HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
面接にあたって、面接官からの質問にどれだけ時間をかけて回答すれば良いか分からず、不安に感じている人も多いでしょう。
本番中にタイマーをセットしておくわけにはいかないため、事前に感覚を掴んでおかねばなりません。
とくに自己prは、言いたいことを余すことなく伝えようとするあまり、時間が長くなりがちです。
この記事では自己prをはじめ、面接中の受け答えをどれだけの時間で行うのが適切か、面接中のマナーなどとあわせて解説しています。
ぜひ読んで、面接対策に役立ててください。
【面接での自己prの時間の長さ】就活の面接の流れとは
面接の受け答えや対策について知る前に、まず面接全体の流れについて把握しましょう。
ある程度の流れを覚えておけば、本番で慌てたり過度な緊張を防いだりできます。
会場に着いてから面接を終えて退出するまで、一挙手一投足が評価に影響を与えていると考えて、マナーに気を配ることが大切です。
とくに誰かと会って話すときは、はっきりした声での挨拶や応答が必要になります。
それぞれの場面におけるマナーなども交えつつ、面接の流れについて詳しく見ていきましょう。
受付
面接の前には、会場で受付をする必要があります。
担当者に挨拶し、大学名や名前などの自己紹介をして面接を受けに来たことを伝えましょう。
時間に遅れてはいけませんが、あまりに早く着きすぎても待機場所の確保などの問題で、企業にとっては迷惑になる場合があります。
面接の10分前くらいに到着して受付を済ませると、企業に迷惑がかからず、相手も自分も余裕を持って準備できるため好ましいでしょう。
会場に入る前にきちんと身だしなみを整え、しっかり挨拶できるようにしておきます。
待機室で待つ
受付を済ませた後は、企業が用意した待機室で呼ばれるまで待つことになります。
当日の就活生の数などによっては長く待つことも考えられるため、事前にお手洗いを済ませておくと良いでしょう。
待機中は携帯を触ったり、他の就活生と雑談をしたりしてはいけません。
企業の方からの印象が悪くなるほか、待機場所によっては仕事の邪魔になることもあり得ます。
時間と場所をお借りしていることを自覚して、静かにマナー良く待つようにしましょう。
面接室へ入室する
待機中に名前を呼ばれたら、いよいよ面接用の部屋に入室します。
扉を3回焦らずにノックをして「どうぞ」や「お入りください」と声をかけられてから入りましょう。
入室したら、一度ドアの方を向いてドアを閉めます。
このとき、後ろ手に閉めるのはマナー違反にあたるため、やってはいけません。
その後「失礼いたします」や「よろしくお願いいたします」などと言って面接官に対してお辞儀します。
そして指定された席まで移動し、自己紹介を済ませましょう。
席が指定されていない場合は、部屋の中で下座にあたる場所に移動します。
そのため、部屋によってどこが下座にあたるかパターンを事前に調べて、把握しておくと便利です。
席に座る前に、面接官からの許可を待つようにしましょう。
面接
面接本番中は、なるべくゆっくり聞き取りやすいように話すことを心がけましょう。
普段、友人と話すような目線で話をすれば問題ありません。
ただし、態度はきちんと引き締め、面接官を不快にさせないように気をつける必要があります。
背中が丸くならないよう、背筋をしっかりのばしてはきはきと話しましょう。
面接の平均時間は、30分から1時間ほどです。
企業によって最初から設定されている時間が異なるほか、話の盛り上がりによっても時間の長さが左右されます。
退室をする
面接そのものが終わっても、席を辞して退出するまで気を抜かないように気をつけましょう。
退室時はまず席を立ち「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」というように、謝意を述べてお辞儀をします。
その後にドアの前まで行き、振り返って「失礼いたします」と声をかけて速やかに退室しましょう。
面接用の部屋を出た後も、会場全体を出るまでは気を引き締めておくことが大切です。
出入り口までの間に社員の方とすれ違うことがあったら、きちんと挨拶しましょう。
【面接での自己prの時間の長さ】回答時間はどれくらい?
