HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
新卒でエンジニアを目指している皆様、自己PRはもう書き上げましたか?もし「まだ書けてない…」であったり「何を書けばよいのか…」など自己PR作成でお悩み中であれば、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
エンジニアとしてウケが良いテーマから、自己PR作成のポイント、例文、おすすめできないNG例までご紹介しています。
自己PR作りに役立つ情報がきっと見つかるはずです。
新卒でエンジニアを目指す人の自己PRにおすすめなテーマ
自己PRを考える際、最も重要なのが何をアピールするのか、すなわちテーマです。
例えば「とにかく足が速いです」であったり「大食いには自信があります」なんて事をアピールされても、評価されないことは明確ですよね。
ではどんなテーマであれば、エンジニアとして評価されるのでしょうか?ますはおすすめのテーマについてご紹介していきたいと思います。
1. 技術的な知識・バックグラウンド
エンジニアという仕事には技術的な知識・バックグラウンドが欠かせません。
卒業した学部・学科である程度の知識量は測れますが、それ以上の知識を持っているという人や、学部・学科とはちょっと違うけれど、こういった知識を持っているという人も少なくないはずです。
それら知識をアピールしない手はありません。
アピールとしては以下のようになるはずです。
「私は理学部地球惑星科学科で気象学を専攻しております。
気象学というと貴社のような〇〇とは畑違いと思われるかもしれませんが、□□の観測などで××を使う機会も多く、〇〇に関する知識には自信を持っております。
また、△△という視点から××を扱ったという経験も、貴社の実務で役立つはずです」 こういったことが書かれていますと、企業研究をしっかりとしていることも伝わりますし、その企業でエンジニアとして働きたいという情熱も伝わります。
知識やバックグラウンドは自己PRにおすすめのテーマです。
2. コミュニケーション能力
エンジニアと言いますと、研究室に籠って黙々と技術開発をする孤高の存在といったイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それは全くの誤解です。
企業のエンジニアは商品として価値のあるものを生み出さねばなりません。
そのためには顧客のニーズを知る営業ともやり取りしなくてはなりませんし、大量生産する予定があるのなら、製造部門とも折り合いをつける必要があります。
なかなか手に入りずらい素材が必要なのであれば、購買部門とも連携しなくてはなりません。
ですからコミュニケーション能力は高ければ高いほどベターです。
一方でエンジニアの中にはコミュニケーション能力に自信がない…という人も多くいます。
ですから高いコミュニケーション能力を持つ人材は重宝されるもの。
もしコミュニケーション能力に自信があるのなら、自己PRでアピールしてみるのもおすすめです。
3. ドキュメント作成能力
ザ・理系の仕事であるエンジニア、文章を書くのが苦手…という人も少なくありません。
そこでアピールしたいのがドキュメント作成能力です。
エンジニアという仕事は技術開発のみではありません。
技術を生み出したのであれば、それをドキュメント(書類)に残さなくてはなりません。
場合によっては論文にして発表したり、特許の申請をしたりといったことも求められます。
文章を書くのが苦手…というエンジニアにとって、ドキュメント作成はツラい仕事の一つです。
それを問題なくこなせる新人が来るとなれば、現場は期待してしまいますよね。
それはすなわち内定をグッと引き寄せてくれるということでもあります。
論文作成経験があり、なおかつその作業が得意というのであれば、ドキュメント作成能力をアピールするのもおすすめです。
新卒でエンジニアを目指す人の自己PR作成ポイント
続いては自己PR作成のポイントについて解説していきたいと思います。
自己PRは面接官の心に響かなくては意味を成しません。
そして心に響かせるためには心に響きやすい自己PRを作成しておかなくてはなりません。
以下のポイントをしっかりと意識して、皆様なりの自己PRを作成してみてください。
1. アピールしたいテーマを絞る
まず重要なことはアピールしたいテーマを絞るということです。
前章ではエンジニアとしてウケが良い3つのテーマについてご紹介しましたが、その全てを盛り込めばよいというのではありません。
むしろ3つとも盛り込んでは入れすぎです。
その場合、散漫な自己PRになってしまい、どれ一つ伝わらないという可能性が大きくなります。
基本的に自己PRでアピールするテーマは1つだけです。
伝えたいことが沢山あるという場合には、「長所・短所」や「学生時代に力を入れた事」といった欄を上手に活用してください。
2. テーマが伝わる具体例を用意する
テーマを決めたら、続いてはテーマが上手く伝わる具体例を用意しましょう。
例えば自己PRで「気力・体力には自信があります」とだけ書かれていたとしたらどうでしょう?どれくらい体力があるのか、どれくらい自信があるのか、さっぱりわからないですよね。
これが「大学時代にはアメフト部に所属してました。
体力には自信があります。
」というのであれば、それなりの体力であることが想像できますよね。
3. テーマが仕事上どう役立つのかを明確にする
テーマを決め、具体例を用意したら、続いては、それが仕事をする上でどう役立つと考えているのかを明記しておきましょう。
例えば英語には自信があるといった自己PRであれば、「得意の英語力を活かして、海外の最新情報をフォローできるエンジニアになりたい」といったことが書けるはずです。
4. PREP法を意識して伝わりやすい構成にする
テーマを決め、具体例を決め、仕事でどう役立てるのかを決めたら、あとはそれを文章化するだけなのですが、そこで意識して欲しいのがPREP法です。
PREPとはPoint(要点)、Reason(理由)、Example(例)、Point(要点)の頭文字で、この順番で構成を考えると伝わりやすくなるというテクニックです。
