【例文12選】公務員のインターンの志望動機を書きたい!選考に通過する必勝法とは

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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はじめに

公務員という仕事に興味を持ち、将来の選択肢として考えている方にとって、

インターンシップは仕事内容や組織文化を深く理解するための非常に貴重な機会と言えるでしょう。

この記事では、公務員のインターンシップの種類参加するメリット、そしてそれが志望動機をどのように深めるのかについて、詳しく解説していきます。

公務員のインターンの種類

公務員のインターンシップには、その対象となる組織や職種によって、大きく分けていくつかの種類が存在しています。

それぞれ体験できる業務内容や得られる経験も異なるのでよく確認していきましょう。

インターンの種類
  • 地方公務員のインターン
  • 国家公務員のインターン
  • 特殊・専門職系のインターン

地方公務員のインターン

地方公務員のインターンシップは、都道府県庁や市区町村役場といった、私たちにとって身近な行政機関で実施されています。

地域住民の生活に密着した多様な業務を体験できます。

窓口業務の見学や同行イベントの企画運営補助、地域の課題解決に向けたワークショップへの参加など、所属する部署によって様々なプログラムが用意されていることが一般的です。

地方行政が抱える課題の現場に触れることで、その地域に貢献したいという具体的なビジョンや使命感を発見できるかもしれません。

また、自分が生まれ育った地域や関心のある特定の地域で働くことの意義を考えてみてください。

そうすることで将来のキャリアパスを考える上で重要な指標を得られるでしょう。

国家公務員のインターン

国家公務員のインターンシップは、中央省庁やその出先機関で実施されるものが多いです。

国の政策立案や大規模な行政プロジェクトの一端に触れることができる貴重な機会を提供しているのです。

各省庁が所管する専門分野があり、例えば外交、経済、環境、福祉など、多岐にわたる政策テーマに関する業務説明を受けます。

その中で関連資料の作成補助や会議への参加を体験したりすることが可能です。

国の将来を左右するようなスケールの大きな仕事に関心がある方や 専門性を高めたい方におすすめです。

職員の方々との交流を通じて、国家規模の課題に取り組む使命感や、高度な専門知識を肌で感じ取ることができでしょう。

特殊・専門職系のインターン

一般的な行政職の公務員インターンシップ以外にも、裁判所事務官国税専門官皇宮護衛官法務教官といった、専門職系のインターンシップも存在します。

これらのインターンシップでは、それぞれの職種特有の業務内容を体験することができます。

例えば裁判所での法廷見学や記録作成補助、税務調査の模擬体験、警備訓練の見学などを体験します。

より専門性の高い仕事への理解を深めることができるので職務のついてもより知ることができます。

またどのようなスキルや心構えが求められるのかを具体的に知ることで、自身の適性を見極める良い機会となるでしょう。

特定の分野に強い関心を持ち、専門性を活かして社会に貢献したいと考える学生にとって、これらのインターンシップは将来のキャリアを具体的に描くための重要なステップとなります。

開催時期や形式は?

公務員のインターンシップは、主に学生の長期休暇である夏休み期間(8月~9月頃冬休み期間(12月~2月頃に開催されることが一般的であり、多くの学生が参加しやすいように配慮されています。

期間としては、1日で完結する短期のものから、数日間、あるいは1週間から数週間にわたる中期的なものまで様々で、オンライン形式と対面形式を組み合わせたハイブリッド型も見られるようになりました。

最近では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、オンラインでの説明会やワークショップ形式のインターンシップも増えてきており、遠方の学生でも参加しやすくなっています。

