HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
この記事ではバレーボールを学生時代に頑張った経験のある就活生の方に向けて、バレーボールの経験を活用した自己PRの効果的な書き方を解説します。
バレーボールはチーム競技なので、テニス等の1人でやるスポーツとはまた違う強みやアピールできるポイントも多いです。
志望する業界の企業が求めている強みとどう合致させることが出来るのかという点等も含めて徹底解説するので、是非参考にしてみてください。
人事が自己PRを聞く理由
採用担当者が自己PRを通じて何を見ているのかを理解することで、より効果的な自己PRを作成することができます。
ここでは、自己PRが求められる理由として「人柄を知るため」「企業が求める能力や適性を知るため」「自己分析ができているかを知るため」の3つの視点について詳しく見ていきます。
人柄を知るため
採用担当者が自己PRを通じて知りたい最も重要なポイントの一つが、人柄です。
どんなに優れたスキルを持っていても、職場での人間関係がうまくいかなければ、業務の遂行に支障が出ることがあります。
職場ではチームで協力しながら仕事を進めることが多いため、他者と円滑にコミュニケーションを取れるか、協調性があるか、人間関係を築く力があるかといった点が重視されます。
自己PRで自分の人柄を具体的に示すことは、採用担当者に好印象を与え、採用の可能性を高める大きなポイントとなります。
企業が求める能力や適性について知るため
企業は、自己PRを通じて応募者が自社の求める能力や適性を備えているかを判断します。
企業によって求めるスキルや適性は異なりますが、例えば、論理的思考力が必要なポジションでは、応募者がその能力を発揮できるかどうかを重視します。
仮にコミュニケーション能力が高くても、求める能力と合致しない場合、アピールが効果的でないことがあります。
そのため、自己PRでは、応募先企業がどのようなスキルや適性を重視しているかを理解し、それに沿ったアピールをすることが重要です。
自己分析が出来ているかを知るため
自己PRは、応募者がどれだけ自己分析をし、自分の強みや弱みを理解しているかを示す機会でもあります。
自己分析ができている人は、自分がどのような状況で力を発揮できるかを理解しており、その結果、企業が求める人物像に合致するかどうかを判断する材料となります。
また、他己分析を行い、他者からの評価も取り入れて自己理解を深めていると、より説得力のある自己PRを作成することができます。
自己分析がおすすめ
自己PRを作成する際には、自己分析が非常に重要です。
特に、小学校から大学までの期間を1年ごとに区分けし、その時々に熱中していたことを書き出す方法がおすすめです。
こうして洗い出した過去の行動や興味から、3つの熱中できたことを選び出し、それぞれについて「なぜ熱中できたか」を深く考えることで、自分の本質的な価値観や強みが明確になります。
このプロセスをしっかり踏むと、自己PRでアピールすべき要素が自然と浮かび上がり、より説得力のある自己PRを作ることができます。
自己PRで見られているポイント
自己PRは、就職活動において自分の強みを企業に伝える重要な要素ですが、ただ自分の良いところを列挙するだけでは不十分です。
志望企業の求めている人物像に合わせた内容にすることと、論理的かつ端的に自分をアピールするための構成を意識することが必要です。
志望企業の求めている人物像に合わせる
自己PRを効果的にするためには、まず志望する企業が求めている人物像を理解することが重要です。
企業ごとに異なる求める人物像に合わせたアピールをすることで、自分の強みを企業に効果的に伝えることができます。
例えば、体育会系の企業で忍耐力が重視される場合、学力の高さを強調してもアピールが響かない可能性があります。
このように、企業が何を求めているのかを事前に調査し、それに合わせて自己PRを作成することが大切です。
構成を意識して端的に自分をアピールする
自己PRの構成を意識することは、論理的で説得力のあるアピールをするために欠かせません。
自己PRには一定の王道の型が存在し、それに従って文章を組み立てることで、読み手の企業にとって理解しやすく、印象に残りやすい内容になります。
具体的には、「結論→根拠→具体例→再結論」の流れで構成すると効果的です。
結論では自分の強みを端的に示し、その強みがどのように発揮されるかを具体的なエピソードで裏付けることで、説得力が増します。
バレーボールで身につけられる強み
バレーボールは、個人の技術だけでなく、チーム全体の連携が重要となるスポーツです。
そのため、バレーボールを通じて培った強みは、ビジネスシーンでも役立つ要素が多く含まれています。
以下主要なものについてそれぞれ紹介します。
協調性
バレーボールは、チームプレーが必要不可欠なスポーツであり、プレーヤー全員が協力して目標を達成することが求められます。
この協調性は、社会人になってからも非常に役立つスキルです。
