HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
安定感もあり社会貢献度も高い鉄道業界は就活市場で非常に人気の高い業界です。
そこで今回はそんな鉄道業界志望の就活生の方に向けてどんな就活の軸をもっていれば鉄道業界の企業から魅力的に見えるのかということを解説していきます。
実際の具体的な例文等もあわせて紹介しながら分かりやすく解説していくので、鉄道業界志望の就活生の方は是非この記事を参考に就活を成功させてくださいね。
目次［目次を全て表示する］
【鉄道業界の就活の軸】就活の軸とは
就活の軸とは、簡単に言ってしまうと就職活動における「働く上での自分が譲れない条件」のことを指します。
例えばどんなものがあるかと言うと、希望する働き方や企業でのキャリアを作っていく将来的なビジョンが含まれます。
就活の軸を定めることで、企業選びに明確な方針を設けることができ、これによって結果的に入社後のミスマッチを防ぐ効果があります。
なので就活の軸をあらかじめしっかりと決めておくことは、就活の場だけではなく、これからキャリアを歩んでいく上で、より充実した職業生活への第一歩となります。
【鉄道業界の就活の軸】就活の軸を定める理由
ここからはなぜ就活の軸というものを決めておく必要があるのかということを解説していきます。
いくつか理由がありますが、全て重要なポイントばかりなので結論から言うと就活の軸を定めておいて損はないと言い切れるでしょう。
企業選びに基準を設けるため
就活の軸を明確に設定することは、効率的に理想の企業を選ぶための重要なステップです。
この基準により、選考プロセスを通じて自分に合った企業を見極めることが可能になり、入社後のミスマッチを大幅に減らすことができます。
加えて、一貫した基準に基づいて企業を選ぶことで、応募する企業間に一貫性を持たせることができ、面接官に対して自分のキャリアビジョンや価値観がはっきりと伝わります。
このようにして、就職活動の方向性を定め、より目的意識のある企業選びを実現することができるのです。
キャリアビジョンをイメージするため
就活の軸を設定する際は、将来なりたい自分を基に逆算して決めることが一般的であり、これによって入社後のキャリアビジョンが自然と描かれます。
このプロセスを経ることで、未来のキャリアパスや理想の働き方が明確になり、面接時の回答や逆質問をより具体的かつ意味のあるものにすることが可能になります。
結果として、面接官に対して自己のキャリアに対する明確な展望と、その企業での自分の位置づけや成長可能性を効果的に伝えることができるようになります。
こうすることで、志望企業とのミスマッチを防ぎながら、自己の価値と期待を正確に表現するための強力な手段となります。
面接で説得力を上げるため
就活の軸を明確にすることは、面接での説得力や熱意を増す重要な手段です。
軸に一貫性があり、キャリアビジョンを具体的に持っている学生は、人事担当者から見て将来性があり、入社後の役割や成長が容易に想像できると評価されます。
このような学生は、面接での質問に対しても納得感のある回答を提供しやすく、自己の意志や目指す方向性を明確に伝えることができます。
結果として、企業側に自己のポテンシャルと入社後の貢献を強く印象づけることが可能になります。
これは、効果的な自己PRと企業への適合性を示すために、就職活動において極めて有効かつ重要なアプローチと言っていいでしょう。
【鉄道業界の就活の軸】就活の軸を企業が聞く理由
ここからは、就活の軸について企業担当者が聞いてくる理由について解説していきます。
いくつか理由がありますが、全て重要な観点になるのでしっかりと理解、把握したうえで準備をしておくようにしましょう。
何を重要視しているか知るため
就活の軸を設定することは、自分の就職活動における譲れない条件を決め、自身の興味や関心がどこにあるかを明確にする手段です。
たとえば、「チームワークを重視する」という軸は、対人関係を大切にし、協力して仕事を進めたいという価値観を示します。
このように自己の軸を明確にすることで、求める職場環境や企業文化が具体的に理解でき、自分に合った企業選びが可能になります。
さらに、面接などの場でこの軸を語ることは、自己の人物像を伝え、企業側に自身の適合性を強く印象づけることにも繋がります。
マッチ度を見極めるため
