HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「ガクチカで部活動をアピールすると就活で有利?」
「部活動で培ったリーダーシップや忍耐力はどのようにアピールすればいい?」
「ガクチカの質を高めるにはどうしたらいい?」
学生時代、熱心に部活動に取り組んだ方は、ガクチカで部活動経験をアピールしたいと考えるでしょう。
この記事では、ガクチカで部活動経験をアピールしたい方向けに、受かるガクチカを作成するためのポイントや自分の能力を魅力的にアピールするためのコツ、ガクチカの質を高める方法などを紹介しています。
部活動をテーマにしたガクチカの例文、NG例も紹介しているため、企業から評価を得られるガクチカの作成方法が理解できるでしょう。
部活動をガクチカのテーマにしたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカで部活動】企業はどう思う?
部活動のエピソードは、就活におけるガクチカとして非常に効果的な武器となります。
企業が求める「協調性」「チームワーク」など、部活動を通じて身につけたスキルや経験は、企業に対して強いアピールポイントとなります。
特に、部活動での努力や成果を具体的なエピソードとして伝えることで、自分の能力や人柄を効果的に表現できます。
また、体力や気力が求められる企業においては、部活動での経験が「体力」や「精神的な強さ」の証として評価されることもあります。
【ガクチカで部活動】アピールポイント
大学で部活動をしていた方は、ぜひ部活動の経験をテーマにしてガクチカを作成してみてください。
というのも部活は「受かるガクチカ」を作成する上での最強の経験だからです。
「企業が求める人材像」などと検索してみますと、「協調性がある」「チャレンジ精神が旺盛」「チームワークが得意」「リーダーシップがある」といったワードを目にするはずです。
そのほかにも「気力・体力に自信がある」といった若手も企業で喜ばれる人材の一つです。
上記はすべて部活動の経験からアピールが可能なため、部活はガクチカの格好のテーマといえるのです。
以下で、より詳しくアピールできるポイントを紹介していきます。
チームとしての成長や学び
仕事は基本的にチームプレーなので、チームの一員として一生懸命部活を頑張ったことはアピールポイントになります。
一般的に上下関係が厳しく、学年やポジションでの役割がハッキリしている部活は会社組織とも似ています。
そのような組織の中で、どのように過ごして何を学んだかは、採用側としては非常に興味のある内容になるでしょう。
部活で学べることはさまざまですが、「リーダーシップ」「マネジメント力」「忍耐力」は強調できるポイントですし、企業側も求めている素質です。
具体的に見ていきましょう。
リーダーシップ
部活をやっているとキャプテンはもちろんのこと、後輩の指導などさまざまな面でリーダーシップを発揮する場面があるでしょう。
例えば、キャプテンとしてサッカーをしてきて、皆がやる気なくなってしまった時にも励まし引っ張ってきたということや、キャプテンとしてメンバーをまとめるために試行錯誤した結果、全国大会に導くことができた、というエピソードを話しても良いでしょう。
リーダーシップは、企業に入社後も同期を引っ張ってくれるような存在や、数年して部下を育てる際に適している人材にも役に立つと企業から評価してもらえる可能性があります。
リーダーシップを発揮した経験のある学生を企業は重宝しますから、ぜひアピールしてください。
マネジメント力
マネジメントというのは管理や経営という意味になりますが、部活の場面では、メンバーや後輩が感じている不安を解消したり、自分のスキルを教えたりすることを指します。
そのため、試合に勝つために皆で上手に協調して協力していくために必要な力といえます。
もし部活で優勝するために自分が中心となってまとめてきた経験があれば、ぜひそのエピソードをアピールしましょう。
また、一緒に戦う仲間が部活で力を発揮しやすいように活動した内容などもあれば、その話もしてみましょう。
どんなポジションであっても、目標のために自分がどのように頑張り、問題に対してどのように対処したのかが重要です。
企業はチームプレーを重視していることが多く、自分が身につけたスキルを周りにも教えられるような人を求めています。
自分のことだけを考えずに、全体を見ながらマネジメントできる力は社会に出てからも役立つので、その経験があることは大変好印象になります。
