
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
近年、多くの企業で導入されているWeb面接。
対面とは違う雰囲気に、どう対策すれば良いか悩んでいる学生の方も多いのではないでしょうか。
実は、その悩み、AIを活用することで解決できるかもしれません。
この記事では、就活におけるWeb面接の対策にAIをどう役立てるか、具体的な使い方から、他の就活生と差をつけるための応用テクニックまで徹底的に解説します。
AIを賢く利用して、自信を持ってオンライン面接に臨みましょう。
web面接の対策にaiは使えるの?
結論から言うと、Web面接の対策にAIは非常に有効です。
なぜなら、AIはあなた自身では気づきにくい客観的なデータを基に、改善点を具体的に示してくれるからです。
例えば、話す速度や声のトーン、表情の硬さなどを数値やグラフで可視化してくれます。
これにより、面接官にどのような印象を与えているかを客観的に把握し、的確な対策を立てることが可能になります。
従来の鏡の前での練習や友人との模擬面接に、AIという強力なパートナーを加えることで、あなたの就活準備はさらに質の高いものになるでしょう。
おすすめのai対策ツール
AI模擬面接(Digmedia)
Digmediaが運営する「AI模擬面接」では、就活のプロが監修した高性能AIがあなたの面接の回答を添削してくれます。
面接の質問も、オーソドックスな質問から変わった質問まで、多岐にわたって対策することができます。
また、このツールは他のアプリやサービスと違ってインストールも面談も不要なので、最も気軽に模擬面接を行うことができます。
無料で繰り返し何度も利用することができることも特徴です。
以下のボタンから利用することができます。
ChatGPTなどの文章生成AI
ChatGPTに代表される文章生成AIは、面接の回答内容をブラッシュアップする上で非常に強力なツールとなります。
単に文章を生成するだけでなく、あなたが作成した自己PRや志望動機を貼り付け、より説得力のある表現に修正してもらったり、論理的な矛盾がないかチェックしてもらったりできます。
例えば、あなたのエピソードを伝えた上で、企業が求める人物像に合わせて自己PRを複数パターン作成してもらうことも可能です。
これにより、自分一人では思いつかなかったような魅力的な伝え方を発見できるかもしれません。
オンラインでの就活が主流となる中、回答の質を高めるための壁打ち相手として、文章生成AIは欠かせない存在です。
就活エージェントが提供するAIツール
大手の就活エージェントの中には、登録者向けに独自のAI面接対策ツールを提供している場合があります。
これらのツールは、エージェントが持つ膨大な就活生のデータや、企業の採用情報を基に開発されているため、より実践的な練習が期待できます。
例えば、特定の業界や職種でよく聞かれる質問に特化した練習モードや、過去の合格者の回答傾向を分析したフィードバック機能などが搭載されていることがあります。
キャリアアドバイザーによる対人でのサポートと、AIによる客観的なデータ分析を組み合わせることで、対策の精度を飛躍的に高めることができます。
利用している就活エージェントがあれば、AIツールの提供がないか一度確認してみることをお勧めします。
大学のキャリアセンターが提供するツール
あなたの大学のキャリアセンターも、AIを活用した就活支援ツールを導入している可能性があります。
大学が導入するツールは、学生が無料で利用できるケースがほとんどであり、経済的な負担なく高度な対策ができる大きなメリットがあります。
また、大学のキャリアセンターは、その大学の学生が目指すことの多い業界や企業に特化したサポートを提供してくれることがあります。
AIツールも、そうした傾向を反映したカスタマイズがされているかもしれません。
まずはキャリアセンターのウェブサイトを確認したり、直接職員の方に問い合わせてみましょう。
身近な場所に、あなたのWeb面接対策を強力に後押ししてくれる環境が整っているかもしれません。
web面接のaiを使った対策方法
質問を題してもらう
AIは、あなたのパーソナルな情報に基づいて、本番の面接で聞かれそうな質問を無限に生成してくれます。
まずは、あなたのガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PR、志望動機などをAIにインプットしてみましょう。
その上で、「この情報に基づいて、面接官が深掘りしてきそうな質問を10個挙げてください」と指示します。
すると、自分では想定していなかったような鋭い視点からの質問を提示してくれることがあります。
さらに、「IT業界のマーケティング職を想定した質問を追加してください」のように、業界や職種を指定することで、より実践的な質問リストを作成できます。
これにより、どんな角度から質問が来ても落ち着いて対応できる準備が整います。
回答を添削してもらう
AIの最も得意とするところが、文章の論理構成をチェックし、より伝わりやすい表現に修正することです。
あなたが考えた質問への回答をAIに見せて、「この回答を、より論理的で説得力のある文章に添削してください」と依頼してみましょう。