自己prをはじめ、気になるのは各質問への回答にどれだけ時間をかけて良いかという点です。
長ければ途中でダレてしまい、かといって短いと必要な情報を盛り込めないため、適切な長さが掴めないという人もいるでしょう。
回答の長さは文量のほか、話すスピードとも関係しています。
目安の時間に収まっていても、たくさん情報を詰め込もうとして早口になってしまうと、聞き取りにくくなり逆効果です。
聞いていて苦にならない長さで適切な情報量に抑え、はっきり言葉を聞き取れる速さで話しましょう。
目安は1分
面接における適切な回答時間は、各質問につき1分程度とされています。
実際は、この時間内に収めなければならないという明確に決まった基準はありません。
しかし、話を聞くうえで頭に入りやすく、言いたいことが伝わりやすいような長さで話す必要があります。
そう考えたとき、基準を1分としておけば、聞く方は長すぎず短すぎない、ちょうど良い時間だと感じる可能性が高いです。
一つの質問に対し、数分間話し続けるのは長すぎるものの、数秒で終わるような回答も短すぎて参考になりません。
質問に対する回答とその根拠を述べる時間として、1分というのはちょうど良い長さなのです。
したがって、よくある質問に対して用意した回答を1分程度で話し終えられるよう、訓練すると良いでしょう。
自己紹介は30秒程度
基本的には1分程度での回答がベストですが、自己紹介はその限りではありません。
一見重要に感じられるものの、自己紹介として適切な長さは30秒程度です。
これから質問を受けて自然と深掘りをされていくため、自己紹介はシンプルで良く、多少短くなっても問題ありません。
自己紹介で長く話しすぎると、今度は質問することがなくなります。
かといって詳細に触れたわけでもないため、肝心の深掘りや理解が得られなくなるという中途半端な状態になってしまいます。
そのため、自己紹介はあくまでもごく簡単なものに留めておくべきでしょう。
自己prや志望動機は1分30秒程度
面接の回答で自己紹介よりも重要なのが、自己prや志望動機です。
この2つは、まず結論を述べてその後に根拠となるエピソードなどを付け足していくという方法で答えていくため、比較的回答に時間がかかります。
企業にとっても、人柄や考え方をはじめとする、面接で就活生について知りたい部分が詰め込まれた質問になります。
そのため、1分30秒を超えても問題ありません。
ただし「自己prを〇分以内でお願いします」といったように、企業の方から時間を指定されることがあるため、柔軟に対応する必要があります。
一つの回答の中で結論や根拠、付随する情報など、話すべき優先順位をしっかり決め、状況に応じて回答をカスタマイズできるように準備しておくと良いでしょう。
【面接での自己prの時間の長さ】面接の対策方法
面接はぶっつけ本番で臨んでも、あまり良い成果が得られません。
当日までにしっかり回答を用意し、本番で詰まることなく話せるように練習しておく必要があります。
しかし、具体的に何をしたら良いのか分からないという人も多いでしょう。
ここからは、面接当日までにできる本番対策をご紹介します。
これらの対策に真剣に打ち込み、滑らかに回答できるようにすれば、志望先の面接で高評価を得られる可能性が高まるでしょう。
本番までに、しっかり対策を練っておくことをおすすめします。
あらかじめ質問に対する答えを考えておく
面接対策で重要なのは、質問内容を予想しておき、回答を準備することです。
企業が就活生について知りたい情報が限られている以上、面接で聞かれやすい内容は決まっています。
そのため、きちんと準備をしておけば、簡単に答えられることを聞かれる可能性は非常に高いです。
その場で回答を考えるのが難しい質問であっても、事前に回答を用意して練習しておけばスムーズに答えられるでしょう。
ここでは、面接で頻繁に聞かれる質問の例を紹介します。
志望動機
志望動機は、面接で企業が知りたいことのすべてと言っても過言ではない情報です。
つまり、必ずと言っていいほど聞かれる質問となります。
なぜその企業でなければだめなのか、自分とその企業のどこがマッチしているのか、しっかりと企業と業界を分析して対策を行っておきましょう。
自己pr
志望動機のほか、就活生自身には何ができるのかを自己prする機会が多く取られます。
ただし、自己prの内容は単なる能力やスキルなど、自分の魅力のみに留まりません。
自分自身の人柄や能力と、企業とその業務とのマッチ度を意識して回答を作成すると良いでしょう。
長所・短所
自己prのほかに、就活生自身の魅力や人柄を深掘りする質問として、長所や短所を聞かれることがあります。
長所をたずねられたら、何が得意でどのように仕事に活かせるか話すと良いでしょう。
短所の場合は、それをどのように改善しようとしているかも回答に交えて、向上心をアピールすると好感を得られます。
ガクチカ
就活生自身のモチベーションを測るため、ガクチカという学生時代に力を入れたことを聞かれることも多いです。
華やかな経歴や目立つ実績がなくとも、自分が何をコツコツ頑張ってきたかを論理的に話せば伝わります。
目標の達成にどのような課題があったか、解決のために何をしたかなどを盛り込みましょう。
逆質問
