HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就活の軸について聞かれた際、どのように答えれば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は事務職を志望する方向けの就活の軸の答え方やポイントなどを詳しく紹介していきます。
【事務の就活の軸】就活の軸
就活の軸というのはそもそも何なのでしょうか。
「就活の軸」とは、志望先の企業を選ぶ上で欠かせない絶対条件のことを指しています。
これは人によりさまざまですが、代表的なものには「自分の成長」「福利厚生」などがあります。
就活の軸をはっきりさせておくことで、どの業界を目指すか、どのような企業を目指すかがはっきりし、就活がスムーズに進みます。
自分が何を最も大切に企業選びをしているか、考えてみましょう。
就活の軸と企業選びの軸の違い
就活の軸と企業選びの軸は似ているものではありますが、多少違う部分があるので、確認しておきましょう。
簡単に言うならば「就活の軸」は「自身の将来に対しどのような業界で、どのような職業であるべきか」です。
一方で、企業選びの軸は「どのような環境の企業で働きたいか」です。
順番としてはまずは「就活の軸」を決めてから「企業選びの軸」を決めた方が、より具体的な就職先を絞ることができるでしょう。
まずは何の仕事がしたいのか、どのような業界で働きたいのか、自分でしっかりと考えることが重要と言えます。
就活の軸は基本的に何個でもいい
就活の軸というものは基本的に何個でも良いとされています。
ただし、あまりにも多すぎると当てはまる企業が少なくなってしまうので、応募先の企業を探しにくくなってしまいます。
よって、基本的には多くとも3つほどにしておくと良いでしょう。
また、その3つの中でも興味や関心、強みや性格、やりがい、働き方など、違うものを考えておくと定めやすいです。
似たような方向性のものばかりを就活の軸にしてしまうと、それぞれの相違点についてそもそも考えることができなくなってしまい、企業選びが進まなくなってしまいます。
3つの柱は、それぞれ異なる観点から選ぶようにしましょう。
【事務の就活の軸】就活の軸が必要な理由
就活を進める上で、そもそも就活の軸が必要な理由は何なのでしょうか。
さまざまな理由がありますが、大きく分けて下記の2つがあるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
応募先企業を絞るため
就活の軸は、応募先の企業を絞るために非常に重要なポイントの一つと言えます。
就活の軸を決めることで、自分がどのような業務をやりたいのか、どのような職場環境で働きたいのかがわかりやすくなります。
また、応募先の企業を絞ることもできるでしょう。
就活の軸が全てぴったりと当てはまる企業はなかなかありませんが、就活の軸の中で優先順位を決めておくことで、企業に優先順位をつけて応募できるため、就活がよりスムーズになることでしょう。
将来ビジョンを考えるきっかけになる
将来のビジョンを考えるきっかけになるというのも、就活の軸が必要になる理由の一つです。
就活の前に10年後の将来まで決まっていることはあまりありません。
しかし、将来自分がどうなっていたいのか、どのような役職に就きたいのかなどを考えることで、就職後の自分についてしっかりと考えることができます。
将来のビジョンが定まっている就活生の方がしっかりとキャリアが見えるため、企業の採用担当者も採用しやすいといえるでしょう。
【事務の就活の軸】企業が就活の軸を聞く理由
企業が就活の軸を聴く理由は何なのでしょうか。
さまざまな意図を持って質問されていることでしょうが、多くの企業に当てはまる点としては下記の2点が挙げられます。
それぞれ一緒に確認していきましょう。
企業とのマッチ度を知るため
企業は就活生の就活の軸について尋ねることで、どの程度就活生が企業とマッチしているかを確認したいと考えています。
就活生が挙げる就活の軸が企業に当てはまっていない場合、「環境に合わず、早期離職してしまう就活生」と思われる可能性があります。
当然ながら人を採用するのにはお金もかかりますし、教育の時間もかかります。
