【例文付き】たった30秒で差がつく!自己PR動画の作り方と受かるコツ完全ガイド

【例文付き】たった30秒で差がつく!自己PR動画の作り方と受かるコツ完全ガイド

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

目次目次を全て表示する

就活で30秒自己PR動画が求められる背景とは

就活の選考フローにおいて、エントリーシートや面接と並んで存在感を増しているのが「30秒自己PR動画」です。

文字情報では伝わりにくい人柄や話し方、雰囲気を、短時間で直感的に伝えられるこの手法は、多くの企業で採用され始めています。

しかし、単に話せばよいというわけではなく、限られた30秒で「伝わる」「印象に残る」工夫が求められます。

ここでは、なぜこの動画形式が注目されているのか、その背景と、企業が本当に見ているポイントを詳しく解説します。

動画選考の導入が急増した理由

近年、動画選考が急速に拡大している理由のひとつは、採用活動のオンライン化です。

説明会や面接もWeb上で行う企業が増えた今、選考の早い段階で画面越しの印象をチェックする手段として、自己PR動画が活用されています。

また、応募者が多い企業では、書類だけでは差がつきにくく、選考に時間がかかるという課題があります。

30秒の自己PR動画であれば、限られた時間で人柄・論理性・伝達力など、複数の資質を一度に確認でき、採用効率を高めることができるのです。

企業が30秒動画で見ている本当の評価ポイント

企業は、30秒という短時間の中に、その人の素地や働く姿勢を見ようとしています。

内容よりも「構成が整っているか」「自分の言葉で話しているか」「伝えたいことが明確か」といった、基本的なコミュニケーション能力が重要視されています。

また、話すときの声のトーン、話し出しのテンポ、言葉選びなども、面接前の第一印象チェックとして見られている点です。

自信のない話し方や抽象的な言葉が多いと、「実務でも伝達が苦手そう」と判断されてしまう可能性もあります。

「自己紹介動画」と「自己PR動画」の違い

混同しがちですが、「自己紹介動画」と「自己PR動画」では目的が異なります。

自己紹介動画は名前や大学、出身地、趣味などを伝えるパーソナル情報中心の動画です。

一方で、自己PR動画は、企業に自分を売り込むための動画です。

特に自己PR動画では、「強み→行動経験→企業への貢献意欲」という一貫したストーリーが求められます。

たとえば、「継続力がある」と言うだけでなく、「継続力を証明できる経験」を語り、「貴社でも活かしたい」と締める構成が理想です。

この違いを理解していないと、せっかくの動画選考も効果を発揮しません。

記憶に残る30秒動画の構成法【人事に刺さる3ステップ】

限られた30秒という時間の中で、初対面の人事担当者に“あなたの魅力”をしっかりと届けるには、ただ話すだけでは足りません。

動画で最も大切なのは、「構成力」と「印象の設計」です。

伝えたい情報を整理し、相手の記憶に残る順番で話すことが、評価される動画の基本です。

ここでは、採用担当者の印象に残る30秒自己PR動画の黄金構成を、3つのステップに分けて紹介します。

STEP1|5秒で「誰か」+「第一印象」を残す

冒頭の5秒は、視聴者である人事担当者の興味を引くための重要な時間です。

ここで話す内容が、その後の30秒の印象を左右します。

単なる「○○大学の△△です」といった挨拶だけでは、記憶に残りにくくなります。

たとえば、「○○大学でリーダー経験を重ね、行動力を培った△△です」など、“人柄が伝わるキーワード”を加えることで、第一印象に強さが出ます。

表情や声のトーンにも意識を向け、画面越しでも好印象を持ってもらえるように準備しましょう。

STEP2|20秒で「強み+経験+再現性」を語る

自己PRの核となるこのパートでは、「自分の強みは何か」「それをどう発揮したか」「同じ力を仕事でも活かせるか」を簡潔に伝えます。

ここで話すエピソードは、インパクトよりも“具体性”と“論理性”が重視されます。

たとえば、「ゼミでのプレゼン大会で、資料作成とリーダー調整を担い、最優秀賞を獲得した」など、実際に行った行動がはっきり伝わるものが理想です。

そのうえで「この経験を通じて、情報整理力とチームでの巻き込み力を磨きました」と言えば、企業でも再現可能な力として評価されやすくなります。

STEP3|5秒で「志望動機」または「貢献意欲」で締める

最後の5秒では、「だからこそ御社で活かしたい」という未来志向のひと言で、動画を締めくくります。

この部分は、強みや経験と“企業との接点”をつなぐ役割を果たします。

たとえば、「貴社のグローバル事業にも、私の語学力と調整力を活かして貢献したいと考えています」といったフレーズがあるだけで、印象が格段に締まります。

余韻を残すように、焦らず丁寧に話すことで、説得力と安心感のある締め方になります。

自己PR動画の例文(30秒以内)|職種・強み別テンプレ

30秒という限られた時間で自分の強みを伝えるには、「職種ごとの求められる資質」を理解したうえで、伝えるべきエピソードや言葉選びを戦略的に組み立てる必要があります。