例えば、ビジネスの現場では、異なる意見や価値観を持つメンバーと協力し、共通の目標に向かって進む必要があります。
バレーボールで身につけた協調性は、チーム内での円滑なコミュニケーションや、他者との協力を通じて、成果を上げるための基盤となり、職場でも高く評価される要素です。
目標達成意欲
バレーボールにおいて、個人やチームとして目標を掲げ、その目標に向かって努力する経験は、強い目標達成意欲を養います。
厳しい練習を積み重ね、試合でのパフォーマンスを向上させるためには、日々の努力と挑戦が不可欠です。
この経験は、ビジネスの世界でも非常に有益です。
たとえば、プロジェクトの達成や業績の向上を目指して、自分自身のスキルを高めたり、チームの一員として貢献する姿勢が求められるからです。
貢献意欲
バレーボールには、セッターやリベロといった役割があり、各ポジションがチームのために貢献することが求められます。
これは、組織内でのチームプレーにも通じる要素です。
特定の役割を担いながらも、常にチーム全体の成功を意識し、他のメンバーと連携を図ることが重要です。
ビジネスの場でも、個人の目標を追求するだけでなく、チームや組織全体の成果を考えて行動することが求められます。
バレーボールで培った貢献意欲は、職場での協調性やリーダーシップを発揮する際に大きな強みとなります。
アピールできる題材
バレーボールの経験は、自己PRで強力なアピール材料となります。
特に、底辺からの試合優勝やチームを牽引した経験は、困難に立ち向かう姿勢やリーダーシップを示す絶好の題材です。
これらの経験を通じて培った強みは、ビジネスシーンでも高く評価される要素となります。
志望企業の求めている人物像に合わせる
バレーボールの自己PRでアピールできる題材として、弱小校からの勝利経験は非常に効果的です。
チームが低迷していた状況から努力を重ね、試合で優勝を果たした経験は、逆境に立ち向かう姿勢や、粘り強さを示す好材料となります。
自分やチームがどのような困難を乗り越えて成功を掴んだのか、具体的なエピソードを交えて伝えることで、強い意志と成果を出す能力をアピールできます。
特に、チーム全体の成長に貢献した役割や、その過程で学んだ教訓を強調すると、ビジネスにおいても役立つ資質を伝えることができます。
構成を意識して端的に自分をアピールする
バレーボールでのリーダーとしての経験も、自己PRにおいて強力なアピールポイントとなります。
チームを牽引し、メンバーの士気を高め、目標に向かってチーム全体を導いた経験は、単なるリーダーシップの発揮だけでなく、他者に影響を与え、チームの成功を実現する能力を示すものです。
例えば、練習計画の策定やメンバー間の調整、試合中の戦術指導など、具体的な行動を通じてどのようにチームを成功へ導いたかを伝えることが重要です。
書き方
自己PRは、結論、具体的なエピソード、そして入社後にどのように貢献できるかをしっかりと構成し、読み手に強い印象を与えることが求められます。
以下に、その書き方を詳しく解説します。
結論
自己PRの冒頭では、自分の強みを端的に述べることが重要です。
採用担当者は多くのエントリーシートを短時間でチェックするため、「何が言いたいのか」「何を伝えようとしているのか」を最初に明確に示すことで、興味を引き、その先の内容を読んでもらいやすくなります。
例えば、「私はリーダーシップを発揮してチームを成功へ導くことが得意です」など、短くても的確な結論を先に述べることで、相手に自分のアピールポイントをしっかりと伝えることができます。
具体的なエピソード
結論で示した強みを裏付けるためには、具体的なエピソードを交えることが効果的です。
この際、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を活用することで、詳細かつ説得力のある文章になります。
例えば、「私は大学のバレーボール部でキャプテンを務め、弱小チームを全国大会に導きました」という内容を展開する際、どのような困難があったのか、その解決にどのように取り組んだのか、そして結果としてどのような成果を上げたのかを具体的に描写します。
入社後に貢献したいこと
自己PRの最後には、あなたが入社後にどのように貢献できるかを具体的に記述することが求められます。
企業は、自社の売上や成長に貢献してくれる人材を探しているため、あなたの強みがどのように活かされるかを明確に示すことが重要です。
例えば、「私のリーダーシップ経験を活かし、貴社のチームをまとめ、プロジェクトを成功へ導くことで、売上拡大に貢献したい」といった具体的なビジョンを提示することで、採用担当者に実際に働く姿を想像させることができます。
例文
自己PRにバレーボールの経験を上手く使えている例文を紹介します。
継続力という強みに着目した自己PRになっていますが、自分が他の強みを持っていたとしても文章構成等は参考になるので是非チェックしてみてください。
継続力をアピール
例文
私は、一つの物事に対して熱中し、継続する力を強みとしています。
中でも、10年間続けてきたバレーボールの経験は、私の継続力を象徴するものです。
