどのように働いていくのかをアピールする上で最後の結論も重要となります。
エピソードは立派でも、そこで終わってしまうと、「それを自社でどのように活かしてくれるの?」と面接官は思ってしまいます。
ガクチカを話す時にはエピソードを話して終わりではなく、それを活かして今後どのように貢献できるかまで話して完璧な回答となります。
【ガクチカで部活動】ガクチカの例文4選
続いては具体的な例文をもとに部活動をテーマとしたガクチカを紹介していきたいと思います。
前章で紹介したポイントと見比べながらチェックしてみてください。
1.主将経験を話題としたガクチカ例文
例文 私が大学時代に最も力を入れた事は野球部での主将経験です。
主将なんていうガラではないと思っていたのですが、チーム内からの要望もあり、思い切って引き受けることにしました。 今となってはかけがえのない素敵な経験ができたと思っています。
私がおります野球部は正直それほどの戦績をあげておりません。 創部以来ずっとです。
そこで主将就任に伴い、少しでも良い成績を残すことを目標と定めました。 当初は選手層の厚みを増そうと、徹底的にフィジカルトレーニングを重ねたのですが、思ったような結果には繋がりませんでした。
色々と模索を続けた中で見えてきたのが「チームで目標を立て、その精神を共有する」ということの大切さです。 部員はそれぞれ「勝ちたい」という意識は持っていますが、そのレベルはさまざまで、勝てればラッキーという部員もいれば、全国大会を夢見ている部員もいます。 しかし、これでは同じゴールは目指せません。
そこで、チーム内でミーティングを重ねた結果、創部以来の最高成績である地方予選の3回戦出場というのが落としどころとなりました。 一般的には高い目標とはいえないのかもしれませんが、我々にとってはハードな目標です。
目標がはっきりしたことにより、これまで以上に練習に熱が入るようになり、個々のレベルも上がりましたし、何よりも守備の連係が良くなったことをはっきりと肌で感じました。
私はこの経験から、目標を共有することの大切さを学びました。 企業ではチームプレーが重要となる場面も多いですが、私はこの経験を生かし、他の社員とのコミュニケーションや情報共有を積極的に行い、貴社ではチーム力を高めることに貢献したいと考えております。
2.怪我や復帰の経験を活かしたガクチカ例文
例文 大学時代に最も力を入れたことはラグビー部での活動です。
私のポジションはフォワードで、いわゆるスクラムを組むこともしばしばです。 タフなポジションゆえに怪我をすることもありました。
ちょっとした怪我は日常茶飯事なのですが、大学2年の秋にかなり大きな怪我をしてしまいました。 二度とラグビーはプレイできない可能性もあったほどの怪我です。
引退する事も考えたのですが、病院のベッドでもう一度スクラムを組みたいという思いがムクムクと浮かんできました。 そうなれば、やることは一つ。 とにかくリハビリに励む事です。 ラグビーの練習よりもキツいと思う瞬間もありました。
けれど、それを続けた結果、今では以前と変わりなくラグビーを楽しんでおります。(③エピソード:結果)
私はこの一度壁にあたっても諦めずに今できることを地道に行っていくという経験を貴社でも生かしたいと考えています。
3.マネージャー経験のガクチカ例文
例文 私は女子バレー部のマネージャーをしていました。
友人に頼まれて流されるように始めたことなのですが、得難い経験として心に残っています。
マネージャーを始めるまでは「サポートする仕事なんて楽しいのかな」と思ったものです。
けれど、チーム選手から直接的に感謝されているうちに、サポートする楽しさに気付かされました。
また私が試合に出るわけではありませんが、それでも勝利はうれしいものです。
リーグ優勝を果たした時には、選手と一緒に心から喜びを分かち合いました。
このサポートする楽しさを経験したからこそ、コンサルティングという仕事を目指しています。 クライアントの利益に繋がるよう最大限のサポートができればと考えています。
4.裏方でレギュラーメンバーを支えたガクチカ例文
例文 私が学生時代に力を入れていたことは、野球部での活動です。
小・中・高校と野球部に所属していたため、大学でも野球をしたいと思い所属していましたが、レギュラーとして大会に出ることはできませんでした。
野球で推薦入学をしたメンバーと実力の差を見せつけられ、野球を辞めてしまいたいと思うこともありました。
しかし、野球が好きなためチームの力になれないかと感じ、練習しやすい環境づくりに注力しました。
具体的には、練習中に積極的に声出しやボール拾い、用具の片づけなどを積極的に行いました。
