HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【就活の軸の答え方】就活の軸とは
就活の軸を決めないといけないと言われたものの、そもそも「就活の軸とは」何かはっきり分かっていない就活生も結構多いです。
就活の軸とは、あなたの今後のキャリアや進路に関する基準や考え方のことを指します。
分かりやすく言えば、あなたが働く上で絶対に譲れないことや妥協できないことです。
例えば「成長できる環境」「どんどんスキルアップしたい」「ゆくゆくは独立したい」など、働く環境やその先の目標なども含まれてきます。
この就活の軸はできれば就職活動が本格的に始まる前に決めておきたいところです。
その理由も含めてこの記事では「就活の軸」にフォーカスし、決めるメリットや決めるためのポイントなどを徹底解説していきます。
企業選びの軸との違い
ここで多くの就活生が思い浮かぶのが、就活の軸と「企業選びの軸との違い」は何かという疑問です。
同じ軸という言葉を使っているので、同じような意味であると捉えられがちですが、その認識は間違っていると言えます。
就活の軸は先ほど説明したように、働く上での譲れないことや妥協できないことです。
企業選びの軸はその名の通り、企業を選ぶ上での軸のことを指しています。
これを分かりやすく説明すると、内定を複数獲得した後に「どの企業にしようかな?」と悩んだ時に活きるのが企業選びの軸です。
つまり、就活の軸はあなたの働き方などの方向性を示す指針で、企業選びの軸はその枠の中から企業を選ぶための基準ということになります。
【就活の軸の答え方】軸を決めることの重要性
就活の軸と企業選びの軸の違いが分かったところで、次は「軸を決めることの重要性」を説明していきます。
「就活の軸、企業選びの軸の意味は分かったけど、それって本当に必要なことなの?」と思っている就活生も多いと思います。
確かに決めなくても就職活動を行うことはできますし、軸を決めなくても内定を獲得する就活生も多いです。
しかし就活の軸を決めずにいると就職活動の「方向性の不明瞭」や「非効率な就活」に繋がる可能性があり危険だと言えます。
その理由も合わせて一緒に確認していきましょう。
方向性の不明瞭
就活の軸を決めずに就職活動を行うということは「方向性の不明瞭」に繋がり、進むべき方向性がはっきりとせず不安が常につきまとうことになります。
就活の軸がないと「自分は何がしたいんだろう」「どのような環境で働きたいのだろう」「何を目標に働くのだろう」と考えるだけで時間が経ってしまうことになります。
自分が進むべき方向性が定まらないと何も始めることができないと言っても過言ではありません。
非効率的な就活
就活の軸が決まっていないと「この業界も受けよう」「あの企業も有名だし受けよう」となってしまい「非効率な就活」をしてしまうことになります。
あなた自身のやりたいこと、なりたい姿を具体的にイメージすることで、受ける企業も自然と絞られ効率的に選考を受けることができるはずです。
逆にいうと、就活の軸がないと「聞いたことがある」「有名だから」といった浅い理由で選考に臨み、肩を落として帰ってくることを繰り返すばかりになりかねません。
【就活の軸の答え方】軸を決めることのメリット
就活の軸が決まっていないと大変なことになりそうだと理解できたところで、次は「軸を決めることのメリット」を説明していきます。
ここでは大きなメリットとなるポイントとして「自分の選択肢が明確になる」「志望企業や業界に対するアピールができる」「自信を持って就活に臨める」の3点に絞って説明していきます。
自分の選択肢が明確になる
就活の軸を決めるメリット1つ目は「自分の選択肢が明確になる」ことです。
就活の軸を事前に決めておくことで、あなたが受ける業界や企業の方向性が自然に絞られるようになります。
このことは効率的に就職活動を行うことに繋がりますし、あなたと相性の良い企業を見つけやすくなるため大きなメリットと言えます。
方向性が決まっているとあとはその方向に進むだけなので、他の就活生よりも一歩リードできるはずです!