バレーボールを始めた当初は、技術や体力の面で多くの壁に直面しました。
特に怪我によって一時的にプレーができなくなった時期もありましたが、私は決して諦めず、リハビリとトレーニングを続け、再びコートに立つことができました。
この経験を通じて、困難に直面しても目標を見失わずに努力し続けることの大切さを学びました。
チームの一員として、仲間を励まし、共に成長することで、最終的にはチーム全体に良い影響を与えることができました。
入社後は、この継続力を活かして、貴社の目標達成に貢献したいと考えています。
また、同僚と協力しながらプロジェクトを成功に導くための努力を惜しまず、チーム全体の成果に貢献したいと考えています。
注意点
自己PRを作成する際には、単に自分の強みをアピールするだけでなく、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。
これらの注意点を守ることで、より効果的で信頼性の高い自己PRを作成できます。
企業の求めている人物像について調べる
自己PRを作成する際に、まず重要なのは、企業が求めている人物像を正確に把握することです。
たとえば、主体性が求められる企業において、協調性を強調しすぎると、アピールが弱くなる可能性があります。
バレーボールは協調性が重視されるスポーツですが、企業によっては個人のリーダーシップや独自の判断力をより求める場合もあります。
そのため、企業の価値観や文化をしっかりとリサーチし、それに沿った自己PRを作成することが求められます。
自分を偽らない
自己PRにおいて、自分を偽ることは絶対に避けるべきです。
事実と異なる情報を盛り込むと、書類選考は通過できるかもしれませんが、面接で話の辻褄が合わなくなり、信頼を失うリスクが高まります。
自己PRは、自分の本当の強みや経験を伝える場であり、過大に表現することなく、正直であることが重要です。
偽りの内容では、面接官の質問に対して自信を持って答えることが難しくなり、結果的に評価を下げてしまう可能性が高いです。
読みやすさに気をつける
自己PRを作成する際には、内容だけでなく、読みやすさにも注意を払うことが重要です。
たとえ内容が素晴らしくても、読みづらい文章ではその良さが伝わりにくくなります。
適切な改行や段落分けを行うことで、視覚的にも読みやすく整理された文章になります。
また、可能であれば、文字の大きさやフォントを調整し、重要な部分を強調することも効果的です。
読み手である採用担当者にとって、すぐに要点が理解できるように工夫することで、印象を良くし、内容をより効果的に伝えることができます。
面接でのポイント
面接は、自分をアピールする重要な場であり、その場での印象が採用に大きく影響します。
効果的な面接を行うためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
以下に、結論から話すこと、聞かれたことを明確に話すこと、そして聞く時や話す時の表情を意識することについて、それぞれ解説します。
結論から話す
面接において「結論から話す」ことは鉄則です。
理由や背景から話し始めると、面接官にとってわかりにくく、焦点がぼやけてしまう可能性があります。
結論を先に伝えることで、面接官はあなたの主張や意図をすぐに理解でき、その後に続く説明をスムーズに受け入れやすくなります。
たとえば、「私の強みはリーダーシップです」と結論を述べた後に、その根拠や具体的なエピソードを説明する形が理想的です。
結論から話す習慣を身につけることで、面接の効果を最大限に高めることができるでしょう。
聞かれたことを明確に話す
面接中に緊張すると、相手の質問を正確に汲み取れず、的外れな回答をしてしまうことがあります。
このため、質問を聞いたら、まず結論を述べ、その後に理由や背景を説明することを心がけましょう。
この「結論→理由」のセットで答える方法は、簡潔でわかりやすい回答をするための効果的な手段です。
また、もし質問の意図が不明確な場合は、無理に答えるのではなく、相手に確認を求めることも重要です。
明確なコミュニケーションができることは、面接官に対して信頼感を与える大切な要素です。
聞く時話す時の表情を意識する
面接では、話す内容だけでなく、聞く時や話す時の表情も非常に重要です。
自分が話している時だけでなく、面接官や他の学生が話している時も、積極的に聞いている姿勢を示すことが大切です。
明るく自然な表情で話し、相手の目を見て頷くことで、意欲や関心が伝わります。
また、相手の話に耳を傾ける際にも、相槌や頷きを交えながら、真剣に聞いている姿勢を示すことが重要なポイントです。
まとめ
今回はバレーボールの経験を使った自己PRを企業に刺さるようにアピールするための方法について解説しました。
バレーボールは団体競技なのでビジネスで必要なコミュニケーションやチームワークといった強みを存分に強調できます。
また、自分が志望する企業に求められるマインドやスタンス等もしっかりと研究した上で効果的な自己PRを作成してください。