就活の軸を通じて、学生がどのようなキャリアを望んでいるかが明確になることで、企業側はその学生の要望を満たすことができるかどうかを判断することが可能になります。
例えば、海外での勤務を希望する学生にとって、海外駐在の機会がない企業では、入社後の期待と現実とのギャップから早期離職のリスクが高まります。
このように就活の軸は、学生と企業の双方にとって、期待と提供できる機会が一致しているかどうかを確認するための重要な指標となります。
そのため、学生は自分のキャリアビジョンや働き方の希望を明確にし、企業選びに活かすことが重要です。
志望度の高さを見極めるため
企業は最終段階で志望度を確認するために就活の軸を尋ねることがあります。
受けている企業間で軸に一貫性が見られない場合、学生が特定の企業に対して強いこだわりを持っていないと判断されるリスクがあります。
企業は、自社を強く希望し、「どうしてもここで働きたい」と考えている学生を積極的に採用したいと考えています。
そのため、就職活動においては、自分の就活の軸が明確であり、その軸に基づいて志望企業を選んでいることを示すことが非常に重要です。
このような姿勢は、企業に対する真剣な志望度を伝え、入社後も高いモチベーションを持って働く可能性が高いと評価されるために大切です。
【鉄道業界の就活の軸】就活の軸を考えるうえで重要な事
就活において、本音と建前を上手に使い分けることは極めて重要です。
確かに、年収、企業の知名度、福利厚生などの条件は就職活動における重要な要素ですが、これらを面接などで直接的に人事に伝えるのは避けるべきです。
なぜなら、これらの条件では他の応募者との差別化が図れず、自身の魅力を十分にアピールすることができないからです。
そこで重要になるのが、建前の軸の設定です。 建前の軸とは、例えば企業の文化や理念に共感する、特定の技術やサービスに関わりたいといった、相手に納得感を与え、自身を差別化できる要素です。
このような軸を明確にすることで、人事担当者に自己の価値観やユニークな視点を伝えることができ、ポジティブな印象を与えることが可能になります。
したがって、建前の軸を戦略的に考え、面接での自己PRに活かすことが、成功への鍵となります。
【鉄道業界の就活の軸】鉄道業界の動向
コロナウイルス感染症の流行後、鉄道業界は徐々に回復傾向にあり、コロナ前の水準への復帰が見込まれています。
しかし、リモートワークの普及やフレキシブルな働き方の定着により、通勤や通学のための鉄道利用が減少するなど、鉄道需要には変化が生じています。
この状況に対応し、鉄道各社は「非鉄道」事業へのシフトを加速させています。
具体的には、不動産開発やレジャー施設の運営、街づくりプロジェクトなどに力を入れ、これら新たな事業領域からの収益増加を目指しています。
この動きは、鉄道業界における事業構造の多角化を促し、将来的な持続可能な成長への布石となっています。
加えて、これらの非鉄道事業は、地域社会の活性化や新たな価値創出にも寄与する可能性があります。
これらは鉄道業界が直面する課題を乗り越え、新しい時代のニーズに応えるための重要な戦略となっています。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。
【鉄道業界の就活の軸】鉄道業界の職種
ここからは鉄道業界にどんな種類の職種があるのかということを解説していきます。
主要な職種について紹介していくので、自分が興味のある職種についてはよく見ておきましょう。
もし興味がない職種でも下記の解説をもて興味がわいたら是非選択肢にしてみてください。
現業職
現業職は、鉄道業界における駅職員、車掌、運転士などの職種を指します。
新入職員は通常、駅職員としてスタートし、ホームの監視、改札業務、売上金管理、お客様の介助などの業務に約2年間従事します。
その後、車掌や運転士への道を目指す場合は、登用試験に合格する必要があります。
合格者は専門的な研修を受けた後、車掌や運転士として実際に勤務することになります。
この過程では、鉄道業務の基本から専門的な知識や技術を身に付け、鉄道サービスの安全と品質を担保する重要な役割を果たします。
このようにして、鉄道業界では現業職を通じて、安全な乗り物の運行と高品質な顧客サービスの提供を目指しています。
総合職
鉄道会社の総合職は、バックオフィス業務、営業、企画など幅広い分野での勤務が可能です。
