
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
「Webデザインに興味あるけど仕事としてはどうなんだろう。」
「そもそもWebデザイナーとしてやっていけるのかな。」
「Webデザイナーになるためにどんなアピールをすれば良いんだろう。」
このような悩みがあるのではないでしょうか。
いざ自分でエントリーシートを書こうとしても、自己PRで何をアピールすれば良いのか、求められている能力は何か全然浮かんでこない、なんて状況に陥りがちです。
そんなあなたのために、この記事では「Webデザイナーとは」「Webデザイナーの仕事内容」「Webデザイナーの現状」などの業界・企業研究から説明していきます。
その後、「Webデザイナーに求められる能力」「Webデザイナーに必要なスキル」などを確認し、その後に「自己PRを書く際のポイント」「自己PRの書き方」を説明し、最後に「自己PRの例文」をご紹介していきます。
【Webデザイナーの自己PRとは】Webデザイナーとは
まず最初に自己PRを組み立てるための材料として、「Webデザイナーとは」どのような仕事をするのか、簡略的に説明していきます。
Webデザイナーの仕事とは、クライアントが求めるようなWebサイトを1から作るために、デザインやサイトの装飾などを提案し、実際にコーディングを行いWebサイトを作成するまでを担う仕事です。
後ほど詳しく説明していきますが、かなり業務の幅は広く、最新のトレンドや業界の技術革新などの様々な情報を正しくキャッチすることや、自社だけでなくクライアントともコミュニケーションを取って仕事を進める必要があります。
デザイナーという名前なので、デザインだけしておけばいいと思っている就活生は多く、実際の業務内容を知ると驚かれる傾向にあります。
webデザイナ―の現状
デジタル化が急速に進む現代において、Webデザイナーの需要は年々増加しています。
企業のブランディングやマーケティング活動の一環として、WebサイトやLP(ランディングページ)の制作は欠かせない要素となっています。
特に、ECサイトやSNSと連携したデザインの需要が拡大しており、ユーザー体験を向上させるUI/UXデザインのスキルも求められています。
一方で、Webデザインのツールやテンプレートが進化し、誰でも簡単にサイトを作れる環境が整ってきたことで、差別化が難しくなっているのも事実です。
そのため、デザインだけでなく、コーディングやマーケティングの知識を持ち合わせたWebデザイナーが求められる傾向にあります。
また、フリーランスとして活躍する人も増えており、個人のスキルや実績が仕事の獲得に直結する環境が整っていると言えます。
長く活躍するにはスキルアップが必要
Webデザイナーは、変化の激しいIT業界の中で長く活躍するためには、スキルアップが欠かせません。
近年では、AIを活用したデザインツールやノーコード開発が普及し、基本的なデザイン作業の効率化が進んでいます。
そのため、単にWebサイトを制作するだけでなく、より高度なデザイン力やユーザビリティの知識を持つことが重要になっています。
また、SEO対策やマーケティングの知識を兼ね備えることで、デザインの効果を最大限に引き出し、クライアントにとって価値のある提案ができるようになります。
加えて、UI/UXデザインの専門知識を深め、ユーザー目線での設計ができるWebデザイナーは、企業にとって欠かせない存在となるでしょう。
【Webデザイナーの自己PRとは】Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの仕事は幅広く大変であることが分かったところで、次はもう少し詳しく「Webデザイナーの仕事内容」について説明していきます。
ここでは大きく分けて「ヒアリング・分析・設計」「デザイン・コーディング」「コーディング・プログラム」の3つに分類し、深掘りしていきます。
どれか一つではなく、Webデザイナーとして働く場合、全てをこなす必要があるため、よく確認しておきましょう。
ヒアリング・分析・設計
Webデザイナーの仕事はこの「ヒアリング・分析・設計」の3つの仕事から始まります。
この中でも特に重要なのがヒアリングで、このヒアリングはデザインを行う前にクライアントと打ち合わせをすることを指します。
このヒアリングが上手くいかない限り、要求されていること、問題に感じていることが掴めないので、デザインに進むことができません。
