【例文あり】海運業界に行きたいけど、志望動機が思いつかない人必見!これを読めば志望動機の悩みをすべて解決!

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はじめに

私たちの生活の基盤を陰で支えている海運業界は、一見馴染みのないような業界に感じてしまいますが、海運業界で働く人がいないと普段の生活は成り立ちません。

そんな縁の下の力持ちである海運業界への就職を希望される学生も多いのではないでしょうか。

しかし、日常的に海運業界との接点がないために「どのような志望動機を話せばいいのか思いつかない…」という学生も少なくありません。

今回は、海運業界に関する基礎知識から具体的な志望動機の書き方までをわかりやすく解説していきます。

【海運業界の志望動機】書く前に知っておきたい海運業界の概要

そもそも海運業界とはどのような業界なのでしょうか?

「海運だから、海上でモノを運ぶ…」ということまではイメージできたとしても、具体的に何をどのような手段で運送しているのか、どのような業務内容があるのかまではイメージしにくいでしょう。

志望動機を考えるにあたっては、海運業界がどのような業界なのかを事前に知っておかなければ「的外れ」な志望動機になってしまう可能性があります。

まずは、海運業界の概要をしっかりと理解しましょう。

海運業界とはどんな業界?

海運業界はその名のとおり、海上での輸出入に関わる運送に関わる一切を担っています。

日本の貿易量のうち、99%以上は船を使用した海上輸送によって貿易が行われています。

日本は貿易大国ですので、私たちの身近に溢れるさまざまなものは、貿易を通じて、つまり海上輸送を通じて今現在我々の手に収まっているということになるのです。

今あなたが触っているスマートフォンも着ている服も食べているものも、大半は船を使い、海を渡ってあなたのもとに届いているというわけです。

食料自給率の低い我が国において、多くの輸入食品は船を使い消費者のもとへ届けられています。

天然ガスといった資源から食品に至るまで、さまざまな生活必需品を我々に届ける作業こそ、海運業界の企業の主たる仕事なのです。

業務内容

海運業界でのお仕事は大きく分けて「陸での仕事・海上での仕事」の2つに分けることができます。

陸上では、実際に船が安全に航海できるような、さまざまな調整を行います。

どのような貨物を載せるのか、どのような船に載せるのか、どのように船を運航するのかといった「安全に船が運行するための準備」が主な仕事です。

その準備ができたら、今度は海上での仕事に移ります。

実際に船に乗り、航海士や通信士・機関士として船が安全に目的地まで貨物を届けられるように調整を行う仕事です。

それぞれの仕事を兼業するのではなく、それぞれの職にプロフェッショナルが存在し、多くの人たちの協力によって必要な物資が消費者のもとへ届けられているのです。

海運業界の主要な企業

海運業界には大小さまざまな企業が存在しますが、日本郵船・商船三井・川崎汽船の大手3社が市場シェアの多くを占めています。

この3社に共通するのは、どれも創業100年以上の老舗かつ大企業ということです。

最も古い商船三井は、1884年に創業された歴史のある企業です。

2017年にはこの大手3社がこれまでのノウハウや世界各地とのネットワークを集結しコンテナ船業を統合し「オーシャン・ネットワーク・エクスプレスHD」を発足させました。

【海運業界の志望動機】海運業界の将来性や課題

古くから世界中では船を使用した貿易が行われていたように、モノが豊かになった現代において、船がもたらすモノとモノとのやり取りは、我々の生活において欠かせないものとなってきました。

