HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
・交渉力とは
・企業が自己PRで見ているポイント
・自己PRの書き方
・交渉力を自己PRにした例文
・自己PRの書き方に悩んでいる人
・交渉力に自信がある人
・自己PRで周りの学生と差をつけたい人
・インターンの選考に向けてESを完璧にしたい人
目次[目次を全て表示する]
【自己PRで交渉力を書きたい】交渉力とは
自己PRで交渉力について書くために、まず交渉力とはどのようなスキルなのかについて考えていきましょう。
一言で述べるならば、交渉力とは何らかの問題に対して話し合いが必要な状況において、その問題に対して関係者が納得できる妥協点などを見つけ出し、結論を出すことができる能力のことです。
決してこちら側の要望を一方的に叶えるためのものではなく、クライアントなどと長く良好な関係を築いていくために、双方が納得できる形で話を解決に導くことが交渉力のポイントです。
営業職には必須スキル
なんとなく想像ができていることかもしれませんが、交渉力は特に営業職において非常に重要なスキルです。
営業職とは皆さんのご想像通り、相手のニーズをとらえた上で、自分のサービスを売り込まなければなりません。
あなたは服屋などで自分が全く探していない、高価なアイテムを勧められたりしたことはありませんか。
そのような状況で商品を購入したことがある人は、よほど断るのが苦手か、財布が潤っている人のみでしょう。
営業職として成約を導くためには、そのクライアントが抱えている問題に対して相手が納得できる妥協点を見いだし、結論を出すことが非常に重要なのです。
企業が見ている交渉力に必要な要素
交渉力にはさまざまな種類がありますが、企業は自己PRで「交渉力が自分の特徴である」と話す就活生に対してどのような点を希望しているのでしょうか。
まず言うならば、相手の話を傾聴しつつ、自分の考えを展開できる能力が求められています。
人間は基本的に相手の話を聞くよりも自分が話すことの方が好きなので、しっかりと話を聞いてくれて、その上でポイントを押さえて聞いてくれる人物を好みます。
また、お互いの主張や意見が対立している、または問題点がある場合は、それを冷静に分析できる能力も、企業は見ています。
その他、全体を俯瞰し、ゴールを設定できる能力や、なんとなく憎めない人柄なども交渉力において重要なポイントとされています。
【自己PRで交渉力を書きたい】交渉力がある人の特徴
交渉力がある人とは一体どのような特徴があるのか気になるという方もいらっしゃるでしょう。
具体的なポイントとして下記4点があげられます。
あまり目にしないものもあるかもしれませんが、1つひとつ詳しく見ていきましょう。
・相手のことをよく見ている
・相手の話をよく聞いている
・適度に楽観的な姿勢
・相手に合わせすぎない
相手のことをよく見ている
1つ目は「相手のことをよく見ている」です。
表情などから相手の気持ちが見えるので、そこから相手の本音を推測して交渉成立への道筋を立てられます。
難しく考える必要はありません。
例えば、道で地図を見てキョロキョロしている人を見かけると、あなたは「目的地に行きたいけど道がわからないのかな?」と想像するでしょう。
相手が何を求めているのかわかれば、ポイントの押さえどころが理解できるようになっていきます。
相手の話をよく聞きいている
2つ目は「相手の話をよく聞いている」です。
交渉上手な人は、相手の話をしっかり聞いており、信用を得やすい人でもあります。
一般的に「話たい人」は多いですが、話を「聞いてくれる人」は希少な存在です。
だからこそ、自分の話をよく聞いてくれる人には信頼を寄せます。
交渉を有利に運ぶには、それ以前の準備(根回しや信頼構築)が重要なのです。
聞き出す力があると交渉に有利な情報を得られる可能性もあります。
適度に楽観的な姿勢
3つ目の特徴は、意外かもしれませんが「適度に楽観的な姿勢」です。
交渉は常にうまくいくわけではないですし、結果的に成立する場合でも最初は難色を示される場合があります。
だから上手くいかなくても楽観的で気にせずいられることが大切です。
語弊がありますが「ゲーム感覚」「ダメでもともと」という気持ちがあるので、半ば楽しみながら交渉に挑んでいるという人もいます。
相手に合わせすぎない
4つ目は「相手に合わせすぎない」です。
相手の言いなりになっていては自分に有利な方向に進みません。
相手を大切にしつつも納得できない条件の時は断る勇気や毅然とした態度も必要です。