その後の分析とは、クライアントの同業他社や競合する企業のサイトなどを調査し分析することを指し、ここでクライアントの問題解決方法なども協議していきます。
それが終われば、実際に立ち上げるサイトのコンセプトや構成を決めるための設計に移ります。
このような下準備こそが、Webデザインをする上でとても重要でなくてはならない仕事内容になっています。
デザイン・コーディング
「ヒアリング・分析・設計」で下準備が整ったら、次は実際にWebサイトの「デザイン・コーディング」の作業に移っていきます。
ここの仕事内容こそが、就活生がイメージするWebデザイナーの仕事になっており、学生時代に学んだWebデザインの能力を発揮できる仕事です。
デザインをする際に使うのはillustratorやPhotoshopなどのグラフィックソフトです。
これらのソフトを使い、実際にWebサイトのレイアウトを決めたり写真素材の加工などを行っていきます。
ただ単に綺麗で見やすいサイトデザインではなく、クライアントの問題解決につながるようなデザインになっているのかを確認しながら、作業を進めていきます。
この作業でWebサイトの大まかなビジュアルが完成します。
コーディング・プログラミング
「デザイン・コーディング」の作業で大まかなデザインが決まったら、次はWebサイト上の動作を作る「コーディング・プログラミング」の作業を行っていきます。
このプログラミングを書くコーディングでは、文字や文章、画像をレイアウトしてWebページの土台をつくる「HTML」と、色や文字のサイズを調整する「CSS」などがあります。
他にはWebページに動きを加える「JavaScript」のプログラムなど、一つのWebサイトをつくるだけでも、様々な種類の作業や知識が必要になります。
【webデザイナーの自己PRとは】webデザイナーに向いている人
ここからはWebデザイナーに向いている人の特徴について詳しく紹介していきます。
下記の3つはWebデザイナーに必要な特徴の一つなので、しっかりと確認していきましょう。
ものづくりが好き
これは当然と言えるかもしれませんが、ものづくりが好きな人はWebデザイナーに非常に向いていると言えるでしょう。
ものづくりが好きな人は自分のアイディアが形になるWebデザインを作成することに非常に向いていると考えられます。
そもそも、物を作ることに魅力を感じない人は仕事内容、そして企業とのミスマッチになってしまいます。
ものづくりが好きなことは大前提なので、ほとんど必須の特徴であると言えるでしょう。
探求心がある
Webデザイナーを目指すにあたって、探究心も非常に重要なスキルの一つなので、自分が探究心のある人物かどうかというのは、しっかりと考えておく必要があると言えるでしょう。
なぜならば、Webデザインは多種多様な人が見るため、常に最新のトレンドや表現方法について学びながら、それを表現できるようになることが非常に重要であると言えるからです。
また、IT技術も日々進歩しているため、それらに対応し、ツールを使いこなせるように常に学び続ける人物こそ、Webデザイナーに向いていると言えます。
地道なパソコン作業ができる
Webデザイナーは華やかな仕事のイメージがあるかもしれませんが、地道なパソコン作業も非常に多いので、地道な作業が苦手な人には向いていないかもしれません。
Webサイトを作るという業務は、常にパソコンと向き合う作業になるため、それが苦にならない人に適性があると言えます。
Webデザイナーは特にphotoshopやIllustratorといったAdobe系のデザインに特化したソフトを操作するため、通常のパソコン業務とは異なった画面操作にも慣れておく必要があると言えるでしょう。
【webデザイナーの自己PRとは】webデザイナーのやりがい
Webデザイナーの最も大きなやりがいは、仕事の成果が目に見えて分かる点にあります。
自分がデザインしたWebサイトやアプリは公開され、多くの人に利用されるため、形に残る仕事 であることが特徴です。
さらに、Webデザインは単なる「見た目の美しさ」だけでなく、ユーザーの行動や売上に直結する重要な要素です。
例えば、サイトのデザインを改善したことでアクセス数が増加したり、購入率が向上したりするなど、成果が数値で確認できる点も魅力の一つです。
また、クライアントから「売上が伸びた」「ユーザーの反応が良くなった」といったフィードバックを直接もらえることも、モチベーションの向上につながります。
特に、UI/UXデザインの工夫が成果として現れたときには、自身のスキルがビジネスに貢献できた実感を得られるでしょう。