志望企業や業界に対するアピールができる
就活の軸を決めるメリット2つ目は「志望企業や業界に対するアピールができる」ことです。
就活の軸はあなたの価値観や将来のビジョンを反映しているため、それが企業の価値観やビジョンと一致している場合、とても大きなアピールポイントになります。
また「私は価値観や将来のビジョンが一致している貴社で働きたい!」という熱意を伝えることも可能です。
相性と熱意は就職活動においてとても重要な要素の1つになるため、就活の軸でこれらをしっかりとアピールすることを意識しておきましょう。
自信を持って就活に臨める
就活の軸を決めるメリット3つ目は「自信を持って就活に臨める」ことです。
就活の軸をしっかりと持っている就活生は、自分の進むべき方向性が見えているため自然と自信が持てるようになります。
面接で急に想定外の質問がきたとしても、過去の経験と就活の軸を組み合わせることで上手く回答できるはずです。
自信がある就活生は魅力的に見えるため選考の通過率が高い傾向にあるため、これも大きなメリットと言えるでしょう。
【就活の軸の答え方】軸を決めるためのポイント
就活の軸を決めておくことで得られるメリットが想像以上に大きいことが分かったところで、次はその「軸を決めるためのポイント」を説明していきます。
ここでは特に大切なポイントとして「自分の強みややりたいことを把握する」「自分の将来のビジョンを考える」「自分の志望業界や企業を明確にする」の3つに絞って深掘りして説明していきます。
自分の強みややりたいことを把握する
就活の軸を決めるためのポイント1つ目は「自分の強みややりたいことを把握する」ことです。
つまりは自己分析をしっかりと行うということです。
あなた自身で自分の強みや弱み、長所や短所などを把握することで、自分に向いている仕事や業界が見えてくるはずです。
また自分のモチベーションの源泉を把握することで、やりがいを持って取り組めることは何かが分かります。
自分の性格的な特徴や強みを正しく把握できている就活生はほんの一握りです。
就職活動を良いきっかけに、過去の自分のことを振り返る時間を作ってみましょう。
自分の将来のビジョンを考える
就活の軸を決めるためのポイント2つ目は「自分の将来のビジョンを考える」ことです。
これは仕事をしていく上でのキャリアプランだけでなく、あなたがこれからどう生きていきたいかのライフプランも一緒に考えることをおすすめします。
しかし、明日のことも分からない中で、将来のビジョンを考えることは思いの外難しいことです。
そんな時は大まかに3年後、5年後、10年後に自分がどうなっていたいのかを想像してみましょう。
「3年後社会人として一人前になって一人暮らししたい」とかで構いません。
できるだけポジティブで前向きな目標やビジョンを設定してみましょう。
自分の志望業界や企業を明確にする
就活の軸を決めるためのポイント3つ目は「自分の志望業界や企業を明確にする」ことです。
自己分析と将来のキャリアプラン、ライフプランの方向性が見えてきたところで、それを叶えてくれるような業界・企業を探していきましょう。
業界を絞っていくためにまずは気になる、自分に合っていそうな業界をピックアップしていきましょう。
そこでピックアップした業界を調べ研究してみた結果、受けてみたいと感じたら企業研究に進んでいきましょう。
業界研究で「ちょっと合わないかも」と感じるようなら他の業界を見ることをおすすめします。
【就活の軸の答え方】具体的な答え方
就活の軸を決めるためのポイントが分かったところで、ここの項目ではより深掘りした「具体的な答え方」について説明していきます。
ここでは就活の軸の答え方として「①軸の数」「②軸の内容」「③軸にした理由」の3ステップに分けて説明していきます。
今あなたが思い浮かべている就活の軸のアイデアを当てはめ、確認しながら見ていきましょう!
①軸の数
就活の「軸の数」は多ければいいというものでもありません。
就活の軸が多すぎるとなかなか業界を絞れず、自分で自分の視野を狭くしてしまう結果になりがちです。
そのため、エントリーシートや面接で述べる際は多くても3つまでに絞っておく方が良いと言えます。
この時に意識して欲しいことは、就活の軸を複数伝える場合は違う要素で用意することです。
働く環境、仕事への向き合い方、将来のビジョンなどの違う要素で伝えることで、内容がごちゃごちゃになることを防ぐことができます。
また、最初に「私の就活の軸は3つあります」と伝えることで、話の内容を構造化することができ効果的です。
Q.就活の軸は何個用意すればいい?