忍耐力
忍耐力は社会人にとって重要なポイントです。
困難に立ち向かえるか、転んでも立ち上がれるか、どれだけ粘れるかというのは仕事で成果を上げるためには大事な素質です。
メンタルが弱い人を採用するのは企業にとってリスクとなります。
打たれ強く、大変な局面でも諦めない人は魅了的な人材です。
大変だったことを忍耐力によって乗り越えたエピソードは必ずアピールしましょう。
特に体育会系の部活の場合はこのような経験をしてきた人が多いはずです。
過去を振り返って、辛かった体験、そしてそれを乗り越えた話を思い出してください。
そして、辛かった体験から何を学んだかを言語化してみましょう。
困難はどんな人にも訪れますが、その困難にどのように対処したのか、そこから何を学んだかで人の成長は変わります。
継続力
部活動のアピールポイントの一つである「継続力」は、ただ同じ部活を続けたというだけでなく、毎日の練習や後輩への気配りなど、継続して行ってきた具体的な行動や姿勢が評価されます。
部活動での継続力をアピールする際には、「なぜそれを続けたのか」「どのように困難を乗り越えてきたのか」といった理由や背景を伝えることで、より深い人間性や成長過程を企業に理解してもらえます。
例えば、厳しい練習を続けた理由や、後輩を指導する中で感じた責任感などを具体的に話すことで、単なる継続ではなく、主体的に取り組んできた姿勢や信念をアピールできます。
これにより、企業はあなたがどのように仕事に取り組むかをイメージしやすくなるというメリットがあります。
目標達成や課題克服に対しての姿勢
部活の結果やエピソードを話すことで、目標達成するために努力ができる人なのかをアピールできます。
面接官は、そのエピソードから今後仕事でどのように活躍するかを見出します。
また、話の内容の中にはその学生の根幹が入っている場合が多く、面接官はそこからどんな価値観を持っているのかも見たいと考えています。
学生は、勉強と部活が仕事のようなところもありますので、このうちの部活で全力で取り組んだというのは、それだけでも印象が良くなります。
具体的にどのように目標達成したのかというエピソードを交え、相手が想像しやすいように伝える工夫をしましょう。
【ガクチカで部活動】作成のポイント
そもそもガクチカを作成する際には、ポイントをしっかりと抑えておく必要があります。
いきなり書き始めるのではなく、まずは下記ポイントをチェックしてみてください。
1. 企業の求める人物像を考える
まず考えなくてはならないのは、会社が何を求めているのかを意識するということです。
例えば、部活の経験から「伝統を守ることの大切さを学びました」という結論を出したとします。
しかし、ベンチャー系のIT企業などであれば、伝統を守ることよりも革新的なことを求めることが一般的です。
もちろん伝統を重視しつつ革新的なことを考えることは可能ですが、方向性が異なる場合には逆効果となってしまいます。
せっかく書いたガクチカによって「頭が硬そう」なんてことを思われてしまっては元も子もありません。
こういったことの無いように、会社が求める人材像をイメージし、それに沿ったガクチカを作成することが重要です。
3. テーマを過剰に詰め込まない
部活をテーマとしてガクチカを作成する場合、ついつい色々なテーマを盛りこみたくなるものです。
例えば、「気力・体力がついた」「チームワークの重要性を感じた」「戦略を立ててから行動することの大切さを知った」など、部活動からはさまざまな経験が得られます。
しかし、これらすべてをガクチカに盛り込んではいけません。
なぜなら、話が散漫になり、何を伝えたいのかが分からなくなるためです。
テーマを一つに絞り、そのテーマのみでガクチカを作成しましょう。
3. エピソードを過剰に組み込まない
テーマを決めたら、それを裏付けるエピソードを書くものですが、ここでも注意が必要です。
先ほどの例にならい「気力・体力」を推すことを考えてみます。
この場合のエピソードとして挙げられるのは「毎日の練習」や「全国大会への出場経験」、あるいは「怪我からの復帰」かもしれません。
どれも自分にとっては大切な話ですから、すべて盛り込みたいという気持ちは分かりますが、エピソードは一つに絞ることをおすすめします。
なぜなら、話のエピソードが増えれば増えるほど、文章は書きづらくなるからです。
色々な話題を詰め込み話が散漫になるよりも、一つのテーマと一つのエピソードで理解しやすいガクチカを作る方が圧倒的に有利です。
