就活の軸を200字で答える時のコツを構成から例文まで徹底解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

【就活の軸200字】就活の軸とは

就活の軸とは、自分が就活で大事にしたい条件や価値観のことです。

それを基に企業を選び、明確な志望動機を作成することで、納得のいく就活をスムーズに進めることが出来るので、非常に重要になるものです。

【就活の軸200字】就活の軸が聞かれる訳

企業が就活の軸を聞いてくる理由は、志望度の高さを測るためと自社とのマッチ度を確認するためです。

以下では、それぞれの理由について詳しく説明します。

志望度の高さを図る

企業が就活の軸を聞いてくる一つの理由は、志望度の高さを測るためです。

就活の軸と企業との共通点を見いだせていて、その軸にした理由が明確である人は、企業分析をしっかり行っていることがわかります。

このような人は、企業に対する本当の関心入社意欲が高いと判断されます。

逆に、企業との共通点が見つけられなかったり、軸が曖昧だったりする場合、志望度が低いと見なされることがあります。

自社とマッチしているか

企業が就活の軸を聞くもう一つの理由は、自社とマッチしているかを確認するためです。

就活の軸は、自分の価値観を基に決めるため、その軸を聞くことで候補者がどのような価値観を持っているのかを判断できます。

企業は、大切にしていることや入社後のビジョンを聞くことで、候補者が自社にマッチするかどうかを見極めています。

これにより、ミスマッチを防ぎ、企業にとって貢献できる人材かどうかを判断することができます。

【就活の軸200字】自分に合った就活の軸の見つけ方

就活の軸が見つからないと感じている人も多くいると思います。

そんな時は、

自分に合った見つけ方
  • 自己分析
  • 企業分析
  • 他人からの意見を活用する

これら3つが有効となってくるので、是非実践してみてください。

自己分析をする

まず、過去の自分を振り返って自己分析を行うことが重要です。

過去に経験したことをいくつか思い出し、その経験から自分が大事にしていた価値観や行動のパターンを見つけることができます。

例えば、学生時代の部活動やアルバイトでの経験、ボランティア活動などを思い出し、それぞれの場面で自分がどのような考え方で行動していたかを振り返ります。

これにより、自分の中にある一貫した価値観や行動原則を見つけることができ、それをもとに就活の軸を絞り込むことができます。

行きたい企業から考えてみる

次に、行きたい企業から就活の軸を考えてみる方法も有効です。

企業分析を行い、選んだ企業の共通点を見つけることで、自分の優先事項や価値観を明確にすることができます。

例えば、企業の理念やビジョン、企業文化などを調べ、その中で自分が共感できる部分を見つけることで、就活の軸を見つける手がかりになります。

また、OB・OG訪問やインターンシップで得た情報をもとに、「こういう企業だったら働きたい」と感じたポイントを軸として挙げることも良い方法です。

周りに聞いてみる

さらに、家族や友人など自分をよく知っている人に意見を聞くことで、自己理解を深めることができます。

第三者の視点から自分を見てもらうことで、自分では気づかなかった強みや価値観に気づくことができます。

他己分析を通じて、新たな視点で自分を理解し、それをもとに就活の軸を見つけることができます。

自分一人では見つけられなかった軸を発見するために、周りの人の意見を活用することは非常に有効です。

それでも見つからない方へ

上記の3つの方法でも就活の軸が見つからない場合、参考になる記事や一覧を確認してみるのも一つの手です。

例えば、就活サイトやキャリアガイドブックに掲載されている「就活の軸の例」などを参考にすることで、自分が求めているものを見つけやすくなります。

以下の記事は業界別や場面別の就活の軸を一覧で紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

【就活の軸200字】200字で答える時の構成

就活の軸を200字で答える際には、

200字で伝える時の構成

結論→理由→入社後の目標

という三つの要素を端的に伝えることが重要です。

以下では、それぞれの部分を詳しく説明するので参考にしてください。

結論(20字)

まず、自分の就活の軸を明確にすることが大切です

就活の軸以外のプレゼンテーションや文章でも同様に、結論から話すことで、相手に何を伝えたいのかを瞬時に理解してもらえます。

「私の就活の軸は『お客様に寄り添う』ことです」といった形で、短く明確に伝えることで、話の方向性が明確になり、相手の関心を引きやすくなります。

何を話すのかを最初に伝えることで、その後の内容がスムーズに理解されることは覚えておいてください。

理由(150字)