公務員のインターンに参加するメリット

公務員のインターンシップに参加することは、将来のキャリアを考える上で、単に仕事内容を知る以上の多くのメリットがあります。

自身の成長や職業選択に大きな影響を与えることもあるので、メリットをよく確認しておきましょう。

業務のリアルを体験できる

公務員のインターンシップに参加する最大のメリットは、実際の職場で職員の方々と共に働くことでリアルを知ることができる点です。

パンフレットや説明会だけでは決して伝わらない、職場の雰囲気、職員の方々の仕事への取り組み方を間近で見聞きすることは非常に貴重な経験です。

そして行政サービスの提供プロセスや、政策が形になるまでの具体的な流れを実体験として学ぶことができます。

そうすることで公務員の仕事に対する解像度が格段に向上するでしょう。

このような実体験は、漠然とした公務員のイメージを具体的なものへと変え、自分が本当にこの仕事に向いているのかどうかを判断する上での重要な材料となります。

志望動機が深まる

インターンシップでの実務体験・職員との交流は、務員への憧れをより具体的で説得力のある志望動機にさせる大きなきっかけとなります。

実際に地域住民の声に耳を傾けたり、社会課題の解決に奮闘する職員の姿を目の当たりすることができます。

だからこそ、自分が公務員としてどのような形で社会に貢献したいのかが明確になるでしょう。

なぜこの自治体で働きたいのか」「どのような分野で自分の能力を活かしたいのか」といった問いに対する答えが、インターンシップでの経験を通じてより具体的になります。

結果として、採用試験の面接などで、自身の言葉で熱意をもって志望理由を語れるようになり、他の受験者との差別化を図ることができるはずです。

採用で有利になる可能性も

公務員のインターンシップへの参加が直接的に採用選考の合否に結びつくわけではありません

しかし、そこで得た経験や学びは、間違いなく採用試験において有利に働く可能性があります。

インターンシップで経験した具体的なエピソードは、面接で自己PRや志望動機を語る際に、仕事への深い理解と熱意を示す強い根拠となります。

また、インターンシップを通じて感じた課題や、自分なりに考えたことなどを述べることで、主体性や問題解決能力をアピールすることも可能です。

特に、高い評価を得たり、積極的に業務に取り組む姿勢を示したりした場合、採用担当者の記憶に残り、好印象を与えるでしょう。

本採用に影響はある?

公務員のインターンシップは、民間企業の一部で見られるような採用選考直結型とは異なり、参加したからといって必ずしも本採用で有利になるとは限りません。

しかし、採用面接の際に説得力のあるアピール材料となり、結果的に良い影響を与える可能性は十分に考えられます。

職員と交流できる

インターンシップ期間中は、様々な部署の現職の公務員の方々と直接的にコミュニケーションを取る機会が豊富にあり、これは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

普段なかなか聞くことのできない内容を知ることができます。

仕事のやりがいや大変さ、キャリアパス、職場の雰囲気といったリアルな情報を、職員の方々の生の声は非常に貴重です。

また、自分の疑問や不安に思っていることについて質問したり、今後のキャリアプランについてアドバイスを求めたりすることも可能で、将来を考える上で貴重な指針を得られるかもしれません。

親身になって相談に乗ってくれる職員の方との出会いは、入庁後の自分の姿をより具体的にイメージする助けとなります。

公務員のインターンにおいて志望動機が重要なワケ

公務員のインターンシップ選考において、志望動機は応募者の適性や熱意を判断する上で非常に重要な役割です。

単に文章作成能力を見るだけでなく、応募者の人物像や公務への関心の度合いが、合否を左右する大きな要因となるのです。

本気度・熱意を見極めたい

インターンシップの志望動機を通じて、応募者がどれほど真剣に公務員の仕事に関心を持ち、インターンに対して高い意欲を持っているかを見極めます。

ありきたりな言葉を並べるのではなく、自身の具体的な経験や深い自己分析に基づいた独自の言葉で語りましょう。

そこに伝わる熱意は、採用担当者の心に響きやすいでしょう。

またなぜ公務員の仕事に魅力を感じ、どのような問題意識を持っているのかを明確に伝えることが重要です。

インターンシップという貴重な機会を最大限に活かそうとする積極的な姿勢や、真摯に業務に取り組もうとする真面目さが伝わるような志望動機が求められています。

限られた枠に選ぶ根拠になる

多くの公務員インターンシップでは、受け入れられる人数に限りがあります。

そのため数多くの応募者の中から参加者を選抜する必要があり、その際の重要な判断材料の一つが志望動機となります。

志望動機は、他の応募者との差別化を図り、採用担当者に対して「この学生にインターンシップしてほしい」と思わせる強い説得力になります。

自身の強みや経験が、インターンシップでどのように活かせるのか、そしてインターンシップを通じて何を学び取りたいのかが具体的に示されていると、選考上有利に働く可能性が高まります。