お金と時間をかけて採用した就活生が早く辞めてしまっては企業にとって大きな損失となるのはもちろん、就活生にとっても大きなデメリットとなります。
よって、あらかじめ企業とマッチしているか確認したいと考えているのです。
企業への志望度を知るため
企業にどれくらい入りたいと思っているかを確認するというのも、企業が就活の軸を聴く理由の一つでしょう。
企業への志望度が低いと、就活の軸にそもそも相違が生じている場合があります。
よって、少しでも就活の軸に間違いがあると志望度が低いとみなされるため、志望度が高い企業ほど説明会やインターンシップにしっかりと参加して、企業分析を深める必要があるといえるでしょう。
【事務の就活の軸】就職の軸の見つけ方
ここまで就活の軸がいかに重要であるかについて述べてきましたが、そもそも就活の軸が見つからずにこの記事を開いてくれている人も多いことでしょう。
そこで、ここからは就活の軸を見つける方法を2つ紹介していきます。
自己分析をする
耳が痛くなるほど、何度も色々な人から「自己分析をしろ」と言われている就活生も多いでしょうから、自己分析をすると聞いて「また自己分析か」と思ったかもしれません。
しかし、自己分析は就活の軸を見つける上でも非常に大切なので、しっかりと行いましょう。
自分の過去の経験などを掘り返してみて、自分のモチベーションの源泉は何なのか、どのような価値観を持っているのか、客観的に認識してみましょう。
これにより、自分が過去に行動した時にどのようなことを考えたのか、何を思ったのかについてもしっかりと深掘りしていきましょう。
企業を比較して分析をする
自分に対しての理解を深めるための自己分析も重要ですが、同様に企業をしっかりと理解するのも非常に重要なポイントの一つです。
よって、企業分析を、他の企業と比べながらしっかりと行いましょう。
ただ企業の分析をするのではなく、自分が入りたいと思っている企業と他の企業、例えば大企業などを比べて分析することで、福利厚生や自分の興味のあることが何なのかわかることでしょう。
【事務の就活の軸】避けた方が良い就活の軸
当然ながら、就活の軸の中にもおすすめできるものと避けた方が良いものがあります。
自分の中で持っておくものは構いませんが、企業に正直に言ってしまうと悪い印象を与えるものもあるため、下記の3点は面接などの際に述べないようにしましょう。
待遇面
長く働くことになる会社なのですから、当然ながら待遇が良いところで働きたいと全ての人が思っているところでことでしょう。
しかし、正直に「待遇面を重視している」と述べてしまうと、マイナスイメージを与える可能性があります。
例えば、「内定を出したとしても、うちよりも良い待遇の企業があるならば、そこに転職してしまう、長く働いてくれない人かもしれない」と思われてしまいます。
よって、待遇だけでなく、「自分の能力を最大限発揮するためにはこの待遇が必要である」
ということをアピールすれば良いでしょう。
知名度
可能な限り有名な企業で働きたいと思う人も多いでしょう。
「大企業ならば福利厚生が安定しているし、そこまでブラックである可能性も高くない」と思っている人が多いはずです。
しかし、企業の知名度だけで企業選びをすることはあまりおすすめできません。
誰もが知っている、高い知名度を持っているということは、企業からも就活生からも良いアピールポイントではあります。
しかし、知名度があるというだけで入社すると、ミスマッチが起こる可能性があります。
よって、企業内のアピールをもっと確認しておく必要があります。
評判
確かに、評判の良い企業で働きたいと思う方は多いでしょう。
特に最近はワークライフバランスを大切にしている人も多いので、実際に働いた人が書き込んでいる口コミなどを確認した上で企業を選んでいる人も多いはずです。
しかし、周囲からの評判やSNSの評判が良いというだけで企業選びの軸としてしまうのはおすすめできません。
周囲からの評判は避けて、自分の価値観と合う企業や、やりがいを感じて働けると思う企業を選ぶのが無難と言えます。
【事務の就活の軸】事務職の就活軸例
避けた方が良い就活の軸について理解できたところで、続いては事務職を目指す人におすすめの就活の軸を3つ紹介していきます。
下記の3つは事務職を目指す人ならばほとんどの人が活用できる就活の軸なので、ぜひ参考にしてみてください。
