電気電子工学科は就活で有利って本当?!就活のコツも合わせて徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「自分の学んできたことが社会でどう活かされるのだろう」「どんな業界や企業が自分を求めているのだろう」と期待と同時に不安を感じている人もいるかも知れません。

スマートフォンやPC、AI、自動車、家電製品、社会インフラなどの私達の身の回りにある多くのものは、電気電子工学の技術によって働いています。

電気電子工学を学んだ学生は、多くの企業から非常に高いニーズがあり、就職活動において大きな強みを持っているのです。

この記事では、電気電子工学専攻の学生が、その専門性を最大限に活かして希望のキャリアを掴むためのロードマップを徹底的に解説します。

目次目次を全て表示する

【電気電子工学・就職】電気電子工学専攻は就活に有利?

結論から言うと、電気電子工学の知識を持つ学生は、多くの企業から非常に高い需要があります。

スマートフォンやパソコン、家電製品から自動車、医療機器に至るまで、あらゆるものが電気と電子技術によって働いています。

このため、私たちの生活を支えるインフラや最先端技術の根幹を理解している電気電子工学選考の学生は、多くの企業から常に高い需要があります。

この需要の高さは、単に特定の技術分野だけではなく、デジタル化が進む現代において、電気電子工学の知識は様々な産業で不可欠な要素となっています。

ここでは、なぜ大きな需要があるのか解説していきます。

【電気電子工学・就職】なぜ電気電子工学の知識が企業から求められるのか

スマートフォン、自動車、AI、ロボット、家電製品などの私達の身の回りにある製品は、電気や電子技術によって動いています。

これらの製品を開発・製造する企業にとって、電気電子工学の専門知識を持つ人材は不可欠な存在です。

特に、IoTや自動運転、再生可能エネルギーといった分野の発展に伴い、その需要はますます高まっています。

【電気電子工学・就職】早期から就活を始めるメリット

就職活動は早く始めるに越したことはありません。

特に大学院進学も視野に入れている方は、学部3年生の夏から冬にかけて行われるインターンシップに参加することで、将来の選択肢を広げることができます。

また、早期に企業研究や自己分析を始めることで、自分の専攻と企業の事業内容がどのように結びつくのかを深く理解でき、面接で説得力のあるアピールができるようになりましょう。

【電気電子工学・就職】電気電子工学専攻の学生が活躍できる業界

電気電子工学で培った知識は、多種多様な業界で活かすことができます。

ここでは、代表的な業界とそこで求められる職種について解説します。

自動車・輸送機器メーカー

EV(電気自動車)の開発や自動運転技術の進化により、従来の機械工学に加えて、電気制御システムやバッテリー技術が重要になっています。

電気電子工学専攻の学生は、モーターの効率化や、車載センサー、通信システムなどの設計・開発で中心的な役割を担うことができるでしょう。

昨今は、コネクテッドカーや自動化、シェアリングといった大きな変革期にあり、非常にやりがいのある業界です。

半導体・電子部品メーカー

スマートフォン、PC、家電製品などあらゆる電子機器に不可欠な半導体や集積回路、各種センサーなどの開発・製造を行います。

電気電子工学の知識は、半導体設計、回路設計、デバイス開発といったコアな技術分野で直接的に活かすことができます。

最先端の技術を追求することで、グローバルに活躍できる可能性を秘めた業界でもあります。

重電・プラントメーカー

発電所、変電設備、鉄道などの社会インフラを支える大規模な電気設備の設計・開発を行います。

電力の安定供給や効率化、再生可能エネルギーの導入など、社会貢献性の高い仕事に携わることができます。

大容量の電気を扱うパワーエレクトロニクスや制御システム、計測技術など、電気電子工学の幅広い知識が求められるため、スケールの大きなプロジェクトに挑戦したい学生に最適な業界といえるでしょう。