限られた枠を勝ち取るためには、自己満足で終わらない、相手に響く質の高い志望動機を作成することが不可欠です。

将来的なことを見越した適性の判断

採用担当者は、インターンシップの志望動機から、応募者が将来的にその組織や公務員という職業全体に対して、どれほどの適性を持っているのかを見極めようとしています

志望動機に書かれた内容から、応募者の価値観コミュニケーション能力を読み取り、組織の理念や求める人物像と合っているか確認します。

これは短期的なインターンシップへの参加意欲だけではありません。

その経験を将来どのように活かしていきたいのか、公務員としてどのようなキャリアを築きたいのかといった長期的な視点も評価の対象となることがあります。

そのため、自身の特性や将来の展望が、その組織が目指す方向性や社会貢献のあり方とどのように関連しているのかを示すことが重要になるのです。

公務員と民間企業のインターンの違い

では、公務員と民間企業ではインターンの際になにが異なるのでしょうか。

目的や応募方法などをまとめているのでよく確認しておきましょう。

そうすることで、どちらも志望している人は差別化が図りやすくなります。

目的の違い

公務員のインターンと民間企業のインターンでは、参加の目的に大きな違いがあります。

民間企業のインターンは、就職活動の一環として位置づけられることが一般的です。

そのため、業務体験を通じて企業理解を深めたり、選考に直結したりするケースもあります。

一方、公務員のインターンは「職業理解」や「地域社会への関心を高めること」を目的としています。

採用選考には直接関係しないケースが多いですが、公務への理解を深める貴重な機会となります。

また、行政業務の一部を体験し、住民に近い立場で働くイメージをつかめる点が大きな特徴です。

推薦書類の必要の有無

民間企業のインターンでは、エントリーシートや履歴書の提出が求められることが一般的です。

一方、公務員インターンでは、大学からの推薦書類が必要となるケースがあります。

特に市役所や県庁などの行政機関では、所属大学の推薦や担当教員の署名が条件になることもあります。

そのため、希望する自治体の募集要項を事前に確認し、大学のキャリアセンターと連携をとることが重要です。

提出物の有無や形式は自治体ごとに異なるため、早めの情報収集を心がけましょう。

公務員のインターンの志望動機を書く前に整理すべきポイント

説得力のある公務員インターンの志望動機を作成するためには、いきなり書き始めるのはあまりよくありません。

事前にいくつかの重要なポイントについて深く考え、情報を整理しておくことが不可欠です。

整理すべきポイント

なぜ公務員に興味をもったのか

なぜその自治体や省庁を選んだのか

インターンで何を学びたいか

なぜ公務員に興味をもったのか

まず最初に、数ある職業の中から「なぜ公務員という仕事に興味を持ったのか」という根本的な動機を考えましょう。

自身の経験や価値観と照らし合わせながら深く掘り下げることが重要です。

安定しているから」や「社会貢献がしたいから」といった漠然とした理由では抽象的すぎます。

具体的な出来事や体験や社会問題への意識などを通じて、公務員への関心が芽生えた経緯を明確にしましょう。

公務員でなければならない理由、公務員として働くことに何を感じているのかを、自分の言葉で説明できるように整理しておくといいです。

自己分析がしっかりできていれば、志望動機の核となる部分が明確になり、一貫性のある内容を作ることができます。

なぜその自治体や省庁を選んだのか

次に、全国の自治体や中央省庁の中から、「なぜその特定の自治体や省庁のインターンシップを希望するのか」という具体的な理由を明確にしましょう。

その自治体が掲げる政策やビジョン、取り組んでいる独自の事業、あるいはその地域の特性や課題などを理解します。

それに対して自分がどのように共感し、関心を持っているのかを具体的に説明できるように準備しましょう。

また、中央省庁であれば、その省庁が所管する特定の政策分野への強い興味や、そこでしか経験できない業務内容への期待などを明確に述べることが求められます。

他の組織ではなく、その組織でなければならない理由を論理的に説明することで、志望度の高さを効果的にアピールすることができるでしょう。