4. 自己分析を深く行う
自己分析は徹底的にしておくことが大切です。
例えば、全国大会で優勝など優秀な成績をおさめていたとします。
ガクチカで優秀な成績をおさめたことだけを話されても、面接官は企業にマッチする人材であるか判断できません。
ガクチカは、物事の捉え方や価値観といった人柄が分かるような内容であることが求められます。
自分はどのような人間であるか知るためには、自己分析が不可欠です。
「なぜこの部活を選んだのか」
「どうして優秀な成績をおさめられたのか」
というように徹底的に自己分析していきましょう。
5. コロナ禍の場合
現在就活している学生は、新型コロナウイルスの感染拡大で部活動が制限を受けたり、講義がリモートになったりと何らかの影響を受けているでしょう。
新型コロナウイルスの影響を受けたからこそ、コロナ禍でどのようなモチベーションでいたのかを盛り込むようにしましょう。
部活動が制限され思うように活動できなかったから努力したこと、コロナ禍を乗り越えるために工夫したことがあるなら、ぜひガクチカの中に組み込んでください。
予期せぬ事態に対応できる力は面接官にも魅力的に見えるでしょう。
【ガクチカで部活動】アピールするコツ
部活をガクチカとして魅力的にアピールするには、どのようなポイントがあるのでしょうか?
部活での経験をより魅力的にあなたらしく伝えるためのコツについて3点お話しします。
「なぜ」にフォーカスする
まず、大事なのは「なぜ」に焦点を当てることです。
例えば、なぜその部活を選んだのか、なぜ頑張れたのかなど、さまざまな角度から掘り下げることができます。
これをすると、エピソードの説明に自分らしさが足され、聞き手にとっても魅力的な印象を持ちます。
部活に関するエピソードの中で、動機に焦点を当てて深堀りしてみてください。
具体的な挫折・成功体験
次に、部活における挫折経験や努力した経験を思い返してみましょう。
挫折経験は企業からの評価が高い話題の一つです。
挫折や困難を経て、どのように気持ちを切り替え、それを解消したのかなど、プロセスに需要があります。
これらをアピールすることで、学生の問題解決力や行動力などを図るのです。
その後の紆余曲折なども合わせて挫折経験を積極的にアピールしましょう。
企業に貢献したい・できる意思を示す
部活をガクチカでアピールする際、企業に貢献できる意思を示して締めましょう。
企業は一緒に働く人材を探しています。
そのため、企業に貢献する意思が強い学生は重宝されます。
さらに、自らそれをアピールすることで強い積極性が印象付けられます。
【ガクチカで部活動】最強の構成
話したいことの順番をあまり考えずに話してしまうと、自分では理解できても、面接官からするとなんの話をしているのか理解しにくくなってしまいます。
そのため、どのような順番で話すかは大変重要になります。
全体の構成としては、「結論→理由→エピソード(問題→行動→結果)→結論」となります。
結論:私が学生時代に力を入れたことは〇〇部の活動です
まず、自分が何を頑張ったかというアピールポイントを最初に話します。
最初に何を頑張ったのかを伝えることで、その後のエピソードがすんなりと相手にも伝わります。
逆に、何を頑張ったのかよく分からないまま学生時代のエピソードを聞いても、何について話すために、このエピソードを話しているのだろうか…と疑問に思われてしまいます。
そのまま話が進んでも、面接官はなんの話だったのか分からないまま終わってしまい、しっかりとアピールできずに終わってしまいます。
そのため、まずは学生時代に頑張ったことはなんなのか、結論をズバっと話すようにしましょう。
理由:なぜならば〇〇ということをしたからです
学生時代はやるべきことが多くありますが、面接官は、その中からなぜ部活を一番頑張ったと感じるのか、という理由を知りたいと考えています。
そのため、結論の後に、なぜ部活に力を入れたのかを簡潔でも良いので伝えましょう。
エピソードに進む前に理由を話すことで、「部活についての、どんな話なのか」ということを、より的を絞って聞くことができます。
エピソード:私は〇〇をしていました
先ほど話したように、ガクチカで聞きたいのは自慢話ではなく、どのように頑張ったのか具体的なエピソードです。
面接官は、何の賞を取ったのかよりも、そのためにどのように頑張ったのかが分かるエピソードに注目しています。
エピソードが十分でないと具体性がなく、それは本当にあった話なのか?と思われてしまいます。
