HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
ワークライフバランスを就活の軸に据えると企業選びがスムーズに行かない上、やる気がないと思われて内定に結びつきません。
仕事に対する考え方を改め、プライベートの充実を図るためには仕事でも成果を出すことで、両者のバランスが図れることを理解しましょう。
ワークライフバランスを就活の軸にするのなら、プライベートの充実を仕事のモチベーションとして頑張っていけることをアピールする必要があります。
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【ワークライフバランスって就活の軸で何ていえばいいの】はじめに
働き方改革などが叫ばれる時代にあって、仕事ばかりで人生を過ごすのではなく、プライベートと上手にバランスを図りながら、豊かな人生を送りたいと考える就活生も多いのではないでしょうか。
ワークライフバランスが実現できる企業に就職したいけれど、それを就活の軸に掲げるのは不安が残りませんか。
言葉の響きはいいけれど、これから就職する立場の学生がワークライフバランスを主張すると、仕事よりプライベート重視と思われないか気になるところです。
【ワークライフバランスって就活の軸で何ていえばいいの】軸をもつメリットとは
ワークライフバランスを就活の軸にしたい場合に、志望する企業に対してどのようにアピールしていけばいいのか悩むところです。
仕事ばかりの人生は送りたくないけれど、プライベート重視と思われると、そもそも採用してもらえないのではとの心配があるためです。
そこで、企業に悪いイメージを与えることなく仕事とプライベートの両立を図りたいことを伝えるためにはどうすればいいのでしょうか。
それを知るためには、そもそも就活の軸をもつメリットを理解することが解決のカギを握ります。
企業が採用時に大切にしているもの
就活の軸とは就活生が働きたい企業を選ぶ際の基準になるもので、エントリーシートや面接において志望動機をアピールする際の核となるものです。
企業側にとっても、なぜ、自社を選んだのかは最大の関心事です。
世の中に数えきれないほどある企業の中から、入社したいと考えた基準は何なのか、知りたいと考えます。
特に複数ある同業他社から自社を選んだ理由や、競合するライバル企業ではなく自社を選んだ理由を知ることで入社意欲の高さや、働く上でのモチベーションの高さなどを推し量ることができます。
就活生は複数の企業にエントリーするのが通常であり、自社が本命であるかは定かではありません。
就活の軸を確認することで内定を辞退しないかや、入社後に長く貢献してくれるかを推し量っているのです。
企業選びが順調になる
就活の軸をもつことで、企業に対して入社意欲の高さやモチベーションの高さをアピールして内定獲得を目指せるメリットがあるだけでなく、就活生にとっても間違いのない企業選びができるメリットがあります。
有名な企業だから、給料が高いから、評判がいいからといった単純な理由だけで企業選びをしても、必ずしも自分にとっていい企業とは限りません。
給料が高いのは休日も返上してまで働くからであったり、評判がいいのは社員が身を粉にして顧客サービスを提供しているからかもしれません。
そうしたワークスタイルが自分の価値観に合わない場合、仮に入社しても長く続かない可能性があります。
自分を理解した上で企業選びの軸という判断基準を作ってから企業を選ぶことで、失敗のない企業選びができるようになります。
【ワークライフバランスって就活の軸で何ていえばいいの】軸にするのは危ない??
ワークライフバランスは言葉の響きはいいのですが、就活の軸にするのは危ないのではと不安視する方が少なくありません。
その理由はワークライフバランスの言葉には二面性があるためです。
企業側が「我が社はワークライフバランスが整っています。
」とアピールする場合には従業員を大切にする働きやすい会社といういいイメージになります。
一方、働く側が用いると仕事はそこそこすればいい的なマイナスイメージに伝わりかねません。
そのため、ストレートに伝えるのは危険と言われているのです。
どこにでも当てはまるかも?