インターンで何を学びたいか

具体的にどのようなことを経験し、何を学び取りたいのか」という目的意識を明確に持ちましょう。

これは志望動機に主体性と熱意を込める上で不可欠です。

識を、将来のキャリアや学業にどのように活かしていきたいのかというビジョンを示すことで、採用担当者に成長への期待感を与えることができます。

受け身の姿勢ではなく、積極的に学びを得ようとする意欲を伝えることで、インターンシップへの参加意義をより強く印象づけることができるでしょう。

公務員のインターンの志望動機のおすすめ構成

公務員のインターンシップの志望動機は、読みやすく内容が的確に伝わるような構成がおすすめです。

一般的によくある志望動機の構成と似ている部分もありますが、公務員ならではの視点を取り入れることでより魅力的な志望動機になります。

結論

志望動機の冒頭では、まず「なぜ貴機関のインターンシップに参加したいのか」という結論を伝えます。

最も伝えたい核心的な理由を明確かつ簡潔に述べることから始めるのが効果的です。

最初に結論を提示することで、採用担当者はあなたが何を言いたいのかをすぐに理解できます。

そして、その後の具体的な理由やエピソードがスムーズに頭に入ってくるようになります。

例えば、「私は、貴市が特に力を入れている〇〇政策の現場を体験し、地域住民と行政が一体となって課題解決に取り組むプロセスを学びたいと考え、インターンシップを志望いたしました」のように具体的に記述しましょう。

この導入部分で採用担当者の興味を引きつけ、あなたのインターンシップへの熱意を強く印象づけることが、選考を有利に進めるための第一歩となります。

理由

結論について、具体的なエピソードや自身の経験をもとに説得力をもたせる部分です。

「なぜ公務員という仕事に興味を持ったのか」「なぜ他の組織ではなく、その自治体や省庁を選んだのか」といった問いに対する自分なりの答えをもっておきましょう。

過去のボランティア活動での活動や、大学での研究活動を通じて深まった政策分野への関心などを具体的に盛り込むと良いでしょう。

自分の個性や公務員としての適性、そしてその組織でなければならない理由を明確に伝えることで、志望動機の説得力が高まります。

目標

志望動機の締めくくりは、このインターンシップで何を学びどのような経験を積みたいのか、そしてその経験を将来どのように活かしていきたいのかという目標を述べます。

インターンシップに参加することで得られる学びが、将来の公務員像とどのように結びついているのかを明確に示すことが重要です。

そこはより具体的な将来像あることが重要になります。

インターンシップへの高い参加意欲と、そこから得られる学びを将来に繋げようとする前向きな姿勢をアピールすることが、好印象を与えるための重要なポイントとなります。

公務員のインターン志望動機で説得力を高める方法

公務員のインターンシップ選考において、志望動機はあなたの熱意や適性を伝えるための重要な手段です。

その説得力をいかに高めるかが合否を分ける鍵となります。

ここでは、あなたの志望動機をより魅力的で、採用担当者の心に響くものにするための方法について詳しく解説していきます。

説得力を高めるために
  • きっかけや原体験を交える
  • その自治体でなければいけない理由
  • インターンでの目的・目標を明確に
  • 自身のビジョンとつなげる

きっかけや原体験を交える

公務員に対して興味をもったきっかけや、具体的な原体験を志望動機に盛り込むことは、内容に深みを与え効果的です。

過去の地域活動や、身近な人が行政サービスによって助けられた経験などが、説得力のあるエピソードとなり得ます。

その体験を通じて、具体的に何を感じ、どのような問題意識を持つようになり、それが現在のインターンシップへの志望にどう繋がっているのかを丁寧述べましょう。

単なる憧れで終わらない志望動機は、採用担当者に対して、主観的に考え行動できる人物であるという印象を与えます。

その自治体でなければいけない理由

なぜその特定の組織でなければいけないのかは、あなたの熱意と本気度を伝える上で不可欠です。

その自治体が推進している特徴的な政策や事業、あるいはその地域が抱える特有の課題に対して、あなたがどのような関心を持ち、どのように貢献したいと考えているのかを具体的に述べましょう。