そんな我々の生活の基盤を陰で支えている海運業界の将来はどうなっているのでしょうか。

そして、そんな海運業界が抱えている課題はどのようなものなのでしょうか。

上記2つの疑問について、以下で詳しく見ていきましょう。

海運業界の将来性

まずは海運業界の将来性についてですが、海運業界は今後も市場規模が拡大していくことが予想されます。

その大きな理由として、「グローバル経済の発展」が挙げられます。

日本が多くの国との貿易によって生活を成り立たせていることが当たり前のことであるように、世界中でモノとモノとやり取りすることは今や当たり前になりました。

また、近年ではさまざまな関税や輸出入に関する取り決めが撤廃されつつあります。

そのため、今後は今よりもさらに気軽に世界中でモノとモノのやり取りが生まれるようになると言えるでしょう。

さらに、現在はコロナ禍からの経済回復傾向と、原油価格高騰から由来する運賃高騰などの影響を受けて高利益を記録しています。

海運業界が抱える課題

世界で起こるさまざまな出来事に影響されてしまうのは、海運業界ならではの課題です。

先ほど「原油価格高騰の影響で高利益を記録している」という事実をお伝えしましたが、これは裏を返せば戦争や原油価格高騰などの世界情勢の影響をもろに受けてしまうことを意味しています。

それだけでなく、2020年には過去10年間で最低の売上を記録していますが、これはほかでもなくCOVID–19による影響です。

こういった外的要因の影響を非常に受けやすいため、将来どうなるかは不透明と言わざるを得ません。

また輸送時には大量の燃料を使うことから、環境への負荷も懸念されています。

海運業界全体でカーボンニュートラルを目標にした海上での発電や省エネなど、できるだけ環境負荷の少ない方法で輸送を行えるよう力を入れています。

【海運業界の志望動機】志望動機を考える3step

ここまで、海運業界の基礎的な知識を解説してきました。

ここからは、実際に志望動機を考えるにあたって重要なことを、3つのステップに分けてご紹介していきます。

大事なポイントを押さえ、わかりやすくしっかりとした志望動機を作っていきましょう。

step1:どんなことを成し遂げたいかイメージする

まずは、「あなた自身が海運業界に入ったときに、どんなことを成し遂げたいのか」ということをイメージしてみてください。

海運業界は、これからのグローバル経済化の流れで市場が大きくなることが予想されます。

しかし、市場規模が大きくなればなるほど課題も増えていくことが予想されています。

そんな「何が起こるかわからない」業界で自分は将来的にどんなことをしたいのか、どう貢献することで課題を解決していくのかというような未来志向のイメージを膨らませてみましょう。

step2:どうして成し遂げたいかを考える

step1で「将来的に自分がどうありたいのか」をイメージすることができたら、今度はその膨らませた先のイメージを「なぜ成し遂げたいのか?」について説明をしていきます。