練習しやすい環境づくりに注力する中で、プレイすることも楽しいがサポートすることも一つの楽しさであることに気付かされました。
サポートを続けた結果、チームは予選を勝ち抜き、全国大会に出場することができました。
この経験で培ったサポート力を生かして、貴社でも活躍できたらと考えています。
5.チームの雰囲気や文化を変えたガクチカ例文
私は、吹奏楽部でコンクールに向けた作品づくりに力を入れ、年次を問わず実力で評価される環境の中で、チームに貢献することを意識して行動しました。
強豪校であるため、下級生であってもレギュラー争いは激しく、私自身も技術面に不安を抱える中で、個人練習に加え、仲間とのセクション練習や録音による客観的な振り返りを積み重ねました。
さらに、全体の完成度を高めるため、演奏の表現意図をメンバー間で共有し、曲の世界観や場面の切り替えについて意見を出し合う場を自主的に設けました。その結果、表現力の統一が図られ、全国大会出場という成果に貢献できました。
この経験から、実力主義の中でも周囲と協働する姿勢や、自分から環境を整える力の大切さを学びました。今後も職場で自ら行動し、周囲を巻き込みながら成果を出していきたいと考えています。
6.コンクール・大会に向けた作品制作や発表
私は、吹奏楽部でコンクールに向けた作品づくりに力を入れ、年次を問わず実力で評価される環境の中で、チームに貢献することを意識して行動しました。
強豪校であるため、レギュラー争いは上級生同士の激しい競争で、私自身も技術面に不安を抱える中で、個人練習に加え、仲間とのセクション練習や録音による客観的な振り返りを積み重ねました。
さらに、全体の完成度を高めるため、演奏の表現意図をメンバー間で共有し、曲の世界観や場面の切り替えについて意見を出し合う場を自主的に設けました。
その結果、表現力の統一が図られ、全国大会出場という成果に貢献できました。この経験から、実力主義の中でも周囲と協働する姿勢や、自分から環境を整える力の大切さを学びました。
今後も職場で自ら行動し、周囲を巻き込みながら成果を出していきたいと考えています。
7.講演会等の企画・運営の経験
私は、軽音楽部で学園祭のホール企画の運営に携わり、部活ならではのノリの良さや盛り上がりを活かして、来場者に楽しんでもらうことを目指しました。
学園祭のメインイベントとして、ホールでの音楽ライブを企画し、演出、進行、会場準備などを担当しました。
特に、出演者と観客が一体感を持てるように、曲選びやMCのタイミング、照明の演出に細心の注意を払い、参加者全員が楽しめる雰囲気作りに力を入れました。
また、事前のリハーサルや会場準備を効率よく進めるために、部員全員で役割を分担し、スムーズに進行できるよう心掛けました。
その結果、ライブは大盛況となり、来場者からも「楽しかった」との声を多くいただきました。
この経験を通して、チームワークや計画的な進行の重要性、また参加者の反応を見ながら臨機応変に対応する力を身につけました。これらの経験は、今後の仕事においても、チームで協力してイベントを成功させるための基盤として活かせると考えています。
8.創作活動での工夫やこだわりを追求した経験
私は、書道部で合筆という複数人で作品を作り上げる活動に力を入れ、学園祭の企画の一環として駅前に飾る旗の舞台演出に参加しました。
このプロジェクトでは、部員全員で協力して一つの大きな作品を仕上げることを目指し、特に文字の構成やデザインにこだわりを持ちました。
私たちは、書道の基本技術を活かしつつ、各自の筆の動きを揃えることに注力し、全体のバランスを考えながら作業を進めました。
さらに、実際に会場で展示された際、通行人が近くを通りやすい場所に旗を配置し、その場で目を引くように工夫しました。
結果として、通行人や参加者から「目を引く力強い作品だった」と好評を得、学園祭のイベントにおいて大きな役割を果たしました。
この経験を通して、協力して一つの目標を達成することの重要性と、細部へのこだわりや、全体の調和を保ちながら作品を作り上げる力を学びました。
今後も、仕事においてもチームで協力し、各自の強みを活かしながら成果を上げていきたいと考えています。
9.チーム制作での協働経験
私は、チアリーディング部でパフォーマンス中心のチーム演技に力を入れました。
この活動では、単なる応援ではなく、演技としての完成度が求められました。
そのため、全員が一つの目標に向かって協力し合い、技術面や演技の表現力にこだわりながら練習を重ねました。
特に、演技中の振り付けやタイミングを完璧に合わせることが重要で、練習では何度も全員で繰り返し確認しながら進めました。