従業員は基本的に数年ごとにジョブローテーションを経験し、様々な業務を通じて多角的なスキルと知識を身につけます。
これは、従業員に対して会社全体の業務理解を深め、キャリアの多様性を提供することを目的としています。
さらに、鉄道会社のグループ内には非鉄道事業を手掛ける会社も多く、総合職の従業員はこれらグループ会社への出向の機会も持ちます。
このような経験は、従業員が鉄道業界内外のビジネスに関する広範な視野を持つことを促し、将来的なリーダーシップポジションへの道を開くことに貢献します。
このシステムは、鉄道会社が変化するビジネス環境に対応し、従業員の能力を最大限に活用するための戦略的な取り組みです。
技術職
技術職における鉄道会社の仕事は専門性が広範にわたり、従業員は自身の専門分野に合わせた業務に従事することができます。
土木系統では、線路やトンネルの保守・改良工事に携わり、車両系統では車両の保守点検や設計、研究開発に関する業務を行います。
電気系統では、架線や駅施設の電気設備、踏切信号、ホームドアの保守点検を担当し、建築関係では駅の設計、リニューアルプロジェクトやメンテナンスに関わります。
これらの業務は鉄道サービスの安全性と快適性を支える重要な役割を持ち、各分野の専門知識と技術を活かした多様なキャリアパスも得ることができます。
鉄道会社における技術職は、その専門性を生かし、鉄道インフラの維持・発展に貢献することが求められている重要な職種です。
【鉄道業界の就活の軸】鉄道業界志望者が挙げる就活の軸例
ここからは、鉄道業界志望の場合どういった就活の軸を挙げるのが効果的かという点について解説していきます。
就活の軸は基本的に自由ですが、志望業界の特徴と合致したものがいいことは言うまでもないので、準備しておきましょう。
社会貢献性が高いこと
鉄道会社は、人々の日常生活や地域社会の発展に欠かせない役割を果たしており、そのサービスは老若男女を問わず幅広い層に貢献しています。
この業界での仕事は、社会に対する大きな影響力を持ち、多くの人々の生活や街づくりを支えることから、高いやりがいを感じることができます。
面接やエピソードを語る際には、自己中心的な話よりも、他者のために貢献できた点や社会に対する影響を中心に話すことがおすすめです。
このようにすることで、鉄道業界で働く意義や仕事の社会的価値を強調し、面接官に対して自分のポジションや貢献の可能性を効果的に示すことができるでしょう。
チームワークを大切にしたい
鉄道業界は時間に対する厳格さが求められる分野であり、ダイヤの正確性を維持する背後には、鉄道職員間の緻密な連携があります。
この業界で活躍するためには、チームワークを発揮し、効果的なコミュニケーションを取る能力が不可欠です。
なので、面接や自己紹介の際に、集団内での協働経験やコミュニケーション能力を前面に出したエピソードを取り入れることがいいでしょう。
鉄道業界で求められるスキルと価値観にマッチしており、自身がチームの一員として貢献できることを強調できます。
特に、困難な状況の中でチームとして一丸となり、課題を乗り越えた経験は、鉄道業界での仕事において重要な資質を示す良い例となり得ます。
大学で学んだことを活かしたい
鉄道会社では、顧客対応を行う現業職のほかに、運輸系、車両・機械系、施設系、電気・システム系など、多岐にわたる技術職の募集があります。
これらの職種では専門的な知識が求められるため、大学等で学んだ専門知識を活かし、入社後に想定される業務内容との関連性を示すことが有効です。
このようなアプローチは、自分のユニークな学びや経験を前面に出し、他の応募者との差別化を図ることができます。
特に、自身がどのようにしてその専門性に興味を持ち、どのようにスキルを磨いてきたかを含むエピソードは、面接などで非常に強力な武器となります。
専門性を活かしたキャリアビジョンを明確に示すことで、鉄道会社での自分の役割と成長の可能性を具体的にアピールすることができるのです。
【鉄道業界の就活の軸】就活の軸の答え方
ここからは面接等の場で就活の軸を聞かれた際の効果的な回答の仕方について解説していきます。
鉄道業界に限らず以下のポイントは就活において非常に重要なポイントばかりなので、しっかりと抑えておきましょう。
結論から述べる
面接時には結論ファーストで答えることが重要です。
企業も沢山の応募者の対応をしているので、基本的に長々と話したり、簡潔ではないことはマイナスに働きます。