ここでは、代表的な職種ごとに相性のよい強みと、その強みを伝えるための30秒動画のテンプレート例文を紹介します。

自分の志望職種や強みに合わせて応用できる内容となっています。

営業職向け|「巻き込み力」を活かすタイプ

私の強みは、周囲を巻き込んで物事を前に進める行動力です。
大学では地域イベントの実行委員長を務め、約30人のメンバーをまとめて、2,000人規模のイベントを成功させました。
個々の意見を尊重しながら調整する中で、チーム全体のモチベーションを高めることができました。
貴社でも、営業現場で周囲と連携しながら結果を出せる存在として貢献したいと考えています。

事務職向け|「正確性と継続力」を伝えるタイプ

私の強みは、正確性と継続力です。
大学の図書館アルバイトで4年間、貸出業務やデータ入力を担当し、1日平均200件以上の処理をミスなく行ってきました。
地道な作業でも集中力を切らさず、丁寧に取り組む姿勢は周囲からも信頼されていました。
貴社の業務でも、ミスのない確実なサポートで円滑な組織運営に貢献したいと考えています。

企画職向け|「アイデア×実行力」を見せるタイプ

私の強みは、アイデアを形にする実行力です。
大学のゼミ活動では、SNSを活用したイベント集客施策を提案・実行し、前年度比150%の集客を達成しました。
ターゲット分析から投稿設計、実行までを自ら主導し、効果検証まで行いました。
貴社でも、アイデアだけで終わらせず、実行して成果につなげる力で、新しい価値創出に貢献したいと考えています。

技術職向け|「分析力とPDCA」の思考を可視化するタイプ

私の強みは、課題に対して論理的に向き合い、改善を重ねる力です。
研究室では実験結果が想定と異なるたびに、仮説→実験→修正を繰り返し、半年間で再現性の高い実験手法を確立しました。
この経験から、計画的に検証を進める力と粘り強く向き合う姿勢を身につけました。
貴社の開発現場でも、地道な検証と改善を積み重ねて成果を出していきたいと考えています。

動画クオリティで差をつける!撮影・表現のプロテクニック

自己PR動画は、話す内容だけでなく「見せ方」でも評価が分かれます。

30秒という短い時間の中で、話の内容・表情・背景など、画面に映るすべての要素が“印象形成”に影響を与えるからです。

どれだけ良い内容を話していても、撮影環境が整っていないだけで、伝わり方は大きく損なわれます。

ここでは、視聴する人事担当者に好印象を与えるための撮影・表現のコツを具体的に紹介します。

背景・照明・服装が“無意識の印象”をつくる

視聴者は、言葉だけでなく、背景の清潔感や光の当たり方、服装の雰囲気からも“その人らしさ”を感じ取ります。

背景が散らかっていたり、逆光で顔が暗く見えていたりすると、話の内容に集中できず、マイナスの印象を持たれることもあります。

部屋の中で撮影する際は、壁やカーテンなど無地の背景を選び、自然光やデスクライトを正面から当てて、顔全体が明るく映るように調整しましょう。

服装も業界や職種に合わせて清潔感を意識し、ラフすぎず堅すぎないバランスが大切です。

視線・話し方・表情は「演じる」のではなく「整える」

自己PR動画では、自然体の表情や話し方が求められますが、カメラの前では緊張から表情が硬くなったり、早口になったりしがちです。

大切なのは“演技”をすることではなく、自分らしさを「整える」意識を持つことです。

カメラのレンズを見ると緊張してしまう場合は、レンズのすぐ横に視線を向けるだけでも自然な印象になります。

話すスピードはややゆっくりを意識し、語尾をしっかり止めることで聞き取りやすさが増します。

表情は無理に笑顔を作るより、声と目元に“温かさ”を感じさせるよう心がけると効果的です。

NG例|人事が「最後まで見ない」動画の特徴

注意

自己PR動画で最も避けたいのが、「途中で視聴を止められてしまうこと」です。

よくあるNG例としては、声が小さくて聞き取りにくい、表情が無表情で緊張感ばかりが伝わる、構成がまとまっておらず何が言いたいのか分からない、といったものがあります。