【Webデザイナーの自己PRとは】Webデザイナーに求められる能力
ここからは、Webデザイナーの自己PRを書くために必要な情報である「Webデザイナーに求められる能力」を説明していきます。
ここでは特に重要な能力である「情報収集能力」「課題解決能力」「分析力」の3つに絞って詳しく説明していきます。
どれもWebデザイナーにとって必要不可欠な能力ですので、あなたに今足りていないと感じる能力があれば、日々の生活から伸ばすような努力が必要になってきます。
情報収集能力
Webデザイナーにまず必要なのは「情報収集能力」です。
Webデザイナーの職種もパソコンやインターネットを活用し仕事をするため、大きく見るとIT業界に属していると言えます。
そのIT業界の技術の進歩というのは想像以上に早く移り変わるというのが特徴です。
そのため、Webデザイナーの業務をする上で使用しているソフトや技術の革新も頻繁に起こり、その変化に取り残されると、Webデザイナーとしての成長はできません。
Webデザイナーとして働くためには、IT業界のあらゆる変化に敏感にアンテナを張り、トレンド情報、最新技術、ビジネスにおけるデザインの在り方などをキャッチする必要があります。
この能力は日頃から最新の情報を積極的に収集することで鍛えることができますので、まずはネットニュースやニュースアプリを都度見る習慣をつけましょう。
課題解決能力
Webデザイナーの仕事はクライアントの課題を聞き、それに対しデザインの力を用いてその課題を解決することです。
そのためは、クライアントのニーズや課題を正しく把握し、仮説、検証を繰り返す必要があり、その中で発揮されるのが「課題解決能力」です。
Webデザイナーはコンサルなどとは違い、デザインに特化し問題解決方法を提案する必要があり、より高い技術やスキル、経験が求められます。
デジタル化が進み、Webデザイナーの需要が高まっている現状だからこそ、他のWebデザイナーとは一味違う独自の視点を持ち、クリエイティブな提案が必要とされています。
この能力を鍛えるためには、日々の生活を過ごす中で色々なことに疑問を持ち、そのことについて考える時間を作ることで、独創的な発想やアイデアが生まれやすくなります。
分析力
Webデザイナーにはこの「分析力」が必須です。
その理由は、クライアントがどんな課題を解決したいのか、それに対する正しいアプローチは何か、どうすれば成果に繋がるのかを正しく分析する必要があるためです。
仮にクライアントが「ホームページを綺麗にリニューアルしたい」と依頼をしてきた場合、デザインだけが綺麗になっても、本当の意味では課題解決になっていません。
この場合、ホームページを綺麗にし、「かつ見にきてくれる人を増やしたい」という依頼も含まれており、それに対する方法も分析し提案する必要があります。
デザインとは成果が可視化しにくいので、売上や訪問人数など定量的に成果が見える部分に繋がらないと、評価されません。
そのためには、クライアントを分析、依頼に必要なデータを分析する能力が必要で、それをWebデザイナーとして、デザインに落とし込むことが必要になってきます。
コミュニケーション能力
IT系の仕事に対して「コミュニケーション能力がなくても良い」と考えている人も多いかもしれませんが、むしろIT系の仕事はコミュニケーション能力がないとやっていけません。
Webデザイナーには特にコミュニケーション能力が重視されています。
なぜならば、必ず企業や個人などのクライアントの依頼に応じてWebサイトをデザインする必要があるからです。
デザインを聞き出すコミュニケーション能力が重要なのはもちろん、社会人としても、この能力は必要とされているため、コミュニケーション能力を磨いておくことは非常に重要であると言えるでしょう。
探求心
クライアントの要望するデザインを的確に再現するためには、デザインのスキルを学び続ける探究心は必須であると言えるでしょう。
一つのソフトが使えるだけでなく、さまざまなデザインやテクニックを有している必要があるのがWebデザイナーという仕事です。
特に新しいツールが導入された際などに、それらの利用方法について自分で探求して、使いこなすようにできる人物は、多くの企業で重宝されることでしょう。
対応力
Webデザイナーは、自分のこだわりを持ってデザインすることも大切ですが、クライアントの意向や市場のニーズに柔軟に対応できるスキルが求められます。
特に、クライアントが求めるデザインと自身の理想が異なる場合、デザイナーとしての視点だけでなく、ビジネスの観点から最適な提案をする能力が必要です。