事前にその自治体について調べておくことで理解も深まります。

その組織でしか経験できないことへの強い期待感を示すことで、志望度の高さを効果的にアピールできます。

インターンでの目的・目標を明確に

インターンシップに参加することで、具体的に何を学びたいのかどのようなスキルや知識を習得したいのかという明確な目的や目標を設定し、それを志望動機に盛り込みましょう。

公務員の仕事内容を広く浅く知りたい」という受け身の姿勢では浅く見られてしまいます。

「〇〇部署の△△という業務を通じて、□□という能力を高めたい」といった具体的な目標を提示するとほかの志望者と差別化できます。

インターンシップという限られた期間で、何を重点的に吸収しようとしているのかを明確にすることで、採用担当者はあなたが真剣に自己成長を考えていると評価するでしょう。

そして、その目標達成に向けて積極的に取り組む意欲を伝えることが、インターンシップへの参加意義をより強く印象づけることに繋がります。

自身のビジョンと結び付ける

将来あなたがどのような公務員になりたいのか、そして社会にどのように貢献していきたいのか自分のビジョンと結び付けましょう

短期的なインターンシップへの参加目的だけでなく、その経験を将来のキャリアプランや社会貢献への具体的な行動にどう活かしていくのかを語ることで、志望動機に深みと一貫性が生まれます。

あなたがただ参加したいだけでなく、将来を見据えて真剣に公務員の道を考えている人材であるという印象を与えることができます。

タイプ別!公務員のインターンの志望動機例文

これまでに解説してきたポイントを踏まえ、ここでは具体的な職種に応じた公務員インターンシップの志望動機の例文を紹介します。

これらの例文はあくまで一例です。

実際に作る時はご自身の経験や言葉で肉付けしオリジナルの志望動機を作成することをおすすめします。

市役所・区役所など地方自治体の場合

例文

私は、地域住民一人ひとりの生活に寄り添い、多様なニーズに応えながら魅力あるまちづくりを推進する貴市の姿勢に深く共感し、その最前線である市役所の業務を体験したくインターンシップを志望いたしました。

大学の地域活性化に関するゼミで〇〇地区のフィールドワークを行った際、住民の方々が主体的にまちづくりに参加されている姿に感銘を受け、行政がその活動をどのようにサポートしているのか具体的に学びたいと考えるようになりました。

今回のインターンシップでは、特に地域住宅課の業務に関心があり、住民協働によるイベント企画や地域課題の解決に向けた取り組みに実際に触れることで、地方自治体職員として地域社会に貢献するとはどういうことかを肌で感じ取りたいです。

この経験を通じて、将来貴市の一員として、住民の皆様の声に真摯に耳を傾け、より住みよいまちづくりに貢献できる人材へと成長するための糧としたいと考えております。

国家公務員(総合職)の場合

例文

私は、社会全体の構造的な課題解決に取り組み、国の将来を左右するような政策立案に携わりたいという強い思いがあり、貴省のインターンシップを通じてそのダイナミズムと使命感を体感したく志望いたしました。

大学で専攻している研究を通じて、日本の福祉分野における政策課題の重要性を認識し、その解決には府省庁の連携や多角的な視点が不可欠であると考えるようになりました。

今回のインターンシップでは、特に介護政策の企画立案プロセスや、関係省庁との調整業務の一端に触れることで、国家規模の政策が形成される現場の緊張感や、職員の方々の高度な専門性と熱意を学び取りたいです。

この貴重な経験を、自身の専門性を深め、将来的に国民全体の幸福に資する政策提言ができる国家公務員を目指す上での確かな一歩とさせていただきたいと考えております。

国家公務員(一般職)の場合

例文

私は、国民生活を支える行政サービスが円滑かつ正確に提供されることの重要性を深く認識しており、その基盤となる定型的な業務を着実に遂行する国家公務員一般職の仕事に強い魅力を感じ、インターンシップを志望いたしました。

大学の窓口業務のアルバイト経験を通じて、迅速かつ丁寧な対応が利用者の満足度向上に直結することを実感し、行政事務の正確性と効率性が国民の信頼に繋がることを学びました。