エピソードの構成としては、「(問題→行動→結果)」の順に話しましょう。
以下で詳しく説明していきます。
「その経験で〇〇という問題に直面しました」
部活では予想外の問題が発生するということは十分に考え得るでしょう。
問題に直面し、心が折れそうになりながらも、それをどう乗り越えるのか考え、目標を達成しているでしょう。
具体性を持たせるため、まず部活で直面した問題が何であったのかを伝えるようにします。
特に、その問題が社会に出た時にも生じうる場合、企業で働いた時にどのように解決していくのか、と面接官の注目を集めることができます。
自分の頑張りを上手にアピールするためにも、まずは問題について話しましょう。
「私は〇〇と考え〇〇を行いました」
問題の話をした後は、その問題を解決するため、どのような行動をとったのかについて話しましょう。
エピソードの構成の中でも、学生の価値観を垣間見られるため、特に重要となります。
同じ問題に直面しても、学生により感じ方は異なり、皆同じ行動ができるわけではありません。
問題に対し、どのような行動をしたかというアピールが、好印象に繋がります。
「その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました」
問題が起こり、それに対してどう行動をした結果どうなったのか、というのは面接官が知りたいところです。
結果は、カッコイイ結末に終わる必要はなく、優勝を目指して行動をしても入賞できなかったという場合でも気にすることはありません。
優勝という華々しい結果ではなく、皆の心がバラバラだったのが一つになり後輩の面倒もよく見るような雰囲気の良いチームになったなども十分なアピールになるといえます、
華々しい結果ではない場合は、自分や周囲に対する変化について伝えられると良いでしょう。
結論:この経験を活かし、貴社で〇〇に貢献できると考えております
そのエピソードを通じ、企業でどのように働いていくのかをアピールする上で最後の結論も重要となります。
エピソードは立派でも、そこで終わってしまうと、「それを自社でどのように活かしてくれるの?」と面接官は思ってしまいます。
ガクチカを話す時にはエピソードを話して終わりではなく、それを活かして今後どのように貢献できるかまで話して完璧な回答となります。
【ガクチカで部活動】ガクチカの例文4選
続いては具体的な例文をもとに部活動をテーマとしたガクチカを紹介していきたいと思います。
前章で紹介したポイントと見比べながらチェックしてみてください。
例文 私が大学時代に最も力を入れた事は野球部での主将経験です。(①結論)
主将なんていうガラではないと思っていたのですが、チーム内からの要望もあり、思い切って引き受けることにしました。 今となってはかけがえのない素敵な経験ができたと思っています。(②理由)
私がおります野球部は正直それほどの戦績をあげておりません。 創部以来ずっとです。(③エピソード:問題)
そこで主将就任に伴い、少しでも良い成績を残すことを目標と定めました。 当初は選手層の厚みを増そうと、徹底的にフィジカルトレーニングを重ねたのですが、思ったような結果には繋がりません。 色々と模索を続けた中で見えてきたのが「チームで目標を立て、その精神を共有する」ということの大切さです。 部員はそれぞれ「勝ちたい」という意識は持っていますが、そのレベルはさまざまで、勝てればラッキーという部員もいれば、全国大会を夢見ている部員もいます。 しかし、これでは同じゴールは目指せません。 そこで、チーム内でミーティングを重ねた結果、創部以来の最高成績である地方予選の3回戦出場というのが落としどころとなりました。 一般的には高い目標とはいえないのかもしれませんが、我々にとってはハードな目標です。(③エピソード:行動)
目標がはっきりしたことにより、これまで以上に練習に熱が入るようになり、個々のレベルも上がりましたし、何よりも守備の連係が良くなったことをはっきりと肌で感じました。(③エピソード:結果)
私はこの経験から、目標を共有することの大切さを学びました。 企業ではチームプレーが重要となる場面も多いですが、私はこの経験を生かし、他の社員とのコミュニケーションや情報共有を積極的に行い、貴社ではチーム力を高めることに貢献したいと考えております。(④結論)
例文 大学時代に最も力を入れたことはラグビー部での活動です。(①:結論)
私のポジションはフォワードで、いわゆるスクラムを組むこともしばしばです。 タフなポジションゆえに怪我をすることもありました。(②理由)