まずは要点ということで自分がアピールしたいことを述べましょう。
「私がアピールしたいのは〇〇です」などが書かれます。
続いては理由ということで、なぜ〇〇なのかを書きましょう。
英語が得意というのであれば、「毎日ラジオ講座で勉強したから」などです。
次は例ということで「英語力を使って□□を成し遂げた」といったことを書きましょう。
そして最後にもう一度要点です。
「得意の英語力を活かして、海外の最新情報に目を向けられるエンジニアになりたい」といった具合に、アピールしたいポイントと、それを仕事でどう活かしたいのかを書いてください。
以上がPREP法を用いた自己PRの書き方です。
構成によほどのこだわりがない限り、PREP法で考えることをおすすめします。
新卒でエンジニアを目指す人向け自己PRの例文をチェック
続いては自己PRの例文をチェックしていきたいと思います。
技術的な知識のアピール、コミュニケーション能力のアピール、ドキュメント作成能力のアピールそれぞれの例文を用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 技術的な知識・バックグラウンド
私がアピールしたいのはITに関する知識です。
私が研究しているのが生物学ということでITとは無縁のように思われるかもしれません。
けれど、私の主な研究は大型計算機上で行われるものです。
シミュレーションから各種解析まで、すべてはコンピューター上で完結しています。
スーパーコンピューターの利用経験やトータルの計算時間などで言えば、情報工学系の学生にも引けを取らないはずです。
貴社の研究開発部門に置かれましても大型計算機を利用するシーンは多々あるかと存じます。
研究で得た知識・経験は必ず役立つものと考えております。
2. コミュニケーション能力
私がアピールしたいのはコミュニケーション能力の高さです。
大学入学時点からずっと飲食店にてアルバイトを続けています。
夕方以降はお酒を出すということもあり、カウンターは常連のお客様で賑わいます。
アルバイトを始めた当初はお客様と何を話せばよいのかわからず戸惑うことも多々ありました。
けれど、そんな状況にもいつの間にか慣れ、今では一人で接客をこなす日もあるほどです。
店主からは、冗談交じりに「ウチに就職しなよ」と言ってもらえるのですが、将来はエンジニアになり、これまでにない商品を生み出したいという夢は捨てられません。
コミュニケーション能力を活かし、色々な声に耳を傾けることができるエンジニアになることが目標です。
それはこれまでにない商品を生み出す上で役立つものと考えています。
3. ドキュメント作成能力
ドキュメントの作成能力が私のPRポイントです。
現在修士1年として放射線の〇〇について研究しています。
研究はチームで行われており、また危険物を取り扱うということで、メンバーとの連携はなによりも欠かせません。
そこで重要となるのが、日々の連絡事項をドキュメントとして残すことと、それをきちんと管理するということです。
学部4年で研究室に所属した当初は「何を書いているのかさっぱり伝わらない」と指導を受けたものです。
けれどコツを飲み込んだ後にはわかりやすいドキュメントとして評価されるようになり、現在では学部4年生に対しドキュメント作成法の指導をしております。
各種説明書など、エンジニアにもドキュメントを作成するシーンは多々あるかと存じます。
そういった部分でもお役に立てればと考えております。
エンジニア志望、これはNGな自己PRとは?
おすすめの自己PRがあるということは、逆にNGな自己PRがあるということです。
新卒でエンジニアを目指す場合、どのような内容だとNGなのでしょう?その詳細に迫っていきたいと思います。
PR内容が社風と合っていない
企業がエンジニアに求める資質は様々です。
画期的なアイデアを出せる柔軟な人を求める企業もあれば、まじめにコツコツといった仕事ぶりを求める企業もあります。
柔軟な人を求める企業に対し、まじめでコツコツと努力できるタイプですとアピールしても、評価には繋がりにくいものですし、逆もまたしかりです。
企業がどういったタイプを求めているのか、しっかりと見極めておく必要があります。
何をPRしたいのかわからない
話題を盛り込みすぎる・構成がイマイチ・文章がイマイチといった場合、何をPRしたいのかよくわからない自己PRとなってしまいます。
当然ですが、それが評価されることはありません。
人事担当者は大量に送られてくるエントリーシートを捌かなくてはなりません。
1枚1枚を読むのにかけられる時間はごくわずかです。
何を書いているのかよくわからないからもう一度読み直してみようという時間は基本的にありません。
ですから何をPRしたいのかわからない場合、それだけで書類選考を落とされる可能性だってあるのです。
志望動機などと矛盾がある
自己PRを考える際、自己PRのみに目が行きがちですが、エントリシートは自己PRのみで成り立っているワケではありません。
志望動機があり、ガクチカがあり、長所・短所があり、それらのトータルとしてエントリーシートが出来上がります。
志望動機の欄では「新しい事に大胆にチャレンジするタイプです」と言いながら、自己PRでは「慎重なタイプです。
それゆえにミスが少ないのが自慢です」と言われたらどうでしょう。
その二つが絶対に両立しえないとは言いませんが、一般的な印象としては「どっちなんだろう?」と思いますよね。
まとめ:ポイントを押さえた自己PRで内定をゲット!
新卒採用でエンジニアを目指す皆様に向け、エンジニアとしてウケの良い自己PRのネタ、自己PR作成のポイント、そしてNGな自己PRとご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか? エンジニアを目指すのであれば、自己PRで自分がどれだけエンジニア向きの人材であるのかをアピールしなくてはなりません。
今回ご紹介したポイントをしっかりと押さえて、皆様なりの自己PRを作り上げてください。
それはきっと素敵な未来へと繋がっているはずです。