今回のインターンシップでは、膨大な情報を適切に処理し、国民からの問い合わせに的確に対応するスキルや、組織内での連携のあり方を実務を通して学びたいと考えております。

この経験を通じて、国民一人ひとりの生活を縁の下で支えるという使命感を胸に、将来的には正確な事務処理能力と高いコミュニケーション能力を兼ね備えた職員として貢献したいです。

専門系(消防)の場合

例文

私は、幼い頃に地元で発生した火災現場で、危険を顧みず迅速かつ的確に消火活動を行う消防官の姿を目の当たりにし、人々の生命と財産を守るという崇高な使命に強い憧れを抱き、貴消防本部のインターンシップを志望いたしました。

大学では体育会系の部活動に所属し、厳しい訓練を通じて培ってきた体力と精神力、そして何よりもチームで困難を乗り越えることの重要性を深く理解しており、これらは消防業務にも不可欠な要素だと考えております。

今回のインターンシップでは、消火・救助・救急といった各業務の訓練や、防火・防災指導の現場に触れることで、消防官に求められる専門知識、技術、そして強靭な精神力を肌で感じ取りたいです。

この経験を、将来、地域住民の安全安心な暮らしを最前線で守り抜き、いかなる災害現場においても冷静沈着に対応できる消防官となるための第一歩としたいと強く願っております。

専門系(警察)の場合

例文

私は、安全で安心な社会の実現に貢献したいという強い正義感を持っており、多様化・複雑化する現代社会の治安維持を担う警察官の職務に深い敬意と関心を抱き、貴警察のインターンシップを志望いたしました。

大学の法学部で刑法や刑事訴訟法を学ぶ中で、法を執行し、国民の権利と自由を守る警察官の役割の重要性を再認識し、その職務の厳しさとやりがいについてより深く理解したいと考えるようになりました。

今回のインターンシップでは、交番業務における地域住民との関わりや、刑事・生活安全といった専門部署の業務概要に触れることで、警察官に求められる幅広い知識、判断力、そしてコミュニケーション能力を学び取りたいです。

この経験を通じて、将来、いかなる状況においても冷静かつ公正に職務を遂行し、都民・県民の皆様から信頼される強く優しい警察官となるための確固たる意志を育みたいと考えております。

専門系(法務省)の場合

例文

私は、公正で安全な社会の基盤となる法秩序の維持と、国民一人ひとりの権利擁護に貢献したいという強い思いがあり、法務行政の多岐にわたる分野を所管する貴省のインターンシップを志望いたしました。

大学で学んでいる法律の知識が、実際の社会でどのように運用され、人々の生活にどのような影響を与えているのかを深く理解したいと考え、特に民事行政などの分野に関心を持っております。

今回のインターンシップでは、貴省の職員の方々がどのような使命感を持って職務に取り組んでおられるのか、また、複雑な事案に対して法と証拠に基づきどのように判断を下していくのかというプロセスの一端を学びたいです。

この経験を通じて、法治国家を支える一員としての自覚と責任感を養い、将来、法務省の職員として国民の権利利益の保護と公正な社会の実現に貢献できる人材となることを目指します。

公務員インターンの志望動機|NG例と改善ポイント

多くの応募者が良かれと思って書いた志望動機も、伝え方や内容によってはかえってマイナスな印象を与えてしまうことがあります。

そのため、公務員のインターンの志望動機は注意深く作成する必要があります

ここでは、陥りがちなNG例と、それをどのように改善すればより魅力的な内容になるのかについて、具体的なポイントを解説します。

抽象的すぎる内容

「社会の役に立ちたい」「地域に貢献したい」「公務員の仕事に興味がある」といった、具体的でない漠然とした表現ばかりが並ぶ志望動機は採用担当者の心には響きにくいです。

これらの言葉は多くの応募者が使います。

そのためあなたの個性や熱意が埋もれてしまい、なぜそのインターンシップに参加したいのかという本質的な理由が伝わりません。

そう思うようになった具体的なきっかけやエピソードを交え、関心のある政策分野や課題を特定しましょう。

それに対してどのように貢献したいのかを深く掘り下げて記述することが求められます。

使いまわし感がある文章

どの自治体や省庁にも当てはまるような一般的な内容や、明らかに他のインターンシップの志望動機を一部修正しただけのような文章は、採用担当者にすぐに見抜かれてしまいます。