ちょっとした怪我は日常茶飯事なのですが、大学2年の秋にかなり大きな怪我をしてしまいました。 二度とラグビーはプレイできない可能性もあったほどの怪我です。(③エピソード:問題)
引退する事も考えたのですが、病院のベッドでもう一度スクラムを組みたいという思いがムクムクと浮かんできました。 そうなれば、やることは一つ。 とにかくリハビリに励む事です。 ラグビーの練習よりもキツいと思う瞬間もありました。(③エピソード:行動)
けれど、それを続けた結果、今では以前と変わりなくラグビーを楽しんでおります。(③エピソード:結果)
私はこの一度壁にあたっても諦めずに今できることを地道に行っていくという経験を貴社でも生かしたいと考えています。(④結論)
例文 私は女子バレー部のマネージャーをしていました。(①結論)
友人に頼まれて流されるように始めたことなのですが、得難い経験として心に残っています。(②理由)
マネージャーを始めるまでは「サポートする仕事なんて楽しいのかな」と思ったものです。(③エピソード:問題)
けれど、チーム選手から直接的に感謝されているうちに、サポートする楽しさに気付かされました。(③エピソード:行動) また私が試合に出るわけではありませんが、それでも勝利はうれしいものです。
リーグ優勝を果たした時には、選手と一緒に心から喜びを分かち合いました。(③エピソード:結果)
このサポートする楽しさを経験したからこそ、コンサルティングという仕事を目指しています。 クライアントの利益に繋がるよう最大限のサポートができればと考えています。(④結論)
例文 私が学生時代に力を入れていたことは、野球部での活動です。(①結論)
小・中・高校と野球部に所属していたため、大学でも野球をしたいと思い所属していましたが、レギュラーとして大会に出ることはできませんでした。(②理由)
野球で推薦入学をしたメンバーと実力の差を見せつけられ、野球を辞めてしまいたいと思うこともありました。(③エピソード:問題)
しかし、野球が好きなためチームの力になれないかと感じ、練習しやすい環境づくりに注力しました。
具体的には、練習中に積極的に声出しやボール拾い、用具の片づけなどを積極的に行いました。
練習しやすい環境づくりに注力する中で、プレイすることも楽しいがサポートすることも一つの楽しさであることに気付かされました。(③エピソード:行動)
サポートを続けた結果、チームは予選を勝ち抜き、全国大会に出場することができました。(③エピソード:結果)
この経験で培ったサポート力を生かして、貴社でも活躍できたらと考えています。(④結論)
【ガクチカで部活動】作成する時のNG・注意点5選
ガクチカを書く際に、気をつけておくべきポイントについて解説していきます。
大切なポイントですので、ガクチカを作成する前にしっかりとチェックしておきましょう。
また、ガクチカ作成後にも以下の視点で見直しすることをおすすめします。
1. 専門用語が多かったり、話がマニアックすぎて伝わらない
部活の話をする場合、ついつい専門用語やマニアックな話を入れてしまいがちです。
仲間内であれば問題ないのですが、ガクチカに用いてしまうと大問題です。
なぜならば「説明が下手」と思われるからです。
社会人にとって、相手に何かを説明する際、分かりやすい表現を使うということは基本中の基本です。
上司への説明、クライアントへの説明、協力会社への説明などなど、説明抜きに社会人生活は成り立ちません。
ここで説明が下手という印象を持たれてしまえば、場合によっては予選落ちや、一次面接にもたどり着けないかもしれません。
ガクチカ作成の際には「誰が読んでもそれなりに理解できる内容なのか」もう一度しっかりと見直しておきましょう。
2. 伝えたいことに一貫性がない
ガクチカをいきなり書き始めてしまった方にありがちなのが「まとまりが無く、何を伝えたいのか不明瞭」というものです。
最初の方では「部活で気力が鍛えられた」といった内容だったにも関わらず、後半では「チームワークが重要です」などと主張してしまうパターンです。
これでは話に一貫性がなく、いったい何をいいたいのか分からないですよね。
この場合にもやはり「説明が下手」という印象に繋がります。
説明が下手と思われることは就職活動では致命的です。
3. 具体例の不足により信頼性が低下する
ガクチカを作成する際に具体例は欠かせません。
例えば「部活を頑張り体力がつきました」とだけいわれたらどう思うでしょう?