就活生のよく聞かれるのが「就活の軸は何個用意すればいい?」という質問です。
先ほども説明しましたが、エントリーシートや面接で伝える際は多くても3つまでが良いとされています。
しかし、最初から3つに絞っておく必要はありません。
就活の軸を考える際は自由にどんどん書き出し、その中から本当に自分にとって大切なポイントを選んでいく方法が一番効果的です。
「土日休み」と「定時で帰りたい」があった場合、自分の中で本当に大切なのはどちらかを考えることで自己分析が深まることになります。
また、企業選びの際も就活の軸が複数あることで、「2つは当てはまるな」といった風に企業に合わせてカスタマイズすることも可能です。
選考時に使うのは3つまで、自分で持っておく分に関しては無制限だと思っておくと良いでしょう。
しかし、あまりにも多すぎると業界選びが難航するため注意が必要です。
②軸の内容
多くの就活生が頭を抱えているのが「軸の内容」ではないでしょうか。
しかし、そこまで考え込む必要はありません。
ここで一番重要なことは、相手に伝わりやすく組み立てることを意識することです。
そのため、就活の軸が複数ある場合は「私の就活の軸は3つあります」と最初に述べておきましょう。
それに加え、複数の軸を一文で一気に述べるのではなく、「1つ目の軸は〇〇です。
」というように一文ずつ分けて伝えるようにしましょう。
この伝え方の方が印象に残りやすいため、効果的と言えます。
③軸にした理由
軸の内容を述べた後に補足として「軸にした理由」を説明していきましょう。
例えば「私の就活の軸は〇〇です。
その理由は〜だからです」という流れです。
この理由の部分はあなたの過去の経験や出来事を元にすることで、就活の軸に説得力を持たせることができます。
また、ありがちな就活の軸であっても、あなた独自のエピソードを理由にすることで、オリジナリティ溢れる就活の軸にすることができます。
あなたのエピソードから人柄や価値観も判断させることになるため、エピソード選びは慎重に行うようにしましょう!
【就活の軸の答え方】業界職種別例文5選
就活の軸の答え方が大まかに分かったところで、実際に自分でも作ってみようかなと感じているのではないでしょうか?
しかし、イメージはできているものの、形にするのが難しいと躓きそうになっていませんか?
そんなあなたのために就活の軸の「業界職種別例文5選」を用意しましたので、是非参考にしてみて下さい。
例文1:営業職|就活の軸
私の就活の軸は人と人との繋がりを大切に仕事をすることです。
私は高校・大学と野球部に所属しており、キャプテンを務めていました。
その際一番感じたのがチームワークの大切さと伝えることの大事さです。
この2つの要素が特に重要なのが営業職の仕事であり、自分にはそれができるという強い自負があります。
例文2:マーケティング職|就活の軸
私の就活の軸は多くの人の役に立つ仕事がしたいということです。
私はゼミ活動で地域復興のイベントを企画立案し実行した経験があります。
その際、街の商店街の売上アップに貢献でき、とても大きなやりがいを感じました。
貴社に入社後もこの経験を活かし、より多くの人の役に立てるように努力したいと考えております。
例文3:企画職|就活の軸
私の就活の軸は地元に貢献する仕事がしたいことです。
私は地元の人口が年々減っているという状況をどうにかしたいと考えていました。
私は大学で経営を学び、インターンでは実地の知識も多く身につけました。
この経験を活かし、1人でも多くの人が地元に帰ってきてくれるような取り組みを考え、地元に貢献したいと考えております。
例文4:IT業界|就活の軸
私の就活の軸はITを使ってもっと世の中を便利にしたいということです。
私の祖父が最近スマートフォンを使うようになり、とても便利だと関心しており、その際全世代がITの力を活用できる社会にしたいなと感じました。
大学ではプログラミングを学んでおりましたので、この知識を活かし目標に挑戦したいと考えております。
例文5:不動産業界|就活の軸
私の就活の軸は人々に安心を届ける仕事がしたいことです。
私は人々が本当に安心して過ごせるのは自分の家の中ではないかと考えています。
私自身、小学生の時に火事で家を失った時、大きな不安を感じた経験があります。
そのため、多くの人に最適な住まいを提供することこそが多くの安心を届けることだと強く感じております。
まとめ
就活の軸とはあなたの就職活動を導くための灯台であると言っても過言ではありません。
就活の軸が決まっていないと、進むべき方向性が定まらず、効率的に就職活動を行うことができません。
そのため、事前に自己分析や業界・企業研究をすることで、本当に自分にとって大切なことは何かを把握しておく必要があります。
それに加え、就活の軸を伝えるためには数は3つに絞ることと端的に伝えることを意識しておきましょう。
就活の軸はできるだけ早めに決めておくと就職活動を有利に進めることができるため、必ず事前にしっかりと準備しておきましょう!