「この交渉が無理だとしても、他を探せば条件が合致する相手が見つかるはずだ」という心構えがあると、堂々としていられるのです。
【自己PRで交渉力を書きたい】自己PRで企業が見ているポイント
自己PRで交渉力について書きたい人にとって重要なのは、「自分の好きなことを書く」ことではありません。
「企業が自己PRを通してどのような点を確認したいのかを考えながら書く」ことです。
企業が知りたがっていることを、可能な限りわかりやすく、そして魅力的に映るように紹介することが大切です。
ここからは自己PRで企業が見ているポイントについて詳しく紹介していくので、一緒に確認していきましょう。
人柄
まず、企業は自己PRを通してあなたの人柄を見ています。
自己PRは基本的に自分の良い点やこれまで頑張って取り組んできた点、これから就職し、企業にどのように貢献したいと考えているのかなどについて話す部分です。
つまりモチベーションや企業への思いなどについて述べる場ですし、そうした精神的な部分について深堀りする場面では人柄が強く現れます。
自己PRを通して企業はあなたの人となりや性格、企業に入ったらどのように既存のメンバーと関わっていくのかなどについても見ています。
人当たりが良く、就職してからも問題なくやっていけそうな人物であるということもアピールできれば良いでしょう。
企業とのマッチ度
企業とどの程度マッチしているかというのも、自己PRを通して企業が確認しているところです。
例えばあなたが事務職を志望しているにも関わらず、「大学までずっとラグビー部に所属しており、体力がある」ということをアピールされてもあまり意味がありません。
「企業とマッチしていないのでは?」と思われてしまう可能性が高いです。
また、一目でわかるような、企業とマッチしていないアピールを平気で書いてくるということは「企業について何も調べていない、つまりモチベーションが低いのでは?」と思われてしまう可能性もあります。
反対に、企業と抜群にマッチしている自己PRを書いてくる学生は、企業についてきちんと調べているということであり、情報を整理できる能力はもちろん、企業に対するモチベーションの高さも確認できます。
今後の可能性
今後の可能性についても企業は自己PRを通して確認しています。
入社への熱意はもちろんのこと、就活生の将来の方針などから
・「どのくらい成長するのか」
・「どのくらい会社にいてくれるのか」
・「どのくらい活躍してくれそうか」
などを確認しているのです。
よって、後ほど詳しく解説はしますが、入社してからどのように自己PRでアピールしたスキルを活かして活躍するのかについても、文字数が余っていれば述べられると良いでしょう。
あなたがどのように活躍するのかを、おのずと採用担当者が推察できる自己PRを完璧に書けていれば無理に書く必要はありません。
しかし、全ての人にスキルが遠回しに伝わることはありません。
そこで、具体的に「このようなスキルを活かし、このような業務において特に貢献したいと考えています。」などと述べることができ、より良いでしょう。
【自己PRで交渉力を書きたい】交渉力を自己PRに書く際のポイント
交渉力を自己PRに書く際に意識するポイントをご紹介します。
下記2点に注意を注ぎ、的確なアピールをしましょう。
交渉力を扱う際は、その性質上できるだけわかりやすい内容にすべきでしょう。
ポイントが不明確で、内容がフワッとしていると何が言いたいか伝わらず的外れなアピールになってしまいます。
・具体的に話す
・入社後どう活かせるのかに重点を置く
具体的に話す
交渉力をアピールする際、何より重要なのが「具体性」です。
交渉力と言っても抽象的なので、必ず具体的なエピソードを述べるようにしましょう。
場面が詳しく分かるようにするのはもちろん、行動の目的と結果も盛り込みましょう。
イメージしやすい交渉として「値引き」がありますが、その場合も値引きする根拠が必要です。
商品を値引きする代わりに、毎月定期購入したり、運搬作業を代行するなど相手方のメリットも説明できれば説得力が増します。
言い換えもおすすめ
交渉力というと、どうしても難しいイメージを持たれる方は多いでしょうが、別の言葉で言い換えると伝わりやすいこともあります。
候補としてはコミュニケーション能力、均衡力、調整力などがあります。
状況に合わせて使い分けましょう。
入社後どう活かせるのかに重点を置く
2つ目に意識すべきことは「入社後どう活かせるのかに重点を置く」です。
前述の通り企業側は、自己PRから今後のあなたの可能性を見ています。