どれくらいの体力自慢なのかも分かりませんし、そもそも本当に部活を頑張ったのかすら疑問です。
部活を頑張ったのであれば、どんな練習を続け、どんな結果が出たのかなど、具体的な話題についてもしっかりと記載しておきましょう。
4. 実績や打ち込んだことだけを羅列する
ガクチカのNGポイントとして、実績や打ち込んだことだけを羅列するのは避けるべきです。
確かに、華やかな実績や部活動での努力は魅力的に映りますが、それだけを並べても、採用担当者にはあなたの価値観や人柄が伝わりません。
ガクチカで重要なのは、結果や実績だけでなく、その過程で何を考え、どのように行動し、どんな学びを得たかを伝えることです。
たとえば、困難に直面した際にどのように工夫し、それを乗り越えたのか、またはチームの一員としてどのように貢献し、周囲と協力したのか、といったエピソードが重要です。
こうしたアプローチを取ることで、企業はあなたがどのような人物であり、入社後にどのような貢献が期待できるかを理解しやすくなり、採用の可能性も高まります。
5. 嘘をつく
部活を用いたガクチカを作る際、「嘘をつく」ことは絶対にやめましょう。
自己アピールのために経験や役割を誇張してしまう気持ちは分かりますが、嘘をついてしまうと細かい質問に対して回答に詰まってしまう恐れがあります。
例えば、実際には部長経験がないにも関わらずそのように偽ると、深掘りされた際に矛盾した回答をしてしまう等のような状況になってしまうかもしれません。
このような状況は企業の信頼を損なう原因となるので、正直に、実際の経験に基づいた内容にしましょう。
【ガクチカで部活動】周りと差別化できるトピック
ガクチカで差別化を図るためには、独自のトピックを取り入れることが重要です。
もちろんガクチカでは学生時代何を頑張ったかを、伝えることも大切ですが、さらに印象付けをしたい場合もあるでしょう。
また、企業によって、重視するポイントが違う場合もあり得ます。
そこで、プラスアルファであれば加点になる可能性が高い要素を紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
大会などの成績
部活動を通じたガクチカで差別化を図る際、大会やコンクールでの顕著な成績は強力な要素となり得ます。
全国大会への進出、審査員特別賞の受賞など、目立つ実績はもちろん、そこに至るまでの過程や練習中の苦労、チームとして乗り越えた困難などいいでしょう。
これらの要素を取り入れることで、単なる成果の羅列ではなく、さらに深い印象を与えることができます。
また、個人の粘り強さ、協力性、目標達成に向けた努力など、企業が求める人材の資質を示すことにも繋がるのでさらに強いアピールにも繋がります。
役職
部活動やサークルで役職を担うリーダーやキャプテン、部長、主将、サークル長は、チーム管理の能力をアピールすることには役立つでしょう。
部長や他の幹部として活動する中で、様々なメンバーを統率し、目標達成に向けた戦略を立案したり実行することは、貴重な経験です。
そして部活動の人数規模に関わらず、役職者は様々な困難に直面しますが、それらを乗り越える過程で得られる学びや成長は、企業にとっても魅力的なアピールになります。
また具体的な困難を乗り越えたエピソードを共有することで、より明確なイメージを与えることもできます。
【ガクチカで部活動】完成したガクチカの質をさらに高めるには
ガクチカは完成したら終わりではありません。
ESや履歴書に書くガクチカであれば必ず添削をしてもらってください。
また、面接で話す内容にしても必ず誰かに模擬面接をしてもらいましょう。
第三者のアドバイスを入れることでより完成度の高いガクチカになります。
自分で完成させただけではどうしても客観性に欠けてしまいます。
ここでは誰かに添削を頼もうと思った時にオススメする相手を紹介します。