次に、その軸となった理由とエピソードを伝えます。

この部分が最も重要であり、軸を大切にしている理由を具体的な経験談とともに述べることで説得力を持たせます。

例えば、「接客業を経験し、顧客のニーズに応えることの重要性を学びました」といった具体的な経験を述べます。

また、企業の理念や価値観と関連させることで、企業に対する積極性もアピールできます。

企業が大切にしていることと自分の価値観が一致していることを示すことができれば、志望理由の説得力が増します。

入社後(30字)

最後に、入社後の目指している形や活躍できることを伝えます。

ここでは短くても具体的な目標を述べることで、入社後のビジョンを明確に示します。

「入社後は、お客様のニーズを的確に捉え、顧客満足度の向上に貢献したいと考えています」といった具体的な目標を述べます。

これにより、企業側に自分がどのように貢献できるかをイメージしてもらいやすくなります。

就活コンサルタント木下より

面接で尊敬する人を聞かれた時の中途入社と新卒入社の違い

短い文章であっても、目標が明確で具体的であることが重要です。

【就活の軸200字】200字で伝える時のコツ

就活の軸を200字で伝える際には、

短い文字数で魅力的に伝えるコツ
  • 軸と企業との関連性を示すこと
  • 具体性を持ちながら簡潔に表現すること
  • 一貫性を持たせること

が重要です。

以下では、それぞれのポイントについて詳しく説明します。

軸と企業との関連性を示す

就活の軸を伝える際には、志望している企業との接点を示すことが重要です。

企業は、就活生の軸から自社とのマッチ度を知りたいと考えています。

そのため、「自分と企業のどこがマッチしているのか」を明確に伝えることが必要です。

例えば、企業の強みや特徴に触れながら、自分の軸がどのようにその企業に貢献できるかを具体的に示します。

これにより、企業は就活生の価値観が自社の理念や目標と一致しているかを判断しやすくなります。

具体性を持ちながら簡潔である表現にする

200字という限られた文字数で伝えるためには、あいまいな表現を避け、具体的な価値観や目標を述べることが重要です。

まず「私は大学時代に接客業を経験し、お客様一人ひとりに寄り添う大切さを学びました」と具体的な経験を述べます。

そして、「この経験を通じて得た顧客満足度向上のスキルを、御社で活かしたいと考えています」と簡潔にまとめます。

具体性と簡潔さを両立させることがコツです。

一貫性を持たせる

就活の軸は理由とともに実体験を交えると良いですが、その際には価値観が一貫していることを示すことが重要です。

また、他のエントリーシート欄との一貫性を示すことも大切です。

自己分析が足りていないと感じさせないように、一貫性を持たせることで、価値観がより明確に伝わり、入社後のギャップが少ないことを表現できます。

これにより、企業からの信頼性を高めることができ、高評価を得る要因になります。

【就活の軸200字】回答する際の注意点

就活の軸は、自分の価値観やキャリア目標を示す重要な要素ですが、回答する際にはいくつかの注意点があります。

以下で特に注意すべき点を細かく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

本音は言わない

就活の軸を答える際に、福利厚生や給料といった本音をそのまま伝えるのは避けるべきです。

これらの要素は、仕事を選ぶ上で大切な基準であるものの、面接官に対しては「受け身で仕事に対する意欲が低い」と受け取られる可能性があります。

将来性や企業での貢献を重視する面接官にとって、福利厚生や給料を軸にする答え方は、魅力的に映りません。

したがって、本音の部分は自分の中にとどめておき、企業選びの軸としては、仕事への意欲や自分が成長できる環境を重視する姿勢を示しましょう。

どの企業にも当てはまることはダメ

就活の軸を答える際に、どの企業にも当てはまるような一般的な内容では、面接官に「他の企業でもいいのでは?」と思われ、意欲や志望度が低いと判断されかねません。

例えば、「チームワークを大切にしたい」といった軸は多くの企業に通じる内容ですが、それを具体的な理由や経験に基づいて説明しないと、魅力が薄れてしまいます。

大切なのは、その軸が特定の企業でどのように実現できるかをしっかりと伝えることです。

柔軟性を持たせる

就活の軸は、一貫性を持つことが重要ですが、同時に柔軟性も持たせることが大切です。

面接でその軸を伝える際に、「軸はしっかり持っているが、変化に対して柔軟に対応できる」という姿勢を示すことで、面接官により成熟した印象を与えることができます。

例えば、「成長できる環境を求めている」という軸を持っていても、具体的な仕事の内容や状況によって対応を柔軟に変えられることを説明すると、適応力や考えの幅広さを評価してもらえます。

