
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動は、将来のキャリアを決める大切なステップです。
しかし、何から始めればいいのか、どのように進めればいいのか分からず、不安に感じる人も多いでしょう。
本記事では、就活スケジュールや自己分析、企業研究、エントリー方法、面接対策など、就活を成功させるための具体的な手順を詳しく解説します。
基礎知識を押さえ、計画的に準備を進めることで、自信を持って選考に臨めるようになります。
【就活のやり方解説】就活スケジュールを確認しよう!
就職活動をスムーズに進めるためには、事前にスケジュールを把握しておくことが重要です。
全体の流れを理解しておくことで、自己分析や企業研究、エントリー準備などを余裕を持って進めることができます。
特に、業界ごとに選考スケジュールが異なるため、志望する企業や業界の動向を把握し、適切なタイミングで準備を進めることが大切です。
以下では、基本的な就活スケジュールと業界別のスケジュールについて詳しく解説します。
基本的な就活スケジュール
こちらでは基本的な就活スケジュールについてご紹介します。
新卒の採用活動が本格的に始まるのは基本的には大学3年生の3月からです。
就職活動の早期化により一部の企業では選考時期が早めて人材の確保に動く企業も増えてきていますが、多くの企業では、3年生の3月頃から企業エントリーや書類選考が開始され、面接や筆記試験等を経て4年生の4月~8月頃には内定を出している企業が多くあります。
本選考に向けた準備としては、大学3年生の夏から秋冬にかけてインターンシップ等に参加して業界研究や企業研究を行いましょう。
企業とのミスマッチを防ぐためにも、自己分析を行いながら就職活動の軸を明確にして、余裕をもって準備を早めに行っておくことが大切です。
業界別就活スケジュール
業界ごとに内定を出す時期には違いがあります。
一般的には、4年生の4~8月に内定を得る人が多いですが、一部の業界ではそれよりも早い段階で選考が進みます。
就活生の中には業界を絞らず就活をしているひとや公務員試験を考えている人もいるはずです。
余裕をもって就活をするために興味のある業界の就活スケジュールを確認しておきましょう。
外資系企業・ベンチャー企業の就活
外資系企業やメガベンチャー企業は、3年生の9月から3月にかけて早期選考を実施し、年内に内定を出すケースが多く見られます。
特に、夏のインターンシップ直後から選考が始まることが多いため、早めの対策が求められます。
以下に外資系企業とベンチャー企業の就活時期についてまとめました。
インターンシップ:3年生6月~9月
説明会:3年生10月~
選考:3年生12月~
内定時期:3年生9月~12月
インターンシップ:3年生 6月~9月
説明会:3年生 10月~
選考:3年 12月~3月
内定時期:3年生 12月~3月
広告・マスコミ・IT・金融・その他の業界
広告・マスコミ・IT・金融・その他一般企業の就活時期について、以下に業界ごとまとめました。
ただし、企業により選考時期は異なるため採用ページ等をチェックして就活を進めてください。
インターン:3年生 6月~9月
説明会・選考:3年生 10月〜12月
選考:3年生 11月~2月
内定時期:3年生12月~3月
インターン:3年生 6月〜9月
説明会:3年生 10月~3月
選考:4年生 3月~5月
内定時期:4年生 4月〜5月
インターン:3年生 夏~秋・冬
説明会:3年生 1月中旬~3月
選考:3年生 3月~
内定時期:4年生 4~6月
インターン:3年生 7月~2月
説明会:3年生 3月~4年生 4月
選考:4年生 5月~6月
内定時期:4年生 5月~
インターン:3年生8月~9月
説明会:3年生12月~
選考:4年生4月~
内定時期:4年6月~
内定時期が遅い業界(4年生の夏以降)
アパレル業界と公務員は内定が遅いのが特徴です。
ただし、企業や自治体により選考時期は異なるため採用ページ等をチェックして就活を進めてください。
以下にアパレル業界と公務員の就活時期をまとめました。
インターン(就業体験):3年生夏~冬
説明会:3年生夏~冬
選考:5~6月
内定時期:4年7~8月
公務員試験:4年6月~9月
内定時期:4年生9月~11月
【就活のやり方解説】いつ始めるのがベスト?