私は、チーム全体の調和を保つために積極的にコミュニケーションをとり、意見を交換し合うことを大切にしました。
また、パフォーマンスの中で、エネルギーの高さや表情の統一も意識し、見ている人々に感動を与えることができる演技を目指しました。
その結果、私たちの演技は観客から大きな拍手を受け、大会でも高評価を得ることができました。
この経験を通じて、チームワークや協力して目標を達成する力を学びました。今後も、仕事においてチームとして目標を達成するために、周囲との連携や意識の共有を大切にし、成果を上げていきたいと考えています。
10.課題克服や部の変革に関わった経験
私は合唱部での活動を通じて、部内の実力差やコミュニケーション不足という課題に取り組みました。
特に、部員の中には初心者から経験者までが混在しており、練習の進行や技術的なサポートにおいてバランスが取れない状況がありました。
この実力差が、練習の効率を下げ、部内での意見交換がしにくくなる原因となっていました。 そこで私は、チーム全員が協力し合える環境を作ることに力を入れました。
具体的には、練習中に役割分担を明確にし、技術が高い部員が初心者をサポートする体制を整えました。
また、練習後には、全員でフィードバックを交換し合う時間を設け、意見を自由に言える雰囲気を作りました。その結果、部内でのコミュニケーションが円滑になり、全員の技術が向上しました。
学園祭での発表では、これまで以上に一体感を感じることができ、部全体での成果を実感しました。
この経験を通じて、異なるスキルや経験を持ったメンバーが協力し合うことの大切さを学びました。今後も、チームの力を最大限に引き出し、目標を達成するためにリーダーシップを発揮していきたいと考えています。
11.リーダーシップを学んだガクチカ例文
私は柔道部で、リーダーシップを発揮し、チームを牽引した経験があります。
部長ではなかったものの、後輩指導や練習の進行を任されることが多く、部全体をまとめる役割を担っていました。
特に部員の技術やモチベーションの差が大きかったため、個々が最大限に力を発揮できるような環境作りに力を入れました。
具体的には、練習では技術的に未熟な後輩をサポートし、共に練習することで自信を持たせることを意識しました。
また、練習後に全員でフィードバックを交換し、お互いに問題点を共有し、改善策を考える時間を作ることで、部全体のコミュニケーションを円滑にしました。
これにより、チームの団結力が高まり、一人ひとりが積極的に意見を出し合う文化が生まれました。
その結果、部員全員が一丸となって練習に取り組むようになり、試合でも今まで以上の成果を上げることができました。
この経験から、リーダーシップとは役職に関わらず、チームを支え、全員を引っ張る力が大切であると実感しました。
今後もどんな環境でも、協力し合いながら成果を上げられるような存在を目指していきます。
12.忍耐力と粘り強さを学んだガクチカ例文
私はウェイトリフティング部で、忍耐力と粘り強さを身につけました。
憧れを抱いて入部したものの、ウェイトトレーニングは予想以上に厳しく、特にトレーニングの初期には体力的な限界に何度も直面しました。
毎回の練習後は筋肉の疲労で体が動かず、時にはやる気を失いかけることもありましたが、その度に「成長するためには乗り越えなければならない」と自分に言い聞かせて、粘り強く続けました。
トレーニングの中で特に意識したのは、小さな進歩を積み重ねることです。
大きな目標に向かって一気に結果を求めがちですが、私は毎日の練習で「今日は少しでも重さを増やせたか」といった細かな達成感を大切にし、少しずつ成長していくことを実感しました。
その結果、体力的にも精神的にも強くなり、練習後の疲労感をポジティブに捉えられるようになりました。
最終的には、自己記録を更新し、部の大会でも目標を達成することができました。
この経験から、困難な状況でも粘り強く取り組むことの重要性を学びました。
今後も、どんな環境でも辛い時期を乗り越え、着実に成果を出せるよう努力し続けます。
13.問題解決力を発揮したガクチカ例文
私は美術部で、作品制作中に直面した問題を解決することに力を入れて取り組みました。
展示会に出品予定だった私の作品が、突如として地震により大きく壊れてしまいました。
このままでは展示会に間に合わないため、壊れた作品をどうにかして活かす方法を考えなければならない状況でした。
最初に考えたのは、壊れた部分を修復することでしたが、それでは作品のオリジナル性が損なわれると感じました。
そこで、壊れた部分を逆に作品のデザインに組み込み、新たな表現として活かすことを決めました。
具体的には、破損部分をコラージュ的に再構築し、その不完全さを魅力として作品に取り入れることで、新たな価値を生み出す方法を選びました。
