HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【面接時の就活の軸】就活の軸とは
就活の軸とは、企業を選ぶ際の判断基準や行動の指針となるものです。
「どんな環境で働きたいか」「何を重視するか」といった価値観を明確にすることで、企業選びに一貫性が生まれます。
近年では面接でこの「就活の軸」を問われるケースも増えており、自己分析の深さや志望度の高さを伝えるうえでも重要な質問となっています。
【面接時の就活の軸】就活の軸を定めるメリット
就職活動において「就活の軸」を明確に持つことは、選考を有利に進めるために非常に重要です。
自分に合った企業を選ぶ判断材料になるだけでなく、エントリーシートや面接での受け答えにも一貫性が生まれます。
ここでは、就活の軸を定めることで得られる2つの代表的なメリットについて解説します。
志望動機の深掘りや企業選びの効率化につながるため、ぜひ参考にしてみてください。
志望動機にさらに説得力が生まれる
就活の軸を明確にすることで、志望動機に一貫性が生まれます。
それにより面接官に対して、なぜその企業を選んだのかという理由が論理的かつ具体的に伝わるようになります。
「どの企業でも通じる」ような曖昧な志望動機ではなく、「この企業でなければならない」理由を自分の価値観に基づいて説明できるようになるため、説得力が大きく増します。
また、自分が企業に対して何を期待し、どのような働き方を目指しているのかを筋道立てて伝えられるようになることで、深くまで考え抜かれた志望動機として評価されやすくなります。
受ける企業が絞りやすい
就活の軸を定めることで、自分に合った企業や業界を効率的に絞り込むことができます。
闇雲にエントリーするのではなく、自分の価値観や将来像と一致する企業に的を絞ることで、時間と労力を無駄にせずに済みます。
結果的に就職後のミスマッチも減り、納得のいく就職活動が実現しやすくなります。
また、就活の軸を意識して企業選びを行うことで、企業研究や自己分析もスムーズになり、エントリーシートや面接の準備にも一貫性が生まれます。
自分らしい選択を重ねることが、より良いキャリアの第一歩につながります。
【面接時の就活の軸】企業が聞く意図
面接でよく聞かれる「あなたの就活の軸は何ですか？」という質問。
これは単なる形式的な質問ではなく、企業側が採用において重視するポイントの一つです。
どのような基準で企業を選んでいるのかを知ることで、志望度や価値観とのマッチ度、さらには定着の可能性まで判断されます。
ここでは、企業が就活の軸を聞く主な3つの理由について詳しく解説します。
自社に会う人材かの判断
企業が就活の軸を尋ねる大きな理由の一つが「自社に合う人材かどうか」の見極めです。
採用担当者は、学生の価値観や職業観を知ることで、自社の社風や業務内容との相性を判断しています。
たとえば、チームワークを重視する会社に対し「個人で成果を出すことが軸」と答える学生は、文化に合わないと判断される可能性があります。
また、軸に基づいたキャリア観が明確な学生は、入社後の行動も予測しやすく、育成プランも立てやすくなります。
ミスマッチを防ぎ、長く活躍してもらうためにも、軸と企業の方向性が一致しているかが重視されているのです。
志望度の高さの確認
就活の軸が企業と一致していない場合、その学生の志望度は高くないと判断される傾向があります。
採用担当者は、軸に合致した企業を自ら選び、納得した上で志望しているかどうかを見極めようとしています。
そのため、軸がしっかりしているだけでなく、その軸と企業の特徴がどのように結びついているのかを明確に伝えることが重要です。
逆に、自分の軸と企業がうまく合っていないと感じた場合は、より深く企業研究を進めて接点を探る努力が必要になります。
軸の明確さと志望動機の整合性が、志望度の信頼性につながっていきます。
長期的に働いてくれるかの見極め
採用活動には多くの時間とコストがかかるため、企業は早期離職のリスクをできる限り避けたいと考えています。
そのため、就活の軸を通して「この学生は自社で長く働いてくれるか」を慎重に見極めています。
自分の軸と企業のビジョン、業務内容、職場環境などが一致していれば、入社後の定着率が高まると期待できるからです。