たとえば、今課題になっている環境汚染と輸送の関係に関して、「自分の力で解決したい」という目標があったとします。

そのような場合、環境問題を解決したいと思ったきっかけがどこかに存在するはずです。

そのきっかけとなる自身の原体験を振り返り、「なぜ」成し遂げたいのかを説明していきましょう。

step3:企業を選んだ妥当性を見つける

最後は、数多く存在する海運業界の企業の中で「なぜその会社を選んだのか」という妥当性を見つけましょう。

正直なところ、海運業界の仕事はどれも似たり寄ったりで、会社によって業務内容に大きな差があるということは考えにくいです。

ですから、「どこでもいいから入りたい」という考えを持つ学生も多くいるのです。

それでは業界内で使い回せてしまうので志望動機となってしまい、企業ウケもあまり良くはありません。

自身の目的を達成するために、「この会社でなければならない妥当な理由」を見つけて説明しましょう。

【海運業界の志望動機】海運業界で避けるべき志望動機

次に、海運業界の志望動機でNGとなっているものを2点紹介します。

就職活動においても嘘をつくことはいけませんが、正直すぎて的外れなことを言うことも就職活動においては避けるべきポイントです。

自分がこれから話そうとしている志望動機は妥当なのかを判断してみましょう。

高待遇であるから

1つ目は、「高待遇であるから」という理由です。

人間の働く理由は人それぞれですし、給料や福利厚生に重きを置いて就職活動を行うことは決して悪いものではありません。

海運業界の主要3社の平均年収は、ほかの業界に比較しても高水準にあります。

面接で正直に話す学生もいますが、志望動機として高待遇であることを述べるのは避けた方が良いでしょう。

お金だけを目的に就職活動をしていると勘違いされてしまうので、表現の方法が適切なのか今一度考えてみましょう。

生活を支えたいから

2つ目は、「生活を支えたいから」という理由です。

繰り返しにはなりますが、たしかに海運業界は我々の生活の基盤を陰で支えるという非常に大きな役割を担っています。

しかし、人々の生活を支えているのは海運業界の企業だけではありません。

あなたの身近にあるすべてのものは、人々の生活を支えるために誰かが働いて生み出したものです。

「生活を支えたい」という理由は正しい動機かもしれませんが、海運業界以外でも通じることなので、志望動機として適切とは言えないのです。

【海運業界の志望動機】海運業界の志望動機のポイント

ここまでに紹介した志望動機の書き方のステップ・志望動機で避けるべきポイントを考慮して、実際に志望動機を書き進めて行く際に取り入れるべきポイントを紹介していきます。

要点を押さえて相手に伝わりやすい志望動機になるように工夫しましょう。

グローバルな視点

海運業界の企業で行われている仕事は、国内だけで収まることはありません。

世界各国のありとあらゆる企業と取引を行いますので、国際的な視点があるかないかという点は非常に重要になります。

もし学生時代に留学の経験や海外への渡航経験がある場合は、そのときの原体験をエピソードとして提示できると良いでしょう。

また、海外を相手に取引を行うともなれば、当然ですが使用言語も日本語だけではなくなります。

英語や中国語などさまざまな言語を必要とされる可能性がありますので、そういった外国語へ対する抵抗感がないということもアピールできると良いでしょう。

求められる人物像

海運業界は、海という自然を利用してモノの輸送を行うため、不確定要素も非常に多いです。

それだけでなく、世界情勢に左右されやすいという特徴もあるため、「想定外のことが起こった際の対応力」がいかに養われているかどうかが非常に肝要になってきます。

それはリーダシップやコミュニケーション能力、さらには臨機応変に対応できる能力や判断力のことを指します。

業界のことをよく理解したうえで、企業の求める人物像に沿ったスキルをしっかりアピールしましょう。

【海運業界の志望動機】志望動機の構成

最後に、実際に志望動機を作成する際の構成について説明していきます。

ここで意識すべきことは、いかにわかりやすく、読みやすい構成にしていくかということです。

どんなに良い内容が書いてあっても、構成が雑で一連の流れがわかりにくいとそれだけでマイナス評価をされてしまいますので、きちんと流れを意識した構成になるように心がけましょう。

結論

海運業界だけに限った話ではありませんが、志望動機を書く際は初めに結論を述べることを徹底しましょう。

「自分はどういう考えを持っていて、どういう理由で就職活動の企業選びをしたのか」「その結果、どうしてこの企業を受けようと思ったのか」という一連の思考が明確に伝わるような文章が良いでしょう。

最初に結論を持ってくることで、その後に続く文章の軸ができますので、スムーズに内容が頭に入ってくるというメリットがあります。

根拠

次は、最初に述べた結論に対する根拠を書きます。

ここでいう根拠とは、自分自身の原体験や就職活動の軸、人生における価値観などを形成したであろうエピソードの話です。

同じ企業を志望している学生が仮に100人いたとして、根拠というのは100人全員違った理由があるはずです。

ですから、企業は「どうしてうちに入りたいと思ったのか」という根拠の部分を非常に重視しています。

この原体験となるエピソードは、具体的であればあるほど独自性が増し、強い説得力が生まれます。

展望

最後に、企業が最も知りたいであろう「入社後の展望」を書きましょう。

ここでは、実際に入社した際にどのようなことを成し遂げたいか、どのようなことをして企業に貢献できるかなどを述べます。

ただし、自分自身が成し遂げたいことだけを書くのではなく、企業の強みや抱えている課題に対して具体的にどのようにアプローチをしていくかというところまで言及してください。