就活生の方から質問できる逆質問は、企業によっては必ずしも設けられているわけではありませんが、聞かれたら一つ二つは質問できるようにしておくと良いでしょう。
「とくにありません」と答えると、やる気がないように思われます。
そのため、仕事の流れや入社前に身につけておくべき資格、スキルなど、あらかじめやる気と向上心を感じられるような質問を考えておきましょう。
ハローワークのセミナーを受ける
学生が就活をするうえでもかなり役に立つのが、ハローワークが開催しているセミナーです。
全国のハローワークでは、就活に関する知識を学ぶためにセミナーを開催しています。
このセミナーは、ハローワークがある各都道府県で開催されており、地方に住んでいても足を運びやすいのが魅力です。
就活サイトの主催するセミナー開催地が住所から遠いために参加しにくいという人は、近場のハローワークが開催しているセミナーに顔を出すと、情報が手に入りやすくなるでしょう。
模擬面接を行う
面接の練習は、自分一人で行うのには限界があります。
きちんと対策したければ、家族や友人など自分以外の人に協力をしてもらい、本番さながらの練習を行うのが効果的です。
このとき、質疑応答を練習するだけでなく、入室や自己紹介なども含めて行っておくと、本番でもスムーズに行動できるでしょう。
また、練習をやりっ放しで放置するのはあまり意味がありません。
模擬面接を行った後は必ず反省をして、上手くいかなかった点を洗い出し、次に活かすという姿勢が大切です。
回答に詰まった質問や忘れてしまって言えなかった内容、文章として分かりにくかった点など、なるべく細かく指摘をしてもらって改善するようにしましょう。
とくに、自分ではよく分かっているものの、他の人には伝わりにくい専門用語などには注意が必要です。
面接の練習を撮影する
練習中は上手くできていたつもりでも、後から客観的に観察すると問題点が浮かぶことが多いです。
そのような問題を自分で分析するためにも、模擬面接を撮影して見返せるようにすると良いでしょう。
一度聞いただけでは分かりにくい言い回しがあったり、悪い癖があったりしたらその都度修正します。
また、自分で見るだけでなく練習相手を含む自分以外の人にも見てもらうと、自分で気が付けなかったことに気が付ける可能性も高いです。
客観性の高い意見を貪欲に取り入れ、面接のクオリティを底上げしていきましょう。
【面接での自己prの時間の長さ】効果的な自己prの方法とは?
自己prに的を絞った場合、どのようなアピールをすれば自分の魅力を最大限伝えることができるのでしょうか。
効果的に自己prを行うには、自分の話を聞いた相手が客観的にどう判断するかを考える必要があります。
詳しく見ていきましょう。
分かりやすい構成で話をする
効果的に自己prをするためには、話の構成を整えて臨むと効果的です。
まずはじめに結論を述べてしまい、面接官がこの後の話の内容を整理しやすいようにすると良いでしょう。
冒頭に結論を述べることで、最悪途中の内容は伝わらなくとも、最も伝えたい長所を伝えることができます。
結論の後に、経験やエピソードを伝えて内容に厚みを増していき、その自己prが正しいと納得できるような説得力を持たせるようにしましょう。
また、話している途中で何を言いたいか分からなくなった際も、結論を思い出すと軌道修正が可能です。
企業で活躍できる人材であることを伝える
就活生の中には、自己prをただ自分の長所を伝える場であると考えている人もいます。
しかし、単純に自分の長所を語るだけでは自慢話になってしまい、質問の本質に触れるものにはなりえません。
もちろん長所を伝えることも大事ですが、企業が欲しいのは入社して活躍してくれる人材です。
自己prではそういった視点も重要であるため、入社後にどのように長所を活かすのかなど、プランも簡単に話すようにしましょう。
面接官があなたの活躍を具体的にイメージできるような自己prに成功すれば、内定の可能性がぐっと高まります。
【面接での自己prの時間の長さ】エージェントに相談する
面接をはじめ、就活で不安を抱えているならば、就活エージェントに相談すると良いでしょう。
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就活に関する不安や疑問を、専任のアドバイザーに相談して解消できるだけでなく、一人では難しい面接の練習を何度でもすることができます。
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企業ごとに細かな分析を行い、それぞれに適した就活プランや選考対策をしてくれるほか、就職後に役立つスキルを育むための研修なども行っています。
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まとめ
面接時の質問に対する回答時間は1分程度が目安とされていますが、厳密に話すべき時間が決まっているわけではありません。
質問内容によって適した時間は異なるため、それぞれの質問に合わせた対策が必要です。
自己prの場合は丁寧に話すことが求められるため、他の設問と比べて回答が長くなる傾向にあります。
話している途中で何を言っているのか分からなくなったりしないよう、結論からはじめてきちんとまとめられるよう、事前に対策と練習をしておきましょう。