専門的でなくても仕事に活かせるスキルを求めているので、アピールしている力が自社で活かせるかどうかが一番注目していることです。
商品の仕入れや営業の商談など、さまざまな場面で交渉は行われますので、そういったシーンを採用担当者にイメージさせることができれば、良い結果につながります。
【自己PRで交渉力を書きたい】交渉力を自己PRに書く際の注意点
自己PRを書く際に盛り込んでおきたいポイントについては解説してきましたが、交渉力を自己PRに書く際の注意点も、当然ながらあります。
押さえておきたいポイントと、念頭に置いておかなければならない注意点の両方を抑えた上で自己PRの文章を作成することで、より採用担当者にとって魅力的な文章になります。
マイナスイメージを抑えつつ、良いイメージを与えるためにも工夫して取り組むようにしましょう。
企業にとっては普通の能力
確かに就活生、特に新卒の方が交渉力を身につけているというのは珍しいことではあります。
学生のアルバイトにおいて交渉力を発揮する場面はそこまで多くありません。
しかし、もし交渉力があるなら、それを裏付けるしっかりとしたエピソードがあれば、他の学生と差別化を図ることもできます。
企業の仕事において交渉というものは常日頃、当たり前のように行われていることです。
ビジネスパーソンとして、ある程度交渉力は身につけておかなければならないものでもあります。
しかし、「少し交渉力がある」「他人と話すのが上手」という程度でオーバーに自己PRに書いてしまうと、「そんな当たり前のスキルをアピールされたところで...」と採用担当者が困ってしまう可能性もあります。
交渉力は「他の就活生の誰も持っていない、特別なスキルである」というわけではないことを、あらかじめ再確認しておきましょう。
客観的に判断する
これは交渉力以外のスキルを自己PRに書く際にも言えることですが、客観的な判断が求められるというのも忘れてはならないポイントです。
自己PRだけでなく志望動機やガクチカなどにも当てはまることですが、自分の経験や考えを自分よがりに語るのはあまりよくありません。
あなたはこれまで面白いと思ったことを他人に話して反応が薄かったことや、反対に何気なく話したことが周りに大ウケしたことがあるのではないでしょうか。
「あなたの感性が周りとずれている」ということを言うわけではありませんが、100人に話して100人にウケる話はありません。
同じように、自分だけの判断だけでは説得力のある話を書けないかもしれません。
よって、「一度自分の自己PR」というフィルターを取り払い、「他人が書いた文章」として確認するようにしましょう。
これで自己PRの文章に客観性や説得力があるかどうか再度確認でき、より良い文章を作成できるはずです。
また、自分で客観的な目線を持とうとしても限界があります。
そこで、就活仲間や学校のキャリアセンター、就職エージェントなどに確認してもらうこともおすすめです。
周りと被る可能性が高い
「粘り強さ」や「体力」「負けず嫌い」など自己PRで定番とされている自分の強みは数多くあります。
それよりは多くありませんが、「交渉力」も多くの就活生が用いる強みの1つです。
全ての応募者、誰一人ともかぶらないことは基本的にありませんし、誰かしらは交渉力を強みとして自己PRを作成していることでしょう。
特に営業職の自己PRとなると、それは顕著です。
よって交渉力を自己PRに書くのならば、オリジナリティを意識して書くことが大切です。
エピソードを交えたり、あなたの交渉力が具体的にどのような場面で効果を発揮するのかなど、交渉力を活かして会社に貢献してくれる人材であることを分かりやすい文章を書くことが大切です。
【自己PRで交渉力を書きたい】自己PRの構成
ここからは実際に交渉力を強みとして自己PRを作成するために文章の構成方法について考えていきましょう。
自分の思うがままに文章を書きたい方もいるかもしれませんが、自己PRには雛形というものが存在します。
それに沿って作成する方が、最初は慣れないかもしれませんが、慣れてくると書きやすいものです。
何より採用担当者が読みやすく、あなたの強みやアピールポイントが伝わりやすい構成になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
この構成は交渉力を強みとする場合でなくとも使える、汎用性の高い構成なので、他の強みをアピールすることになったとしても使えます。
自分の強み(結論)
まず一番最初に結論を書くようにしましょう。
今回の場合は「私の強みは交渉力です。なぜならば〜」というように、まずはじめに一言で、あなたの強みが何であるかを述べましょう。
