HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
印刷会社は以前から就活生に人気の高い業界ですが、近年のデジタル化で最近の動向等も気になっている方も多いと思います。
結論から言うと、印刷業界もDX化が非常に進んでおり、紙への印刷だけではなくその業務領域を広げています。
まだまだ志望者も多い業界なので、この記事を読んで印刷会社の採用担当に刺さる自己PRを完成させてください。
【印刷会社の自己PR】印刷業界の特徴
印刷業界は、デジタル化やライフスタイルの変化に対応しながら進化を続けています。
特に包装印刷の需要の高まりやDXの導入が加速しており、これらが業界全体に与える影響が注目されています。
以下に、印刷業界の最近の動向と特徴について詳しく述べます。
包装印刷の需要が高まる
近年、ライフスタイルの多様化や個性化が進む中で、個食をする人が増加しています。
フレックスタイム制の導入や、家族と一緒に食事をする機会が減少するなど、食事のスタイルが変化したことから、個食用の包装に対する需要が急速に高まっています。
これにより、食品包装を中心とした印刷物の需要が増加し、包装印刷市場が拡大しています。
企業は消費者のニーズに合わせたカスタマイズ可能な包装デザインを提供することで、競争力を高めることが求められています。
DX導入が加速している
印刷業界では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の導入が急速に進んでいます。
DXの導入により、印刷プロセスの効率化や生産性の向上が図られ、従来のアナログ印刷からデジタル印刷へのシフトが加速しています。
また、デジタル技術と印刷技術の併用により、カスタマイズ性が高く、小ロットでの印刷が可能になるなど、消費者ニーズに対応した製品を迅速に提供できるようになりました。
今後もDXの進展に伴い、業界全体での競争力向上が期待されます。
【印刷会社の自己PR】人事が自己PRを求める理由
企業は応募者の自己PRを通じて、その人の能力や性格、企業文化への適合性を見極めようとしています。
自己PRを効果的に伝えるためには、なぜ人事がそれを求めるのかを理解することが不可欠です。
以下に、人事が自己PRを求める理由を解説します。
人柄を知るため
企業において、ほとんどの仕事はチームで行われるため、個々の人柄が非常に重要です。
自己PRを通して、応募者がどのような性格を持ち、どのように他者と関わるのかを確認することで、チームにうまく溶け込めるかどうかを判断します。
特に、人柄が企業文化に合っているかどうかを見極めることで、長期的に活躍できる人材を見つけようとしています。
そのため、自分の人柄がどのように職場で役立つかを具体的にアピールすることが重要です。
企業が求める能力や適性について知るため
企業は、自社の業務内容に合った能力や適性を持つ人材を求めています。
自己PRを通して、その応募者が求められるスキルや適性を持っているかを確認します。
例えば、論理的思考力が重要な仕事において、コミュニケーション能力ばかりをアピールしても、採用担当者には響きません。
応募する職種や企業が求めている能力を理解し、それに沿った自己PRを行うことが、採用への第一歩となります。
自己分析が出来ているかを知るため
自己PRを通じて、人事は応募者が自分自身をどれだけ理解しているかを見ています。
しっかりと自己分析を行い、自分の強みや弱みを把握しているかどうかが重要です。
また、自己分析を基に、どのように自分の強みを企業に活かせるかを具体的に述べることで、採用担当者に「この人なら当社で活躍できる」という印象を与えることができます。
さらに他己分析も取り入れて、自分の見えていない部分を補完することで、より説得力のある自己PRが可能になります。
【印刷会社の自己PR】向いている人
印刷業界に向いている人について、どんな特徴があるのかいくつか紹介します。
書籍が好きなどの基本的なところから、意外と交渉能力といったコミュニケーション面も重要になってくるので参考にしてみてください。
書籍が好き
印刷会社では、雑誌や小説などの書籍関連の仕事が多く、データ上の色と実際に印刷した後の色の違いを理解することが求められます。
出版物によって異なる品質やデザインが求められるため、日頃から書籍や出版物に親しんでいる人はその知識を活かすことができるでしょう。
したがって書籍のトレンドや市場動向を理解していることが、クライアントのニーズに応える上で重要な要素となります。
アイデアを考えることが好き
印刷会社では、クライアントからの指示通りに作成するだけでなく、自社から積極的に提案を行うこともあります。
例えば、書籍の売上を伸ばすためのデザイン提案や、広告でよりインパクトを与えるための素材選定などが挙げられます。
アイデアを考えることが得意な人は、クライアントに新たな価値を提供し、プロジェクトの成功に大きく貢献することができる可能性が高いと言えます。
交渉能力がある
印刷工程では、予期せぬトラブルやクライアントの要望に対応するための柔軟な対応が求められます。
なので交渉力がある人は、印刷のクオリティや納期に関する課題をうまく乗り越え、クライアントの信頼を得ることができます。