内定をもらうために、これまで準備をしてきたことをアピールするチャンスでもありますので丁寧に説明しましょう。

【海運業界の志望動機】志望動機の例文 

最後に、実際の志望動機の例文を2つ紹介します。

ここでは、陸上での事務職・海上での技術職の2パターンを紹介します。

流れや構成などを参考にしつつ、オリジナルの原体験や達成したい目標などを書き加えてオンリーワンの志望動機を作ってみてください。

陸上事務職の志望動機

私は、必要な物資を必要な人に届けるという仕組みに携わりたく、海運業を行う貴社への入社を希望します。
私は、小学生のときに東日本大震災を経験しました。
震災によって多くのものを失ってしまいましたが、そんな中でも日本全国のみならず海外から多くの支援物資をいただいたおかげで、苦しい中でも生活をつなぎ止めることができました。
後になって知ったのは、そういった支援物資の輸送は「船」によって行われていたということです。
私たちが必要なときに必要なものを手に入れられるのは、船を動かし物資を届けている人たちがいるからだということに気がつきました。
今は災害前と同じような生活を送っていますが、世界のさまざまな場所で戦争や自然災害が起こっています。
そのようなとき、遠く離れた日本から何か直接的に関われることはないかと考えたときに、自身の過去の経験からモノを必要な人へ必要なときに届けることのできる海運という仕事を志しました。
貴社は、環境への負荷なども配慮してできるだけ望まれる方法で消費者のもとへ届けるべく尽力しています。
私も貴社の一員として、多くの人の幸せを守るべく努めていきたいと考えています。

海上技術職の志望動機

私は、日本と世界を直接つなぐことで、衰退しつつある日本の産業を活性化させるべく海運の仕事がしたいと考えています。
大学時代に家電量販店でアルバイトをしていた際に、外国人観光客が日本人よりも多くモノを購入している光景を幾度となく目にしてきました。
メイドインジャパンの製品は世界中に需要があるにもかかわらず、モノを持つことに対する価値観の変容も相まって国内での需要は減少傾向であることを学びました。
長年築き上げてきた日本の高い産業技術を、日本国内の需要が減ったからといって衰退していくことに違和感を覚えると同時に、海外でより高い評価を受けてほしいと考えています。
直接メーカーで働くという選択肢ではなく、輸送を担うという選択をした理由は、そういった商品を直接世界に届ける仕事をしたいと思ったからです。
販売元だけでなく、その製品に関わる多くの人がその価値を理解することで、過小評価されている日本の産業は今まで以上に世界で正当に評価されていくと考えています。
貴社は、ほかの企業に比べて輸送技術に長けており、そこに大きな魅力を感じています。
貴社に入社した際には、日本の産業を世界に広げる架け橋のような役割を担い、貴社の利益に貢献していく所存です。

【海運業界の志望動機】志望動機が書けたら…

ここまで、志望動機の作成にあたってさまざまなヒントを紹介してきました。

志望動機を作成する際に注意すべき点として、「書いただけで満足してしまう」ということがあります。

自分なりに一生懸命考えて企業に入りたい理由を考えて、「これ以上変更を加える必要はないだろう」と思う気持ちも十分に理解できますが、必ず第三者に添削をしてもらいましょう。

自分では気がつかなかったミスや言い回しに気づけるかもしれません。

添削は、就活のプロである就活エージェントを利用することをおすすめします。

具体的なアドバイスがもらえるので、よりわかりやすい志望動機にすることができます。

おすすめのサイトはこちらなので、ぜひチェックしてみてください。

おわりに

海運業界を志す学生にとって、志望動機を一から考えるのは非常に骨の折れる作業かと思われます。

しかし、私たちの生活は海運業界と密接につながっており、何らかの原体験があるだけで海運業界を志すには十分な理由になります。

これまでの自分をよく振り返り、志望先の企業を分析してオリジナルの志望動機を作ってみてください。

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