その後、それを補強するような文章を書くことが大切です。
特に大手の企業の就活となると採用担当者はいくつもの自己PR、志望動機、ガクチカの文章を読むことになり、文章を読むこと自体にも疲れてきています。
そんな中で、冗長で、何が言いたいのかわからない文章が出てきたらうんざりしてしまうことでしょう。
先に結論を述べ、「この人は〇〇をアピールしたいのだな」と思ってもらうことが大切です。
エピソード、課題
続いてエピソードと課題について述べましょう。
今回ならば交渉力がなぜあなたにとって強みであると言えるのか、経験をもとに書くことで説得力を持たせることが大切です。
あなたの強みが「ただなんとなく、自分がそう思うから」ではなく、経験に裏付けされている、客観性の高い能力であることをアピールすることが大切です。
そうすることで自己分析をしっかりしていることも合わせてアピールできるので、就活に力を入れており、モチベーションの高い人材であるとみなされる可能性が高いです。
「交渉力」のエピソードの構成
交渉力のエピソードの構成については下記の点を参考するようにしましょう。
つまり5W1Hです。
これをはっきりさせておくことで、読み手も要点を抑えつつ、疑問点なく文章を読めることでしょう。
交渉相手
交渉理由、背景
交渉内容
その時に何を考え、どのような戦略を取ったか
交渉結果
その時に考えていたこと
続いてエピソードが起こった際に何を考えていたのかについても詳しく述べられると良いでしょう。
ただし、ここは文字数が足りなければ省いても構いません。
基本的に自己PRで強みをアピールする際は何か課題を克服したエピソードを述べることになるのですが、その課題が起こった時にどのように分析していたのかどのように課題について考えていたのかになどについて述べることができれば、より分かりやすくなります。
あなたの考え方をより深く知ることができますし、何より問題が起こった際に焦って何もできない人材なのか、落ち着いて対処できる人材なのかについても判断することができます。
その課題に対する対応
続いて、その課題が発生した際にどのような対応を行ったのかについて詳しく述べていきましょう。
問題が発生した際もそれを細分化して考え、どのようにして対処し解決していくのかが判断できる人材であるということをアピールすることが大切です。
特に営業職の場合、交渉の場において課題は発生しないことの方が珍しいです。
問題が発生した際にも落ち着き払って対処できる人材こそ企業が求めている人材です。
結果
自分が強みである交渉力を発揮し、どのようにその課題を解決することができたのかについても詳しく述べていきましょう。
企業が求めているのは上手に文章を構成できる人物でも結果をよく見せる人物でもなく結果を出せる人物です。
最終的にどのような結果を出すことができたのか、そしてその結果、周りにどういう影響を与えたのかについて詳しく述べていきましょう。
結果を出せる人物であることをアピールできれば就職してからも貢献してくれると期待してくれます。
入社後にどう活かすか
そして最後に先ほども軽く紹介した部分ではありますが、入社後に交渉力を活かしてどのように貢献するのかについても詳しく述べることが大切です。
ここまで何度も述べてきているように企業が求めているのは結果の出せる人物、仕事ができる人物です。
いくら強みがあったとしても、それが企業に合っていないなどの理由でアピールできない、発揮できなければ何の意味もありません。
入社後、あなたの交渉力を活かして、どのような業務においてどのように貢献してくれるのかを採用担当者に分かりやすく伝えることが大切です。
【自己PRで交渉力を書きたい】交渉力を活かした自己PRの例文
ここからは交渉力を活かしてどのように貢献するのかをアピールする自己PRの例文を2つ紹介していきます。
いずれもここまで紹介してきたポイント、注意しなければならない点、そして構成を踏まえた上で作成されているので、おさらいとしてもぜひ参考にして欲しい部分です。
例文①
私の自己PRの核となるのは、交渉力です。
長期インターンで就活エージェントの営業職を務めた経験がその基盤を築きました。
そこでの仕事を通じて、顧客との信頼関係を築くことの重要性と、目標を達成するための交渉技術を磨きました。その結果、月間の組数目標を2ヶ月連続でトップとして達成しました。
特に印象深いのは、当初消極的だった企業の担当者との交渉を成功に導いた経験です。
彼らは提案に対して明確な拒否の姿勢を示しましたが、私はそこで諦めませんでした。