働き方改革が推進され、ブラック企業が淘汰されていく中で、多くの企業はワークライフバランスをアピールするようになってきました。
そうした現状を踏まえると就活の軸にワークライフバランスを据えても、企業の絞り込みが困難になる可能性があります。
就活の軸をもつ就活生側のメリットは、企業選びがスムーズになり、ミスマッチのリスクを避けることができることだとご紹介しましたが、スムーズに絞り込みができない軸では設定する意味がありません。
残業が少ない企業がいい、完全週休2日で有休もすべて消化できる企業がいいといった基準で選ぶと、 実際の運用は明確でなくても、制度上はいくらでもヒットしてしまい、絞り込みができません。
やる気がないと思われるかも
ワークライフバランスというキーワードは、企業側が使えば、働きやすい環境、魅力的な職場のアピールにつながりますが、就活生が使うと、仕事はそこそこにしてプライベートが充実できる企業で働きたいといった意味合いに聞こえかねません。
もちろん、仕事ばかりが人生ではありませんし、かつてのようにプライベートを顧みず、社畜のごとく働く時代は終わりました。
ですが、 これから新卒で一からスタートしようという就活生が、自社を選んだ基準としてワークライフバランスを主張すると、やる気がないと捉えられるリスクがあります。
企業は他社ではなく自社で活躍したいと考えた理由を求めています。
にもかかわらず、ワークライフバランスを志望理由に掲げれば、我が社でなくても、他の企業でも実現できるのではと思われ、欲しい人材として認めてもらえません。
【ワークライフバランスって就活の軸で何ていえばいいの】仕事に対する考え方を考えよう
ワークライフバランスを企業選びの軸にしたい方は、実は仕事に対するイメージや明確な考えをもっていないケースが多いです。
プライベートを重視したいという思いから、ワークライフバランスが就活の軸になっていることが多いためです。
趣味を楽しみたい、旅行に行きたい、残業はしたくないなどばかりがイメージされ、仕事に対する考えがなおざりにされているケースが多いため、まずは自分なりの仕事に求めることを考える必要があります。
「仕事=つらいもの」はダメ
ワークライフバランスというからには、本来なら仕事とプライベートが共に充実できるバランスが整うことが理想です。
ですが、ワークライフバランスを企業選びの軸に掲げる方は、趣味を続けたいから残業はしたくない、旅行に行きたいから長期休みが欲しい、家族との時間を重視したいから土日休みで定時に帰りたいなど、ライフの側面ばかりを考えがちです。
裏を返すと、仕事にはネガティブな考えをもっており、仕事は大変なもの、辛いもの、だからなるべくやりたくない、軽く済ませたいと考えている人もいるのです。
ですが、仕事を軽んじて待遇ばかりを求めてはバランスがとれません。
企業の期待に応えた仕事をしたり、自分の能力を発揮して効率よく仕事をこなすからこそ、プライベートも充実できるのだと考えてみましょう。
仕事とプライベートの相乗効果を起こそう!
仕事に対して辛い、できればやりたくないといったネガティブな考えをもっていると、いかに楽をしてプライベートを充実させるかに頭がいってしまいます。
いかに仕事で手を抜くか、残業なしで帰れる部署はどこか、仕事量のわりに給料が高いのはどこかなどを考えてしまい、仕事に対するモチベーションが沸かず、仕事のクオリティも低くなります。
これでは内定を得るのも難しく、仮に入社しても評価を得られないばかりか、仕事をすること自体が辛くなるので長くは続かず、早期離職する可能性も高いです。
両者のバランスを図ってこそのワークライフバランスですから、仕事にも楽しみを見出し、仕事でも充実感を得られるようにすることが必要です。
仕事のモチベーションをプライベートにして、リフレッシュしたらまた頑張れるようなサイクルを考えてみてはいかがでしょうか。
【ワークライフバランスって就活の軸で何ていえばいいの】どうしてもワークライフバランスを軸にしたい人へ
仕事との両立を図ってこそと理解ができたとはいえ、やはり、自分時間の充実は外せない、家族との時間をしっかりもちたいなどワークライフバランスを軸にしたい場合には、どのようにその企業を志望した理由を伝えればいいのでしょうか。
バランスのとり方
まずはワークライフバランスを図りたい理由を明確にしましょう。
プライベートな時間を充実させたいのはなぜか、何をしたいのかを考えるとともに、それを実現するには自ら働いて稼がなければならないことも意識してください。
学生時代とは異なり、自分のライフを支え、プライベート時間を充実させるには自分で仕事をしなくてはならないことを理解しなくてはなりません。
軸の伝え方
軸を伝える際にワークライフバランスのライフの側面ばかりを主張してはいけません。
「旅行が好きなので、御社なら有給が取得しやすく旅行がたくさんできると考えた」では、遊ぶために入社するのかと思われてしまいます。
「一生懸命頑張った成果が収入に反映され、長期休暇の付与で報いてくれる企業だと感じ、いつの日か夢見ている世界一周の旅ができる資金を作りたい。
そのために業績を上げたい。
」など、自分だけでなく、企業にとってもプラスになることが分かる伝え方をすることがベストです。
【ワークライフバランスって就活の軸で何ていえばいいの】まとめ
ワークライフバランスは企業側が使う場合には働きやすい職場といういいイメージを与えますが、就活生が使うと仕事に対する意欲が足りない、プライベート重視と捉えかねられません。
仕事に対する考え方を改め、仕事で成果を出した結果としてプライベートも充実でき、両者のバランスが図れることを意識しましょう。
プライベートの充実ばかりを求めず、仕事も充実しているからこそ、豊かな人生が送れることを理解することが必要です。