逆に、軸と企業の方向性にズレがある場合は、入社後にギャップを感じて短期間で退職する恐れもあります。
企業としては、軸に基づいた判断で応募しているかを確認し、採用の精度を高めようとしているのです。
【面接時の就活の軸】就活の軸の4つのジャンル
就職活動において「就活の軸を定めよう」と言われても、何を基準にすればよいか迷う学生も多いでしょう。
軸がないまま企業選びを進めると、入社後に「思っていたのと違った」と感じる原因にもなります。
自分に合った企業を見つけるためには、就活の軸を分類して整理することが効果的です。
ここでは、就活の軸を大きく4つに分類し、それぞれの特徴や注意点について解説します。
1.「人・文化」
「どんな人と一緒に働きたいか」や「どんな雰囲気の職場に身を置きたいか」という視点から企業を選ぶのが、この軸です。
働くうえで最も多くの時間を過ごすのは同僚や上司との関係であり、どれだけ仕事内容が理想的でも、人間関係がうまくいかない職場ではパフォーマンスが落ちてしまいます。
そのため、「風通しの良い職場」「若手が挑戦できる社風」「上下関係がフラット」といった文化や人柄を重視することは、満足度の高い就職につながります。
企業説明会や社員インタビューなどを通じて、実際の雰囲気を確かめる姿勢が大切です。
2.「事業・仕事内容」
「どんな業務に携わりたいか」という視点で企業を選ぶ方法です。
やりたい仕事が明確な人にとっては、最も納得感のある軸になります。
仕事内容を軸にすることで、仕事へのモチベーションが高く保たれやすくなり、継続的にスキルアップを目指す姿勢も自然と生まれます。
たとえば「企画に関わりたい」「現場の課題を直接解決したい」など、自分が何に関心を持ち、どういう立場で働きたいのかを考えることで、志望理由も明確になります。
業務内容を知るためには、インターンやOB・OG訪問も有効です。
3.「企業理念」
「会社が掲げている理念やビジョン」に共感することを軸とする考え方です。
企業理念は、その企業がどんな社会的役割を果たしたいか、どのような価値を大切にしているかを示す根幹です。
理念に強く共感できれば、日々の仕事に意義を感じやすくなり、ブレずに行動できる軸となります。
たとえば「持続可能な社会の実現に貢献したい」「人の挑戦を支えたい」など、自分の価値観と照らし合わせながら、理念に基づく企業選びを行うことで、入社後のギャップを防げます。
4.「働き方・待遇」
勤務地や勤務時間、給与、福利厚生といった「働き方の条件面」を基準に企業を選ぶスタイルです。
生活とのバランスや将来のライフプランを考えるうえでも、この軸は欠かせない視点です。
ただし「条件がいいから」だけでは自己中心的な印象を与える可能性もあります。
そのため、「安心して長く働ける環境で、自分の力を十分に発揮したい」など、条件の背景にある目的や考え方まで含めて語ることが大切です。
条件を軸にする際は、伝え方次第で印象が大きく変わることを意識しましょう。
【面接時の就活の軸】就活の軸の見つけ方
就活の軸を定めることは、納得のいく企業選びや志望動機の説得力を高めるために欠かせないステップです。
とはいえ、「自分にとっての軸が分からない」「どこから考えればいいのか迷っている」という声も多く聞かれます。
そこで今回は、数ある方法の中でも特に実践しやすく、すぐに取り組める「就活の軸の見つけ方」を3つ紹介します。
これから自己分析を深めたい方や、軸に迷っている方のヒントになる内容です。
過去の自分を振り返る
就職活動を進めるうえで、自分に合った企業を見つけることは非常に重要です。
そのためには、自己分析を通じて「就活の軸」を明確にすることが求められます。
ここでは、特に見つけやすい方法として「自分史」と「モチベーショングラフ」の2つを紹介します。
これらの手法を活用することで、自分の価値観や強みを深く理解し、企業選びや面接対策に役立てることができます。
自分史とは、これまでの人生を振り返り、印象的な出来事や経験を時系列で整理する手法です。
具体的には、幼少期から現在までの各時期における出来事を年表のように書き出し、それぞれの経験から得た学びや感じたことを記録します。
このプロセスを通じて、自分の価値観や行動パターンを客観的に把握することができます。
自分史を作成する際のポイントは以下の通りです。
- 年代ごとに印象的なエピソードを洗い出す
- その出来事を選んだ理由や背景を考える
- 出来事を通じて感じたことや学んだことを記録する
これらを整理することで、自分の強みや大切にしている価値観が明確になり、就活の軸を見つける手助けとなります。
また、自分史は自己PRや志望動機の作成にも活用でき、面接での説得力を高めることができます。
モチベーショングラフは、人生におけるモチベーションの変化を視覚的に表現する手法です。
縦軸にモチベーションの高さ、横軸に年齢や時期を設定し、過去の出来事に対する感情の高低をグラフ化します。
このグラフを作成することで、どのような状況でモチベーションが上がったり下がったりするのかを把握し、自分の価値観や行動特性を明らかにすることができます。
モチベーショングラフを作成する手順は以下の通りです。
- 縦軸に「心の充実度（モチベーションの高さ）」、横軸に「年齢」を設定する
- モチベーションの高低を曲線グラフで描く
- 各時期の出来事やそのときの感情、思考を記入する
- グラフ全体を見て、感情や思考の共通点を探す
この手法を通じて、自分のモチベーションの源泉や価値観を言語化することができ、就活の軸を明確にするのに役立ちます。
周りに聞く
就活の軸を見つけるために、自分自身だけで考えるのではなく、家族や友人、信頼できる人に話を聞いてみることも非常に有効です。
いわゆる「他己分析」を取り入れることで、自分では気づけなかった強みや価値観が見えてくる場合があります。
たとえば、「いつも人の話を丁寧に聞いているよね」や「困っている人を放っておけない性格だよね」といった声から、自分の特徴が言語化されることもあります。
そのような気づきを就活の軸に変換することで、より自分らしい納得感のある軸が形成されます。
企業の印象から見つける
企業説明会やウェブサイトを見たときに「なんとなく良いな」「この会社に惹かれるな」と感じた経験がある方は多いはずです。
その際に、なぜそう思ったのかを深掘りすることで、自分の就活の軸を見つけるヒントになります。
たとえば「社員の雰囲気が楽しそうだったから」という印象があれば、「人間関係の良い職場環境を重視したい」という軸に繋がるかもしれません。
インターンシップに参加する
インターンシップは、就活の軸を見つける上で非常に実践的な方法です。
実際に企業で働く社員と接したり、仕事の一部を体験することによって、職場の雰囲気や仕事内容の具体的なイメージが得られます。
「想像と違っていた」「思ったより楽しかった」といった体感を通して、自分に合う・合わないの判断材料が手に入ります。
また、インターンでの経験をもとに「こんな働き方がしたい」「この価値観は自分にとって大切だ」と考えを深めていくことができます。
単なる職場体験ではなく、自分の判断軸を育てる機会として活用することが重要です。
OB・OG訪問をする
OB・OG訪問では、実際に企業で働いている先輩社員からリアルな声を聞くことができます。
ネットの情報や企業パンフレットでは見えにくい、日々の業務の内容や職場の雰囲気、やりがいなどを知ることができます。
また、自分が大切にしている価値観と働いている人の考え方に共通点があるかを確かめることで、自分に合った企業のイメージが具体化します。
「その企業で何を大切にして働いているか」「どんな瞬間にやりがいを感じるか」といった質問を通じて、価値観を明確にするヒントを得ることができます。
このような交流から得られる気づきは、就活の軸の具体化に大きく役立ちます。
【面接時の就活の軸】好印象が決まる答え方
就活の軸を伝える際、どれだけ内容が魅力的でも伝え方が整理されていなければ、面接官に響きません。
特に面接やエントリーシートでは、限られた時間・文字数の中で、自分の考えをわかりやすく伝えることが求められます。
そのためには、論理的な構成に沿って順序立てて答えることが重要です。
以下では、就活の軸を伝える際の基本構成を4ステップに分けてご紹介します。
まず結論を伝える
就活においては「結論から話す」が基本中の基本です。
これは面接やESに限らず、ビジネスの場でも求められる話し方のマナーです。
最初に就活の軸を一言で伝えることで、面接官は話の全体像をつかみやすくなります。