【就活の軸200字】軸別例文3選

就活の軸を明確にし、それに基づいて企業への志望動機を上手に伝えることができている例文をいくつか紹介します。

汎用的な就活の軸のパターンに分けて紹介するので、自身の就活の軸のブラッシュアップに活用してください。

「コミュニケーション能力を活かしたい」

私の就活の軸は「コミュニケーション能力を活かす」ことです。

学内のイベントサークルでリーダーを務め、メンバーや外部の関係者とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを成功に導いてきました。

この経験を通じて、異なる立場や背景を持つ人々との対話を重ね、意見を調整しながら目標を達成することの重要性を学びました。

貴社のチームワークを重視する企業文化に共感しており、自分の軸とも合致していると考えています。

「顧客を笑顔にしたい」

私の就活の軸は「顧客を笑顔にしたい」という思いです。

カフェでアルバイトをしていた際、常連から「いつも笑顔で接客してくれるから来るのが楽しみ」と言われた経験がきっかけです。

貴社は顧客満足度を最優先に考え、きめ細やかなサービスを提供していることから、私の軸と一致しています。

入社後は、顧客のニーズを的確に把握し、最適なサービスを提供することで、顧客に笑顔をもたらし、貴社の信頼を築くことを目指します。

「成長できる環境にいたい」

私の就活の軸は「成長できる環境にいたい」ということです。

大学時代、異文化交流プログラムに参加し、多様なバックグラウンドを持つ学生と共にプロジェクトを進める中で、自己成長の大切さを強く感じました。

貴社は社員の成長を支援するための充実した研修制度やキャリアパスを提供している点が魅力です。

入社後は、自己研鑽を続けながら、得た知識やスキルを活かして、貴社の発展に貢献することを目指します。

【就活の軸200字】業界別例文3選

ここからは業界別に「就活の軸」の例文を3つ紹介します。

いずれも人気業界、職種なので、自分もエントリーする業界があれば是非参考にしてみてください。

もしなくても文章構成や表現だけでもかなり参考になると思います。

メーカー

私は、技術的な挑戦を通じて社会に貢献したいです。

大学での研究を通じ、実験の面白さとプロセス改善に対する情熱が芽生えました。

特に、生産の効率化や品質向上に寄与することに興味を持ち、製品の革新に貢献できる分野に魅力を感じました。

貴社は、技術革新と高品質の製品づくりに強いこだわりを持ち、その姿勢が私の目指す方向性と一致しています。

入社後は新技術を活用して、革新的な製品開発に挑戦したいです。

事務職

事務職として、チームワークを重視しながら業務に取り組みたいです。

私は大学時代のインターンで、事務業務において効率を上げるためには、チーム間の円滑なコミュニケーションが重要であることを学びました。

貴社の業務プロセスにおける改善意識と組織力が、私の目標と非常に合致しています。

業務ではチームと協力し、業務改善を推進したいです。

金融

私は、人々の安心できる暮らしを支える仕事に就きたいです。

大学で経済学を学び、金融市場の動向や投資戦略の重要性を実感しました。

また金融業界は、リスク管理や適切な資産運用を通じて、安心できる生活を支える重要な役割を果たしています。

そして貴社のリスク管理への取り組みは、私が目指す「安心できる社会の実現」に繋がるものです。

入社後は主にリスク管理を通じ、顧客の安心を支えたいと思います。

Q.200字の場合、就活の軸は1つでもいいのか

A

就活の軸は200字で1つでも全く問題はありません。

文字数が限られているため、1つの軸を具体的に説明することで、自分の価値観や考え方を明確に伝えられます。

複数の軸がある場合でも、200字で複数を述べると焦点がぼやけてしまうことがあります。

他の軸については、面接や別の質問で聞かれた際に答えると良いでしょう。

こうすることで、簡潔でわかりやすいエントリーシートを作成し、自己PRの効果を高めることができます。

まとめ

就活の軸は自己PRや志望動機など全ての重要な要素と紐づくベースとなる部分なので、ここは一貫性を持って語れるようにしておきましょう。

企業のニーズとマッチしない軸だと採用に至らないので、この点も強く意識するようにしてください。

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