また、部屋が暗すぎる、服装が不適切、話し方が一貫していないなど、内容以外の要因で評価が下がることも多々あります。

人事は1日に何十本もの動画を見るため、「聞きやすい・見やすい・分かりやすい」動画であるかどうかが、最後まで見てもらえるかどうかを左右します。

動画の内容を磨くと同時に、“映像としての完成度”にも気を配ることが、合否を分ける重要なポイントです。

不安を解消!よくある質問とその答え(FAQ)

初めて自己PR動画に取り組むとき、多くの人が感じるのが「これで正解なのか?」「どこまで準備すればいいのか?」という不安です。

特に30秒という制限がある中で、構成、表現、撮影環境など気にするポイントが多く、戸惑ってしまう方も少なくありません。

ここでは、就活生からよく寄せられる質問に対して、実際の採用現場の視点も踏まえながら丁寧に答えていきます。

30秒を超えてしまったらNG?

原則として「30秒以内に収めてください」と指示されている場合、それを超えるのはマイナス評価につながる可能性があります。

なぜなら、限られた時間内で要点を整理し、簡潔に伝える能力そのものが評価対象となっているからです。

実際、企業の採用担当者は多数の動画を確認するため、時間をオーバーした動画は途中で再生を止められてしまうリスクもあります。

話したい内容が多くても、30秒で収めることを前提に構成を練り、収録時にも必ずタイマーなどで時間を確認しながら撮影することが大切です。

動画にテロップや編集は必要?

基本的には、自己PR動画には編集やテロップの挿入は必要ありません。

企業から特別な指示がない限り、“編集なしで素の状態を見せる”ことが前提となっている場合が多いです。

むしろ、過度な加工やBGMの挿入は逆効果になることもあります。

「取り繕った印象」や「誤魔化している印象」を与えてしまい、本来見られたいはずの中身が伝わりづらくなるからです。

もし最低限の明るさ調整やノイズ除去を行う場合でも、自然な仕上がりを意識し、話す内容と人柄がしっかり伝わる映像にすることを第一に考えましょう。

話す内容に自信がない…どこまで準備すべき?

内容に不安がある場合でも、無理に完璧な暗記を目指す必要はありません。

大切なのは「伝えたいことの軸」がぶれないことです。

あらかじめ構成(冒頭・本編・締め)を決めておき、各パートで何を話すかを“ざっくり言葉にしておく”ことで、自然な話し方と一貫性の両方を実現できます。

また、何度も撮り直すうちに内容が自然と洗練されていくため、最初の時点では言い回しにこだわりすぎないこともポイントです。

繰り返し練習しながら、自分の言葉として話せるように整えていく過程こそが、結果的に「自信のある動画」をつくることにつながります。

まとめ|30秒で伝わる“構成力×表現力”が内定を近づける

自己PR動画は、短い時間で自分を最大限にアピールできる強力な武器です。

その一方で、「何を話すか」だけでなく「どう伝えるか」も含めた総合力が問われる選考手段でもあります。

だからこそ、ただ話すだけでは足りず、“構成”と“表現”の両方に意識を向けることが、他の応募者と差をつける決め手となります。

ここまでの内容を踏まえ、最後に成功する自己PR動画の本質を改めて整理しておきましょう。

事前準備と練習が動画のクオリティを決める

自己PR動画は、一発撮りで仕上げるものではありません。

構成の下書きをし、何度も撮り直して、自分が納得できるクオリティに仕上げていく過程が必要です。

表情、話し方、背景や照明に至るまで、少しの工夫が動画全体の印象を大きく変えます。

練習を重ねることで、内容にも自信がつき、本番の撮影でより自然な“あなたらしさ”が表現できるようになります。

強み・エピソード・志望のつながりが評価の軸になる

自己PR動画で高評価を得る人には共通点があります。

それは、「自分の強みをエピソードで裏付けし、その強みが志望企業でどう活きるかまで一貫して語れている」ことです。

強みだけを語るのではなく、その強みが企業の求める人物像や価値観とどうリンクするかまで踏み込むことで、あなたの話に“納得感”と“再現性”が生まれます。

企業はそこに「一緒に働くイメージ」を重ねるのです。

「あなたらしさ+論理的構成」で人事に残る動画をつくろう

動画の中で最も大切なのは、作り込まれた演技や派手な演出ではなく、あなた自身の言葉と伝える力です。

素直で、論理的で、自分の強みを理解している人という印象を残すには、「あなたらしさ」と「論理的な構成」を両立させた表現が必要です。

30秒という短い時間だからこそ、本質が問われます。

そしてその本質が伝われば、動画選考は内定への大きな一歩となるはずです。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます