【理系の文系就職の実態とは?】文系就職のアピールポイントや就活対策を解説

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理系の大学へ通っている学生の場合、研究している内容が専門的すぎて選択する道は2択に分かれやすいです。

1つは「今研究している分野の専門職を探す」、2つめは「理系科目を専攻しているが文系の企業へ就職する」という選択肢が頭に浮かぶと思います。

しかし、専門職へ就くには大学院まで進学する必要も出てくるので、理系の学生でも文系の企業へ就職するという人はとても多いです。

そこで今回は、理系が文系の企業へ就職することのメリット・デメリットからおすすめの業界や職種などの具体例についてもご紹介していきます。

【理系の文系就職の実態とは?】実態

そもそも文系就職とは、 理系の学生が文系職と呼ばれる企業に就職すること を指します。

また、文系就職をする理系の学生は8%ほどで、 たとえ文系職の企業だったとしても理系学生へのニーズは高まっている傾向にあるのです。

特に企業側としては、さまざまな考え方やスキルを持った人材を採用したいと考えているので、 理系だったとしても十分内定を貰うこともできます。

なぜ理系のニーズは高まっているのか?

「それでも、文系の企業であれば文系の学生を積極的に採用するのでは?」 と疑問を抱くと思います。

しかし、現実では文系の企業だからこそ理系の学生を積極的に採用する企業も多くなっているのです。

なぜなら、文系の職種においても業務の効率化を図るために「IT化」が進んできていることが主な原因でしょう。

特に多くの企業では、対面による業務を避けるためにパソコン機器を利用したリモートワークが実施されたり、 統計データのまとめや分析のために表計算ソフトを使用したりします。

そのため、少しでもパソコンの使い方がわかっている学生や大学の研究で 表計算ソフトを日常的に使っているという理系の学生は重宝されやすいのです。

【理系の文系就職の実態とは?】メリット

ここでは理系学生が就活で文系就職をする場合のメリットについてご紹介します。

どうしても理系学生が文系就職を考えると、文系学生と比較してしまい不安や自信喪失などに陥りやすいです。

ですが、理系学生にも大きなメリットがあることをしっかりと把握しておきましょう。

文系との差別化

まず1つめのメリットは、理系学生は文系学生に比べて数字に強いという点です。

理系学生の場合、大学の講義から研究内容までどんな場面においても数字を中心に扱ってきていますよね。

たとえば、理系での研究論文やレポートなどを書く時は、必ず根拠のある数値をもとに作成することが多いです。

したがって、理系学生は数字を扱うような業務が含まれる業種であれば、文系学生に比べて非常に有利になると言えるでしょう。

また、理系学生は「確かな根拠にもとづいた意見」を日々の研究や講義で学ぶことができています。

つまり、仕事においても根拠を持った意見や行動ができるようになるという点も大きな差別化ポイントになるのです。

専門性

2つめのメリットは、理系学生ならではの専門性です。

先ほども述べたように理系学生の場合、大学での研究やレポートなどすべてにおいて「根拠」や「筋道」が重要になります。

この根拠と筋道が自然と意識できるという点は、業務を行ううえでとても大切な能力です。

たとえば、何か商品を売り出したり営業したりする場合に、 自社の商品のメカニズムに関する知識があれば、顧客の要望に合わせたものを提供することができます。

商品の表面だけを説明するよりも 「なぜこの商品がおすすめなのか(根拠)」と「どのような流れで提案すべきか(筋道)」 を意識できることで営業としてもスキルの幅が広がるのです。