就職活動のスタートは、一般的に3年生の3月からとされています。
しかし、スムーズに進めるためには、3年生の4~5月頃までに自己分析を始めておくのがおすすめです。
その理由として、多くの企業がインターンシップの選考を実施するため、事前に準備しておくことで参加しやすくなることが挙げられます。
特に、5~6月には夏のインターンのエントリーが開始されるため、この時期に備えて企業研究を進めておくことが重要です。
インターンへの参加は、早期選考のチャンスにつながるだけでなく、選考免除や内々定を得る可能性もあるため、積極的に活用しましょう。
学生が就活を始めてから内定や内々定を得るまでの平均期間は9カ月程度と言われています。
3年生の秋口から本格的に初めて4年生の6~7月頃には内定をもらえる人が増えてきているのが一般的です。
【就活のやり方解説】準備の手順
就職活動の準備は、まず自己分析や業界研究から始め、自分の適性や志向を明確にすることが重要です。
その上で、インターンシップやOB・OG訪問を活用し、企業の雰囲気や業務内容を深く理解しながら、自分に合う企業を探していきます。
また、SPIなどの筆記試験は基礎学力を問う内容が多いため、苦手意識がある場合は早めに対策を進めることが安心です。
事前に準備をしっかり行うことで、選考が本格化する時期に余裕を持って対応できるようになります。
(1)自己分析
就職活動で自分に合った企業を見つけるためには、自己分析が欠かせません。
自己分析を通じて、自分の価値観や強み、志向を明確にすることで、企業選びの軸を定めることができます。
また、エントリーシートや面接での自己PRにも役立つため、早めに取り組むことが重要です。
目的や具体的なやり方を理解し、効果的に自己分析を進めることで、就活をよりスムーズに進めることができるでしょう。
自己分析とは
自己分析とは、自分の性格や価値観、強みや弱みを客観的に分析し、自分の特徴を明確にすることです。
これにより、自分がどのような人間なのかを整理し、企業に対して説得力のある自己PRができるようになります。
また、自分に合った企業や業界を選ぶ際の基準を持つことができるため、ミスマッチを防ぐことにもつながります。
自己分析を始めるタイミングとしては、大学3年生になった時点で着手すると良いでしょう。
特に、夏のインターンシップに向けて早めに自己分析を行うことで、業界や企業研究を効果的に進めることができます。
以下では、自己分析の目的とそのポイントを解説します。
自己分析の目的は、自分の価値観や考え方、企業選びの軸、将来のビジョンや目標を明確にすることです。
自分の好き嫌いや得意・不得意、性格を理解することで、自分に合った環境や仕事を見つける手がかりになります。
また、過去の出来事を振り返ることにより、自分のモチベーションの源泉を見つけることができます。
自己分析では、エピソードを深掘りし、根拠を明確にすることが重要です。
例えば、困難を乗り越えた経験や成功体験を振り返ることで、自分がどんな環境で力を発揮しやすいのかがわかります。
自己分析を通じて、自分の強みを理解し、それを活かせる企業を見つけることが、納得のいく就職活動につながります。
自己分析のやり方
自己分析を行う方法はいくつかありますが、まず取り組みやすいのが「自分史の作成」です。
自分史とは、過去の出来事を時系列で整理し、それぞれの経験から得たことを分析する方法です。
これにより、自分の価値観や行動の傾向を把握し、エピソードの共通点を見つけることができます。
次に、「他己分析」も有効な手段です。
自分をよく知る友人や家族に長所や短所を聞くことで、客観的な視点から自分の特徴を知ることができます。
さらに、「性格診断ツールを活用する」のも一つの方法です。
客観的なデータをもとに、自分の強みや適性を分析することで、企業選びの参考になります。
(2)業界研究・企業研究・職種研究
就職活動を成功させるためには、業界・企業・職種の研究をしっかり行い、自分に合った環境を見極めることが重要です。
以下ではそれぞれのやり方について解説します。
業界研究
業界研究は、企業や職種選びの基礎となる重要なステップです。
メーカー、商社、小売、金融、サービス、通信、マスコミ、官公庁など、多様な業界の中から興味のある分野を調べることで、新たな選択肢が見つかることもあります。
特に、自分が関心を持っている業界だけでなく、幅広く情報収集を行うことで、視野を広げることができます。
また、面接で「なぜこの業界を選んだのか?」と問われた際に、明確に答えられるようにしておくことが重要です。
業界の構造や動向、現状の課題、将来の可能性を把握することで、自分の志望理由に説得力を持たせることができます。
業界の構造、動向
業界の詳しい現状
業界の課題
今後の可能性
企業研究
企業研究では、企業ごとの特徴を理解し、自分の価値観やキャリアビジョンに合うかを確認することが目的となります。
特に、経営理念や事業内容、ビジネスモデル、会社規模、社風、働き方、築けるキャリア、求める人物像などを調べ、企業ごとの違いを把握することが重要です。
企業説明会や採用ページ、インターンシップ、仕事体験などを活用して、企業の強みや弱みを比較することで、より具体的なイメージを持つことができます。
経営理念
事業内容
ビジネスモデル
会社規模
社風
働き方
築けるキャリア
求める人物像
職種研究
職種研究は、自分に合った仕事を見つけるために欠かせないプロセスです。
企業によっては、入社後に配属先が決まることもあるため、事前にどのような職種があるのかを理解し、自分の強みや経験と照らし合わせて希望を持つことが重要です。
面接では、自分がどのような部署で活躍したいのか、その理由を具体的に伝えられるように準備しておく必要があります。
「〇〇の経験を活かし、△△の分野で貢献したい」と明確に述べることで、面接官に働いている姿をイメージしてもらいやすくなります。
また、仕事内容のギャップが原因で早期離職につながるケースもあるため、企業説明会やOB・OG訪問などを活用して、実際の業務内容を詳しく確認しておくことが大切です。
職種別の主な仕事内容
志望企業の各職種の仕事内容
(3)インターンシップ
インターンシップは、企業の業務を実際に体験し、職場の雰囲気を知るための貴重な機会です。
サマーインターン、秋冬インターン、長期インターン、就業体験など、種類によって目的や内容が異なります。
インターンへの参加は、企業研究や自己分析の一助となるだけでなく、早期選考の優遇を受けられる場合もあります。
それぞれの特徴を理解し、自分に合ったインターンに積極的に参加することが重要です。
サマーインターン
サマーインターンは、大学3年生の6月から9月にかけて実施され、夏休みを利用して参加することができます。
期間は1日(1Day)から1週間、長いものでは1カ月程度とさまざまです。
多くの企業がサマーインターンを通じて学生と接点を持ち、その後の選考に活かしているため、興味のある企業がある場合は参加を検討すると良いでしょう。
特に、人気企業や大手企業では、サマーインターンに参加した学生を対象に早期選考を実施するケースがあり、本選考を有利に進めるチャンスにもなります。
秋冬インターン
秋冬インターンは、大学3年生の10月から2月にかけて実施されるプログラムです。
10月から11月にかけては、企業説明や職場体験を含む1Dayインターンが多く開催されます。
12月から2月にかけては、本選考前のエントリー準備として、多くの学生が参加する重要な時期となります。
サマーインターンと比較すると、より短期間のプログラムが中心ですが、企業によっては数日間にわたる実践型のプログラムもあります。
長期インターン
長期インターンは、1カ月から数カ月、場合によっては1年以上継続することも可能なプログラムです。
通常のインターンシップとは異なり、企業の一員として実際の業務に携わることができるため、より実践的な経験を積むことができます。
また、長期間関わることで、自分に合った企業や職種を見極めやすくなる点もメリットです。
さらに、長期インターンでは給料が支給される場合もあり、アルバイトと並行して参加しやすい特徴があります。
時期を問わず募集されていることが多く、大学1年生から3年生まで応募可能なケースもあります。
就業体験は、インターンと同様に職場の見学や業務体験ができるプログラムで、参加時間が短いのが特徴です。
1日または数時間のプログラムが多く、気軽に参加できるため、興味のある業界や企業を見つけるための第一歩として活用できます。
就業体験には、プログラムに含まれる説明会や見学を通じて、実際に働く社員と交流し、業務内容についての質問ができる機会もあります。
ただし、限られた時間内での体験となるため、企業や業務の詳細を知るには、追加でインターンに参加することが有効です。
(4)企業へのエントリー
企業へのエントリーは、就職活動を進める上で重要なステップです。
エントリーを行うことで、企業の説明会や選考情報を得ることができ、エントリーシートの提出や面接への参加が可能になります。
また、複数の企業にエントリーすることで、選考の経験を積みながら自分に合う企業を見つけることができます。
ここでは、エントリーの仕方や注意点について詳しく解説します。
エントリーの仕方
エントリーは、企業の採用サイトや就職情報サイトを通じて行います。