また、プロジェクトの進行中に仕様変更が発生することも珍しくありません。
そうした状況においても、デザインの修正や機能の追加をスムーズにこなし、クライアントの期待に応えられる対応力が重要になります。
さらに、Web業界はトレンドの変化が激しく、新しい技術やデザインの流行に適応することが求められます。
観察力
Webデザインの世界では、既存のものに満足せず、常に新しいアイデアや技術を取り入れる姿勢が求められます。
そのため、Webデザイナーには、デザインのトレンドや市場の動向を敏感に察知し、学び続けるための観察力が不可欠です。
例えば、ユーザーの視線の動きやクリック率のデータを分析し、より効果的なUI/UXデザインへと改善するには、細かな観察とデータ分析のスキルが必要です。
また、デザインだけでなく、他の分野からもインスピレーションを得ることが重要になります。
建築やファッション、アートなど、異業種のデザインから学びを得ることで、独自性のあるデザインを生み出すことができます。
観察力を磨くことで、デザインの質を高めるだけでなく、よりユーザーに寄り添った効果的なサイト制作が可能になります。
【Webデザイナーの自己PRとは】Webデザイナーに必要なスキル
Webデザイナーとして働くために求められる能力が分かったところで、次は「Webデザイナーに必要なスキル」を説明していきます。
Webデザイナーとはその名の通り、Webサイトのデザインをする仕事のため、様々なWebスキルや集客するためのスキルが必要になってきます。
その中でも特に必要なスキルは「UI・UXデザインスキル」「プログラミングスキル」「SEOに関する知識」です。
どれもWebデザイナーには必須のスキルであるため、分からない場合は事前に勉強しておきましょう。
UI・UXデザインスキル
まずは「UI・UXデザインスキル」について説明していきます。
そもそも「UI」「UX」とは何かですが、「UI」は「ユーザーインターフェース」の略称で「UX」は「ユーザーエクスペリエンス」の略称です。
「UI」は商品やサービスと利用者を繋ぐ接点とされており、「UX」は利用者が商品やサービスを利用した際に得られる体験や経験のことを指します。
例えると、「UI」はWebサイトのレイアウトやボタンの配置などで、「UX」はそのWebサイトを利用した時に感じた、使いやすいという経験のことを言います。
これらのデザインスキルはWebサイトを作成する上で、必要不可欠になるため、これらのスキルはあらかじめ身につけておく必要があります。
プログラミングスキル
Webデザイナーにもこの「プログラミングスキル」は必要不可欠です。
Webデザイナーという職種なので、デザインやボタンの配置、配色などを考えるだけでいいと思っている就活生もいると思いますが、それだけでは不十分です。
デザインだけでなく、そのデザインを自分で具現化するためには、最終的に自分でプログラミングをコーディングする必要があります。
そのため、このプログラミングスキルがないと、凄くいいデザインはできるけど、Webサイト上に反映することができず、あなたのアイデアも水の泡になってしまいます。
そうならないためにも、プログラミングスキルはあらかじめ勉強しておきましょう。
しかし、何を勉強したらいいのか分からない時は、よく使われる「JavaScript」を勉強するのがオススメです。
SEOに関する知識
この「SEOに関する知識」はデジタル化が進んだ現代で求められることが多く、Webデザイナーとしても知っておきたいスキルになります。
そもそも「SEO」とは何なのかですが、「検索エンジン最適化」と言われており、Yahoo!やGoogleで自分がデザインしたWebサイトを、検索上位に表示させるためにはどうすれば良いかを考えるマーケティング手法の一つです。
どんなに良いデザインのWebサイトを作ったとしても、それが利用者の目に届かなければ意味がありません。
WebデザイナーはITに関する知識だけでなく、SEO対策などのマーケティングに関する知識も必要となり、学ぶべき知識の幅は思っているよりも広く簡単な仕事ではありません。
【Webデザイナーの自己PRとは】自己PRを書く際のポイント
ここからはWebデザイナーの「自己PRを書く際のポイント」を説明していきます。
これまでの項目では主に業界・企業に対する理解、業務内容やそれに必要なスキル、求められる能力などの説明をしてきましたが、それらは全て自己PRを書くための材料と考えて下さい。