【理系の文系就職の実態とは?】デメリット

理系学生が文系就職をするためのメリットも多くありますが、当然ながらデメリットもあります。

「デメリットを知ると自信がなくなってしまう」と不安になる方も多いですが、 事実として文系学生よりも不利な点ははっきりと把握しておいたほうが良いです。

解決策も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

就活にかける時間

まず1つめのデメリットは、就活に費やせる時間が文系学生に比べて短くなります。

理由は、理系学生のほとんどが4年次に研究活動を始めさせる大学がほとんどなので、 就活に専念できる時間が限られてしまうからです。

文系学生の場合は、理系学生と比べて卒業論文の提出から卒論発表までの時期が早かったり、 理系の実験や検証など長時間かかる研究が少なかったりします。

したがって、理系学生は文系学生と比較すると就活に割ける時間が少ないので、より短期間で就活を終える必要があるのです。

解決策としては、複数の企業が合同開催する会社説明会へ積極的に参加することや ある程度の企業研究を研究活動が始まる前の3年次までに進めておくと良いでしょう。

情報量不足

2つめのデメリットは、就活に対しての情報量が少ないという点です。

文系学生の場合は、理系学生よりも就職する割合が多いため先輩や教授から情報をあらかじめ仕入れることもできます。

さらには、各企業のOG・OB訪問などもしやすいので就活においては非常に有利と言えるでしょう。

しかし理系学生の場合は、文系就職をする先輩が少なかったり大学院へ進学する先輩が多かったりするので、 文系学生に比べて就活に関する情報を得る機会があまり多くありません。