たとえば「私の就活の軸は『お客様に寄り添う姿勢を大切にしている企業であること』です」と冒頭で述べることで、話の方向性が明確になります。
軸が2つ以上ある場合は「私の軸は2つあります。
1つ目は〇〇、2つ目は△△です」と個数を示しながら整理して伝えると、より聞き手に優しい構成になります。
軸を決めたきっかけを伝える
就活においては「結論から話す」が基本中の基本です。
これは面接やESに限らず、ビジネスの場でも求められる話し方のマナーです。
最初に就活の軸を一言で伝えることで、面接官は話の全体像をつかみやすくなります。
たとえば「私の就活の軸は『お客様に寄り添う姿勢を大切にしている企業であること』です」と冒頭で述べることで、話の方向性が明確になります。
軸が2つ以上ある場合は「私の軸は2つあります。
1つ目は〇〇、2つ目は△△です」と個数を示しながら整理して伝えると、より聞き手に優しい構成になります。
軸と企業とのマッチ点を伝える
就活の軸を話すだけでは自己満足になりかねません。
その軸と「なぜその企業が合っているのか」を具体的に示すことが重要です。
たとえば「お客様に寄り添う姿勢を重視しているという点で、貴社の〇〇という取り組みに強く共感しました」といった形で、企業研究に基づいたマッチポイントを伝えましょう。
このとき、他社でも通用しそうな内容ではなく、「御社でなければならない理由」を入れると説得力が増します。
軸と企業がリンクしていることを伝えることで、志望度の高さとマッチ度の両方を効果的にアピールできます。
入社後のビジョンを伝える
最後に、その軸に基づいて入社後どのように活躍していきたいかを伝えましょう。
これは企業側にとって「この人は入社後どう働いてくれるか」「成長しそうか」を判断する材料になります。
たとえば「お客様との信頼関係を築く営業職として、丁寧なヒアリングを武器に長期的な関係構築を実現したいです」といったように、具体的なキャリアビジョンを示すと効果的です。
軸だけで終わらせず、将来の展望まで語ることで、志望理由の一貫性がより強く伝わり、企業に好印象を与えることができます。
【面接時の就活の軸】ジャンル別就活の軸の例一覧
以下では、面接やエントリーシートでそのまま使える「就活の軸」の具体例をジャンル別に紹介していきます。
就活の軸は自分の価値観や理想の働き方を言語化したもので、企業選びや自己PR、志望動機と深く結びついています。
明確にしておくことで、就職活動の方向性がぶれにくくなり、説得力のあるアピールにもつながります。
「人・文化」
尊敬できる先輩社員と働ける環境
困ったときに助け合える風通しの良い社風
若手でも意見を言いやすい企業文化
チームワークを大切にしている組織
社員同士のコミュニケーションが活発な環境
一体感をもって目標に向かえる職場
年齢や立場に関係なくフラットな人間関係
価値観や理念に共感できる上司・仲間と働きたい
人を大切にする温かい雰囲気の会社
人材育成に力を入れている企業
「事業・仕事内容」
課題解決に貢献できる仕事に携わりたい
商品・サービスの企画や開発に関わりたい
顧客と直接関わる営業や接客に挑戦したい
データや数値をもとに分析する仕事がしたい
モノづくりの現場で自分の技術を磨きたい
IT技術を活かしたサービス提供に関わりたい
社会インフラに関わる大規模な仕事がしたい
1人ひとりに寄り添う支援業務に携わりたい
新しい価値を創造できる業務にチャレンジしたい
語学力や異文化理解を活かせる仕事に就きたい
「企業理念」
社会課題に真剣に向き合う姿勢に共感したい
「誠実さ」や「信頼」を大切にする理念に惹かれた
利益よりもお客様の満足を最優先する企業精神
持続可能な社会の実現を目指す理念に共鳴した
誰もが活躍できる多様性を重視する企業方針
地域社会との共生を大切にする考え方に共感した
イノベーションを起点に成長する姿勢に魅力を感じる
「挑戦」や「変化」を恐れない文化がある企業
グローバルな視点を持ち、世界に価値を届ける理念
社員一人ひとりの人生に責任を持つ企業姿勢
「働き方・待遇」
ワークライフバランスを保てる勤務体系
柔軟な働き方（リモート・フレックス）を選べる環境
福利厚生が整っており安心して働ける職場
育休や産休制度が充実していること
若手でも裁量権をもって働ける制度がある