声に出して読んでみる
完成したガクチカの質をさらに高める方法として、声に出して読むことは非常に効果的です。
文章を目で追うだけでは見逃しがちな誤字・脱字、表現の不自然さ、文の流れの悪さなどに気づきやすくなります。
特に、長い文章や複雑な構成のガクチカでは、頭の中だけで考えた内容が実際に読みやすいかどうかを確認するために、声に出してみることで、リズムやテンポの問題が浮き彫りになります。
さらに、声に出して読むことで、自分の言葉が相手にどのように伝わるかを客観的に感じることができ、より自然で説得力のある文章に仕上げることができます。
この方法は、自己添削の段階で特に有効であり、自分の書いた文章を第三者の視点で見直す手助けとなります。
友達や先輩の添削
一緒に就活をしている友達に添削してもらったり、すでに社会人として働いている先輩に添削してもらったという方はいるでしょう。
知っている仲だからこそお願いしやすいため初めての添削にはオススメですが、一つだけ注意点があります。
それは、一番大切な「客観性に欠ける」というものです。
友達や先輩は多くの場合あなたの経験をすでに知っているでしょう。
しかし、そのガクチカを実際に評価する企業はあなたのことを何も知りません。
初めてそのエピソードを聞いた時の第一印象が友達や先輩からはアドバイスしてもらえないのです。
しかし、構成や話の順序などはチェックしてもらうことができるため気軽に頼んでみるメリットはあるでしょう。
就活のプロの添削
就活のプロと聞くと怪しいですが、大学にはキャリアセンターと呼ばれる学生の就職活動を支援する場所があります。
そのキャリアセンターに頼めば企業の人事とやりとりをしているような先生が自分のES添削や面接対策をしてくれます。
他にも就活エージェントと呼ばれる企業の採用コンサルタントも存在します。
就活市場でも、企業の採用活動を構築しているような採用コンサルタントが多く在籍しており、あなたの好きなタイミングでES添削や面接対策、さらにはあなたに合っている企業の紹介などを行っています。
就職活動を効率的に進めたい方はこれらを活用することをおすすめします。
【ガクチカで部活動】部活動のガクチカが評価されやすい企業や業界3選
部活動経験から培った能力や人柄がどのような評価を受けるかは、企業や業界によって異なるでしょう。
ここからは、部活動経験のガクチカが評価されやすい企業や業界を3つ紹介していきます。
不動産
不動産業は、部活動経験のガクチカが評価されやすいでしょう。
不動産業の中でも販売・仲介の仕事であれば「紹介→交渉→契約」、デベロッパーの仕事であれば「企画・計画→実行→完成」と仕事のゴールが明確であるため、目標を立てそれに向けて努力することが求められます。
また、不動産業ではノルマを課されることもあるため、ノルマ達成に向けて努力する忍耐力も必要です。
不動産業界を志望している方は、自分で目標を設定し達成するために努力した経験や、諦めずに最後までやり抜いたことなどをガクチカに組み込んでください。
商社
商社も部活動経験のガクチカが評価されやすい企業や業界でしょう。
さまざまな商品を国内外のメーカーから仕入れ販売する商社では、計画全体を把握し管理・実行するマネジメント力やリーダーシップといったスキルが求められます。
「キャプテンとしてチームを導いた」
「マネージャーとしてメンバーに合う練習メニューを考えた」
といったマネジメント力やリーダーシップを発揮したエピソードを加えると、評価が得られるでしょう。
メーカー
メーカーも部活動経験のガクチカが評価されやすい企業や業界といえます。
メーカーには、研究・商品開発・製造・品質管理・営業・資材調達などさまざまな職種がありますが、どの部門もチームや他部署の人と話し合いながら仕事を進めなくてはなりません。