つまり、理系学生が文系就職を考える場合は早い段階で就活におけるスケジュールを立て、 受け身の姿勢ではなく自分から積極的に動くことが重要になります。

推薦での就職ができなくなる

理系学生は大学院に進学すると、研究職や教授による推薦で比較的楽に就活を行うことができます。

「研究や論文で忙しいから、就活に無駄な時間を取られたくない」という忙しい理系学生の多くは、このシステムに大きなメリットを感じているでしょう。

ところが、文系就職すると、推薦を受けられず、理系のメリットがなくなってしまうと言えるでしょう。

文系就職を考えている人は、周りの理系学生と同じようなスケジュール感覚で動くと、あとから焦ることになりかねません。

実際に就活で失敗した人の多くは、準備不足によるところが大きいでしょう。

したがって、文系就職を成功させるためには、しっかりとした計画を立て、早めに準備するのが肝です。

【理系の文系就職の実態とは?】理系生がアピールすべきポイント

理系学生が文系就職を成功させるためには、どんなアピールポイントがあるのかという点をしっかりと考えることが大事です。

採用担当者にとっても「理系なのになぜうちの会社を選んだのだろう?」という疑問が真っ先に浮かびます。

したがって、なぜ理系学生が文系就職という道を選んだのかという点を重心としてアピールする必要があるでしょう。

データ分析・統計などのスキル

先ほども述べましたが、理系学生は文系学生よりも数字に強い傾向にあります。

そのため、データの解析や分析は理系学生ならではの強みになるでしょう。

たとえば、これまでの売上データや顧客の購買データをグラフにして統計を取ったり、 さまざまなデータをもとに最適な提案をしたりということができます。

特に理系学生の場合は、たくさんの数値をまとめてグラフ化して考察することはごく自然にできている方が多いです。

つまり、数値処理能力が文系学生と比べてとても高いということになり、これはアピールポイントとしてはかなり有利でしょう。

また、最近では一つひとつの業務がIT化しつつあるので、 数値処理能力が高い人材が必須となる企業も多くなっていることも理系学生にとってはチャンスです。

なぜ文系就職か?に答えられるように

理系学生が文系就職をする際に避けて通れないのが「なぜ理系なのに専門性を活かしにくい業界を選んだのか?」という質問でしょう。

特に文系の色が強い企業への就職を考えているのであれば、上記の質問には明確に答えられるように対策をしておく必要があります。

なぜなら、たとえ専攻が理系であっても文系職種で十分通用すると判断してもらえるようにするためです。

アピールの仕方としては、先ほどから挙げている「数値処理能力に強い点」や 「明確な根拠を持って説得ができる点」などを前面に出すと良いでしょう。

文系職種の企業では、入社試験を受ける学生のほとんどが文系出身です。

つまり、文系学生と比べて「どこで差別化ができるのか?」ということを面接官へアピールすることが重要となります。

研究内容に言及

文系と理系の違いとして研究があげられます。

文系もゼミなどで研究を行いますが、文系に比べ、理系の研究は時間だけでなく、お金も労力も多く必要とします。

研究をどのように頑張ったかを示せば、課題解決力やグリッド力などを示せるでしょう。

成果物などの形として残るようなものも成果としてわかりやすく、就活の際に大きな武器となってくれます。

結果より経過に重きを置く企業もあるため、研究の過程で得られた知見や体験も、あわせて示すとなお良いでしょう。

しかし面接の場では、研究内容に触れる際に、専門的な用語を多用してしまいがちになってしまいます。

面接で答える際は内容については軽く触れる程度に留めておき、得られた能力や実績を中心にアピールしましょう。

【理系の文系就職の実態とは?】おすすめの業界・業種

最後に理系学生がどのような分野で求められているのか、業界と業種別にご紹介します。

あくまでも一例に過ぎませんので、必ず自分の就きたい職種や業界など業界研究を十分に行ったうえで就職先を選ぶようにしてください。

メーカー

メーカーや技術系商社、IT企業は理系学生を積極的に採用しています。

理由は、理系学生のように専門性の高い分野を扱うことに慣れていると 専門知識を活かして商談ができ、製品の引き渡しまでの顧客とのやりとりをスムーズに行うことができる という点を評価している企業が多いです。