安定した経営基盤で安心してキャリアを築ける
昇給・昇格の評価基準が明確で納得感がある
地域に根差した働き方ができる勤務地制度
海外勤務や転勤が少ない働き方が選べる
働いた分しっかり給与やインセンティブが得られる
【面接時の就活の軸】業界別内定者の就活の軸回答例
以下では、実際に内定を得た先輩たちの就活の軸の回答例を業界別に紹介します。
就活の軸は「企業選びの基準」や「働き方への価値観」を表す重要な要素であり、企業とのマッチ度を高めるためにも欠かせません。
各業界で求められる資質や働き方の特徴と就活の軸がどのように結びついているのかを知ることで、自分の志望動機を深めるヒントにもなります。
ぜひ、自分の軸と照らし合わせながら読んでみてください。
メーカー
私は、目の前の課題に応じた短期的な価値提供だけでなく、社会や生活に根付くような長期的な価値を生み出す仕事がしたいと考えています。
そのため「形のある製品」を通して生活の質を高め、人々の暮らしを支えるメーカーに強く魅力を感じました。
製品は一度世に出れば、使う人の生活の一部になり長く寄り添い続けます。
その「積み重ね」こそが、社会への本質的な貢献だと考えています。
また、大学では設計プロジェクトに関わった経験から、細部までこだわるモノづくりの面白さと責任の重さを学びました。
そうした経験も踏まえ、メーカーでなら私の価値観と合致した形で長く働けると感じています。
商社
私は、モノづくりを通じて社会に長期的な価値を提供できることを重視しています。
大学での研究活動のなかで、自動車部品の設計に携わる機会がありました。
その過程で、製品が人々の暮らしや移動の安全性を何年、何十年にもわたって支え続けているという事実に触れました。
技術の進化によって社会課題を解決したり、日常の当たり前を支えたりするモノづくりの力に感動し、自分もその一端を担いたいと考えるようになりました。
私は一時的な話題性よりも、信頼性や継続的な改善を重視し、確かな製品づくりにこだわる企業でこそ、モノづくりの本質に向き合えると感じています。
貴社は長年にわたり人々の生活インフラを支え続け、環境や品質にも真摯に向き合う姿勢を貫いておられます。
こうした企業の姿勢が、自分の就活の軸と深く一致しており、入社後も高いモチベーションを持って働き続けられると確信しています。
広告
私は、クリエイティブを通じて人の心を動かす仕事ができることが自分の軸です。
大学時代、ゼミ活動の一環で地域活性化を目的としたポスター制作プロジェクトに取り組みました。
情報収集やコンセプト設計、デザインの試行錯誤を重ねる中で、「伝えたい想いをどう形にするか」に真剣に向き合い、完成品を見た地域の方から「温かみがあって元気が出た」と声をいただけた瞬間、自分の仕事が人の感情に影響を与えられることに大きなやりがいを感じました。
その経験から、単にモノを作るのではなく、言葉やビジュアルを通じて人の気持ちや行動を動かすような仕事に就きたいと思うようになりました。
広告業界は、人の心理や社会の流れを敏感に捉えながら、本質的な価値を表現する力が求められると感じています。
貴社は多様なクライアントに向き合い、常に新しい切り口や企画を提案し続けており、まさに私の理想とする環境です。
自分の感性やアイデアを活かして、人の心を動かすクリエイティブを世の中に届けていきたいと強く思っています。
金融
私は、数字を通じて顧客や企業の課題解決に貢献できる仕事がしたいと考え、金融業界を志望しています。
大学では経済学を専攻し、企業の財務分析や金融政策の影響について学んでいく中で、数値の裏側にある経営課題や社会の動きに興味を持つようになりました。
特にゼミで行った企業分析では、売上や利益といった数値の変化に注目しながら、その背景にある事業構造や戦略を深掘りすることで、数字が単なる記録ではなく、経営の「言語」であることを実感しました。
その経験から、数値を正確に読み解き、企業や個人の課題や目標に応じた提案を行う金融の仕事に魅力を感じました。
また、将来的に顧客と信頼関係を築きながら長期的な視点で資産形成や経営支援に関わっていくことで、自分自身も成長していける環境だと考えています。
貴社は、単なる金融商品の提供にとどまらず、顧客のライフプランや経営戦略に深く寄り添ったコンサルティングをしている点が魅力的です。