ここでは「勉強意欲をアピール」「業務に関する理解をアピール」この2つに絞って、自己PRを書く際のポイントを深掘りして説明していきます。
なぜこの2つなのかを今までの項目を思い出しながら考えることで、より良い自己PRを組み立てることができるはずです。
勉強意欲をアピール
自己PRを組み立てる際、この「勉強意欲をアピール」することは何よりも大切です。
この勉強意欲をアピールする方法は大きく分けて2つあり、それは「就職する前にする事前勉強」と「就職してからも学び続ける」の2つです。
Webデザイナーに未経験でなる場合、先ほど説明したUI・UXデザインスキル、プログラミングスキル、SEOに関する知識が必要になり、この3つを勉強する必要があります。
これら3つのスキルを入社前に勉強することをアピールすることで、志望度の高さ、やる気をアピールでき、採用担当者に興味を持ってもらえるはずです。
それに加え入社後もIT業界の技術革新やトレンド情報などを積極的に学び、取り入れる努力を続けることをアピールをすることで、入社後長く働くイメージを与えることができます。
業務に関する理解をアピール
Webデザイナーの業務内容は企業によって様々なため、「業務に関する理解をアピール」することで他の就活生よりも一歩リードできるはずです。
業務内容を正しく理解するためには、業界・企業研究をしっかり行う必要があり、Webデザイナーに求められる能力である、情報収集能力や分析力があることをアピールできます。
それに加え、応募先の企業の具体的な業務内容を例に出し、自分のスキルを活かしてどのように働き企業に貢献できるのかまで書けると、採用担当者はあなたの自己PRからとてつもないやる気を感じてくれるはずです。
そのためには、まず業界・企業研究、業界内の同業他社ではなくなぜこの企業なのかを深掘りし、理解を深めていく必要があります。
企業とマッチした強みをアピール
Webデザイナーとしての自己PRを作成する際に最も重要なのは、企業が求める人材像と自分の強みを一致させること です。
どれだけ優れたスキルや経験を持っていても、それが企業の方向性や求める能力とずれていれば、評価されにくくなります。
例えば、デザインの美しさを強みとする企業もあれば、UI/UXの向上を重視する企業、またはマーケティング視点でのデザイン力を求める企業もあります。
そのため、企業の事業内容や制作実績を調査し、その企業ならではの課題に対して、自分のスキルがどう活かせるかを明確にする ことが大切です。
また、自己PRの中で「なぜその企業なのか」を具体的に示すことで、単なる一般的なアピールではなく、「この企業で働きたい」という熱意が伝わりやすくなります。
将来のビジョンをアピール
将来のビジョンをアピールするというのも、Webデザイナーを目指す人が自己PRを作成するにあたって非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
将来的に会社に貢献する存在になるかどうかは、企業にとって重要な採用ポイントの一つだからです。
特に新卒で未経験の人をポテンシャル採用する場合は、「成長する」という前提で採用をするからです。
未体験でもポテンシャル・やる気があると判断してもらえれば、採用される可能性は十分にあります。
将来どのようなデザイナーになりたいのかについても詳しく伝えることができると、採用担当者の印象も良くなるため、どのようなデザイナーになりたいのかあらかじめ決めておき、それをしっかりとアピールできるような文章を作成していくことが重要であると言えるでしょう。
会社で貢献したいことも踏まえる
自己PRを書く際には、「自分は将来どうなりたいのか」だけでなく、「その企業に入社したら何ができるのか」「どのような形で貢献できるのか」を明確にすることも重要です。
企業が採用する目的は、応募者のキャリア形成を支援することではなく、自社の成長に貢献してもらうことにあります。
そのため、「自分のスキルが企業の成長にどう役立つのか」 という視点でアピールすることで、より説得力のある自己PRになります。
例えば、デザインスキルだけでなく、Webマーケティングやデータ分析の知識を活かして成果を最大化できることを示すと、より魅力的なアピールになります。
自己PRでは、「この企業だからこそ、自分のスキルが活かせる」という点を明確にし、企業にとって魅力的な人材であることを伝えましょう。
【Webデザイナーの自己PRとは】自己PRの書き方