このような「使いまわし感」のある志望動機は、その組織に対する関心や志望度が低いと判断されます。

選考において不利に働く可能性が非常に高いと言えるでしょう。

そのため応募する自治体や省庁のウェブサイト、広報誌、報道資料などを徹底的に読み込みましょう。

その組織ならではの特徴的な取り組みや課題、理念を深く理解することが不可欠です。

なぜ他の組織ではなく「ここでなければならないのか」という強い熱意を、あなた自身の言葉で具体的に示すことが重要になります。

タイプ別!公務員のインターンの志望動機のNG例文

先述では、公務員のインターン志望動機の模範例文となるものを紹介しました。

ここではNG例文を紹介します。

ご自身がつくったインターンの志望動機について、NG例文のポイントに当てはまっている部分がないかを確認しましょう。

市役所・区役所など地方自治体の場合

例文

私は将来、地域の役に立つ仕事がしたいと考えており、市役所の業務に興味を持ちました。

住民のために働くことにやりがいを感じると思い、インターンに参加して仕事の内容を知りたいと考えています。

また、公務員という安定した職業にも魅力を感じています。

地域に密着した仕事を通じて、人々の暮らしを支えられる点にも惹かれました。

自分自身も市民として行政サービスに触れてきた経験があるため、どのように業務が行われているのか実際に見てみたいと考えています。

NGポイント

「地域の役に立ちたい」「住民のため」など、抽象的で他の受験者と差別化できない表現にとどまっています。

また、「安定性への魅力」はマイナス印象を与えることがあるため、単独で使うのは避けましょう。

国家公務員(総合職)の場合

例文

将来は社会の仕組みづくりに関わる仕事がしたいと考えており、国家公務員総合職を志望しています。

国全体に影響を与えるダイナミックな仕事に魅力を感じ、政策立案の現場を体験してみたいと思いました。

具体的にどの省庁に行きたいかはまだ決まっていませんが、幅広く学びたいです。

大学の授業で公共政策について学ぶ中で、国の制度が日々の暮らしに直結していることを実感しました。

そのため、制度の企画や立案がどのように行われているのかを知ることで、今後のキャリア選択の参考にしたいと考えています。

NGポイント

「国全体に影響を与える」という表現は壮大ですが、自分の経験や具体的な関心分野とのつながりが示されていません。

「どの省庁に行きたいか決まっていない」と正直に言うのも、志望度の低さと受け取られる可能性があります。

国家公務員(一般職)の場合

例文

公務員は安定していて、社会貢献もできる仕事だと思い志望しました。

人をサポートする仕事にやりがいを感じると考えており、国家公務員として働くことに興味を持っています。

インターンでは実際の仕事の様子を見て、理解を深めたいです。

大学では人間関係や組織の在り方について学んでおり、人を支える役割に関心があります。

まずはインターンを通じて、自分の考える「人をサポートする仕事」と国家公務員の業務の共通点を探りたいです。

NGポイント

「安定」と「社会貢献」という表現だけでは動機として弱く、業務内容への具体的な興味や理解の深さが不足しています。

「人をサポートする」という言葉も、他職種にも当てはまるため説得力に欠けます。

専門系(消防)の場合

例文

災害時に活躍する消防士の姿をテレビで見て感動し、自分も人の命を救いたいと思いました。

大変な仕事だとは思いますが、体力には自信があるので頑張れると思います。

インターンでは訓練などを体験してみたいです。

高校時代には運動部に所属し、厳しいトレーニングにも積極的に取り組んでいました。

現場で必要な判断力や冷静さについても学びたいと考えており、消防士の方々が日々どのように訓練や準備をしているのかを知ることが目的です。

NGポイント

「テレビで見た」というきっかけだけでは動機として浅く見られがちです。

また、「体力があるからできそう」という自己評価も根拠に乏しく、職業理解が浅い印象を与えてしまいます。

専門系(警察)の場合

例文

私は昔から正義感が強く、悪いことを許せない性格なので、警察官に向いていると思っています。