医療機器メーカー

MRIやCTスキャン、超音波診断装置などの高度な医療機器は、電気電子工学の知識なくしては開発できません。

画像処理技術、センサー技術、回路設計などが中心となり、人の命に関わる重要な技術開発に貢献できます。

医療と工学の知識を融合させることで、人の健康の向上に貢献したいという学生に人気の高い業界です。

情報通信・IT業界

5Gなどの通信技術、データセンターの電力効率化、IoTデバイスの開発など、インフラからソフトウェアまで幅広い分野で活躍することができます。

特に近年はAIやデータサイエンスと組み合わせて、新たな価値を生み出す研究開発が盛んに行われています。

通信技術、信号処理、プログラミングなどの知識を活かして、情報社会の未来を創造する仕事に携わることができるでしょう。

【電気電子工学・就職】電気電子工学専攻の学生が活躍できる職種

電気電子工学の専門知識は、研究開発だけでなく、製品が世に出るまでの様々な工程で必要とされます。

ここでは、主な職種とその仕事内容について解説します。

研究開発

最先端の技術を追求して、未来の製品やサービスを生み出す仕事です。

大学での研究経験が直接活かせるため、特に大学院生に人気の高い職種です。

新技術や新素材の研究、基礎理論の確立など、長期的な視点での課題解決に取り組みます。

企業の未来を創造する重要な役割であり、自身の専門性を深く掘り下げていきたいと考える学生に最適です。

製品設計・開発

実際に市場に出る製品の回路設計や制御システムの開発など、具体的な製品の形を作る仕事です。

顧客のニーズを理解して、それを満たすための技術的な課題を解決しながら、製品の企画から量産までをトータルで担当します。

自分のアイデアや技術が、形となって世の中に広まっていくことにやりがいを感じる人に向いています。

生産技術・製造技術

製品を効率的かつ高品質に大量生産するための仕組みを考えて、ラインのラインの自動化などを担当します。

製品の設計段階から関わり、生産性を高めるための最適な方法を検討します。

また、製造ラインのトラブルシューティングや品質管理も重要な仕事です。

電気電子工学の知識を活かして、ものづくりの現場を支える要となる職種です。

品質保証

製品の安全基準や性能を満たしているか、品質をチェックし、改善案を立案する仕事です。

製品が顧客の手元に届く前に、あらゆる角度から品質を検証して、不良品を出さないための仕組みづくりを行います。

製品の信頼性を守る最後の砦であり、顧客満足度を向上させるために不可欠な役割を担います。

論理的な思考力や細部まで見抜く観察力が求められます。

セールスエンジニア

技術的な専門知識を活かして、顧客に製品の魅力を伝え、技術的なサポートを行う営業職です。

顧客の課題をヒアリングして、自社の製品や技術でどのように解決できるかを提案します。

単なる営業ではなく、技術的な側面から顧客と信頼関係を築くため、高いコミュニケーション能力と専門知識の療法が求められます。

技術とビジネスの両方に興味がある人に向いている職種です。

【電気電子工学・就職】電気電子工学専攻の就職先人気ランキング

就職先として、電気電子工学を専攻する学生に人気が高いのはどのような企業なのでしょうか。

ここでは、就職情報サイトや大学のキャリアセンターが発表しているデータを素に、近年の傾向をランキング形式で紹介します。

1位:ソニーグループ

独自性の高い製品開発力とブランド力で、常に学生からの人気を集める企業です。

特に、イメージセンサーやオーディオ技術、ディスプレイ技術など、電気電子工学の知識を活かせる分野が多岐に渡ります。

エレクトロニクス事業だけではなく、ゲームや映画、音楽といったエンターテインメント事業も手掛けており、学生の人気が非常に高いです。

技術者として最先端の製品開発に携わりたいというだけではなく、社会に感動を与えたいという思いを持つ学生に人気の高い就職先です。

2位:日立製作所

社会インフラを支える重電機器から、家電、IT、宇宙開発まで幅広い事業を展開している総合電機メーカーです。

大規模なプロジェクトに携われることや、社会貢献性の高さを魅力に感じ志望する学生が多いです。

電力システムや鉄道システム、エレベーターなどの人々の生活に不可欠なインフラを支える技術開発に貢献できます。