また、クライアントと印刷会社の間で意見が食い違う場合でも、双方が納得できる解決策を導き出す能力が重要なので、交渉能力は非常に重宝されます。
【印刷会社の自己PR】必要とされている強み
印刷会社で求められるスキルや強みについてどんなものがあるのか紹介します。
下記に挙げる強みを全て持っていなくても問題ないですが、どれか一つでも当てはまる場合はそれを最大限伝えられるような自己PRにしましょう。
コミュニケーション能力
印刷会社では、出版社、企業、芸能事務所など、さまざまな業界のクライアントと接する機会があります。
そして、それぞれの業界に応じて、適切なコミュニケーションを行うことが求められます。
クライアントのニーズを正確に理解し、それに応えるためには、業界の専門用語やトレンドを理解し、話す内容を調整する力が必要です。
したがって、対人コミュニケーションに不安がある場合は向いていないかもしれません。
責任感
次に、責任感があるということも非常に重要な要素となります。
印刷物は、クライアントのビジネスやブランドに大きな影響を与えることがあります。
特に、重要なキャンペーンやイベントの印刷物を扱う場合、ミスが許されない環境で作業を進める責任感が求められます。
丁寧かつ確実に業務を遂行することで、クライアントからの信頼を築き上げることができるでしょう。
専門性
印刷物に関する専門知識は、クライアントからの信頼を得るために不可欠です。
例えば、紙の種類やインクの特性、印刷機の設定に関する知識が必要となる場面が多くあります。
入社前に書店や業界の展示会などを訪れ、最新の印刷技術や市場の動向を把握しておくことで、クライアントに対して適切な提案ができるようになります。
他にもOBOG訪問や就活エージェントに相談することも効果的な手法です。
【印刷会社の自己PR】印刷会社の職種
印刷会社にある代表的な職種をいくつか紹介します。
職種を絞らずに就活をすることもできますが、具体的な職種のイメージと志望を伝えられたほうが本気度がより伝わるのでしっかり予習しておきましょう。
営業
印刷会社の営業職は、顧客に赴き、商品の価格やデザイン、納期についての調整を行います。
営業の役割は、単にサービスを売り込むだけでなく、取引先のニーズを把握し、最適な提案やプレゼンテーションを行うことです。
顧客との信頼関係を築きながら、印刷物が求められる品質で納品されるようにサポートする重要な役割を担い、新規開拓よりもルート営業の方が多い傾向にあります。
研究開発
印刷会社の研究開発職では、印刷技術の向上や新しい印刷方法の開発に取り組みます。
近年では、画像処理ソフトや有機ELディスプレイ、機能性フィルムなど、印刷以外の製品開発も行うようになっています。
技術革新が進む中で、新しい製品やサービスを提供することで、印刷会社としての競争力を高めることが求められます。
DXや新たな技術に興味がある方や理系の方に適した職種と言えます。
デザイナー
印刷会社のデザイナーは、パンフレットやカタログ、ポスターなどのデザインを手掛けます。
デザインの段階で印刷を意識し、クライアントの意図を反映させたビジュアルを作成することが求められます。
印刷技術や素材の特性を理解し、デザインの魅力を最大限に引き出すことが、印刷会社のデザイナーにとって重要なスキルです。
専門性が高い職種なので、できれば学生時代に経験しておくことをおすすめします。
【印刷会社の自己PR】自己分析のすすめ
自己PRを効果的に行うためには、自己分析が欠かせません。
小学校から大学までの各年を振り返り、それぞれの時期に熱中したことや達成したことを書き出すことで、自分の強みや価値観を明確にすることができます。
この作業を通じて、自分が何に興味を持ち、どのような状況で力を発揮できるのかを理解することができます。
また、過去の経験を分析することで、印刷会社での仕事にどのように活かせるかを考える材料となります。
【印刷会社の自己PR】自己PRの書き方
印刷会社での自己PRを書く際には、自分の強みを効果的に伝えることが重要です。
また、その強みが実際の業務にどのように役立つのかを具体的に述べることで、企業に対して自分の価値を効果的にアピールできます。
以下に効果的な書き方を順番に解説します。
強み
まず、自己PRの最初に自分の強みを端的に述べることが大切です。
採用担当者は短時間で多くのエントリーシートを読みますので、何が強みなのかを明確に伝えることで、分かりやすいという好印象を与えることができます。
例えば、「コミュニケーション能力」や「問題解決能力」といった具体的なスキルを挙げ、それが自分の強みであることを示しましょう。
具体的なエピソード
次に、その強みを裏付ける具体的なエピソードを記述します。
ここでは、5w1h(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうやって)を活用し、状況や背景、行動、結果を詳細に述べることで、強みの説得力を高めます。
例えば、「大学のプロジェクトでチームリーダーを務め、メンバーとのコミュニケーションを通じて、プロジェクトを成功に導いた」というエピソードを挙げると、強みが具体的に伝わります。
入社後に貢献したいこと
最後に、その強みが入社後にどのように企業に貢献できるかを述べます。