地域の安全を守るという仕事に憧れており、警察の仕事を間近で見てみたいと考えました。

中学生のときに地域の防犯パトロールに参加した経験があり、その際に警察の方が市民と協力して活動している姿に感動しました。

警察官の業務は想像以上に多岐にわたると聞いているため、インターンを通して幅広い業務に対する理解を深めたいです。

NGポイント

「正義感が強いから向いている」という主張だけでは、具体的な経験や資質の裏付けが不足しています。

「憧れ」という言葉も動機として弱く、警察業務に対する実務理解が浅いと判断されやすいです。

専門系(法務省)の場合

例文

犯罪者の更生を支援する仕事に興味があり、法務省のインターンに応募しました。

ニュースなどで犯罪の話を聞くと、加害者もまた支援が必要だと感じます。

将来はそういった人たちをサポートしたいと考えています。

大学では心理学や福祉について学んでおり、人の内面に向き合う仕事に関心を持っています。

矯正や更生の現場に触れることで、今後の学びや職業選択に対する視野を広げたいです。

NGポイント

更生支援というテーマは良いですが、「ニュースで見て思った」という理由だけでは動機が感覚的で浅い印象です。

また、どのような立場で支援したいのか、具体的な業務理解や志望職種との関連性が弱くなっています。

志望動機がない時にやるべきこと

「興味はあるけれど、はっきりとした志望動機が見つからない」と悩む人も少なくありません。

特に公務員インターンは募集要項が固く感じられ、ハードルが高く思えることもあります。

そのようなときは、自分の価値観や適性を見つめ直すところから始めるのが効果的です。

自己分析と他己分析の両面からアプローチすることで、自分なりの志望動機が見えてきます。

自己分析

自己分析は、これまでの経験や価値観を言語化する作業です。

「なぜ公務員に関心を持ったのか」「行政のどんな点に魅力を感じたのか」を考えてみましょう。

たとえば、ボランティア経験や地元活動への参加など、公的な場面での関わりを振り返るのも有効です。

また、自分が大切にしている考え方(例:人の役に立ちたい、地域に貢献したい)を言語化することで、志望動機の軸が明確になります。

他己分析

自分だけで気づけない強みや興味の傾向を知るには、他己分析が役立ちます。

家族や友人、ゼミの先生など、身近な人に「自分の長所」や「どんな仕事が向いていそうか」を聞いてみましょう。

第三者の視点を取り入れることで、自分では意識していなかった特性が浮き彫りになることもあります。

他人から見た自分像と、公務員の仕事がどのように重なるかを考えることで、納得感のある志望動機につながります。

公務員のインターン志望動機が作成できたら・・・

渾身の公務員インターンシップの志望動機が完成したら、それで終わりではありません

提出前にいくつかの重要な確認作業を行い、さらにインターンシップ本番に向けて準備を進めることが大切です。

まず、誤字脱字や不適切な表現がないか、何度も丁寧に読み返し、可能であれば大学のキャリアセンターの職員や信頼できる友人、先輩などに添削を依頼し、客観的な意見をもらいましょう。

作成した志望動機は、面接試験で深掘りされる可能性が高いです。

書かれていることについて自分の言葉で説明できるように、模擬面接などで練習しておくことを強く推奨します。

さらに、インターンシップ先の自治体や省庁の最新の取り組みや課題について再度情報収集を行い、当日に質問したいことなどを事前にまとめておくと、より有意義な経験に繋がるはずです。

まとめ

この記事では、公務員のインターンシップにおける志望動機の重要性から、具体的な作成ポイント、タイプ別の例文、そして完成後の確認事項に至るまで、幅広く解説してまいりました。

公務員のインターンシップは、将来のキャリアを考える上で非常に貴重な経験となり、そこで得た学びや出会いは、あなたの志望動機をより深め、成長を促してくれるはずです。

今回ご紹介した内容を参考に、あなた自身の熱意と個性が伝わる素晴らしい志望動機を作成し、ぜひ公務員インターンシップへの参加を実現させてください。

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