まずはプレエントリーを行い、企業の採用ページや説明会の情報をチェックできる状態にしておくことが重要です。
プレエントリーをすると、企業から最新の就活イベントや選考スケジュールの案内を受け取ることができ、選考の準備を進めやすくなります。
その後、興味のある企業には本エントリーを行い、エントリーシートの提出や選考への応募を進めます。
エントリーの受付期間は企業によって異なるため、事前にスケジュールを確認し、締め切りに遅れないよう注意が必要です。
多くの企業にエントリーすることで、選考の経験を積み、面接の場数を踏むことができます。
また、志望度の高い企業の選考を迎える前に、他社で実践的な経験を積んでおくと、面接の対策がしやすくなります。
一方で、エントリー数が少なすぎると、志望企業から内定を得られなかった際に、新たに企業を探す時間が必要になり、選考がすでに終了している可能性もあります。
そのため、業界や企業の幅を広げてエントリーし、複数の選択肢を持つことが大切です。
(5)OB・OG訪問
OB・OG訪問とは、自分が所属する大学を卒業し、企業で働いている先輩から話を聞く機会のことです。
企業の説明会では得られない、実際の働き方や職場の雰囲気について詳しく知ることができます。
また、具体的な業務内容や入社後のキャリアパスについて、現場の視点での話を聞くことができるため、志望企業の理解を深めるのに役立ちます。
実際に働いている人の声を聞くことで、自分に合った企業かどうか判断しやすくなり、就職活動の軸を明確にすることができます。
OB・OG訪問は、企業研究を深めるだけでなく、就活への意欲を示す場でもあります。
訪問することで、企業や業界に対する関心が高いことをアピールでき、選考でプラスに評価される可能性もあります。
また、訪問時の態度や質問内容が選考に影響する場合があるため、事前に質問項目を決めておくなどの事前準備が重要です。
まずは、アポイントメントを取る際のメールの作法や、訪問時のビジネスマナーを守ることを意識しましょう。
訪問を通じて得た情報を、志望動機や面接の回答に活かせれば、具体的な企業理解を示せるようになります。
(6)就活サイト・エージェントへの登録
就職活動を効率的に進めるためには、就活サイトや就活エージェントを活用することが有効です。
就活サイトは企業情報の検索やエントリー、説明会予約などができ、幅広い企業の情報を簡単に比較できます。
一方、就活エージェントは、就活生の希望に合う求人を紹介し、選考対策や書類添削などのサポートを受けることが可能です。
それぞれの特徴を理解し、自分の就活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
就活サイトでできること
就活サイトは、学生の就職活動をサポートするためのプラットフォームで、企業情報の検索やエントリー、説明会・インターンの予約などができます。
また、自己分析ツールや適性検査、面接対策のコンテンツも充実しており、就活の準備をスムーズに進めることが可能です。
企業の採用情報が集約されているため、1社ずつ企業サイトを確認するよりも効率よく情報収集ができ、複数の企業に同時にエントリーすることができます。
例えば、「就活市場」「ベンチャー就活ナビ」「Digmedia」などは、それぞれ異なる特徴を持つサイトで、幅広い企業を探す際に役立ちます。
就活エージェントでできること
就活エージェントは、就活生の希望や適性に合う企業の求人を紹介し、書類添削や面接対策などのサポートを無料で受けられるサービスです。
就活のプロから客観的なアドバイスをもらえるため、自己分析や志望動機の整理に役立ちます。
また、エージェントは企業とのコネクションを持っているため、一般には公開されていない「非公開求人」に出会える可能性がある点も大きなメリットです。
例えば、「ジョブコミット」などの就活エージェントは、手厚いサポートを提供しており、効率的に内定を目指すことができます。
(7)企業説明会・合同説明会への参加
就職活動では、企業の情報を収集することが重要です。
その方法の一つが企業説明会や合同説明会への参加です。
企業説明会は個別の企業が開催するものであり、合同説明会は複数の企業が一堂に会するイベントです。
どちらも就活サイトなどからエントリーできることが多く、スケジュールを確認しながら計画的に参加しましょう。
合同説明会
合同説明会は、複数の企業が一つの会場に集まり、自社の説明を行うイベントです。
一日で多くの企業の話を聞くことができるため、業界や企業の比較がしやすいというメリットがあります。
まだ志望業界や企業が明確でない人にとっては、視野を広げる機会にもなります。