この結果、作品は予想以上に評価され、展示会でも多くの人に注目されました。
この経験から、予期しない問題に対して柔軟に対応し、創造的な解決策を見つける力を身につけました。
今後も、どんな課題に直面しても前向きに解決策を考え、柔軟なアプローチで問題を乗り越えていきたいと考えています。
14.自己管理能力を培ったガクチカ例文
私は放送部で活動する中で、発声や体調の管理に力を入れました。
入部当初、私は発声練習に多くの時間を費やせば上達すると考えていたため、長時間の練習を続けていました。
しかし、その結果、喉を痛めてしまい、発声に支障が出るようになりました。
これをきっかけに、自己管理の重要性に気づき、改善策を実行しました。
まず、練習の前後に喉のケアを徹底し、長時間の発声を避けることにしました。
発声練習の後は、必ず温かい飲み物を摂取し、喉をリラックスさせるストレッチを行いました。
また、練習時間を一度に集中して行うのではなく、適切な休憩を挟むことで喉を守りつつ効率的に練習を進めるようにしました。
さらに、体調全体の管理にも気を配り、毎晩7〜8時間の睡眠を確保しました。食事面でも、喉に優しい食事を意識し、栄養バランスの取れた食事を心がけました。
特に、発声に良い影響を与えるビタミンやミネラルを意識的に摂取しました。 その結果、喉の調子が改善し、練習の成果も安定して現れるようになりました。
この経験から、自己管理を徹底することで、体調を維持しながら高いパフォーマンスを発揮できることを実感しました。今後も、自己管理を大切にし、目標に向けて計画的に努力を続けていきます。
15.マネジメント力を培ったガクチカ例文
私はダンス部で活動する中で、部活動の運営管理に力を入れました。
私たちの部活には専任のマネージャーがいなかったため、部員が協力して運営全般を担当していました。
その中で、私は大会遠征の宿泊先の手配や食事(弁当)の発注など、部活動の運営面に関する重要な役割を担うことになりました。
大会は2泊3日の地方遠征で、20名以上の部員が参加する大規模なものでした。
宿泊先の手配では、予算や移動手段、会場の距離などを考慮し、最適な宿泊施設を選定しました。
また、弁当の発注においては、部員のアレルギーや食の好みを確認し、全員が満足できるように配慮しました。
当日は、事前の準備が順調に進んだおかげで、部員全員が大会に集中できる環境を整えることができました。
運営面に関して感謝の言葉を多くの部員からもらい、部活の円滑な運営に貢献する重要性を実感しました。
この経験から、部活動の運営管理において、全体を見渡し、細部にまで気を配るマネジメント力を培いました。
今後もチーム全体をサポートし、部活の運営を支える存在であり続けたいと考えています。
【ガクチカで部活動】作成する時のNG・注意点5選
ガクチカを書く際に、気をつけておくべきポイントについて解説していきます。
大切なポイントですので、ガクチカを作成する前にしっかりとチェックしておきましょう。
また、ガクチカ作成後にも以下の視点で見直しすることをおすすめします。
1. 専門用語が多かったり、話がマニアックすぎて伝わらない
部活の話をする場合、ついつい専門用語やマニアックな話を入れてしまいがちです。
仲間内であれば問題ないのですが、ガクチカに用いてしまうと大問題です。
なぜならば「説明が下手」と思われるからです。
社会人にとって、相手に何かを説明する際、分かりやすい表現を使うということは基本中の基本です。
上司への説明、クライアントへの説明、協力会社への説明などなど、説明抜きに社会人生活は成り立ちません。
ここで説明が下手という印象を持たれてしまえば、場合によっては予選落ちや、一次面接にもたどり着けないかもしれません。
ガクチカ作成の際には「誰が読んでもそれなりに理解できる内容なのか」もう一度しっかりと見直しておきましょう。
2. 伝えたいことに一貫性がない
ガクチカをいきなり書き始めてしまった方にありがちなのが「まとまりが無く、何を伝えたいのか不明瞭」というものです。
最初の方では「部活で気力が鍛えられた」といった内容だったにも関わらず、後半では「チームワークが重要です」などと主張してしまうパターンです。
これでは話に一貫性がなく、いったい何をいいたいのか分からないですよね。
この場合にもやはり「説明が下手」という印象に繋がります。
説明が下手と思われることは就職活動では致命的です。
3. 具体例の不足により信頼性が低下する
ガクチカを作成する際に具体例は欠かせません。
例えば「部活を頑張り体力がつきました」とだけいわれたらどう思うでしょう?