AIは、話の結論が最初に来ているか(PREP法)、具体例は適切か、そして熱意が伝わる言葉選びになっているかといった観点から、客観的にあなたの回答を評価し、改善案を提示してくれます。
一人で考えていると独りよがりになりがちな回答も、AIという第三者の視点が入ることで、面接官にとって格段に理解しやすい内容へと磨き上げることができるでしょう。
模擬面接をする
AI面接練習ツールを使えば、24時間いつでも好きな時に模擬面接ができます。
本番同様、カメラに向かって質問に答える練習を繰り返しましょう。
多くのツールには録画機能がついており、後から自分の姿を見返すことができます。
その際に注目すべきは、話している内容だけではありません。
AIが分析してくれるあなたの「非言語的コミュニケーション」です。
目線が泳いでいないか、姿勢は悪くないか、声のトーンは明るくハキハキしているか、といった点を客観的なデータで確認しましょう。
オンライン面接では、こうした視覚的・聴覚的な情報があなたの印象を大きく左右します。
AIからのフィードバックを元に改善を重ねることで、自信に満ちた堂々とした振る舞いが身につきます。
aiでweb面接の対策をした後にするべきこと
実際に対人で練習する
AIとの練習は非常に効果的ですが、それだけで満足してはいけません。
最終的にあなたの話を聞くのは、感情を持った人間である面接官です。
AIとの練習で磨いた回答のロジックや自信のある振る舞いを、今度は実際の人を相手に試してみましょう。
大学のキャリアセンターの職員や、信頼できる友人、ゼミの先輩などにお願いして、模擬面接をしてもらうのがおすすめです。
対人の練習では、AIにはない「間」や「空気感」、そして予期せぬ質問への対応力が試されます。
相手からのフィードバックを通じて、コミュニケーションの細かなニュアンスを調整していくことが、本番での成功に繋がる最後の仕上げとなります。
深掘り質問にも対応できるようにする
AIは基本的な質問や、あなたが入力した情報に基づく質問は得意ですが、面接官の好奇心から生まれるアドリブのような深掘り質問を完全に予測することは困難です。
例えば、あなたのガクチカに対して、「なぜそう思ったのですか?」「その時、他に選択肢はなかったのですか?」といった、思考のプロセスを問う質問です。
これらに対応するためには、AIとの練習で固めた回答の「なぜ」を自分自身で何度も問い直す作業が不可欠です。
一つのエピソードに対して、「なぜ」「どのように」「何を学んだか」を5回繰り返すなど、自己分析を徹底的に深掘りしましょう。
この準備が、回答に深みと説得力をもたらし、他の学生との差別化に繋がります。
再度自己分析を徹底する
AIとの対話や模擬面接を繰り返す中で、あなたは自分自身の新たな側面に気づくことがあるはずです。
「AIにこういう点を褒められた」「この質問にはうまく答えられなかった」といった経験は、自己分析をアップデートするための貴重な材料です。
AIからの客観的なフィードバックを元に、自分の強みや弱み、価値観をもう一度見つめ直してみましょう。
例えば、AIに「論理的思考力が高い」と評価されたなら、それを裏付ける具体的なエピソードをさらに探すことができます。
逆に、「熱意が伝わりにくい」と指摘されたなら、なぜそう見えるのかを考え、情熱を注いだ経験を棚卸しする必要があります。
AI対策を通じて得た気づきを自己分析に反映させることが、一貫性のある魅力的な自己PRを完成させる鍵です。
web面接の本番での注意点
余裕を持って準備する
Web面接の成否は、当日の準備で大きく左右されます。
特に機材トラブルは絶対に避けたいところです。
面接開始の30分前にはパソコンを起動し、指定されたURLにアクセスできるかを確認しましょう。
カメラやマイクが正常に作動するか、テスト通話機能などを使って必ずチェックしてください。
背景に余計なものが映り込まないように部屋を片付け、スマートフォンやPCの通知は全てオフにしておきます。
Wi-Fi環境が不安定な場合は、有線LANに接続するなどの対策も有効です。
こうした入念な準備が、心の余裕を生み、あなたの本来のパフォーマンスを発揮させてくれます。
カメラ目線を意識
オンライン面接で最も重要なことの一つが、カメラ目線です。
画面に映る面接官の顔を見て話したくなりますが、それでは相手からはうつむき加減に見えてしまいます。
面接官とアイコンタクトを取るためには、PCやスマートフォンのカメラのレンズを見て話すことを強く意識してください。
これが、対面の面接における「相手の目を見て話す」ことに相当します。
カメラの横に笑顔のイラストが付いた付箋を貼るなど、自然に目線がいくような工夫も効果的です。
熱意や誠実さは、視線を通じて伝わります。
少し不自然に感じるかもしれませんが、カメラのレンズの向こうにいる面接官に語りかける意識を持つことが、好印象を与えるための鍵です。
おわりに
Web面接は、もはや就職活動において避けては通れない選考フェーズです。
そして、AIはこれからの就活において、あなたの対策を強力にサポートしてくれる頼もしいパートナーとなり得ます。
今回ご紹介したAIの活用法を参考に、まずは気軽に試してみてください。
AIによる客観的な分析と、自分自身の努力を掛け合わせることで、自信を持って本番に臨めるはずです。