何度も足を運び、担当者との会話を重ねるうちに、彼らが本当に何に価値を置いているのかを見出すことができました。
最終的にクライアントも納得してくれ、契約に至った時、交渉力はただのコミュニケーション能力以上のものだという確信を持ちました。
私はこの力を貴社にもたらし、顧客の要望に耳を傾けつつ、目標達成に向けて組数を伸ばしていきたいと考えています。
例文②
私が就職活動に際してアピールしたいのは、確かな交渉力です。
この力は、大学の購買会と連携し、洋服の物販販売を行った際に特に発揮されました。
当初、購買会側は学内での洋服販売に懐疑的でした。「大学内で洋服販売はふさわしくない」というのが彼らの持論でした。
しかし、私はこれをただの障害とは捉えず、交渉による解決可能な課題と考えました。
まず、購買会のメンバーとの関係構築から始め、信頼を築きました。
その上で、現代の大学生がどのようなファッションに興味を持っているか、時間帯や価格帯はどのようなものが良いかといったデータを研究しました。
その上で、洋服販売が如何に大学の文化に貢献し、購買会の売上に寄与するかを詳細に説明しました。
この交渉では、単に自分の提案を押し通すのではなく、購買会側の懸念を丁寧に解消し、メリットを明示しました。
結果、購買会は私の提案を受け入れ、実施に移りました。
そしてその物販は、大学と購買会が共同で行うイベントとしては過去最高の売り上げを記録しました。
入社後、私はこのような交渉力を活かし、企業と顧客、または社内のさまざまな部署間の架け橋となり、事業の成功に貢献したいと考えています。
【自己PRで交渉力を書きたい】交渉力を活かした自己PRのNG例文
反対に「こんな自己PRを提出してしまうと企業からマイナスの印象を受けてしまう可能性がある」というNGの例文についても詳しく紹介していきます。
どのあたりが悪い印象になってしまうのかなどについても詳しく解説していくので、ぜひ確認してみてください
NG例文①
NG
私の強みは交渉力です。
以前、友人と出かける際、彼の行きたい場所と私の行きたい場所が異なっていることがありました。
その際、私の行きたい場所の良さをプレゼンし、いかに魅力的な場所で、彼も楽しめるかをわかりやすく説明しました。
これにより私は行きたい場所に行くことができ、彼も楽しんでくれました。
このように、交渉力を活かし、貴社に入社してからもクライアントとの交渉の場で、貴社にとって理想的な形で交渉が進む原動力になりたいと考えています。
NGポイント
レベルが低く、仕事に関係ない話を書くのはマイナスでしかありません。
ビジネスパーソンとして使えるレベルの交渉力があるということをアピールする必要があります。
友人同士の交渉と、仕事での、つまりお金が絡む交渉は規模が違います。
そのような程度の低い話しか無いということは、中身の無い人材であると思われてしまう可能性すらあります。
NG例文②
NG
私の強みは交渉力です。
インターンでの営業業務にて培ってきました。
インターンに参加した際、あまり購買に乗り気でなかったクライアントが居ました。
そこで私はいかにサービスの質が高いかを説明し、成約を目指しました。
クライアントは最後まで乗り気ではありませんでしたが、クロージング力を活かしてなんとか成約までこじつけました。
貴社に入社してからも、こうした瀬戸際の状況でなんとか契約を勝ち取る馬力を活かして貢献したいと思います。
NGポイント
客観的に判断をできていない点が非常にマイナスポイントです。
自分本位の交渉は、ただ強引なだけであり、もし成約できたとしても会社のイメージが悪くなる可能性もあり、「交渉力がある」とは言いづらいです。
就活において、客観的に自分を分析できていないということは、自己分析が足りないのかもしれません。
こちらの記事で自己分析について詳しく紹介しているので、確認してみてください。
【自己PRで交渉力を書きたい】まとめ
今回は交渉力を採用試験においてアピールしたい方向けに、自己PRの作成方法や注意点、構成などについて詳しく解説してきました。
交渉力は特に営業職に就きたいと考えている就活生が多用する自己PRではありますが、うまく用いることで差別化し、良い印象を与えることは可能です。
ぜひ記事を参考に、交渉力をアピールできる例文を作成してみてください。
また、本記事でも軽く触れた学生時代に力を入れたことの書き方については下記の記事で紹介しています。
就活を進める上で非常に重要な、インターンシップの志望動機の書き方についてもこちらの記事で紹介しているので、余裕があれば確認してみてください。