どれくらいの体力自慢なのかも分かりませんし、そもそも本当に部活を頑張ったのかすら疑問です。
部活を頑張ったのであれば、どんな練習を続け、どんな結果が出たのかなど、具体的な話題についてもしっかりと記載しておきましょう。
4. 実績や打ち込んだことだけを羅列する
ガクチカのNGポイントとして、実績や打ち込んだことだけを羅列するのは避けるべきです。
確かに、華やかな実績や部活動での努力は魅力的に映りますが、それだけを並べても、採用担当者にはあなたの価値観や人柄が伝わりません。
ガクチカで重要なのは、結果や実績だけでなく、その過程で何を考え、どのように行動し、どんな学びを得たかを伝えることです。
たとえば、困難に直面した際にどのように工夫し、それを乗り越えたのか、またはチームの一員としてどのように貢献し、周囲と協力したのか、といったエピソードが重要です。
こうしたアプローチを取ることで、企業はあなたがどのような人物であり、入社後にどのような貢献が期待できるかを理解しやすくなり、採用の可能性も高まります。
5. 嘘をつく
部活を用いたガクチカを作る際、「嘘をつく」ことは絶対にやめましょう。
自己アピールのために経験や役割を誇張してしまう気持ちは分かりますが、嘘をついてしまうと細かい質問に対して回答に詰まってしまう恐れがあります。
例えば、実際には部長経験がないにも関わらずそのように偽ると、深掘りされた際に矛盾した回答をしてしまう等のような状況になってしまうかもしれません。
このような状況は企業の信頼を損なう原因となるので、正直に、実際の経験に基づいた内容にしましょう。
6.テーマを過剰に詰め込まない
部活をテーマとしてガクチカを作成する場合、ついつい色々なテーマを盛りこみたくなるものです。
例えば、「気力・体力がついた」「チームワークの重要性を感じた」「戦略を立ててから行動することの大切さを知った」など、部活動からはさまざまな経験が得られます。
しかし、これらすべてをガクチカに盛り込んではいけません。
なぜなら、話が散漫になり、何を伝えたいのかが分からなくなるためです。
テーマを一つに絞り、そのテーマのみでガクチカを作成しましょう。
7.エピソードを過剰に組み込まない
テーマを決めたら、それを裏付けるエピソードを書くものですが、ここでも注意が必要です。
先ほどの例にならい「気力・体力」を推すことを考えてみます。
この場合のエピソードとして挙げられるのは「毎日の練習」や「全国大会への出場経験」、あるいは「怪我からの復帰」かもしれません。
どれも自分にとっては大切な話ですから、すべて盛り込みたいという気持ちは分かりますが、エピソードは一つに絞ることをおすすめします。
なぜなら、話のエピソードが増えれば増えるほど、文章は書きづらくなるからです。
色々な話題を詰め込み話が散漫になるよりも、一つのテーマと一つのエピソードで理解しやすいガクチカを作る方が圧倒的に有利です。
【ガクチカで部活動】周りと差別化できるトピック
ガクチカで差別化を図るためには、独自のトピックを取り入れることが重要です。
もちろんガクチカでは学生時代何を頑張ったかを、伝えることも大切ですが、さらに印象付けをしたい場合もあるでしょう。
また、企業によって、重視するポイントが違う場合もあり得ます。
そこで、プラスアルファであれば加点になる可能性が高い要素を紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
大会などの成績
部活動を通じたガクチカで差別化を図る際、大会やコンクールでの顕著な成績は強力な要素となり得ます。
全国大会への進出、審査員特別賞の受賞など、目立つ実績はもちろん、そこに至るまでの過程や練習中の苦労、チームとして乗り越えた困難などいいでしょう。
これらの要素を取り入れることで、単なる成果の羅列ではなく、さらに深い印象を与えることができます。
また、個人の粘り強さ、協力性、目標達成に向けた努力など、企業が求める人材の資質を示すことにも繋がるのでさらに強いアピールにも繋がります。
役職
部活動やサークルで役職を担うリーダーやキャプテン、部長、主将、サークル長は、チーム管理の能力をアピールすることには役立つでしょう。