そのため、部活動で培ったコミュニケーション能力や協調性といったものが評価される可能性が高いです。
メーカーを希望する人は、「チームで協力して何かを成し遂げた経験」や「円滑なチーム運営のためにコミュニケーション能力を発揮した経験」などを組み込むといいでしょう。
【ガクチカ部活動】よくあるQ&A
ここからは、部活動のガクチカについてよくある質問や疑問について解説していきます。
自分も思っていたことがあれば、是非参考にしてみてください。
Q1. 大した成績がないです
企業は基本的に、学生が何をどうして頑張って何が得られたのか、その過程について知りたいと考えているのです。
例えば、部活で問題を乗り越え、頑張ることができた経験をアピールすることで、面接官は仕事で同じような状況となってもそれを乗り越えられると想像します。
また、その経験から得られたスキルを企業でどのように活かすのかという部分まで話すことができると、他の学生と差別化することができます。
というのも、「以上の経験から〇〇というスキルを身につけました。」で終わってしまう学生は本当に多いのです。
以上から、再現性を示すのに、何をどうして頑張り、何を得られたのかという部活を頑張った過程を示すことが有効なのです。
そのため、企業は部活での実績を見ていません。
極端な話、サッカーで全国大会優勝しましたという学生がいたとしてもサッカーがうまいからといって仕事ができるとは限りません。
そのため、実績が弱いからといって部活をアピールしてはいけないというわけではありません。
しっかり、何を学び、何が得られたのか、それをどう仕事で活かしていくかを考えるようにしましょう。
Q2. 役職無しでした
部活動の経験をガクチカで使おう思っても、役職がないとインパクトがでないのではと不安になる方も多いでしょう。
また大きな成績を残していなくても、部活動での取り組みや挑戦等のエピソードは人となりや強みをアピールするには十分な要素となるでしょう。
目標に向かう過程での努力、チームの一員として協力し合う姿勢、困難に直面した際の対応策など、成長の過程で得た経験やスキルは、企業が求める能力のアピールになります。
Q3. 高校の部活はOKですか?
ガクチカは基本的に大学時代の話を聞かれますが、高校時代の経験を書いても問題ありません。
その場合、こちらの記事を参考にしてみてください。
Q4. 文化部でも大丈夫?
「文化部でも大丈夫?」という質問がよくありますが、結論から言うと、文化部でも問題ありません。
重要なのは、目標に向かって努力した過程や、それを通じて得た学びや成長をしっかりとアピールすることです。
例えば、部活動の中でどのような目標を設定し、どのような努力をしたのか、また、その結果としてどんな成果を得たのかを具体的に説明することが大切です。
文化部での活動は、クリエイティブな発想力、継続力など、多くのビジネススキルに通じる要素を持っています。
また、文化部ならではの専門性や独自の視点を活かした取り組みも、他の応募者との差別化を図るポイントとなります。
要するに、文化部での経験をどのように表現するかが重要で、それがしっかりと伝われば全く問題ありません。
【ガクチカで部活動】部活動をモチーフに受かるガクチカを作成しよう
部活をモチーフにしたガクチカの書き方について解説してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?
大学での部活経験は「気力・体力」「チームワーク」「協調性」「チャレンジ精神」などさまざまなことをアピールできる格好のテーマです。
今回紹介した作成のポイントを抑えておけば面接官の心に残るガクチカが作成できるはずです。
そしてそれは内定をグッと引き寄せてくれます。
ぜひ、あなたの魅力が十分に伝わるガクチカを作成してください!