サポートする業務に就きたい
誰かをサポートする業務に就きたいというのも事務職の就活の軸としてぴったりのものと言えます。
事務職は営業など社内の業務が円滑に進むようにサポートをするのがメインの職種だからです。
自分が誰かをサポートするのが好き、または得意ということを積極的にアピールし、仕事においても誰かをサポートする役割に就きたいと思っていることをアピールできれば良いでしょう。
長く働ける職場で仕事がしたい
長く働ける職場で仕事がしたいというのは、多くの企業があなたを信頼してくれる就活の軸といえるでしょう。
事務職は安定して長く働けることが非常に良い点です。
なぜならば社内の手続きが多く、柔軟な対応が求められるからです。
長く働けば働くほど業務内容の勝手もわかってきますし、スムーズに業務ができるようになります。
もちろん、企業側も「慣れている人に事務を行ってほしい」と考えているはずです。
よって、「長く安定して、落ち着いて働きたい」という就活の軸は事務職にぴったりであると言えるでしょう。
ワークライフバランスを重視して働きたい
ワークライフバランスを重視して働きたいというのも、事務職の就活の軸としておすすめのものの一つです。
営業職などの体力勝負になる、残業の多い職業の場合はワークライフバランスを就活の軸に挙げるのは良くありませんが、事務職は比較的定時に帰れる、落ち着いた仕事です。
よって、ワークライフバランスを重視して働きたいと述べても良いでしょう。
ただし、ベンチャー企業などのモチベーションを重要視する企業や、あらかじめ調べた時に残業時間が多いとわかっている企業の場合は挙げない方が良いかもしれません。
【事務の就活の軸】事務職の就活の軸を答える際のポイント
事務職を目指すにあたって、就活の軸を答える際のポイントについても詳しく紹介していきます。
下記の3点を踏まえた上で就活の軸を答えるようにすれば、より良い印象を与えられることでしょう。
就活の軸が応募先企業と合っているのか
あなたの就活の軸が応募先の企業と合っているかは非常に重要なポイントと言えます。
これは事務職だけに当てはまることではありませんが、就活の軸が応募先企業の特徴と異なる場合、「しっかりと企業研究をしていない。そもそもあまりうちに入りたいと思っていない」と思われてしまうかもしれません。
よって、企業分析と業界研究をしっかりと行った上で就活の軸を述べるようにしましょう。
受け身になっていないか
受け身な姿勢はどの企業においてもあまり良い印象を与えられないので、能動的な姿勢をアピールしましょう。
福利厚生や企業内容、企業内の環境を挙げてしまうと、志望度が高くない、もしくはやる気がない人だと思われてしまう可能性があります。
よって、事務職の中でどのように成長していきたいのか、将来どのようになりたいのか、ビジョンをしっかりと述べる必要があると言えます。
特に事務所においては長く働くことができるとアピールすると良いでしょう。
他の企業と差別化できているか
事務職はどの企業においてもほとんど同じ業務を行うので、どうしてもその企業に入りたいと思っているのか、しっかりと述べる必要があります。
他社ではなく、応募先の企業を選んだ理由を明確に差別化して答えられるようにしましょう。
他とは違う魅力や、その企業だからこそできること、共感しているビジョンなどについて具体的に言えるようにすれば良いでしょう。
【事務の就活の軸】就活の軸例文
私の就活の軸は、事務職として社内全体をサポートする業務に貢献することです。
私は学生時代、バレーボールサークルの副部長を務めていました。
そこで、サークル長を支えるために、資料作りや連絡網の作成などを行いました。
サークル長はアルバイトやゼミの研究も忙しく、それでも熱心に取り組んでくれる彼を労うため、わかりやすい資料の作成を工夫しました。
この経験を活かして、現在急成長中である貴社でもサポート能力を発揮したいと考えています。
貴社のさらなる発展に貢献するため、尽力する所存です。
まとめ
今回は事務職を目指している人向けに就活の軸の作成方法や伝える際のポイント、例文などを紹介してきました。
就活の軸は多くの企業において質問されることなので、しっかりと対策しておきましょう。