一方で、各企業の説明時間は短く、個別の質問をする機会が少ない場合もあります。
そのため、気になる企業を見つけたら、企業説明会や個別の選考に進むことをおすすめします。
企業説明会
企業説明会は、合同説明会よりも詳しく事業内容や募集職種について説明を受けることができる場です。
企業によっては説明会への参加が選考の前提となる場合もあるため、参加することが選考への第一歩になることがあります。
就活サイトや企業の採用ページからエントリーして申し込むことができますが、定員が設定されていることもあるため、早めのエントリーが必要です。
企業ごとに内容や開催形式が異なるため、事前に情報を確認し、興味のある企業の説明会には積極的に参加することが大切です。
(8)選考準備
就職活動を成功させるためには、しっかりとした選考準備が欠かせません。
特にエントリーシートや履歴書の作成、Webテスト・筆記試験の対策は早めに取り組むことが重要です。
企業ごとに求める内容や評価基準が異なるため、事前に調査し、自分の強みを伝えられるように準備を進めましょう。
ここでは、選考の最初のステップとなる書類作成と筆記試験について解説します。
ES・履歴書の準備
履歴書は、氏名や連絡先、学歴、取得資格などの基本情報に加え、志望動機などを記載する書類です。
特に志望動機は企業が重視するポイントであり、具体的かつ企業に合った内容を書くことが求められます
一方、エントリーシート(ES)は、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、長所・短所などを記載し、自分の個性や強みを伝えるための書類です。
アピールしたい事柄を明確にし、企業が求める人材像と合致しているかを意識して記入することが重要です。
Webテスト・筆記試験の準備
Webテストや筆記試験は、応募者の一般常識や時事問題、語学、国語、数学の知識を測るものです。
また、性格適性検査を通じて、企業の求める人物像と合致するかどうかを判断する役割も担っています。
特に応募者が多い企業では、学力や性格の適性をSPIなどの試験結果をもとに評価し、面接へ進める人数を絞ることがあります。
夏のインターンシップに参加する場合、SPIを導入している企業もあるため、大学2年生の冬頃から準備を始めるのが理想的です。
(9)面接準備
面接は、企業が就活生の人柄や適性を見極める重要な選考プロセスです。
応募書類や筆記試験では分からない部分を知るため、さまざまな質問がされます。
また、企業によってはグループディスカッションを実施し、個人面接では測れない協調性や論理的思考力を評価する場合もあります。しっかりと準備し、自分の強みや熱意を伝えられるようにしておきましょう。
面接準備の仕方
面接では、就活生がどのような人なのかを知るために、志望動機や自己PR、ガクチカなどが問われます。
そのため、自己分析をしっかり行い、自分の強みや価値観を整理しておくことが重要です。
特に「なぜこの会社なのか」という質問に対しては、業界研究や企業研究を通じて明確な理由を持って答えられるように準備しましょう。
頻出の質問項目として、志望動機(入社意欲)、自己PR(適性、自社とのマッチ度)、ガクチカ(物事に取り組む姿勢)、逆質問(入社への熱意や志望度合いを示す)などがあります。
グループディスカッションの準備の仕方
グループディスカッション(GD)は、就活生同士で提示された課題について議論し、結論を導き出す選考形式です。
これは、個別面接では評価しにくいチームワークや協調性、論理的思考力を測るために実施されます。
企業や業界に関連するニュースをチェックしておくと、議論の際に的確な意見を述べることができます。
また、就職活動中の友人と模擬練習を行い、議論の流れや発言の仕方を慣れておくのも有効です。
GDでは、単に発言量を増やすのではなく、自分の役割を果たしながら、論理的かつ簡潔に意見を伝えることが大切です。
(10)内定後
就職活動の最終段階である内定獲得後も、やるべきことは多くあります。
内定承諾や辞退の対応、企業とのやり取り、入社に向けた準備などが求められます。
特に、複数の企業から内定を得た場合は、自分のキャリアプランを見直し、慎重に判断することが重要です。
一般的に、大学4年生の6月ごろから順に内々定が決まり、企業によってはその後に内定承諾を求められます。
内定を承諾した後、10月ごろには内定式が行われ、企業によっては内定者向けのプログラムや研修、インターンが実施されることもあります。
これらのプログラムを通じて、企業の文化や業務内容について理解を深めることができるため、積極的に参加することが推奨されます。
Q.内定をもらったら必ずその企業に入社しないといけないのでしょうか?