企業は、利益に貢献できる人材を求めているため、自分の強みがどのように役立つかを具体的に説明することが重要です。
例えば、「私のコミュニケーション能力を活かして、クライアントとの信頼関係を築き、円滑なプロジェクト進行を実現したい」といった形で、企業に対する自分の価値をアピールすると効果的です。
【印刷会社の自己PR】例文
ここからは印刷会社志望の就活生の自己PRの例文をいくつか紹介します。
アルバイトやゼミ、インターンといった一般的な経験をテーマにして魅力的な文章になっているので、是非参考にしてみてください。
アルバイト
例文
私の強みは優れたコミュニケーション能力です。
本屋のアルバイトで、チームのリーダーとして周囲をまとめる役割を担いました。
しかし、最初は他のアルバイトメンバーに仕事を教えることが難しく、指導が思うように進まないことがありました。
そのため、メンバーとの信頼関係を築くために、コミュニケーションの取り方を改善する必要があると感じました。
具体的には、指示を出すだけでなく、相手の意見や考えを尊重しながら、質問の仕方を工夫しました。
例えば、業務に関する質問をする際に、ただ正解を教えるのではなく、「この場合どうするべきだと思う?」と問いかけることで、彼ら自身が考える機会を与えました。
結果として、メンバー同士の連携が強まり、チーム全体のパフォーマンスが向上しました。
この経験を通じて得たコミュニケーション能力を活かし、入社後もチームの結束力を高め、組織全体の目標達成に貢献していきたいと考えています。
ゼミ
例文
私の強みは高い責任感です。
大学でゼミ長を務めていた際、複数のプロジェクトを同時に進行させる必要があり、進行管理がうまくいかず、プロジェクトが遅延することがありました。
このような状況に対処するため、私はガントチャートを用いた進行管理を導入し、各プロジェクトの進捗状況を一元管理することにしました。
具体的には、プロジェクトごとにタスクを細分化し、各メンバーの役割と責任を明確にしました。
さらに、定期的に進捗状況を確認し、問題が発生した場合には迅速に対応策を講じることで、全てのプロジェクトを予定通りに完了させることができました。
この経験から、責任感を持って計画を立て、プロジェクトを成功に導くためには、緻密な計画と実行が不可欠であることを学びました。
入社後は、この責任感を活かして、プロジェクトの進行管理を確実に行っていきたいです。
長期インターン
例文
私の強みは高度な専門性と分析力です。
大学在学中に参加した記事作成の長期インターンシップでは、ウェブサイトの閲覧率を前年よりも30%向上させることに成功しました。
この成果を達成するために、まずは市場調査を徹底的に行い、ターゲット層のニーズやトレンドを詳細に分析しました。
その結果、どのような内容の記事が読者に最も響くのかを特定し、これに基づいて100記事以上の企画構成案を作成しました。
また、SEO対策にも注力し、検索エンジンで上位表示されるためのキーワード選定やリンク構築を行いました。
さらに、記事公開後も定期的にデータを分析し、閲覧数や読者の反応を見ながら、必要に応じて記事の内容を改善しました。
このように、専門的な知識とデータ分析力を駆使して、結果を出すことができたことは、私にとって大きな自信となりました。
入社後は、この専門性をさらに深め、データに基づいた戦略的なアプローチで、企業の成長に貢献したいと考えています。
【印刷会社の自己PR】注意点
印刷会社の自己PRを書く際には、企業が求めるスキルや能力を的確にアピールすることが重要です。
自分の経験を効果的に伝えるためには、具体的なエピソードや客観的な数字を活用することで、説得力を高めることができます。
以下に、印刷会社の自己PRを作成する際の注意点を紹介します。
エピソードは一つに絞る
自己PRにおいては、複数のエピソードを盛り込むのではなく、最も印象深い一つのエピソードに焦点を当てることが効果的です。
一つのエピソードを選び、「なぜその行動を取ったのか」「どのような結果を得たのか」を繰り返し考察することで、より深みのある内容に仕上がります。
これにより、人事担当者に強い印象を与えることができ、面接への進展が期待できます。
具体性と一貫性を持たせることが、自己PRの鍵となります。
客観的な数字を用いる
自己PRでは、ただ「本が好き」「新聞が好き」といった主観的な表現だけでは説得力に欠けます。
ビジネスの観点から、どのようにその興味が仕事に結びつくかを具体的に示す必要があります。
たとえば、「毎月5冊以上の専門書を読み、業界の最新動向を把握している」といった具体的な数字を用いることで、自分の興味や知識が印刷業界にどのように役立つかをアピールできます。
また、過去のプロジェクトや成果においても、具体的な数値を示すことで、効果を視覚的に伝えることができます。
まとめ
今回は印刷会社向けの自己PRについて、人事に刺さる内容にするためのポイントや準備、注意点について解説しました。
印刷は人気業界なので、少しネットで調べた情報だけを使用したり、自己分析が不十分のまま自己PRを作成してしまうと落ちてしまう可能性が高いです。
なので自己分析や企業分析は徹底的に行い、この記事内で紹介している例文等も参考にしながら納得のいく準備をしてください。