また、近年はデジタルソリューション事業にも注力しており、オペレーションテクノロジーとITを融合させたソリューション開発で社会課題の解決に取り組んでいます。

3位:キーエンス

高い年収と技術力で知られる超人気企業です。

向上などで使われるセンサーや計測機器など、独自の製品開発力に強みを持ち、ファブレスメーカーとして強い利益率を誇ります。

少数精鋭で高い専門性を求められる環境は、自身のスキルを徹底的に磨きたい学生に人気です。

入社後は製品開発だけでなく、営業職であるセールスエンジニアとして、顧客の課題解決を技術的な視点からサポートする役割を担うこともあります。

成果が正当に評価される社風も魅力の一つです。

4位:トヨタ自動車

自動車のEV化や自動運転技術の発展に伴い、電気電子工学系の技術者が不可欠な存在となっています。

モーターやバッテリーの制御システム、車載電子制御ユニット、通信システムなど、電気電子工学の知識を活かせるフィールドが急速に広がっています。

日本の基幹産業であり、世界的な競争力を持つ企業であることに魅力を感じる学生が多いです。

自動車という身近な製品を通じて、社会の未来を創造する仕事に携わることができます。

5位:東京エレクトロン

世界的な需要が高まる半導体製造装置メーカーです。

スマートフォンやPC、サーバーなどに搭載される半導体を作るための装置を開発・製造しており、日本の半導体産業を牽引する存在です。

最先端の技術に触れる機会が多く、グローバルに活躍できる可能性が高いことが魅力です。

半導体や回路設計などの専門知識を直接活かしたい学生、また、高度な技術で社会に大きな影響を与えたいと考える学生に人気の就職先です。

高い技術力と安定した事業基盤も人気の要因です。

6位:NTTグループ

5GやIoT、AIといった最先端の通信技術に携われることが魅力です。

社会の通信インフラを支えることで、大きな社会貢献を実感できるでしょう。

固定電話や携帯電話、インターネット回線だけでなく、データセンター事業やクラウドサービス、宇宙事業まで幅広く展開しています。

通信技術、信号処理、情報ネットワーク、プログラミングなどの知識を活かして、通信インフラの構築やサービスの開発に貢献できます。

安定した経営基盤と、時代の変化に対応する技術力が人気の要因です。

ランキングから見る就職トレンド

半導体・電子部品メーカーの台頭が顕著となっています。

スマートフォン、自動車、そしてAIなどあらゆる製品に欠かせないため、半導体業界も学生から非常に高い注目を集めています。

また、自動車業界にも大きな変革期が起きています。

電気自動車への移行が進む中、従来の機械系の知識に加えて、電気電子工学の専門知識を持つ技術者が不可欠となっています。

これにより、自動車業界は電気電子系の学生にとって、新たな活躍の場となっています。

【電気電子工学・就職】就職か大学院進学か

多くの電気電子工学専攻の学生が直面する大きな選択肢が、学部卒業後に就職するか、大学院に進学するかです。

どちらの道を選ぶにしても、「なぜその道を選ぶのか」という明確な理由を持つことが重要になります。

大学院に進学すれば、より専門性の高い研究に没頭でき、高度な知識やスキルを身につけることができます。

一方、学部で就職すれば、社会人としてのキャリアを早くスタートさせることができ、実社会での経験を積むことができます。

どちらの道を選ぶにしても「自己分析」が大切

大学3年生は、大学院に進学するか、このまま就職するかを考える時期です。

どちらの道を選ぶにしても、自己分析はとても大切です。

「なぜ電気電子工学を学んでいるのか」「将来、どんなことに貢献したいのか」といった問いに向き合うことで、自分自身のキャリアビジョンが明確になります。

自己分析を通じて、自分の得意なことや興味のある分野、価値観などを深く理解することで、後悔のない選択ができるようになるでしょう。

選択肢を広げるためにインターンシップが効果的

インターンシップは、進路を考える上で非常に有効な手段です。

実際に企業で働くことで、その業界や職種の雰囲気、仕事の面白さや大変さを肌で感じることができます。

就職か進学かの判断材料になるだけでなく、早期から企業の担当者と接することで、就職活動における自分自身の立ち位置や、企業から求められる能力などを客観的に把握することができます。