A.内定を得たからといって必ずその企業に入社しなければならないわけではありません。
本当に自分に合う企業かどうか、仕事内容や職場環境を再確認することも重要です。
内定辞退をする際は、電話やメールで丁寧に伝え、企業に迷惑をかけないよう心がけましょう。
【就活のやり方解説】選考前に準備しておくべきもの
就職活動では、面接や説明会などの場面で身だしなみや持ち物が重要な役割を果たします。
適切な服装や必要なアイテムがそろっていないと、当日に焦るだけでなく、企業に与える印象にも影響を与える可能性があります。
スムーズに就活を進めるためにも、必要なものを事前に準備し、直前で慌てることのないようにしておきましょう。
スーツ ※リクルートスーツの着用
靴 ※事前に磨いておく
ネクタイ
ストッキング
鞄 ※A4の書類や資料が入るもの、立てておけるもの
履歴書
印鑑 ※履歴書・承諾書で押印が必要
履証明写真 ※6カ月以内に撮影されたもの
就活用メールアドレス ※見落としが無いように
就活コンサルタント木下より

スーツやカバン、靴などは、体格の変化によってサイズが合わなくなる可能性があるため、早めに試着し、必要ならば買い替えや調整を行いましょう。
就職活動にかかる平均費用は7~8万円と言われています。
地方と首都圏など学生によって差はありますが、選考に必要な交通費や宿泊費がかさむ可能性もあるため、就職活動に向けてアルバイト等で費用を確保しておくことも大切です。
【就活のやり方解説】就活成功のための大事なポイント
就職活動は、内定を得ることがゴールではなく、入社後に長く活躍できる企業を選ぶことが重要です。
早期離職を防ぎ、納得のいく就職を実現するためには、自己分析や企業研究を徹底的に行い、自分に合った企業を見極めることが欠かせません。
また、不安を抱えたまま就職を決めると、入社後のギャップに悩む可能性が高くなります。
就活成功のために、押さえておくべきポイントを確認しておきましょう。
自分に合っているのか分析を徹底する
企業文化や社風が合わない、人間関係がうまくいかない、労働時間や給与面に不満があるといった理由で、早期離職に至るケースは少なくありません。
こうしたミスマッチを防ぐためには、自己分析を通じて自分の価値観ややりたいことを明確にし、企業研究を通じてその企業が自分に合っているかをしっかり確認することが大切です。
特に、企業の事業内容だけでなく、働き方や社風、キャリアパスなどもチェックし、自分の希望と照らし合わせることが重要です。
不安は早めに解決する
就活を進める中で、志望する企業の中に不安を感じる企業が出てくることもあります。
収入や労働環境、社風など、妥協できない部分は企業選びの軸として明確にしておくことが必要です。
不安を抱えたまま内定を承諾すると、入社後に「思っていたのと違った」と後悔する可能性が高くなります。
就活コンサルタント木下より

疑問点がある場合は、企業説明会やOB・OG訪問を活用し、できる限り不安を解消した上で最終的な判断を下すようにしましょう。
不安な点は就活エージェントを活用して解消するのもおすすめです!