Webデザイナーの自己PRでアピールするべきポイントが分かったところで、次は「自己PRの書き方」を説明していきます。
ここでは特に重要な「結論から述べる」「具体的なエピソードを述べる」「企業で活かせることをアピールする」の3つに絞って説明していきます。
これらのテクニックは自己PR以外にも、志望動機やガクチカでも活用することができるので、必ず確認して自分の技術にして下さいね。
結論から述べる
まずは「結論から述べる」ことについて説明していきます。
あなたは就職活動を通して多くのエントリーシートを書き、企業に提出すると思いますが、逆の立場で考えると企業側は、数え切れない程のエントリーシートが届くということになります。
そのため、自己PRを読んでいる時間は非常に短く、簡潔にあなたの強みをアピールする必要があるため、書き出しは「私の強みは〇〇です」と一言で伝わるように書きましょう。
結論を最初に書くことで、後の話が頭に入ってきやすくなり、採用担当者にきちんと理解をしてもらいやすくなります。
逆に理由から述べてしまうと、結局どれが一番伝えたいことだったのか分からず、勿体無い自己PRになってしまうので、必ず結論から書くように心がけて下さい。
具体的なエピソードを述べる
結論を最初に書けたら、次はそれを補足するために「具体的なエピソードを述べる」ようにして下さい。
ここのエピソードの内容があやふやだったり、ざっくりしている場合は、エピソードの信憑性が薄くなってしまう可能性が高く、強みをアピールすることができません。
それに加え、具体的にエピソードを思い出せていない場合、選考が進み面接になった時の深掘り質問に耐えられなくなり、評価を落とすことにも繋がってしまいます。
自己PRに書く内容は、できるだけ鮮明に思い出し、具体的に書くようにしましょう。
その際、◯年生の◯月、〇〇人中〇〇位など、定量的に書ける内容はできるだけ数字で書く方が、より具体的で採用担当者にも伝わりやすくなるのでオススメです。
立てた目標や直面した課題の解決方法
自己PRでは、自分の強みをアピールするだけでなく、具体的なエピソードを通じてどのように目標を達成し、課題を解決したのかを示すことが重要 です。
単に「企画力がある」「対応力が高い」と述べるだけでは、他の就活生との差別化が難しく、印象に残りにくくなります。
そのため、「どのような状況で」「どのような課題に直面し」「どのように解決したのか」 までを具体的に示すことで、より強みが明確になります。
また、課題解決のプロセスを詳しく述べることで、問題に対して冷静に分析し、適切な施策を打つことができる人物であることをアピールできます。
これは、Webデザイナーとして求められる論理的思考力や問題解決能力を示す上でも有効な手法です。
企業で活かせることをアピールする
自己PRを締めくくるのは、その強みを「企業で活かせることをアピールする」ことです。
あなたがどんなにいいスキル、経験を持っていても、企業の採用担当者からすると、入社後に活かせないと意味がないと思われています。
そのため、強み、具体的なエピソードを述べた後に必ず「この強みを活かし、入社後は〇〇をして貢献したいと考えています」といった内容を書く必要があります。
そうして自己PRを組み立てていくと、自然と自分の何をアピールすれば良いのか、自分のどのスキルをアピールする必要があるのかが見えてきます。
自己PRとは企業に自分を売り込む手段の一つであり、相手のニーズや課題を見つけ、そこに自分はどのように貢献できるかアピールすることです。
これは言わば、クライアントへの提案のようなものと考えることもできますので、その練習として真剣に取り組んでみて下さいね。
【Webデザイナーの自己PRとは】自己PRの例文
ここまでWebデザイナーの業界・企業研究や求められる能力、必要なスキル、自己PRの書き方などを説明してきました。
あなたの理解も進み、「ちょっと書いてみようかな」となっていると思いますが、そんなすぐに形にするのも難しいと思います。
そこで最後に「自己PRの例文」を3つ用意しました。
それぞれWebデザイナーとして求められる能力である「情報収集能力をアピールした例文」「課題解決能力をアピールした例文」「分析力をアピールした例文」となっています。
是非、参考にして見て下さい。
情報収集能力をアピールした例文
私は大学1年生の時からSNSで化粧品の情報を発信しており、今も続けています。
化粧品はIT業界のように技術革新やトレンドの流行り廃りが激しく、最新の化粧品や海外で流行っている化粧品の情報はとても人気のあるコンテンツです。