「私の就活の軸は○○です」と明確に始め、複数ある場合は「2点あります。1点目は～、2点目は～」と具体的に述べるようにしましょう。
これにより、答えがわかりやすく、印象も良くなります。 面接官に対して自分の考えを簡潔かつ明確に伝えることは、好印象を与えるための重要なポイントです。
具体的なエピソードを述べる
就活の軸を定めた理由を説明する際は、具体的なエピソードを交えることが重要です。
実体験を基にした話は説得力を増し、企業もイメージしやすくなります。
さらに可能であれば、数字を用いて成果を示すことで、さらに具体性と信憑性を高めることができます。
エピソードを通じて、自身の軸がいかに実践的であるかを示し、面接官に強い印象を残すことができます。
まとめを述べる
面接で就活の軸を説明した後は、最後に要点をまとめて述べることが重要です。
このまとめにより、話が整理され、自分のアピールポイントが明確になります。
簡潔に自分の軸とそれに至った理由、そしてその軸が企業にとってどのような価値をもたらすかを織り交ぜることで、面接官に強い印象を残すことができます。
このようにすることで、面接での自己PRをより効果的にすることができます。
【鉄道業界の就活の軸】例文
ここからは鉄道業界志望の場合の就活の軸について述べた例文をいくつか紹介します。
就活の軸ごとにパターンを分けて例文を紹介しているので、自分の軸やエピソードと似ていたり、参考になるものがあれば是非真似してみてくださいね。
社会貢献性が高いこと
例文
私の就活の軸は「社会貢献性が高い仕事をすること」です。
大学時代、地域の環境保護プロジェクトに参加し、公園の清掃活動や環境啓発イベントの企画運営を行ってきました。
この経験から、自分の行動が地域社会や環境にポジティブな影響を与えることに大きなやりがいを感じました。
そのため、社会全体の利益に貢献し、持続可能な発展を支える鉄道業界の会社で働きたいと考えています。
鉄道は多くの人々の生活や経済活動を支える重要なインフラであり、この業界で働くことは、私の社会貢献への強い意志と完全に合致しています。
チームワークを大切にしたい
例文
私の就活の軸は「チームワークを大切にすること」です。
オーケストラの会計担当として、100名以上の団員と協力しながら、財務管理やイベントの運営を成功に導いた経験があります。
団員やOBとの密接なコミュニケーションを通じて、一致団結して目標を達成したことで、チームワークの重要性とその力を深く理解しました。
鉄道業界は安全で快適なサービスを提供するために、社員間の連携が不可欠です。
この業界で働くことで、私はチームワークを生かし、社会に貢献する仕事をしたいと考えています。
大学で学んだことを活かしたい
例文
私の就活の軸は「社会貢献性が高い仕事をすること」です。
大学時代、地域の環境保護プロジェクトに参加し、公園の清掃活動や環境啓発イベントの企画運営を行ってきました。
この経験から、自分の行動が地域社会や環境にポジティブな影響を与えることに大きなやりがいを感じました。
そのため、社会全体の利益に貢献し、持続可能な発展を支える鉄道業界の会社で働きたいと考えています。
鉄道は多くの人々の生活や経済活動を支える重要なインフラであり、この業界で働くことは、私の社会貢献への強い意志と紐づいています。
【鉄道業界の就活の軸】就活で悩んでいるなら
就活で迷っているなら、就活エージェントの利用を検討するのが非常におすすめです。
「ジョブコミット」というエージェントサービスでは、就活の初歩から内定獲得後のフォローまで、専任のエージェントがサポートしてくれます。
経験豊富なエージェントは数千人の就活生をサポートしており、個々に合わせた的確なアドバイスを提供できるため、効率的に就職活動を進めることが可能です。
興味があれば、登録して具体的な話を聞いてみるといいですよ。
まとめ
今回は、鉄道業界志望の就活生の方に向けて、どのように就活の軸を見つけるのが良いのかということや企業への答え方等を詳しく解説しました。
就活の軸を志望業界に合わせてしっかりと準備しておくことは非常に重要だということが分かったと思います。
他の就活生と比較して就活の軸に一貫性があったり説得力があると企業からの評価も高まりますので、是非この記事を参考に万全な準備をしておきましょう。
鉄道業界向けの方に向けて他にもおすすめの記事もありますので、良かったら下記URLからチェックしてみてくださいね。