【就活のやり方解説】覚えておきたい就活マナー
就職活動では、スキルや経験だけでなく、社会人としての基本的なマナーも重要な評価基準になります。
企業とのやり取りが増える中で、言葉遣いやメールの書き方、身だしなみなどに気を配ることが求められます。
適切なマナーを身につけることで、企業に好印象を与え、円滑なコミュニケーションを取ることができます。
ここでは、就活において特に重要なマナーについて解説します。
言葉遣い
就活では、企業の担当者や面接官と話す機会が多く、正しい言葉遣いができるかどうかが評価のポイントになります。
特に、敬語は最低限のビジネスマナーとして必須であり、正しく使えることで社会人としての基礎が身についていると判断されます。
また、面接以外でも、メールや電話で企業とやり取りする際には、ビジネスマナーを守ることが求められます。
そのため、敬語の基本を押さえ、適切な言葉遣いを心がけることが大切です。
メールの書き方や電話の受け答えなども事前に確認し、実際に練習しておくことで、いざという時に慌てずに対応できるようにしておきましょう。
尊敬語・・・目上の人の行動に対して使い、相手を立てるための表現
謙譲語・・・自分の行動をへりくだることで相手を立てる表現
敬語には大きく分けて尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があり、場面に応じて使い分けることが求められます。
また、尊敬語と謙譲語を適切に使い分けることで、相手に対して失礼のない話し方ができるようになります。
敬語を完璧に使いこなすことが難しくても、正しく使おうとする姿勢が重要です。
日常会話ではあまり使わない表現も多いため、就活前にしっかり勉強し、実践の場で自然に使えるように練習しておきましょう。
また、就活では、面接官や企業担当者とやり取りをする機会が増えるため、クッション言葉を適切に使うことで、より良い印象を与えることができます。
クッション言葉とは、依頼やお願いをする時に相手に柔らかい印象を与えるための表現です。
※クッション言葉を使用することで、お願いや質問をするときに角が立たずスムーズなやり取りができるようになります。
就活では、面接官や企業担当者とやり取りをする機会が増えるため、クッション言葉を適切に使うことで、より良い印象を与えることができます。
また、メールでのやり取りや、電話で質問をする際にも、直接的な表現を避けることで、相手に配慮したコミュニケーションが可能になります。
特に、就活では企業の採用担当者とのやり取りが増えるため、礼儀正しく、丁寧な表現を心がけることが大切です。
以下に就活で使えるクッション言葉をまとめました。
恐れ入りますが
ご都合がよろしければ
差し支えなければ
もしよろしければ
お手数ですが
早速ですが
あいにく
残念ですが
申し訳ございませんが
身だしなみ
就職活動では、第一印象が重要なため、清潔感のある身だしなみを心がけることが大切です。
面接官は、会った瞬間の印象で応募者の印象を大きく左右するため、服装や髪型、持ち物に気を配ることが求められます。
スーツのしわや汚れがないか、靴はきちんと手入れされているかなど、細かい部分まで注意しましょう。
また、髪型やメイクは派手すぎず、落ち着いた印象を意識し、社会人として適切なスタイルを心がけることが重要です。
特に、スーツは事前に試着し、サイズが合っているか確認することで、当日に違和感なく着こなせます。
靴の手入れ
スーツや持ち物のしわや汚れ
清潔感のある髪型
【就活のやり方解説】出遅れたときの挽回方法
就職活動に出遅れた場合、すでに志望する企業の選考が終了している可能性があります。
まずは志望企業の募集状況を確認し、まだエントリーできる企業があるかを調べることが大切です。
締め切りが迫っている場合は、スピーディーに自己分析やエントリーシートの作成、面接対策を進める必要があります。
また、夏採用や秋採用を行う企業もあるため、時期を問わず選考を実施している企業にも目を向けると良いでしょう。
インターンシップや業界研究を改めて行い、幅広い選択肢を検討することも挽回の方法の一つです。
志望企業のスケジュールの確認
企業の二次募集が無いか確認する
興味のある企業や業界を絞って研究する
他己分析で自分の長所や短所を客観的に知る
とにかくたくさんの企業の選考を受けてみる
面接練習をする、面接の流れを把握する
エントリーシートを添削してもらう(キャリアセンターや添削サービスを利用する)
【就活のやり方解説】就活準備に困ったときの相談先
就職活動では、やりたいことが分からない、モチベーションが上がらない、選考が通過できないといった悩みを抱えることもあります。
こうした不安を一人で抱え込まず、第三者に相談することで視野が広がり、自分では気づけなかった情報を得ることができます。
特に、大学のキャリアセンターや就活エージェントを活用する<ことで、選考対策や企業情報を効果的に収集できます。
ここでは、それぞれの特徴について解説します。
キャリアセンター
大学のキャリアセンターは、就活支援の専門機関として、さまざまなサポートを提供しています。
OB・OG訪問の情報を集められるほか、個別面談やエントリーシート(ES)添削、面接対策などを受けることができます。