私はSNSで情報収集するだけでなく、実際の売り場を確認したり、販売員さんに情報を聞いたり、実際に使っている友人などの口コミからレビューを書いています。
その結果、Instagramのフォロワーが現在5万人を超え、企業からレビューして欲しいとの依頼を受けるほどの影響力を持つことができました。
私はこの経験を活かし、クライアントが本当に求めていることは何かをよく考え、今勉強中のWebデザインの知識も活かし、貴社に貢献したいと考えています。
課題解決能力をアピールした例文
私は大学に入学した時に、大学卒業までにウェブデザイン技能検定に合格することを目標に設定しました。
そのためにはまず何をしないといけないかを考え、Webデザインを独学で勉強するようにしました。
それに加え、ウェブデザイン技能検定に合格するためには、ITに関する知識も必要と知ったので、まず初めにITパスポート、次に基本情報技能者試験にも取り組み、無事合格することができました。
そして、大学3年生の4月にウェブデザイン技能検定を受け合格することができました。
私はこの経験から、困難な課題にも目標を設定し、自分で方法を考え解決することができると考えており、貴社に入社後はクライアントの課題を同じように解決し、貢献していきたいと考えております。
分析力をアピールした例文
私はゼミの活動の一環で大学の創造プロジェクトに参加をしました。
その際、大学から提示されたデータを元に、創造するためのアイデアを発表する必要があり、チーム一丸となり取り組みました。
その中でも私が心がけたのが、分析したデータを分かりやすく伝えるために図解し、他の2次資料を多く集めることで、他のチームよりも具体的で再現性のあるアイデアを考えることでした。
その結果、8チーム中1位の評価を受けることができました。
この経験から、困難な課題でも丁寧にデータを分析することで、良いアイデアが生まれることが分かりました。
貴社に入社後もこの分析力を活かし、将来はディレクターにもなれるデザイナーになりたいと考えています。
コミュニケーション能力をアピールした例文
私の最大の強みは留学経験を通じて培った高いコミュニケーション能力です。
大学2年生の時、1年間アメリカに留学しました。
英語には自信がありましたが、実際に外国で生活し、現地の人々とコミュニケーションを取ることは想像以上に困難でした。
初めは言語の壁に直面し、文化的な違いにも戸惑いましたが、乗り越えるために積極的に対話を重ね、さまざまな背景を持つ人々との交流を深めました。
この経験から、言語だけではなく、非言語的なコミュニケーションや異文化間コミュニケーションの重要性を学びました。
また、異なる文化背景を持つ人々との効果的なコミュニケーションを通じて、多様な視点を理解し、共有する能力を磨きました。
貴社においても、このコミュニケーション能力を活かし、チームメンバーやクライアントとの円滑な関係構築に貢献できると自負しています。
探求心をアピールした例文
私の最大の強みは新しい知識や技術に対する深い探求心です。
大学ではWebデザインを専攻していましたが、それに留まらず、プログラミングの異なる領域にも興味を持ち、独学で学びを深めました。
講義だけに頼ることなく、自主的に参考書を購入し、オンライン講座などを活用して学習を進めました。
その結果、Webデザインに関する複数の資格を取得することができ、大学で3つのプログラミング言語を習得しました。
このような自発的な学習は、未知の分野に対する好奇心を満たし、問題解決のための論理的思考能力を養う貴重な機会となりました。
与えられた課題に対して表面的な理解にとどまらず、その根底にある原理や仕組みを理解しようとする姿勢を得ることもできました。
貴社においても、この探求心と学習意欲を活かし、新しい業務や技術に対して積極的に取り組みます。
未知の課題に直面しても、自ら学び、解決策を見出すことで、いち早くチームに貢献できる人材になることを目指します。
対応力をアピールした例文
私は、クライアントのニーズに応じた柔軟な対応力が強みです。
大学時代、学園祭の公式サイト制作を担当する機会がありました。
当初はシンプルなデザインを想定していましたが、実行委員会から「華やかさを重視してほしい」という要望が追加されました。
しかし、既に制作が進んでいたため、大幅な修正が必要になり、限られた時間で対応しなければならない状況でした。
そこで、私はまず優先順位を決め、デザインの調整と機能追加を並行して進める方法を考えました。