数字を通して人や企業の可能性を広げる役割を果たしていくために、これまで培ってきた分析力と丁寧な対話力を活かして貢献したいと考えています。
不動産
私は、街づくりや空間づくりを通じて人々の暮らしを豊かにできることを仕事に求めています。
大学時代、建築と都市計画を学ぶ中で、「住まい」や「空間」が人々の生活の質や地域の活性化に大きな影響を与えることを実感しました。
特に、地域の再開発事例を研究するゼミ活動では、ただの建物の提供ではなく、その場所に人が集まり、安心して暮らし、将来を描ける環境づくりが重要であると学びました。
この経験から、「建物を建てる」こと以上に、「その先の暮らしをデザインする」ことに携わりたいという想いが芽生えました。
また、不動産業界は営業職などを通じてお客様のニーズを直接聞き、最適な提案をすることで、人生の大きな節目に寄り添える仕事だと感じています。
貴社は、単に物件を扱うのではなく、街づくりや地域活性といった長期的視点で事業を展開しており、私の軸と深く重なると感じました。
人々の「日常」に関わりながら、自分の提案が目に見える形となって残り、誰かの人生の一部になっていくというやりがいを持って働いていきたいと強く思っています。
コンサル
私は、様々な業界の経営課題に携われる多様性と変化のある仕事がしたいという軸で就職活動を進めています。
大学時代、複数の業界研究や経営戦略のケーススタディに取り組む中で、一つの業界に留まらず幅広い分野の課題に触れながら、柔軟な思考で問題解決を行うことに魅力を感じました。
特に、異なる業界の構造や成長戦略を比較しながら最適な解決策を導き出すプロセスにやりがいを感じ、複眼的な視点や論理的な思考の重要性を体感しました。
また、実際にコンサルティング会社のサマーインターンに参加した際、業務の進め方やクライアントとの関係性を学び、「人に向き合いながら、企業を支える」仕事の奥深さを知りました。
貴社は、業界を問わず幅広い案件を手掛け、常に変化する市場に対して柔軟に対応する姿勢を貫いており、私が求める多様性と挑戦の両方を実現できる環境だと感じています。
自分の思考力や提案力を武器に、クライアントの本質的な課題と向き合いながら、最適解を導き出す支援ができる人材を目指したいと考えています。
IT
私は、新しいサービスや仕組みを自ら創り出せる環境で働くことが仕事に求める軸です。
大学では情報系の学部でシステム開発やプログラミングを学び、自ら考えたアイデアを形にする面白さを感じました。
特に、ゼミでのアプリ開発プロジェクトでは、企画立案から設計、実装、検証までを担当し、技術力とともにチームで創り上げる達成感を味わいました。
この経験から、自分が生み出したものが社会で活用され、人々の課題を解決したり便利を提供したりできることに強くやりがいを感じるようになりました。
また、IT業界は技術進化のスピードが早く、常に新しいことに挑戦し続ける環境に身を置ける点も、成長志向の私にとって大きな魅力です。
貴社は新規事業開発に積極的であり、若手にも裁量が与えられる風土があると知り、自分のアイデアや技術力を活かして価値を創造する仕事ができると感じました。
社会や人々の暮らしを前進させるITの可能性を信じ、実装力と発想力の両面を磨きながら貢献していきたいと考えています。
【面接時の就活の軸】回答時の注意点
就活の軸を伝える際は、自分にとっての基準や価値観を明確にすることが大切です。
しかし、面接やESでそのまま本音を語ってしまうと、誤解を招いたりネガティブな印象を与えたりすることがあります。
企業に魅力的に映るように、ポジティブかつ具体的に表現する工夫が欠かせません。
ここでは、就活の軸を伝える際に注意すべき代表的なポイントを紹介します。
ネガティブは言わない
就活において、自分の本音の軸を持つことはとても大切です。
しかし、それをそのまま面接で伝えてしまうと、ネガティブに受け取られる可能性があります。
たとえば「待遇が良い」「福利厚生が整っている」といった本音も、表現次第で印象が大きく変わります。
「経験をたくさん積める環境」「長く安心して働ける環境で力を発揮したい」など、前向きな意欲として伝える工夫が重要です。