部長や他の幹部として活動する中で、様々なメンバーを統率し、目標達成に向けた戦略を立案したり実行することは、貴重な経験です。
そして部活動の人数規模に関わらず、役職者は様々な困難に直面しますが、それらを乗り越える過程で得られる学びや成長は、企業にとっても魅力的なアピールになります。
また具体的な困難を乗り越えたエピソードを共有することで、より明確なイメージを与えることもできます。
【ガクチカで部活動】完成したガクチカの質をさらに高めるには
ガクチカは完成したら終わりではありません。
ESや履歴書に書くガクチカであれば必ず添削をしてもらってください。
また、面接で話す内容にしても必ず誰かに模擬面接をしてもらいましょう。
第三者のアドバイスを入れることでより完成度の高いガクチカになります。
自分で完成させただけではどうしても客観性に欠けてしまいます。
ここでは誰かに添削を頼もうと思った時にオススメする相手を紹介します。
声に出して読んでみる
完成したガクチカの質をさらに高める方法として、声に出して読むことは非常に効果的です。
文章を目で追うだけでは見逃しがちな誤字・脱字、表現の不自然さ、文の流れの悪さなどに気づきやすくなります。
特に、長い文章や複雑な構成のガクチカでは、頭の中だけで考えた内容が実際に読みやすいかどうかを確認するために、声に出してみることで、リズムやテンポの問題が浮き彫りになります。
さらに、声に出して読むことで、自分の言葉が相手にどのように伝わるかを客観的に感じることができ、より自然で説得力のある文章に仕上げることができます。
この方法は、自己添削の段階で特に有効であり、自分の書いた文章を第三者の視点で見直す手助けとなります。
友達や先輩の添削
一緒に就活をしている友達に添削してもらったり、すでに社会人として働いている先輩に添削してもらったという方はいるでしょう。
知っている仲だからこそお願いしやすいため初めての添削にはオススメですが、一つだけ注意点があります。
それは、一番大切な「客観性に欠ける」というものです。
友達や先輩は多くの場合あなたの経験をすでに知っているでしょう。
しかし、そのガクチカを実際に評価する企業はあなたのことを何も知りません。
初めてそのエピソードを聞いた時の第一印象が友達や先輩からはアドバイスしてもらえないのです。
しかし、構成や話の順序などはチェックしてもらうことができるため気軽に頼んでみるメリットはあるでしょう。
就活のプロの添削
就活のプロと聞くと怪しいですが、大学にはキャリアセンターと呼ばれる学生の就職活動を支援する場所があります。
そのキャリアセンターに頼めば企業の人事とやりとりをしているような先生が自分のES添削や面接対策をしてくれます。
他にも就活エージェントと呼ばれる企業の採用コンサルタントも存在します。
就活市場でも、企業の採用活動を構築しているような採用コンサルタントが多く在籍しており、あなたの好きなタイミングでES添削や面接対策、さらにはあなたに合っている企業の紹介などを行っています。
就職活動を効率的に進めたい方はこれらを活用することをおすすめします。
【ガクチカで部活動】部活動のガクチカが評価されやすい企業や業界3選
部活動経験から培った能力や人柄がどのような評価を受けるかは、企業や業界によって異なるでしょう。
ここからは、部活動経験のガクチカが評価されやすい企業や業界を3つ紹介していきます。
不動産業は、部活動経験のガクチカが評価されやすいでしょう。
不動産業の中でも販売・仲介の仕事であれば「紹介→交渉→契約」、デベロッパーの仕事であれば「企画・計画→実行→完成」と仕事のゴールが明確であるため、目標を立てそれに向けて努力することが求められます。
また、不動産業ではノルマを課されることもあるため、ノルマ達成に向けて努力する忍耐力も必要です。
不動産業界を志望している方は、自分で目標を設定し達成するために努力した経験や、諦めずに最後までやり抜いたことなどをガクチカに組み込んでください。
商社も部活動経験のガクチカが評価されやすい企業や業界でしょう。
さまざまな商品を国内外のメーカーから仕入れ販売する商社では、計画全体を把握し管理・実行するマネジメント力やリーダーシップといったスキルが求められます。
「キャプテンとしてチームを導いた」