また、大学と企業のつながりを活かした、他大学には公開されていない優良な求人情報が集まることも特徴の一つです。
所属大学限定の企業説明会や就活イベントの案内が得られるため、情報収集の面でも有利になります。
OB・OG訪問は、キャリアセンターの教職員や先輩からの紹介を通じて行うことが多く、大学がつなぐ役割を担っています。
就活エージェント
就活エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれるサービスです。
個別面談を通じて悩みを相談できるほか、自己分析や業界研究のアドバイスを受けながら、自分に合った企業を紹介してもらえます。
また、ESの添削や選考対策のアドバイスも行っており、特に選考がなかなか通過できない人にとっては、実践的な指導を受ける良い機会になります。
就活エージェントは、企業の採用情報に詳しいため、選考のポイントや対策方法を具体的に知ることができ、内定獲得の可能性を高められるのもメリットです。
【就活のやり方解説】よくある質問
ここでは就活を進める中で、多くの就活生が抱える疑問についてまとめました。
自己分析や企業研究を進めてもやりたいことが見つからない場合や、就活をいつ終えればいいのか分からないと悩むこともあるでしょう。
さらに、内定を承諾した後に辞退したくなった場合の対応など、実際に直面する可能性のある疑問について解説します。
やりたいことが見つからない原因の一つに、自己分析と企業研究の内容にギャップがあることが挙げられます。
自分が興味を持てる仕事を探すのはもちろんですが、「自分ができること」と「企業が求めること」が一致する仕事を探すことも重要です。
適職診断などを活用し、自分の強みや向いている仕事を見つけるのも一つの方法です。
また、「やりたいこと」ではなく、「どういう社会人になりたいか」を考えることも有効です。
例えば、どのような役職を目指すのか、どのような働き方をしたいのかを明確にすることで、自ずと適した仕事が見えてくるでしょう。逆に「やりたくないこと」を考えるのも有効です。
内定がなかなか出ない場合、「やりたいこと」を追い続けるか、妥協して他の仕事を探すべきか迷うことがあります。
企業の募集人数には限りがあり、競争率が高い業界では内定を得るのが難しいこともあります。
だからといって、単に内定を得るためだけに興味のない仕事を選ぶと、入社後に後悔する可能性があります。
同じ業界ややりたいことに関連する仕事でも、職種や企業によって働き方や求められるスキルは異なります。
例えば、商品企画に興味がある場合でも、メーカーだけでなく、広告会社やIT企業など幅広い選択肢があることを考慮するのがよいでしょう。
内定をもらっても、企業を絞りきれずに就活を続ける学生は少なくありません。
就活の終え時を決めるには、「就活の軸」を明確にすることが必要です。
企業の社風や理念が自分の価値観と合っているかをしっかり見極めることが大切です。
また、就活をいつまで続けるのか、期間を決めることも有効です。
例えば、「内定を得た企業の中で最も志望度が高い企業を基準にし、それより条件が良く、自分に合う企業が見つかれば就活を続ける」といったルールを決めると、判断しやすくなります。
自分が納得のいく選択ができるよう、焦らず慎重に判断しましょう。
内定承諾書を提出した後でも、辞退は可能です。
内定承諾書は入社意思を示すものですが、法的な拘束力はありません。
ただし、企業は採用計画を基に内定を出しているため、辞退することで企業や他の就活生に影響を与える可能性があります。
そのため、辞退を決めた場合はできるだけ早く連絡し、誠意を持って対応することが大切です。
辞退の際には、「他により志望度の高い企業が見つかった」「キャリアプランを再考し、別の道を選ぶことにした」など、簡潔かつ誠実に理由を伝えましょう。
また、電話での連絡が基本ですが、その後メールで正式に伝えるとより丁寧な対応になります。
就活を有利に進めるために、1〜2年生のうちからガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を作っておくことが大切です。
ガクチカでは、成果よりも目標を設定し、そこに向けて努力した過程が重視されます。
アルバイトや部活動に限らず、自分が興味を持ったことに挑戦し、主体的に取り組んだ経験を積むことが差別化につながります。
例えば、ボランティア活動、長期インターン、資格取得、留学、サークルの企画運営など、多様な経験を積むことで、話せるエピソードの幅が広がります。
また、ただ就活のために経験するのではなく、自分の関心があることを深め、将来のキャリアにもつながるような行動を取ることが理想的です。
【就活のやり方解説】まとめ
就職活動は、自分に合った企業を見つけるための重要なプロセスです。
自己分析や業界研究を徹底し、納得のいく選択をすることが成功の鍵となります。
また、計画的なスケジュール管理や適切な準備を行うことで、スムーズに就活を進めることができます。
不安を感じたときは、キャリアセンターや就活エージェントを活用し、一人で悩まず相談することも大切です。
この記事を参考に、納得のいく就職活動を進めてください。
就活コンサルタント木下より
また、面接当日は、持ち物や会場までのアクセスを事前に確認し、遅刻や忘れ物がないように注意しましょう。