採用担当者は応募者の考え方や価値観、会社とのマッチ度を見ているため、本音を隠す必要はありませんが、伝え方には注意が必要です。
以下では注意すべき表現についていくつか紹介します。
「福利厚生が良い」「安定している」など待遇面を重視する就活の軸は、本音としては多くの学生に共通しています。
しかし、それだけを表に出してしまうと、「仕事に対してのやる気が感じられない」「報酬だけを求めている」といった印象を持たれてしまいます。
「有名な企業だから」「CMでよく見かけるから」という理由で志望動機を語ると、企業への本当の理解や関心が浅いと思われてしまいます。
就活の軸として知名度を重視するのではなく、「多くの人に影響を与えるサービスに関わりたい」といったように、より本質的な動機に言い換えることが重要です。
「人を大切にしている企業に惹かれる」「成長できる環境が良い」などの表現は、どの企業にも当てはまる可能性が高く、個別企業への志望度が伝わりにくくなります。
就活の軸は、より具体的に「なぜそう思うのか」「自分にとってなぜ重要なのか」を言語化することが大切です。
その企業だからこそ惹かれた理由や、自分の価値観との一致点を盛り込み、企業とのマッチ度を明確に伝えるようにしましょう。
多くの企業に当てはまる軸はNG
就活の軸が「成長できる環境」「やりがいを感じられる仕事」など、どの企業にも当てはまるような内容だと、志望度が伝わりません。
採用担当者は「なぜ自社なのか」「この学生はうちで何を実現したいのか」を知りたいと考えています。
抽象的な軸をそのまま伝えるのではなく、企業ごとに具体的な情報をもとに、自分の軸とどうつながるのかを明確にすることが重要です。
そのためには業界研究・企業研究を通じて、企業の特徴を深く理解する必要があります。
他の回答との矛盾
面接やエントリーシートでは、志望動機や自己PR、ガクチカなど複数の質問に答えることになります。
それぞれの回答に一貫性がなければ、採用担当者から「自己分析が浅い」「本当に志望しているのか」と疑問を持たれてしまいます。
たとえば、自己PRでは「チームワーク」を強みと伝えていたのに、就活の軸では「個人で挑戦できる環境」を挙げると整合性が取れません。
自分の言葉に説得力を持たせるには、すべての回答に一貫性を持たせることが不可欠です。
【面接時の就活の軸】就活の軸に関するよくある悩み
就職活動を進める中で、「就活の軸」に関して悩みを抱える学生は少なくありません。
明確な軸がないことに焦りを感じたり、途中で変わってしまうことに不安を持ったりするのは自然なことです。
ここでは、特に多く寄せられる代表的な3つの悩みに対して、考え方や対処法を紹介します。
Q.就活の軸が複数ある
就活の軸は一つに絞る必要はありません。
むしろ複数あることで企業選びの幅が広がり、ミスマッチを減らすことにもつながります。
面接などでは、「複数あるが、御社はこの点で特に一致している」と伝えることで、自分の価値観と企業の強みを自然に結びつけられます。
その際は、それぞれの軸が矛盾していないことを確認し、全体の一貫性があるように整理しておきましょう。
Q.就活の軸を途中で変えたい
選考を通じて見聞きした内容や、自分自身の成長によって軸が変わっていくのは決して悪いことではありません。
むしろ自分にとって本当に大事なことを再認識していく過程こそが、納得のいく企業選びにつながります。
重要なのは、なぜ軸が変わったのか、その変化をどう捉えているのかを自分の言葉で語れるようにしておくことです。
その過程を丁寧に説明すれば、むしろ自己理解の深さが伝わるプラス要素になります。
Q.企業とのマッチ点が見つけられない
就活の軸を定めたうえで、企業との共通点が見つからない場合は、企業研究がやや浅い可能性があります。
企業のホームページだけでなく、IR情報、採用ページ、社員インタビュー、SNSなど多角的に調べることで、思わぬ共通点が見つかることもあります。
また、説明会やインターンへの参加を通じて、企業の雰囲気や方針を体感することが何よりも大切です。
「この会社なら軸が実現できそう」と思える根拠を探すために、実際に足を運ぶことも選択肢に入れてみてください。
まとめ
自分らしい軸を見つけることで、納得感のある就活につながります。
是非この記事を参考に、自分ならではの就活の軸を見つけて就活本番に挑んでください。