「マネージャーとしてメンバーに合う練習メニューを考えた」
といったマネジメント力やリーダーシップを発揮したエピソードを加えると、評価が得られるでしょう。
メーカーも部活動経験のガクチカが評価されやすい企業や業界といえます。
メーカーには、研究・商品開発・製造・品質管理・営業・資材調達などさまざまな職種がありますが、どの部門もチームや他部署の人と話し合いながら仕事を進めなくてはなりません。
そのため、部活動で培ったコミュニケーション能力や協調性といったものが評価される可能性が高いです。
メーカーを希望する人は、「チームで協力して何かを成し遂げた経験」や「円滑なチーム運営のためにコミュニケーション能力を発揮した経験」などを組み込むといいでしょう。
【ガクチカ部活動】よくあるQ&A
ここからは、部活動のガクチカについてよくある質問や疑問について解説していきます。
自分も思っていたことがあれば、是非参考にしてみてください。
大した成績がないです
企業は基本的に、学生が何をどうして頑張って何が得られたのか、その過程について知りたいと考えているのです。
例えば、部活で問題を乗り越え、頑張ることができた経験をアピールすることで、面接官は仕事で同じような状況となってもそれを乗り越えられると想像します。
また、その経験から得られたスキルを企業でどのように活かすのかという部分まで話すことができると、他の学生と差別化することができます。
というのも、「以上の経験から〇〇というスキルを身につけました。」で終わってしまう学生は本当に多いのです。
以上から、再現性を示すのに、何をどうして頑張り、何を得られたのかという部活を頑張った過程を示すことが有効なのです。
そのため、企業は部活での実績を見ていません。
極端な話、サッカーで全国大会優勝しましたという学生がいたとしてもサッカーがうまいからといって仕事ができるとは限りません。
そのため、実績が弱いからといって部活をアピールしてはいけないというわけではありません。
しっかり、何を学び、何が得られたのか、それをどう仕事で活かしていくかを考えるようにしましょう。
Q2. 役職無しでした
部活動の経験をガクチカで使おう思っても、役職がないとインパクトがでないのではと不安になる方も多いでしょう。
また大きな成績を残していなくても、部活動での取り組みや挑戦等のエピソードは人となりや強みをアピールするには十分な要素となるでしょう。
目標に向かう過程での努力、チームの一員として協力し合う姿勢、困難に直面した際の対応策など、成長の過程で得た経験やスキルは、企業が求める能力のアピールになります。
Q3. 高校の部活はOKですか?
ガクチカは基本的に大学時代の話を聞かれますが、高校時代の経験を書いても問題ありません。
その場合、こちらの記事を参考にしてみてください。
Q4. 文化部でも大丈夫?
「文化部でも大丈夫?」という質問がよくありますが、結論から言うと、文化部でも問題ありません。
重要なのは、目標に向かって努力した過程や、それを通じて得た学びや成長をしっかりとアピールすることです。
例えば、部活動の中でどのような目標を設定し、どのような努力をしたのか、また、その結果としてどんな成果を得たのかを具体的に説明することが大切です。
文化部での活動は、クリエイティブな発想力、継続力など、多くのビジネススキルに通じる要素を持っています。
また、文化部ならではの専門性や独自の視点を活かした取り組みも、他の応募者との差別化を図るポイントとなります。
要するに、文化部での経験をどのように表現するかが重要で、それがしっかりと伝われば全く問題ありません。
【ガクチカで部活動】部活動をモチーフに受かるガクチカを作成しよう
部活をモチーフにしたガクチカの書き方について解説してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?
大学での部活経験は「気力・体力」「チームワーク」「協調性」「チャレンジ精神」などさまざまなことをアピールできる格好のテーマです。
今回紹介した作成のポイントを抑えておけば面接官の心に残るガクチカが作成できるはずです。
そしてそれは内定をグッと引き寄せてくれます。
ぜひ、あなたの魅力が十分に伝わるガクチカを作成してください!