学部3年生の夏から冬にかけて行われるインターンシップに積極的に参加しましょう。

【電気電子工学・就職】就活準備でやるべきこととは

就職活動を成功させるには、計画的な準備が不可欠です。

ここでは、電気電子工学専攻の学生が特に注力するべきポイントを解説します。

研究内容をどうアピールするか

大学院生の就職活動において、最も重要な武器となるのが「研究内容」です。

しかし、研究内容を単に説明するだけでは、企業の人事担当者や技術面接官にはその価値が伝わりにくいため、効果的にアピールするためには以下の3つのポイントを意識しましょう。

ポイント1:研究の背景と課題を明確にする

なぜその研究テーマを選んだのか、その研究が社会にどのような影響を与える可能性があるのかを、専門外の人にも分かるように説明します。

研究を通じて、どのような課題を解決しようとしたのかを具体的に述べましょう。

これにより、物事の本質を捉える力や、社会課題に対する意識の高さをアピールできます。

ポイント2:研究における自身の役割と貢献を具体的に示す

「先生の指示で…」ではなく、「私は〇〇の課題を解決するために、××というアプローチを考案し、△△という結果を得ました」といったように、主体的な行動をアピールします。

研究室メンバーとの協力体制や、困難な状況をどのように乗り越えたかなど、チームワークや問題解決能力を示すエピソードを盛り込むことも効果的です。

ポイント3:研究成果と企業の事業を結びつける

「この研究で培った〇〇というスキルは、御社の△△という事業で活かせると考えています」といったように、自身の研究が企業にどのようなメリットをもたらすかを具体的に提示します。

企業が持つ技術や製品について事前に調べておき、自分の研究との共通点や貢献できる点をアピールすることで、志望度の高さを伝えることができます。

【電気電子工学・就職】専門性を活かせる企業の探し方

「自分の研究内容を活かせる企業が見つからない…」と悩む学生は少なくありません。

専門性を活かせる企業を見つけるためには、以下の方法を試してみましょう。

企業の研究開発部門を調べる

企業のWebサイトには、研究開発テーマや技術情報が公開されている場合があります。

自分の研究と関連性の高いキーワードで検索してみましょう。

各企業が発行している技術広報誌や技術論文、プレスリリースなども貴重な情報源です。

企業の技術動向を理解することで、自分の専門性を活かせる具体的な部署やプロジェクトが見えてきます。

専門分野に特化した説明会やイベントに参加する

「電気電子」「半導体」「機械」など、専門分野に特化した就活イベントには、関連企業が多く参加しています。

人事担当者だけでなく、現場の技術者と直接話す機会があるため、より具体的な仕事内容や技術について質問できます。

大学の研究室と企業が共同で行っている展示会なども、情報収集の良い機会になります。

教授や研究室の先輩に相談する

大学の教授は、多くの企業と共同研究を行っていたり、卒業生を輩出していたりするため、業界や企業に関する豊富な情報を持っています。

また、研究室の先輩も、自身の就職活動経験から、企業選びのヒントや面接対策について具体的なアドバイスをくれるでしょう。

専門分野のプロフェッショナルである彼らの知見を積極的に活用しましょう。

就職情報サイトを「技術系職種向け」で検索する

大手就職情報サイトには、「研究開発」「製品開発」「生産技術」といった技術系職種に特化した求人情報を検索できる機能があります。希望する職種や業界、勤務地などに絞って企業を探すことで、効率的に情報収集ができます。求人情報だけでなく、企業の採用サイトや社員インタビューなども合わせて確認し、多角的に企業研究を進めましょう。

まとめ

電気電子工学専攻の皆さんは、就職活動において非常に有利な立場にあります。現代社会に欠かせない技術を担う人材として、多くの企業が皆さんを求めているからです。就職活動を成功させる鍵は、早期からの準備、自己分析、そして研究内容を企業に分かりやすく伝えることです。インターンシップや教授・先輩への相談を通じて、自分の専門性を活かせる企業や職種を見つけましょう。

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