また、メインビジュアルにはアニメーションを取り入れ、視覚的に魅力を増す工夫を施しました。
その結果、実行委員会からは「要望に的確に応えてくれた」と評価され、サイトのアクセス数も昨年比で30%向上しました。
この経験から、クライアントの要望に対して臨機応変に対応し、最適な解決策を導き出す能力が求められることを学びました。
貴社においても、クライアントの意向を的確に反映し、目的に沿ったデザインを実現することで、価値のあるWeb制作に貢献していきたいです。
観察力をアピールした例文
私は、ユーザー目線でデザインを改善する観察力を強みとしています。
大学で運営していた情報発信サイトでは、閲覧数が思うように伸びず、課題を感じていました。
そこで、ユーザーがどのようにサイトを利用しているのかを分析し、問題点を洗い出すことにしました。
具体的には、アクセス解析を用いてユーザーの行動を把握し、滞在時間が短いページや離脱率が高い箇所を特定しました。
その結果、ページ構成が複雑で、訪問者が求める情報にたどり着く前に離脱していることが分かりました。
そこで、私は情報の優先順位を見直し、カテゴリーごとに整理し直すことで、直感的に操作しやすいレイアウトに変更しました。
その結果、サイトの平均滞在時間が20%向上し、閲覧者数も増加しました。
この経験を通じて、ユーザー視点で課題を発見し、改善策を実行することの重要性を実感しました。
貴社においても、ユーザー行動を細かく分析し、より使いやすいWebデザインを提案することで、効果的なサイト制作に貢献したいと考えています。
【webデザイナーの自己PRとは】webデザイナーのキャリアパス
ここからはWebデザイナーのキャリアパスについても詳しく紹介していきます。
どのようなキャリアを歩みたいのか、Webデザイナーの中でもどのような仕事があるのかについて詳しく紹介していきます。
webディレクター
WebディレクターはWebデザイナーの中でもWebサイトの進行制作や進行運営を統括する責任者のことを指します。
Webデザイナーとしての経験を積んだ後は、マネジメント職としてキャリアアップする人が基本的には多いとされています。
作業をひたすら行いたいという方はそのままWebデザイナーとして活躍しても良いかもしれませんが、Webディレクターは多くの人を統括するやりがいのある仕事なので、魅力的なものの一つです。
webプロデューサー
Webプロデューサーも、Webデザイナーとしての経験を積んだ後に多くの人が目指す職業の一つです。
キャリアアップと言えますし、年収も高くなるので、おすすめの選択の一つです。
Webプロデューサーは事業計画の責任を負う職種であるため、コンセプトの設計から人員の計画、プロモーション戦略など、運営方針を決定する必要があり、さまざまな責任が伴います。
UI・UXデザイナー
UIやUXのデザイナーも、多くのWEBデザイナーがキャリアアップとして目指す職業の一つです。
UIやデザインを設計する職種であり、先ほど紹介した通り、ユーザーの操作を考慮したサイト設計を行う仕事で、ワイヤーフレームなどを制作します。
知識があることが大前提ではありますが、比較的目指しやすいキャリアの一つであると言えるでしょう。
UIデザイナーを経験したら、UXデザイナーとして設計を任されることもあるので、UIやUXについてはWebデザイナーとして働いている段階から学んでおくと非常に良いでしょう。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアとは、その名の通りWebデザインからプログラミングまでWeb制作の全ての工程を手掛けるオールマイティなエンジニアのことを指します。
「マルチエンジニア」とも呼ばれ、さまざまなプログラミングスキルが必要となる仕事の一つです。
よって、デザインスキルだけでなくプログラミングに自信がある人は目指しやすい職種なので、プログラミングに興味がある方は職種の選択肢として持っておいても良いでしょう。
まとめ
Webデザイナーの業務内容は思っているよりも複雑で、必要な能力やスキルの幅が広く、簡単な仕事ではないことが分かったのではないでしょうか。
しかし、デジタル化が進んでいることもあり、その需要は高まる一方でやりがいのある仕事であることは間違いありません。
求められる能力、必要なスキルなど自己PRを書くための材料は整ったはずなので、一度自己分析をして具体的なエピソードを洗い出してみましょう。
まずは最後に紹介した例文に、自分のエピソードを当てはめ組み立てることから始めてみましょう!