そのため、技術営業や企画職などの人材ポストとして採用されることが期待できます。

コンサルタント

コンサルタントは顧客の課題解決を行う際に、課題の整理・分析をする業務が多いです。

さらに整理や分析を行っていく中で、本質的な問題を見つけ適切な解決策を考えるというプロセスが重要になります。

つまり、学生時代から研究活動において、課題を見つけ分析し、 次の解決策を考えるという流れを身につけている理系学生はとても貴重かつ評価が高いのです。

金融

金融業界には銀行・証券・保険といった職種がありますが、これらすべてにおいて理系の特徴を活かすことができます。

なぜなら、いずれの職種においてもお金が深く関係しており、正確な数値処理能力が必要となるからです。

特に日頃から数字に慣れていないと小さなミスを引き起こしてしまいます。

しかし、金融業界はいずれも一般的な企業とは異なり、顧客のお金を扱う業種なので少しのミスも許されない世界です。

そのため、文系学生よりも数値処理能力が高い理系学生は金融業界からするととても貴重な存在と言えるでしょう。

【理系の文系就職の実態とは?】文系に差をつけられないためには

理系学生は文系に比べ、内向的で控えめな性格の人も多といわれますが、特に技術職や専門職において、その傾向は強まるようです。

最近では理系職でもコミュニケーション能力を求める会社も多くあります。

一般的なコミュニケーション能力とは、他者と上手に意思の疎通をはかる能力のことですが、職場で求められるのは、仕事を円滑に進めるためのスキルです。

最低限身につけておくべきなのは、基本の報連相です。

苦手意識がある人もいると思いますが、克服すれば自身の強みにもなるため、ぜひ積極的に取り組んでいきましょう。

情報収集を自発的に行う

文系の学生で早い人は、3年生の4月時点から就活を始めます。

文系は大学のサポートがあり、周りに就活へ意欲的な人が多いので、情報が多く入ってきます。

一方理系は就活より院進を進められることが多く、就活サポートが万全とは言えません。

自分から情報を集める必要があるので、文系就職を考え始めた段階で、就活の情報を集めましょう。

文系の人とつながりを増やしたり、コミュニティに参加したりするなどして情報の交換や、アドバイスを授かることで有利に進められます。

インターンや企業説明会に参加することも、実用的な手段の1つです。

そこで働く社会人や同じ就活生と人脈を構築できるため、1人で取り組むよりも多くの情報を仕入れることが可能になります。

「就活は情報戦」といわれるぐらいなので、自発的な行動を心がけましょう。

早期選考へ積極的に応募する

就活の早期化が進んでおり、文系学生の多くは夏などから就職を始め、早期選考を受けています。

理系学生では「そうしておけば良かった」と後悔する人も多いようなので、行きたい業界で早期選考の可能性を見つけたら、早めに応募しましょう。

また、積極的にサマーインターンなどにも応募しましょう。

直接的に早期内定へつながる可能性があるからです。

職場の雰囲気や社会人と接することに慣れておくと、本格的な就活が始まっても有利に働くため、少しでも気になる企業があれば参加してみてください。

締め切りが早い企業もあるので、いち早く情報をキャッチし、準備に入ると良いでしょう。

ESやエントリーなどインターンの準備も意外にやるべきことがあるので、余裕があるうちに取り組んでおくのがベストです。

資格を取る

理系的技能を証明するのに便利なのが資格です。

文系職は理系の専門職などと違って、資格の有無を問われない企業も多くあります。

しかし、周りの就活生との差をつけるためにも、資格を取ることは非常に強みとなります。

企業としても、資格保持者は育成コストも抑えられるため、とても魅力的です。

難易度が高い資格ほど要する勉強時間も多くなるので、欲しい資格があれば、今からでも取り掛かりましょう。

「文系就職はしたいけど、まだ希望の職種が見つからず、取るべき資格がわからない」という人もいるでしょう。

そこで文系就職で役に立つ、おすすめの資格を紹介します。

比較的取るのが簡単で、就職に便利な資格も紹介していますので、迷ったらこの中から選んでみると良いかもしれません。

ITパスポート

ITに関する基礎知識を持っていることの証明になる資格です。

理系学生は文系よりITに強いというイメージはありますが、それを客観的に証明できます。

文系学生でもこの資格は持っているという人もいますし、社会人になってから取る人もいます。

比較的、短い勉強時間で取得することが可能で、とりあえず最初に目指す資格としても有用です。

現在はIT人材を求めている企業も多く、所持していると有利になる資格の1つになるでしょう。

またITパスポートより専門的で、幅広い知識が求められる基本情報技術者も、ITの知識を証明するのに適しています。

当然試験はITパスポートよりも難しいので、この資格を取りたい人も、まずはIパスの取得を目指すと良いでしょう。

MOS検定

マイクロソフトオフィシャルスペシャリストの略で、WorldやExcelなどを応用的に使えることを示す資格です。

IT業界ではLinuxを採用している企業も多くありますが、事務系の仕事ではWindowsを使うことがほとんどです。

むしろ、理系でプログラミングはできても、WordやExcelを使ったことがない人も少なくありません。

難易度はスペシャリストと上位のエキスパートがあり、より高いレベルの資格を取りたい人にもぴったりです。

試験範囲もWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの5つなので対策しやすい分類でしょう。

Officeの実用が可能なレベルの証明になるため、即戦力として活躍できるのも強みです。

簿記検定

簿記検定は、ビジネスの基本的な知識を問う試験です。

商業高校などのビジネス科や、文系学生が取得するイメージも強いでしょう。

理系学生が持っていることで専門的な理系知識に加え、ビジネスへの基本的知識も持っているとプラスのアピールにつながります。

また経理や会計などの仕事では必須の資格となるため、その道に興味がある人は必ず取得しましょう

数学力なども試されますが、数字に強い理系学生はむしろ取りやすい要素でしょう。

3級・2級・1級と段階ごとに難易度が高くなり、1級試験を通過すると、税理士試験の受験資格が得られます。

3級などは比較的簡単な資格なので取得しておくことをおすすめします。

人気の資格であるため、参考書や例題が多くあるのもおすすめする理由です。

【理系の文系就職の実態とは?】まとめ

理系学生が文系の職種へ就職を考えた時は、どうしても文系学生と比べて「時間がない」や「自信がない」 などマイナスな気持ちになることが多いです。

しかし、近年ではどの業種でもIT化が進んでいるため、理系学生ならではの強みを活かせる場面が増えてきています。

「研究で時間がない……」や「就活に対しての情報量が少ない」のようなデメリットは、 早めのうちに行動を起こしておくことで解消できることも事実です。

したがって、「理系だから……」とあきらめるのではなく、 自分はどのように差別化ができてどのように貢献できるかという点をしっかりと分析しておくようにしましょう

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